JP2011218279A - 石炭粉砕方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低品位炭の発火を抑制することができる石炭粉砕方法を提供すること。
【解決手段】熱風Aを石炭粉砕機1の内部に供給し、粉砕された石炭Cを乾燥する工程と、微粉炭出口管9において、CO濃度を測定してCOを検出する工程と、検出したCOのCO濃度に応じて、石炭粉砕機1の内部に供給する熱風Aの熱量を低下させる制御を行う工程と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、石炭を粉砕して微粉炭とする石炭粉砕方法に関する。
従来、石炭が粉砕された微粉炭を燃料とするボイラ等の微粉炭燃焼装置が知られている。一般的に、微粉炭燃焼装置は、内部に供給される石炭を粉砕し連続的に微粉炭を外部へ輸送する石炭粉砕機(石炭ミル)を備えている。微粉炭燃焼装置は、このような石炭粉砕機の内部へ微粉炭を乾燥するための熱風を供給する冷空気ダンパと熱空気ダンパとを有し、内部温度を調節することにより内部温度の上昇等に起因する石炭の発火を抑制している。
このような、冷空気ダンパと熱空気ダンパとを制御することによって石炭の発火を防止するものとして、特許文献1に記載の発明がある。特許文献1には、熱風供給口の温度を検出して、微粉炭輸送口の温度を一定に保つことにより、石炭粉砕機内部における石炭の発火の防止を図る石炭ミル温度監視方式が開示されている。
特開昭60−122059号公報
ところで、このような微粉炭燃焼増置に用いられる石炭として、一般的に使用される瀝青炭等の高品位炭よりも炭素含有量の低い亜瀝青炭や褐炭等の低品位炭が、高品位炭の需要拡大やコストの面からも注目されている。
しかしながら、低品位炭は発火温度が高品位炭よりも低く、自然発火し易い特性を有している。従って、特許文献1のように、熱風供給口の温度を制御して微粉炭輸送口の温度を一定に保つ方式では、石炭粉砕機内の石炭の状態変化を検出できず低品位炭の自然発火を抑制できないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、低品位炭の発火を抑制することができる石炭粉砕方法を提供することである。
本発明は、石炭粉砕機に供給される石炭を粉砕して微粉炭とし、微粉炭出口から該微粉炭を輸送する石炭粉砕方法であって、熱風を前記石炭粉砕機の内部に供給し、粉砕された石炭を乾燥する工程と、前記微粉炭出口において、CO濃度を測定してCOを検出する工程と、検出したCOのCO濃度に応じて、前記石炭粉砕機の内部に供給する前記熱風の熱量を低下させる制御を行う工程と、を有している。
一般的に、石炭は加熱により熱分解が開始される。熱分解が開始されると石炭からCOガス等が放出される。その後、石炭から揮発分の放出が終了する前後において石炭が発火される。上記構成によれば、石炭粉砕機の微粉炭出口においてCO濃度を測定して石炭粉砕機内の石炭の状態を把握し、CO濃度に応じて石炭粉砕機内部に供給する熱風の熱量を低下させる制御を行う。これにより、CO濃度から石炭粉砕機内の石炭の状態を把握することができ、石炭粉砕機内部へ付与する熱量を低下させて、石炭粉砕機内部の温度を低下させることができる。この結果、石炭粉砕機内の石炭の状態を把握して発火を事前に防止するため、低品位炭のような自然発火し易い石炭であっても発火を抑制することができる。
また、本発明の石炭粉砕方法は、低下させた前記熱風の熱量に応じて、供給する石炭の量を減少させるものであってもよい。
上記構成によれば、低下させた熱風の熱量に応じて石炭の供給量が減少される。これにより、石炭を乾燥する熱風の熱量が低下され、製造される微粉炭に含まれる水分量が多くなることを防止することができる。
石炭粉砕方法を実行する石炭粉砕システムの適用例を示す説明図である。 CO分析装置を示す説明図である。 異常時制御ルーチンのフローチャートを示す図。 復帰時制御ルーチンのフローチャートを示す図。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本発明の石炭粉砕方法を実行する石炭粉砕システムが適用される一実施形態を示す説明図である。図1に示すように、石炭粉砕システム100には、外部から石炭Cが供給されると共に、冷空気及び熱空気が導入される。これにより、石炭粉砕システム100は、ボイラ等の燃料として外部へ微粉炭Wを輸送するようになっている。
具体的に、石炭粉砕システム100の構成について説明する。石炭粉砕システム100は、給炭機6と、石炭粉砕機1と、微粉炭出口管9と、冷空気ダンパ4と、熱空気ダンパ5と、熱風供給ライン10と、CO分析装置2と、微粉炭出口温度検出器7と、制御ユニット3とを有している。
(給炭機6)
給炭機6は、石炭粉砕機1の内部に石炭を定量供給する機能を有している。具体的に、給炭機6は、石炭バンカ6a、運搬部6b、及び、排出部6cを有している。石炭バンカ6aは、微粉炭の原料となる塊状の石炭Cを一時的に貯蔵する。運搬部6bは、例えば、ベルトコンベア等の石炭Cを排出部6cまで搬送する搬送手段と、搬送手段上の石炭Cの重量を検出する検出手段とを有している(図示せず)。これにより、運搬部6bは、排出部6cまで、速度当たり定量の石炭Cを搬送できるようになっている。また、運搬部6bは、制御ユニット3と電気的に接続されている。運搬部6bは、制御ユニット3からの制御信号によって、石炭Cの運搬速度が制御される。これにより、給炭機6が石炭粉砕機1へ供給する石炭Cの供給量を変更することができるようになっている。排出部6cは、石炭粉砕機1の内部に連通する連通管である。
石炭粉砕機1へ供給する石炭Cとしては、亜瀝青炭、及び、褐炭等の所謂低品位炭と言われる石炭を特に対象とする。低品位炭は、瀝青炭等の所謂高品位炭よりも発火温度が低く自然発火し易い特性を有している。
(冷空気ダンパ4、熱空気ダンパ5、熱風供給ライン10)
冷空気ダンパ4は、外部から導入される低温の冷空気の供給量を調整する電動弁である。また、熱空気ダンパ5は、外部から導入される高温の熱空気の供給量を調整する電動弁である。冷空気ダンパ4、及び、熱空気ダンパ5は、制御ユニット3と電気的に接続されており、制御ユニット3からの制御信号により、その開度が調整される。熱風供給ライン10は、冷空気ダンパ4からの冷空気と、熱空気ダンパ5からの熱空気とを合流させて熱風Aとし、石炭粉砕機1へ供給する配管である。
(石炭粉砕機1)
石炭粉砕機1は、給炭機6の下方に設けられる。石炭粉砕機1は、石炭投入口1a、粉砕テーブル1b、粉砕ローラ1c、及び、モータ1dを有している。石炭投入口1aは、石炭粉砕機1の上部に貫通される開口であり、給炭機6の排出部6cが挿通される。粉砕テーブル1bは、石炭粉砕機1内部の石炭投入口1aの下方に配設される。粉砕テーブル1bは円板状の形状を有し、石炭粉砕機1内部を上下の雰囲気に分けるように配設される。粉砕テーブル1bは、下面が車軸で固定され、水平方向に回転可能となっている。粉砕ローラ1cは、粉砕テーブル1bの上面の外周縁の領域に接触するように環状に複数が配設される。粉砕ローラ1cは車軸で固定されており、粉砕テーブル1bの上面に接触しながら回転可能となっている。モータ1dは、粉砕テーブル1bと粉砕ローラ1cの夫々の車軸に動力を伝達する。即ち、粉砕テーブル1b、及び、粉砕ローラ1cは、モータ1dによって動力が伝達され、接触状態で回転駆動されるようになっている。
また、石炭粉砕機1は、熱風導入口1eと、微粉炭出口1fとを有している。熱風導入口1eは、粉砕テーブル1bによって分けられた下側の雰囲気に設けられた開口である。熱風導入口1eは、熱風供給ライン10と連通され、熱風供給ライン10からの熱風が導入される。微粉炭出口1fは、石炭粉砕機1の上部に設けられた開口である。微粉炭出口1fは、微粉炭出口管9と連通され、微粉炭出口管9に微粉炭Wが輸送されるようになっている。
(微粉炭出口管9)
微粉炭出口管9は、微粉炭出口1fに設けられた配管である。微粉炭出口管9は、石炭粉砕機1からの熱風Aと、熱風Aにより搬送される微粉炭Wとが微粉炭出口1fを外部へ輸送する。
(微粉炭出口温度検出器7)
微粉炭出口温度検出器7は、微粉炭出口管9における1次空気の温度を検出する。微粉炭出口温度検出器7は、制御ユニット3に電気的に接続されており、検出温度情報を含む信号を制御ユニット3へ出力する。
(制御ユニット3)
制御ユニット3は、石炭Cの石炭粉砕機1への供給量を制御するための信号を給炭機6へ出力する機能を有している。また、制御ユニット3は、石炭粉砕機1へ導入する熱風Aの温度及び流量を制御するための信号を冷空気ダンパ4、及び、熱空気ダンパ5へ出力する機能を有している。また、制御ユニット3は、微粉炭出口温度検出器7が検出する温度が70〜80℃となるように、石炭粉砕機1へ導入する熱風Aの熱量を制御する機能を有している。
尚、制御ユニット3は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を内蔵している。ROMは、読み出し専用の記憶装置であって、上述のような機能を実行するために用いられる各種プログラムが格納されている。CPUは、受信した各種信号やROMに格納された各種プログラム等に基づいた各種演算及び処理や、他のコントローラ等との信号やデータの送受信を行う。RAMは、読み出し・書き込み可能な揮発性記憶装置であって、CPUでの各種演算結果等が記憶される。これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、上記のような機能を実行するようになっている。
(CO分析装置2)
CO分析装置2は、微粉炭出口管9に設けられ、微粉炭出口管9における熱風Aに含まれるCOの濃度を測定する機能を有している。ここで、図2を参照して、CO分析装置2を具体的に説明する。図2に示すように、CO分析装置2は、バグフィルタ20と、差圧計21と、分析空気ダンパ22と、分析計23と、制御部24と、圧縮空気弁25とを有している。
バグフィルタ20は、両端が閉鎖された円筒内部に両端が閉鎖された円筒状のフィルタが設けられた二重管構造となっている。即ち、バグフィルタ20は、フィルタの外部空間(外部空間20a)とフィルタの内部空間(内部空間20b)とを有している。バグフィルタ20は、両端部が微粉炭出口管9と連通されており、一方の端部から導入された熱風Aが他方の端部へ排出されるようになっている。
差圧計21は、外部空間20aと内部空間20bとの圧力の差を検出する検出器である。即ち、フィルタが目詰まりすることで発生する外部空間20aと内部空間20bとの圧力の差を検出するようになっている。差圧計21は、制御部24に電気的に接続されており、検出した外部空間20aと内部空間20bとの圧力差の情報を含む信号を、制御部24へ所定の間隔で出力するようになっている。
分析空気ダンパ22は、分析計23へ導入する熱風Aの流量を調節する電動弁である。分析空気ダンパ22、制御部24に電気的に接続されており、制御部24からの制御信号により開度が制御される。また、圧縮空気弁25は、外部から内部空間20bへ圧縮空気を導入するためのラインを開閉する電磁弁である。圧縮空気弁25は、制御部24に電気的に接続されており、制御部24からの制御信号により開閉の切り替えが制御される。
分析計23は、分析空気ダンパ22を介して導入される熱風Aに含まれるCO濃度を測定する検出器である。分析計23は、制御部24に電気的に接続されており、検出したCO濃度の情報を含む信号を、制御部24へ所定の間隔で出力するようになっている。
制御部24は、開度を調節するための信号を分析空気ダンパ22へ出力する機能を有している。また、制御部24は、差圧計21からの信号に基づき、圧縮空気弁25の開閉制御を行う機能を有している。また、制御部24は、分析計23からの信号に基づき、制御ユニット3へCO濃度の情報を含む信号を出力する機能を有している。
尚、制御部24は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を内蔵している。ROMは、読み出し専用の記憶装置であって、上述のような機能を実行するために用いられる各種プログラムが格納されている。CPUは、受信した各種信号やROMに格納された各種プログラム等に基づいた各種演算及び処理や、他のコントローラ等との信号やデータの送受信を行う。RAMは、読み出し・書き込み可能な揮発性記憶装置であって、CPUでの各種演算結果等が記憶される。これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、上記のような機能を実行するようになっている。尚、制御部24は、制御ユニット3と単体に構成されていても良い。
(第2石炭粉砕システム200、微粉炭燃焼装置300)
また、外部へ輸送される微粉炭は、ボイラ等の微粉炭燃焼装置300へ供給されるようになっている。また、微粉炭燃焼装置300への微粉炭供給ラインには、石炭粉砕システム100とは別の第2石炭粉砕システム200からの微粉炭供給ラインが接続されている。第2石炭粉砕システム200は、瀝青炭等の高品位炭を粉砕し微粉炭を供給する。これにより、微粉炭燃焼装置300への微粉炭の供給が不足する場合、第2石炭粉砕システム200によって確実に補うことができる。
(動作)
このように構成された石炭粉砕システム100の動作について説明する。
(石炭供給工程)
先ず、石炭粉砕システム100の石炭供給工程について説明する。給炭機6は、制御ユニット3からの供給量指令情報を含む制御信号に基づき、石炭Cを石炭粉砕機1に供給する。ここで、供給量指令情報とは、時間当たりの石炭Cの供給量を示す信号である。具体的に、運搬部6bは、載置される石炭Cの重量を検出しながら搬送速度を変更して、排出部6cへ定量の石炭Cを搬送する。そして、排出部6cに搬送された石炭Cは、排出部6cを介して石炭粉砕機1内部へ供給される。
(石炭粉砕工程)
次に、石炭粉砕システム100の石炭粉砕工程について説明する。給炭機6の排出部6cから供給される石炭Cは、石炭投入口1aから投入され、粉砕テーブル1bの上面へ落下される。粉砕テーブル1b上の石炭Cは、粉砕テーブル1bが回転駆動されることにより遠心力で外周縁方向に送り出される。外周縁領域に送り出された石炭Cは、粉砕テーブルと粉砕ローラとの間で圧力が付加され、粉砕される。
(熱風導入工程)
次に、石炭粉砕システム100の熱風導入工程について説明する。冷空気ダンパ4、及び、熱空気ダンパ5は、制御ユニット3からの開度調整信号を含む制御信号に基づき、熱風Aを石炭粉砕機1に供給する。ここで、開度調整信号とは、冷空気ダンパ4、及び、熱空気ダンパ5を夫々どの程度開くかを示す信号である。これにより、導入される冷空気及び熱空気の流量が調整される。そして、熱風供給ライン10は、導入された冷空気及び熱空気を合流させ熱風Aとし、石炭粉砕機1内部へ導入する。
(石炭乾燥工程、微粉炭輸送工程)
次に、石炭粉砕システム100の熱風導入工程、及び、微粉炭輸送工程について説明する。熱風導入口1eから導入された熱風は、粉砕テーブル1bの径方向外側の多数の噴出孔(図示せず)を介して石炭粉砕機1内部の上側の雰囲気に供給される。これにより、熱風Aは、石炭Cを乾燥する。また、熱風Aは、粉砕された石炭Cを乾燥しながら上方へ搬送する。搬送される石炭Cのうちの粗粒子は、熱風Aの流速低下に伴い熱風Aから分離し、再度粉砕テーブル1bへ落下されて粉砕される。一方、熱風Aによって上方へ搬送される石炭Cのうち熱風Aから分離されなかったものが、微粉炭Wとして微粉炭出口1fを介して微粉炭出口管9へ輸送される。
(CO濃度検出工程)
次に、石炭粉砕システム100のCO濃度検出工程について説明する。図2に示すように、CO分析装置2は、バグフィルタ20によって熱風Aをバグフィルタ20の外部空間20aに取り込む。取り込まれた熱風Aは、フィルタを通過することで、含まれる微粉炭が取り除かれて内部空間20bに進入する。内部空間20bの熱風Aは、制御部24によって開度が調整された分析空気ダンパ22を介して、分析計23に採取される。分析計23は、採取した熱風Aを分析してCO濃度を検出し、その情報を含むCO濃度信号を制御部24を介して制御ユニット3へ出力する。
また、バグフィルタ20が目詰まりしている場合、バグフィルタ20の逆洗処理を実行する。具体的に、制御部24は、差圧計21からの圧力差が所定値以上である場合、バグフィルタ20が目詰まりしていると判定する。即ち、バグフィルタ20内のフィルタに微粉炭Wが目詰まりする場合、外部空間20aから内部空間20bへ熱風Aが通過されにくくなり、両空間に圧力差が生じる。所定値以上の圧力差が生じた場合、制御ユニット3は圧縮空気弁25に通電させ圧縮空気弁25を開制御する。そして、圧縮された空気が内部空間20bから外部空間20aへ通過される。これにより、バグフィルタ20に目詰まりする微粉炭が除去され、安定したCO濃度検出を行うことができる。除去された微粉炭は、微粉炭出口管9に戻され輸送される。
(異常時制御工程)
次に、CO分析装置2が熱風A内にCOを検出した場合の石炭粉砕システム100の制御ユニット3が実行する異常時制御ルーチンについて、図3を参照して説明する。図3は、異常時制御ルーチンのフローチャートを示す図である。
先ず、制御ユニット3は、CO分析装置2からCO濃度信号を受信したか否かを判定する(S10)。CO濃度信号を受信しない場合(S10:NO)、処理がステップS10に戻る。即ち、CO濃度信号の待機状態となる。一方、CO濃度信号を受信した場合(S10:YES)、CO濃度が異常であることを示しているか否かを判定する(S20)。具体的に、本実施形態では、CO濃度が所定の閾値を超えている場合を異常と判定する。即ち、CO濃度が所定の閾値を超えている場合、石炭粉砕機1内部の石炭Cの熱分解が進行し、石炭Cから放出されるCOが過剰であると判定する。
CO濃度が所定の閾値を超えていない場合、即ち、CO濃度が異常でない場合(S20:NO)は、処理がステップS10に戻る。一方、CO濃度が所定の閾値を超えている場合、即ち、CO濃度が異常である場合(S20:YES)は、冷空気ダンパ4、及び、熱空気ダンパ5を制御して、石炭粉砕機1内へ導入する熱風の熱量を低下させると共に、給炭機6が定量供給する石炭Cの量を減少させる(S30)。
ここで、「熱風の熱量を低下させる」とは、下記のようなことを意味する。例えば、制御ユニット3は、冷空気ダンパ4の開度を大きくし、熱空気ダンパ5の開度を小さくする制御信号を出力する。これにより、熱風の温度を低下させて熱量を低下させる。また、例えば、制御ユニット3は、冷空気ダンパ4の開度、及び、熱空気ダンパ5の開度を小さくする制御信号を出力する。これにより、熱風の流量を減少させて熱量を低下させる。尚、このような方法に限定されず、これらの両方を行うものであってもよいし、他の方法により熱風の熱量を低下させるものであってもよい。
また、制御ユニット3は、給炭機6の運搬部6bに対して、石炭Cの定量供給量を減少させる制御信号を出力する。これにより、ステップS30が実行されることで石炭Cを乾燥する熱量が低下され、製造される微粉炭に含まれる水分量が多くなることを防止することができる。
ステップS30における熱風の熱量低下工程と、供給量減少工程とは、微粉炭出口温度検出器7の検出する温度が所定の温度域(本実施形態では70〜80℃)であるように、同時に実行されることが好ましいが、これに限定されない。例えば、熱風の熱量を低下させた後に、石炭Cの供給量を減少させるものであってもよい。これにより、熱風の熱量に対して、石炭粉砕機1内の石炭Cが少ない状態を回避することができる。即ち、石炭粉砕機1内にある石炭Cが有する水分の合計が減少された状態を回避して、石炭Cの発火を抑制することができる。
また、図示しないが、制御ユニット3は、本ルーチン終了後に第2石炭粉砕システム200に対して、微粉炭供給指令を出力する。これにより、石炭粉砕システム100が輸送する微粉炭Wの量が、本ルーチンの実行により減少された場合であっても、第2石炭粉砕システム200が微粉炭を供給することで、微粉炭燃焼装置300における負荷を補うことができる。
このように、本実施形態の石炭粉砕方法は、石炭粉砕機1に供給される石炭Cを粉砕して微粉炭Wとし、微粉炭出口管9から該微粉炭Wを輸送する石炭粉砕方法であって、熱風Aを石炭粉砕機1の内部に供給し、粉砕された石炭Cを乾燥する工程と、微粉炭出口管9において、CO濃度を測定してCOを検出する工程と、検出したCOのCO濃度に応じて、石炭粉砕機1の内部に供給する熱風Aの熱量を低下させる制御を行う工程と、を有している。
これにより、CO濃度から石炭粉砕機1内の石炭Cの状態を把握することができ、石炭粉砕機内部へ付与する熱量を低下させて、石炭粉砕機1内部の温度を低下させることができる。この結果、石炭粉砕機1内の石炭の状態を把握して発火を事前に防止するため、低品位炭のような自然発火し易い石炭であっても発火を抑制することができる。
また、本実施形態の石炭粉砕方法は、低下させた熱風Aの温度に応じて、供給する石炭の量が減少される。させている。これにより、石炭を乾燥する熱風Aの熱量が低下され、製造される微粉炭Wに含まれる水分量が多くなることを防止することができる。
(復帰時制御工程)
次に、石炭粉砕システム100の制御ユニット3が実行する異常時制御ルーチン後の復帰時制御ルーチンについて、図4を参照して説明する。図4は、復帰時制御ルーチンのフローチャートを示す図である。
先ず、制御ユニット3は、CO分析装置2からCO濃度信号を受信したか否かを判定する(S110)。CO濃度信号を受信しない場合(S110:NO)、処理がステップS110に戻る。即ち、CO濃度信号の待機状態となる。一方、CO濃度信号を受信した場合(S110:YES)、CO濃度が安全領域であることを示しているか否かを判定する(S120)。具体的に、本実施形態では、CO濃度が上述の所定の閾値以下である場合を安全領域と判定する。尚、安全領域となるCO濃度についてはこれに限定されない。そして、給炭機6が定量供給する石炭Cの量を増加させると共に、熱風の熱量を増加させる(S130)。
具体的に、制御ユニット3は、給炭機6の運搬部6bに対して、石炭Cの定量供給量を減少させる制御信号を出力する。これにより、ステップS30が実行されることで石炭Cを乾燥する熱量が低下され、製造される微粉炭に含まれる水分量が多くなることを防止することができる。
また、「熱風の熱量を増加させる」とは、下記のようなことを意味する。例えば、制御ユニット3は、冷空気ダンパ4の開度を小さくし、熱空気ダンパ5の開度を大きくする制御信号を出力する。これにより、熱風の温度を上昇させて熱量を増加させる。また、例えば、制御ユニット3は、冷空気ダンパ4の開度、及び、熱空気ダンパ5の開度を大きくする制御信号を出力する。これにより、熱風の流量を増加させて熱量を増加させる。尚、このような方法に限定されず、これらの両方を行うものであってもよいし、他の方法により熱風の熱量を増加させるものであってもよい。
ステップS130における熱風の熱量増加工程と、供給量増加工程とは、微粉炭出口温度検出器7の検出する温度が所定の温度域(本実施形態では70〜80℃)であるように、同時に実行されることが好ましいが、これに限定されない。例えば、石炭Cの供給量を増加させた後に、熱風の熱量を増加させるものであってもよい。これにより、熱風の熱量に対して、石炭粉砕機1内の石炭Cが少ない状態を回避することができる。即ち、石炭粉砕機1内にある石炭Cが有する水分の合計が減少された状態を回避して、石炭Cの発火を抑制することができる。
また、図示しないが、制御ユニット3は、本ルーチン終了後に第2石炭粉砕システム200に対して、微粉炭供給停止指令を出力する。これにより、第2石炭粉砕システム200による微粉炭の供給を停止し、石炭粉砕システム100による微粉炭の供給のみに切り替えることができる。この結果、燃料となる石炭について高品位炭の使用量を減少することができ、コストを軽減することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施形態に記載された、作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本実施形態では、バグフィルタ20の目詰まりを判定するために圧力差を検出する差圧計21を用いたがこれに限定されない。例えば、制御ユニット3が所定時間毎に圧縮空気弁25を開制御し、圧縮空気でバグフィルタ20を逆洗するものであってもよい。
1 石炭粉砕機
1a 石炭投入口
1b 粉砕テーブル
1c 粉砕ローラ
1d モータ
1e 熱風導入口
1f 微粉炭出口
2 CO分析装置
3 制御ユニット
4 冷空気ダンパ
5 熱空気ダンパ
6 給炭機
6a 石炭バンカ
6b 運搬部
6c 排出部
7 微粉炭出口温度検出器
9 微粉炭出口管
10 熱風供給ライン
20 バグフィルタ
20a 外部空間
20b 内部空間
21 差圧計
22 分析空気ダンパ
23 分析計
24 制御部
25 圧縮空気弁
100 石炭粉砕システム
200 第2石炭粉砕システム
300 微粉炭燃焼装置
C 石炭
W 微粉炭
A 熱風

Claims (2)

  1. 石炭粉砕機に供給される石炭を粉砕して微粉炭とし、微粉炭出口から該微粉炭を輸送する石炭粉砕方法であって、
    熱風を前記石炭粉砕機の内部に供給し、粉砕された石炭を乾燥する工程と、
    前記微粉炭出口において、CO濃度を測定してCOを検出する工程と、
    検出したCOのCO濃度に応じて、前記石炭粉砕機の内部に供給する前記熱風の熱量を低下させる制御を行う工程と、
    を有していることを特徴とする石炭粉砕方法。
  2. 低下させた前記熱風の熱量に応じて、供給する石炭の量を減少させることを特徴とする請求項1に記載の石炭粉砕方法。
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