JPH0824683A - 都市ゴミ破砕機とそれを用いた都市ゴミ処理装置 - Google Patents
都市ゴミ破砕機とそれを用いた都市ゴミ処理装置Info
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- JPH0824683A JPH0824683A JP16701994A JP16701994A JPH0824683A JP H0824683 A JPH0824683 A JP H0824683A JP 16701994 A JP16701994 A JP 16701994A JP 16701994 A JP16701994 A JP 16701994A JP H0824683 A JPH0824683 A JP H0824683A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】構造が簡単で破砕効率の良い都市ゴミ破砕機と
それを一部に組み込んだ作業効率の良い固形燃料用原材
料の製造に適した都市ゴミ処理装置とを提供することを
目的としている。 【構成】都市ゴミを裁断する破砕機であって、該都市ゴ
ミを一端から装入し他端から排出する筒状部材からなる
破砕機本体と、該筒状部材の軸を中心に回転する回転軸
と、該回転軸に沿いその半径方向に突出した多数の先端
が尖った刃とを備えたことを特徴とする都市ゴミ破砕機
である。
それを一部に組み込んだ作業効率の良い固形燃料用原材
料の製造に適した都市ゴミ処理装置とを提供することを
目的としている。 【構成】都市ゴミを裁断する破砕機であって、該都市ゴ
ミを一端から装入し他端から排出する筒状部材からなる
破砕機本体と、該筒状部材の軸を中心に回転する回転軸
と、該回転軸に沿いその半径方向に突出した多数の先端
が尖った刃とを備えたことを特徴とする都市ゴミ破砕機
である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ゴミの破砕機及び
処理装置に関し、詳しくは主として一般家庭ゴミからな
る都市ゴミより可燃物を分別し固形燃料にするための事
前処理技術に係わる。
処理装置に関し、詳しくは主として一般家庭ゴミからな
る都市ゴミより可燃物を分別し固形燃料にするための事
前処理技術に係わる。
【０００２】
【従来の技術】都市ゴミは、従来ほとんど埋立によって
処分されていたが、埋立用地の確保が難しくなってきた
今日では、一旦焼却してから焼却灰を埋立処分するよう
になり、特に最近では都市ゴミのほぼ７０％が焼却処分
されている。一方、廃棄物の有効利用の観点からみる
と、前記の焼却処分のみでは工業技術の発達した今日で
は満足のいく処理方法といえない。そこで、従来より種
々の有効利用の技術も検討され、せっかく焼却するなら
例えば発電あるいはビルディング暖房等のボイラ用燃料
とかセメント焼成の流動床炉用燃料に利用することが考
えられ、具体的には１５ｍｍφ×長さ４０ｍｍ程度のク
レヨン状あるいは葉巻状の固形燃料とした製品も製造さ
れている。
処分されていたが、埋立用地の確保が難しくなってきた
今日では、一旦焼却してから焼却灰を埋立処分するよう
になり、特に最近では都市ゴミのほぼ７０％が焼却処分
されている。一方、廃棄物の有効利用の観点からみる
と、前記の焼却処分のみでは工業技術の発達した今日で
は満足のいく処理方法といえない。そこで、従来より種
々の有効利用の技術も検討され、せっかく焼却するなら
例えば発電あるいはビルディング暖房等のボイラ用燃料
とかセメント焼成の流動床炉用燃料に利用することが考
えられ、具体的には１５ｍｍφ×長さ４０ｍｍ程度のク
レヨン状あるいは葉巻状の固形燃料とした製品も製造さ
れている。
【０００３】ところで、上記固形燃料のうち、一般家庭
から排出されるゴミ等を回収し、それから可燃物を分別
して製造するものは、最終製品に加圧成形する前に下記
の３つの工程で個別に事前処理を行っていた。 （１）乾燥： 通常、約６０％程度含まれる廃棄物中の
水分をほぼ１０％程度にするための乾燥工程。 （２）選別： 主に風力送別機（図４参照）を用いて、
紙、廃プラ、木くず等の軽い可燃物１と土砂、ガラス、
陶器、金属等の重い不燃物２を比重選別する工程。 （３）破砕： 上記選別後の可燃物１を最終工程の加圧
成形機に送る前に、成形機の内部孔を通過可能な程度の
