JPH08242426A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JPH08242426A
JPH08242426A JP7044428A JP4442895A JPH08242426A JP H08242426 A JPH08242426 A JP H08242426A JP 7044428 A JP7044428 A JP 7044428A JP 4442895 A JP4442895 A JP 4442895A JP H08242426 A JPH08242426 A JP H08242426A
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JP
Japan
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read
buffer memory
packet
reproduction
memory means
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Application number
JP7044428A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kyo
正明 競
Shigeru Michimi
茂 道見
Kuniaki Takahashi
国昭 高橋
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH08242426A publication Critical patent/JPH08242426A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊再生を行う場合でも、複雑なメモリ制御
をすることなく、性能的にも優れしかもコスト的にも有
利なディスク再生装置を提供すること。 【構成】 特殊再生時、ディスクメディア21の読み出
し開始アドレスを、特殊再生モードに応じて数フィール
ド毎に増減させ、かつバッファメモリ手段23の読み出
しタイミングに同期させて画像出力メモリ手段26の書
き込み動作を間欠的に行うことで、バッファメモリ手段
23の制御を、スロー再生などの特殊再生時も、通常再
生時と全く同様の制御としたままでよく、複雑なアドレ
ス制御などを行うことなく、特殊再生画像を簡単に得る
ことがで可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクメディアに圧
縮記録された画像データを、正/逆転スロー再生や、正
/逆転スキップ再生などの特殊再生をする場合に、バッ
ファメモリ制御を簡略化することができるディスク再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープレスのノンリニア編集機器
などの分野では、そのアクセス性の高さから、ハードデ
ィスクなどを記録媒体として、ディジタル動画像及びデ
ィジタル音声などの情報を扱う、ディスク記録再生装置
及びその応用装置が注目されている。
【0003】このようなディスクメディアを扱う機器で
は、ディスクドライブ装置と外部コントローラとのデー
タ入出力のハードインターフェースとして、SCSIや
PC/ATなどのバスインターフェースが採用されてい
る。
【0004】従って、ディスクメディアの回転状態の制
御コマンドや、ディスクメディア上のデータのリード/
ライト(以下、R/Wという)アドレスの指定、さらに
実際のR/Wデータの通信は、すべてこのバスインター
フェースを介して行われる。
【0005】ところで、指定されたアドレッシングは、
瞬時のうちに完了するわけではなく、ディスク回転数に
依存する平均待ち時間(目的のデータがヘッドの位置に
移動するまでの時間)や、ヘッドが所望のトラックに移
動するまでのシーク時間が存在する。従って、動画をリ
アルタイムに記録,再生するには、上記回転状態の制御
に要する時間や、シーク時間などを吸収しながらデータ
を転送する必要がある。この時間を吸収するために画像
を圧縮し、時間的なマージンを稼ぐことが必要になる。
【0006】図7に、画像入力データをバスインターフ
ェースを介してディスクメディアに対して圧縮記録する
時の、画像入力データとバスデータのタイミングを示し
ている。図7(a) は圧縮前の画像入力データ、図7(b)
はディスクメディアに転送される圧縮後のバスデータで
ある。また、図8に、ディスクメディアに圧縮記録され
た画像データをバスインターフェースを介して読み出し
伸長再生する時の、バスデータと画像出力データのタイ
ミングを示している。図8(a) はディスクメディアから
転送される圧縮された状態のバスデータ、図8(b) は伸
長後の出力画像データである。図7,図8とも、一例と
して、8フィールド単位でデータ転送する場合を示して
いる。
【0007】一般的には、ディスクメディア側のデータ
転送タイミングと圧縮,伸長手段での転送可能タイミン
グは異なるため、タイミングや転送レート変換のための
バッファメモリが必要となる。
【0008】図9に、圧縮記録及び伸長再生を行うディ
スク記録再生装置の一例を示す。
【0009】記録時は、入力端子1には映像信号が入力
され、画像入力メモリ2に記憶される。画像入力メモリ
2はA/D変換部を含んでおり、入力映像信号をディジ
タル信号に変換して記憶する。画像入力メモリ2からの
ディジタル映像信号は圧縮処理部3で圧縮された後、バ
ッファメモリ4に供給され、ここでデータ転送レートが
変換され、バスインターフェース5を介してディスクメ
ディア7に記憶される。バスインターフェース5では、
記録再生時、ディスクアドレスコントロール部6による
ディスクアドレス指定がなされる。
【0010】再生時は、ディスクメディア7からバスイ
ンターフェース5を介して画像圧縮データが読み出さ
れ、バッファメモリ8に一旦記憶され、ここでデータ転
送レートが変換され、伸長処理部9で伸長された後、画
像出力メモリ10に記憶される。画像出力メモリ10は
D/A変換部を含んでおり、前記伸長されたデータを記
憶した後、アナログ信号に変換し出力端子11から出力
する。なお、画像入力メモリ2,画像出力メモリ10が
必要となる理由は、圧縮処理部3,伸長処理部9とのデ
ータ転送タイミングの差を吸収するためである。勿論、
