JPH08233408A - シェルアンドチューブ式凝縮器 - Google Patents

シェルアンドチューブ式凝縮器

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Publication number
JPH08233408A
JPH08233408A JP3838895A JP3838895A JPH08233408A JP H08233408 A JPH08233408 A JP H08233408A JP 3838895 A JP3838895 A JP 3838895A JP 3838895 A JP3838895 A JP 3838895A JP H08233408 A JPH08233408 A JP H08233408A
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JP
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shell
condensate
liquid
tube
inlet path
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Application number
JP3838895A
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English (en)
Inventor
Haruo Nakada
春男 中田
Kiyoshi Masuda
潔 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08233408A publication Critical patent/JPH08233408A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/047Water-cooled condensers

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  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器数を増やすことなく、シェル1の内部に
おいて、特に非共沸混合冷媒を用いる場合にも、その凝
縮液の過冷却を十分に促進させる。 【構成】 ガス取入口11から取入れたガスは、シェル
1の内部において、冷却チューブ2に流す冷却媒体と熱
交換して冷され、凝縮して液化する。凝縮液は、区画体
31の下方においてガス領域と区分されて流れ、凝縮液
とガスの接触によるガスの直接凝縮を低減でき、過冷却
度の低下が防止される。凝縮液は、冷却チューブ2に流
す冷却媒体のうち最も低温の入口パス21に流れるもの
と所謂対向流を形成しながら熱交換し、十分に過冷却度
のついた液が、液取出口12から取出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、被凝縮流体
に非共沸混合冷媒を用い、その凝縮液の過冷却を促進で
きるシェルアンドチューブ式凝縮器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍機の作動流体に非共沸混合冷
媒を用い、主凝縮器とは別に液過冷却専用の熱交換器を
設けて、凝縮液の過冷却をとるようにしたものは、特公
平6−63669号公報等で知られている。又、特開昭
61−285352号公報等では、2段圧縮機やエコノ
マイザーポート付単段圧縮機等、中間吸入ポートを有す
る圧縮機を搭載したシステムにおいて、凝縮器の出口冷
媒と、その一部を減圧した中間圧力冷媒とを熱交換させ
るエコノマイザー液過冷却器を設け、中間圧力冷媒の蒸
発作用により凝縮液を過冷却するものが知られている。
【0003】更に、単独の凝縮器のシェル内で凝縮液に
過冷却をつける例として、特公昭60−51024号公
報等があり、このものは、シェルの側方に液取出口を設
けて、シェル内に溜める液面高さを上げ、液没する冷却
チューブの本数を増やして、液過冷却をつけることがで
きるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、液過冷却専用
の熱交換器や、エコノマイザー液過冷却器を設けるもの
では、凝縮器の他に別の容器が必要になり、回路中の容
器総数が増加すると共に配管接続構造も複雑になり、シ
ステムの構築が煩雑となるし、気密性の保持も困難とな
る問題がある。
【0005】又、シェル内の液面高さを上げて冷却チュ
ーブを液没させて過冷却をとるものでは、過冷却した低
温の凝縮液の液面に常時高温のガスが直接接触して凝縮
するため、過冷却液温を高めてしまい、液過冷却度が減
少する問題がある。特に、非共沸混合冷媒の場合、横軸
にエンタルピー・縦軸に圧力をとったモリエル線図中の
等温線が横軸に対して傾斜し、飽和液温度が飽和ガス温
度に対して低くなるため、過冷却液温と過冷却液に触れ
るガス温度との温度差が大きく、ガスの直接凝縮量が多
く、過冷却度が一層確保し難い問題がある。従って、所
定の液過冷却度を確保するためには、冷却チューブの本
数を増したり、その長さを長くする必要があり、凝縮器
の大型化を招く問題もある。
【0006】本発明の主目的は、容器数を増やしたりす
ることなく、シェルの内部において凝縮液の過冷却を十
分に促進できるシェルアンドチューブ式凝縮器を提供す
る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記主目的を達
成するため、請求項1記載の発明は、図1,図5,図
6,図9に示すように、ガス取入口11及び液取出口1
2をもつシェル1と、シェル1の内部に配管する多数本
の冷却チューブ2とを備えたシェルアンドチューブ式凝
縮器において、シェル1内の長手方向に沿って凝縮液を
満たす領域を区分して確保し、且つこの区分した領域に
おいて凝縮液をシェル1の長手方向に流す通路制御手段
3を設けると共に、この通路制御手段3で区分する凝縮
液を満たす領域に、凝縮液の流通方向と反対方向に冷却
媒体を流す冷却チューブ2の入口パス21を配管した。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、通路制御手段3の好適な例として、該通路
制御手段3が、図2〜図4に示すように、区分する領域
内に液を取込む液取込部をもち、区分する領域内に配管
した入口パス21の周りをシェル1内の長手方向にわた
って区画する区画体31から成るものとした。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、特に構成の簡易化を図るため、図2に明示
するように、区画体31が、対抗する二つの長辺をシェ
ル1の長手方向に沿わせて該シェル1の内面に接触させ
た板体310から成るものとした。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、更に凝縮液を満たす区分領域を必要以上に
大きくせずに、入口パス21との間で熱伝達能力を向上
できるようにするため、図3に示すように、板体310
の長辺の近くに、区分する領域の内方に向けて曲がる屈
曲部313,313を設けている構成にした。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明において、凝縮液を満たす区分領域を必要以上に大き
くせずに、入口パス21との間で熱伝達能力を向上でき
るようにするため、図4に示すように、区画体31が、
区分する領域内に配管した入口パス21の外周部を取囲
む筒体314から成るものとした。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、通路制御手段3の好適な別例として、該通
路制御手段3が、図6〜図8に示すように、シェル1内
におけるガスの開放領域と凝縮液を満たす区分領域とを
除く横断面に拡がり、凝縮液を満たす区分領域内に配管
した入口パス21以外の冷却チューブ2とクロスする多
数枚の平行状のクロスフィン32から成るものとした。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、凝縮液を溜める区分領域とガス領域との短
絡経路を長くして、ガスの直接凝縮量を一層低減するた
め、図8に示すように、クロスフィン32に、シェル1
の内面に沿ってガスの開放領域に張出し、ガスの開放領
域と凝縮液を満たす区分領域とをシェル1の内面に沿っ
て結ぶスパン長を長くする張出片32a,32aを設け
ている構成にした。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1から請求
項7何れか一記載の発明において、更にエコノマイザー
液過冷却器をも構成して、エコノマイザー液過冷却をも
とることができるようにするため、図9〜図13に示す
ように、シェル1の内部で、凝縮液を満たす区分領域内
に配管した入口パス21の下流側に、エコノマイザー液
過冷却用の冷媒チューブ4を配管している構成にした。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、その構成の好適な例として、図9〜図11
に示すように、冷却チューブ2の入口パス21をシェル
1の下部に配管していると共に、この入口パス21の下
部に、仕切体5を介してエコノマイザー液過冷却用の冷
媒チューブ4を配管している構成にした。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
発明において、その構成の好適な別例として、図12及
び図13に示すように、冷却チューブ2の入口パス21
をシェル1の下部で、左右方向一側に配管していると共
に、この入口パス21の左右方向一側に、仕切体6を介
してエコノマイザー液過冷却用の冷媒チューブ4を隣接
状に配管している構成にした。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、図1,図5,図6,
図9に示すように、ガス取入口11から取入れたガス
は、シェル1の内部において、冷却チューブ2に流す冷
却媒体と熱交換して冷され、凝縮して液化する。この凝
縮液は、通路制御手段3により、シェル1内の長手方向
に沿う区分領域内に集められてシェル1の長手方向に流
れ、これと反対方向に流す入口パス21の冷却媒体によ
り過冷却される。この凝縮液の過冷却が行われるとき、
凝縮液は、通路制御手段3により、ガス領域と区分され
ており、この凝縮液とガスの接触によるガスの直接凝縮
を低減でき、過冷却度が落ちるのを防止できる。これと
共に、凝縮液は、冷却チューブ2に流す冷却媒体のうち
最も低温の入口パス21に流れるものと所謂対向流を形
成しながら熱交換することになる。従って、凝縮液の区
分領域内において、凝縮液の過冷却を促進することがで
き、液取出口12から、十分に過冷却された液を取出す
ことができる。
【0018】請求項2記載の発明では、図2〜図4に示
すように、通路制御手段3が区画体31から成り、過冷
却をとる区分領域とガス領域との間を区画体31の壁面
によって仕切るため、凝縮液とガスとの直接接触を確実
に回避することができ、凝縮液の過冷却を十分にとるこ
とができる。
【0019】請求項3記載の発明では、図2に明示する
ように、区画体31を構成する板体310の裏面側と、
この板体310の二つの長辺を接触させるシェル1の内
面側とにより、凝縮液の区分領域を形成することができ
る。区画体31は板体310から成り、その長辺をシェ
ル1に接触させるだけの構造であるため、凝縮液の区分
領域を簡易に形成することができる。
【0020】請求項4記載の発明では、図3に示すよう
に、板体310の長辺の近くに設ける屈曲部313,3
13により、凝縮液を満たす区分領域が狭められ、この
区分領域が必要以上に大きくなるのを回避でき、入口パ
ス21との間で熱伝達能力を向上させることができる。
【0021】請求項5記載の発明では、図4に示すよう
に、区画体31は、凝縮液の区分領域内に配管した入口
パス21の外周部を取囲む筒体314であるため、凝縮
液の区分領域が必要以上に大きくなるのを回避でき、入
口パス21との間で熱伝達能力を向上させることができ
る。
【0022】請求項6記載の発明では、図6〜図8に示
すように、通路制御手段3を構成する多数枚の平行状の
クロスフィン32は、シェル1内におけるガスの開放領
域の他に、凝縮液を満たす区分領域には拡がらず、凝縮
液を満たす区分領域内に配管した入口パス21とはクロ
スしないから、この入口パス21の配管周りに凝縮液が
自由に流れる領域が確保できる。この凝縮液が流れる領
域は、多数枚のクロスフィン32のフィン面が張り出す
通路抵抗の大きなフィンの横断領域を挟んでガス領域と
連通することになるため、ガスと凝縮液との積極的な接
触を回避でき、ガスの直接凝縮量を低減できて、凝縮液
の過冷却を十分にとることができる。
【0023】請求項7記載の発明では、図8に示すよう
に、クロスフィン32に設ける張出片32a,32aに
より、ガス領域と凝縮液の区分領域との間をシェル1の
内面に沿って結ぶ冷却チューブ2が介在しない本来抵抗
の小さな連通路の抵抗を大きくすることができ、ガスの
直接凝縮量を一層低減することができる。
【0024】請求項8記載の発明では、図9〜図13に
示すように、シェル1の内部に、エコノマイザー液過冷
却用の冷媒チューブ4を配管したから、容器数を増やす
ことなくエコノマイザー液過冷却器を構成することがで
き、入口パス21による過冷却に加えて、エコノマイザ
ー液過冷却をもとることができる。
【0025】請求項9記載の発明では、図9〜図11に
示すように、シェル1内の下部において、冷却チューブ
2の入口パス21と接触した後の過冷却液は、仕切体5
を介して下部に受け渡され、エコノマイザー液過冷却用
の冷媒チューブ4と接触して更に過冷却されて取り出さ
れる。こうして、凝縮器を構成する一つのシェル1の内
部に、エコノマイザー液過冷却器をも良好に構成するこ
とができる。
【0026】請求項10記載の発明は、図12及び図1
3に示すように、シェル1内の下部において、その左右
方向一側に配管した冷却チューブ2の入口パス21と接
触した後の過冷却液は、仕切体6を介して左右方向もう
一方側に配管したエコノマイザー液過冷却用の冷媒チュ
ーブ4側に受け渡され、この冷媒チューブ4と接触して
更に過冷却された後、取り出される。こうして、凝縮器
を構成する一つのシェル1の内部に、エコノマイザー液
過冷却器をも良好に構成することができる。
【0027】
【実施例】図1において、1は、円筒を呈する横形のシ
ェルであり、このシェル1の長手方向一側の上部にはガ
ス取入口11を、その下部には液取出口12をそれぞれ
設けている。ガス取入口11には、圧縮機から吐出した
高圧ガス冷媒を導くこととしており、シェル1の内部で
凝縮させた高圧液冷媒を、液取出口12から取り出して
膨脹機構側に送り込むようにしている。膨脹機構の下流
側には、蒸発器が接続され、圧縮、凝縮、膨脹、蒸発を
繰り返す冷凍サイクルを構成するようにしている。循環
させる冷媒には、高沸点側冷媒と低沸点側冷媒とを混合
した互いに非共沸な混合冷媒を用いている。
【0028】シェル1の内部には、左右の管板13,1
4を介して多数本の冷却チューブ2を配管しており、管
板13,14の外方にそれぞれ配設する仕切板15a付
の給排用ヘッダー15及び仕切無しのリターン用ヘッダ
ー16を介して、冷却水を1往復すなわち2パスにわた
り流すようにしている。冷却チューブ2における入口パ
ス21は、図2に示すように、シェル1の下部側におい
て、上下に2段、横方向に4列、合計8本備え、又、出
口パス22は、シェル1の上部側において、同じく上下
に2段、横方向に4列、合計8本備えている。尚、冷却
チューブ2の総数並びに縦横の配設本数は適宜変更可能
である。
【0029】以上の構成において、シェル1内の長手方
向下方に沿って凝縮液を満たす領域を区分して確保し、
且つこの区分した領域において凝縮液をシェル1の長手
方向に流す通路制御手段3を設ける。これと共に、通路
制御手段3で区分する凝縮液を満たす下部領域に、凝縮
液の流通方向と反対方向に冷却水を流す冷却チューブ2
における入口パス21の下段側4列を、運転状態による
液面変動に対応可能なように、上段側のものに対して上
下間隔をやや大きく隔てて配管する。
【0030】図1及び図2に示す第1実施例では、通路
制御手段3を矩形状の板体310から成る区画体31で
構成しており、板体310の相対抗する二つの長辺31
1,312をシェル1の長手方向に沿わせて該シェル1
の内面に接触させていると共に、液取込側の板端310
eを管板14に対し変位させて臨ませ、区分する領域内
に液が取込めるようにしている。
【0031】図3に示す第2実施例では、板体310を
単なる平板とはせずに、板体310の長辺311,31
2の近くに、区分する領域の内方に向けて曲がる一対の
屈曲部313,313を設け、凝縮液を過冷却する区分
領域を小さくし、凝縮液流速を増すことにより、熱伝達
能力を向上できるようにしている。
【0032】図4に示す第3実施例では、区画体31
を、区分する領域内に配管した入口パス21の外周部を
取囲む円筒形の筒体314で形成しており、同様に、凝
縮液の過冷却領域を小さくして、熱伝達能力を向上でき
るようにしている。尚、図4において、315は、筒体
314の出口側と液取出口12とを連結する液冷媒出口
通路である。
【0033】図5に示す第4実施例は、上下4段の冷却
チューブ2の各段を独立したパスとした4パス構造のも
のであり、下部の冷却水取入室17a、中央の冷却水リ
ターン室17b、上部の冷却水取出室17cを仕切る給
排用のヘッダー17と、上下に冷却水リターン室16
a,16bを画成するリターン専用のヘッダー16とに
より、2往復にわたり冷却水を流通させている。凝縮液
の過冷却領域を確保する通路制御手段3は、図1及び図
2に示したものと同様のものであるが、これに代えて、
図3又は図4に示した構造としてもよいのは云うまでも
ない。
【0034】図6及び図7に示す第5実施例は、区画体
31によらずに通路制御手段3を構成したものであり、
通路制御手段3を、シェル1内におけるガスの上部開放
領域と凝縮液を満たす下部区分領域とを除く横断面に拡
がり、凝縮液を満たす区分領域内に配管した入口パス2
1以外の冷却チューブ2とクロスする多数枚の平行状の
クロスフィン32で構成することとし、最下段の入口パ
ス21の配管周りに凝縮液が自由に流れる領域を確保す
ると共に、上部ガス領域との積極的な接触を回避し、ガ
スの直接凝縮量を低減できるようにしたものである。
【0035】図8に示す第6実施例は、クロスフィン3
2の1枚1枚に、シェル1の内面に沿ってガスの開放領
域に張出し、ガスの開放領域と凝縮液を満たす区分領域
とをシェル1の内面に沿って結ぶスパン長を長くする張
出片32a,32aを設け、凝縮液を溜める区分領域と
ガス領域との短絡経路を長くして、ガスの直接凝縮量を
一層低減できるようにしたものである。
【0036】図9〜図11に示す第7実施例は、シェル
1の内部で、凝縮液を満たす下部区分領域内に配管した
入口パス21の下流側下段に、仕切体5を介してエコノ
マイザー液過冷却用の冷媒チューブ4を配管し、この冷
媒チューブ4に凝縮液の一部を中間圧力に減圧した後の
中間圧力冷媒を流して蒸発させることにより、エコノマ
イザー液過冷却をもとることができるようにしたもので
ある。尚、仕切体5は、平板から成り、入口パス21に
対する通路制御手段3を構成する板体310から成る区
画体31に対し、平行に配設している。
【0037】図12及び図13に示す第8実施例は、エ
コノマイザー液過冷却用の冷媒チューブ4の配置関係及
び仕切構造の別例を示し、冷却チューブ2の入口パス2
1をシェル1の下部で、左右方向一側に配管していると
共に、この入口パス21の左右方向一側に、通路制御手
段3を構成する板体310と、その中央下方に立設する
立壁60とで囲む仕切体6を介してエコノマイザー液過
冷却用の冷媒チューブ4を隣接状に配管したものであ
る。
【0038】尚、以上の各構成において、冷却チューブ
2のパス数は2パス、4パスに限定されるものでなく、
ヘッダーとの組合せにより、3パス、5パス、あるいは
6パス以上であってもいっこうに差し支え無い。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、通路制御
手段3により、凝縮液はガス領域と区分して流れ、ガス
の積極的な接触による直接凝縮量を低減でき、対向流と
なる入口パス21の冷却媒体により凝縮液の過冷却を促
進できるから、十分に過冷却された液を取出すことがで
きる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、過冷却をと
る区分領域とガス領域との間を区画体31の壁面によっ
て仕切るため、凝縮液とガスとの直接接触を確実に回避
することができ、凝縮液の過冷却を十分にとることがで
きる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、板体310
により、凝縮液の区分領域を簡易に形成することができ
る。
【0042】請求項4記載の発明によれば、板体310
の長辺の近くに設ける屈曲部313,313により、凝
縮液を満たす区分領域を小さくでき、入口パス21との
間で熱伝達能力を向上させることができる。
【0043】請求項5記載の発明によれば、筒体314
により、凝縮液を満たす区分領域を小さくでき、入口パ
ス21との間で熱伝達能力を向上させることができる。
【0044】請求項6記載の発明によれば、クロスフィ
ン32により、凝縮液とガスとの積極的な接触を回避で
き、凝縮液の過冷却を十分にとることができる。
【0045】請求項7記載の発明によれば、クロスフィ
ン32に設ける張出片32a,32aにより、ガスの直
接凝縮量を一層低減することができる。
【0046】請求項8記載の発明によれば、容器数を増
やすことなくエコノマイザー液過冷却器を構成すること
ができ、入口パス21による過冷却に加えて、エコノマ
イザー液過冷却をもとることができる。
【0047】請求項9記載の発明によれば、冷却チュー
ブ2の入口パス21の下部に配置するエコノマイザー液
過冷却用の冷媒チューブ4、その間を仕切る仕切体5に
