JPH08237191A - 無線通信システム、無線基地局及び集信装置 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局及び集信装置

Info

Publication number
JPH08237191A
JPH08237191A JP7296785A JP29678595A JPH08237191A JP H08237191 A JPH08237191 A JP H08237191A JP 7296785 A JP7296785 A JP 7296785A JP 29678595 A JP29678595 A JP 29678595A JP H08237191 A JPH08237191 A JP H08237191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
concentrator
radio
base station
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7296785A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3793264B2 (ja
Inventor
Martial Bellec
ベレック マーシャル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Philips Electronics NV filed Critical Philips Electronics NV
Publication of JPH08237191A publication Critical patent/JPH08237191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3793264B2 publication Critical patent/JP3793264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2643Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using time-division multiple access [TDMA]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/14WLL [Wireless Local Loop]; RLL [Radio Local Loop]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W92/00Interfaces specially adapted for wireless communication networks
    • H04W92/04Interfaces between hierarchically different network devices
    • H04W92/12Interfaces between hierarchically different network devices between access points and access point controllers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集信装置(DCC) から離れておりチャネル(C)
によってリンクされた基地局を含む無線通信システムに
おいて、データの送信遅延を最小にする。 【解決手段】 基地局は無線リンクを介して端末装置と
第1のレートで無線フレームを交換し、一方、これらの
フレームはチャネルフレーム上で多重化され、第2のレ
ートでチャネルによって送信される。本発明によれば、
この多重化は結果として生じる遅延を最小にし、許容送
信遅延を最大にし、基地局の範囲を最大にする。本発明
は、特に加入者線を必要としない移動無線通信に用いら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集信装置から離れ
ており且つチャネルを介してこの集信装置と接続されて
いる少なくとも1つの無線局を含み、該無線局は第1の
レートで無線リンクにより無線フレームと呼ばれるフレ
ームを交換し、該チャネルは前記無線フレームが多重化
されているチャネルフレームと呼ばれるフレームを第2
のレートで送信する無線通信システムに関する。
【0002】本発明は、また、無線通信システムに用い
られ、第1のレートで無線リンクにより無線フレームと
呼ばれるフレームを交換するための無線局であって、チ
ャネルを介して無線通信システムの集信装置に接続する
手段を有し、該チャネルは前記無線フレームが多重化さ
れているチャネルフレームと呼ばれるフレームを第2の
レートで送信する手段を含む無線局に関する。
【0003】本発明は、更に、無線通信システムに用い
られ、第1のレートで無線リンクにより無線フレームと
呼ばれるフレームを交換する少なくとも1つの無線局に
チャネルを介して接続される集信装置であって、該チャ
ネルは前記無線フレームが多重化されているチャネルフ
レームと呼ばれるフレームを第2のレートで送信する手
段を含む集信装置に関する。
【0004】本発明は、無線通信に対して重要な用途を
有し、特に、無線局が比較的広い地理的エリアを持つシ
ステムに対して重要な用途を有する。
【0005】
【従来の技術】論文「加入者の接続のための無線システ
ムIRT2000」("Systeme Herzien de raccordeme
nt d'abonnes IRT 2000",M. de Couesnongle, G. Flour
y, R.Tanguy共著、Journal Comminication & Transmiss
ion, nr.1, 1988)には、前記のような、無線局が集信
装置としての役割を果たす中央無線局から離れているシ
ステムが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基地局
と端末装置とをチャネルを介して集信装置に接続するこ
とによって端末装置と基地局とが無線フレームを直接交
換する場合、基地局が離れていることにより、特にDE
CT標準に基づく無線通信システムにおいて、無線基地
局が比較的広い地理的エリアをカバーする場合、例え
ば、加入者が無線によって公衆通信網に接続される場合
への適用について特別な問題を生じる。
【0007】実際に、この場合には無線基地局の一般的
な範囲は5kmである(歩行者は1つのゾーンの中を移動
することだけが許され、無線基地局が必要とする最大範
囲が200mのテレポイント法と呼ばれる用途に比べて
広い範囲と考えられる)。
【0008】広い範囲の用途の場合、データの受信に際
して送信時間が一定の帰還遅延の原因となり、このた
め、基準によってDECTフレームの種々のタイムスロ
ットの間に保護インターバルが設けられる。
【0009】広範囲の無線基地局が必要な用途のため
に、前記のシステムが無線基地局と集信装置との間に用
いられる場合、提起される問題は集信装置と無線基地局
とを接続するチャネルによって送信されるべきフレーム
にデータが置かれる時の遅延を最小にすることであり、
それにより、許される送信遅延及び従って基地局の範囲
を最大にすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の無線通
信システムは、前記のようなシステムにおいて、前記無
線局が無線基地局であり、端末装置と、D1/D2に等
しい前記第1レートと第2レートとの比で前記無線フレ
ームを交換し、前記無線基地局及び前記集信装置が、 −受信した無線フレームに含まれるビットを読取り、 −チャネルフレームのD2ビットの群に、無線フレーム
のD1ビットと動作データのコード化のために使用され
るD2−D1ビットとを分配し、 −無線フレームの次のビットが完全に読取られていない
ときに、無線フレームのビットの後に前記動作データの
コードビットを挿入する手段を具備することを特徴とす
る。
【0011】特に有利な実施例においては、本発明によ
る無線通信システムがTDMA(Time-Division Multip
le Access 時分割多重アクセス)型のアーキテクチャに
準拠し、無線フレームの各タイムスロットが特定の無線
リンクに割当てられる場合、前記動作データが特に、集
信装置から無線基地局への送信の場合はその特定の無線
リンクの制御データを含み、一方、前記無線基地局及び
前記集信装置が、タイムスロットkに対応する無線リン
クの制御データを遅くともタイムスロットk−2に対応
するチャネルフレームのパケットに挿入する手段を具備
する。
【0012】従って、無線リンクの制御データが予め無
線局に送信され、これによりシンセサイザが充分な時間
(少なくとも1タイムスロット)をもってそれ自身受信
した無線フレームのビットを無線送信するための準備
(送信に用いられる搬送周波数へのロック、アンテナの
選択等)を行うことができる。この実施例は、無線局内
において、低速の、従って低コストのシンセサイザを用
いる利点を有する。
【0013】特に有利な実施例においては、本発明によ
る無線基地局が、前記タイムスロットを処理するために
交互に動作する2つのシンセサイザを具備する。連続す
るタイムスロットを処理するために2つのシンセサイザ
を交互に用いることは、低速で用いることができ、従っ
て低コストのシンセサイザを用いることができることに
なり、一方で、異なる搬送周波数で連続するタイムスロ
ットを伝送(送信及び受信)することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下の記載においてはDECT標
準に基づく無線通信システムについて説明するが、本発
明は勿論他の型の無線通信システムにも適用することが
できる。説明の理解を容易にするため、以後用いる記法
は殆どの場合DECT標準のものである。
【0015】本発明による無線通信システムを図1に示
す。一方で2つの固定端末装置CTA1及びCTA2を具え、こ
れらの固定端末装置は2つのビルディングB1及びB2に設
けられ、それぞれアンテナA1及びA2を持ち、それぞれ音
声送信装置(例えばファクシミリの電話機)E1及びE2、
及びE3に接続されている。端末装置PP1 及びPP2 はデー
タ伝送専用の固定端末装置であり、ビルディングB3に設
けられ、それぞれアンテナA3及びA4を持つ。端末装置PP
1 はISDNサービスをサポートし、端末装置PP2 はイ
ーサネットのアダプターであり、イーサネット型の無線
ローカルエリアデータネットワークに接続されるように
なっている。端末装置PP3 は音声サービスをサポートす
る携帯端末装置である。
【0016】本発明による無線通信システムは、更にそ
れぞれ塔Q1及びQ2の先端に設けられた2つの無線基地局
REP1及びREP2(Radio Fixed Part)を含み、これらの無
線基地局は、ケーブルCにより、一方はインタフェース
I1a 及びI2を介して、他方はインタフェースI1b 及びI2
を介して、DCC (DECT Cluster Controller )集信装置
に接続される。DCC 集信装置は更にネットワークインタ
フェースモジュールI3を介してネットワークRXに接続さ
れる。このネットワークは、音声伝送については例えば
公衆交換ネットワークであり、データ伝送についてはイ
ーサネット型のネットワークである。
【0017】このように、通信は、一方で無線基地局RE
P1と端末装置CTA1、PP1 及びPP2 との間に確立され、他
方無線基地局REP2と端末装置CTA2、PP1 及びPP3 との間
に確立される。
【0018】説明を続ける前に、DECT標準の動作の
基本モードを想起する必要があると思われる。DECT
標準(ETSIのETS 300 175-2 )は、図3のAに示すよう
に、各DECTフレームでは各10msが24個のタイム
スロットに分割される。そのレートは1.152Mbit/s
であり、これは、各タイムスロットが480ビットに対
応することを意味する。
【0019】種々のDECTパケット構造は、P00、
P32及びP80と名付けられた標準によって定義され
る。それらは、それぞれ96ビット、424ビット及び
904ビットを含み、これによりDECTフレームの1
つのタイムスロットは、パケットP00、パケットP3
2及びパケットP80の半分を含み、DECTP32及
びP80パケットを搬送するタイムスロットの伝送に基
づく遅延のために、56ビットの保護時間が保持され
る。各DECTパケットは同期フィールドを持ち、これ
に続いてデータの保護のための冗長ビットを含むデータ
フィールドを持つ。
【0020】DECTフレームのタイムスロットは、送
信及び受信に用いることができる。音声伝送の場合、交
換するデータの量に関しては対称的と考えられるのでP
32パケットを用いるのが好ましく、各通信は通常2タ
イムスロットを占拠する。この第1のタイムスロットは
基地局から固定端末装置向けの通信に関し、そのフレー
ムの5ms後の第2のタイムスロットは逆方向の情報を運
ぶ。他方、データ伝送の場合には、より高いレートを必
要とし、且つ殆どの場合非対称的であり、通常P32又
はP80パケットを用いることができ、各通信は送信に
おいても受信においてもどのような数のタイムスロット
も含めることができる。最後に、現在DECTシステム
に割当てられるスペクトルは10個の搬送波を有する。
【0021】図2は、それぞれクロックHRとHLとを持つ
無線基地局REP1と集信装置DCC との間のインタフェース
を説明する図である。これらは、CCITTの勧告G7
03に準拠し、それぞれの物理的インタフェースモジュ
ールI1a 及びI2を介して、2.048Mbit/sのレートを
持つケーブルCにより相互に接続される。これらのG7
03インタフェースモジュールは、例えばジーメンスI
PAT2回路で実現される。基地局REP1のインタフェー
スモジュールI1a はフレーム制御モジュールRFC に接続
され、このフレーム制御モジュールRFC は無線送受信機
Rに接続され、この無線送受信機RはシンセサイザSを
具え、このシンセサイザSはこの例では交互に動作する
2つのシンセサイザS1及びS2から形成される。
【0022】フレーム制御モジュールRFC (Remote Fra
me Controller )の役割は次の通りである。 −送信に際しては、無線受信機Rを介して受信する1.
