JPH08233597A

JPH08233597A - 電子式積算計

Info

Publication number: JPH08233597A
Application number: JP6487495A
Authority: JP
Inventors: Masaya Yoneyama; 雅也米山
Original assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Current assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Priority date: 1995-02-28
Filing date: 1995-02-28
Publication date: 1996-09-13

Abstract

(57)【要約】【目的】キロ，マイル切替表示機能を備え、違和感の
ない表示を行うとともに、違和感のない表示の切り替え
を行なう電子式積算計を提供する。【構成】キロ，マイル切替表示機能を備えたリセット
可能な電子式トリップメータ１は、走行距離センサ２で
出力したパルス信号をカウントしキロメートルデータ
（例えば０．１km単位）を出力するカウンタ３と、前記
キロメートルデータを積算処理しまたは換算処理した演
算処理結果を出力する演算処理部４と、前記演算処理結
果を表示する４桁のデジタル表示器を有する表示部５
と、表示部５の整数桁がオーバーフロー時の繰り上がり
値（１０００）と換算値（１mile＝１．６km）との最小
公倍数、即ちキロメートルデータで１６０００の記憶値
を有するＥＥＰＲＯＭ等からなるメモリ部６と、表示部
５の単位表示切り替えを行うスイッチ７とから構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両の走行距離
をキロメートル（以下kmとする）単位表示する電子式積
算計であって、適宜前記走行距離をマイル（以下mileと
する）単位表示に切り替えることができるキロ，マイル
切替表示機能を備えた電子式積算計に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、車両の走行距離をkm単位表示とmi
le単位表示との双方を任意に切り替え表示する電子式積
算計は、前記車両の走行距離を一方のkm単位のデータ
（キロメートルデータ）で積算された値（以後、積算値
する）を所定のメモリ部に記憶しておき、単位表示切り
替え時に１mile＝ 1.609kmの換算値を用いて換算処理を
行って表示していた。

【０００３】このようなキロ，マイル切替表示機能を備
えた電子式積算計を、リセット可能な電子式トリップメ
ータを例にとって説明する。

【０００４】前記トリップメータの表示器（例えばデジ
タル表示器）は、例えば少数点以下１桁と整数桁３桁と
の計４桁を備え、前記表示器は０００．０から９９９．
９までの数値を表示する。つまり、前記表示器はkm単位
表示及びmile単位表示双方で最大９９９．９を表示でき
るので、すなわち前記表示器はオーバーフロー時の繰り
上がり値１０００．０を０００．０で表示する。そし
て、mile単位表示で最大１０００．０を表示する場合
に、km単位表示に表示を切り替えた場合１６００．０を
表示する。従って、前記トリップメータのメモリ部が、
キロメートルデータで積算された積算値を記憶する場
合、mile単位表示の１０００に略対応するkm単位表示で
１６００を記憶することのできる記憶値を有するもので
あった（つまり、前記車両の走行距離が１６００km（１
０００mile）に到達した時点でメモリ部の記憶した値を
０にクリアする）。

【０００５】前記トリップメータの動作を図２を用いて
説明すると、前記表示器は前述したように０００．０か
ら９９９．９までの範囲しか表示できないため、前記ト
リップメータをリセットせずに前記車両を運転し続けた
場合、例えば図２中Ａ点、すなわち前記車両の走行距離
が１００１．１kmとなった時、前記メモリ部は１００
１．１をキロメートルデータの積算値として記憶してい
たとしても、実際には、図２中Ｗで示される表示器は、
００１．１kmを表示する。この時前記運転者に対して、
表示内容に違和感を与えることはない。

【０００６】しかし、さらに運転を続け、図２中Ｂ点、
すなわち走行距離が１５９９．９kmの前記メモリ部の積
算値が１５９９．９の場合、表示器Ｗは５９９．９kmを
表示する。さらに運転を続け走行距離が１６００kmを超
えた図２中Ｃ点において、前記メモリ部の積算値はkm単
位で１６００までの積算値しか記憶できないので、走行
距離が１６００kmに到達した時点で前記メモリ部の積算
値は０にクリアされ、Ｃ点において０．１となり表示器
Ｗで０００．１kmと表示される。

【０００７】すなわち、車両の走行距離が進み前記メモ
リ部の積算値がキロメートルデータで記憶値の１６００
を越えた場合に、通常であるならば、表示器Ｗにおいて
５９９．９kmから６００．０kmへと表示が変るものが、
前記メモリ部の積算値が０にクリアされることにより、
５９９．９kmから０００．０kmへと表示が変わり、運転
者に違和感を与える虞があった。さらに、リセットせず
に車両の走行距離を進めた場合は、９９９．９kmから０
００．０kmへと５９９．９kmから０００．０kmへの表示
が繰り返されることとなる。

【０００８】また、表示器Ｗをmile単位表示のまま、１
０００mileを越え１００１．０mile走行した場合（図２
中Ｄ点）、表示器Ｗでは００１．０mileを表示してい
る。この時にkm単位表示に切り替えた場合、表示器Ｗで
は、本来１００１．０に１mile＝１．６kmで換算した１
６０１．６kmとなり、６０１．６kmを表示すべきである
が、前記メモリ部がキロメートルデータの１６００で０
にクリアされるため、実際には表示器Ｗで００１．６km
と表示され、この場合kmとmileとで換算した換算値がkm
単位で６００km分も異なってしまい、換算に関しても前
記運転者に違和感を与えてしまう虞があった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、キ
ロ，マイル切替表示機能を備えた電子式積算計におい
て、違和感のない表示を行うとともに、単位表示を切り
替えた場合においても違和感のない表示の切り替えを行
なうことができる電子式積算計を提供することを課題と
するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の電子式積算計
は、キロ，マイル切替表示機能を備えた電子式積算計に
おいて、パルス信号を出力する走行距離センサと、前記
パルス信号をカウントしキロメートルデータを出力する
カウンタと、キロメートルデータの積算処理及びキロメ
ートルデータを換算値により換算処理してマイルデータ
を求める演算処理部と、任意桁数を備え前記キロメート
ルデータ及びマイルデータを切り替え表示する表示部
と、前記表示部が備える任意桁数におけるオーバーフロ
ー時の繰り上がり値と前記換算値との最小公倍数である
記憶値を備えたメモリ部と、から構成したものである。

【００１１】

【作用】前記電子式積算計は、表示単位を変更せずかつ
前記積算計をリセットせずに車両を運転し続けた場合に
おいて、前記車両の走行距離が進んでも運転者に違和感
を与えない表示をおこなう。

【００１２】また、一方の単位表示で表示し、他方の単
位表示に切り替えて表示した場合においても前記運転者
に違和感を与えることなく表示内容の換算をおこなう。

【００１３】

【実施例】以下、本発明を図１に基づいて説明する。図
１は本発明の一実施例の回路構成を示すブロック図であ
る。

【００１４】本発明の電子式積算計をリセット可能な電
子式トリップメータ１に適用した例に基づいて説明す
る。２は図示しない車軸に取り付けられた磁石を検出し
パルス信号を出力する走行距離センサ、３は前記パルス
信号をカウントし、キロメートルデータ（例えば０．１
km単位のキロメートルデータ）を後述する演算処理部に
出力するカウンタ、４は前記キロメートルデータを積算
（積算処理）し、かつ後述するスイッチがmile単位表示
の場合、１mile＝１．６kmの換算値を利用して前記キロ
メートルデータを換算処理し、後述する表示部に演算処
理結果であるキロメートルデータあるいはマイルデータ
を出力するキロ，マイル切替機能を備えた演算処理部、
５は前記演算処理結果を表示する小数点以下１桁、整数
桁３桁を備えたデジタル表示器を有する表示部、６は演
算処理部４で積算処理されたキロメートルデータを記憶
するとともに表示器５の整数桁がオーバーフロー時（９
９９から１０００）の繰り上がり値（１０００）とmile
単位表示からkm単位表示へ換算する換算値（１mile＝
１．６km）との最小公倍数、即ちキロメートルデータで
１６０００までの積算値を記憶することが可能なＥＥＰ
ＲＯＭ（不揮発性メモリ）等からなるメモリ部、７は表
示器５のkm，mile単位表示の切り替えを行うスイッチ
で、以上から電子式トリップメータ１を構成している。

【００１５】この電子式トリップメータ１は、スイッチ
７がkm単位表示の場合に、カウンタ３から出力されるキ
ロメートルデータとメモリ部６に記憶されているキロメ
ートルデータとを積算処理し、この積算処理したキロメ
ートルデータを表示部５に表示させるものである。

【００１６】また、スイッチ７がmile単位表示の場合
に、前述したkm単位表示同様にカウンタ３から出力され
るキロメートルデータとメモリ部６に記憶されているキ
ロメートルデータとを積算処理し、この積算処理したキ
ロメートルデータを換算値、即ち１mile＝１．６kmで換
算（除算）処理した結果であるマイルデータを表示部５
に表示させるものである。

【００１７】前記構成により、メモリ部６は表示部５の
繰り上がり値（１０００）と換算値（１mile＝１．６k
m）との最小公倍数、即ちキロメートルデータで１６０
００の記憶値を記憶するため、キロ単位表示で１６００
０kmつまりマイル単位表示で１００００mileでメモリ部
６の積算値が０にクリアされるため、実際にはキロ単位
表示で６０００kmの差があるが、表示部５では千の桁は
表示することができないため表示には違和感は感じられ
ない。そのため、図示しないリセットスイッチを操作せ
ず前記車両の走行距離が１６００kmに到達した時点でメ
モリ部６に記憶される値は０にクリアされることはなく
なり、図２中Ｃ点においてメモリ部６に記憶される積算
値が１６００．１となり、表示部５においても６００．
１kmと表示され、表示部５で表示される小数点以下１桁
と整数桁３桁とにおいて違和感のない表示をおこなうこ
とができる。

【００１８】また、車両の走行距離を進めた場合に、９
９９．９kmから０００．０kmへと５９９．９kmから００
０．０kmへの表示が繰り返されることがなくなり違和感
を与えることがなくなる。

【００１９】また、表示部５をmile単位表示のまま、１
０００mileを越え１００１．０mile走行した場合（図２
中Ｄ点）に、表示部５では００１．０mileを表示してい
る。この時にkm単位表示に切り替えた場合、１００１．
０mileに１．６で換算した１６０１．６kmが、表示部５
で６０１．６kmを表示し、違和感のない表示をおこなう
ことができる。

【００２０】なお、前記実施例において、表示部５の桁
数を少数点以下１桁、整数桁３桁としたが前記実施例に
限定されるものではなく、例えば、少数点以下１桁、整
数桁４桁としても良く、表示部５の桁数に応じてメモリ
部６の記憶値を変更することにより前記実施例と同様の
作用効果を得ることができる。

【００２１】

【発明の効果】本発明において、キロ，マイル切替表示
機能を備えた電子式積算計を、パルス信号を出力する走
行距離センサと、前記パルス信号をカウントしキロメー
トルデータを出力するカウンタと、キロメートルデータ
の積算処理及びキロメートルデータを換算値により換算
処理してマイルデータを求める演算処理部と、任意桁数
を備え前記キロメートルデータ及びマイルデータを切り
替え表示する表示部と、前記表示部が備える任意桁数の
整数値におけるオーバーフロー時の繰り上がり値と前記
換算値との最小公倍数の記憶値を備えたメモリ部と、か
ら構成してことにより、前記電子式積算計は、表示単位
を変更せずかつ前記積算計をリセットせずに車両を運転
し続けた場合、前記車両の走行距離が進んでも表示部の
任意桁数において違和感のない表示をおこなうことがで
きる。

【００２２】また、一方の単位表示で表示し、他方の単
位表示に切り替えて表示した場合にも表示部の任意桁数
において違和感のない単位表示の換算をおこなうことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の回路構成を示すブロック
図。

【図２】従来例の動作説明図。

【符号の説明】

１電子式積算計（電子式トリップメータ）２センサ３カウンタ４演算処理部５表示部６メモリ部７スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】キロ，マイル切替表示機能を備えた電子
式積算計において、パルス信号を出力する走行距離セン
サと、前記パルス信号をカウントしキロメートルデータ
を出力するカウンタと、キロメートルデータの積算処理
及びキロメートルデータを換算値により換算処理してマ
イルデータを求める演算処理部と、任意桁数を備え前記
キロメートルデータ及びマイルデータを切り替え表示す
る表示部と、前記表示部が備える任意桁数におけるオー
バーフロー時の繰り上がり値と前記換算値との最小公倍
数である記憶値を備えたメモリ部と、から構成すること
を特徴とする電子式積算計。