JPH08251403A - 画像領域属性判別装置 - Google Patents

画像領域属性判別装置

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JPH08251403A
JPH08251403A JP7052436A JP5243695A JPH08251403A JP H08251403 A JPH08251403 A JP H08251403A JP 7052436 A JP7052436 A JP 7052436A JP 5243695 A JP5243695 A JP 5243695A JP H08251403 A JPH08251403 A JP H08251403A
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JP
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image
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Application number
JP7052436A
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Inventor
Kazuaki Nakamura
和明 中村
Shinji Yamamoto
眞司 山本
Makoto Araoka
真 新阜
Tetsuya Ito
哲也 伊藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原画像に含まれるブロック領域についての属性
を正確に判別し、原稿の領域分割を正確に行えるように
することを目的とする。 【構成】原画像についての多値の画像データDMに対し
て、ブロック領域に対応する画像データDMaを抽出す
るブロック領域抽出部11と、抽出された画像データD
Maに基づいてフーリエ変換を行うことによって空間周
波数スペクトルを求めるフーリエ変換部12と、画像デ
ータDMに基づいてその濃度共起行列から得られる統計
量を計算する統計量計算部13と、空間周波数スペクト
ル及び統計量に基づいて文字領域、写真領域、又は網点
領域であるか否かについての判別結果を出力するニュー
ラルネットワーク14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機などにおいて画
像処理を行う際に用いられる画像領域属性判別装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機においては、原稿の画
像を読み取って得られた多値の画像データに対して、画
像品質の向上を図るために種々の画像処理が行われる。
その場合の画像処理は、画像の種類に応じて行われる。
例えば、文字画像に対しては文字を明瞭にするためにエ
ッジ強調処理や2値化処理が行われ、写真画像に対して
は階調性を重視した処理が行われ、網点画像に対しては
モアレ防止のために平滑化処理が行われる。
【0003】さて、複写原稿には、文字画像、写真画
像、網点画像などが混在している場合がある。その場合
には、原稿画像をそれぞれの領域に分割する必要があ
る。領域分割に当たっては、原稿画像から小領域である
ブロック領域を抽出し、抽出したブロック領域について
その属性を判別することが行われる。
【0004】例えば特開平4−114560号公報に
は、原稿画像から64×64画素のブロック領域に対応
する画像データを抽出し、抽出した画像データに基づい
て、ヒストグラム特徴量及び画素が白黒反転する回数を
数えた線密度特徴量を抽出し、これをニューラルネット
ワークに入力して属性を判別することが提案されてい
る。
【0005】また、井上らの報告書「ニューラルネット
ワークを利用した画像領域の分離方式」(日本シミュレ
ーション学会第13回シミュレーション・テクノロジー
・コンファレンス、1994年6月)には、8×8画素
の小領域における平均輝度及び最大濃度差を特徴量とし
て抽出し、これをニューラルネットワークに入力して属
性を判別することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のよう
に、ヒストグラム特徴量及び線密度特徴量をニューラル
ネットワークに入力する場合には、それらの特徴量には
画素の周期性を表す情報が含まれていないため、ニュー
ラルネットワークにより網点領域であるか否かを正確に
判別することができない。そのため、網点領域を含んだ
原稿について、ブロック領域の属性を正確に判別するこ
とができないという問題があった。
【0007】また、後者のように、平均輝度及び最大濃
度差を特徴量としてニューラルネットワークに入力する
場合にも、網点領域であるか否か又は写真領域であるか
否かを正確に判別することができない。
【0008】本発明は、原画像に含まれるブロック領域
についての属性を正確に判別し、原稿の領域分割を正確
に行えるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、原画像についての多値の画像データに基づいて、
前記原画像に含まれる小領域であるブロック領域につい
ての属性を判別するための装置であって、前記画像デー
タに対して、前記ブロック領域に対応する画像データを
抽出するブロック領域抽出手段と、前記ブロック領域抽
出手段により抽出された画像データに基づいて、フーリ
エ変換を行うことによって空間周波数スペクトルを求め
るフーリエ変換手段と、前記フーリエ変換手段から出力
される空間周波数スペクトルに基づいて、少なくとも前
記ブロック領域の属性が網点領域であるか否かについて
の判別結果を出力するニューラルネットワークと、を有
する。
【0010】請求項2の発明に係る装置は、前記画像デ
ータに対して、前記ブロック領域に対応する画像データ
を抽出するブロック領域抽出手段と、前記ブロック領域
抽出手段により抽出された画像データに基づいて、フー
リエ変換を行うことによって空間周波数スペクトルを求
めるフーリエ変換手段と、前記ブロック領域抽出手段に
より抽出された画像データに基づいて、その濃度共起行
列から得られる統計量を計算する統計量計算手段と、前
記フーリエ変換手段から出力される空間周波数スペクト
ル及び前記統計量計算手段から出力される統計量に基づ
いて、少なくとも前記ブロック領域の属性が文字領域、
写真領域、又は網点領域であるか否かについての判別結
果を出力するニューラルネットワークと、を有する。
【0011】請求項3の発明に係る装置は、前記画像デ
ータに対して、前記ブロック領域に対応する画像データ
を抽出するブロック領域抽出手段と、前記ブロック領域
抽出手段により抽出された画像データに基づいて、その
濃度共起行列から得られる統計量を計算する統計量計算
手段と、前記統計量計算手段から出力される統計量に基
づいて、少なくとも前記ブロック領域の属性が文字領域
又は写真領域であるか否かについての判別結果を出力す
るニューラルネットワークと、を有する。
【0012】
【作用】ブロック領域抽出手段は、原画像についての多
値の画像データに対して、ブロック領域に対応する画像
データを抽出する。フーリエ変換手段は、抽出された画
像データに基づいて、フーリエ変換を行うことによって
空間周波数スペクトルを求める。統計量計算手段は、抽
出された画像データに基づいて、その濃度共起行列から
得られる統計量を計算する。
【0013】ニューラルネットワークは、空間周波数ス
ペクトル及び/又は統計量に基づいて、ブロック領域の
属性、例えば文字領域であるか否か、写真領域であるか
否か、網点領域であるか否かを判別する。
【0014】
【実施例】図1は本発明に係る属性判別装置1の構成を
示すブロック図、図2は原稿PPから抽出されるブロッ
ク領域BAを説明する図、図3はニューラルネットワー
ク14の構成を示す図である。
【0015】属性判別装置1は、例えば図示しないデジ
タル式の複写機に組み込まれている。複写機のイメージ
リーダ部が原稿台にセットされた原稿PPを読み取るこ
とによって、原稿PPの画像(原画像)PMについての
多値の画像データDMが得られる。イメージリーダ部
は、読み取り密度が例えば400dpiのラインセンサ
を備えており、原稿PPを縦方向(副走査方向)に走査
することによって、例えば256階調の画像データDM
を得る。属性判別装置1は、得られた画像データDMに
基づいて、原画像PMに含まれる小領域であるブロック
領域BAについての属性ATを判別する。
【0016】属性判別装置1は、ブロック領域抽出部1
1、フーリエ変換部12、統計量計算部13、及びニュ
ーラルネットワーク14などから構成されている。ブロ
ック領域抽出部11は、入力された画像データDMに対
して、ブロック領域BAに対応する画像データDMaを
抽出する。ブロック領域BAは、例えば16×16画素
の正方形の領域であり、原画像PMに対して各ブロック
領域BAが互いに重ならないように割り当てられてい
る。ブロック領域抽出部11には、原画像PMの画像デ
ータDMが1ライン毎又は複数ライン毎に入力されるの
で、例えば入力された画像データDMを画素のアドレス
に応じて適当なメモリに格納することによって、ブロッ
ク領域BAに対応した画像データDMaを抽出すること
ができる。
【0017】フーリエ変換部12は、ブロック領域抽出
部11により抽出された16×16画素分の画像データ
DMaに基づいて、高速フーリエ変換(FFT)を行う
ことによって空間周波数スペクトルSSを求める。フー
リエ変換部12においては、16×16画素分の画像デ
ータDMaに対して、1ライン毎に16回の高速フーリ
エ変換を実行する。1回の高速フーリエ変換の実行によ
って8種類の周波数を示す空間周波数スペクトルデータ
が得られる。その中から0周波数の平均値のデータを除
外し、他の周波数について実数部の絶対値をとった7個
のデータを得る。16回分の各データを各周波数毎に加
算し、結果として7個のデータを得る。これがフーリエ
変換部12によって得られる空間周波数スペクトルSS
である。空間周波数スペクトルSSは、その中の絶対値
の最大値を「1」として正規化され、ニューラルネット
ワーク14に対し7次元のベクトルデータとして出力さ
れる。
【0018】統計量計算部13は、ブロック領域抽出部
11により抽出された16×16画素分の画像データD
Maに基づいて、その濃度共起行列を計算し、得られた
濃度共起行列に基づいて、分散σ、共分散cov、及び
相関係数rの3つの統計量を計算する。
【0019】濃度共起行列は、ある点(x,y)の濃度
値と、その点から距離δ〔=(dx,dy)〕だけ離れ
た点(x+dx,y+dy)の濃度値との関係を示すも
のである。点(x,y)の濃度値をf(x,y)とする
と、点(x+dx,y+dy)の濃度値はf(x+d
x,y+dy)と表せる。濃度共起行列は、f(x,
y)=iのときf(x+dx,y+dy)=jである確
率Pδ(i,j)を表したものである。
【0020】ここで、画像データDMaが256階調で
ある場合には、各画素の濃度値は「0」〜「255」の
範囲となり、256行256列の濃度共起行列ができ
る。例えば、ブロック領域BA内において、濃度値が
「3」の画素のうち、それらの各画素から距離δだけ離
れた画素の濃度値が「2」であるものが4個あったとす
ると、濃度共起行列の(3,2)の要素には「4」が入
ることになる。同様に、例えば濃度値が「230」の画
素のうち、距離δだけ離れた画素の濃度値が「232」
であるものが5個あったとすると、濃度共起行列の(2
30,232)の要素には「5」が入ることになる。濃
度共起行列では、写真画像のように隣接する画素間での
濃度変化が少ない場合に、行列の対角線上の要素の値が
大きくなる。また、文字画像のエッジ部のように、高濃
度の部分と低濃度の部分を含んで濃度差が大きい場合に
は、行列の4隅の部分の要素の値が大きくなる。
【0021】統計量計算部13において、分散σ、共分
散cov、及び相関係数rは、次の式(1)〜(3)に
より計算される。
【0022】
【数1】
【0023】但し、Rは濃度値の上限値である。また、
μx、μyは、次の式(4)及び式(5)で計算される
平均値のことであり、Nは次の式(6)で示される。
【0024】
【数2】
【0025】なお、本実施例においては、N=16×1
6であり、R=255である。図4は文字画像、写真画
像、網点画像についてそれぞれ相関係数rを示す図であ
る。
【0026】相関係数rは、濃度共起行列の対角線上に
のみデータがある場合に「1」となり、それから離れる
にしたがって「0」に近づく。上述したように、写真画
像では行列の対角線上にデータが集中するので、写真画
像の場合には相関係数rが「1」に近くなる。また、文
字画像では行列の4隅の部分にデータが集中するので、
文字画像の場合には相関係数rが「0」に近くなる。図
4はこのことを表している。
【0027】本実施例では、距離δ=(1,0)とし、
分散σについては4000で割り、「1」を越えるもの
については「1」とすることで正規化した後、3つの統
計量σ,cov,rをニューラルネットワーク14に出
力する。
【0028】ニューラルネットワーク14は、フーリエ
変換部12から出力される空間周波数スペクトルSS、
及び統計量計算部13から出力される統計量σ,co
v,rに基づいて、ブロック領域BAの属性ATが文字
領域、写真領域、又は網点領域であるか否かについての
判別結果を出力する。
【0029】図3に示すように、ニューラルネットワー
ク14は、入力層S、中間層A、出力層Rの3層からな
り、各層のニューロン数は、10、50、3である。中
間層Aのニューロン数は50以外でもよい。入力層Sに
は、上述したフーリエ変換部12からの7個のデータ、
及び統計量計算部13からの3個のデータが、いずれも
リニアに入力される。入力層Sは、入力されたデータを
そのまま中間層Aにリニアに出力する。入力層Sと中間
層A、中間層Aと出力層Rは、それぞれ結合係数wによ
って結合されている。これらの結合係数wの値は学習に
よって変化する。中間層A及び出力層Rの応答関数はシ
グモイド関数とされている。
【0030】さて、出力層Rの3個のニューロンr1〜
3からは、それぞれ、文字領域、写真領域、網点領域に
対応する出力が得られる。つまり、ニューラルネットワ
ーク14は、入力層Sに入力されたデータに基づいてブ
ロック領域BAの属性ATを判別し、文字領域である場
合にはニューロンr1の出力S1が「1」に近くなり、
写真領域である場合にはニューロンr2の出力S2が
「1」に近くなり、網点領域である場合にはニューロン
r3の出力S3が「1」に近くなる。
【0031】なお、ニューラルネットワーク14は、周
知の技術であるバックプロパゲーション法によって学習
されている。学習においては、文字画像、写真画像、網
点画像の各サンプルを作成し、それらから得られた画像
データをサンプルデータとして属性判別装置1に入力す
る。そして、属性ATについての教師データとの平均二
乗誤差MSEがある閾値以下になるまで学習を行う。
【0032】ニューラルネットワーク14からの出力S
1〜3に基づいて、当該ブロック領域BAの属性ATが
決定される。例えば、ある1つの出力が「1」である場
合にその出力に対応する領域であると決定する。又は、
ある閾値を越える出力があったときにその出力に対応す
る領域であると決定する。又は、最も大きい出力に対応
する領域をその領域と決定する。
【0033】また、このようにして決定された各ブロッ
ク領域BAの属性ATに基づいて平滑化を行い、これに
よってブロック領域BA毎の判別結果を補正し、各領域
を大きくして誤判別の低減を行う。これによって、原画
像PMは、文字領域、写真領域、網点領域の3つの領域
に分割される。
【0034】文字領域に対しては、例えばエッジ強調処
理、2値化処理が行われ、写真領域に対しては自然な階
調性を得るための処理又は特定の階調を強調する処理が
行われ、網点領域に対してはモアレ防止のために平滑化
処理が行われる。
【0035】なお、写真画像とは、銀塩写真のように、
原画像PMの読み取り密度に対して充分に画素密度の大
きい濃淡画像のことである。網点画像は、網点が細かく
なるにしたがって写真画像との差異が少なくなる。例え
ば、原画像PMの読み取り密度が400dpiである場
合には、網点の密度が200線/インチになると、読み
取った画像データDMは写真画像の場合と異ならない。
したがって、その場合には、200線/インチ以上の網
点画像は写真画像に含めてもよい。
【0036】上述の実施例によると、フーリエ変換部1
2から出力される空間周波数スペクトルSSは、画素の
周期性を表す情報を含んでいるので、これをニューラル
ネットワーク14に入力することによって、網点領域で
あるか否かについて正確な判別を行うことができる。ま
た、統計量計算部13から出力される統計量σ,co
v,rには文字画像及び写真画像に特徴的な情報を含ん
でいるので、文字領域であるか否か、また写真領域であ
るか否かを正確に判別することができる。したがって、
属性判別装置1によって、原画像PMに含まれるブロッ
ク領域BAについての属性ATを正確に判別することが
できる。
【0037】上述の実施例によると、属性ATの判別に
ニューラルネットワーク14を用いているので、ニュー
ラルネットワーク14の学習効果によって簡単に属性A
Tの判別が行われ、より確実な属性ATの判別が行われ
る。
【0038】因みに、ニューラルネットワーク14を用
いることなく、空間周波数スペクトル成分に応じた閾値
によって網点領域であるか否かを判別するとした場合に
は、目の粗い網点画像は低周波のスペクトル成分が多く
なり、目の細かい網点画像は高周波のスペクトル成分が
多くなるため、空間周波数スペクトル成分の多少に応じ
て単純に網点画像であるか否かを判別することができ
ず、閾値を決定するのに多くの経験とノウハウを必要と
し、しかも誤判別の多発を免れない。
【0039】ニューラルネットワーク14を学習させた
後では、入力されるデータと学習によって得られた結合
係数wとの積和演算、及び応答関数を表したテーブルの
検索などによって判別のための処理を行うことが可能で
あるので、演算の処理速度の向上を図ることができる。
【0040】したがって、属性判別装置1を用いた複写
機では、原稿PPの領域分割を正確に行うことができ、
原稿PPから得られた画像データDMに対し、その領域
に応じた適切な処理をリアルタイムで行なって明瞭な複
写画像を出力することができる。
【0041】上述の実施例においては、16×16画素
の正方形の領域をブロック領域BAとしたが、8×8画
素、4×4画素、3×3画素、64×64画素など、種
々のサイズの領域をブロック領域BAとしてよい。正方
形でなくてもよい。また、原画像PMに対して各ブロッ
ク領域が重ならないように割り当てたが、ブロック領域
が重なるように順次ずらせて割り当ててもよい。
【0042】すなわち、図5(A)に示すように、原画
像PMについて、属性を判別すべき1個の画素PXaに
対して、その周辺の8×8画素分のブロック領域BAa
の画像データを画素PXaに対応する画像データDMa
として抽出するとともに、ブロック領域BAaを、1画
素分ずつ順次ずらせていく。この場合には、画素PXa
が本発明のブロック領域に相当すると考えてよい。
【0043】また、図5(B)に示すように、属性を判
別すべき4(=2×2)個の画素PXbに対して、その
周辺の8×8画素分のブロック領域BAbの画像データ
を画素PXbに対応する画像データDMaとして抽出す
るとともに、ブロック領域BAbを、2画素分ずつずら
せる。この場合には、4個の画素PXbが本発明のブロ
ック領域に相当すると考えてよい。
【0044】これらの例から理解できるように、本発明
においては、ブロック領域として任意の個数の画素の集
合とすることができる。しかも、ブロック領域抽出手段
により抽出する画像データは、必ずしもブロック領域に
含まれる画素のみ又は画素全部の画像データである必要
はなく、例えばブロック領域の周辺領域の画素の画像デ
ータを含んでいてもよい。その場合に、必ずしも互いに
隣接する画素の画像データである必要はなく、周辺領域
から順序を崩さずに離散的に抽出した適当個数の画素の
みについての画像データ、又は周辺領域の画素につい
て、順序を崩さずに抽出した、小ブロック毎の平均値、
最大値、最小値などを画像データの代表として用いても
よい。
【0045】上述の実施例においては、濃度共起行列か
ら得られる統計量として、分散σ、共分散cov、相関
係数rを用いたが、例えば、角度2次モーメント、コン
トラスト、エントロピーなどを用いることもできる。文
字領域、写真領域、網点領域の3種類の属性判別を行っ
たが、2種類以下又は4種類以上の属性判別を行うよう
に構成してもよい。
【0046】上述の実施例において、ブロック領域抽出
部11、フーリエ変換部12、及び統計量計算部13
は、プログラム及びデータが格納されたメモリとプログ
ラムを実行するCPUによってソフト的に実現されてい
る。また、ニューラルネットワーク14は、コンピュー
タによるシミュレータによって実現されている。したが
って、上述したように、ニューラルネットワーク14
は、学習済の結合係数wと応答関数を表したテーブル、
及びそれらを演算及び検索するためのプログラムから実
現することが可能である。このような態様も本発明のニ
ューラルネットワークに含まれる。また、ニューラルネ
ットワークをハードウエアで直接実現してもよい。
【0047】上述の実施例において、ニューラルネット
ワーク14の層数、各層のニューロン数、結合係数の有
無、応答関数の種類、学習方法などは、上述した以外に
種々変更することができる。その他、属性判別装置1の
各部又は全体の構成、処理内容、処理順序などは、本発
明の主旨に沿って適宜変更することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によると、原画像に含まれるブロ
ック領域についての属性を正確に判別することができ
る。
【0049】特に、フーリエ変換手段から出力される空
間周波数スペクトルは画素の周期性を表す情報を含んで
いるので、これをニューラルネットワークに入力するこ
とによって、網点領域であるか否かについて正確な判別
を行うことができる。また、統計量計算手段から出力さ
れる統計量には文字画像及び写真画像に特徴的な情報を
含んでいるので、文字領域であるか否か写真領域である
か否かを正確に判別することができる。
【0050】また、ニューラルネットワークを学習させ
た後では、入力されるデータと学習によって得られた結
合係数との積和演算、及び応答関数を表したテーブルの
検索などによって判別のための処理を行うことができる
ので、演算の処理速度の向上を図ることができる。
【0051】したがって、本発明によって、例えば原稿
の領域分割を正確に行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る属性判別装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】原稿から抽出されるブロック領域を説明する図
である。
【図3】ニューラルネットワークの構成を示す図であ
る。
【図4】各画像についてそれぞれ相関係数を示す図であ
る。
【図5】ブロック領域の割り当て方法の他の例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 属性判別装置(画像領域属性判別装置) 11 ブロック領域抽出部(ブロック領域抽出手段) 12 フーリエ変換部(フーリエ変換手段) 13 統計量計算部(統計量計算手段) 14 ニューラルネットワーク BA ブロック領域 DM,DMa 画像データ PM 原画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新阜 真 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 伊藤 哲也 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像についての多値の画像データに基づ
    いて、前記原画像に含まれる小領域であるブロック領域
    についての属性を判別するための装置であって、 前記画像データに対して、前記ブロック領域に対応する
    画像データを抽出するブロック領域抽出手段と、 前記ブロック領域抽出手段により抽出された画像データ
    に基づいて、フーリエ変換を行うことによって空間周波
    数スペクトルを求めるフーリエ変換手段と、 前記フーリエ変換手段から出力される空間周波数スペク
    トルに基づいて、少なくとも前記ブロック領域の属性が
    網点領域であるか否かについての判別結果を出力するニ
    ューラルネットワークと、 を有することを特徴とする画像領域属性判別装置。
  2. 【請求項2】原画像についての多値の画像データに基づ
    いて、前記原画像に含まれる小領域であるブロック領域
    についての属性を判別するための装置であって、 前記画像データに対して、前記ブロック領域に対応する
    画像データを抽出するブロック領域抽出手段と、 前記ブロック領域抽出手段により抽出された画像データ
    に基づいて、フーリエ変換を行うことによって空間周波
    数スペクトルを求めるフーリエ変換手段と、 前記ブロック領域抽出手段により抽出された画像データ
    に基づいて、その濃度共起行列から得られる統計量を計
    算する統計量計算手段と、 前記フーリエ変換手段から出力される空間周波数スペク
    トル及び前記統計量計算手段から出力される統計量に基
    づいて、少なくとも前記ブロック領域の属性が文字領
    域、写真領域、又は網点領域であるか否かについての判
    別結果を出力するニューラルネットワークと、 を有することを特徴とする画像領域属性判別装置。
  3. 【請求項3】原画像についての多値の画像データに基づ
    いて、前記原画像に含まれる小領域であるブロック領域
    についての属性を判別するための装置であって、 前記画像データに対して、前記ブロック領域に対応する
    画像データを抽出するブロック領域抽出手段と、 前記ブロック領域抽出手段により抽出された画像データ
    に基づいて、その濃度共起行列から得られる統計量を計
    算する統計量計算手段と、 前記統計量計算手段から出力される統計量に基づいて、
    少なくとも前記ブロック領域の属性が文字領域又は写真
    領域であるか否かについての判別結果を出力するニュー
    ラルネットワークと、 を有することを特徴とする画像領域属性判別装置。
JP7052436A 1995-03-13 1995-03-13 画像領域属性判別装置 Pending JPH08251403A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7052436A JPH08251403A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 画像領域属性判別装置
US08/613,319 US5884296A (en) 1995-03-13 1996-03-11 Network and image area attribute discriminating device and method for use with said neural network

Applications Claiming Priority (1)

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JP7052436A JPH08251403A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 画像領域属性判別装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7447451B2 (en) 2005-05-09 2008-11-04 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image printing apparatus with fixing device
US7698740B2 (en) 2004-09-10 2010-04-13 Japan Science And Technology Agency Sequential data examination method using Eigen co-occurrence matrix for masquerade detection
CN102324032A (zh) * 2011-09-08 2012-01-18 北京林业大学 一种基于极坐标系下灰度共生矩阵的纹理特征提取方法

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