152Mbit/sのDECTフレームを、ケーブルCによっ
て送信される2.048Mbit/sのフレームに多重化し、
次にこのようにして得られたフレームをHDB3コード
にコード化すること、及び −受信に際しては、フレーム制御装置DCC から受信した
フレームを復号化し、次に2.048Mbit/sのフレーム
の多重化を解き、対応するDECTフレームを得て、無
線送信機Rに送信すること。
【0023】同様に、集信装置DCC のインタフェースモ
ジュールI2はフレーム制御モジュールLFC (Local Fram
e Controller)に接続され、このフレーム制御モジュー
ルLFC はモジュールBMC (Burst Mode Controller )に
接続され、DECTフレームを制御する。
【0024】フレーム制御モジュールLFC の役割は次の
通りである。 −受信に際しては、インタフェースI2で受信したデータ
を復号化し、2.048Mbit/sのフレームを1.152
Mbit/sのDECTフレームに多重化解除を行うこと、及
び −送信に際しては、モジュールBMC から入来して受信す
るDECTフレームを2.048Mbit/sのフレームに多
重化し、次にこのフレームをHDB3コードにコード化
すること。
【0025】モジュールBMC は、例えば、フィリップス
セミコンダクターズ社の製品である回路PCD504X に基づ
いて実現される。この回路の主機能は次の通りである。 −1.152Mbit/sのDECTフレームを多重化するこ
と及び多重化を解除すること(即ち、要約すると、同期
フィールドからDECTパケットを回復すること、デー
タを多重化すること、これらのデータにおけるサイクリ
ックな冗長を計算すること、及びモジュールLFC の受信
データを格納すること)。 −DECTプロトコルのMACレイヤを制御すること
(即ち、要約すると、チャネルを確立すること、保持す
ること及びクリアすること)。
【0026】図5は、フレーム制御モジュールLFC を詳
細に示す図である。このモジュールは、一方で以下のも
のを含む。 −同期回復回路 L10。これは、入力で、モジュールBMC
によって送信される無線基地局向けの、 TDECTD と表示
されているDECTフレームを受信する(インデックス
Dは下方に向かうフレーム即ち集信装置から基地局に向
けて送信されるフレームであることを示す)。
【0027】−回路 L30。これは、3つのカウンタ、即
ち、ビットカウンタ、タイムスロットカウンタ及びフレ
ームカウンタからなるタイムベースである。この回路は
第1入力にクロック信号CLK を受信する。このクロック
信号CLK は、モジュールBMCによつて供給されるタイム
スロット同期及びフレーム同期に対応する。この回路の
第2入力は、回路 L10から入来するビット同期信号を受
信する。
【0028】−メモリー L20。これは、ISD と表示され
ている信号データを格納する。この信号データはモジュ
ールBMC によって送信されるものであり、以下に説明す
る。送信されるべき信号データは、フレームの最新のタ
イムスロットの数に依存する。メモリーL20 は従って回
路L30 のタイムスロットカウンタを読取り、送信すべき
データを決定する。
【0029】−多重化回路 L40。これは、メモリーL20
によって供給される信号データを多重化し、回路L10 に
よって供給される TDECTD フレームを多重化する。回路
L40は、ケーブルフレームの適当な部分に、連続的に信
号データ及びDECTフレームのビットの位置を定める
ために、回路L30 のカウンタを読取る。この多重化機能
については以下に更に詳細に説明する。回路L40 は最終
的にケーブルフレームTCD を生成し、このケーブルフレ
ームTCD は、基地局に向けてケーブルCに送信される。
【0030】モジュールLFC は、他方で以下のものを含
む。 −同期回復及び多重化解除回路 L70。これは、入力で、
無線基地局から入来するケーブルフレームTCA を受信す
る(インデックスAは基地局によって集信装置に向けて
上方に送信されるフレームであることを示す)。 −回路 L31。これは、回路L70 によって送信されるクロ
ック信号に応答してタイムベースを発生する。この回路
L31 は3つのカウンタ、即ちビットカウンタ、タイムス
ロットカウンタ及びフレームカウンタによって構成され
ている。
【0031】−回路L70 によって送信される信号データ
ISA を入れるメモリー L21。この信号データについては
以下に説明する。メモリーL21 は、受信データを識別す
るために回路L31 のタイムスロットカウンタを読取る。 −メモリー L60。これは、回路L70 によって送信される
TDECTA フレームをモジュールBMC に向けて送信するた
めに、この TDECTA フレームを記録する。
【0032】図5に示されたモジュールLFC は、最後に
回路L50 を具える。この回路L50 は帰還遅延カウンタに
よって構成される。この回路は、一方で回路L30 のタイ
ムスロットカウンタの状態にアクセスし、その帰還遅延
カウンタを初期化し、他方で回路L31 のタイムスロット
カウンタの状態にアクセスし、その帰還遅延カウンタを
止める。この回路の役割について以下に説明する。
【0033】図6は RFCフレーム制御モジュールを示し
ている。このモジュールは一方で以下のものを含む。 −同期回復及び多重化解除回路 R70。これは、入力で、
集信装置から入来するケーブルフレームTCD を受信す
る。 −回路 R31。これは、回路R70 によって送信されるクロ
ック信号に応答してタイムベースを発生する。この回路
R31 は3つのカウンタ、即ちビットカウンタ、タイムス
ロットカウンタ及びフレームカウンタによって構成され
ている。
【0034】−回路R70 によって送信される信号データ
ISD を記録するメモリー R21。これについては以下に説
明する。メモリーR21 は、受信データを識別するために
回路R31 のタイムスロットカウンタを読取る。 −メモリー R60。これは、回路R70 によって送信される
TDECTD フレームを基地局の無線送受信機に向けて送信
するために、この TDECTD フレームを記録する。
【0035】モジュールRFC は他方で以下のものを含
む。 −同期回復回路 R10。これは、入力で、集信装置に向け
て端末装置によって送信される TDECTA と表示されるD
ECTフレームを受信する。 −回路 R30。これは、3つのカウンタ、即ちビットカウ
ンタ、タイムスロットカウンタ及びフレームカウンタに
よって構成されるタイムベースである。この回路は、回
路31によって送信されるタイムスロット同期及びフレー
ム同期に対応するクロック信号を第1入力で受信し、回
路R10 から入来するビット同期信号を第2入力で受信す
る。
【0036】−メモリー R20。これは、ISA と表示され
る信号データを記録する。この信号データは、端末装置
から入来して受信される TDECTA フレームに基づいて、
且つ、集信装置から受信されるTCD フレームに基づいて
生成され、これについては以下に説明する。送信される
べき信号データは、フレームの最新のタイムスロットの
数に依存する。メモリーR20 は従って回路R30 のタイム
スロットカウンタを読取り、送信すべきデータを決定す
る。
【0037】−多重化回路 R40。これは、メモリーR20
によって供給される信号データを多重化し、回路R10 に
よって供給される TDECTA フレームを多重化する。この
回路R40 は、ケーブルフレームの適当な部分に、連続的
に信号データ及びDECTフレームのビットの位置を定
めるために、回路R30 のカウンタを読取る。この多重化
機能については以下に更に詳細に説明する。回路R40 は
最終的にケーブルフレームTCA を生成し、このケーブル
フレームTCA は、集信装置に向けてケーブルCに送信さ
れる。
【0038】この実施例においては、基地局を集信装置
に接続するために用いられるチャネルは2.048Mbit
/sのケーブルである。しかし、これに代えて他の型のチ
ャネルを用いてもよい。
【0039】図3Cは、回路L40 及びR40 によって実現
されるような、1.152Mbit/sのDECTフレームを
2.048Mbit/sのケーブルフレームに多重化する様子
を示している。これらのレートの比D1/D2(DEC
Tフレームのレート対ケーブルフレームのレート)は9
/16であり、ケーブルフレームの16ビットがDEC
Tフレームの9ビットに対応する。図3Cにおいては、
それぞれの最上部にはケーブルフレームの16ビットの
群P2(1乃至9及びA乃至Gで表示)が示され、更にD
ECTフレームの9ビットの群P1(1乃至9で表示)が
示されている。
【0040】群P1の各ビットから出ている矢印は、その
ビットの読取りが完了する瞬間を示す。言い換えれば、
その瞬間からそのビットを使用することができる。ビッ
トA乃至Gは、動作データをコード化するために用いら
れる。動作データについては以下に説明する。
【0041】フレーム化の遅延を最小にするために、従
って許容帰還遅延を最大にするために、DECTビット
がそれらが使用可能の瞬間にケーブルに挿入される。
【0042】従って、図3Cに示すように、ビット1は
そのビットが使用可能であると群P2に送信される。ビッ
ト1が送信されている時はビット2は未だ使用可能では
ない。従って群P2の第2の位置に送信されるのはビット
Aである。ビット2はビットAが送信される間に使用可
能になり、従ってその後で群P2の第3の位置に送信され
る。ビット2の送信の終期にはビット3は未だ使用可能
ではなく、群P2の第4の位置に送信されるのはビットB
である。
【0043】ビット3はビットBが送信される間に使用
可能になり、従ってその後に群P2の第5の位置に送信さ
れる。ビットC、4、D及び5が同様の論理に従って、
それぞれ群P2の第6、7、8及び9の位置に送信され
る。ビット5の送信の終期にはビット6が使用される。
従ってこの場合は直ちに第10の位置に送信される。次
にはビットE、7、F、8、G及び9に前記の論理が再
び適用され、それぞれ第11、12、13、14、15
及び16の位置に送信される。
【0044】従って、次のビットが使用可能ではない時
に、言い換えれば未だ読取られていない時に、A乃至G
の7ビットの1つが順にビット1乃至9の後に挿入され
ることにより、動作データのコード化に用いられるべき
DECTフレームの1乃至9の9ビット及びA乃至Gの
7ビットが、ケーブルフレームの16ビットの群に展開
される。
【0045】ケーブルフレームの16ビットの各群P2に
送信されるA乃至Gの7ビットは、DECTタイムスロ
ットの送信の間、次の2つの異なる方法で用いられる。 −一方では、SWで表示されるタイムスロット同期ワード
をコード化するために用いられる。このSWは、関連する
タイムスロットが偶数か奇数かによって2つの異なる値
(0011011 又は1100100 )を取る。この同期ワードは回
路L40 及びR40によって制御される。
【0046】−他方、これらは、各群P2の最初の4ビッ
トA乃至D、次の3ビットE乃至Gでコード化される信
号データISをコード化するために用いられる。E乃至G
の3ビットは、第1の4つのデータビットA乃至Dを保
護するハミングコード型のサイクリック冗長コードを形
成する。これらの信号データは次のように形成される。 →動作及び運用データOM →無線リンクの制御データIC →タイムスロット数N
【0047】タイムスロット数Nは、無線基地局と集信
装置との間のフレーム同期を確実にするために各タイム
スロットの間に送信される数であり、24を法とする数
(各DECTフレームが24タイムスロットを持つ場
合)である。この数が回路L30及びR30 によって回路L40
及びR40 にそれぞれ供給される。この数のコード化は
ケーブルフレームの2つの群P2で行われる(実際に5ビ
ット必要であり、各群P2がそれを4動作データビット伝
送できるようにする)。
【0048】次に、ケーブルフレームに送信される動作
及び運用データOM及び制御データICについて説明する。
この説明は、集信装置から無線基地局への送信、所謂下
