JPH08249032A - 工具軌跡を求める方法 - Google Patents

工具軌跡を求める方法

Info

Publication number
JPH08249032A
JPH08249032A JP4994395A JP4994395A JPH08249032A JP H08249032 A JPH08249032 A JP H08249032A JP 4994395 A JP4994395 A JP 4994395A JP 4994395 A JP4994395 A JP 4994395A JP H08249032 A JPH08249032 A JP H08249032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
cutting
cutting amount
maximum
tools
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4994395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3096216B2 (ja
Inventor
Koji Ishida
康二 石田
Masatomo Uchida
雅智 内田
Makoto Genba
誠 玄葉
Hideyuki Horii
秀行 堀井
Kotaro Tanaka
耕太郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP07049943A priority Critical patent/JP3096216B2/ja
Publication of JPH08249032A publication Critical patent/JPH08249032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3096216B2 publication Critical patent/JP3096216B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】2本の形状定義線がなす角度が180°以内の
面の折れ部を径の大きな工具から最小の径の工具までを
順次交換して削る際の工具軌跡数を最小にする。 【構成】工具の全てを用いてワーク2を任意角度θの形
状定義線fd、fdまで削るとした場合の工具軌跡CL
1 〜CL7 を求めて各工具の予定切削量を算出し、これ
を各工具について予め定められている許容最大切削量と
比較し、より許容最大切削量の小さい工具で、より許容
最大切削量の大きい工具の予定切削量まで一度に切削可
能と判断した場合には、より許容最大切削量の大きい工
具による切削工程(工具軌跡)を不要と判断し、必要と
される工具のみの工具軌跡CL1 、CL3 、CL5 、C
7 を、ワーク2を任意角度θの形状定義線fd、fd
まで削る際の工具軌跡とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、数値制御工
作機械(以下、NC工作機械ともいう。)であるNCマ
シニングセンタ等に装着される工具の径を大きいものか
ら小さいものへと順次代えてワークを切削する際、工具
(工具軌跡)の数の最小化が図れる工具軌跡を求める方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、CAMシステムにおいて工具
軌跡を求める際には、まず、図9に示すように、CAM
上で形状を定義する線(形状定義線)fdを作成し形状
定義線データとして保存する。
【0003】次に、CAM上で形状定義された線fdに
対して、例えば、同図中、部分Aで示す窓部中の面の折
れている凹み部6をワークから削り出そうとする場合、
切削効率を向上させるために、より大きい径の工具によ
り切削を開始して、削り残りが発生した場合に、順次、
径の小さい工具で切削を行い、削り残りが所望の値とな
る最も小さい径の工具までの切削を行う。
【0004】この場合、部分Aの開き角度θを有する凹
み部6に対して、例えば、径がφ50、φ30、φ2
0、φ16、φ12、φ8、φ6の最高7種類のボール
エンドミル等の工具の工具軌跡(CL)がCAMシステ
ムにより自動生成される。なお、工具軌跡が自動生成さ
れるとは、工具軌跡データが自動生成されるということ
である。
【0005】この自動生成の過程は、まず、図10に示
すように、ワーク2を最大径のφ50の工具で加工する
ための工具軌跡CLφ50を作成する。そうするとハッチ
ングで示す削り残し部7が発生する。そこで、次に、こ
の削り残し部7に対して、図11に示すように、次に大
きい径のφ30の工具で加工するための工具軌跡CLφ
30を作成する。この場合にも削り残し部7が発生するの
で、さらにその次に大きい径のφ20の工具軌跡CLφ
20(図示していない)を作成し、以下、同様に、削り残
し部7がなくならない限り、最小の径のφ6の工具で加
工する工具軌跡CLφ6 (図示していない)まで、コン
ピュータが自動作成する。なお、径がφ6の工具での加
工後の削り残し部7に対しては、角度を出すために、先
端がスクエア状等の工具によりNCマシニングセンタを
用いた機械加工によって仕上げ加工を行うようになって
いる。
【0006】このように、先端が球形のボールエンドミ
ル等の工具により、形状定義線fd上の180°未満の
任意角度の面が折れた状態になっているワーク2の凹み
部6を切削する際には、一つの工具により切削した際、
必ず、削り残し部7が発生するので、通常、最大径のφ
50の工具から最小径のφ6の工具に係る全ての工具軌
跡CLφ50、CLφ30、CLφ20、CLφ16、CL
φ12、CLφ8 、CLφ6が自動作成されることになる
(図12参照)。図12において、各工具軌跡CL
φ50、CLφ30、CLφ20、CLφ16、CLφ12、CL
φ8 、CLφ6 は、円弧であり、それらの半径は各工具
の径の半分である。
【0007】図13に示すように、工具径φがφ=2r
で軸回りに回転する工具1の刃部が形状定義線fdに沿
って矢印方向に進行してワーク2を切削した場合、凹み
部6では形状定義線fd上の点da、dbで接すること
になる。したがって、最大削り残し量txは、凹み部6
の隅部から凹み部6の角度の2等分線L上の円弧との交
点までの距離になる。
【0008】上述のようにして求めた工具軌跡データを
用いて上述のNCマシニングセンタ等によりオペレータ
の運転監視下にワーク2が切削される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術に係る工具軌跡を求める方法で作成した工具
軌跡データによりワークを実際に切削した場合、実際に
は、ほとんど削り代(削り量)の発生しない工具軌跡が
ある場合があっても、全ての工具を使って切削すること
になり、切削のための加工時間が長くなるとともに、加
工状態を管理確認するオペレータの負担も増大するとい
う問題があった。
【0010】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、形状定義線がなす角度が180°以内
の面の折れ部を径の異なる工具を使用して切削する際
に、工具軌跡数が必要最小限、言い換えれば、使用工具
の種類(工具数)が最も少なくなる工具軌跡を求める方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、切削量の異
なる工具を順次用いてワークを任意角度の形状定義線ま
で切削する際の工具軌跡を求める方法において、前記工
具の全てを用いて前記ワークを前記任意角度の形状定義
線まで切削するとした場合の各工具の工具軌跡を求めて
各工具の予定切削量を算出する過程と、各工具について
予め定められている許容最大切削量と前記算出された各
工具の予定切削量とを比較し、より許容最大切削量の小
さい工具で、より許容最大切削量の大きい工具の前記予
定切削量まで一度に切削可能と判断した場合には、前記
より許容最大切削量の大きい工具による切削工程を不要
と判断し、必要とされた切削工程に係る工具のみの工具
軌跡を、前記ワークを前記任意角度の形状定義線まで切
削する際の工具軌跡とする過程と、を備えることを特徴
とする。
【0012】また、この発明は、前記任意角度が180
°未満の角度であることを特徴とする。
【0013】
【作用】この発明によれば、全工具のそれぞれについて
予め定められている許容最大切削量と算出した各工具の
予定切削量とを比較し、より許容最大切削量の小さい工
具で、より許容最大切削量の大きい工具の前記予定切削
量まで一度に切削可能と判断した場合には、前記より許
容最大切削量の大きい工具による切削工程を不要と判断
し、必要とされる工具のみの工具軌跡を、ワークを任意
角度の形状定義線まで切削する際の工具軌跡とするよう
にしている。このため、工具軌跡数が必要最小限の数と
され、使用する工具の数を少なくすることができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。なお、以下に参照する図面において、
上記図9〜図13に示したものと対応するものには同一
の符号を付けてその詳細な説明は省略する。
【0015】通常、工具軌跡データ、すなわちCLデー
タはCAMシステムにより作成されるが、この発明は、
切削量の大きな工具から切削量の小さい工具までを順次
用いてワークを任意角度の形状定義線まで切削する際の
工具軌跡が求められる任意のCAMシステムを用いるこ
とができるので、煩雑さを避けるため、この実施例で
は、CAMシステム自体の説明を省略し、そのCAMシ
ステムを構成するコンピュータのプログラムに係るフロ
ーチャートを用いて説明する。なお、CAMシステム
は、周知のように、コンピュータ{中央処理装置(CP
U)と、この中央処理装置に接続されるI/Oポート、
システムプログラム等が書き込まれた読み出し専用メモ
リ(ROM)、処理データを一時的に保存等するランダ
ムアクセスメモリ(RAMであり、書き込み読み出しメ
モリ)、工具軌跡データ等を作成するためのNCデータ
作成プログラム・図形処理プログラム等のアプリケーシ
ョンプログラムが書き込まれた外部メモリ}、その他、
デジタイザ用のタブレット、マウス、キーボード及びボ
リュームスイッチ等の入力装置並びにディスプレイ、プ
リンタ・プロッタ等の出力装置とから構成される。
【0016】このコンピュータのROM等には、次に説
明する工具の許容最大切削量テーブルが格納されている
ものとする。
【0017】図1は、工具の許容最大切削量テーブルP
MCTの内容を示している。図1から分かるように、工
具は工具径D1 〜D7 がD1 =φ50、D2 =φ30、
3=φ20、D4 =φ16、D5 =φ12、D6 =φ
8、D7 =φ6の7種類の工具が準備され、それぞれの
工具による許容最大切削量T、言い換えれば、工具が折
損したりしない強度的に安全な削り量は、それぞれ、T
1 =2.0、T2 =1.5、T3 =1.0、T4 =0.
8、T5 =0.6、T6 =0.4、T7 =0.2であ
る。
【0018】図2は、この発明の一実施例が適用された
CAMシステムの説明に供されるフローチャートであ
る。
【0019】まず、図3に示すように、ワーク2を2つ
の面で定義される開き角度θ(開き角度θは180°未
満の角度が対象となる。)まで切削するとした場合の形
状定義線fdに対して、工具径D1 〜D7 の各工具の工
具軌跡CL1 〜CL7 を作成する(ステップS1)。
【0020】この場合、各工具による予定切削量の最大
値である予定最大切削量(単に予定切削量又は予定最大
削り込み量ともいう。)t1 〜t7 が算出される。予定
最大切削量t1 〜t7 は、開き角度θの2等分線Lと工
具軌跡CL1 〜CL7 の交点座標を求めることにより得
ることができる。なお、開き角度θに対向する部分の工
具軌跡CL1 〜CL7 は、それぞれ、直径がD1 〜D7
の円の円弧部分であって、各円弧部分の両端は、各形状
定義線fdと接している。また、工具軌跡CL 1 〜CL
7 は、許容最大切削量Tの大きな工具から小さい工具ま
でを順次用いるものと仮定して作成される。
【0021】図4は、自動的に算出された予定最大切削
量t1 〜t7 のテーブル(予定最大切削量テーブルとい
う。)SCTの内容の例を示している。たとえば、工具
径D 2 がD2 =φ30の工具による予定最大切削量T2
はT2 =0.5であることを意味している。
【0022】次に、作成した工具軌跡CL1 〜CL7
うち、最大径D1 の工具の工具軌跡CL1 と最小径D7
の工具の工具軌跡CL7 とは無条件に残す(ステップS
2)。最大径D1 の工具の工具軌跡CL1 を残すのは、
加工対象のワーク2に対する削り代(余肉)が予測でき
ないことから、許容最大切削量の最大の工具(最大径D
1 の工具)での加工を一番最初に行う必要があるからで
あり、最小径D7 の工具の工具軌跡C7 を残すのは、最
終的な削り残し量を最小限にするためである。
【0023】次に、より許容最大切削量の小さい工具
で、より許容最大切削量の大きい工具の予定最大切削量
まで一度に切削可能かどうかを判断して、より許容最大
切削量の小さい工具の工具軌跡を省略することができる
かどうかを検討する。なお、より許容最大切削量の小さ
い工具の工具軌跡で、より許容最大切削量の大きい工具
の工具軌跡を代替しようとするのは、ワーク2の削り過
ぎ、いわゆるオーバーカットをも避けるためである。
【0024】そこで、基準となる、より許容最大切削量
の大きい工具側の工具軌跡CLN をCLN =CL1 とす
る(ステップS3)。一方、比較される、より許容最大
切削量の小さい工具側の工具軌跡CLM をCLM =CL
3 とする(ステップS4)。
【0025】次に、最大切削量tM を求める(ステップ
S5)。この場合、最大切削量tMは工具軌跡CL1
工具軌跡CL3 間の予定最大切削量の合計で得られるの
で、図3から最大切削量tM はtM =t2 +t3 になる
ことが分かり、図4に示した予定最大切削量テーブルS
CTから最大切削量tM の値がtM =0.5+0.4=
0.9が求められる。
【0026】次いで、求めた最大切削量tM が、比較さ
れる、より許容最大切削量の小さい工具(この場合、工
具径D3 がD3 =φ20の工具)の許容最大切削量TM
を超えているか(tM >TM )どうかを判定する(ステ
ップS6)。この場合、工具径D3 がD3 =φ20の工
具の許容最大切削量TM はTM =T3 =1.0(図3参
照)であり、求めた最大切削量tM のtM =0.9を超
えていないことが分かる(ステップS6:NO)。
【0027】すなわち、工具径D3 がD3 =φ20の工
具により工具径D2 がD2 =φ30の工具の分までも一
度に削ることが可能であるので、工具軌跡CLM-1 、こ
の場合、CLM-1 =CL3-1 =CL2 を捨てることがで
きる、言い換えれば、省略することができる(ステップ
S7)。
【0028】ただし、工具軌跡CLM-1 =CL2 を省略
することに伴い図3に符号pと符号p′で示す加工経
路、詳しく説明すると、工具軌跡CL2 の進入経路終了
点d2と工具軌跡CL3 の進入経路終了点d3 との間の
加工経路p及び工具軌跡CL2の退出開始点d2 ′と工
具軌跡CL3 の退出開始点d3 ′との間の加工経路p′
の間で削り残りが発生する可能性がある。
【0029】そこで、工具軌跡CLM (この場合、工具
軌跡CL3 )のワーク2に対する進入経路と退出経路
を、図5中の一点鎖線で示すように、工具軌跡CLM-1
(この場合、工具軌跡CL2 )をカバーするように修正
して、加工経路p、p′分も工具径DM (この場合、工
具径D3 )の工具で加工することができるように、すな
わち、加工漏れがないようにそれぞれ外側に延長する
(ステップS8)。
【0030】次に、パラメータMをM=M+1として
(ステップS9)、ステップS5とステップS6の処理
を再度行う。
【0031】この場合、ステップS5における処理は、
最大切削量tM をtM =t2 +t3+t4 とする処理に
なり、図4の予定最大切削量テーブルSCTを参照して
最大切削量tM がtM =0.5+0.4+0.3=1.
2として求められる。
【0032】さらに、この場合、次に径の小さい工具の
許容最大切削量TM は、TM =T4=0.8であるの
で、tM >TM →1.2>0.8となり最大切削量tM
が許容最大切削量TM よりも大きくなってステップS6
の判定が成立する(ステップS6:YES)。
【0033】そこで、工具軌跡CLM-1 、この場合、工
具軌跡CL4-1 =CL3 を残す(ステップS10)。
【0034】次に、パラメータMがM=6又は7になっ
ているかどうかを確認する(ステップS11)。ここで
はまだパラメータMがM=4であるので、この判定は成
立しない(ステップS11:NO)。
【0035】そこで、次に、基準となる、より許容最大
切削量の大きい工具側の工具軌跡CLN をCLN =CL
M =CL3 とし(ステップS12)、さらに、比較され
る、より許容最大切削量の小さい工具側の工具軌跡CL
M をCLM =CLM+2 =CL 5 とする(ステップS1
3)。
【0036】そして、ステップS5では、基準となる工
具軌跡CLN =CL3 から比較される工具軌跡CLM
CL5 までの最大切削量tM を図4の予定最大切削量テ
ーブルSCTを参照して求める。この場合、最大切削量
M の値としてtM =t4 +t5 =0.3+0.2=
0.5が求められる。以下、上述したステップS6〜ス
テップS13の処理をステップS11の判定処理が成立
するまで行って全体の処理を終了する。
【0037】結局、図2のフローチャートに基づいて実
行される処理は、図1に示した許容最大切削量テーブル
PMCTと図4に示した予定最大切削量テーブルSCT
とを図示しないCAMシステムのコンピュータの内部で
比較するために、図6で示すような2つのテーブルPM
CTとSCTの合成テーブルSTを作成し、許容最大切
削量の範囲内でより小さい工具径の工具により、より大
きい工具径の工具で切削する予定最大切削量をも切削す
ることが可能かどうかを比較して、可能である場合に
は、より大きい径の工具の工具軌跡CLを省略するとい
う処理になる。
【0038】図7は、図2のフローチャートによる処理
結果のテーブル(処理結果テーブルという)RTの例を
示している。
【0039】図7に示す処理結果テーブルRTから理解
されるように、この実施例では、工具径D2 がD2 =φ
30の工具軌跡CL2 、工具径D4 がD4 =φ16の工
具の工具軌跡CL4 及び工具径D6 がD6 =φ8の工具
の工具軌跡CLφ6 は、それぞれ、工具径D3 がD3
φ20、工具径D5 がD5 =φ12及び工具径D7 がD
7 =φ6の工具により一度に切削することが可能である
ので、省略することができる。
【0040】このように、上述の実施例によれば、本来
7本あった工具軌跡CL1 〜CL7を、図8に示すよう
に、自動的に最小の4本の工具軌跡CL1 、CL3 、C
5、CL7 にすることができ、工具軌跡数が必要最小
限の数とされ、使用する工具の数を少なくすることがで
きる。
【0041】また、工具軌跡CLN を削除する際に、削
除された、より工具径の大きい工具による加工経路範囲
が、残された、より工具径の小さい工具の加工経路範囲
になるように工具径の小さい工具の加工経路範囲を外方
に広げているので、工具を省略したことを原因とした削
り残しが発生する可能性が皆無になる。
【0042】なお、この発明は上述の実施例に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り
うることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、全工具のそれぞれについて予め定められている許容
最大切削量と算出した各工具の予定切削量とを比較し、
より許容最大切削量の小さい工具で、より許容最大切削
量の大きい工具の前記予定切削量まで一度に切削可能と
判断した場合には、前記より許容最大切削量の大きい工
具による切削工程を不要と判断し、必要とされる工具の
みの工具軌跡を、ワークを任意角度の形状定義線まで切
削する際の工具軌跡とするようにしている。このため、
工具軌跡数が必要最小限の数とされ、使用する工具の数
を少なくすることができるという効果が達成される。
【0044】実際、作業現場において、切削のためのワ
ークの加工時間が短くなり、併せて加工状態を管理確認
するオペレータの負担が相当に低減されるという派生的
な効果も達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】許容最大切削量テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図2】この発明の一実施例の動作説明に供されるフロ
ーチャートである。
【図3】既存のCAMシステムにより自動作成された工
具軌跡の説明に供される図である。
【図4】予定最大切削量テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図5】不要となった工具により加工されていた加工部
位を他の工具によりカバーする際の動作説明に供される
図である。
【図6】許容最大切削量テーブルと予定最大切削量テー
ブルの合成テーブルの構成を示す図である。
【図7】修正後の予定最大切削量テーブルの説明に供さ
れる図である。
【図8】修正後の工具軌跡の説明に供される図である。
【図9】形状定義線の説明に供される図である。
【図10】工具径がφ50の工具で加工したときの加工
残の説明に供される図である。
【図11】工具径がφ30の工具で加工したときの加工
残の説明に供される図である。
【図12】7種類の工具の工具軌跡の説明に供される図
である。
【図13】最大削り残し量の説明に供される図である。
【符号の説明】
1…工具 2…ワーク CL1 〜CL7 …工具軌跡 fd…形状定義線
フロントページの続き (72)発明者 堀井 秀行 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 田中 耕太郎 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切削量の異なる工具を順次用いてワークを
    任意角度の形状定義線まで切削する際の工具軌跡を求め
    る方法において、 前記工具の全てを用いて前記ワークを前記任意角度の形
    状定義線まで切削するとした場合の各工具の工具軌跡を
    求めて各工具の予定切削量を算出する過程と、 各工具について予め定められている許容最大切削量と前
    記算出された各工具の予定切削量とを比較し、より許容
    最大切削量の小さい工具で、より許容最大切削量の大き
    い工具の前記予定切削量まで一度に切削可能と判断した
    場合には、前記より許容最大切削量の大きい工具による
    切削工程を不要と判断し、必要とされた切削工程に係る
    工具のみの工具軌跡を、前記ワークを前記任意角度の形
    状定義線まで切削する際の工具軌跡とする過程と、 を備えることを特徴とする工具軌跡を求める方法。
  2. 【請求項2】前記任意角度が180°未満の角度である
    ことを特徴とする請求項1記載の工具軌跡を求める方
    法。
JP07049943A 1995-03-09 1995-03-09 工具軌跡を求める方法 Expired - Fee Related JP3096216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07049943A JP3096216B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 工具軌跡を求める方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07049943A JP3096216B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 工具軌跡を求める方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08249032A true JPH08249032A (ja) 1996-09-27
JP3096216B2 JP3096216B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=12845113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07049943A Expired - Fee Related JP3096216B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 工具軌跡を求める方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3096216B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037429A1 (ja) * 2013-09-13 2015-03-19 株式会社シグマ 工具経路生成装置、工具経路生成方法及び工具経路生成装置として機能させるためのプログラム並びにそのプログラムを記録した記録媒体
JP5911595B2 (ja) * 2012-10-31 2016-04-27 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の制御装置および工作機械
JP2016150428A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 ファナック株式会社 工作機械

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5911595B2 (ja) * 2012-10-31 2016-04-27 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の制御装置および工作機械
US10180675B2 (en) 2012-10-31 2019-01-15 Makino Milling Machine Co., Ltd. Machine tool control device and machine tool
WO2015037429A1 (ja) * 2013-09-13 2015-03-19 株式会社シグマ 工具経路生成装置、工具経路生成方法及び工具経路生成装置として機能させるためのプログラム並びにそのプログラムを記録した記録媒体
JP5830198B2 (ja) * 2013-09-13 2015-12-09 株式会社シグマ 工具経路生成装置、工具経路生成方法及び工具経路生成装置として機能させるためのプログラム並びにそのプログラムを記録した記録媒体
JP2016150428A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 ファナック株式会社 工作機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP3096216B2 (ja) 2000-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08249032A (ja) 工具軌跡を求める方法
KR20100068535A (ko) 가공피쳐에 기반한 경험기반 nc 프로그래밍 및 공작물 가공 방법
JP2005288563A (ja) 加工プログラム作成方法、及び加工プログラム作成装置
JPH03111124A (ja) ワイヤ放電加工におけるコアレス加工用ncデータ作成方法
JP2002268718A (ja) 加工パス作成方法、3次元cam装置及びコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体
JPH08168925A (ja) ワイヤカット放電加工機用数値制御装置
JPH06119031A (ja) 削り残し部加工のncデータ作成方法
JP3248081B2 (ja) 切削軸の自動変更機能付き自動プログラム作成装置
JPH07261815A (ja) Nc加工用工具加工経路作成方法およびその装置
JPH11165239A (ja) 数値制御データ編集装置と数値制御データの編集方法
JP2001034318A (ja) 加工パス作成方法、ncプログラム自動作成方法、cad/camシステム、nc加工システム及び記憶媒体
JPH02242305A (ja) 数値制御情報作成装置及びそれにおける加工方法の決定方式
JPH0981221A (ja) Ncデータ作成装置及びその補正データ作成方法
JP3526292B2 (ja) Ncデータ作成装置、及び方法
JP2685328B2 (ja) 数値制御情報作成装置における形状定義方法
EP3876050A1 (en) Processing support system
JP2002154034A (ja) 工作機械における工具刃先位置の設定方法
JPH08249036A (ja) Ncデータの作成方法
JP2599206B2 (ja) 数値制御情報作成装置
JPH08305427A (ja) 5軸加工機用面加工データの作成方法
JP3116733B2 (ja) Camシステム用加工軸方向決定装置
JP3372582B2 (ja) Ncデータ作成装置、及び方法
JPH07108438A (ja) コンピュータによる加工干渉チェック方法および加工干渉回避プログラムの作成方法
JPH0616978B2 (ja) 自動プログラミングにおける4軸同時加工生成方法
JPH0788743A (ja) Nc旋盤におけるネジ切り加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees