JPH08245101A

JPH08245101A - 防犯機能付エレベータ

Info

Publication number: JPH08245101A
Application number: JP4703895A
Authority: JP
Inventors: Takehisa Matsubara; 健壽松原
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1995-03-07
Filing date: 1995-03-07
Publication date: 1996-09-24

Abstract

(57)【要約】【目的】利用者による操作が不要で、且つ、確実に部外
者を識別することができる防犯用エレベータを得る。【構成】乗場壁３に設置した乗場ボタン６の下方に反射
センサ式乗場受発信装置５を設置する。エレベータが設
置されたビルに居住する特定利用者は、ＩＤカード８を
所持する。このＩＤカード８を所持しているか否かを反
射式乗場受発信装置５で検出する。万一、そのビルに居
住していない利用者が単独でかごに乗り込もうとした場
合には、特定利用者は、乗場壁３に設置された案内誘導
表示判定登録装置７の押しボタンを押すことによって、
かごの呼び登録を末梢する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は防犯機能付エレベータに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から高層住宅に設置されたエレベー
タにおいては、そのビルに居住している居住者のみが利
用できるように、特殊な機能を備えた防犯用エレベータ
が設置される場合がある。

【０００３】そのなかには、暗証登録による特殊呼び登
録や、特殊のキーの操作によるキースイッチ登録及び磁
気カードの操作による登録などがある。

【０００４】その他、防犯カメラを設置して、そのカメ
ラの映像を監視員が監視室で監視する方法も採用されて
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このうち、
暗証登録による登録方法では、かごに乗り込む利用者が
暗証番号を失念した場合には、防犯用エレベータを利用
できない欠点がある。

【０００６】また、特殊キーによる登録方法では、鍵を
所持していなかった場合には、防犯用エレベータに乗り
込むことができない。磁気カードによる方法も同様であ
る。

【０００７】さらに、防犯カメラによる方法は、監視員
が利用者を性別，顔や年齢などで識別しなければならな
いので、24時間中監視を続けなければならないだけでは
なく、もし、似た顔，年齢の利用者が居た場合には、識
別できなくなるおそれがある。そこで、本発明の目的
は、操作が不要で、且つ、確実に識別することのできる
防犯機能付エレベータを得ることである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の防犯機
能付エレベータは、特定利用者が所持した反射センサの
有無を検出する受発信装置を乗場又はかご内に設け、受
発信装置の検出信号に基いてかごの運行を制御する制御
手段とを備えたことを特徴とする。

【０００９】また、請求項２に記載の防犯機能付エレベ
ータは、特定利用者が所持した反射センサの有無を検出
する受発信装置を乗場又はかご内に設け、この受発信装
置の検出信号に基いてかご呼び登録の可否を選択する選
択手段とを備えたことを特徴とする。

【００１０】また、請求項３に記載の発明は、請求項１
記載の防犯機能付エレベータにおいて、受発信装置が反
射センサを検出した信号で動作してかご内を撮像するカ
メラとを備えたことを特徴とする。

【００１１】また、請求項４に記載の発明は、請求項１
記載の防犯機能付エレベータにおいて、乗場からかごに
乗り込む利用者の数を検出する検出器で検出した利用者
の数と反射センサを所持した特定利用者の数を比較する
演算手段と、この演算手段により利用者の数が前記特定
利用者よりも大と判断した場合に特定利用者に対し特定
利用者でない利用者がいる旨を知らせる報知手段とを備
えたことを特徴とする。

【００１２】

【作用】また、請求項１に記載の発明においては、かご
の呼び登録は、反射センサを所持した特定利用者の登録
選択手段の操作によってのみ可能となる。

【００１３】また、請求項２に記載の発明においては、
反射センサを所持した特定利用者がかごの呼び登録を行
うと、かごの内部がカメラで撮像される。

【００１４】また、請求項３に記載の発明においては、
かごの内部は、光電検出器で検出された利用者の数と受
発信装置で検出された特定利用者の数の差から、かごの
利用が許可されていない利用者の有無が判定される。

【００１５】さらに、請求項４に記載の発明において
は、かごの呼び登録の可否は、光電検出器で検出された
利用者の数と受発信装置で検出された特定利用者の数の
差から判断されたかごの利用の許可されていない利用者
に対する特定利用者による判断によって決定される。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の防犯用エレベータの一実施例
を図面を参照して説明する。図１は、本発明の防犯用エ
レベータが設置され両開き２枚戸形の乗場戸が懸架され
たエレベータ乗場の一例を示す正面図を示す。

【００１７】図１において、防犯用エレベータの出入口
の乗場壁３に形成された開口部には、三方枠２が取り付
けられている。この三方枠２の右側には、乗場ボタン６
が乗場壁３に取り付けられている。

【００１８】乗場床４の先端には、図示しない敷居が埋
設されている。三方枠２の上端には、乗場壁３の裏面
（昇降路側）に位置する乗場戸１Ａ，１Ｂの上端に、図
示しないハンガプレートが立設されている。

【００１９】乗場ボタン６の下側には、詳細後述する反
射センサ式乗場受発信装置５が乗場壁３に設置されてい
る。乗場ボタン６の上方には、詳細を図６で後述する案
内誘導表示判定登録装置７が取り付けられている。乗場
ボタン６の右側には、この防犯用エレベータが設置され
た住宅に居住してこのエレベータを利用する利用者が所
持しているＩＤカード８が示されている。

【００２０】図２は、図１で示した防犯用エレベータ
を、かごの内側から乗場側を見た図を示す。図２におい
て、かご戸９Ａ，９Ｂの上方には、幕板13が横設され、
かご戸９Ａの左側には、袖側板10Ａが立設され、右側の
かご戸９Ｂの更に右側には、袖側板10Ｂが立設されてい
る。

【００２１】この袖側板10Ｂには、かご操作盤11が取り
付けられている。このかご操作盤11には、中央部から下
側に対して行先階ボタンが２列に取り付けられ、上部に
はドア開閉ボタンや方向表示灯などが取り付けられてい
る。

【００２２】このかご操作盤11の上方には、図１で示し
た反射センサ式乗場受発信装置５に対応する、詳細後述
する反射センサ式かご受発信装置12が取り付けられてい
る。右側の袖側板10Ｂの更に右側には、このかごの内部
に乗り込んだ乗客が所持した図１で示したＩＤカードと
同一品のＩＤカード８が示されている。

【００２３】このように構成された防犯用エレベータに
おいては、図１において、ＩＤカード８を所持している
乗客が乗場４に来ると、反射センサ式乗場受発信装置５
から発信された電波が乗客の所持しているＩＤカード８
で反射される。

【００２４】すると、反射センサ式乗場受発信装置５で
は、その乗客をそのビルの居住者と判断し、その乗客が
乗場ボタン６を押すとかご戸９Ａ，９Ｂと乗場戸１Ａ，
１Ｂが開動作する。

【００２５】もし、ＩＤカード８を所持しない乗客が乗
場ボタン６を押した場合には、反射センサ式乗場受発信
装置５では、ＩＤカード８からの電波を受信しないの
で、かご戸９Ａ，９Ｂと乗場戸１Ａ，１Ｂは開動作しな
い。

【００２６】同様に、もし、開状態のかごの中ＩＤカー
ド８を所持している乗客が乗場４に来ると、反射センサ
式かご受発信装置１２から発信された電波が乗客の所持
しているＩＤカード８で反射される。

【００２７】すると、反射センサ式かご受発信装置12で
は、その乗客をそのビルの居住者と判断し、その乗客が
行先階ボタン６を押すとかご戸９Ａ，９Ｂと乗場戸１
Ａ，１Ｂが閉動作する。

【００２８】もし、ＩＤカード８を所持しない乗客がか
ご操作盤の行先階ボタン６を押しても、反射センサ式か
ご受発信装置12でＩＤカード８からの電波を受信しない
ので、かご戸９Ａ，９Ｂと乗場戸１Ａ，１Ｂは閉動作し
ない。したがって、かごは昇降しない。なお、図１の乗
場壁３の上部で示した案内誘導表示判定登録装置７につ
いては、図６で後述する。

【００２９】図３は、本発明の防犯用エレベータの第２
の実施例を示す図で、図２のＡ−Ａ断面に対応するかご
の内部の右側図を示す。図３においては、図示しない照
明器具が収納されたかご室天井15の内部の後方には、か
ご内防犯カメラ14が斜め下方に向けて収納されている。
このかご内防犯カメラ14の信号線14ａは、かごの上部か
ら側板18の外側を経て、かごの下部に設けられた図示し
ない接続箱に接続され、更に、かごから垂下したテール
コードを経て、昇降路の上端の機械室に設置された制御
盤に接続されている。

【００３０】なお、図３においては、側板18の左側に側
板17Ａ，17Ｂ，17Ｃが示され、これらの側板17Ａ，17
Ｂ，17Ｃの下端には、幅木16Ａが示され、側板18の下端
にも幅木16Ｂが示されている。かごの左端には、図２で
示したかご戸９Ａ，９Ｂが示され、これらのかご戸９
Ａ，９Ｂの下端に垂設された図示しないガイドシュー
は、敷居19の溝に遊嵌している。

【００３１】このように構成された防犯用エレベータに
おいては、ＩＤカード８を所持した乗客がエレベータ乗
場で乗場ボタン６を押して、かごの内部に乗り込むと、
かご内防犯用カメラ14の電源がオンされて、かご内防犯
用カメラ14によってかご内部が撮像され、この画像は、
図４で示すようにこの居住用ビルの管理人室20の監視用
テレビ21の画面に表示される。この画面によって、管理
人は、かごの内部の乗客がこの高層住宅に居住する人物
であることを確認する。

【００３２】次に、図５は、本発明の防犯用エレベータ
の第３の実施例を示す横断面図で、居住用ビルの乗場壁
３周辺の横断面図を示す。５において、エレベータの乗
場４の右側には、乗場ボタン６が取り付けられており、
この乗場ボタン６の更に右側には、光電検出器の投光部
22Ａが２個横に配置されている。

【００３３】この投光部22Ａが取り付けられた乗場壁３
の対向側の建家壁３Ａには、投光部22Ａと対向する位置
に対して、光電検出器の受光部22Ｂが投光部22Ａと対称
的に取り付けられている。

【００３４】このように構成された防犯用エレベータに
おいては、光電検出器の投光部22Ａと受光部22Ｂ間を横
切る乗客の数を、図１で示した反射センサ式乗場受信装
置５で受信したＩＤカード８の反射信号数とを比較する
ことで、かごの内部に乗り込んだ乗客の中にそのビルの
居住者以外の者が乗り込んでいることを判断する。

【００３５】もし、光電検出器の投光部22Ａと受光部22
Ｂで検出した乗客の数がＩＤカード８の受信で計数した
乗客よりも多い場合には、図１及びこの図１の部分拡大
図を示す図６の案内誘導表示判定登録装置７で、図６で
示すメッセージを表示する。

【００３６】すると、かごに乗り込む居住者は、そのグ
ループの中の乗客を確認することで、その中の居住者で
ない乗客が居住者に同伴して乗り込む者か、又は、許可
なく乗り込む者かを確認することができ、防犯用エレベ
ータとしての機能を発揮することができる。

【００３７】また、もし、許可なく乗り込んだ者が居た
場合には、案内誘導表示判定登録装置７の右側に設けら
れた×印のボタン７ｂを押すことで、かごの扉を乗場の
扉の閉動作を阻止するとともに、その信号を管理人室に
送り、ブザーなどで管理人に知らせることができる。

【００３８】逆に、居住者と同伴でかごに乗り込んだ場
合には、案内誘導表示判定登録装置７の左側の○印のボ
タン７ａを押すことで、かごの扉と乗場の扉は閉動作し
て、所定の階床に昇降する。

【００３９】なお、案内誘導表示判定登録装置７は、か
ごの内部のかご操作盤にも設けてもよい。この場合に
は、かごの外側に出なくても操作ができるので、エレベ
ータの運行の停滞を防ぐことができる利点がある。

【００４０】

【発明の効果】以上、請求項１に記載の発明によれば、
特定利用者が所持した反射センサの有無を検出し、その
検出信号をかごの呼び登録回路に入力する受発信装置
と、この受発信装置の検出信号に基いてかごの運行を制
御する制御手段を備えることで、かごの呼び登録を反射
センサを所持した特定利用者のかご呼びボタンの操作に
よってのみ可能としたので、操作が不要で、且つ、確実
に部外者を識別することのできる防犯用エレベータを得
ることができる。

【００４１】また、請求項２に記載の発明によれば、特
定利用者が所持した反射センサの有無を検出し、その検
出信号をかごの呼び登録回路に入力する受発信装置と、
反射センサを所持した特定利用者の操作によりかごの呼
び登録の可否を選択する登録選択手段を備えることで、
かごの呼び登録を反射センサを所持した特定利用者の登
録選択手段の操作によってのみ可能としたので、操作が
不要で、且つ、確実に部外者を識別することのできる防
犯用エレベータを得ることができる。

【００４２】また、請求項３に記載の発明によれば、特
定利用者が所持した反射センサの有無を検出し、その検
出信号をかごの呼び登録回路に入力する受発信装置と、
この受発信装置で検出した反射センサの有りの信号によ
りかごの内部を撮像するカメラを備えることで、反射セ
ンサを所持した特定利用者がかごの呼び登録を行うと、
かごの内部がカメラで撮像されるようにしたので、操作
が不要で、且つ、確実に部外者を識別することのできる
防犯用エレベータを得ることができる。

【００４３】また、請求項４に記載の発明によれば、特
定利用者が所持した反射センサの有無を検出し、その検
出信号をかごの呼び登録回路に入力する受発信装置と、
乗場に設けられこの乗場からかごに乗り込む利用者の数
を検出する光電検出器と、この光電検出器で検出した利
用者と反射センサを所持した特定利用者の数を比較する
演算部と、この演算部から入力された信号によりかごの
呼び登録の可否を選択する登録選択手段とを備えること
で、かごの呼び登録の可否は、光電検出器で検出された
利用者の数と受発信装置で検出された特定利用者の数の
差から判断されたかごの利用の許可されていない利用者
に対する特定利用者による判断によって決定したので、
操作が不要で、且つ、確実に部外者を識別することので
きる防犯用エレベータを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の防犯用エレベータの第１の実施例を示
す部分正面図。

【図２】本発明の防犯用エレベータの第２の実施例を示
す部分正面図。

【図３】本発明の防犯用エレベータの第３の実施例を示
す部分縦断面図。

【図４】本発明の防犯用エレベータの第３の実施例を示
す部分正面図。

【図５】本発明の防犯用エレベータの第４の実施例を示
す部分横断面図。

【図６】本発明の防犯用エレベータの第４の実施例を示
す部分正面図。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ…乗場戸、２…三方枠、３…乗場壁、４…乗
場、５…反射センサ式乗場受発信装置、６…乗場ボタ
ン、７…案内誘導表示判定登録装置、７ａ，７ｂ…押し
ボタン、８…ＩＤカード、９Ａ，９Ｂ…かご戸、１０
Ａ，１０Ｂ…袖側板、１１…かご操作盤、１２…反射セ
ンサ式かご受発信装置、１３…幕板、１４…かご内防犯
カメラ、１５…かご室天井、１６Ａ，１６Ｂ…幅木、１
７Ａ，１７Ｂ，１７Ｃ，１８…側板、１９…敷居、２０
…管理人室、２１…監視用テレビ、２２Ａ…投光部、２
２Ｂ…受光部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】乗場又はかご内に設けられ、特定利用者
が所持した反射センサの有無を検出する受発信装置と、
この受発信装置の検出信号に基いてかごの運行を制御す
る制御手段とを備えたことを特徴とする防犯機能付エレ
ベータ。
【請求項２】乗場又はかご内に設けられ、特定利用者
が所持した反射センサの有無を検出する受発信装置と、
この受発信装置の検出信号に基いてかご呼び登録の可否
を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする防犯機
能付エレベータ。
【請求項３】請求項１記載の防犯機能付エレベータに
おいて、前記受発信装置が反射センサを検出した信号で
動作してかご内を撮像するカメラとを備えたことを特徴
とする防犯機能付エレベータ。
【請求項４】請求項１記載の防犯機能付エレベータに
おいて、乗場からかごに乗り込む利用者の数を検出する
検出器で検出した前記利用者の数と前記反射センサを所
持した特定利用者の数を比較する演算手段と、この演算
手段により前記利用者の数が前記特定利用者よりも大と
判断した場合に前記特定利用者に対し特定利用者でない
利用者がいる旨を知らせる報知手段とを備えたことを特
徴とする防犯機能付エレベータ。