方送信の場合と、無線基地局から集信装置への送信、所
謂上方送信の場合とを区別して行う。ここでは、本質的
に現れるか又は本発明を実行するために特に興味の対象
となる或る種のデータのみ、例示として説明する。他の
データが更に送信されるか否かを考える必要はない。
【0049】下方送信の場合、動作及び運用データOMが
回路L20 によって回路L40 に送信され、明らかに、それ
ぞれ1ビットでコード化される無線基地局及び集信装置
からの能動化/待機コマンドによって形成される。この
能動化モード又は待機モードの決定はモジュールBMC に
よって行われる。これらの動作及び運用データのコード
化は、このようにケーブルフレームの1つの群P2で行わ
れる。
【0050】上方送信の場合、動作及び運用データOM
は、以下に述べるデータによって形成される。 −各タイムスロットについて無線リンクにより受信され
る信号の平均レベル。これは4ビットでコード化され
る。この情報は受信信号に基づいてサンプリングされ、
メモリーR20 に格納され、同時に回路R40 に供給され
る。
【0051】−少なくとも或るタイムスロットについて
送信される多様なデータ。これらは無線基地局により送
信されるアラームに関係し、モジュールLFC によりモジ
ュールBMC に転送されて処理されるべきものである。こ
れらの多様なデータは、次のような方法によって送信さ
れる。
【0052】→最後の秒の間の下方ケーブル送信の品
質、即ち2つの閾値に対して定義されるラインビットエ
ラー比を表示する2ビット、10-5及び10-3。これに
加えて、受信したエラーを含むパケットが、3つのサイ
クリック冗長ビットE乃至Gをベリファイすることによ
つて検出される。これらは、1秒の間、即ち100DE
CTフレームの間、従って128,000 パケットP2の間、回
路R31 の12ビットカウンタを進めることにより計数さ
れる。これらの2ビットにより、カウンタの値が128
より大きいか、1と128との間にあるか、又はゼロか
を表示することが可能になる。これらは回路R31 により
メモリーR20 に送信される。動作及び運用データによ
り、例えば無線基地局及び/又は集信装置を呼出し、モ
ジュールBMCによって命令される待機モードにする運用
動作を起動することが可能になる。
【0053】→それぞれがフレーム同期の喪失及びタイ
ムスロット同期の喪失を表示する2ビット。これらは、
回路R31 から回路R30 に送信される。 →Dと表示される2ビット。以下に説明するように、こ
れは、基地局のクロックHRと集信装置のクロックHLとの
間にビットレベルで起きるずれを補正するために用いら
れる。
【0054】無線リンクの制御データICは下方送信の場
合には単独で送信され、モジュールBMC によってメモリ
ーL20 に供給される。これらのデータは、特に次のよう
にして形成される。 −タイムスロット(P00、P32又はP80)で運ば
れるパケットの型。この情報は2ビットでコード化され
る。
【0055】−1ビットでコード化される伝送の方向
(受信又は送信)。実際には、この情報は、例えば音声
伝送の用途のように対称的な用途のフレーム中のタイム
スロットの位置から直接導出することができるが、しか
しながら、特にファイル転送の用途のように送信モード
又は受信モードにおけるフレームのどのようなタイムス
ロットを用いることも可能でなければならない非対称的
な用途では、これと異なる。
【0056】−1ビットでコード化されるタイムスロッ
トの活性化又は非活性化の状態。これによって、そのタ
イムスロットが通信を送信ために使用されるか否かを表
示することができる。 −使用されるべきアンテナの数。これは、無線基地局に
基づくアンテナダイバーシティ機構が標準に定められて
いるからである。この情報は1ビットでコード化され
る。 −リンクとして用いられるべき搬送波周波数の数。これ
は、標準には10個の搬送波周波数が定められているた
めである。この数は4ビットでコード化される。
【0057】−タイムスロットkについて活性化されて
いる時、タイムスロットk+2が2倍タイムスロットと
考えられるべきこと、即ち、タイムスロットk+2につ
いて送信される無線リンクの制御データが次のタイムス
ロットk+3についてもなお有効であることを表示する
1ビット。このビットは、特にデータ転送の用途のよう
に音声転送の用途より高いレートが必要な用途のための
標準によって定義されたP80フォーマットのパケット
で送信することを可能にする。
【0058】これらのデータのコード化は、従ってケー
ブルフレームの3個の群P2で行われる。しかしながら、
これらのデータは時間に合わせて無線基地局に到着すべ
きであるとの観点では緊急のデータであり、従って、D
ECTフレームが無線基地局で受信される時、無線送信
機Rのシンセサイザは送信の待機状態にある。従って、
タイムスロットkに関する無線リンク制御データは、タ
イムスロットk−2に関する動作運用データと共に送信
される。
【0059】この特徴により、使用されるシンセサイザ
が低速シンセサイザである場合においても、システムの
動作を保証することができる。この特徴は、特に無線基
地局で2つの低速シンセサイザS1及びS2を使用し、連続
的なタイムスロットを交互に送信するように動作するこ
とを可能にする。既に説明した群P2の構造及びA乃至G
の7ビットにコード化されるデータの性質、ケーブルフ
レームの形成について、図3Bを用いて以下に説明す
る。
【0060】ケーブルフレームは群P2を連結することに
よって形成される。0乃至159 と表示されている160
個のこれらの群が図3Bに示されている。それらは、図
3Aに示されたDECTフレームのタイムスロット0、
1及び2に対応する。DECTフレームの各タイムスロ
ットは480ビットを含み、それらをコード化するため
に53個のP2群及び3個のDECTビットが必要であ
る。ケーブルフレームの群の構造は、従ってDECTフ
レーム160群のタイムスロット構造と等しい。即ち、
3タイムスロット毎に53−53−54群を形成する。
【0061】タイムスロット同期ワードSWは、各タイム
スロットについて、そのタイムスロットの始端より先行
する前の完全な群の中で、即ち、群52、105 及び159 の
中で送信される。同期ワードにより、このようにタイム
スロット0を全くシフトさせずに、タイムスロット1に
ついて3DECTビットだけシフトし、タイムスロット
2については6DECTビットだけシフトさせることに
より、タイムスロット同期を見出すことが可能になる。
【0062】他方、この同期ワードに続く2つの群、即
ち群0及び1、53及び54、106 及び107 がタイムスロッ
トの数N、即ちこの例では0、1及び2を送信するため
に用いられる。このタイムスロットの数に続く群は、下
方又は上方いずれかの動作及び運用データOM1 (ビット
Dを除いて)を送信するために用いられる。ここに記載
されている例では、送信するために2つの群、群2及び
3、55及び56、108 及び109 が必要である。
【0063】前記と異なる動作及び運用データが送信さ
れる場合は、追加の群が必要になる場合がある。しかし
ながら、上方送信について、タイムスロットkの間に無
線リンクによって受信される信号の平均レベルを表示す
るために送信される4ビットは、タイムスロットk−2
について受信する信号の平均レベルに関係するというこ
とは重要である。この遅延は、受信する信号をサンプリ
ングする無線受信機Rによって生起される遅延から、及
びフレームに情報を置くために必要な遅延から生じる。
【0064】下方送信については、タイムスロット2、
3及び4にそれぞれ関係するIC無線リンク制御データ
が、タイムスロット1、2及び3の同期ワードの前の3
つの群、即ち49乃至51、102 乃至104 、156 乃至158 で
送信される。実際に、無線リンク制御データは前もって
送信される必要があり、これにより無線受信機Rが、D
ECTフレームを受信する時には送信の待機状態にあ
る。最後に、上方送信については、他の動作及び運用デ
ータに続いてそれぞれ群4、57及び110 で2ビットのD
が送信される。
【0065】これら2ビットのDの役割は次のとおりで
ある。標準G703は、ケーブルの両端にある2個の装
置間のクロック信号の送信のための電線を具えてはいな
い。基地局のクロックHRは従って集信装置のクロックHL
とは無関係であり、このため、基地局のクロックが集信
装置のクロックに対して周波数シフトを生じる場合があ
る。
【0066】上方送信については、位相ロックループP
LLを用いる通常の方法によって、かなりの遅延を生じ
ることなしに、送信によりビットレベルに発生しフレー
ムに入り込むジッターを濾波することは不可能である。
無線基地局によって端末装置から受信されるデータは、
従って基地局のローカルクロックHRでサンプリングされ
る。この問題は、周波数が極めて低いフレーム及びタイ
ムスロットのクロックについては生起せず、無線基地局
は従って集信装置から受信するデータから再生すること
ができる。言い換えれば、上方送信については、基地局
のクロックHRは従ってビットレベルにおけるマスターク
ロックであり、タイムスロット及びフレームレベルでは
集信装置のクロックに従属する。
【0067】無線基地局によって送信されるビットの長
さは集信装置がサンプリングするビットの長さに必然的
には対応せず、従って或る時間の後集信装置が無線基地
局によって送信されたビットの多寡を計数する。このよ
うに、ビットレベルでのシフトは、ずれがP2群よりも少
ない値に留まっている限りは許容される。これは、集信
装置におけるフレーム同期回復及びタイムスロット同期
回復の機構がP2群のレベルの下に達しないことによる。
【0068】例えば、集信装置及び基地局のクロックが
それぞれ周波数18.432MHz 及び18.432±5
0・10-6MHz で動作することを考えると、実際に起こ
り得る周波数シフトは1000Hz、従って10ms(DE
CTフレームの長さ)当たり10ビットより低い。16
ビットに対応する各フレームパケットでは、1つの補正
がDECTフレーム当たり2回即ち5ms毎に行われ、ず
れが群の半分より小さいことが保証される。
【0069】本発明によれば、この補正は次のようにし
て行われる。無線基地局が送信の瞬間を集信装置からの
受信の瞬間と比較し、これから2つのクロックの間のず
れを導出する。各半フレーム毎に例えばタイムスロット
11及び23について無線基地局が次の決定を行う。
【0070】−ずれがない場合に通常の方法でサイクル
53、53、54の第54番目の群を送信すること(D=0
0)、又は −基地局に比べて集信装置が少なくとも群の半分先行し
ている場合に53群のみ送信すること(D=10)、又は −それが少なくとも群の半分遅れている場合に第55番
目の群を追加して送信すること(D=01)、 及び、この補正を行うタイムスロットの後部で、2ビッ
トDでコード化された、なされた補正の型を送信するこ
と。
【0071】図4Aは、無線基地局のクロックHRの周波
数が集信装置のクロックHLの周波数より高く、一方、そ
の結果、集信装置は基地局に比較して群の半分まで遅延
している場合になされる補正を示している。この場合、
追加の群55が送信され、これにより、次のサイクル53-5
3-54の終期即ちタイムスロットCR5 の送信の終期におい
てこのシフトが補償される。
【0072】同様に、図4Bは、無線基地局のクロック
HRの周波数が集信装置のクロックHLの周波数より低く、
一方、その結果、集信装置は基地局に比較して群の半分
まで先行している場合になされる補正を示している。こ
の場合、タイムスロットCR2の群54が基地局によって吸
収され、これにより、次のサイクル53-53-54の終期即ち
タイムスロットCR5 の送信の終期においてこのシフトが
補償される。
【0073】これらのビットDは、更に集信装置によっ
て、ケーブルにおける帰還遅延と呼ばれる量を計算する
ために使用され、これにより、集信装置を無線基地局に
接続しているケーブルの長さを見積もることが可能にな
る。
【0074】集信装置によるこの帰還遅延の計算は、集
信装置に接続される無線基地局のクロック信号を調節す
ることを可能にすることから、特に重要である。実際、
これらの基地局は一般的に集信装置から異なる距離を持
ち、集信装置によって送信されるフレームは従ってその
経路により異なる遅延を持って到着する。端末装置がそ
の無線基地局を変更する場合、1つのゾーンから他のゾ
ーンに移動した移動端末装置に関係するか、又はDEC
T標準によって定められている端末装置間のチャネルを
変えるための機構が始動された場合の状態に関係する
か、いずれの場合においても、フレーム及び新しい基地
局とのタイムスロットの再同期は不要であり、従ってこ
の変更はユーザーには関係ないものになる。
【0075】従って、フレームの送信に先立って集信装
置が各無線基地局での受信の瞬間の差異を補正すること
ができることは重要である。この補正は、特定の基地局
に対する帰還遅延に従って、各無線基地局へのフレーム
の送信の瞬間を進めること、即ちより遠い基地局にはよ
り早期に送信されるようにすることによって遂行され
る。
【0076】この遅延を計算するために、通常、所定の
タイムスロットが送信される時に回路L50 に含まれるカ
ウンタをスタートさせ、このタイムスロットが受信され
る時にこのカウンタを止める。しかしながら、計算のこ
のモードは、無線基地局のクロックと集信装置のクロッ
クとの間に起こり得るずれを考慮していない。実際、こ
の動作が群54ではなく群53又は55を構成するタイムスロ
ットについて行われる場合は、別のものになる。従っ
て、本発明によれば、Dに従って前記のカウンタを止め
る瞬間を補正するようにしている。このようにすれば、
帰還遅延DARは次のように表現される。 DAR=TA+X−TL
【0077】ここで、D=10ならばX=T、D=01
ならばX=−T、D=00ならばX=0であり、 −TはP2群の送信時間、 −TLは前記カウンタがスタートする瞬間、 −TAは前記カウンタがストップする瞬間 である。
【0078】本発明について特定の実施例を用いて説明
したが、この実施例に限定されるものではないことは明
らかである。本発明は特にDECTシステム以外の無線
通信システムに適用することができる。無線局は、ここ
で用いられたケーブル以外の他の手段によって且つ他の
レートによって再送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線通信システムを示す図であ
る。
【図2】無線基地局と集信装置との間の相互接続を示す
図である。
【図3】AはDECTフレームを示す図、Bはチャネル
フレームを示す図、Cは1.152Mbit/s の無線フレーム
(DECTフレーム)を2.048Mbit/s のチャネルフレー
ム(ケーブルフレーム)に多重化する様子を示す図であ
る。
【図4】集信装置と基地局との間のタイミングのシフト
によって起きるずれの補正を表す図である。
【図5】本発明による集信装置のフレーム制御モジュー
ルを示す図である。
【図6】本発明による基地局のフレーム制御モジュール
を示す図である。
【符号の説明】
CTA1、CTA2 固定端末装置 B1、B2 ビルディング A1、A2 アンテナ E1、E2、E3 音声送信装置 PP1 、PP2 、PP3 端末装置 Q1、Q2 塔 REP1、REP2 無線基地局 C ケーブル DCC 集信装置 I1a 、I1b 、I2 インタフェース I3 ネットワークインタフェースモジュール RX ネットワーク HR 無線基地局のクロック HL 集信装置のクロック R 無線送受信機 S、S1、S2 シンセサイザ RFC リモートフレーム制御モジュール LFC ローカルフレーム制御モジュール BMC バーストモード制御モジュール L10 、R10 同期回復回路 L20 、L21 、L60 、R20 、R21 、R60 メモリー L30 、L31 、R30 、R31 タイムベース回路 L40 、R40 多重化回路 L50 帰還遅延カウンタ L70 、R70 同期回復及び多重化解除回路 TDECT DECTフレーム CLK クロック信号 IS 信号データ TC ケーブルフレーム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 無線通信システム、無線基地局及び
集信装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集信装置から離れ
ており且つチャネルを介してこの集信装置と接続されて
いる少なくとも1つの無線局を含み、該無線局は第1の
レートで無線リンクにより無線フレームと呼ばれるフレ
ームを交換し、該チャネルは前記無線フレームが多重化
されているチャネルフレームと呼ばれるフレームを第2
のレートで送信する無線通信システムに関する。
【0002】本発明は、また、無線通信システムに用い
られ、第1のレートで無線リンクにより無線フレームと
呼ばれるフレームを交換するための無線局であって、チ
ャネルを介して無線通信システムの集信装置に接続する
手段を有し、該チャネルは前記無線フレームが多重化さ
れているチャネルフレームと呼ばれるフレームを第2の
レートで送信する手段を含む無線局に関する。
【0003】本発明は、更に、無線通信システムに用い
られ、第1のレートで無線リンクにより無線フレームと
呼ばれるフレームを交換する少なくとも1つの無線局に
チャネルを介して接続される集信装置であって、該チャ
ネルは前記無線フレームが多重化されているチャネルフ
レームと呼ばれるフレームを第2のレートで送信する手
段を含む集信装置に関する。
【0004】本発明は、無線通信に対して重要な用途を
有し、特に、無線局が比較的広い地理的エリアを持つシ
ステムに対して重要な用途を有する。
【0005】
【従来の技術】論文「加入者の接続のための無線システ
ムIRT2000」("Systeme Herzien de raccordeme
nt d'abonnes IRT 2000",M. de Couesnongle, G. Flour
y, R.Tanguy共著、Journal Comminication & Transmiss
ion, nr.1, 1988)には、前記のような、無線局が集信
装置としての役割を果たす中央無線局から離れているシ
ステムが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基地局
と端末装置とをチャネルを介して集信装置に接続するこ
とによって端末装置と基地局とが無線フレームを直接交
換する場合、基地局が離れていることにより、特にDE
CT標準に基づく無線通信システムにおいて、無線基地
局が比較的広い地理的エリアをカバーする場合、例え
ば、加入者が無線によって公衆通信網に接続される場合
への適用について特別な問題を生じる。
【0007】実際に、この場合には無線基地局の一般的
な範囲は5kmである(歩行者は1つのゾーンの中を移動
することだけが許され、無線基地局が必要とする最大範
囲が200mのテレポイント法と呼ばれる用途に比べて
広い範囲と考えられる)。
【0008】広い範囲の用途の場合、データの受信に際
して送信時間が一定の帰還遅延の原因となり、このた
め、基準によってDECTフレームの種々のタイムスロ
ットの間に保護インターバルが設けられる。
【0009】広範囲の無線基地局が必要な用途のため
に、前記のシステムが無線基地局と集信装置との間に用
いられる場合、提起される問題は集信装置と無線基地局
とを接続するチャネルによって送信されるべきフレーム
中にデータが置かれる時の遅延を最小にすることであ
り、それにより、許される送信遅延及び従って基地局の
範囲を最大にすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の無線通
信システムは、前記のようなシステムにおいて、前記無
線局が無線基地局であり、端末装置と、D1/D2に等
しい前記第1レートと第2レートとの比で前記無線フレ
ームを交換し、前記無線基地局及び前記集信装置が、 −受信した無線フレームに含まれるビットを読取り、 −チャネルフレームのD2ビットの群に、無線フレーム
のD1ビットと運用データのコード化のために使用され
るD2−D1ビットとを分配し、 −無線フレームの次のビットが完全に読取られていない
ときに、無線フレームのビットの後に前記運用データの
コードビットを挿入する手段を具備することを特徴とす
る。
【0011】特に有利な実施例においては、本発明によ
る無線通信システムがTDMA(Time-Division Multip
le Access 時分割多重アクセス)型のアーキテクチャに
準拠し、無線フレームの各タイムスロットが特定の無線
リンクに割当てられる場合、前記運用データが特に、集
信装置から無線基地局への送信の場合はその特定の無線
リンクの制御データを含み、一方、前記無線基地局及び
前記集信装置が、タイムスロットkに対応する無線リン
クの制御データを遅くともタイムスロットk−2に対応
するチャネルフレームのパケットに挿入する手段を具備
する。
【0012】従って、無線リンクの制御データが予め無
線局に送信され、これによりシンセサイザが充分な時間
(少なくとも1タイムスロット)をもってそれ自身受信
した無線フレームのビットを無線送信するための準備
(送信に用いられる搬送周波数へのロック、アンテナの
選択等)を行うことができる。この実施例は、無線局内
において、低速の、従って低コストのシンセサイザを用
いる利点を有する。
【0013】特に有利な実施例においては、本発明によ
る無線基地局が、前記タイムスロットを処理するために
交互に動作する2つのシンセサイザを具備する。連続す
るタイムスロットを処理するために2つのシンセサイザ
を交互に用いることは、低速で用いることができ、従っ
て低コストのシンセサイザを用いることができることに
なり、一方で、異なる搬送周波数で連続するタイムスロ
ットを伝送(送信及び受信)することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下の記載においてはDECT標
準に基づく無線通信システムについて説明するが、本発
明は勿論他の型の無線通信システムにも適用することが
できる。説明の理解を容易にするため、以後用いる記法
は殆どの場合DECT標準のものである。
【0015】本発明による無線通信システムを図1に示
す。一方で2つの固定端末装置CTA1及びCTA2を具え、こ
れらの固定端末装置は2つのビルディングB1及びB2に設
けられ、それぞれアンテナA1及びA2を持ち、それぞれ音
声送信装置(例えばファクシミリの電話機)E1及びE2、
及びE3に接続されている。端末装置PP1 及びPP2 はデー
タ伝送専用の固定端末装置であり、ビルディングB3に設
けられ、それぞれアンテナA3及びA4を持つ。端末装置PP
1 はISDNサービスをサポートし、端末装置PP2 はイ
ーサネットのアダプターであり、イーサネット型の無線
ローカルエリアデータネットワークに接続されるように
なっている。端末装置PP3 は音声サービスをサポートす
る携帯端末装置である。
【0016】本発明による無線通信システムは、更にそ
れぞれ塔Q1及びQ2の先端に設けられた2つの無線基地局
REP1及びREP2(Radio Fixed Part)を含み、これらの無
線基地局は、ケーブルCにより、一方はインタフェース
I1a 及びI2を介して、他方はインタフェースI1b 及びI2
を介して、DCC (DECT Cluster Controller )集信装置
に接続される。DCC 集信装置は更にネットワークインタ
フェースモジュールI3を介してネットワークRXに接続さ
れる。このネットワークは、音声伝送については例えば
公衆交換ネットワークであり、データ伝送についてはイ
ーサネット型のネットワークである。
【0017】このように、通信は、一方で無線基地局RE
P1と端末装置CTA1、PP1 及びPP2 との間に確立され、他
方無線基地局REP2と端末装置CTA2、PP1 及びPP3 との間
に確立される。
【0018】説明を続ける前に、DECT標準の動作の
基本モードを想起する必要があると思われる。DECT
標準(ETSIのETS 300 175-2 )は、図3のAに示すよう
に、各DECTフレームでは1つの10msフレームが2
4個のタイムスロットに分割される。そのレートは1.
152Mbit/sであり、これは、各タイムスロットが48
0ビットに対応することを意味する。
【0019】種々のDECTパケット構造は、P00、
P32及びP80と名付けられた標準によって定義され
る。それらは、それぞれ96ビット、424ビット及び
904ビットを含み、これによりDECTフレームの1
つのタイムスロットは、パケットP00、パケットP3
2及びパケットP80を含み、DECTP32及びP8
0パケットを搬送するタイムスロットの伝送に基づく遅
延のために、56ビットの保護時間が保持される。各D
ECTパケットは同期フィールドを持ち、これに続いて
データの保護のための冗長ビットを含むデータフィール
ドを持つ。
【0020】DECTフレームのタイムスロットは、送
信及び受信に用いることができる。音声伝送の場合、互
いのデータレートに関しては対称的と考えられるのでP
32パケットを用いるのが好ましく、各通信は通常2タ
イムスロットを占拠する。この第1のタイムスロットは
基地局から固定端末装置向けの通信に関し、そのフレー
ムの5ms後の第2のタイムスロットは逆方向の情報を運
ぶ。他方、データ伝送の場合には、より高いレートを必
要とし、且つ殆どの場合非対称的であり、通常P32又
はP80パケットを用いることができ、各通信は送信に
おいても受信においてもどのような数のタイムスロット
も含めることができる。最後に、現在DECTシステム
に割当てられるスペクトルは10個の搬送波を有する。
【0021】図2は、それぞれクロックHRとHLとを持つ
無線基地局REP1と集信装置DCC との間のインタフェース
を説明する図である。これらは、CCITTの勧告G7
03に準拠し、それぞれの物理的インタフェースモジュ
ールI1a 及びI2を介して、2.048Mbit/sのレートを
持つケーブルCにより相互に接続される。これらのG7
03インタフェースモジュールは、例えばジーメンスI
PAT2回路で実現される。基地局REP1のインタフェー
スモジュールI1a はフレーム制御モジュールRFC に接続
され、このフレーム制御モジュールRFC は無線送受信機
Rに接続され、この無線送受信機RはシンセサイザSを
具え、このシンセサイザSはこの例では交互に動作する
2つのシンセサイザS1及びS2から形成される。
【0022】フレーム制御モジュールRFC (Remote Fra
me Controller )の役割は次の通りである。 −送信に際しては、無線受信機Rを介して受信する1.
152Mbit/sのDECTフレームを、ケーブルCによっ
て送信される2.048Mbit/sのフレームに多重化し、
次にこのようにして得られたフレームをHDB3コード
にコード化すること、及び −受信に際しては、フレーム制御装置DCC から受信した
フレームを復号化し、次に2.048Mbit/sのフレーム
の多重化を解き、対応するDECTフレームを得て、無
線送信機Rに送信すること。
【0023】同様に、集信装置DCC のインタフェースモ
ジュールI2はフレーム制御モジュールLFC (Local Fram
e Controller)に接続され、このフレーム制御モジュー
ルLFC はモジュールBMC (Burst Mode Controller )に
接続され、DECTフレームを制御する。
【0024】フレーム制御モジュールLFC の役割は次の
通りである。 −受信に際しては、インタフェースI2で受信したデータ
を復号化し、2.048Mbit/sのフレームを1.152
Mbit/sのDECTフレームに多重化解除を行うこと、及
び −送信に際しては、モジュールBMC から入来して受信す
るDECTフレームを2.048Mbit/sのフレームに多
重化し、次にこのフレームをHDB3コードにコード化
すること。
【0025】モジュールBMC は、例えば、フィリップス
セミコンダクターズ社の製品である回路PCD504X に基づ
いて実現される。この回路の主機能は次の通りである。 −1.152Mbit/sのDECTフレームを多重化するこ
と及び多重化を解除すること(即ち、主として、同期フ
ィールドからDECTパケットを回復すること、データ
を多重化すること、これらのデータにおけるサイクリッ
クな冗長を計算すること、及びモジュールLFC の受信デ
ータを格納すること)。 −DECTプロトコルのMACレイヤを制御すること
(即ち、主として、チャネルを確立すること、保持する
こと及びクリアすること)。
【0026】図5は、フレーム制御モジュールLFC を詳
細に示す図である。このモジュールは、一方で以下のも
のを含む。 −同期回復回路 L10。これは、入力で、モジュールBMC
によって送信される無線基地局向けの、 TDECTD と表示
されているDECTフレームを受信する(インデックス
Dは下方に向かうフレーム即ち集信装置から基地局に向
けて送信されるフレームであることを示す)。
【0027】−回路 L30。これは、3つのカウンタ、即
ち、ビットカウンタ、タイムスロットカウンタ及びフレ
ームカウンタからなるタイムベースである。この回路は
第1入力にクロック信号CLK を受信する。このクロック
信号CLK は、モジュールBMCによつて供給されるタイム
スロット同期及びフレーム同期に対応する。この回路の
第2入力は、回路 L10から入来するビット同期信号を受
信する。
【0028】−メモリー L20。これは、ISD と表示され
ている信号データを格納する。この信号データはモジュ
ールBMC によって送信されるものであり、以下に説明す
る。送信されるべき信号データは、フレームの最新のタ
イムスロットの数に依存する。メモリーL20 は従って回
路L30 のタイムスロットカウンタを読取り、送信すべき
データを決定する。
【0029】−多重化回路 L40。これは、メモリーL20
によって供給される信号データを多重化し、回路L10 に
よって供給される TDECTD フレームを多重化する。回路
L40は、ケーブルフレームの適当な部分に、連続的に信
号データ及びDECTフレームのビットの位置を定める
ために、回路L30 のカウンタを読取る。この多重化機能
については以下に更に詳細に説明する。回路L40 は最終
的にケーブルフレームTCD を生成し、このケーブルフレ
ームTCD は、基地局に向けてケーブルCに送信される。
【0030】モジュールLFC は、他方で以下のものを含
む。 −同期回復及び多重化解除回路 L70。これは、入力で、
無線基地局から入来するケーブルフレームTCA を受信す
る(インデックスAは基地局によって集信装置に向けて
上方に送信されるフレームであることを示す)。 −回路 L31。これは、回路L70 によって送信されるクロ
ック信号に応答してタイムベースを発生する。この回路
L31 は3つのカウンタ、即ちビットカウンタ、タイムス
ロットカウンタ及びフレームカウンタによって構成され
ている。
【0031】−回路L70 によって送信される信号データ
ISA を入れるメモリー L21。この信号データについては
以下に説明する。メモリーL21 は、受信データを識別す
るために回路L31 のタイムスロットカウンタを読取る。 −メモリー L60。これは、回路L70 によって送信される
TDECTA フレームをモジュールBMC に向けて送信するた
めに、この TDECTA フレームを記録する。
【0032】図5に示されたモジュールLFC は、最後に
回路L50 を具える。この回路L50 は帰還遅延カウンタに
よって構成される。この回路は、一方で回路L30 のタイ
ムスロットカウンタの状態にアクセスし、その帰還遅延
カウンタを初期化し、他方で回路L31 のタイムスロット
カウンタの状態にアクセスし、その帰還遅延カウンタを
止める。この回路の役割について以下に説明する。
【0033】図6は RFCフレーム制御モジュールを示し
ている。このモジュールは一方で以下のものを含む。 −同期回復及び多重化解除回路 R70。これは、入力で、
集信装置から入来するケーブルフレームTCD を受信す
る。 −回路 R31。これは、回路R70 によって送信されるクロ
ック信号に応答してタイムベースを発生する。この回路
R31 は3つのカウンタ、即ちビットカウンタ、タイムス
ロットカウンタ及びフレームカウンタによって構成され
ている。
【0034】−回路R70 によって送信される信号データ
ISD を記録するメモリー R21。これについては以下に説
明する。メモリーR21 は、受信データを識別するために
回路R31 のタイムスロットカウンタを読取る。 −メモリー R60。これは、回路R70 によって送信される
TDECTD フレームを基地局の無線送受信機に向けて再び
送信するために、この TDECTD フレームを記録する。
【0035】モジュールRFC は他方で以下のものを含
む。 −同期回復回路 R10。これは、入力で、集信装置に向け
て端末装置によって送信される TDECTA と表示されるD
ECTフレームを受信する。 −回路 R30。これは、3つのカウンタ、即ちビットカウ
ンタ、タイムスロットカウンタ及びフレームカウンタに
よって構成されるタイムベースである。この回路は、回
路31によって送信されるタイムスロット同期及びフレー
ム同期に対応するクロック信号を第1入力で受信し、回
路R10 から入来するビット同期信号を第2入力で受信す
る。
【0036】−メモリー R20。これは、ISA と表示され
る信号データを記録する。この信号データは、端末装置
から入来して受信される TDECTA フレームに基づいて、
且つ、集信装置から受信されるTCD フレームに基づいて
生成され、これについては以下に説明する。送信される
べき信号データは、フレームの最新のタイムスロットの
数に依存する。メモリーR20 は従って回路R30 のタイム
スロットカウンタを読取り、送信すべきデータを決定す
る。
【0037】−多重化回路 R40。これは、メモリーR20
によって供給される信号データを多重化し、回路R10 に
よって供給される TDECTA フレームを多重化する。この
回路R40 は、ケーブルフレームの適当な部分に、連続的
に信号データ及びDECTフレームのビットの位置を定
めるために、回路R30 のカウンタを読取る。この多重化
機能については以下に更に詳細に説明する。回路R40 は
最終的にケーブルフレームTCA を生成し、このケーブル
フレームTCA は、集信装置に向けてケーブルCに送信さ
れる。
【0038】この実施例においては、基地局を集信装置
に接続するために用いられるチャネルは2.048Mbit
/sのケーブルである。しかし、これに代えて他の型のチ
ャネルを用いてもよい。
【0039】図3Cは、回路L40 及びR40 によって実現
されるような、1.152Mbit/sのDECTフレームを
2.048Mbit/sのケーブルフレームに多重化する様子
を示している。これらのレートの比D1/D2(DEC
Tフレームのレート対ケーブルフレームのレート)は9
/16であり、ケーブルフレームの16ビットがDEC
Tフレームの9ビットに対応する。図3Cにおいては、
それぞれの最上部にはケーブルフレームの16ビットの
群P2(1乃至9及びA乃至Gで表示)が示され、更にD
ECTフレームの9ビットの群P1(1乃至9で表示)が
示されている。
【0040】群P1の各ビットから出ている矢印は、その
ビットの読取りが完了する瞬間を示す。言い換えれば、
その瞬間からそのビットを使用することができる。ビッ
トA乃至Gは、運用データをコード化するために用いら
れる。運用データについては以下に説明する。
【0041】フレーム化の遅延を最小にするために、従
って許容帰還遅延を最大にするために、DECTビット
が、それらが使用可能の時にケーブルに挿入される。
【0042】従って、図3Cに示すように、ビット1は
そのビットが使用可能であると群P2に送信される。ビッ
ト1が送信されている時はビット2は未だ使用可能では
ない。従って群P2の第2の位置に送信されるのはビット
Aである。ビット2はビットAが送信される間に使用可
能になり、従ってその後で群P2の第3の位置に送信され
る。ビット2の送信の終期にはビット3は未だ使用可能
ではなく、群P2の第4の位置に送信されるのはビットB
である。
【0043】ビット3はビットBが送信される間に使用
可能になり、従ってその後に群P2の第5の位置に送信さ
れる。ビットC、4、D及び5が同様の論理に従って、
それぞれ群P2の第6、7、8及び9の位置に送信され
る。ビット5の送信の終期にはビット6が使用される。
従ってこの場合は直ちに第10の位置に送信される。次
にはビットE、7、F、8、G及び9に前記の論理が再
び適用され、それぞれ第11、12、13、14、15
及び16の位置に送信される。
【0044】従って、次のビットが使用可能ではない時
に、言い換えれば未だ読取られていない時に、A乃至G
の7ビットの1つが順にビット1乃至9の後に挿入され
ることにより、運用データのコード化に用いられるべき
DECTフレームの1乃至9の9ビット及びA乃至Gの
7ビットが、ケーブルフレームの16ビットの群に展開
される。
【0045】ケーブルフレームの16ビットの各群P2に
送信されるA乃至Gの7ビットは、DECTタイムスロ
ットの送信の間、次の2つの異なる方法で用いられる。 −一方では、SWで表示されるタイムスロット同期ワード
をコード化するために用いられる。このSWは、関連する
タイムスロットが偶数か奇数かによって2つの異なる値
(0011011 又は1100100 )を取る。この同期ワードは回
路L40 及びR40によって制御される。
【0046】−他方、これらは、各群P2の最初の4ビッ
トA乃至D、次の3ビットE乃至Gでコード化される信
号データISをコード化するために用いられる。E乃至G
の3ビットは、第1の4つのデータビットA乃至Dを保
護するハミングコード型のサイクリック冗長コードを形
成する。これらの信号データは次のように形成される。 →動作データOM →無線リンクの制御データIC →タイムスロット数N
【0047】タイムスロット数Nは、無線基地局と集信
装置との間のフレーム同期を確実にするために各タイム
スロットの間に送信される数であり、24を法とする数
(各DECTフレームが24タイムスロットを持つ場
合)である。この数が回路L30及びR30 によって回路L40
及びR40 にそれぞれ供給される。この数のコード化は
ケーブルフレームの2つの群P2で行われる(実際に5ビ
ット必要であり、各群P2がそれを4運用データビット伝
送できるようにする)。
【0048】次に、ケーブルフレームに送信される動作
データOM及び制御データICについて説明する。この説明
は、集信装置から無線基地局への送信、所謂下方リンク
の場合と、無線基地局から集信装置への送信、所謂上方
リンクの場合とを区別して行う。ここでは、本質的に現
れるか又は本発明を実行するために特に興味の対象とな
る或る種のデータのみ、例示として説明する。他のデー
タが更に送信されるか否かを考える必要はない。
【0049】下方リンクの場合、動作データOMが回路L2
0 によって回路L40 に送信され、明らかに、それぞれ1
ビットでコード化される無線基地局及び集信装置からの
能動化/待機コマンドによって形成される。この能動化
モード又は待機モードの決定はモジュールBMC によって
行われる。これらの動作データのコード化は、このよう
にケーブルフレームの1つの群P2で行われる。
【0050】上方リンクの場合、動作データOMは、以下
に述べるデータによって形成される。 −各タイムスロットについて無線リンクにより受信され
る信号の平均レベル。これは4ビットでコード化され
る。この情報は受信信号に基づいてサンプリングされ、
メモリーR20 に格納され、同時に回路R40 に供給され
る。
【0051】−少なくとも或るタイムスロットについて
送信される他のデータ。これらは無線基地局により送信
されるアラームに関係し、モジュールLFC によりモジュ
ールBMC に転送されて処理されるべきものである。これ
らの他のデータは、次のような方法によって送信され
る。
【0052】→最後の秒の間の下方ケーブル送信の品
質、即ち2つの閾値に対応して定義されるラインビット
エラー比を表示する2ビット、10-5及び10-3。この
場合、受信したエラーを含むパケットが、3つのサイク
リック冗長ビットE乃至Gをベリファイすることによつ
て検出される。これらは、1秒の間、即ち100DEC
Tフレームの間、従って128,000 パケットP2の間、回路
R31 の12ビットカウンタを進めることにより計数され
る。これらの2ビットにより、カウンタの値が128よ
り大きいか、1と128との間にあるか、又はゼロかを
表示することが可能になる。これらは回路R31 によりメ
モリーR20 に送信される。動作データにより、例えば無
線基地局及び/又は集信装置を呼出し、モジュールBMC
によって定められる待機モードにする運用動作を起動す
ることが可能になる。
【0053】→それぞれがフレーム同期の喪失及びタイ
ムスロット同期の喪失を表示する2ビット。これらは、
回路R31 から回路R30 に送信される。 →Dと表示される2ビット。以下に説明するように、こ
れは、基地局のクロックHRと集信装置のクロックHLとの
間にビットレベルで起きるずれを補正するために用いら
れる。
【0054】無線リンクの制御データICは下方リンクの
場合には単独で送信され、モジュールBMC によってメモ
リーL20 に供給される。これらのデータは、特に次のよ
うにして形成される。 −タイムスロット(P00、P32又はP80)で運ば
れるパケットの型。この情報は2ビットでコード化され
る。
【0055】−1ビットでコード化される伝送の方向
(受信又は送信)。実際には、この情報は、例えば音声
伝送の用途のように対称的な用途のフレーム中のタイム
スロットの位置から直接導出することができるが、しか
しながら、特にファイル転送の用途のように送信モード
又は受信モードにおけるフレームのどのようなタイムス
ロットを用いることも可能でなければならない非対称的
な用途では、これと異なる。
【0056】−1ビットでコード化されるタイムスロッ
トの活性化又は非活性化の状態。これによって、そのタ
イムスロットが通信を送信するために使用されるか否か
を表示することができる。 −使用されるべきアンテナの数。これは、無線基地局に
基づくアンテナダイバーシティ機構が標準に定められて
いるからである。この情報は1ビットでコード化され
る。 −リンクとして用いられるべき搬送波周波数の数。これ
は、標準には10個の搬送波周波数が定められているた
めである。この数は4ビットでコード化される。
【0057】−タイムスロットkについて活性化されて
いる時、タイムスロットk+2が2倍タイムスロットと
考えられるべきこと、即ち、タイムスロットk+2につ
いて送信される無線リンクの制御データが次のタイムス
ロットk+3についてもなお有効であることを表示する
1ビット。このビットは、特にデータ転送の用途のよう
に音声転送の用途より高いレートが必要な用途のための
標準によって定義されたP80フォーマットのパケット
で送信することを可能にする。
【0058】これらのデータのコード化は、従ってケー
ブルフレームの3個の群P2で行われる。しかしながら、
これらのデータは時間に合わせて無線基地局に到着すべ
きであるとの観点では緊急のデータであり、従って、D
ECTフレームが無線基地局で受信される時、無線送信
機Rのシンセサイザは送信の待機状態にある。従って、
タイムスロットkに関する無線リンク制御データは、タ
イムスロットk−2に関する動作データと共に送信され
る。
【0059】この特徴により、使用されるシンセサイザ
が低速シンセサイザである場合においても、システムの
動作を保証することができる。この特徴は、特に無線基
地局で2つの低速シンセサイザS1及びS2を使用し、これ
らが交互に動作して連続的なタイムスロットを送信する
ことを可能にする。既に説明した群P2の構造及びA乃至
Gの7ビットにコード化されるデータの性質、ケーブル
フレームの組立てについて、図3Bを用いて以下に説明
する。
【0060】ケーブルフレームは群P2を連結することに
よって形成される。0乃至159 と表示されている160
個のこれらの群が図3Bに示されている。それらは、図
3Aに示されたDECTフレームのタイムスロット0、
1及び2に対応する。DECTフレームの各タイムスロ
ットは480ビットを含み、それらをコード化するため
に53個のP2群及び3個のDECTビットが必要であ
る。ケーブルフレームの群の構造は、従ってDECTフ
レーム160群のタイムスロット構造と等しい。即ち、
3タイムスロット毎に53−53−54群を形成する。
【0061】タイムスロット同期ワードSWは、各タイム
スロットについて、そのタイムスロットの始端より先行
する前の完全な群の中で、即ち、群52、105 及び159 の
中で送信される。同期ワードにより、このようにタイム
スロット0を全くシフトさせずに、タイムスロット1に
ついて3DECTビットだけシフトし、タイムスロット
2については6DECTビットだけシフトさせることに
より、タイムスロット同期を見出すことが可能になる。
【0062】他方、この同期ワードに続く2つの群、即
ち群0及び1、53及び54、106 及び107 がタイムスロッ
トの数N、即ちこの例では0、1及び2を送信するため
に用いられる。このタイムスロットの数に続く群は、下
方又は上方いずれかの動作データOM1 (ビットDを除い
て)を送信するために用いられる。ここに記載されてい
る例では、送信するために2つの群、群2及び3、55及
び56、108 及び109 が必要である。
【0063】前記と異なる動作データが送信される場合
は、追加の群が必要になる場合がある。しかしながら、
上方リンクについて、タイムスロットkの間に無線リン
クによって受信される信号の平均レベルを表示するため
に送信される4ビットは、タイムスロットk−2につい
て受信する信号の平均レベルに関係するということは重
要である。この遅延は、受信する信号をサンプリングす
る無線受信機Rによって生起される遅延から、及びフレ
ームに情報を置くために必要な遅延から生じる。
【0064】下方リンクについては、タイムスロット
2、3及び4にそれぞれ関係するIC無線リンク制御デー
タが、タイムスロット1、2及び3の同期ワードの前の
3つの群、即ち49乃至51、102 乃至104 、156 乃至158
で送信される。実際に、無線リンク制御データは前もっ
て送信される必要があり、これにより無線受信機Rが、
DECTフレームを受信する時には送信の待機状態にあ
る。最後に、上方リンクについては、他の動作データに
続いてそれぞれ群4、57及び110 で2ビットのDが送信
される。
【0065】これら2ビットのDの役割は次のとおりで
ある。標準G703は、ケーブルの両端にある2個の装
置間のクロック信号の送信のための電線を具えてはいな
い。基地局のクロックHRは従って集信装置のクロックHL
とは無関係であり、このため、基地局のクロックが集信
装置のクロックに対して周波数シフトを生じる場合があ
る。
【0066】上方リンクについては、位相ロックループ
PLLを用いる通常の方法によって、かなりの遅延を生
じることなしに、送信によりビットレベルに発生しフレ
ームに入り込むジッターを濾波することは不可能であ
る。無線基地局によって端末装置から受信されるデータ
は、従って基地局のローカルクロックHRでサンプリング
される。この問題は、周波数が極めて低いフレーム及び
タイムスロットのクロックについては生起せず、無線基
地局は従って集信装置から受信するデータから再生する
ことができる。言い換えれば、上方リンクについては、
基地局のクロックHRは従ってビットレベルにおけるマス
タークロックであり、タイムスロット及びフレームレベ
ルでは集信装置のクロックに従属する。
【0067】無線基地局によって送信されるビットの長
さは集信装置がサンプリングするビットの長さに必然的
には対応せず、従って或る時間の後集信装置が無線基地
局によって送信されたビットの多寡を計数する。このよ
うに、ビットレベルでのシフトは、ずれがP2群よりも少
ない値に留まっている限りは許容される。これは、集信
装置におけるフレーム同期回復及びタイムスロット同期
回復の機構がP2群のレベルの下に達しないことによる。
【0068】例えば、集信装置及び基地局のクロックが
それぞれ周波数18.432MHz 及び18.432±5
0・10-6MHz で動作することを考えると、実際に起こ
り得る周波数シフトは1000Hz、従って10ms(DE
CTフレームの長さ)当たり10ビットより低い。16
ビットに対応する各フレームパケットでは、1つの補正
がDECTフレーム当たり2回即ち5ms毎に行われ、ず
れが群の半分より小さいことが保証される。
【0069】本発明によれば、この補正は次のようにし
て行われる。無線基地局が送信の瞬間を集信装置からの
受信の瞬間と比較し、これから2つのクロックの間のず
れを導出する。各半フレーム毎に例えばタイムスロット
11及び23について無線基地局が次の決定を行う。
【0070】−ずれがない場合に通常の方法でサイクル
53、53、54の第54番目の群を送信すること(D=0
0)、又は −基地局に比べて集信装置が少なくとも群の半分先行し
ている場合に53群のみ送信すること(D=10)、又は −それが少なくとも群の半分遅れている場合に第55番
目の群を追加して送信すること(D=01)、及び、こ
の補正を行うタイムスロットの後部で、2ビットDでコ
ード化された、なされた補正の型を送信すること。
【0071】図4Aは、無線基地局のクロックHRの周波
数が集信装置のクロックHLの周波数より高く、一方、そ
の結果、集信装置は基地局に比較して群の半分まで遅延
している場合になされる補正を示している。この場合、
追加の群55が送信され、これにより、次のサイクル53-5
3-54の終期即ちタイムスロットCR5 の送信の終期におい
てこのシフトが補償される。
【0072】同様に、図4Bは、無線基地局のクロック
HRの周波数が集信装置のクロックHLの周波数より低く、
一方、その結果、集信装置は基地局に比較して群の半分
まで先行している場合になされる補正を示している。こ
の場合、タイムスロットCR2の群54が基地局によって吸
収され、これにより、次のサイクル53-53-54の終期即ち
タイムスロットCR5 の送信の終期においてこのシフトが
補償される。
【0073】これらのビットDは、更に集信装置によっ
て、ケーブルにおける帰還遅延と呼ばれる量を計算する
ために使用され、これにより、集信装置を無線基地局に
接続しているケーブルの長さを見積もることが可能にな
る。
【0074】集信装置によるこの帰還遅延の計算は、集
信装置に接続される無線基地局のクロック信号を調節す
ることを可能にすることから、特に重要である。実際、
これらの基地局は一般的に集信装置から異なる距離を持
ち、集信装置によって送信されるフレームは従ってその
経路により異なる遅延を持って到着する。端末装置がそ
の無線基地局を変更する場合、1つのゾーンから他のゾ
ーンに移動した移動端末装置に関係するか、又はDEC
T標準によって定められている端末装置間のチャネルを
変えるための機構が始動された場合の状態に関係する
か、いずれの場合においても、フレーム及び新しい基地
局とのタイムスロットの再同期は不要であり、従ってこ
の変更はユーザーには関係ないものになる。
【0075】従って、フレームの送信に先立って集信装
置が各無線基地局での受信の瞬間の差異を補正すること
ができることは重要である。この補正は、特定の基地局
に対する帰還遅延に従って、各無線基地局へのフレーム
の送信の瞬間を進めること、即ちより遠い基地局にはよ
り早期に送信されるようにすることによって遂行され
る。
【0076】この遅延を計算するために、通常、所定の
タイムスロットが送信される時に回路L50 に含まれるカ
ウンタをスタートさせ、このタイムスロットが受信され
る時にこのカウンタを止める。しかしながら、計算のこ
のモードは、無線基地局のクロックと集信装置のクロッ
クとの間に起こり得るずれを考慮していない。実際、こ
の動作が群54ではなく群53又は55を構成するタイムスロ
ットについて行われる場合は、別のものになる。従っ
て、本発明によれば、Dに従って前記のカウンタを止め
る瞬間を補正するようにしている。このようにすれば、
帰還遅延DARは次のように表現される。 DAR=TA+X−TL
【0077】ここで、D=10ならばX=T、D=01
ならばX=−T、D=00ならばX=0であり、 −TはP2群の送信時間、 −TLは前記カウンタがスタートする瞬間、 −TAは前記カウンタがストップする瞬間 である。
【0078】本発明について特定の実施例を用いて説明
したが、この実施例に限定されるものではないことは明
らかである。本発明は特にDECTシステム以外の無線
通信システムに適用することができる。無線局は、ここ
で用いられたケーブル以外の他の手段によって且つ他の
レートによって再送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線通信システムを示す図であ
る。
【図2】無線基地局と集信装置との間の相互接続を示す
図である。
【図3】AはDECTフレームを示す図、Bはチャネル
フレームを示す図、Cは1.152Mbit/s の無線フレーム
(DECTフレーム)を2.048Mbit/s のチャネルフレー
ム(ケーブルフレーム)に多重化する様子を示す図であ
る。
【図4】集信装置と基地局との間のタイミングのシフト
によって起きるずれの補正を表す図である。
【図5】本発明による集信装置のフレーム制御モジュー
ルを示す図である。
【図6】本発明による基地局のフレーム制御モジュール
を示す図である。
【符号の説明】 CTA1、CTA2 固定端末装置 B1、B2 ビルディング A1、A2 アンテナ E1、E2、E3 音声送信装置 PP1 、PP2 、PP3 端末装置 Q1、Q2 塔 REP1、REP2 無線基地局 C ケーブル DCC 集信装置 I1a 、I1b 、I2 インタフェース I3 ネットワークインタフェースモジュール RX ネットワーク HR 無線基地局のクロック HL 集信装置のクロック R 無線送受信機 S、S1、S2 シンセサイザ RFC リモートフレーム制御モジュール LFC ローカルフレーム制御モジュール BMC バーストモード制御モジュール L10 、R10 同期回復回路 L20 、L21 、L60 、R20 、R21 、R60 メモリー L30 、L31 、R30 、R31 タイムベース回路 L40 、R40 多重化回路 L50 帰還遅延カウンタ L70 、R70 同期回復及び多重化解除回路 TDECT DECTフレーム CLK クロック信号 IS 信号データ TC ケーブルフレーム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集信装置から離れており且つチャネル
    (C)を介してこの集信装置と接続されている少なくと
    も1つの無線局を含み、該無線局は第1のレートで無線
    リンクにより無線フレームと呼ばれるフレームを交換
    し、該チャネルは前記無線フレームが多重化されている
    チャネルフレームと呼ばれるフレームを第2のレートで
    送信する無線通信システムにおいて、 前記無線局(REP1,REP2)が無線基地局であり、端末装
    置(CTA1,CTA2,PP1,PP2 ,PP3 )と、D1/D2に
    等しい前記第1レートと第2レートとの比で前記無線フ
    レームを交換し、前記無線基地局(REP1,REP2)及び前
    記集信装置(DCC )が、 −受信した無線フレームに含まれるビットを読取り、 −チャネルフレームのD2ビットの群に、無線フレーム
    のD1ビットと動作データのコード化のために使用され
    るD2−D1ビットとを分配し、 −無線フレームの次のビットが完全に読取られていない
    ときに、無線フレームのビットの後に前記動作データの
    コードビットを挿入する手段を具備することを特徴とす
    る無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線通信システムにお
    いて、 前記動作データが、特に、 −無線基地局(REP1,REP2)及び集信装置(DCC )の同
    期のための同期データ(SW)、 −動作及び運用データ(OM)、及び −集信装置(DCC )から無線基地局(REP1,REP2)への
    送信の際は、関連する無線リンクのための制御データ
    (IC)であることを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 TDMA(Time-Division Multiple Acc
    ess 時分割多重アクセス)型のアーキテクチャに準拠
    し、無線フレームの各タイムスロットが特定の無線リン
    クに割当てられる請求項2に記載の無線通信システムに
    おいて、 前記無線基地局及び前記集信装置が、タイムスロットk
    に対応する無線リンクの制御データを遅くともタイムス
    ロットk−2に対応するチャネルフレームの群に挿入す
    る手段を具備することを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の無線通信システムにお
    いて、 前記無線基地局が、前記タイムスロットを処理するため
    に交互に動作する少なくとも2つのシンセサイザを具備
    することを特徴とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の
    無線通信システムにおいて、 集信装置のクロック(HL)と独立に発振するクロック
    (HR)を持つ基地局が、 −規則的に前記両クロック間の差を評価し、 −集信装置のクロックが、基地局のクロックに比較して
    少なくとも群の半分遅れた場合にはD2ビットの追加群
    を送信して前記両クロック間の差を補正し、 −動作及び運用データ(D)を集信装置に送信して、送
    信された群の数を知らせる手段を具備することを特徴と
    する無線通信システム。
  6. 【請求項6】 TDMA型のアーキテクチャに準拠し、
    無線フレームがタイムスロットに分割される請求項5に
    記載の無線通信システムにおいて、 集信装置が、前記両クロック間の差のいかなる補正も考
    慮に入れると同時に、そのチャネルのタイムスロットが
    送信される瞬間と集信装置によって前記タイムスロット
    が受信される瞬間との間隔を基にして計算される、その
    チャネルの帰還遅延(DAR)と呼ばれる量を処理する
    手段(L50 )を具備することを特徴とする無線通信シス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のいずれか1項に記載の
    無線通信システムにおいて、 動作データが更にエラーパケットの受信の検出を可能に
    する冗長データを含み、且つ、無線基地局が、受信され
    たエラー群の数に基づいて定められチャネルエラー比と
    呼ばれる動作及び運用データを処理し、規則的にこの動
    作及び運用データを集信装置に送信する手段を具備する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. 【請求項8】 無線通信システムに用いられ、第1のレ
    ートで無線リンクにより無線フレームと呼ばれるフレー
    ムを交換するための無線局であって、チャネルを介して
    無線通信システムの集信装置に接続する手段を有し、該
    チャネルは前記無線フレームが多重化されているチャネ
    ルフレームと呼ばれるフレームを第2のレートで送信す
    る手段を含む無線局において、 前記無線局が基地局であり、第1レートと第2レートと
    の比がD1/D2に等しい時に端末装置とフレームを交
    換し、前記基地局及び前記集信装置が、 −受信した無線フレームに含まれるビットを読取り、 −チャネルフレームのD2ビットの群に、無線フレーム
    のD1ビットと動作データのコード化のために使用され
    るD2−D1ビットとを分配し、 −無線フレームの次のビットが完全に読取られていない
    ときに、無線フレームのビットの後に前記動作データの
    コードビットを挿入する手段を具備することを特徴とす
    る無線局。
  9. 【請求項9】 無線通信システムに用いられ、第1のレ
    ートで無線リンクにより無線フレームと呼ばれるフレー
    ムを交換する少なくとも1つの無線局にチャネルを介し
    て接続される集信装置であって、該チャネルが前記無線
    フレームが多重化されているチャネルフレームと呼ばれ
    るフレームを第2のレートで送信する手段を含む集信装
    置において、 前記無線局が基地局であり、第1レートと第2レートと
    の比がD1/D2に等しい時に端末装置とフレームを交
    換し、前記基地局及び前記集信装置が、 −受信した無線フレームに含まれるビットを読取り、 −チャネルフレームのD2ビットの群に、無線フレーム
    のD1ビットと動作データのコード化のために使用され
    るD2−D1ビットとを分配し、 −無線フレームの次のビットが完全に読取られていない
    ときに、無線フレームのビットの後に前記動作データの
    コードビットを挿入する手段を具備することを特徴とす
    る集信装置。
JP29678595A 1994-11-15 1995-11-15 無線通信システム、無線基地局及び集信装置 Expired - Fee Related JP3793264B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9413640A FR2726958A1 (fr) 1994-11-15 1994-11-15 Systeme de radio-communication avec station radio deportee
FR9413640 1994-11-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08237191A true JPH08237191A (ja) 1996-09-13
JP3793264B2 JP3793264B2 (ja) 2006-07-05

Family

ID=9468795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29678595A Expired - Fee Related JP3793264B2 (ja) 1994-11-15 1995-11-15 無線通信システム、無線基地局及び集信装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5796730A (ja)
EP (1) EP0717575B1 (ja)
JP (1) JP3793264B2 (ja)
KR (1) KR100383687B1 (ja)
CN (1) CN1080073C (ja)
DE (1) DE69528032T2 (ja)
FR (1) FR2726958A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005057970A1 (ja) * 2003-12-10 2005-06-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 局間伝送方法及び無線基地局監視方法並びにその方法を用いた装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19640315C1 (de) * 1996-09-30 1998-02-26 Siemens Ag Verfahren und Vorrichtung zur Aktionssteuerung in einem Zeitschlitzverfahren
US6633550B1 (en) * 1997-02-20 2003-10-14 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Radio transceiver on a chip
US6411611B1 (en) * 1998-05-18 2002-06-25 Koninklijke Phillips Electronics N.V. Communication systems, communication methods and a method of communicating data within a DECT communication system
US8321542B1 (en) 2000-05-05 2012-11-27 Ipr Licensing, Inc. Wireless channel allocation in a base station processor
US7400578B2 (en) * 2004-12-16 2008-07-15 International Business Machines Corporation Method and system for throttling network transmissions using per-receiver bandwidth control at the application layer of the transmitting server

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2296973A1 (fr) * 1974-12-31 1976-07-30 Telecommunications Sa Systeme de transmission numerique permettant le transfert de voies composantes entre voies multiplexees
FR2581493B1 (fr) * 1985-05-03 1987-07-10 Trt Telecom Radio Electr Systeme de transmission d'informations par voie multiplex
JPS62225096A (ja) * 1986-03-26 1987-10-03 Nec Corp 無線電話方式
US5511073A (en) * 1990-06-25 1996-04-23 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for the formatting of data for transmission
JP2962886B2 (ja) * 1991-07-19 1999-10-12 三菱電機株式会社 Tdma処理装置
IT1250515B (it) * 1991-10-07 1995-04-08 Sixtel Spa Rete per area locale senza fili.
FR2682839B1 (fr) * 1991-10-22 1993-12-10 Dassault Automatismes Telecommun Dispositif telephonique perfectionne pour reseau de communication telephonique a postes fixes et postes autonomes.
IL104412A (en) * 1992-01-16 1996-11-14 Qualcomm Inc Method and instrument for the formation of data for transmission
EP0562494B1 (de) * 1992-03-25 1995-06-21 Ascom Business Systems Ag Nach der DECT-Norm arbeitende Schnurlos-Telefonanlage
JP2805570B2 (ja) * 1993-02-12 1998-09-30 エヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社 移動通信方法
DE4309848C2 (de) * 1993-03-26 1997-06-12 Siemens Ag Kommunikationssystem zum Anschluß an eine Basisstation eines mehrzellularen, drahtlosen Fernsprechsystems
KR100362337B1 (ko) * 1994-02-25 2003-04-08 텔레폰아크티에볼라게트 엘엠 에릭슨 원격통신네트워크에서무선송신기-수신기로및무선송신기-수신기로부터의통신대역폭요구조건을줄이기위한분산기지국
US5568490A (en) * 1994-06-10 1996-10-22 Hughes Electronics Method and device for transferring data in a TDMA system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005057970A1 (ja) * 2003-12-10 2005-06-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 局間伝送方法及び無線基地局監視方法並びにその方法を用いた装置
JPWO2005057970A1 (ja) * 2003-12-10 2007-12-13 松下電器産業株式会社 局間伝送方法及び無線基地局監視方法並びにその方法を用いた装置
US7773568B2 (en) 2003-12-10 2010-08-10 Panasonic Corporation Inter-station transmission method, radio base station monitoring method, and device using the method
JP4657107B2 (ja) * 2003-12-10 2011-03-23 パナソニック株式会社 局間伝送方法及び無線基地局監視方法並びにその方法を用いた装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR960020140A (ko) 1996-06-17
EP0717575A2 (fr) 1996-06-19
JP3793264B2 (ja) 2006-07-05
US5796730A (en) 1998-08-18
KR100383687B1 (ko) 2003-07-18
DE69528032T2 (de) 2003-06-05
EP0717575A3 (fr) 1996-10-23
EP0717575B1 (fr) 2002-09-04
CN1080073C (zh) 2002-02-27
FR2726958A1 (fr) 1996-05-15
DE69528032D1 (de) 2002-10-10
CN1143888A (zh) 1997-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5710765A (en) Method and apparatus for increasing the system efficiency of a TDMA system by reducing time slot guard time
EP1205041B1 (en) Frequency synchronization of base station
US6577641B1 (en) Method and means for allocating time slots in a TDD system
US4606023A (en) Guard time elimination in a time-division multiplexed, active star-coupled, half-duplex mode, synchronous communications network
JPH09135226A (ja) ハイブリッド・ファイバ同軸(hfc)チャネルまたは他のチャネルを通してtdma動作をサポートするための方法および装置
WO1998031111A1 (fr) Systeme de synchronisation de trame entre stations de base d'un systeme de radiocommunication mobile et un dispositif de station de base utilisant ce systeme
JPH05145471A (ja) 複数の加入者装置を有する送信システム
US6324186B1 (en) Process for designing a transport data stream
US4827474A (en) System and method of adjusting the interstation delay in an information transmission system
EP0935853B1 (en) Method for propagation delay control
US20030117995A1 (en) Method, mobile radiotelephone system, and station for determining a timing advance for a connection between two stations
WO1996008893A2 (en) Control signal transmission in digital radio telephony
JP3793264B2 (ja) 無線通信システム、無線基地局及び集信装置
CN100396047C (zh) 经由总线同步数据通信的方法
US6687514B1 (en) Base station for a radio communications system
US5058129A (en) Two-wire digital transmission loop
EP0938787B1 (en) Method for reducing interference within signaling data over an air interface
US6137810A (en) Telecommunication method and system
JPH06268635A (ja) 無線通信装置及びそのアンテナ・ダイバーシチ方法
US5995501A (en) Method for reducing interference within signaling data over an air interface
EP0739573B1 (en) Method and equipment for adapting ct2 calls for an isdn subscriber line
JP3122149B2 (ja) デジタルコードレス電話装置
JPH10191435A (ja) 移動体通信システム、基地局及び移動通信制御局
JP2726311B2 (ja) 無線回線切替方法
JP2508966B2 (ja) ディジタル無線中継方法及びそれに用いる中継装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees