JPH08244186A - 透明導電性積層体および透明導電性積層体用フィルム - Google Patents
透明導電性積層体および透明導電性積層体用フィルムInfo
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- JPH08244186A JPH08244186A JP7054075A JP5407595A JPH08244186A JP H08244186 A JPH08244186 A JP H08244186A JP 7054075 A JP7054075 A JP 7054075A JP 5407595 A JP5407595 A JP 5407595A JP H08244186 A JPH08244186 A JP H08244186A
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Abstract
イマー層とハードコート層とをこの順に設ける。ポリエ
ステルフィルムの他方の面上には透明導電膜を設ける。
プライマー層は共重合ポリエステルとアクリル系樹脂と
滑剤としての微粒子とを主成分とする。共重合ポリエス
テルはガラス転移点が40〜80℃であり、かつ共重合
ポリエステルは全ジカルボン酸成分の8〜20モル%を
基−SO3M(ここで、Mは−SO3 と同当量の金属原
子、アンモニウム基、第4級アミンまたは第4級ホスホ
ニウム基を示す)を有するジカルボン酸成分が占める。
アクリル系樹脂はガラス転移点が25〜70℃。さらに
ハードコート層は紫外線硬化型樹脂よりなる。
Description
めとする透明導電性積層体に関する。
透明タブレットがある。最近種々の機器にマイクロコン
ピューターが利用される様になり、同機器には情報の入
力部であるタブレット(タッチスイッチ、タッチパネ
ル、フラットスイッチとも称される)と出力部であるデ
ィスプレーが搭載されている。タブレットとしては、従
来の机上におくタイプの他に、ディスプレー上に取り付
けられる透明タブレットがある。透明タブレットは、デ
ィスプレーの画面を見ながらタブレット表面を指または
ペン等で押すことにより入力できるため、入力操作が簡
単であり、またディスプレーとタブレットを一体型にで
きるため省スペースにもなり、利用が増えつつある。
導電膜が設けられた2枚の透明電極基板が互いの透明導
電膜同士が向かい合う様に配置されてなり、透明電極基
板に外力を加えた部分でのみ透明導電膜同士が接触して
スイッチとして動作するものであり、例えばディスプレ
ー画面上のメニューの選択あるいは図形、手書き文字の
入力等を行なうことができる。
す。透明タブレットは、ガラス基板1の上面に透明導電
膜2、ドットスペーサ3を設けてなる下部電極基板、お
よびポリエステルフィルム4の上面にハードコート層
5、下面に透明導電膜6を設けてなる上部電極基板を、
互いの透明導電膜同士が向かい合う様に配置し、周囲で
2枚の電極基板が貼り合わされて構成される。なお、本
図は構成の一部であり、周囲の絶縁層、粘着層、外部へ
の引き出し回路は省略してある。
な利用分野には携帯情報端末があり、携帯情報端末には
通常ペン入力方式のアナログ型透明タブレットが搭載さ
れる。従来のアナログ型透明タブレットでは筆記耐久性
が劣り、ペン入力を繰り返すと上部電極表面に傷が入
り、視認性が悪くなる課題があった。
性に優れた透明導電性積層体を得ることを目的とする。
体は、ポリエステルフィルムの一方の面上には、プライ
マー層とハードコート層とをこの順に設け、かつポリエ
ステルフィルムの他方の面上には透明導電膜を設けた構
成よりなる透明導電性積層体であって、プライマー層は
共重合ポリエステルとアクリル系樹脂と滑剤としての微
粒子とを主成分としており、共重合ポリエステルはガラ
ス転移点が40〜80℃であり、かつ共重合ポリエステ
ルは全ジカルボン酸成分の8〜20モル%を基−SO3
M(ここで、Mは−SO3 と同当量の金属原子、アンモ
ニウム基、第4級アミンまたは第4級ホスホニウム基を
示す)を有するジカルボン酸成分が占め、アクリル系樹
脂はガラス転移点が25〜70℃であり、さらにハード
コート層は紫外線硬化型樹脂よりなるものであることを
特徴を特徴としている。
リエステルフィルムの両側の面上に、プライマー層とハ
ードコート層とをこの順に設け、かつ少なくとも一方の
ハードコート層上には透明導電膜を設けた構成よりなる
透明導電性積層体であって、プライマー層は共重合ポリ
エステルとアクリル系樹脂と滑剤としての微粒子とを主
成分としており、共重合ポリエステルはガラス転移点が
40〜80℃であり、かつ共重合ポリエステルは全ジカ
ルボン酸成分の8〜20モル%を基−SO3 M(ここ
で、Mは−SO3 と同当量の金属原子、アンモニウム
基、第4級アミンまたは第4級ホスホニウム基を示す)
を有するジカルボン酸成分が占め、アクリル系樹脂はガ
ラス転移点が25〜70℃であり、さらにハードコート
層は紫外線硬化型樹脂よりなるものであることを特徴と
している。
フィルムは、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に
プライマー層が形成されたものであって、プライマー層
は共重合ポリエステルとアクリル系樹脂と滑剤としての
微粒子とを主成分としており、共重合ポリエステルはガ
ラス転移点が40〜80℃であり、かつ共重合ポリエス
テルは全ジカルボン酸成分の8〜20モル%を基−SO
3 M(ここで、Mは−SO3 と同当量の金属原子、アン
モニウム基、第4級アミンまたは第4級ホスホニウム基
を示す)を有するジカルボン酸成分が占め、アクリル系
樹脂はガラス転移点が25〜70℃であることを特徴と
している。
ィルムとして、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリブ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、テレ
フタル酸−2,6−ナフタレンジカルボン酸−エチレン
グリコール共重合ポリエステル、テレフタル酸−2,6
−ナフタレンジカルボン酸−1,4−ブタンジオール−
エチレングリコール共重合ポリエステル等のポリエステ
ルのフィルムを挙げることができる。
ロフェノール溶媒中、35℃で測定)は0.4〜0.9
dl/gであることが好ましい。またこうしたポリエス
テルフィルムの厚みは、50〜400μm特に75〜2
00μmが好ましい。
ルムの片面あるいは両面に先ずプライマー層を設ける。
このプライマー層は、共重合ポリエステル、アクリル系
樹脂、および滑材としての微粒子を主成分とする。
で、Mは−SO3 と同当量の金属原子、アンモニウム
基、第4級アミンまたは第4級ホスホニウム基を示す)
を有するジカルボン酸成分が全ジカルボン酸成分の8〜
20モル%、好ましくは9〜16モル%を占める。基−
SO3 Mの含有量が上記範囲にあることにより、ハード
コート層との密着性が優れる。
ム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、マグ
ネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属原子が好ま
しく、特にナトリウムおよびカリウムが好ましい。ま
た、Mとしてアンモニウム基、テトラエチルアンモニウ
ム基、テトラブチルホスホニウム基も好ましい。
て下記一般式(1)〜(5)で表される化合物を挙げる
ことができる。これらは単独で、あるいは2種以上が併
用されて共重合ポリエステル中に含まれ得る。
ボン酸成分としては、テレフタル酸、フタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニル
ケトンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン
酸、アンスラセンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、
シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸等の脂環族ジカ
ルボン酸、その他ダイマー酸等を挙げることができる。
これらは2種以上、共重合ポリエステル中に含まれ得
る。共重合ポリエステルは、酸成分として更に上記のジ
カルボン酸と共にマレイン酸、フマール酸、イタコン酸
等をも含むことができる。
ール成分として、エチレングリコール、トリメチレング
リコール、テトラメチレングリコール(1,4−ブタン
ジオール)、ペンタメチレングリコール、ネオペンチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコール等の炭素数2〜10のアルキレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のジ
アルキレングリコール、ハイドロキノン、レゾルシン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,4−ジヒドロキシジメチルベンゼンの如き芳香環を
有するジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の如
きポリアルキレングリコール(ポリオキシアルキレング
リコール)、その他ビスフェノールA/アルキレンオキ
サイド付加物、ハイドロキノン/アルキレンオキサイド
付加物等を挙げることができる。
成分およびグリコール成分以外にp−ヒドロキシ安息香
酸、p−(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸等のヒド