画像入力メモリ2と画像出力メモリ10を兼用する構成
としてもよい。
【0011】さて、ここで、圧縮された画像データが、
ディスクメディア上にシーケンシャルに記録されている
場合を考える。ディスクメディアとしてハードディスク
を例として説明する。
【0012】図10に、ハードディスク上の記録フォー
マットの概念図を示す。ハードディスク上の最外周から
中心方向に向かってリング状にトラックが形成され、か
つ最外周から中心方向に向かって番号が増加するように
トラック番号が付されており、最外周のトラックからデ
ィスク回転方向に順に必要なトラック長でもって、圧縮
された映像信号の奇数(ODD) ,偶数(EVEN)の各フィール
ドが順次に記録されている。ODD1,EVEN1 はそれぞれ奇
数,偶数フィールドの各第1番目のフィールドを指し、
ODD2,EVEN2 はそれぞれ奇数,偶数フィールドの各第2
番目のフィールドを指している。ODD2(1),ODD2(2)は第
2の番目の奇数フィールドODD2が、1トラック上の記録
領域だけでは領域が不足するため、最外周トラックと次
の内周側トラックとの2つに分けて記録されていること
を示している。
【0013】このように記録されたディスクメディアを
通常再生する場合は、記録時と全く同様にシーケンシャ
ルにアドレッシングしていけばよい。
【0014】再生時、図9に示すようにディスクメディ
ア7から読み出されたデータは、前記バッファメモリ8
に書き込まれ、伸長処理部9のアクセスレート(即ち、
復号化レート)に応じて、バッファメモリ8から読み出
される。
【0015】図11に、通常再生時のバッファメモリ8
の内容例を示す。この図11においては、再生時、ディ
スクメディア7から圧縮画像データを8フィールド単位
でバッファメモリ8に書き込み、読み出す場合を示して
いる。ディスクメディア7からバッファメモリ8への1
回の転送単位をパケットと呼ぶことにすると、図11の
例は1パケット=8フィールドとなる。通常再生時は、
リセットの状態から、パケット1としてフィールド1〜
フィールド8が書き込まれ、読み出され、パケット2と
してフィールド9〜フィールド16が書き込まれ、読み
出され、パケット3としてはフィールド17〜フィール
ド24が書き込まれ、読み出される。パケット4以降も
同様である。なお、本例では1パケットが8フィールド
としてあるが、1パケットが8フィールドに限定されな
いことは勿論である。
【0016】このように、数フィールドをまとめてパケ
ットとし、パケットごとにディスクメディアから読み出
すのは、シーケンシャルなアドレッシング期間を増や
し、シーク時間やコマンド通信などのオーバーヘッド時
間を吸収するためである。
【0017】次に、特殊再生の例として、正転スロー再
生及び逆転スロー再生について説明する。ここで、正
転,逆転というのは、ディスクメディア7自体の回転方
向を意味するのではなく、再生される画像の動きが、時
間軸方向に正であるか、負であるかということを意味す
る。通常再生は、正転である。
【0018】正転スロー再生の時も、前述の如く、パケ
ット単位でバッファメモリメモリ8への書き込みが行わ
れ、書き込み後は、8フィールド分すべて読み出される
まで、新しい書き込みは行われない。つまり、バッファ
メモリ8への書き込みが時間的に間欠的に行われること
になる。バッファメモリ8からの読み出しタイミング
は、スロースピードに応じて変わり、例えば1/4スロ
ーであれば、フィールド1の内容が1→1→1→1と4
回連続して読み出され、次にフィールド2の内容が2→
2→2→2と4回連続して読み出される。以下同様にフ
ィールド3,フィールド4,……と各フィールドにつき
4回ずつ連続して読み出されていく。
【0019】図12は1/8の正転スロー再生時の動作
シーケンスを示す図である。図12(a) は正転スロー再
生時のバッファメモリ8の内容を示しており、通常再生
時のバッファメモリ内容に対して、バッファメモリ8へ
の書き込みがパケット1〜8につき1回行われるだけで
ある。そして、バッファメモリ8からの読み出しは、図
12(b) に示すように、1/8スローであるので、8×
8=64フィールド分の実時間内に、各フィールド内容
が8回ずつ連続して読み出され、伸長処理部9で伸長処
理され、図12(c) に示すようにそのまま画像出力メモ
リ10に連続的に書き込まれる。画像出力メモリ10か
らは、図示しないディスプレイ装置に対して、画像デー
タが図12(d) に示すタイミングで出力される。画像出
力メモリ10からは、フィールド単位で読み出しが行わ
れるので、図12(c) の書き込みタイミングに対して図
12(d) の読み出しは1フィールド分遅延したタイミン
グで行われている。
【0020】このようにして、例えば1/8正転スロー
再生では、バッファメモリ8への書き込みアドレス制御
(即ちディスクアドレス制御)が時間的に間欠的に行わ
れ、また、バッファメモリ8の読み出しアドレス制御も
通常再生時とは異なり同じアドレスを8回も読み出すア
ドレス制御を行うことになる。
【0021】次に、逆転スロー再生について説明する。
【0022】ここでは、仮にフィールド9〜16の計8
フィールドのデータがディスクメディア7から転送さ
れ、バッファメモリ8に書き込まれたとする。逆転スロ
ー再生時は、フィールド毎にバッファメモリ8の読み出
し開始番地をデクリメントして、例えば、フィールド1
6を8回読んだらフィールド15を8回読むというよう
にバッファメモリ8のアクセス番地が制御される。
【0023】図13は1/8の逆転スロー再生時の動作
シーケンスを示す図である。図13(a) は逆転スロー再
生時のバッファメモリ8の内容を示しており、通常再生
時のバッファメモリ内容に対して、バッファメモリ8へ
の書き込みがパケット1〜8につき1回行われるだけで
ある。そして、バッファメモリ8からの読み出しは、図
13(b) に示すように、1/8スローであるので、8×
8=64フィールド分の実時間内に、各フィールド内容
が8回ずつ連続して読み出され、伸長処理部9で伸長処
理され、図13(c) に示すようにそのまま画像出力メモ
リ10に連続的に書き込まれる。画像出力メモリ10か
らは、図示しないディスプレイ装置に対して、画像デー
タが図13(d) に示すタイミングで出力される。画像出
力メモリ10からは、フィールド単位で読み出しが行わ
れるので、この場合も、図13(c) の書き込みタイミン
グに対して図13(d) の読み出しは1フィールド分遅延
したタイミングで行われている。
【0024】こようにして、バッファメモリ8からフィ
ールド16〜9が各フィールドにつき8回読み出され、
フィールド9が8回読み出されたらディスクメディア7
は、新たなアドレスシークを行い、次のパケットとし
て、フィールド1〜8のデータがバッファメモリ8に転
送され、バッファメモリ8に書き込まれたデータはフィ
ールド8から同様のシーケンスで読み出される。
【0025】この場合も、バッファメモリ8から読み出
されかつ伸長されたデータが、そのまま画像出力メモリ
10に連続的に書き込まれることは正転スロー再生時と
同様であり、そのため、バッファメモリ8の読み出し開
始アドレスをフィールド毎にデクリメントしつつ、フィ
ールドデータ読み出し中は、アドレスをインクリメント
しなければならない。
【0026】以上の従来例のディスク記録再生装置にお
ける特殊再生時の各回路ブロックの制御をまとめると、
図14に示すようになる。ディスクメディア7からバッ
ファメモリ8への書き込み動作については、ディスクメ
ディア7のディスクアドレス制御に基づいたアクセスア
ドレスに対応して、間欠的な書き込み動作(W)を行う
と共に、バッファメモリ8からの読み出し動作(R)に
ついては、メモリ読み出し番地を特殊再生モードに応じ
て細かく制御する必要があり複雑なアドレス制御を必要
とした。例えばスロー再生については、通常再生とは異
なり、同じ読み出しアドレスを所定回(例えば8回)ず
つ繰り返す制御を行わなければならなかった。このた
め、バッファメモリ8としては、アドレス制御が可能な
RAM、例えばデュアルポートタイプのDRAM(ダイ
ナミックRAM)を使用する必要があり、コスト高にな
りかつ速度的にも遅くなると共に、アドレス制御用とし
ての外部制御回路の構成が複雑になるという問題があっ
た。なお、画像出力メモリ10の書き込み(W),読み
出し(R)の各動作については、特殊再生モードであっ
ても通常再生時と同様な一定のR/W制御を行えばよ
い。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のデ
ィスク記録再生装置では、スロー再生などの特殊再生を
行う場合には、データ転送用バッファメモリとして、ア
ドレス制御可能なRAMを必要とし、コスト高となると
共に、速度も遅くかつアドレス制御用回路が複雑になる
という問題があった。
【0028】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、特殊
再生を行う場合でも、複雑なメモリ制御をすることな
く、速度的にも速くしかもコスト的にも有利なディスク
再生装置を提供することを目的とするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るディスク再生装置は、ディジタル画像データを圧縮記
録したディスクメディアと、このディスクメディアに圧
縮記録されたデータを、所定のフィールド画像数分のパ
ケット転送単位で読み出す制御を行い、かつ各パケット
毎のディスクメディアの読み出し開始アドレスを、特殊
再生モードに応じて所定のフィールド数或いはフレーム
数単位で規則的に増減させる読み出しアドレス制御手段
と、前記ディスクメディアからパケット単位で転送され
る圧縮画像データを書き込み,レート変換して次段へ出
力するバッファメモリ手段と、このバッファメモリ手段
の書き込み,読み出しを制御するバッファメモリ制御手
段と、前記バッファメモリ手段から読み出された圧縮画
像データを伸長再生する画像伸長手段と、この圧縮伸長
手段により伸長された画像データを、フィールド又はフ
レーム単位で書き込み,読み出しする画像出力メモリ手
段と、前記バッファメモリ手段の読み出しタイミングに
同期させて前記画像出力メモリ手段の書き込みイネーブ
ル動作を間欠的に行う画像出力メモリ制御手段とを具備
したことを特徴とする。
【0030】請求項2記載の発明は、請求項1記載のデ
ィスク再生装置における前記バッファメモリ手段が、F
IFOメモリであることを特徴とする。
【0031】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のディスク再生装置における前記読み出しアドレス制
御手段が、特殊再生モードとして正転スロー再生モード
が指定されているとき、各パケット毎のディスクメディ
アの読み出し開始アドレスを、1フィールド或いは1フ
レーム単位で増加させることを特徴とする。
【0032】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載のディスク再生装置における前記読み出しアドレス制
御手段が、特殊再生モードとして逆転スロー再生モード
が指定されているとき、各パケット毎のディスクメディ
アの読み出し開始アドレスを、1フィールド或いは1フ
レーム単位で減少させることを特徴とする。
【0033】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載のディスク再生装置における前記読み出しアドレス制
御手段が、特殊再生モードとして正転スキップ再生モー
ドが指定されているとき、各パケット毎のディスクメデ
ィアの読み出し開始アドレスを、スキップ間隔に応じて
所定のフィールド数或いはフレーム数単位で増加させる
ことを特徴とする。
【0034】請求項6記載の発明は、請求項1又は2記
載のディスク再生装置における前記読み出しアドレス制
御手段が、特殊再生モードとして逆転スキップ再生モー
ドが指定されているとき、各パケット毎のディスクメデ
ィアの読み出し開始アドレスを、スキップ間隔に応じて
所定のフィールド数或いはフレーム数単位で減少させる
ことを特徴とする。
【0035】請求項7記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1つに記載のディスク再生装置における前記バッ
ファメモリ制御手段が、特殊再生モードとして正転スロ
ー再生モード或いは逆転スロー再生モードが指定されて
いるとき、前記バッファメモリ手段にパケットデータが
書き込まれた状態から、同一パケット内容をn回(nは
整数)読み出すように制御することを特徴とする。
【0036】請求項8記載の発明は、請求項1記載のデ
ィスク再生装置における前記読み出しアドレス制御手段
が、前記ディスクメディアに書き込まれる圧縮した1フ
ィールド画像データの量を仮にS[LBU]とし、1パ
ケットでのアクセスフィールド数をF[フィールド]と
すれば、現在再生中のパケットの先頭アドレス(単位は
LBU)をA[NOW] 、次のパケットでアクセスすべき先
頭アドレスをA[NEXT]として、 A[NEXT] = A[NOW] ± F×S×N の関係式が成り立つよう制御を行うものであって、ここ
で”+”は正転方向の再生、”−”は逆転方向の再生で
適用され、Nは各再生モードで変わる値であり、N=0
のときスチル再生、N=1/(F×n)[nは整数]の
ときスロー再生、N=1[但し、上式で”+”のみ]の
とき通常再生、N=2〜のときスキップ再生であること
を特徴とする。
【0037】
【作用】請求項1記載の発明では、特殊再生を行う場合
に、読み出しアドレス制御手段によって、ディスクメデ
ィアの読み出し開始アドレスを、特殊再生モードに応じ
て数フィールド毎に増減させ、かつバッファメモリ手段
の読み出しタイミングに同期させて画像出力メモリ手段
の書き込み動作を間欠的に行うことで、特殊再生時に
も、バッファメモリ手段の制御を複雑なアドレス制御な
どを行う必要がなく通常再生時と全く同様の制御とした
ままでよく、特殊再生画像を簡単に得ることが可能とな
る。従って、バッファメモリ制御手段の構成が簡単化で
きると共に、バッファメモリ手段として、アドレス制御
が可能な例えばDRAMのような高価なメモリを用いな
くてもよく、ディスク装置の低コスト化を図ることがで
きる。請求項2記載のように、バッファメモリ手段とし
て、低コストな例えばFIFOメモリを用いることがで
きる。
【0038】請求項3,4の発明によれば、正転スロー
再生,逆転スロー再生が可能となる。
【0039】請求項5,6の発明によれば、正転スキッ
プ再生,逆転スキップ再生が可能となる。
【0040】請求項7記載の発明によれば、正転スロー
再生,逆転スロー再生時に、nの数値を変えることによ
り、スロースピードを制御することが可能となる。
【0041】請求項8記載の発明によれば、関係式のN
の値を指定することによって、再生モードを指定できる
と共にその再生モードで次にディスクメディアから読み
出すべきパケットの開始アドレスを容易に設定すること
ができる。
【0042】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明の一実施例のディスク再生装置を示すブロッ
ク図である。
【0043】図1において、ディスクメディア21には
圧縮された画像データが記憶されている。ここでは、こ
の画像データは動画データであるとする。再生時は、デ
ィスクメディア21に記憶されている圧縮画像データ
が、読み出しアドレス制御手段22からの読み出しアド
レスを用いて所定のフィールド数分(例えば8フィール
ド分)まとめ1パケットとしてディスクメディア21か
ら読み出され、SCSIなどのバスインターフェース
(図示せず)を介して、バッファメモリ23に記憶され
る。バッファメモリ23は少なくとも1パケット分の容
量があればよい。読み出しアドレス制御手段22には、
モード入力端子28から、通常再生,正転スロー再生,
逆転スロー再生,正転スキップ再生,又は逆転スキップ
再生などの再生モードに対応したモード信号が供給され
るようになっている。なお、正転スキップ再生は正転方
向のコマ落としによる高速再生であり、逆転スキップ再
生は逆転方向のコマ落としによる高速再生である。ま
た、バッファメモリ手段23には、例えばFIFO(先
入れ先出し:First In First Out)メモリが用いられ
る。バッファメモリ手段23はバッファメモリ制御手段
24にてその書き込み,読み出しが制御され、かつデー
タ転送レートが変換されて、画像伸長手段25に供給さ
れる。画像伸長手段25で伸長されたデータは、画像出
力メモリ手段26に記憶される。画像出力メモリ手段2
6は、その書き込み,読み出しが出力制御手段27にて
制御される。出力制御手段27には、前記読み出しアド
レス制御手段22と同様に、モード入力端子28から、
通常再生,正転スロー再生,逆転スロー再生,正転スキ
ップ再生,又は逆転スキップ再生などの再生モードに対
応したモード信号が供給されるようになっている。前記
バッファメモリ制御手段24の制御と前記出力メモリ制
御手段27の制御とは、互いにタイミングをとって実行
される。画像出力メモリ手段26はD/A変換部を含ん
でおり、前記伸長されたデータを記憶した後、アナログ
信号に変換して出力端子29から出力する。
【0044】なお、ディスクメディア21からバッファ
メモリ手段23への1回分のデータ転送単位(パケッ
ト)は、例えば8フィールドとされる。このようにパケ
ットで転送することにより、通信に係わるオーバーヘッ
ド時間が低減でき、これによってできる余裕時間を1パ
ケット分のデータ転送後の、次のディスクアクセスアド
レスの指定や、実際のヘッドシークなどの時間に当てる
ことができる。
【0045】1パケットにおけるフィールド数は、画像
圧縮率やディスクメディアの転送レートにもよるが、小
さすぎると通信に係わるオーバーヘッド時間の増加を招
き、大きすぎれば、オーバーヘッド時間は減少するが、
バッファメモリ手段23の容量を増やす必要がでてくる
ので、適当な値に選ぶ必要がある。
【0046】次に、図1の作用を図2を参照して説明す
る。
【0047】図2は特殊再生時の図1における各回路ブ
ロックの制御状態を説明する図である。
【0048】特殊再生時、ディスクメディア21の読み
出し開始アドレスを、読み出しアドレス制御手段22を
用いて、特殊再生モードに応じて数フィールド毎に増減
させる制御を行い、かつ出力メモリ制御手段27を用い
て、バッファメモリ手段23の読み出しタイミングに同
期させて画像出力メモリ手段26の書き込み動作を間欠
的に行うように制御する。これにより、バッファメモリ
手段23の制御を、スロー再生などの特殊再生時も、通
常再生時と全く同様の制御としたままでよく、複雑なア
ドレス制御などを行うことなく、特殊再生画像を簡単に
得ることが可能となる。また、バッファメモリ手段23
のアドレス制御が特殊再生モードにかかわらず常に一定
であるので、低コストでかつ高速なFIFOメモリを使
用することができる。
【0049】まず、モード入力として、通常再生のモー
ド信号が入力されている場合について説明する。通常再
生時は、バッファメモリ手段23の内容は、図11に示
したように順次書き換えられていく。つまり、書き込み
期間においては、8フィールド単位でライトリセットが
かけられるだけである。一方、バッファメモリ手段23
からの読み出しは、データのリード/ライト追い越しが
生じないように書き込みとの歩調をとってリードリセッ
トがかけられ、画像伸長手段25での伸長処理のタイミ
ングに合わせ、各フィールド毎に順次連続してデータが
読み出される。伸長されたフィールドデータは、画像出
力メモリ手段26に書き込まれた後、読み出しが行わ
れ、同期信号などを付加されて、出力端子29より表示
装置としてのディスプレイ装置に出力される。このと
き、画像出力メモリ手段26へのリード/ライトが常時
連続的に行われることは勿論である。
【0050】次に、モード入力として、正転スロー再生
のモード信号が入力されている場合について説明する。
図3は、正転スロー再生時の動作シーケンスを示すもの
で、各パケット単位でのディスクアクセス内容と、それ
がバッファメモリ手段23に書き込まれた後、画像出力
メモリ手段26から画像出力されるシーケンスを示して
いる。
【0051】図3(a) は正転スロー再生時のバッファメ
モリ手段23の内容を示しており、通常再生時のバッフ
ァメモリ内容とは異なり、ディスクメディア21からバ
ッファメモリ手段23への書き込みがパケット1,2,
3,……と書き換えられるに応じて、ディスクメディア
21からの読み出し開始アドレスを各パケットごとに1
フィールドずつ増加させる。このディスク読み出し制御
は、読み出しアドレス制御手段22によって行われる。
従って、図3(a) に示すようにディスクメディア21か
らパケット1としてフィールド1〜8が読み出されてバ
ッファメモリ手段23へ書き込まれ、次にパケット2と
してディスクメディア21からフィールド2〜9が読み
出されてバッファメモリ手段23へ書き込まれる。次
に、パケット3としてディスクメディア21からフィー
ルド3〜10が読み出されてバッファメモリ手段23へ
書き込まれる。パケット4以降についても同様である。
【0052】そして、バッファメモリ手段23からの読
み出しは、図3(b) に示すように通常の再生時と同様に
行われる。従って、バッファメモリ手段23から、フィ
ールド1〜8,2〜9,3〜10,……と順次に読み出
されている。このように、まずバッファメモリ手段23
にはフィールド1〜8が連続的に書き込まれかつ読み出
され、そのまま画像伸長手段25を経て出力されるが、
例えばフィールド8の読み出しタイミングに合わせて、
図3(c) に示すように伸長データの画像出力メモリ手段
26への書き込みを1回(1フィールド)だけ行うこと
にする。即ち、画像出力メモリ手段26への書き込み
は、バッファメモリ手段23から連続的に読み出される
フィールドデータを間欠的に書き込むことにより行われ
る。ここでは、出力メモリ制御手段27の制御によっ
て、各パケットの最終フィールドであるフィールド8,
フィールド9,フィールド10,……が、画像出力メモ
リ手段26に間欠的に順次書き込まれる。すると、画像
出力メモリ手段26からの読み出しは、図3(d) に示す
ように連続的に行われるようになっているので、まずフ
ィールド8の内容が連続して8回読み出され、次にフィ
ールド9の内容が連続して8回読み出され、さらに次に
はフィールド10の内容が連続して8回読み出され、…
…というようにスロー再生画が出力される。以上のよう
な動作シーケンスで正転スロー再生が可能となる。
【0053】なお、本実施例では、各パケットの最終フ
ィールドを画像出力メモリ手段26に書き込むように説
明しているが、本発明においては、特にどのフィールド
を取り込むかを限定するものではないことは勿論であ
る。
【0054】なお、本実施例では、1/8正転スロー再
生となるが、バッファメモリ制御手段24の制御によっ
て、図3(a) のバッファメモリ手段23の書き込み状態
から、同一パケット内容をn回(nは整数)読み出すよ
うに制御し、画像出力メモリ26への書き込みについて
は上記の例と同様に間欠的に書き込みかつ連続的に読み
出す制御を行えば、1/(8×n)のスロースピード制
御が可能である。これと同様に、1パケットのフィール
ド数が仮に4ならば、1/(4×n)でのスロースピー
ド制御が可能であることは言うまでもない。
【0055】次に、モード入力として、逆転スロー再生
のモード信号が入力されている場合について説明する。
図4は、逆転スロー再生時の動作シーケンスを示すもの
で、各パケット単位でのディスクアクセス内容と、それ
がバッファメモリ手段23に書き込まれた後、画像出力
メモリ手段26から画像出力されるシーケンスを示して
いる。
【0056】図4(a) は逆転スロー再生時のバッファメ
モリ手段23の内容を示しており、通常再生時のバッフ
ァメモリ内容とは異なり、ディスクメディア21からバ
ッファメモリ手段23への書き込みがパケット1,2,
3,……と書き換えられるに応じて、ディスクメディア
21からの読み出し開始アドレスを各パケットごとに1
フィールドずつ減少させる。このディスクメディア読み
出し制御は、読み出しアドレス制御手段22によって行
われる。従って、図4(a) に示すようにディスクメディ
ア21からパケット1としてフィールド3〜10が読み
出されてバッファメモリ手段23へ書き込まれたとする
と、次にパケット2としてディスクメディア21からフ
ィールド2〜9が読み出されてバッファメモリ手段23
へ書き込まれる。次に、パケット3としてディスクメデ
ィア21からフィールド1〜8が読み出されてバッファ
メモリ手段23へ書き込まれる。パケット4以降につい
ても同様である。
【0057】そして、バッファメモリ手段23からの読
み出しは、図4(b) に示すように通常の再生時と同様に
行われる。従って、バッファメモリ手段23から、フィ
ールド3〜10,2〜9,1〜8,……と順次に読み出
されている。このように、まずバッファメモリ手段23
にはフィールド3〜10が連続的に書き込まれかつ読み
出され、そのまま画像伸長手段25を経て出力される
が、例えばフィールド10の読み出しタイミングに合わ
せて、図4(c) に示すように伸長データの画像出力メモ
リ手段26への書き込みを1回(1フィールド)だけ行
うことにする。つまり、画像出力メモリ手段26への書
き込みは、バッファメモリ手段23から連続的に読み出
されるフィールドデータを間欠的に書き込むことにより
行われる。ここでは、出力メモリ制御手段27の制御に
よって、各パケットの最終フィールドであるフィールド
10,フィールド9,フィールド8,……が、画像出力
メモリ手段26に間欠的に順次書き込まれる。すると、
画像出力メモリ手段26からの読み出しは、図4(d) に
示すように連続的に行われるようになっているので、ま
ずフィールド10の内容が連続して8回読み出され、次
にフィールド9の内容が連続して8回読み出され、さら
に次にはフィールド8の内容が連続して8回読み出さ
れ、……というようにスロー再生画が出力される。以上
のような動作シーケンスで逆転スロー再生が可能とな
る。
【0058】なお、本実施例では、各パケットの最終フ
ィールドを画像出力メモリ手段26に書き込むように説
明しているが、本発明においては、特にどのフィールド
を取り込むかを限定するものではないことは勿論であ
る。
【0059】なお、本実施例では、1/8逆転スロー再
生となるが、バッファメモリ制御手段24の制御によっ
て、図4(a) のバッファメモリ手段23の書き込み状態
から、同一パケット内容をn回(nは整数)読み出すよ
うに制御し、画像出力メモリ26への書き込みについて
は上記の例と同様に間欠的に書き込みかつ連続的に読み
出す制御を行えば、1/(8×n)のスロースピード制
御が可能である。これと同様に、1パケットのフィール
ド数が仮に4ならば、1/(4×n)でのスロースピー
ド制御が可能であることは言うまでもない。
【0060】以下に、正転方向のスキップ再生(所定数
のフィールドをスキップして早送りする)及び逆転方向
のスキップ再生(所定数のフィールドをスキップして逆
早送りする)について説明する。
【0061】モード入力として、正転スキップ再生のモ
ード信号が入力されている場合について説明する。図5
は、正転スキップ再生時の動作シーケンスを示すもの
で、各パケット単位でのディスクアクセス内容と、それ
がバッファメモリ手段23に書き込まれた後、画像出力
メモリ手段26から画像出力されるシーケンスを示して
いる。
【0062】図5(a) は正転スキップ再生時のバッファ
メモリ手段23の内容を示しており、通常再生時のバッ
ファメモリ内容とは異なり、ディスクメディア21から
バッファメモリ手段23への書き込みがパケット1,
2,3,……と書き換えられるに応じて、ディスクメデ
ィア21からの読み出し開始アドレスを各パケットごと
に倍速数に対応した所定のフィールド数だけ正転方向に
スキップさせる。例えば、1パケットが8フィールド
で、正転スキップ4倍速再生の場合は、バッファメモリ
手段23を1パケットずつ書き換えるごとに、8×(4
−1)=24だけフィールド数をスキップさせる。この
ディスクメディア読み出し制御は、読み出しアドレス制
御手段22によって行われる。従って、図5(a) に示す
ようにディスクメディア21からパケット1としてフィ
ールド1〜8が読み出されてバッファメモリ手段23へ
書き込まれ、次にパケット2としてディスクメディア2
1からフィールド33〜40が読み出されてバッファメ
モリ手段23へ書き込まれる。同様に、パケット3とし
てディスクメディア21からフィールド65〜72が読
み出されてバッファメモリ手段23へ書き込まれる。
【0063】そして、バッファメモリ手段23からの読
み出しは、図5(b) に示すように通常の再生時と同様に
行われる。従って、バッファメモリ手段23から、フィ
ールド1〜8,33〜40,65〜72,……と順次に
読み出されている。このように、まずバッファメモリ手
段23にはフィールド1〜8が連続的に書き込まれかつ
読み出され、そのまま画像伸長手段25を経て出力され
るが、例えばフィールド8の読み出しタイミングに合わ
せて、図5(c) に示すように伸長データの画像出力メモ
リ手段26への書き込みを1回(1フィールド)だけ行
うことにする。即ち、画像出力メモリ手段26への書き
込みは、バッファメモリ手段23から連続的に読み出さ
れるフィールドデータを間欠的に書き込むことにより行
われる。ここでは、出力メモリ制御手段27の制御によ
って、各パケットの最終フィールドであるフィールド
8,フィールド40,フィールド72,……が、画像出
力メモリ手段26に間欠的に順次書き込まれる。する
と、画像出力メモリ手段26からの読み出しは、図5
(d) に示すように連続的に行われるようになっているの
で、まずフィールド8の内容が連続して8回読み出さ
れ、次にフィールド40の内容が連続して8回読み出さ
れ、さらに次にはフィールド72の内容が連続して8回
読み出され、……というようにスキップ再生画が出力さ
れる。以上のような動作シーケンスで正転スキップ再生
が可能となる。
【0064】なお、本実施例では、各パケットの最終フ
ィールドを画像出力メモリ手段26に書き込むように説
明しているが、本発明においては、特にどのフィールド
を取り込むかを限定するものではないことは勿論であ
る。
【0065】なお、本実施例では、4倍正転スキップ再
生となるが、読み出しアドレス制御手段22の制御によ
って、ディスクメディア21の読み出しアドレスのスキ
ップ間隔を適当に設定することで、任意の倍速数が設定
可能となる。ただし、倍速数の上限はディスク装置本体
の性能に依存する。
【0066】次に、モード入力として、逆転スキップ再
生のモード信号が入力されている場合について説明す
る。図6は、逆転スキップ再生時の動作シーケンスを示
すもので、各パケット単位でのディスクアクセス内容
と、それがバッファメモリ手段23に書き込まれた後、
画像出力メモリ手段26から画像出力されるシーケンス
を示している。
【0067】図6(a) は逆転スキップ再生時のバッファ
メモリ手段23の内容を示しており、通常再生時のバッ
ファメモリ内容とは異なり、ディスクメディア21から
バッファメモリ手段23への書き込みがパケット1,
2,3,……と書き換えられるに応じて、ディスクメデ
ィア21からの読み出し開始アドレスを各パケットごと
に倍速数に対応した所定のフィールド数だけ逆転方向に
スキップさせる。例えば、1パケットが8フィールド
で、逆転スキップ4倍速再生の場合は、バッファメモリ
手段23を1パケットずつ書き換えるごとに、8×(4
−1)=24だけフィールド数をスキップさせる。この
ディスクメディア読み出し制御は、読み出しアドレス制
御手段22によって行われる。従って、図6(a) に示す
ようにディスクメディア21からパケット1として例え
ばフィールド65〜72が読み出されてバッファメモリ
手段23へ書き込まれ、次にパケット2としてディスク
メディア21からフィールド33〜40が読み出されて
バッファメモリ手段23へ書き込まれる。同様に、パケ
ット3としてディスクメディア21からフィールド1〜
8が読み出されてバッファメモリ手段23へ書き込まれ
る。
【0068】そして、バッファメモリ手段23からの読
み出しは、図6(b) に示すように通常の再生時と同様に
行われる。従って、バッファメモリ手段23から、フィ
ールド65〜72,33〜40,1〜8,……と順次に
読み出されている。このように、まずバッファメモリ手
段23にはフィールド65〜72が連続的に書き込まれ
かつ読み出され、そのまま画像伸長手段25を経て出力
されるが、例えばフィールド72の読み出しタイミング
に合わせて、図6(c) に示すように伸長データの画像出
力メモリ手段26への書き込みを1回(1フィールド)
だけ行うことにする。つまり、画像出力メモリ手段26
への書き込みは、バッファメモリ手段23から連続的に
読み出されるフィールドデータを間欠的に書き込むこと
により行われる。ここでは、出力メモリ制御手段27の
制御によって、各パケットの最終フィールドであるフィ
ールド72,フィールド40,フィールド8,……が、
画像出力メモリ手段26に間欠的に順次書き込まれる。
すると、画像出力メモリ手段26からの読み出しは、図
6(d) に示すように連続的に行われるようになっている
ので、まずフィールド72の内容が連続して8回読み出
され、次にフィールド40の内容が連続して8回読み出
され、さらに次にはフィールド8の内容が連続して8回
読み出され、……というようにスキップ再生画が出力さ
れる。以上のような動作シーケンスで逆転スキップ再生
が可能となる。
【0069】なお、本実施例では、各パケットの最終フ
ィールドを画像出力メモリ手段26に書き込むように説
明しているが、本発明においては、特にどのフィールド
を取り込むかを限定するものではないことは勿論であ
る。
【0070】なお、本実施例では、4倍逆転スキップ再
生となるが、読み出しアドレス制御手段22の制御によ
って、ディスクメディア21の読み出しアドレスのスキ
ップ間隔を適当に設定することで、任意の倍速数が設定
可能となる。ただし、倍速数の上限はディスク装置本体
の性能に依存する。
【0071】以上述べたように、本発明の実施例によれ
ば、正転スロー再生,逆転スロー再生,正転スキップ再
生,及び逆転スキップ再生のいずれの特殊再生時にも、
バッファメモリ手段23の制御は通常再生時とまったく
同様であり、従来のような特殊なアドレス制御を行う必
要がなくバッファメモリ手段23としてFIFOメモリ
のような高速で低コストのメモリを用いることができ
る。特殊再生時は、ディスクメディア21の読み出しア
ドレスの制御と、画像出力メモリ手段26の間欠書き込
み制御を行うだけでよい。これらの制御は、簡単な制御
でよい。ディスクメディア21の読み出しアドレスの制
御は、特殊再生時、ディスクメディア21に対するコマ
ンドの内容を特殊再生モードの内容に応じて変えてやる
だけでよい。また、画像出力メモリ手段26の間欠書き
込み制御は、前述した4つの特殊再生モードについて全
く共通な、バッファメモリ手段21の読み出しタイミン
グに同期した簡単な制御でよい。
【0072】次に、ディスクメディア21の読み出しア
ドレス制御について説明する。こ制御は読み出しアドレ
ス制御手段22によって行われる。読み出しアドレス制
御手段22は、ディスク装置内のCPU内に構成される
ものである。また一方、ハードディスクなどでは、例え
ば512バイト単位で、1論理ブロックユニット(以下
LBU)を構成し、前記CPUからのアドレッシング
も、このLBUで指定することが多い。
【0073】簡単のため、ディスクメディアに書き込ま
れる圧縮した1フィールド画像データの量を仮にS[L
BU]とし、1パケットでのアクセスフィールド数をF
[フィールド]とすれば、現在再生中のパケットの先頭
アドレス(単位はLBU)をA[NOW] 、次のパケットで
アクセスすべき先頭アドレスをA[NEXT]として、以下の
関係式が成り立つ。
【0074】 A[NEXT] = A[NOW] ± F×S×N ……… (1) ただし、上式中、”+”は正転方向の再生、”−”は逆
転方向の再生で適用され、Nは次に示す各再生モードで
変わる値である。
【0075】・スチル再生 … N=0 ・スロー再生 … N=1/(F×n) 但し、nは
整数 ・通常再生 … N=1 但し、式(1)
の”±”は”+”のみ ・スキップ再生… N=2〜 なお、コマ送りはスチル→スロー(1回)→スチルの制
御で可能である。
【0076】従って、CPUでの読み出しアドレス制御
は、各再生モードに応じて、式(1)についてNを変更す
ればよい。つまり、関係式(1) のNの値を指定すること
によって、再生モードを指定できると共にその再生モー
ドで次にディスクメディアから読み出すべきパケットの
開始アドレスを容易に設定することができる。
【0077】尚、以上述べた実施例では、ディスクメデ
ィアとして磁気記録再生を行うハードディスクについて
説明したが、本発明はこれに限定されず、レーザー光な
どを利用した光ディスク装置に対しても応用することが
できる。
【0078】さらに、本発明は、記録,再生が可能なデ
ィスク装置であっも、また再生専用のディスク装置であ
ってもよいことは勿論である。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、バッ
ファメモリ手段として複雑なメモリ制御を行うことな
く、特殊再生を行うことができ、しかもFIFOメモリ
等の高速でコスト的に有利なバッファメモリ手段を使用
でき、コスト的にも有利なディスク再生装置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディスク再生装置の概略的
な構成を示すブロック図。
【図2】図1の装置における特殊再生時の各回路ブロッ
クの制御動作を説明する図。
【図3】図1の装置の正転スロー再生時の動作シーケン
スを示す図。
【図4】図1の装置の逆転スロー再生時の動作シーケン
スを示す図。
【図5】図1の装置の正転スキップ再生時の動作シーケ
ンスを示す図。
【図6】図1の装置の逆転スキップ再生時の動作シーケ
ンスを示す図。
【図7】圧縮記録時のデータ転送及びアドレッシングタ
イミングを示す図。
【図8】伸長再生時のデータ転送及びアドレッシングタ
イミングを示す図。
【図9】従来のディスク記録再生装置の概略構成を示す
ブロック図。
【図10】図9の装置におけるディスクメディア上の記
録フォーマットの一例を示す図。
【図11】図9の装置における通常再生時のバッファメ
モリ内容を示す図。
【図12】図9の装置における正転スロー再生時の動作
シーケンスを示す図。
【図13】図9の装置における逆転スロー再生時の動作
シーケンスを示す図。
【図14】図9の装置における特殊再生時の各回路ブロ
ックの制御動作を説明する図。
【符号の説明】
21…ディスクメディア 22…読み出しアドレス制御手段 23…バッファメモリ手段 24…バッファメモリ制御手段 25…画像伸長手段 26…画像出力メモリ手段 27…出力メモリ制御手段 28…モード入力端子 29…映像信号出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 国昭 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル画像データを圧縮記録したディ
    スクメディアと、 このディスクメディアに圧縮記録されたデータを、所定
    のフィールド画像数分のパケット転送単位で読み出す制
    御を行い、かつ各パケット毎のディスクメディアの読み
    出し開始アドレスを、特殊再生モードに応じて所定のフ
    ィールド数或いはフレーム数単位で規則的に増減させる
    読み出しアドレス制御手段と、 前記ディスクメディアからパケット単位で転送される圧
    縮画像データを書き込み,レート変換して次段へ出力す
    るバッファメモリ手段と、 このバッファメモリ手段の書き込み,読み出しを制御す
    るバッファメモリ制御手段と、 前記バッファメモリ手段から読み出された圧縮画像デー
    タを伸長再生する画像伸長手段と、 この圧縮伸長手段により伸長された画像データを、フィ
    ールド又はフレーム単位で書き込み,読み出しする画像
    出力メモリ手段と、 前記バッファメモリ手段の読み出しタイミングに同期さ
    せて前記画像出力メモリ手段の書き込みイネーブル動作
    を間欠的に行う画像出力メモリ制御手段とを具備したこ
    とを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】前記バッファメモリ手段は、FIFOメモ
    リであることを特徴とする請求項1記載のディスク再生
    装置。
  3. 【請求項3】前記読み出しアドレス制御手段は、 特殊再生モードとして正転スロー再生モードが指定され
    ているとき、各パケット毎のディスクメディアの読み出
    し開始アドレスを、1フィールド或いは1フレーム単位
    で増加させることを特徴とする請求項1又は2記載のデ
    ィスク再生装置。
  4. 【請求項4】前記読み出しアドレス制御手段は、 特殊再生モードとして逆転スロー再生モードが指定され
    ているとき、各パケット毎のディスクメディアの読み出
    し開始アドレスを、1フィールド或いは1フレーム単位
    で減少させることを特徴とする請求項1又は2記載のデ
    ィスク再生装置。
  5. 【請求項5】前記読み出しアドレス制御手段は、 特殊再生モードとして正転スキップ再生モードが指定さ
    れているとき、各パケット毎のディスクメディアの読み
    出し開始アドレスを、スキップ間隔に応じて所定のフィ
    ールド数或いはフレーム数単位で増加させることを特徴
    とする請求項1又は2記載のディスク再生装置。
  6. 【請求項6】前記読み出しアドレス制御手段は、 特殊再生モードとして逆転スキップ再生モードが指定さ
    れているとき、各パケット毎のディスクメディアの読み
    出し開始アドレスを、スキップ間隔に応じて所定のフィ
    ールド数或いはフレーム数単位で減少させることを特徴
    とする請求項1又は2記載のディスク再生装置。
  7. 【請求項7】前記バッファメモリ制御手段は、 特殊再生モードとして正転スロー再生モード或いは逆転
    スロー再生モードが指定されているとき、前記バッファ
    メモリ手段にパケットデータが書き込まれた状態から、
    同一パケット内容をn回(nは整数)読み出すように制
    御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに
    記載のディスク再生装置。
  8. 【請求項8】前記読み出しアドレス制御手段は、 前記ディスクメディアに書き込まれる圧縮した1フィー
    ルド画像データの量を仮にS[LBU]とし、1パケッ
    トでのアクセスフィールド数をF[フィールド]とすれ
    ば、現在再生中のパケットの先頭アドレス(単位はLB
    U)をA[NOW]、次のパケットでアクセスすべき先頭ア
    ドレスをA[NEXT]として、 A[NEXT] = A[NOW] ± F×S×N の関係式が成り立つよう制御を行うものであって、ここ
    で”+”は正転方向の再生、”−”は逆転方向の再生で
    適用され、Nは各再生モードで変わる値であり、N=0
    のときスチル再生、N=1/(F×n)[nは整数]の
    ときスロー再生、N=1[但し、上式で”+”のみ]の
    とき通常再生、N=2〜のときスキップ再生であること
    を特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005184783A (ja) * 2004-11-12 2005-07-07 Onkyo Corp ネットワーク型コンテンツ再生システム
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