JPH08243113A - 磁気軸継ぎ手及び同継ぎ手を備えた歯科用電動ハンドピース - Google Patents

磁気軸継ぎ手及び同継ぎ手を備えた歯科用電動ハンドピース

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JPH08243113A
JPH08243113A JP7080860A JP8086095A JPH08243113A JP H08243113 A JPH08243113 A JP H08243113A JP 7080860 A JP7080860 A JP 7080860A JP 8086095 A JP8086095 A JP 8086095A JP H08243113 A JPH08243113 A JP H08243113A
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JP
Japan
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driven
transmission piece
side transmission
drive
shaft
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Application number
JP7080860A
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English (en)
Inventor
Noboru Tsukagoshi
昇 塚越
Shiyuusuke Kimura
集亮 木村
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Morita Tokyo Manufacturing Corp
Original Assignee
Morita Tokyo Manufacturing Corp
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Publication date
Application filed by Morita Tokyo Manufacturing Corp filed Critical Morita Tokyo Manufacturing Corp
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Publication of JPH08243113A publication Critical patent/JPH08243113A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C1/00Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
    • A61C1/08Machine parts specially adapted for dentistry
    • A61C1/18Flexible shafts; Clutches or the like; Bearings or lubricating arrangements; Drives or transmissions
    • A61C1/185Drives or transmissions

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸線の方向が互いに異なる駆動軸と従動
軸との間で、回転を円滑に伝達することができ、騒音や
振動の発生がなく、しかも、過剰な負荷トルクから、駆
動伝動系を保護できるようにした、軸継ぎ手及び同軸継
ぎ手を備えた歯科用電動ハンドピースを提供する。 【構成】 駆動側伝動ピース8及び従動側伝動ピース9
は、少なくとも各々の端面近傍が、強磁性体材料によっ
て形成されている。そして、駆動側磁石部材12と従動
側磁石部材13とは、それらの対向する端部の組合わせ
で一対のN極とS極とからなる磁気吸引構造を構成して
いる。あるいは、駆動側磁石12と従動側磁石部材13
とは、直径方向にN極とS極とが配置されるように、す
なわち少なくとも一組のN極とS極とが、回転方向に交
互に配置されるよう構成される。駆動軸が回転すると、
駆動側伝動ピース8の磁極と、従動側伝動ピース9の磁
極の間に作用する吸引力によって、駆動側伝動ピース8
と従動側伝動ピース9間で回転トルクが伝達され、従動
軸が回転される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸線の方向が互い
に異なる駆動軸と従動軸との間における、駆動トルクの
伝達に適する、磁力を利用した軸継ぎ手に関し、特に、
歯科用電動のハンドピース内のトルク伝達用として好適
な軸継ぎ手、及び同軸継ぎ手を備えた歯科用電動ハンド
ピースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科医療に用いられている、歯科
用電動ハンドピースには、ハンドピース後方に設けられ
ている駆動源に連結された駆動軸から、ハンドピース先
端のヘッドに設けられている歯科用工具へ、駆動源の回
転を伝達するための、回転駆動系が内蔵されている。前
記回転伝達系に含まれている従動軸は、前記駆動軸の回
転軸線方向とは異なった方向の回転軸線を有する場合が
あり、その場合に、区同軸と従動軸との間で回転を伝達
する手段として、例えば、特開昭55−122540号
公報や、実開昭59−106号公報に見られるように、
駆動軸と従動軸との間を、端面に歯が形成されている歯
車を用いるものが一般的である。図6は、前記のよう
な、従来の歯車を用いて構成されている回転駆動系を示
す、一部切り欠き断面図である。歯科用電動ハンドピー
スは、同図に示すように、手で把持する把持スリーブ1
の先端に、中継スリーブ2が着脱自在に取り付けられ、
さらに、中継スリーブ2の先端側に、ヘッドスリーブ5
を介して、ヘッド3が取り付けられている。前記のよう
に構成されている歯科用電動ハンドピースは、図示して
いない把持スリーブ1側に小型の電動モータやエアモー
タ等の回転駆動源が内蔵されたり、外部に設置されてい
る電動モータ等の回転駆動源の回転を、可撓性の動力伝
達ケーブル等を介して把持スリーブ1側に伝達し、把持
スリーブ1内部の駆動軸を回転させるようにしている。
そして、前記駆動軸の連結部10の端部に取り付けられ
ている駆動歯車6から、前記駆動歯車6と噛み合ってい
る従動歯車7へ、回転が伝達されるようになっている。
前記従動歯車7は、従動軸の連結部11の端部に取り付
けられており、従動歯車7の回転に伴って、前記従動軸
連結部11が回転されるようになっている。従動軸は、
中継スリーブ2と、ヘッドスリーブ5の内部を貫通して
設けられており、前記従動歯車7が取り付けられている
端部と、反対側の端部には、ヘッド3に回転自在に支持
されている、歯科用工具4を回転させるための歯車(図
示せず)が取り付けられている。ヘッド3の内部には、
前記歯車と噛み合って、前記従動軸の回転を、歯科用工
具4の回転軸線の方向に直角に向きを変えて伝達する、
工具駆動歯車が設けられている。前記工具駆動歯車は、
下端に前記歯科用工具4を保持しているチャックを有し
て、ヘッド3内に回転自在に軸受支持されている工具軸
に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような、回転駆
動系を備えた従来の歯科用電動ハンドピースは、駆動軸
側の回転が、駆動歯車6と従動歯車7との噛み合いによ
って、従動軸側へ伝達されるように構成されているが、
把持スリーブ1と中継スリーブ2とは、奥歯等を治療す
る際に、作業性を良くするため、屈曲して連結されてい
る。そのため、把持スリーブ1側に設けられている、駆
動軸と、中継スリーブ2と、ヘッドスリーブ5の内部を
貫通する従動軸とは、一般に、相互の回転軸線の方向が
同方向となっている。そして、特に、歯科用電動ハンド
ピースに用いられる、歯科用工具4は、小径であり、歯
を削るためには、高い回転数が必要となるため、歯科用
電動ハンドピースの使用中に、回転軸線どうしが角度を
有して噛み合っている駆動歯車6と従動歯車7との間
に、騒音や振動を発生する問題があり、歯科の治療を快
適な環境の下で行うことができなかった。また、前述し
た構造の、従来の歯科用電動ハンドピースにおいては、
駆動歯車6と従動歯車7との噛み合い伝動によって、駆
動軸側から、ヘッド3に支持されている歯科用工具4へ
回転を伝達しているため、歯科用工具4先端等に、過剰
な負荷トルクが作用した場合には、歯科用工具4から、
駆動軸に至る駆動伝動系に、前記負荷トルクが作用し、
歯科用工具4や、駆動歯車6、従動歯車7等を損傷する
恐れがあった。そこで、本発明は、回転軸線の方向が、
同方向の駆動軸と従動軸との間で、磁気吸引力を用いて
回転を円滑に伝達することができ、騒音や振動の発生が
なく、しかも、過剰な負荷トルクから、駆動伝動系を保
護できるようにした、磁気軸継ぎ手を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的のために提供さ
れる、磁気軸継ぎ手は、駆動軸端部に設けられた駆動側
伝動ピースと、前記駆動側伝動ピースの端面と、端面を
対向して従動軸端部に設けられた、従動側伝達ピースと
を備えている。そして、前記駆動側伝動ピース及び従動
側伝動ピースは、少なくとも各々の端面近傍が、強磁性
体材料によって形成されていると共に、各々の端部の組
合わせでN極とS極とからなる磁気吸引構造を構成する
ように磁化されてなり、駆動軸の伝達トルクが、駆動軸
側伝動ピースと従動側伝動ピース間の磁気吸引力によっ
て、従動軸へ伝達されるように構成されている。あるい
は、前記駆動側伝動ピース及び従動側伝動ピースは、少
なくとも各々の端面近傍が、少なくとも各々の端面近傍
が、強磁性体材料によって形成されていると共に、少な
くとも一組のN極とS極とが、回転方向に交互に配置さ
れるように磁化されており、駆動軸の伝達トルクが、駆
動軸側伝動ピースと従動側伝動ピース間の磁気吸引力に
よって、従動軸へ伝達されるように構成されている。強
磁性体材料としては、永久磁石としての合金磁石(例え
ば、KS鋼、W鋼、MK鋼、アルニコ磁石等)や化合物
磁石(例えば、コバルトフェライト等のフェライト磁
石、SmCo,SmCo17,Nd15Fe77
等の希土類磁石)が好ましいものとして使用される。
前記の磁気軸継ぎ手においては、駆動側伝動ピースの端
面と、従動側伝動ピースの端面との間に滑性隔離部材が
介在されていることが望ましい。また、前記駆動側伝動
ピースの端面と、従動側伝動ピースの端面の一方は、凸
状の部分球面に形成され、他方は、前記部分球面に適合
する凹状の部分球面に形成されていることも望ましい。
【0005】
【作用】本発明の磁気軸継ぎ手は、駆動軸が回転する
と、駆動軸先端の駆動側伝動ピースが、前記駆動軸と共
に回転する。前記駆動側伝動ピース及び従動側伝動ピー
スは、各々の端面近傍が強磁性体材料によって形成さ
れ、各々の端部の組合わせでN極とS極とからなる磁気
吸引構造を構成するように磁化されているため、駆動軸
の伝達トルクが、駆動軸側伝動ピースと従動側伝動ピー
ス間の磁気吸引力によって、従動軸へ伝達される。ま
た、駆動側伝動ピースの端面が、その回転方向にN極
と、S極とが、交互に配置されるように磁化され、ま
た、前記駆動側伝動ピースの端面に対向している、従動
側伝動ピースの端面も、駆動側伝動ピースと同様に、回
転方向に、N極と、S極とが、交互に配置されている場
合も、それぞれの伝動ピースの異極の間では、吸引力が
作用する。いずれの場合も、駆動側伝動ピースの回転に
よって、従動側伝動ピースは、前記吸引力によって引き
ずられて回転する。駆動側伝動ピースから、従動側伝動
ピースへの回転トルクの伝達作用は、磁気吸引力の作用
によるものであるので、駆動軸の回転軸線の方向と、従
動軸の回転軸線の方向が異なっている場合でも、駆動軸
から、従動軸へ回転が伝達される。したがって、歯科用
電動ハンドピースに適用すれば、モノアングル型、コン
トラアングル型、ライトアングル型等のアングル型ハン
ドピースの角度を自由に変えることができる。また、従
動軸側に、過大な負荷トルクが加わった場合には、駆動
側伝動ピースと、従動側伝動ピースとの間で、回転がス
リップし、駆動軸や従動軸等の回転伝達系の各部材は、
過大な負荷トルクから保護されて破損等が防止される。
さらに、駆動側伝動ピースの端面と、従動側伝動ピース
の端面との間に、滑性隔離部材が介在されている場合に
は、駆動側伝動ピースの端面と、従動側伝動ピースの端
面との間の摩擦が、滑性隔離部材によって低減され、両
伝動ピース間の摩耗が抑制され、また、滑性隔離部材に
よって、回転に伴う騒音や、振動が吸収される。そし
て、前記駆動側伝動ピースの端面と、従動側伝動ピース
の端面の一方は、凸状の部分球面に形成され、他方は、
前記部分球面に適合する、凹状の部分球面に形成されて
いる場合には、駆動側伝達ピースと、従動側伝達ピース
との間に作用する磁気吸引力が高まり、駆動軸の回転軸
線の方向と、従動軸の回転軸線の方向との相違が大きい
場合にも、高い伝達トルクが維持される。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の磁気軸継手を用いた、歯
科用電動ハンドピースの一部切欠断面図であって、同図
に記載している番号で、前述した、図6において用いら
れている番号と同じものについては、図6中の部材と同
一の部材を示している。図1に示す、歯科用電動ハンド
ピースの構造の特徴は、前記従来構造のものと比較し
て、駆動軸と従動軸との間の回転の伝達手段に、図6に
おける、駆動歯車6や、従動歯車7のような、歯車伝動
手段を用いていない点にある。すなわち、図1の歯科用
電動ハンドピースでは、駆動軸と従動軸との間で、回転
を伝達する手段として、駆動側伝動ピース8と従動側伝
動ピース9とから構成されている、本発明の磁気軸継手
が用いられている。図2は、図1に示す歯科用電動ハン
ドピースのX−X断面図で、前記磁気軸継手の、回転軸
線に沿った断面を示すものである。同図に示すように、
駆動側伝動ピース8と、従動側伝動ピース9とは、互い
に端面を対向した状態で配置されている。そして、駆動
側伝動ピース8は、図示しない駆動軸に固定された、駆
動軸連結部10と、同部10の端面に固定された、駆動
側磁石部材12と、駆動側磁石部材12の駆動軸連結部
10側と、反対側の端面に設けられた、滑性隔離部材1
4とから構成されている。また、前記駆動側伝動ピース
8と対向した、従動側伝動ピース9は、駆動側伝動ピー
ス8と同様の構造となっており、図示しない、従動軸に
固定された、従動軸連結部11と、従動軸連結部11の
端面に固定された、従動側磁石部材13と、従動側磁石
部材13の従動軸連結部11側と、反対側に設けられ
た、滑性隔離部材15とから構成されている。前記の磁
気軸継手の構成において、駆動軸連結部10と、従動軸
連結部11は、金属、合成樹脂等の材料で形成すること
ができ、また、図示しない、駆動軸、従動軸の端部に、
一体に形成することができる。駆動側磁石部材12及
び、従動側磁石部材13は、永久磁石となる強磁性体材
料で形成されており、本実施例の磁気軸継手において
は、図2に示すように、駆動側磁石部材12と、従動側
磁石部材13とは、それぞれの直径方向に、N極とS極
とが生じるように磁化されている。
【0007】図3に示すように、N極とS極とは、駆動
側磁石部材12及び従動側磁石部材13の一つの直径を
境に形成されている。従って、N極とS極とは、駆動側
磁石部材12及び従動側磁石部材13の回転方向に対し
て、交互になるように配置されている。本実施例におい
ては、駆動側磁石部材12と、従動側磁石部材13とに
形成されるN極とS極とは、一組であるが、駆動側磁石
部材12と、従動側磁石部材13の回転方向に沿って、
複数組設けることも可能であり、例えば、N極とS極と
を、2組設ける場合には、駆動側磁石部材12及び従動
側磁石部材13の、それぞれの中心に対して、90度毎
に、N極とS極とが交互に配列されるように磁化すれば
よい。駆動側磁石部材12と、従動側磁石部材13とに
設ける磁極の数は、同数とすることが好ましい。駆動側
磁石部材12と、従動側磁石部材13を形成する強磁性
体材料としては、強力な磁石となる、希土類系の高性能
希土類磁石素材等が好ましい。滑性隔離部材14と、滑
性隔離部材15とは、磁気吸引力による、駆動側磁石部
材12と、従動側磁石部材13との直接の接触による摩
擦を防ぐために設けられているものであって、ポリエチ
レン、ナイロン、テフロン、シリコン樹脂等の滑性のあ
る材料によって形成されている。前述したように構成さ
れている、本発明の軸継手は、図1に示すように、駆動
側伝動ピース8と、従動側伝動ピース9とを対向して配
置すると、駆動側伝動ピース8の駆動側磁石部材12の
磁極と、従動側伝動ピース9の従動側磁石部材13の磁
極とが、相互間の磁気吸引力によって、異極どうし対向
するように引きつけ合う。そして、図示しない駆動軸
が、モータ等の駆動源から伝達される駆動トルクによっ
て、回転すると、駆動側伝動ピース8の回転につれて、
駆動側磁石部材12と、従動側磁石部材13の磁極間の
吸引力によって、従動側伝動ピース9に駆動トルクが伝
達され、従動軸が回転駆動される。
【0008】駆動側伝動ピース8と、従動側伝動ピース
9間の駆動トルクの伝達は、歯車伝動のように、機械的
な連結によって行われるものではないので、駆動軸と従
動軸との回転軸線の方向が異なっている場合でも、騒音
や振動が生じることなく、円滑な状態で行われる。な
お、駆動側磁石部材12と従動側磁石部材13とをそれ
ぞれ取り付ける、駆動軸連結部10と、従動軸連結部1
1とを、鋼鉄等の強磁性体材料で形成すると、駆動側磁
石部材12と、従動側磁石部材13から出る磁束が、磁
気抵抗の小さい駆動軸連結部10と、従動軸連結部11
の内部をそれぞれ通過して、駆動側磁石部材12と、従
動側磁石部材13の、対向している側の端面の磁気吸引
力が弱まるため、駆動軸連結部10と、従動軸連結部1
1とを、金属材料によって、形成する場合には、非磁性
金属材料を用いることが好ましい。次に、図4は、本発
明の磁気軸継手の別の実施例を示すものである。同図に
示す実施例では、駆動側磁石部材12と、従動側磁石部
材13との、互いに対向する端面の形状を、駆動側磁石
部材12側では、凹状の球面の一部で形成し、従動側磁
石部材13側では、駆動側磁石部材12側の端面に適合
するように、凸状の球面の一部として形成している。ま
た、従動側磁石部材13の、駆動側磁石部材12と対向
する面には、滑性隔離部材16が設けられている。図4
の実施例では、駆動軸の回転軸線の方向と、従動軸の回
転軸線の方向との相違が大きい場合でも、駆動側磁石部
材12と、従動側磁石部材13との間の隙間が小さくな
り、両者の間に作用する磁気吸引力が低下しないので、
高い伝達トルクを維持することができる。本実施例で
は、駆動側磁石部材12の端面を、凹状に、従動側磁石
部材13の端面を、凸状に形成しているが、逆に従動側
磁石部材13側を、凹状に、駆動側磁石部材12側を、
凸状に形成してもよい。また、本実施例では、滑性隔離
部材16を、従動側磁石部材13側に設けているが、逆
に駆動側磁石部材12側に設けてもよい。
【0009】また、図5は、本発明の磁気軸継手の別の
実施例の図1におけるX−X断面図であり、すなわち
前記駆動側磁石部材12と、従動側磁石部材13とは、
それらの端部の組合わせで一対のN極とS極とからなる
磁気吸引構造を構成しているもので、駆動軸の伝達トル
クが、駆動軸側伝動ピース8と従動側伝動ピース9間の
磁気吸引力によって、従動軸へ伝達される。本実施例の
場合においても、前記実施例において示したごとき構
造、例えば図4に示すごとく、駆動側磁石部材12と、
従動側磁石部材13との、互いに対向する端面の形状
を、駆動側磁石部材12側では、凹状の球面の一部で形
成し、従動側磁石部材13側では、駆動側磁石部材12
側の端面に適合するように、凸状の球面の一部として形
成し、また、従動側磁石部材13の、駆動側磁石部材1
2と対向する面には、滑性隔離部材16を設けて構成し
てもよい。
【0010】さらに、前述した各実施例においては、滑
性隔離部材を、駆動側磁石部材12と、従動側磁石部材
13との間に介在させているが、駆動側磁石部材12
と、従動側磁石部材13との間の摩擦抵抗が小さい場合
には、必ずしも介在させる必要はない。特に、駆動側磁
石部材12と、従動側磁石部材13の材料として、合成
樹脂材料中に、磁性粉を混入して形成した、プラスチッ
ク磁石等を用いる場合には、材料自体の滑性が大きいた
め、滑性隔離部材は不要となる。また、前記滑性隔離部
材は、駆動側磁石部材12や、従動側磁石部材13の対
向する端面に、被覆層として、薄膜状にコーティングし
て形成することもできる。以上の説明において、本発明
の磁気軸継手の実施例として、歯科用電動ハンドピース
内部の、駆動伝動系に用いた例を示したが、本発明の磁
気軸継手の用途は、歯科用電動ハンドピースに限定され
るものではなく、他の機械・器具類の駆動伝動系の軸継
手として、幅広いの分野で利用することが可能である。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の、磁気
軸継ぎ手によれば、回転軸線方向の、互いに異なった駆
動軸から従動軸へ、例えば各種アングル型の歯科用電動
ハンドピース等において、角度を可変にして、回転の伝
達を円滑に行うことができる。そして、駆動軸と従動軸
との間の、駆動トルクの伝達は、磁気吸引力を利用した
ものであるので、歯車の噛み合いによる、伝動手段を用
いた場合のように、回転時に、騒音や振動を発生するこ
とがない。従って、特に、歯科用の電動ハンドピース内
部の回転伝達系に用いた場合には、快適な環境で治療を
行うことができる。また、本発明の磁気軸継ぎ手によれ
ば、従動軸側に、過大な負荷トルクが加わった場合に
は、駆動側伝動ピースと、従動側伝動ピースとの間で、
回転がスリップし、駆動軸や、従動軸等の回転伝達系の
各部材を、過大な負荷トルクによる破損から、保護する
ことができる。しかも、本発明の磁気軸継ぎ手では、通
常の、負荷トルクを制限するために用いられている、ス
リップクラッチや、トルクリミッタのように、経時的な
劣化を起こし易い、摩擦部材間で、駆動トルクを伝達す
る構造によらず、磁気吸引力によって、駆動トルクを伝
達する構造であるため、長期にわたって使用しても、伝
達トルクの低下をきたす恐れがない。
【0012】さらに、駆動側伝動ピースの端面と、従動
側伝動ピースの端面との間に、滑性隔離部材を介在され
ている場合には、前記の効果に加えて、駆動側伝動ピー
スの端面と、従動側伝動ピースの端面との間の摩擦が低
減され、回転時の騒音や振動を、さらに少なくすること
ができる。また、駆動軸と、従動軸との間で、回転軸線
方向の差によって、駆動側伝動ピースの端面と、従動側
伝動ピースの端面との間で滑りが大きくなっても、滑性
隔離部材によって、両者は直接接触しないので、摩耗が
防止され、高速回転に対する耐久性を向上させることが
できる。また、駆動側伝動ピースの端面と、従動側伝動
ピースの端面の一方は、凸状の部分球面に形成され、他
方は、前記部分球面に適合する、凹状の部分球面に形成
されている場合には、駆動側伝達ピースと、従動側伝達
ピースとの間に作用する磁気吸引力を高めることがで
き、駆動軸の回転軸線の方向と、従動軸の回転軸線の方
向との相違が大きい場合にも、高い伝達トルクを維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の磁気軸継ぎ手を内蔵した歯科用
電動ハンドピースの一部切り欠き断面図である。
【図2】本発明実施例の磁気軸継ぎ手の構造を示す断面
図である。
【図3】本発明実施例の磁気軸継ぎ手の磁極の配置を示
す図である。
【図4】本発明実施例の磁気軸継ぎ手の別の実施例を示
す図である。
【図5】本発明実施例の磁気軸継ぎ手の他の実施例の構
造を示す断面図である。
【図6】従来の歯科用電動ハンドピースの構造を示す、
一部切り欠き断面図である。
【符号の説明】
1 把持スリーブ 2 中継スリーブ 3 ヘッド 4 歯科用工具 5 ヘッドスリーブ 6 駆動歯車 7 従動歯車 8 駆動側伝動ピース 9 従動側伝動ピース 10 駆動軸連結部 11 従動軸連結部 12 駆動側磁石部材 13 従動側磁石部材 14、15、16 滑性
隔離部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸端部に設けられた駆動側伝動ピー
    スと、前記駆動側伝動ピースの端面と、端面を対向して
    従動軸端部に設けられた、従動側伝達ピースとを備え、
    前記駆動側伝動ピース及び従動側伝動ピースは、少なく
    とも各々の端面近傍が、強磁性体材料によって形成され
    ていると共に、各々の端部の組合わせでN極とS極とか
    らなる磁気吸引構造を構成するように磁化されてなり、
    駆動軸の伝達トルクが、駆動軸側伝動ピースと従動側伝
    動ピース間の磁気吸引力によって、従動軸へ伝達される
    ように構成されていることを特徴とする磁気軸継ぎ手。
  2. 【請求項2】 駆動軸端部に設けられた駆動側伝動ピー
    スと、前記駆動側伝動ピースの端面と、端面を対向して
    従動軸端部に設けられた、従動側伝達ピースとを備え、
    前記駆動側伝動ピース及び従動側伝動ピースは、少なく
    とも各々の端面近傍が、強磁性体材料によって形成され
    ていると共に、少なくとも一組のN極とS極とが、回転
    方向に交互に配置されるように磁化されており、駆動軸
    の伝達トルクが、駆動軸側伝動ピースと従動側伝動ピー
    ス間の磁気吸引力によって、従動軸へ伝達されるように
    構成されていることを特徴とする磁気軸継ぎ手。
  3. 【請求項3】 前記駆動側伝動ピースの端面と、従動側
    伝動ピースの端面との間に滑性隔離部材が介在されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載された磁気軸
    継ぎ手。
  4. 【請求項4】 前記駆動側伝動ピースの端面と、従動側
    伝動ピースの端面の一方は、凸状の部分球面に形成さ
    れ、他方は、前記部分球面に適合する凹状の部分球面に
    形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載された磁気軸継ぎ手。
  5. 【請求項5】 歯科用電動ハンドピース内のトルク伝達
    用軸継ぎ手として、請求項1ないし4のいずれかに記載
    の磁気軸継ぎ手を備えてなることを特徴とする歯科用電
    動ハンドピース。
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