大きさ（通常２０ｍｍ程度）まで破砕する工程。
から排出されるゴミ等を回収し、それから可燃物を分別
して製造するものは、最終製品に加圧成形する前に下記
の３つの工程で個別に事前処理を行っていた。 （１）乾燥： 通常、約６０％程度含まれる廃棄物中の
水分をほぼ１０％程度にするための乾燥工程。 （２）選別： 主に風力送別機（図４参照）を用いて、
紙、廃プラ、木くず等の軽い可燃物１と土砂、ガラス、
陶器、金属等の重い不燃物２を比重選別する工程。 （３）破砕： 上記選別後の可燃物１を最終工程の加圧
成形機に送る前に、成形機の内部孔を通過可能な程度の
大きさ（通常２０ｍｍ程度）まで破砕する工程。
【０００４】すなわち、これらの工程は、回収した都市
ゴミ３の状態（例えば、大きさ、水分含有量、不燃物の
混入等）に応じて単独にあるいは組み合わせて使用され
ていたのである。例として、本出願人は、平成６年１１
月２９日に出願した特願平５−２９８５４７号にて都市
ゴミ３から可燃物１を選別成形する製造システムを提案
した。それは、図４に示すように、乾燥機４、風力選別
機５、破砕機６を有する上記工程をそれぞれ主要位置に
配置して、各機械間を搬送手段７で繋いだものである。
ゴミ３の状態（例えば、大きさ、水分含有量、不燃物の
混入等）に応じて単独にあるいは組み合わせて使用され
ていたのである。例として、本出願人は、平成６年１１
月２９日に出願した特願平５−２９８５４７号にて都市
ゴミ３から可燃物１を選別成形する製造システムを提案
した。それは、図４に示すように、乾燥機４、風力選別
機５、破砕機６を有する上記工程をそれぞれ主要位置に
配置して、各機械間を搬送手段７で繋いだものである。
【０００５】しかしながら、図４で明らかなように、破
砕工程で使用される破砕機６は、所謂シュレッタタイプ
の固定刃８と旋回する刃９を利用したものであり、それ
が従来から使用される都市ゴミ３破砕機６の主流であっ
た。しかしながら、このタイプの破砕機６は、構造が堅
固で且つ高級材質の刃９が要求されるので高価であり、
使用上も大きな動力を必要とし、安全上から刃９の旋回
速度が遅く、破砕効率が低い等の問題がある。
砕工程で使用される破砕機６は、所謂シュレッタタイプ
の固定刃８と旋回する刃９を利用したものであり、それ
が従来から使用される都市ゴミ３破砕機６の主流であっ
た。しかしながら、このタイプの破砕機６は、構造が堅
固で且つ高級材質の刃９が要求されるので高価であり、
使用上も大きな動力を必要とし、安全上から刃９の旋回
速度が遅く、破砕効率が低い等の問題がある。
【０００６】また、上記特願平５−２９８５４７号明細
書に記載した製造システムのように、上記工程を２つあ
るいは３つ組み合わせて固形燃料の原材料を製造する場
合には、工程毎に処理場所、設備、動力、さらには作業
者を要し、作業効率が低く、製造コストの高いものにな
る。
書に記載した製造システムのように、上記工程を２つあ
るいは３つ組み合わせて固形燃料の原材料を製造する場
合には、工程毎に処理場所、設備、動力、さらには作業
者を要し、作業効率が低く、製造コストの高いものにな
る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
を鑑み、構造が簡単で破砕効率の良い都市ゴミ破砕機と
それを一部に組み込んだ作業効率の良い固形燃料用原材
料の製造に適した都市ゴミ処理装置とを提供することを
目的としている。
を鑑み、構造が簡単で破砕効率の良い都市ゴミ破砕機と
それを一部に組み込んだ作業効率の良い固形燃料用原材
料の製造に適した都市ゴミ処理装置とを提供することを
目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため従来の破砕機及び処理装置を鋭意見直し、実
験、研究を繰り返した。その結果、破砕機に関しては都
市ゴミの空中切断、処理装置に関しては上記工程の一括
化に着眼し、本発明を創案するに至った。すなわち、本
発明は、都市ゴミを裁断する破砕機であって、該都市ゴ
ミを一端から装入し他端から排出する筒状部材からなる
破砕機本体と、該筒状部材の軸を中心に回転する回転軸
と、該回転軸に沿いその半径方向に突出した多数の先端
が尖った刃とを備えたことを特徴とする都市ゴミ破砕機
である。また、本発明は、上記回転軸に、都市ゴミの撹
拌打撃部材を複数本追加して配設したことを特徴とする
請求項１記載の都市ゴミ破砕機でもある。この破砕機を
利用した都市ゴミ処理装置としては、本発明は、請求項
１又は２記載の都市ゴミ破砕機に、その一端より熱風を
吹き込み他端より排気させる都市ゴミの乾燥手段を設け
たことを特徴とする都市ゴミ処理装置である。また、本
発明は、請求項１又は２記載の都市ゴミ破砕機に、その
破砕物を上記熱風を利用して比重差で上下に分別させる
風力選別室を接続して設けたことを特徴とする都市ゴミ
処理装置であり、都市ゴミの熱風による乾燥手段を追設
したことを特徴とする請求項４記載の都市ゴミ処理装置
でもある。さらに、本発明は、上記筒状部材からなる破
砕機本体の底部に、不燃物を移動させる凹溝を設けたこ
とを特徴とする請求項３〜５いずれか記載の都市ゴミ処
理装置である。
成するため従来の破砕機及び処理装置を鋭意見直し、実
験、研究を繰り返した。その結果、破砕機に関しては都
市ゴミの空中切断、処理装置に関しては上記工程の一括
化に着眼し、本発明を創案するに至った。すなわち、本
発明は、都市ゴミを裁断する破砕機であって、該都市ゴ
ミを一端から装入し他端から排出する筒状部材からなる
破砕機本体と、該筒状部材の軸を中心に回転する回転軸
と、該回転軸に沿いその半径方向に突出した多数の先端
が尖った刃とを備えたことを特徴とする都市ゴミ破砕機
である。また、本発明は、上記回転軸に、都市ゴミの撹
拌打撃部材を複数本追加して配設したことを特徴とする
請求項１記載の都市ゴミ破砕機でもある。この破砕機を
利用した都市ゴミ処理装置としては、本発明は、請求項
１又は２記載の都市ゴミ破砕機に、その一端より熱風を
吹き込み他端より排気させる都市ゴミの乾燥手段を設け
たことを特徴とする都市ゴミ処理装置である。また、本
発明は、請求項１又は２記載の都市ゴミ破砕機に、その
破砕物を上記熱風を利用して比重差で上下に分別させる
風力選別室を接続して設けたことを特徴とする都市ゴミ
処理装置であり、都市ゴミの熱風による乾燥手段を追設
したことを特徴とする請求項４記載の都市ゴミ処理装置
でもある。さらに、本発明は、上記筒状部材からなる破
砕機本体の底部に、不燃物を移動させる凹溝を設けたこ
とを特徴とする請求項３〜５いずれか記載の都市ゴミ処
理装置である。
【０００９】なお、上記不燃物を凹溝中で移動させる手
段は、熱風とかプッシャ等の機械的手段を利用すれば良
い。
段は、熱風とかプッシャ等の機械的手段を利用すれば良
い。
【００１０】
【作用】本発明では、都市ゴミを裁断する破砕機を、該
都市ゴミを一端から装入し他端から排出する筒状部材か
らなる破砕機本体と、該筒状部材の軸を中心に回転する
回転軸と、該回転軸に沿いその半径方向に突出した多数
の先端が尖った刃とを備えたり、上記回転軸に、都市ゴ
ミの撹拌打撃部材を複数本追加して配設したりするの
で、都市ゴミを空中に浮遊した状態で裁断できるように
なる。その結果、従来の所謂シュレッタタイプの破砕機
より、刃の回転速度が早まり破砕効率の良い破砕機を安
価に製作できるようになった。なお、発明者は、刃の回
転速度を種々変更して裁断試験を行い、裁断対象物によ
って適正な回転速度の存在を確認している。
都市ゴミを一端から装入し他端から排出する筒状部材か
らなる破砕機本体と、該筒状部材の軸を中心に回転する
回転軸と、該回転軸に沿いその半径方向に突出した多数
の先端が尖った刃とを備えたり、上記回転軸に、都市ゴ
ミの撹拌打撃部材を複数本追加して配設したりするの
で、都市ゴミを空中に浮遊した状態で裁断できるように
なる。その結果、従来の所謂シュレッタタイプの破砕機
より、刃の回転速度が早まり破砕効率の良い破砕機を安
価に製作できるようになった。なお、発明者は、刃の回
転速度を種々変更して裁断試験を行い、裁断対象物によ
って適正な回転速度の存在を確認している。
【００１１】また、本発明では、上記の都市ゴミ破砕機
に、その一端より熱風を吹き込み他端より排気させる都
市ゴミの乾燥手段を設けたり、上記熱風を利用して比重
差で上下に分別させる風力選別室を接続して設けたり、
都市ゴミの熱風による乾燥手段を追設するようにしたの
で、従来個別に行っていた乾燥、減寸、選別工程が同じ
にでき、事前処理の作業時間が大幅に短縮され、省力も
含めて作業効率が著しく向上した。その結果、都市ゴミ
から製造する固形燃料のコストダウンが達成できるよう
になる。
に、その一端より熱風を吹き込み他端より排気させる都
市ゴミの乾燥手段を設けたり、上記熱風を利用して比重
差で上下に分別させる風力選別室を接続して設けたり、
都市ゴミの熱風による乾燥手段を追設するようにしたの
で、従来個別に行っていた乾燥、減寸、選別工程が同じ
にでき、事前処理の作業時間が大幅に短縮され、省力も
含めて作業効率が著しく向上した。その結果、都市ゴミ
から製造する固形燃料のコストダウンが達成できるよう
になる。
【００１２】さらに、本発明では、上記筒状部材からな
る破砕機本体の底部に不燃物を移動させる凹溝を設ける
ようにいて、回転する刃が不燃物との摩擦で損傷するこ
とを防止するようにして、熱風も含む内容物の装置内移
動を円滑にして、上記効果が一層促進されるようになっ
た。以下、実施例において、図１〜２に基づき、本発明
の内容を具体的に説明する。
る破砕機本体の底部に不燃物を移動させる凹溝を設ける
ようにいて、回転する刃が不燃物との摩擦で損傷するこ
とを防止するようにして、熱風も含む内容物の装置内移
動を円滑にして、上記効果が一層促進されるようになっ
た。以下、実施例において、図１〜２に基づき、本発明
の内容を具体的に説明する。
【００１３】
【実施例】最近の一般家庭から所謂分別回収した都市ゴ
ミ３は、水分もなく、また可燃物１ばかりであったの
で、乾燥及び選別工程は不要であった。そこで、この種
の都市ゴミ３は、固形燃料に加圧成形する前にそのサイ
ズだけ小さくすれば良いので、該都市ゴミ３、１００ト
ンを本発明に係る破砕機６により減寸した。図１は、そ
の破砕機６の概要を示す縦断面図である。
ミ３は、水分もなく、また可燃物１ばかりであったの
で、乾燥及び選別工程は不要であった。そこで、この種
の都市ゴミ３は、固形燃料に加圧成形する前にそのサイ
ズだけ小さくすれば良いので、該都市ゴミ３、１００ト
ンを本発明に係る破砕機６により減寸した。図１は、そ
の破砕機６の概要を示す縦断面図である。
【００１４】そこでは、都市ゴミ３が横型の筒状部材１
１からなる破砕機本体１０の一端に設けられた装入口１
２から入り、破砕物が他端の排出口１３から取り出せる
ようになっている。都市ゴミ３の移動は、装入口１２か
らの空気吹込みで行われる。そして、装入された都市ゴ
ミ３は、その進行方向に存在する刃９によって破砕され
るが、該刃９の回転軸１４は上記筒状部材１１の軸と一
致し、刃９は筒状部材１１の半径方向に向って複数本取
付けてある。刃９の形状は種々あるが、とにかく、進行
方向側面の先端が尖っているものである。また、刃９の
長さは、筒状部材１１の内壁部を移動する不燃物２との
摩擦を避けるため、半径の９０％程度である。なお、図
１は、竪型に使用した場合であるが、本発明では装入物
の移動手段を熱風等とした横型も含めるものである。
１からなる破砕機本体１０の一端に設けられた装入口１
２から入り、破砕物が他端の排出口１３から取り出せる
ようになっている。都市ゴミ３の移動は、装入口１２か
らの空気吹込みで行われる。そして、装入された都市ゴ
ミ３は、その進行方向に存在する刃９によって破砕され
るが、該刃９の回転軸１４は上記筒状部材１１の軸と一
致し、刃９は筒状部材１１の半径方向に向って複数本取
付けてある。刃９の形状は種々あるが、とにかく、進行
方向側面の先端が尖っているものである。また、刃９の
長さは、筒状部材１１の内壁部を移動する不燃物２との
摩擦を避けるため、半径の９０％程度である。なお、図
１は、竪型に使用した場合であるが、本発明では装入物
の移動手段を熱風等とした横型も含めるものである。
【００１５】さらに、本発明のポイントは、回転速度が
周速で１０ｍ／ｓｅｃ以上と従来のシュレッタタイプの
ものに比べて早いことである。この高速回転は、装入さ
れた都市ゴミ３が破砕機６内で浮遊中にも切断を可能と
したのである。本実施例の成績は、１００トンの都市ゴ
ミ３を約１分で処理し、破砕時間の大幅短縮が可能とな
ったこと、回転の動力が従来の５０％以下に低減したこ
とである。なお、本発明では、図１に示したように、上
記回転軸１４には、刃９の他に都市ゴミ３を打撃でき、
都市ゴミ３及び気流を撹拌する撹拌打撃部材１６を刃９
と同様に取付けることができる。この場合、上記撹拌打
撃部材１６は、都市ゴミ３の回収袋を主として破壊する
のに有効である。
