JPH08242256A - パケットスイッチ - Google Patents

パケットスイッチ

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JPH08242256A
JPH08242256A JP4591895A JP4591895A JPH08242256A JP H08242256 A JPH08242256 A JP H08242256A JP 4591895 A JP4591895 A JP 4591895A JP 4591895 A JP4591895 A JP 4591895A JP H08242256 A JPH08242256 A JP H08242256A
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JP
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transmission
input
buffer
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cell
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JP4591895A
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English (en)
Inventor
Daisuke Yamaguchi
大輔 山口
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、確率的なパケット廃棄が発
生しないパケットスイッチを提供することである。 【構成】 入力パケットのアドレスから出力端子を特定
するアドレス認識手段100と、入力される入力パケッ
トを蓄積する入力バッファ300と、入力バッファ30
0に対応する出力バッファ400と、入力パケットの宛
先情報に基づいて出力バッファ400を決定し、出力バ
ッファ400に対応する出力端子500にパケットを転
送する際に、ネットワークの状態、入力バッファのセル
の優先度に基づいて転送を制御する制御手段1000と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パケットスイッチに係
り、特に、パケットを用いて通信を行うネットワークに
適用するパケットスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の第1の技術として出力バッファ型
スイッチがある。図5は、従来の出力バッファ型スイッ
チの構成を示す。同図は、4×4のスイッチの構成の例
である。同図に示すスイッチは、スイッチファブリック
400、入力端子401、402、403、404、出
力バッファ405、406、407、408及び出力端
子409、410、411、412より構成される。
【0003】入力端子401、402、403、404
から入力されたパケットは、スイッチファブリック40
0で宛先を識別され、宛先に応じた出力バッファ40
5、406、407、408の何れかに転送される。出
力バッファ405、406、407、408は、出力端
子速度でパケットを出力する。
【0004】スイッチファブリック400の構成には、
シェアドメモリを用いた構成、バンヤン型スイッチング
ネットワークを用いた構成、シェアドバスを用いた構成
等が挙げられるが、どの方式もスイッチファブリック4
00の処理速度を入力端子速度に較べて高速にすること
で、入力端子部分でのブロッキングを防いでいる。スイ
ッチファブリック400が出力端子に較べ高速であるた
め、出力端子でのパケット廃棄を防ぐ目的で出力バッフ
ァ405、406、407、408が用いられる。
【0005】従来の第2の技術として、画像、音声、デ
ータ情報をセルで統一的に転送するスロットリング型ネ
ットワークにおけるメディアアクセス制御方式がある。
このメディアアクセス制御方式は、ATMR(ATMリ
ング)プロトコル(笠原英樹、森田直孝、伊藤匡、今井
和雄:“ATMリングのアーキテクチャと高速マルチメ
ディアネットワークへの適用”、情報処理学会研究報
告、Vol.91, No.38(DPS-50),87-94, 1991.) がある。A
TMRプロトコルは、ノードをリング上に接続し、低優
先クラスのセルより高優先クラスのセルを優先的にリン
グに送信することによって、高優先クラスのセルの伝送
遅延時間を保証し、かつノード間で公平にセルが送信で
きるようにしたメディアアクセスプロトコルである。以
下、ATMRプロトコルについて説明する。
【0006】図6は、従来の技術におけるセルフォーマ
ットを示したものである。セル504は、ヘッダ領域5
02と情報領域503を有する。ヘッダ領域502は、
メディアアクセス制御に必要なACF(アクセス制御領
域)と宛先ノード識別紙505を有する。ACF領域5
01を除くセルヘッダ領域502には、少なくとも当該
セルの宛先ノードを識別するための情報が含まれている
ものとする。
【0007】図7は、従来の技術におけるACFの番号
体系を示す。番号体系は、ノードアドレス601、通常
リセット値602、送信完了リセット値603、次周期
移行リセット値604がある。図8は、ATMRプロト
コルを用いてリングノード間を2つの優先クラス(高優
先、低優先)で通信を行う場合のリングノードのアクセ
ス制御部の構成を示す。優先クラス割り当ては、例え
ば、動画、音声等のようにリアルタイム情報の通信に対
しては高優先クラスを割り当て、データのように比較的
リアルタイム性が要求されない通信に対しては、低優先
クラスを割り当てる。
【0008】同図に示す構成は、受信側リング701、
送信側リンク702、ACF抽出部703、ACF処理
部704、宛先判定部705、受信セルスイッチ70
6、リングから受信する自ノード宛のセルを蓄積する受
信バッファ707、送信セルスイッチ制御部708、リ
ングへ送信するセルを選択する送信セルスイッチ70
9、リングへ送信できるまで高優先セルを蓄積するため
の高優先セル送信バッファ710、高優先送信バッファ
710から送信する高優先セル数を計測する高優先セル
送信カウンタ711、リングへ送信できるまで低優先セ
ルを蓄積するための低優先セル送信バッファ712、低
優先送信バッファ712から送信する低優先セル数を計
測する低優先セル送信カウンタ713、上位レイヤ処理
部714により構成される。
【0009】ATMRプロトコルでは、各ノードが公平
にセルを送信できるようにするために、各ノードは、送
信可能なセルを制限し、リング上の全ノードが送信可能
なセルを全て送信した場合に、最後にセルを送信したノ
ードが再度全ノードがセルを送信できるような状態に移
行させる制御を行う。全ノードがセルを送信できるよう
な状態に移行させるために、後述するACF領域501
中の特定値で示される通常リセットを用いる。また、こ
の送信可能なセル数を計測するために、高優先セル送信
カウンタ711及び低優先セル送信カウンタ713が用
いられ、この制限数は予めリング帯域を管理しているノ
ード等から通信されているものとする。
【0010】なお、以下、高優先セルに対する制限数を
高優先ウィンドウサイズと呼び、低優先セルに対する制
限数を低優先ウィンドウサイズと呼ぶ。また、高優先セ
ル送信カウンタ711が高優先ウィンドウサイズに達し
ておらず、かつ送信すべきセルが高優先送信バッファ7
10にある状態を高優先クラスの送信状態、低優先セル
送信カウンタ713が低優先ウィンドウサイズに達して
おらず、かつ送信すべきセルが低優先セル送信バッファ
712にある状態を低優先クラスの送信状態と呼ぶ。ノ
ードが高優先クラスの送信状態、または、低優先クラス
の送信状態にあるとき、この状態をノードの送信状態と
呼ぶ。送信状態にない状態、ノードが高優先クラスの送
信状態にも、低優先クラスの送信状態にもない状態をノ
ードの送信停止状態と呼ぶ。
【0011】まず、ACFに関する処理を除くセル受信
処理について説明する。受信側リンク710よりセルを
受信すると、当該セルは受信セルスイッチ706に転送
されると同時に、宛先判定部705が当該せる中の宛先
ノード識別子505から当該セルの宛先、及び当該セル
を中継するか解放するか否かを判定する。宛先が自ノー
ドのみである場合、宛先判定部705は、当該セルを受
信後解放すると判断し、宛先判定部705は、当該セル
を受信バッファ707に転送するように受信セルスイッ
チ706を制御する。受信セルスイッチ706は、この
制御に従って、当該セルを受信バッファ707に転送す
ると共に、当該セルを解放し、空きセルを生成する。
【0012】生成した空きセルは、ACF処理部704
に転送される。宛先が自ノードを含む複数のノードの場
合、宛先判定部705は、受信後に中継と判断、当該セ
ルを受信バッファ707、及びACF処理部704に転
送するように受信セルスイッチ706を制御する。宛先
が他ノードである場合には、宛先判定部705は、当該
セルを中継すると判断し、当該セルをACF処理部70
4に転送するよう受信セルスイッチ706を制御する。
【0013】次に、ACFに関する処理を除くセル送信
処理について説明する。ノードが送信状態にある場合、
送信セルスイッチ制御部709は、宛先反転部705、
高優先送信バッファ710、高優先セル送信カウンタ7
11、低優先セル送信バッファ712、低優先セル送信
カウンタ713からの制御信号に基づいて送信セルスイ
ッチを709を制御し、高優先セル送信バッファ71
0、低優先セル送信バッファ712のいずれかを選択す
る。ACF処理部704から空きセルが到着し次第、送
信セルスイッチ制御部708は、選択したバッファから
送信セルを読出し、当該セルを送信側リンク702上へ
送出する。
【0014】ノードが送信停止状態にある場合は、AC
F処理部704より転送されてきたセルが、そのまま、
送信側リンク702上に送出される。次に、ACF処理
部704におけるACF処理について説明する。リング
ネットワーク上の各ノードには、予め当該リングネット
ワーク内で固有の番号をノードアドレス601の中から
一つ選択され、割り当てられる。このノードアドレス6
01を以下では、自ノードアドレスと呼ぶことにする。
【0015】ノード高優先クラス、あるいは低優先クラ
スが送信状態にある場合、ACF処理部704は、受信
セルのACF領域501にノードアドレスのうち、自ノ
ードに割り当てられたノードアドレス601を上書きし
て中継する。ノードが送信停止状態にある場合、ACF
処理部704は、ACF501を上書きせずにそのまま
送信処理部に転送する。
【0016】ACF処理部704では、以下の3種類の
リセット信号を用いて、公平性制御、優先制御、最大遅
延保証制御を行っている。まず、通常リセット値602
の送信セル504のACF領域501への記載条件と、
通常リセット602による公平性制御について示す。
【0017】各ノードは、到着するACF501のノー
ドアドレス601を見ることにより、リング上のノード
の通信状態を知る。受信セル504のACF501のノ
ードアドレス601が自ノードアドレスであれば、リン
グ上の自ノード以外の全てのノードが、送信停止状態に
あることが分かる。リングを周回して戻ってきた自ノー
ドアドレス601を検出したノードが、送信停止状態に
移行した時に、当該ノードは、到着したセルのACF領
域501に通常リセット値602を記載して当該セルを
下流ノードに中継し、当該通常リセットセルがリングネ
ットワークを一周して、当該ノードに戻ってきた時点
で、当該セルのACF領域に当該ノードの自ノードアド
レス601を上書きする。
【0018】ACF領域501に通常リセット値が記載
されたセルを受信したノードは、高優先セル送信カウン
タ711と低優先セル送信カウンタ713の両方のカウ
ンタを0に初期化する。通常リセットセルがリングを一
周する過程で、リング内全ノードの高優先セル送信カウ
ンタ711及び、低優先セル送信カウンタ713が0に
リセットされるため、リング内各ノードは、再び、セル
の送信が可能となり、送信すべきセルを持ったノード
は、セルの送信を再開する。
【0019】次に、送信完了リセット603を用いた優
先制御について示す。優先度に応じて、ネットワーク中
に送出できるセル種を制限するために、ノードは、複数
の通信レベルの状態をとる。ここでは、高優先セルのみ
送信可能な状態を通信レベル1と呼び、高優先セルと低
優先セルの両方が送信可能な状態を通信レベル2と呼
ぶ。全ノードは、通信を開始した初期状態においては、
通信レベル2の状態にあるものとする。ノードは、通信
レベル2の状態の時に、送信完了リセット603を受信
した場合は、通信レベル1に移行するが、通常リセット
602を受信した場合は、通信レベル2の状態から、遷
移しない。
【0020】また、ノードが通信レベル1の状態の時
に、通常リセット502を受信した場合には、ノード
は、通信レベル2の状態に移行する。通常の状態では、
ネットワークは通信レベル2の状態にあり、リング上の
全てのノードは、高優先セルと低優先セルの両方を送信
できる。
【0021】ネットワークが通信レベル2の状態にある
とき、リング上のトラヒックが大きくなって、あるノー
ドでの高優先セルの遅延品質が保証できないと判断され
た場合には、当該ノードは、リング上の他のノードの通
信状態にかかわらず、送信完了リセット603を送出す
る。送信完了リセット603がリング上を周回すること
により、リング上の全ノードは通信レベル1に移行す
る。その結果、全ノードからの新たな低優先セル送信が
禁止され、リング上に空きセルができ、高優先セルの送
信が可能になる。
【0022】この低優先セルの送信を禁止するための送
信完了リセット603の発生タインミングは、自ノード
に蓄積されている送信待ち状態の高優先セルの遅延時間
予測を行うことにより決定される。この遅延時間予測
は、自ノードの高優先セルの待ち時間と、自ノードの未
送信セル数に基づいて行う。
【0023】最後に、高優先クラスセルの最大遅延時間
の制御機構について示す。ATMRプロトコルでは、高
優先のセルが送信間隔が一定遅延時間以下となるよう遅
延時間を保証することができる。ACF処理部704
は、高優先セルの送信待ち時間を制御するための次周期
移行リセットタイマを有する。当該タイマは、高優先カ
ウンタ711のリセットと同時に動作を開始し、規定時
間を越えるとタイムアウトする。当該タイマがタイムア
ウトしたとき、当該タイマを持つノードは、ACF領域
501に次周期移行リセットセルを送出すると同時に、
自ノードの高優先セル送信カウンタ711をリセットす
る。次周期移行リセットセルを受信したノードは、自ノ
ードの高優先セル送信カウンタ711のみをリセットす
る。
【0024】この手続きにより、ノード中の高優先セル
送信カウンタ711をリセットする間隔の最大値が規定
時間以下になる。高優先セル送信カウンタ711が高優
先ウィンドウサイズに達し、送信停止状態に入ったノー
ドは、最後のリセットセル受信から高々規定時間だけ待
てば、高優先セル送信カウンタ711をリセットし、高
優先セル送信状態になる。
【0025】また、リング上全ノードの高優先ウィンド
ウサイズの総和を時間に換算した値を規定時間以下にな
るように設定する。これにより、全ノードがウィンドウ
サイズ分の高優先セルを送信するのに必要な時間は規定
時間に等しくなる。従って、送信待ち状態にある高優先
セルは、高優先セル送信カウンタ711がリセットされ
るまで最大で、規定時間待ち、リセット後リング上に送
信されるまで、最大で、全ノードがウィンドウサイズ分
の高優先セルを送信するのに必要な規定時間を待てば必
ず、送信可能になる。即ち、高優先セルの送信間隔は、
最大で規定時間の2倍である。規定時間を必要とする保
証遅延時間の1/2に設定しておくことにより、高優先
セルの到着間隔を保証遅延時間以下に制御することがで
きる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の記述には、以下のような問題点がある。上記従来の
第1の技術においては、システムスループットを高くす
るためには、入出力端子の伝送速度に較べ、高速はスイ
ッチファブリックが必要となる。これは、入出力端子の
伝送速度に較べ高速なスイッチファブリックを用いてい
ると、同一の出力端子に対して、複数の入力端子から同
時にパケットが送信される可能性があり、実装できる出
力バッファ量が有限であるために、パケット廃棄が確率
的に発生するという問題がある。
【0027】また、上記従来の第2の技術においては、
公平性保証、優先制御、遅延保証を行う場合、リセット
信号をリング上に周回させて制御する構成であるため、
リング長が長くなると、リセット信号周回に必要な無駄
時間の全送信時間に対する割合が大きくなり、スループ
ットが低下するという問題がある。
【0028】また、リセット信号の発生契機を分散的に
検出しなくてはならないため、パケット中に検出用の領
域が必要となり、オーバーヘッドが増える問題があり、
さらに、領域の大きさに依存して最大のノード数が制限
を受けるという問題がある。システムスループットを高
くするためには、伝送メディア上での伝送速度を速くし
なくてはならない。また、全てのアクセス制御部が伝送
メディアと同じ速度で動作しなくてはならないため、シ
ステムスループットを高くしようとすると、全てのアク
セス制御部のアクセス速度を速くしなくてはならず、高
価になるという問題がある。
【0029】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、上記従来の問題点を解決し、確率的なパケット廃棄
が発生しないパケットスイッチを提供することを目的と
する。また、本発明の更なる目的は、パケット発生元に
対するパケットの流量制御を容易に適正化可能なパケッ
トスイッチを提供することである。
【0030】また、本発明の更なる目的は、アクセス制
御部の動作速度を入出力端子数に依存しなくともよいパ
ケットスイッチを提供することである。また、本発明の
更なる目的は、リセットを行うための無駄な時間を短縮
し、スループットが低下しないパケットスイッチを提供
することである。
【0031】また、本発明の更なる目的は、容易なプロ
トコル処理が可能なパケットスイッチを提供することで
ある。
【0032】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理構
成図である。本発明は、通信データをパケット化して取
り扱うネットワークに適用するパケットスイッチにおい
て、入力パケットのアドレスから出力端子500を特定
するアドレス認識手段100と、入力パケットを入力端
子毎、各出力端子各々に独立に切り換えるスイッチ手段
100と、入力パケットを入力端子毎の入力バッファ3
00と、入力パケットを入力バッファに対応する出力端
子毎に蓄積する出力バッファ400と、同一の出力端子
に対応する入力端子毎の入力バッファ各々の出力端子5
00に送信したパケット数をカウントするカウンタ手段
400と、カウンタ手段400のカウント数が予め設定
した制限数に達すると、対応する入力バッファ300か
らの送信を停止する送信停止手段700と、同一出力端
子に対応する全ての入力端子毎の入力バッファが送信を
停止すると、同一出力端子に対応する全入力端子毎の出
力バッファ400のカウンタ手段600の値をリセット
するリセット手段800とを有する。
【0033】本発明は、通信データをパケット化して取
り扱うネットワークに適用するパケットスイッチにおい
て、入力パケットのアドレスから出力端子を特定するア
ドレス認識手段100と、入力される入力パケットを蓄
積する入力バッファ300と、入力バッファ300に対
応する出力バッファ400と、入力パケットの宛先情報
に基づいて出力バッファ400を決定し、出力バッファ
400に対応する出力端子500にパケットを転送する
際に、ネットワークの状態、入力バッファのセルの優先
度に基づいて転送を制御する制御手段1000とを1つ
の筐体内に有する。
【0034】また、入力バッファ300は、通信の所定
の優先度の範囲毎にパケットを蓄積する複数のバッファ
を有し、制御手段1000は、入力されたパケットの優
先度に基づいて複数のバッファのいずれかのバッファに
蓄積するかを判定する判定手段と、バッファの送信状態
に基づいていずれかのバッファから送信セルを読み出し
てネットワーク上に送出する送出手段とを有する。
【0035】また、本発明は、制御手段からネットワー
クのトラヒックが大きくなり、ネットワークのトラヒッ
クの状態に基づいて高優先セルの遅延品質が保証できな
いと判断された場合に、通信状態に関わらず、送信完了
リセットを通知するプロトコル処理手段を有する。
【0036】また、本発明は、制御手段から高優先セル
の送信待ち時間が所定時間を越えた場合に、次周期移行
のリセットを行うプロトコル処理手段を有する。また、
出力バッファ400は、空きセル以外の到着セルを全て
取り込み、該到着セルを解放して空きセル化し中継し、
取り込んだ該到着セルは、自バッファに対応する出力端
子500に出力する。
【0037】
【作用】本発明は、入力パケットのアドレスから出力端
子を特定して、入力パケットを入力端子、及び出力端子
を各々切り換え、入力されたパケットを入力端子毎、か
つ出力端子毎に蓄積する。このとき、同一の出力端子に
対応する入力端子毎に対応する各バッファ毎に出力端子
に送信したパケットの数をカウントしておき、カウント
値が所定の制限数に達した場合に出力バッファからの送
信を停止すると共にカウンタ値をリセットするものであ
る。従って、同一出力端子に対応するパケット間でアク
セス制御を行う構成であるので、入力パケットを入力端
子毎かつ出力端子毎に蓄積して、送信状態により送出す
るパケットの送出を制御することが可能である。
【0038】また、カウンタを設けることにより、パケ
ットが蓄積されるバッファの容量が有限であっても、パ
ケットを入力端子毎に蓄積するため、輻輳している入力
端子を認識することが可能となる。また、アクセス制御
は出力端子毎に行うため、アクセス制御を行う際の速度
は、入出力端子の数に依存せず、出力端子の伝送速度で
動作することが可能である。
【0039】また、本発明のパケットスイッチの構成
は、同一筐体内に収められているため、リセットを行う
場合に外部からのリセット信号を待たずに、同一筐体内
で生成されるリセット信号によりリセット制御を行うこ
とが可能であるため、無駄な時間が削減される。
【0040】
【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を詳細に説
明する。以下の実施例は、第1の実施例と第2の実施例
があるが、それらの説明に先立って、共通の部分につい
て説明する。
【0041】以下の2つの実施例では、固定長パケット
であるセルを用いるものとする。本発明は、複数の優先
クラス毎にセルが転送可能である。以下では、簡単のた
め、2優先クラス(高優先、低優先)で通信を行う場合
の構成について説明する。優先クラスの割り当ては、例
えば、動画、音声等のようにリアルタイム情報の通信に
対しては高優先クラスを割り当て、データのように比較
的リアルタイム性が要求されない通信に対しては、低優
先クラスを割り当てるものとする。
【0042】図2は、本発明の一実施例の共有リングス
イッチの構成を示す。同図に示す構成は、4×4のスイ
ッチ構成の例である。同図に示す構成は、同一筐体上に
入力端子1,2,3,4、宛先識別部5,6,7,8、
競合制御部21,22,23,24が具備される。
【0043】競合制御部21,22,23,24はいず
れも同様の構成であり、簡単のため、競合制御部21に
ついて説明する。競合制御部21は、入力端子別バッフ
ァ10,11,12、アクセス制御部13,14,1
5、共有ネットワーク部16出力端子17より構成され
る。
【0044】入力端子1、2、3、4から入力したセル
は、宛先識別部5、6、7、8で宛先に応じて出力端子
を決定する。出力端子17に出力されるべきセルは、宛
先識別部6、7、8内の各々の端子aに出力され、競合
制御部21の入力端子別バッファ10、11、12に転
送される。同様に、競合制御部22の出力端子18に出
力されるべきセルは、宛先識別部5、7、8の各々の端
子bを経由して競合制御部22に出力される。出力端子
19に出力されるべきパケットは、宛先識別部5、6、
8内の各々の端子cを経由して競合制御部23に出力さ
れる。出力端子20に出力されるべきパケットは、宛先
識別部5、6、7の各々の端子dを経由して競合制御部
24に出力される。
【0045】その後に、各々の競合制御部21,22,
23,24内の対応する入力端子別バッファに蓄積され
る。次に、競合制御部21,22,23,24の動作は
各々独立であり、同じ動作であるので、以下では、出力
端子17に対応する競合制御部21について説明する。
【0046】競合制御部21において、アクセス制御部
13,14,15に対応する入力端子別バッファ10,
11,12のいずれか2つ以上にパケットがある場合、
それらは、同一出力端子に関して競合している状態であ
る。この競合を制御するために、競合制御部21では、
後述するアクセス制御プロトコルを用いる。但し、本発
明における競合制御部21中の共有ネットワーク部16
にはシェアドメディア及びスイッチングネットワークの
適用が可能である。
【0047】シェアドメディアとしてリングネットワー
クを用いた例を第1の実施例に記載し、スイッチングネ
ットワークを用いた例を第2の実施例に記載する。 [第1の実施例]最初に、第1の実施例として、競合制
御部の共通ネットワーク部にシェアドメディアとしてリ
ングネットワークを用いた例を説明する。
【0048】図3は、本発明の第1の実施例の一つの出
力端子に対応する競合制御部のブロック図である。同図
に示す競合制御部21の構成は、入力端子別バッファ1
0,11,12、アクセス制御部13,14,15、共
有ネットワーク部16として210、出力バッファ16
として受信バッファ209を使用するものである。同図
において、説明の簡単化のためアクセス制御部について
は、アクセス制御部13、入力端子別バッファについて
は、入力端子別バッファ10について説明するものとす
る。
【0049】入力端子別バッファ10は、高優先バッフ
ァ201と低優先バッファ203とを有する。これは、
入力端子別バッファ10を優先度別に分離したものであ
る。アクセス制御部13は、高優先カウンタ202、低
優先カウンタ204、送信スイッチ205、状態管理部
206、送信スイッチ207より構成される。
【0050】共有ネットワークワークとして、リングネ
ットワーク210を使用する。出力バッファ9として、
受信バッファ209を使用するものとする。さらに、パ
ケットスイッチはプロトコル処理部208を有する。上
記の図3の構成の各動作について説明する。
【0051】宛先識別部5,6,7,8で宛先を識別さ
れたセルは、優先度毎に、高優先バッファ201、また
は、低優先バッファ203に蓄積される。送信スイッチ
207は、リングネットワーク210を監視し、受信セ
ルが空きセルであるか否かを判定する。空きセルである
場合は、空きセルを使用したセル送信が可能であり、次
に述べる制御に従って、セル送信を行う。受信セルが空
きセルでない場合には、受信したセルをそのまま中継す
る。
【0052】アクセス制御部13では、以下の公平性制
御、優先制御、遅延保証制御に基づいて、セル送信を行
う。高優先バッファ201及び低優先バッファ203か
らのセル送信を制御するためにこれらのバッファには送
信可能なセル数の制限値を設定し、送信したセル数を計
測するために、高優先セル送信カウンタ202及び低優
先セル送信カウンタ204を設ける。送信可能なセル数
の制限値は予め通知されているものとする。
【0053】なお、以下、高優先セルに対する送信可能
なセル数の制限値を高優先ウィンドウサイズと呼び、低
優先セルに対する送信可能なセル数の制限値を低優先ウ
ィンドウサイズと呼ぶ。また、高優先セル送信カウンタ
202が高優先ウィンドウサイズに達しておらず、か
つ、送信すべきセルが高優先送信バッファ201にある
状態を高優先クラスの送信状態、低優先セル送信カウン
タ204が低優先ウィンドウサイズに達しておらず、か
つ送信すべきセルが低優先送信バッファ203にある状
態を、低優先クラスの送信状態と呼ぶ。アクセス制御部
13が高優先クラスの送信状態か、または、低優先クラ
スの送信状態にあるとき、この状態をアクセス制御部1
3の送信状態と呼ぶ。
【0054】送信状態にない状態、即ち、アクセス制御
部13が高優先クラスの送信状態にも、低優先クラスの
送信状態にもない状態をアクセス制御部13の送信停止
状態と呼ぶ。これらのアクセス制御部13の状態は、状
態管理部206によって管理される。
【0055】まず、公平性制御について説明する。全ア
クセス制御部13は、初期状態では、送信状態にあり、
送信セルスイッチ制御部205は、高優先送信バッファ
201、高優先セル送信カウンタ202、低優先送信バ
ッファ203、低優先セル送信カウンタ204からの制
御信号に基づいて、アクセス制御部13が高優先クラス
の送信状態にある場合には、高優先送信バッファ201
を、アクセス制御部13が高優先クラスの送信状態にな
く、かつ、低優先のクラスの送信状態にある場合には、
低優先送信バッファ203を選択する。リングネットワ
ーク210より空きセルが到着し次第、送信セルスイッ
チ207は、選択したバッファからの送信セルを読出
し、リングネットワーク210上に送出する。このと
き、セルの優先度に該当する高優先セル送信カウンタ2
02、または、低優先セル送信カウンタ204が、送信
セル数をカウントしている。各送信バッファ中に蓄積さ
れているセルの有無及び、高優先セル送信カウンタ20
2、低優先セル送信カウンタ204からの制御信号によ
り、アクセス制御部13が送信停止状態になったと判定
された場合は、アクセス制御部13中の状態管理部20
6は、その旨をプロトコル処理部208に通知する。ア
クセス制御部13が送信停止状態にある場合は、リング
ネットワーク210より受信したセルが、そのままリン
グネットワーク210上へ送出される。
【0056】プロトコル処理部208は、各状態管理部
206からの通知により、各アクセス制御部13の通信
状態を知る。リング上の全てのアクセス制御部13が送
信停止状態に移行した時に、プロトコル処理部208
は、通常リセット値を状態管理部206に通知する。通
常リセット値を通知された状態管理部206は、送信状
態に遷移し、高優先セル送信カウンタ202及び低優先
セル送信カウンタ204を0にリセットする。これによ
り、高優先送信バッファ201及び低優先送信バッファ
203は再び、各々のウィンドウサイズ分のセル送信が
可能となり、セルの送信が再開する。
【0057】次に、優先制御について示す。リングネッ
トワーク210が混乱し、空きセルが不足するような場
合、優先度に応じてネットワーク中に送出できるセル種
を制限するために、状態管理部206は、複数の通信レ
ベルの状態をとる。ここでは、高優先セルのみ送信可能
な状態を通信レベル1と呼び、高優先セルと低優先セル
の両方が送信可能な状態を通信レベル2と呼ぶ。全状態
管理部206は、通信を開始した初期状態においては、
通信レベル2の状態にあるものとする。
【0058】ネットワークが通信レベル2の状態にあ
り、リング上のトラヒックが大きくなって、あるアクセ
ス制御部13での高優先セルの遅延品質が保証できない
と判断された場合には、該アクセス制御部13中の状態
管理部206は、その旨をプロトコル処理部208に通
知する。プロトコル処理部208は、リングネットワー
ク210上の他のアクセス制御部13の通信状態にかか
わらず、送信完了リセット信号を他の全ての状態管理部
206に通知する。リングネットワーク210上の全ア
クセス制御部13は、通信レベル1に移行するため、全
アクセス制御部13からの新たな低優先セル送信が禁止
され、高優先セルの優先的な送信が可能となる。
【0059】この送信完了リセットの発生タイミング
は、自アクセス制御部13に蓄積されている送信待ち状
態の高優先セルの遅延時間予測を行うことにより決定さ
れる。この遅延時間予測は、自高優先送信バッファ20
1の高優先セルの待ち時間と、自高優先送信バッファ2
01の未送信セル数に基づいて行う。
【0060】通信レベル1において、全アクセス制御部
13が高優先クラスの送信状態でなくなった時、プロト
コル処理部208は、通常リセット信号を全ての状態管
理部206に通知する。状態管理部206が通信レベル
1の状態の時に、通常リセットを受信した場合には、当
該状態管理部206は、通信レベル2の状態に移行す
る。
【0061】次に、高優先セルの送信間隔を一定遅延時
間以下とするための遅延時間保証について説明する。高
優先セルは低優先セルに優先して送信されるが、一旦高
優先カウンタ202が高優先ウィンドウサイズに達した
後は、低優先セルの送信状態になり、高優先セルの送信
は一次停止されている。この状態の時に、低優先セルの
送信が、各アクセス制御部13で散発的に行われると、
全アクセス制御部13が送信停止状態に移行するまでの
時間が長くなり、高優先セルの送信が阻害される可能性
がある。
【0062】これを防ぐため、状態管理部206に、高
優先セルの送信待ち時間を測定するためのタイマ(図示
せず)を設け、当該タイマは、高優先カウンタ202の
リセットと同時に動作を開始し、規定時間を越えるとタ
イムアウトする。高優先カウンタ202が高優先ウィン
ドウサイズに達し、かつ、該タイマがタイムアウトした
時、状態管理部206は、その旨をプロトコル処理部2
08に通知する。
【0063】この通知を受けたプロトコル処理部208
は、全ての状態管理部206に次周期移行リセット信号
を通知する。次周期移行リセット信号を通知された状態
管理部206は、次高優先送信バッファ201の高優先
セル送信カウンタ202のみをリセットする。
【0064】この手続きにより、アクセス制御部13中
の高優先セル送信カウンタ202をリセットする間隔の
最大値が規定時間以下になる。高優先セル送信カウンタ
202が高優先ウィンドウサイズに達し、高優先クラス
の送信停止状態に入ったアクセス制御部13は、最後の
リセット信号受信から高々規定時間だけ待てば、高優先
セル送信カウンタ202をリセットし、再び、高優先セ
ル送信が可能となる。
【0065】また、リングネットワーク210上の全高
優先送信バッファ201の高優先ウィンドウサイズの総
和を時間に換算した値を当該規定時間以下になるように
設定することにより、全アクセス制御部13がウィンド
ウサイズ分の高優先セルを送信するのに必要な時間は、
規定時間以下になる。
【0066】高優先ウィンドウサイズの総和をこのよう
に設定した場合の最悪条件下では、送信待ち状態にある
一つの高優先セルに着目すると、当該セルが到着してか
ら高優先セル送信カウンタ202がリセットされるまで
最大で、規定時間待ち、リセット後、他の全アクセス制
御部13がウィンドウサイズ分の高優先セルを送信し終
わるのを待てば、必ず送信可能になる。全アクセス制御
部13がウィンドウサイズ分の高優先セルを送信するの
に必要な時間は、規定時間以下であるから、この時の最
大待ち時間は当該規定時間の2倍である。
【0067】規定時間を保証遅延時間の1/2に設定し
ておくことにより、高優先セルの到着間隔は、保証する
遅延時間以下になる。最後に、受信バッファ209の動
作について説明する。受信バッファ209は、空きセル
以外の到着セルは全て取り込んだ後、当該到着セルを解
放して空きセル化し、中継する。取り込んだセルは出力
端子17に出力する。
【0068】[第2の実施例]次に、第2の実施例とし
て、スイッチングネットワークを用いた例を示す。図4
は、本発明の第2の実施例の一つの出力端子に対応する
競合制御部の構成を示す。同図において、入力バッファ
10は、高優先バッファ301と低優先バッファ303
を有する。アクセス制御部13は、高優先カウンタ30
2、低優先カウンタ304、状態管理部305を有す
る。共有ネットワーク16としては、送信スイッチ30
6を用い、出力バッファ9として受信バッファを用い
る。
【0069】宛先識別部5,6,7,8で宛先を識別さ
れたセルは、優先度毎に、高優先バッファ301また
は、低優先バッファ303に蓄積する。アクセス制御部
13では、以下の公平性制御、遅延保証制御に基づいて
セル送信を行う。高優先バッファ301および、低優先
バッファ303からのセル送信を制御するために、これ
らのバッファには送信可能なセル数の制限値を設定し、
送信したセル数を計測するために、高優先セル送信カウ
ンタ302および低優先セル送信カウンタ304を設け
る。送信可能なセル数の制限値は予め通知されているも
のとする。
【0070】なお、以下、高優先セルに対する送信可能
なセル数の制限値を高優先ウインドウサイズと呼び、低
優先セルに対する送信可能なセル数の制限値を低優先ウ
インドウサイズと呼ぶ。高優先セル送信カウンタ302
が高優先ウインドウサイズに達しておらず、かつ送信す
べきセルが高優先送信バッファ301にある状態を高優
先クラスの送信状態、低優先セル送信カウンタ304が
低優先ウインドウサイズに達しておらず、かつ送信すべ
きセルが低優先送信バッファ303にある状態を低優先
クラスの送信状態と呼ぶ。
【0071】アクセス制御部13が高優先クラスの送信
状態か、または、低優先クラスの送信状態にあるとき、
この状態をアクセス制御部13の送信状態と呼ぶ。送信
状態にない状態、すなわちアクセス制御部13が高優先
クラスの送信状態にも、低優先クラスの送信状態にもな
い状態をアクセス制御部13の送信停止状態と呼ぶ。こ
れらのアクセス制御部の状態は、状態管理部305によ
って管理される。
【0072】まず、公平性制御について説明する。アク
セス制御部13において、状態管理部305は、高優先
送信バッファ301あるいは低優先送信バッファ303
中に蓄積されているセルの有無及び、高優先セル送信カ
ウンタ302、低優先セル送信カウンタ304からの制
御信号により、高優先クラスの送信状態であるか、低優
先クラスの送信状態であるか、送信停止状態であるかを
判定し、送信スイッチ306に通知する。
【0073】送信スイッチ306は、まず、高優先クラ
ス送信状態にあるアクセス制御部13のみを順次ラウン
ドロビンにより選択し、選択したアクセス制御部13に
対応する高優先送信バッファ301からセルを読み出
し、送信バッファ308に送信する。この時、各アクセ
ス制御部13の高優先セル送信カウンタ302が、送信
セル数をカウントしている。高優先送信バッファ301
中に蓄積されているセルの有無及び、高優先セル送信カ
ウンタ302からの制御信号により、該アクセス制御部
13が高優先クラスの送信状態に無いと判定された場合
は、該アクセス制御部13中の状態管理部305は、そ
の旨をプロトコル処理部307および送信スイッチ30
6に通知する。
【0074】全てのアクセス制御部13が、高優先クラ
スの送信状態でなくなった時、送信スイッチ306は、
低優先クラスの送信状態にあるアクセス制御部13を順
次ラウンドロビンにより選択し、選択したアクセス制御
部13に対応する低優先送信バッファ303からセルを
読みだし、送信バッファ308に送信する。この時、各
アクセス制御部13の低優先セル送信カウンタ304
が、送信セル数をカウントしている。低優先クラスの送
信状態でのラウンドロビン中に、高優先セルの到着等に
より高優先クラスの送信状態に遷移したアクセス制御部
13が現れた場合、送信スイッチ306は、低優先クラ
スの送信状態でのラウンドロビンを中断し、全てのアク
セス制御部13が、高優先クラスの送信状態でなくなる
まで高優先クラスのラウンドロビンを再開する。
【0075】全てのアクセス制御部13が送信停止状態
になった場合には、送信スイッチ306は、一切のセル
の転送を中止する。高優先送信バッファ301、あるい
は低優先送信バッファ303中に蓄積されているセルの
有無及び、高優先セル送信カウンタ302、あるいは低
優先セル送信カウンタ304からの制御信号により、ア
クセス制御部13が、高優先クラスの送信状態、低優先
クラスの送信状態のどちらにも無いと判定された場合
は、アクセス制御部13中の状態管理部305はその旨
をプロトコル処理部307および送信スイッチ306に
通知する。
【0076】プロトコル処理部307は、各状態管理部
305からの通知により、各アクセス制御部13の通信
状態を知る。全てのアクセス制御部13が、送信停止状
態に移行した時に、プロトコル処理部307は、通常リ
セット値を状態管理部305に通知する。通常リセット
値を通知された状態管理部305は、高優先クラスの送
信状態あるいは、低優先クラスの送信状態に遷移し、高
優先セル送信カウンタ302および、低優先セル送信カ
ウンタ304を初期値にリセットする。これにより、セ
ルの送信が再開する。
【0077】次に、高優先セルの送信間隔が一定遅延時
間以下とするための遅延時間保証について説明する。高
優先セルは低優先セルに優先して送信されるが、一旦高
優先セル送信カウンタ301が高優先ウインドウサイズ
に達した後は、低優先セルの送信状態になり、高優先セ
ルの送信は停止されている。この状態の時に、低優先セ
ルの送信が各アクセス制御部13で散発的に行われる
と、全アクセス制御部13が送信停止状態に移行するま
での時間が長くなり、高優先セルの送信が阻害される可
能性がある。
【0078】これを防ぐため、状態管理部305に、高
優先セルの送信待ち時間を測定するためのタイマ(図示
せず)を設ける。該タイマは、高優先セル送信カウンタ
302のリセットと同時に動作を開始し、規定時間を越
えるとタイムアウトする。高優先セル送信カウンタ30
2が高優先ウインドウサイズに達し、かつ、該タイマが
タイムアウトした時、該状態管理部305は、その旨を
プロトコル処理部307に通知する。
【0079】この通知を受けたプロトコル処理部307
は、全ての状態管理部305に次周期移行リセット信号
を通知する。次周期移行リセット信号を通知された状態
管理部305は、高優先セル送信カウンタ302のみを
リセットする。この手続きにより、アクセス制御部13
中の高優先セル送信カウンタ302をリセットする間隔
の最大値が規定時間以下になる。高優先セル送信カウン
タ302が高優先ウインドウサイズに達し、高優先クラ
スの送信停止状態に入ったアクセス制御部13は、最後
のリセット信号受信から高々該規定時間待てば、高優先
セル送信カウンタ302をリセットし、高優先セル送信
が可能になる。
【0080】また、全高優先送信バッファ301の高優
先ウインドウサイズの総和を時間に換算した値を該規定
時間以下になるように設定することにより、全アクセス
制御部13がウインドウサイズ分の高優先セル送信を完
了するのに必要な時間は規定時間以下になる。
【0081】高優先ウインドウサイズの総和をこの様に
設定した場合の最悪条件下で、送信待ち状態にある一つ
の高優先セルに着目すると、当該セルが到着してから高
優先セル送信カウンタ302がリセットされるまで最大
で規定時間待ち、該リセット後、他の全アクセス制御部
13がウインドウサイズ分の高優先セルを送信し終るの
を待てば必ず送信可能になる。全アクセス制御部13が
ウインドウサイズ分の高優先セルを送信するのに必要な
時間は規定時間以下であるから、この時の最大待ち時間
は該規定時間の2倍である。
【0082】該規定時間を保証遅延時間の1/2に設定
しておくことにより、高優先セルの到着間隔は保証する
遅延時間以下になる。最後に、受信バッファ308の動
作について説明する。受信バッファ308は、到着セル
は全て取り込んで、出力端子に出力する。
【0083】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能
である。
【0084】
【発明の効果】上述のように、本発明のパケットスイッ
チによれば、入力パケットを入力端子毎かつ、出力端子
毎に蓄積し、同一出力端子に対応するパケット間でアク
セス制御を行う構成であるので、確率的なパケット廃棄
が起こらないという利点がある。
【0085】また、本発明は、パケットが蓄積されるバ
ッファは有限であるが、パケットを入力端子毎に蓄積す
る構成であるから、輻輳している入力端子の特定が容易
であり、パケット発生元に対するパケットの流量制御を
容易にする。また、本発明は、アクセス制御は出力端子
毎に行う構成であるから、アクセス制御部の動作速度
は、入出力端子数に依存せず、出力端子の伝送速度で動
作すればよいという利点がある。
【0086】さらに、本発明において、アクセス制御を
行うための信号は、同一筐体内に収められる構成である
から、従来の第2の技術と比較して、リセットに伴う無
駄時間が短く、スループットが低下しない利点がある。
また、各アクセス制御部におけるリセット信号を分散的
に検出する機構が不要なため、第2の従来の技術と比較
してプロトコル処理が簡単になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例の共有リングスイッチの構成
図である。
【図3】本発明の第1の実施例の一つの出力端子に対応
する競合制御部のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例の一つの出力端子に対応
する競合制御部の構成図である。
【図5】従来の出力バッファ型スイッチの構成図であ
る。
【図6】従来の技術におけるセルフォーマットを示す図
である。
【図7】従来の技術におけるACFの番号体系を示す図
である。
【図8】ATMRプロトコルを用いてリングノード間を
2優先クラスで通信を行う場合のリングノードのアクセ
ス制御部の構成図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 入力端子 5,6,7,8 宛先識別部 9 出力バッファ 10,11,12 入力端子別バッファ 13,14,15 アクセス制御部 16 共有ネットワーク部 17,18,19,20 出力端子 21,22,23,24 競合制御部 100 アドレス認識手段 200 スイッチ手段 201 高優先バッファ 202 高優先カウンタ 203 低優先バッファ 204 低優先カウンタ 205 送信スイッチ制御部 206 状態管理部 207 送信スイッチ 208 プロトコル処理部 209 受信バッファ 210 リングネットワーク 300 入力バッファ 301 高優先バッファ 302 高優先カウンタ 303 低優先バッファ 304 低優先カウンタ 305 状態管理部 306 送信スイッチ 307 プロトコル処理部 308 受信バッファ 400 出力バッファ 500 出力端子 600 カウンタ手段 700 送信停止手段 800 リセット手段 1000 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9566−5G H04Q 11/04 T

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信データをパケット化して取り扱うネ
    ットワークに適用するパケットスイッチにおいて、 入力パケットのアドレスから出力端子を特定するアドレ
    ス認識手段と、 前記入力パケットを入力端子毎、各出力端子各々に独立
    に切り換えるスイッチ手段と、 前記入力パケットを入力端子毎の入力バッファと、 前記入力パケットを前記入力バッファに対応する出力端
    子毎に蓄積する出力バッファと、 同一の出力端子に対応する入力端子毎の前記入力バッフ
    ァ各々の、各バッファ毎に出力端子に送信したパケット
    数をカウントするカウンタ手段と、 前記カウンタ手段のカウント数が予め設定した制限数に
    達すると、対応する入力バッファからの送信を停止する
    送信停止手段と、 同一出力端子に対応する全ての入力端子毎の前記入力バ
    ッファが送信を停止すると、該同一出力端子に対応する
    全入力端子毎の出力バッファの前記カウンタ手段の値を
    リセットするリセット手段とを有することを特徴とする
    パケットスイッチ。
  2. 【請求項2】 通信データをパケット化して取り扱うネ
    ットワークに適用するパケットスイッチにおいて、 入力パケットのアドレスから出力端子を特定するアドレ
    ス認識手段と、 入力される入力パケットを蓄積する入力バッファと、 前記入力バッファに対応する出力バッファと、 前記入力パケットの宛先情報に基づいて出力バッファを
    決定し、前記出力バッファに対応する出力端子にパケッ
    トを転送する際に、前記ネットワークの状態、前記入力
    バッファのセルの優先度に基づいて転送を制御する制御
    手段とを1つの筐体上に有することを特徴とするパケッ
    トスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記入力バッファは、通信の所定の優先
    度範囲毎にパケットを蓄積する複数のバッファを設け、 前記アドレス認識手段は、入力されたパケットの優先度
    に基づいて、前記複数のバッファのうち、いずれのバッ
    ファに蓄積するかを判定する判定手段を有し、 前記制御手段は、前記バッファの送信状態に基づいてい
    ずれかのバッファから送信セルを読み出してネットワー
    ク上に送出する手段を有する請求項2記載のパケットス
    イッチ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段からネットワークのトラヒ
    ックが大きくなり、ネットワークのトラヒックの状態に
    基づいて高優先セルの遅延品質が保証できないと判断さ
    れた場合に、通信状態に関わらず、送信完了リセットを
    通知するプロトコル処理手段を有する請求項2記載のパ
    ケットスイッチ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段から前記高優先セルの送信
    待ち時間が所定時間を越えた場合に、次周期移行のリセ
    ットを行うプロトコル処理手段を有する請求項2記載の
    パケットスイッチ。
  6. 【請求項6】 前記出力バッファは、 空きセル以外の到着セルを全て取り込み、該到着セルを
    解放して空きセル化し中継し、取り込んだ該到着セル
    は、自バッファに対応する出力端子に出力する請求項2
    記載のパケットスイッチ。
JP4591895A 1995-03-06 1995-03-06 パケットスイッチ Pending JPH08242256A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003047179A1 (en) * 2001-11-30 2003-06-05 Foursticks Pty Ltd Hierarchical credit queuing for traffic shaping
US6901074B1 (en) 1998-12-03 2005-05-31 Secretary Of Agency Of Industrial Science And Technology Communication method and communications system

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