ロキシカルボン酸成分を少量含むことができる。
ボン酸成分、グリコール成分およびヒドロキシカルボン
酸成分以外に、架橋が実質的に生起しない範囲の少量の
割合で、多官能性成分を含むことができる。多官能性成
分としてはトリメリット酸、ジメチロールプロピオン
酸、グリセリン、トリメチロールプロパン等を挙げるこ
とができる。
00〜27000であることが好ましい。また共重合ポ
リエステルのガラス転位点は40〜80℃であり、好ま
しくは45〜75℃である。共重合ポリエステルのガラ
ス転位点が上記範囲にあることにより、プライマー層形
成時にブロッキングがなく、かつ透明性が維持される。
知の方法で製造することができる。例えば、前記の基−
SO3 Mを含むジカルボン酸、その他のジカルボン酸お
よびグリコールを出発原料としてエステル化反応、ある
いはエステル交換反応を行い、引き続き重縮合反応を行
うことにより容易に得ることができる。所望のガラス転
位点を有する共重合ポリエステルは、あらかじめ予備実
験により酸成分組成およびグリコール成分組成とガラス
転位点との関係を知ることができるので、その知見に基
づいて容易に製造することができる。
して、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、グリシジルメタク
リレート、アクリロニトリル、β−ヒドロキシエチルア
クリレート、アクリル酸アンモニウム等のアクリル系モ
ノマーの重合体あるいは共重合体、更には、上記のモノ
マーとスチレンで例示される少量割合のビニル系モノマ
ーとの共重合体を挙げることができる。なお、アクリル
系樹脂は非架橋である。
70℃、好ましくは40〜66℃である。ガラス転移点
が上記範囲にあることにより、ハードコート層との密着
性に優れ、またプライマー層形成時にブロッキングが無
く、かつ透明性が維持される。上記アクリル系樹脂は、
プライマー塗工液を水性塗工液として調整することの容
易さから、水溶性のものであることが好ましい。
0.01〜1μmのものが好ましい。本発明の該微粒子
として、架橋アクリル系樹脂、架橋ポリスチレン系樹
脂、メラミン樹脂等で例示される有機系微粒子;酸化ケ
イ素、酸化チタン、タルク、カオリン、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム等で例示される無機系微
粒子を用いることができる。
粒子の割合は、これらの合計量を基準として、共重合ポ
リエステルが20〜80重量%、アクリル系樹脂が10
〜50重量%、微粒子が5〜25重量%であることが好
ましい。3成分の割合が上記範囲にあることによりハー
ドコート層との密着性に優れ、かつ滑り性、透明性が維
持される。
本発明の効果を妨げない範囲で、他の樹脂、界面活性
剤、帯電防止剤、滑り性付与剤および紫外線吸収剤を含
むことができる。本発明のプライマー層の厚みは、0.
01〜0.3μmであることが好ましい。
設けるには、通常共重合ポリエステルおよびアクリル系
樹脂が溶解あるいは分散し、かつ微粒子が分散した水性
塗工液をポリエステルフィルムの片面または両面に塗工
した後乾燥することにより行なうことができる。かかる
方法で形成されたプライマー層は均一な表面を有し、斑
がない。しかもハードコート層との密着性に優れてい
る。
ムは未配向フィルム、一軸配向フィルム、二軸配向フィ
ルムいずれでも良いが、一軸配向フィルムに塗工し、乾
燥後あるいは乾燥しつつ更に延伸、熱処理して二軸配向
フィルムとする方法が好ましい。塗工法にはロールコー
ティングなどそれ自体公知の任意の方法を用いることが
できる。
りなるハードコート層を設ける。本発明に用いられる紫
外線硬化型樹脂として、トリメチロールプロパントリア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリ
トールペンタ(ヘキサ)アクリレート等のポリオールア
クリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアク
リレート、グリセリントリグリシジルエーテルトリアク
リレート、トリス(グリシジルエーテルエチル)イソシ
アヌレートトリアクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラグリシジルエーテルテトラアクリレート、フェノー
ルノボラックポリグリシジルエーテルポリアクリレート
等のエポキシアクリレート等の多官能アクリレート系樹
脂を挙げることができる。これに必須成分としての光重
合開始剤、およびその他必要に応じて重合禁止剤、レベ
リング剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤、熱可塑性樹
脂、可塑剤等の改質剤、染料、顔料、溶剤等を添加した
ものを用いる。
μmが好ましい。本発明のプライマー層およびハードコ
ート層はポリエステルフィルムの両面に設けることがで
きる。かかる構成により、加工時の耐擦傷性が向上す
る。本発明のハードコート層はシリカ等の微粒子を含む
ことができる。ハードコート層中に微粒子を含むことに
よりハードコート面が適度に粗面化される。該ハードコ
ート面が透明タブレットの外側になる様な構成の場合に
は、防眩性が付与される。また、透明導電膜の下面に来
る様な構成の場合には透明導電膜面が粗面化されるた
め、透明導電膜面の反射光が散乱され、透明タブレット
の上下電極基板間で発生する干渉縞を解消することがで
きる。
〜20重量%含むITO膜やアンチモンやフッ素をドー
プした酸化錫膜がある。透明導電膜の形成方法として
は、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティ
ング法等のPVD法、あるいは塗工法、印刷法、CVD
法があるが、PVD法またはCVD法が好ましい。PV
D法またはCVD法の場合透明導電膜の厚さは、5〜5
0nmが好ましい。
ットである。図中の1はガラス基板、2と6は透明導電
膜、3はドットスペーサ、4はポリエステルフィルム、
5はハードコート層、7はプライマー層を示す。そして
ガラス基板1と透明導電膜2とドットスペーサ3とによ
って下部電極基板が構成され、透明導電膜6とポリエス
テルフィルム4とプライマー層7とハードコート層5と
によって上部電極基板が構成されている。
に、まずは固有粘度が0.62dl/g(オルソクロロ
フェノール溶媒中、35℃で測定)のポリエチレンテレ
フタレートの未延伸フィルムを縦方向に3.5倍延伸し
た後、テレフタル酸−イソフタル酸−5−Naスルホイ
ソフタル酸[前記一般式(1)の化合物、全ジカルボン
酸成分の13モル%を占める]−エチレングリコール−
ネオペンチレングリコール共重合体からなる共重合ポリ
エステルP(Tg=49℃)を56重量部、メタクリル
酸メチル−アクリル酸エチル−アクリル酸−メタクリル
アミド−N−メチロールアクリルアミド共重合体からな
るアクリル樹脂R(Tg=42℃)を25重量部、架橋
アクリル樹脂フィラー(直径40nm)を10重量部お
よびエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合
体を9重量部の割合で含む4%濃度水溶液(塗工液)
を、上記フィルム4の片面にプライマー層7としてロー
ルコーターで塗工した。乾燥しつつ横方向に4倍延伸
し、220℃で熱固定して175μmのフィルムを得
た。
を混合した紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂塗料
を用いて、厚さ3μmのハードコート層5を形成した。
一方、上記ポリエステルフィルム4のプライマー層7を
形成した面と反対側に、スパッタリング法により、先ず
インジウム錫低級酸化物膜を形成後、150℃で15時
間熱処理し、厚さ18nmの結晶質のITO膜(SnO
2 濃度5重量%)を透明導電膜6として形成することに
より透明導電性積層体を作製した。
1の両面にSiO2 ディップコートを行なった後、スパ
ッタリング法により、厚さ18nmのITO膜を透明導
電膜2として形成した。次に、ITO膜上に高さ7μ
m、直径70μm、ピッチ1.5mmのドットスペーサ
3を形成し、透明導電性ガラスを得た。
性ガラスを、それぞれ上部電極基板と下部電極基板とし
て用い、図1に示した透明タブレットを作製した。な
お、本図は構成の一部であり、周囲の絶縁層、粘着層、
外部への引き出し回路は省略してある。
耐久性試験を行った。まず先端が0.8Rのポリアセタ
ール製のペンを用いて、透明タブレット上部電極のハー
ドコート面の中央20mm角の範囲に、カタカナ文字を
50音順に筆記する。荷重は、250g。3万文字毎に
ペン交換とハードコート面の状態を観察する。ハードコ
ート面に傷、剥離が発生するまでの筆記回数を筆記耐久
性とする。その結果を表1に示す。
共重合ポリエステルとアクリル樹脂との組み合わせを変
えた。かつプライマー層はフィルムの両面に形成した。
すなわち共重合ポリエステルPとアクリル樹脂Rとの組
み合わせの代わりに、下記の共重合ポリエステルQとア
クリル樹脂Sとを加えた組み合わせのものを用いた。そ
してポリエチレンテレフタレートフィルム4の両面に、
プライマー層7と8を形成した。ただし製造条件は実施
例1にそろえた。
タレンジカルボン酸−イソフタル酸−5−カリウムスル
ホイソフタル酸[前記一般式(2)の化合物、全ジカル
ボン酸の11モル%を占める]−エチレングリコール−
ビスフェノールA・エチレンオキサイド付加物共重合体
(Tg=55℃)。
−グリシジルメタクリレート−アクリル酸ブチル−N−
メトキシメチルアクリルアミド−β−ヒドロキシエチル
メタクリレート共重合体(Tg=48℃)。
と8上に、シリカ微粒子を含む紫外線硬化型ウレタンア
クリレート樹脂塗料を用いてハードコート層5と9を形
成した。なおハードコート層9の厚さは1μm、ハード
コート層5の厚さは3μmとした。引き続いて、ハード
コート層9上に実施例1と同様な方法でITO膜からな
る透明導電膜6を形成し、透明導電性積層体を得た。
じ条件で作製した透明導電性ガラスを用いて、図2に示
した透明タブレットを作製した。なお、本図は構成の一
部であり、周囲の絶縁層、粘着層、外部への引き出し回
路は省略してある。そして実施例1と同様な方法で筆記
耐久性試験を行なった。結果を表1に示す。
レフタレートフィルムを用いた以外は、実施例1と同様
な方法で透明導電性積層体を作製した。上記透明導電性
積層体および実施例1の透明導電性ガラスを用いて、図
3に示した透明タブレットを作製した。なお、本図は構
成の一部であり、周囲の絶縁層、粘着層、外部への引き
出し回路は省略してある。そして実施例1と同様な方法
で筆記耐久性試験を行なった。結果を表1に示す。
ート層とポリエステルフィルムとの密着性に優れ、透明
タブレットの上部電極基板として用いたとき、筆記耐久
性が極めて良好な透明タブレットが得られ、実用上の意
義は大きい。なお、本発明の透明導電性積層体は、透明
タブレット用の他に、電磁シールド、帯電防止、各種デ
ィスプレーの保護フィルム、エレクトロルミネッセンス
パネル、太陽電池等の透明電極基板として利用すること
ができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリエステルフィルムの一方の面上に
は、プライマー層とハードコート層とをこの順に設け、
かつポリエステルフィルムの他方の面上には透明導電膜
を設けた構成よりなる透明導電性積層体であって、プラ
イマー層は共重合ポリエステルとアクリル系樹脂と滑剤
としての微粒子とを主成分としており、共重合ポリエス
テルはガラス転移点が40〜80℃であり、かつ共重合
ポリエステルは全ジカルボン酸成分の8〜20モル%を
基−SO3 M(ここで、Mは−SO3 と同当量の金属原
子、アンモニウム基、第4級アミンまたは第4級ホスホ
ニウム基を示す)を有するジカルボン酸成分が占め、ア
クリル系樹脂はガラス転移点が25〜70℃であり、さ
らにハードコート層は紫外線硬化型樹脂よりなるもので
あることを特徴とする透明導電性積層体。 - 【請求項2】 ポリエステルフィルムの両側の面上に、
プライマー層とハードコート層とをこの順に設け、かつ
少なくとも一方のハードコート層上には透明導電膜を設
けた構成よりなる透明導電性積層体であって、プライマ
ー層は共重合ポリエステルとアクリル系樹脂と滑剤とし
ての微粒子とを主成分としており、共重合ポリエステル
はガラス転移点が40〜80℃であり、かつ共重合ポリ
エステルは全ジカルボン酸成分の8〜20モル%を基−
SO3 M(ここで、Mは−SO 3 と同当量の金属原子、
アンモニウム基、第4級アミンまたは第4級ホスホニウ
ム基を示す)を有するジカルボン酸成分が占め、アクリ
ル系樹脂はガラス転移点が25〜70℃であり、さらに
ハードコート層は紫外線硬化型樹脂よりなるものである
ことを特徴とする透明導電性積層体。 - 【請求項3】 ハードコート層がシリカ微粒子を含むこ
とを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の透明導
電性積層体。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の透明導
電性積層体に用いる透明導電性積層体用フイルムとし
て、ポリエステルフィルムの少なくとも片面にプライマ
ー層が形成されたものであって、プライマー層は共重合
ポリエステルとアクリル系樹脂と滑剤としての微粒子と
を主成分としており、共重合ポリエステルはガラス転移
点が40〜80℃であり、かつ共重合ポリエステルは全
ジカルボン酸成分の8〜20モル%を基−SO3 M(こ
こで、Mは−SO3 と同当量の金属原子、アンモニウム
基、第4級アミンまたは第4級ホスホニウム基を示す)
を有するジカルボン酸成分が占め、アクリル系樹脂はガ
ラス転移点が25〜70℃であることを特徴とする透明
導電性積層体用フイルム。
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JP (1) | JP3566379B2 (ja) |
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JP3566379B2 (ja) | 2004-09-15 |
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