周速で１０ｍ／ｓｅｃ以上と従来のシュレッタタイプの
ものに比べて早いことである。この高速回転は、装入さ
れた都市ゴミ３が破砕機６内で浮遊中にも切断を可能と
したのである。本実施例の成績は、１００トンの都市ゴ
ミ３を約１分で処理し、破砕時間の大幅短縮が可能とな
ったこと、回転の動力が従来の５０％以下に低減したこ
とである。なお、本発明では、図１に示したように、上
記回転軸１４には、刃９の他に都市ゴミ３を打撃でき、
都市ゴミ３及び気流を撹拌する撹拌打撃部材１６を刃９
と同様に取付けることができる。この場合、上記撹拌打
撃部材１６は、都市ゴミ３の回収袋を主として破壊する
のに有効である。
【００１６】つぎに、水分の多い所謂生ゴミや不燃物２
が混合された状態の都市ゴミ３を処理した場合の実施例
について説明する。図２は、その実施に用いた本発明に
係る横型タイプの都市ゴミ処理装置１８である（竪型も
可）。バーナ１９と熱風炉２０より発生する５００〜６
００℃の熱風１５を、５００ｍｍφ×長さ１０００ｍｍ
の筒状部材１１からなる破砕機本体１０（以下、本体と
いう）の中に、内壁の接線方向に添って吹き込み、モー
タ２１と直結した回転軸１４に取り付けている撹拌打撃
部材１６を高速回転（２００〜６００ｒｐｍで可変）さ
せることにより、該本体１０内に旋回気流を発生させ
る。その際の旋回流速は１８〜２０ｍ／ｓｅｃであっ
た。引続き、前記したサイズの大きい紙、厨介等の可燃
物１や鉄、ガラスなどの不燃物２が混合されている都市
ゴミ３を、装入口１２より投入する。その都市ゴミ３
は、上記高温の旋回気流で加熱されて水分を蒸発し乾燥
されると共に、回転軸１４に多数取り付けられた先端の
尖った刃９で細かく破砕されるのである。本実施例で
は、回転軸１４に取付けた上記撹拌打撃部材１６と刃９
の比率は１：２であり、相互の取付けピッチは４０ｍｍ
であった。そして、乾燥、破砕されて比重が小さくなっ
た可燃物１は、排ガスに乗り該本体１０に一体に連接し
て設けた風力選別室２３に搬送され、そこで上昇気流の
働きで比重の大きい不燃物２を落下分離した後、サイク
ロン２４で回収される。一方、比重の重い不燃物２は該
風力選別室２３の下部よりスクリューコンベア２５等で
系外へ排出される。勿論、破砕機本体１０の底部には、
より比重の大きな不燃物２が存在することになるので、
それらも別途風力選別室２３の方へ移動する。その際、
その不燃物２が上記刃９と接触すると、該刃９を損傷す
る恐れが大であるので、本発明では、該底部に凹溝２６
を設け、不燃物２移動の円滑化と摩擦防止を図ってい
る。
が混合された状態の都市ゴミ３を処理した場合の実施例
について説明する。図２は、その実施に用いた本発明に
係る横型タイプの都市ゴミ処理装置１８である（竪型も
可）。バーナ１９と熱風炉２０より発生する５００〜６
００℃の熱風１５を、５００ｍｍφ×長さ１０００ｍｍ
の筒状部材１１からなる破砕機本体１０（以下、本体と
いう）の中に、内壁の接線方向に添って吹き込み、モー
タ２１と直結した回転軸１４に取り付けている撹拌打撃
部材１６を高速回転（２００〜６００ｒｐｍで可変）さ
せることにより、該本体１０内に旋回気流を発生させ
る。その際の旋回流速は１８〜２０ｍ／ｓｅｃであっ
た。引続き、前記したサイズの大きい紙、厨介等の可燃
物１や鉄、ガラスなどの不燃物２が混合されている都市
ゴミ３を、装入口１２より投入する。その都市ゴミ３
は、上記高温の旋回気流で加熱されて水分を蒸発し乾燥
されると共に、回転軸１４に多数取り付けられた先端の
尖った刃９で細かく破砕されるのである。本実施例で
は、回転軸１４に取付けた上記撹拌打撃部材１６と刃９
の比率は１：２であり、相互の取付けピッチは４０ｍｍ
であった。そして、乾燥、破砕されて比重が小さくなっ
た可燃物１は、排ガスに乗り該本体１０に一体に連接し
て設けた風力選別室２３に搬送され、そこで上昇気流の
働きで比重の大きい不燃物２を落下分離した後、サイク
ロン２４で回収される。一方、比重の重い不燃物２は該
風力選別室２３の下部よりスクリューコンベア２５等で
系外へ排出される。勿論、破砕機本体１０の底部には、
より比重の大きな不燃物２が存在することになるので、
それらも別途風力選別室２３の方へ移動する。その際、
その不燃物２が上記刃９と接触すると、該刃９を損傷す
る恐れが大であるので、本発明では、該底部に凹溝２６
を設け、不燃物２移動の円滑化と摩擦防止を図ってい
る。
【００１７】なお、熱風１５は、その酸素含有量を８％
程度に低減し、可燃物１が該本体１０内で燃焼すること
を防止している。そのためには、熱風１５に上記サイク
ロン２４からの排ガス２２を循環使用することが好まし
い。最後に、実施成績であるが、４トン／時間の上記都
市ゴミ３を本発明に係る処理装置１８で処理したとこ
ろ、その所要時間は１０分であった。一方、前記特願平
５−２９８５４７号記載の固形燃料製造システムでの成
形機２７前までの処理時間は１５分であり、本発明に係
る処理装置１８での結果が優れていた。また、作業者は
必要なくなり、所要動力も５０％以下で済んだ。
程度に低減し、可燃物１が該本体１０内で燃焼すること
を防止している。そのためには、熱風１５に上記サイク
ロン２４からの排ガス２２を循環使用することが好まし
い。最後に、実施成績であるが、４トン／時間の上記都
市ゴミ３を本発明に係る処理装置１８で処理したとこ
ろ、その所要時間は１０分であった。一方、前記特願平
５−２９８５４７号記載の固形燃料製造システムでの成
形機２７前までの処理時間は１５分であり、本発明に係
る処理装置１８での結果が優れていた。また、作業者は
必要なくなり、所要動力も５０％以下で済んだ。
【００１８】なお、上記実施例は、都市ゴミ３が水分、
不燃物２を多量に含んでいたため、乾燥、破砕、選別工
程をすべて利用したが、投入する都市ゴミ３の状態によ
って各工程の省略が可能なことは言うまでもない。
不燃物２を多量に含んでいたため、乾燥、破砕、選別工
程をすべて利用したが、投入する都市ゴミ３の状態によ
って各工程の省略が可能なことは言うまでもない。
【００１９】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、都市
ゴミの破砕が以前より短時間で効率良く実施できるよう
になったと共に、乾燥・破砕・選別工程を適宜組合わせ
て一体にしたので、都市ゴミを原材料とする固形燃料の
事前処理が、効率良く且つ安価に行えるようになった。
ゴミの破砕が以前より短時間で効率良く実施できるよう
になったと共に、乾燥・破砕・選別工程を適宜組合わせ
て一体にしたので、都市ゴミを原材料とする固形燃料の
事前処理が、効率良く且つ安価に行えるようになった。
【図１】本発明に係る都市ゴミ破砕機を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図２】本発明に係る都市ゴミ処理装置の全体を示す図
であり、（ａ）は縦断面図、（ｂ）はＡ矢視図である。
であり、（ａ）は縦断面図、（ｂ）はＡ矢視図である。
【図３】従来使用していた都市ゴミの風力選別機の縦断
面図である。
面図である。
【図４】特願平５−２９８５４７号に記載の固形燃料製
造システムを示すフローである。
造システムを示すフローである。
１ 可燃物 ２ 不燃物 ３ 都市ゴミ ４ 乾燥機 ５ 風力選別機 ６ 破砕機 ７ 搬送手段 ８ 固定刃 ９ 刃 １０ 破砕機本体 １１ 筒状部材 １２ 装入口 １３ 排出口 １４ 回転軸 １５ 熱風 １６ 撹拌打撃部材 １８ 処理装置 １９ バーナ ２０ 熱風炉 ２１ モータ ２２ 排ガス ２３ 風力選別室 ２４ サイクロン ２５ スクリューコンベア ２６ 凹溝 ２７ 成形機 ２８ シロッコファン
フロントページの続き (72)発明者 木暮 覚而 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 吉田 鉄男 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 井上 和之 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 滝本 光成 埼玉県川越市鯨井新田６番地１ 株式会社 日本リサイクルマネジメント内
Claims (6)
- 【請求項１】 都市ゴミを裁断する破砕機であって、 該都市ゴミを一端から装入し他端から排出する筒状部材
からなる破砕機本体と、該筒状部材の軸を中心に回転す
る回転軸と、該回転軸に沿いその半径方向に突出した多
数の先端が尖った刃とを備えたことを特徴とする都市ゴ
ミ破砕機。 - 【請求項２】 上記回転軸に、都市ゴミの撹拌打撃部材
を複数本追加して配設したことを特徴とする請求項１記
載の都市ゴミ破砕機。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載の都市ゴミ破砕機
に、その一端より熱風を吹き込み他端より排気させる都
市ゴミの乾燥手段を設けたことを特徴とする都市ゴミ処
理装置。 - 【請求項４】 請求項１又は２記載の都市ゴミ破砕機
に、その破砕物を上記熱風を利用して比重差で上下に分
別させる風力選別室を接続して設けたことを特徴とする
都市ゴミ処理装置。 - 【請求項５】 さらに、都市ゴミの熱風による乾燥手段
を追設したことを特徴とする請求項４記載の都市ゴミ処
理装置。 - 【請求項６】 上記筒状部材からなる破砕機本体の底部
に、不燃物を移動させる凹溝を設けたことを特徴とする
請求項３〜５いずれか記載の都市ゴミ処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16701994A JPH0824683A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 都市ゴミ破砕機とそれを用いた都市ゴミ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16701994A JPH0824683A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 都市ゴミ破砕機とそれを用いた都市ゴミ処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0824683A true JPH0824683A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15841889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16701994A Pending JPH0824683A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 都市ゴミ破砕機とそれを用いた都市ゴミ処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0824683A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004041984A (ja) * | 2002-07-15 | 2004-02-12 | Taiheiyo Cement Corp | 平板状物の破砕システム |
| JP2011218279A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Kobe Steel Ltd | 石炭粉砕方法 |
| CN103316738A (zh) * | 2013-07-12 | 2013-09-25 | 南通赛孚机械设备有限公司 | 棕榈果果粒捣碎罐 |
| CN104258964A (zh) * | 2014-09-26 | 2015-01-07 | 廖日华 | 一种拆分面包机 |
| WO2017050223A1 (zh) * | 2015-09-22 | 2017-03-30 | 陈勇 | 一种制粉装置 |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP16701994A patent/JPH0824683A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN104258964A (zh) * | 2014-09-26 | 2015-01-07 | 廖日华 | 一种拆分面包机 |
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| US10384212B2 (en) | 2015-09-22 | 2019-08-20 | Shenzhen Tongyika Technology Co., Ltd. | Powder making device having spiked hammer and blade arms |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010814 |