より、一つのシェル1の内部に、エコノマイザー液過冷
却器をも良好に構成することができる。
【0048】請求項10記載の発明によれば、冷却チュ
ーブ2の入口パス21と左右に分けて配置するエコノマ
イザー液過冷却用の冷媒チューブ4、その間を仕切る仕
切体6により、一つのシェル1の内部に、エコノマイザ
ー液過冷却器をも良好に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凝縮器の第1実施例を示す断面
図。
【図2】同図1におけるA,A線での断面図。
【図3】同第2実施例の断面図。
【図4】同第3実施例の断面図。
【図5】同第4実施例の断面図。
【図6】同第5実施例の断面図。
【図7】同図6におけるB,B線での断面図。
【図8】同第6実施例の断面図。
【図9】同第7実施例の断面図。
【図10】同図9におけるC,C線での断面図。
【図11】同第7実施例の要部斜視図。
【図12】同第8実施例の要部斜視図。
【図13】同第8実施例の断面図。
【符号の説明】
1;シェル、11;ガス取入口、12;液取出口、2;
冷却チューブ、21;入口パス、3;通路制御手段、3
1;区画体、310;板体、313;屈曲部、314;
筒体、32;クロスフィン、32a;張出片、4;エコ
ノマイザー液過冷却用の冷媒チューブ、5,6;仕切体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス取入口(11)及び液取出口(1
    2)をもつシェル(1)と、シェル(1)の内部に配管
    する多数本の冷却チューブ(2)とを備えたシェルアン
    ドチューブ式凝縮器において、シェル(1)内の長手方
    向に沿って凝縮液を満たす領域を区分して確保し、且つ
    この区分した領域において凝縮液をシェル(1)の長手
    方向に流す通路制御手段(3)を設けると共に、この通
    路制御手段(3)で区分する凝縮液を満たす領域に、凝
    縮液の流通方向と反対方向に冷却媒体を流す冷却チュー
    ブ(2)の入口パス(21)を配管したことを特徴とす
    るシェルアンドチューブ式凝縮器。
  2. 【請求項2】 通路制御手段(3)が、区分する領域内
    に液を取込む液取込部をもち、区分する領域内に配管し
    た入口パス(21)の周りをシェル(1)内の長手方向
    にわたって区画する区画体(31)から成る請求項1記
    載のシェルアンドチューブ式凝縮器。
  3. 【請求項3】 区画体(31)が、対抗する二つの長辺
    をシェル(1)の長手方向に沿わせて該シェル(1)の
    内面に接触させた板体(310)から成る請求項2記載
    のシェルアンドチューブ式凝縮器。
  4. 【請求項4】 板体(310)の長辺の近くに、区分す
    る領域の内方に向けて曲がる屈曲部(313,313)
    を設けている請求項3記載のシェルアンドチューブ式凝
    縮器。
  5. 【請求項5】 区画体(31)が、区分する領域内に配
    管した入口パス(21)の外周部を取囲む筒体(31
    4)から成る請求項2記載のシェルアンドチューブ式凝
    縮器。
  6. 【請求項6】 通路制御手段(3)が、シェル(1)内
    におけるガスの開放領域と凝縮液を満たす区分領域とを
    除く横断面に拡がり、凝縮液を満たす区分領域内に配管
    した入口パス(21)以外の冷却チューブ(2)とクロ
    スする多数枚の平行状のクロスフィン(32)から成る
    請求項1記載のシェルアンドチューブ式凝縮器。
  7. 【請求項7】 クロスフィン(32)に、シェル(1)
    の内面に沿ってガスの開放領域に張出し、ガスの開放領
    域と凝縮液を満たす区分領域とをシェル(1)の内面に
    沿って結ぶスパン長を長くする張出片(32a,32
    a)を設けている請求項6記載の横形シェルアンドチュ
    ーブ式凝縮器。
  8. 【請求項8】 シェル(1)の内部で、凝縮液を満たす
    区分領域内に配管した入口パス(21)の下流側に、エ
    コノマイザー液過冷却用の冷媒チューブ(4)を配管し
    ている請求項1から請求項7何れか一記載のシェルアン
    ドチューブ式凝縮器。
  9. 【請求項9】 冷却チューブ(2)の入口パス(21)
    をシェル(1)の下部に配管していると共に、この入口
    パス(21)の下部に、仕切体(5)を介してエコノマ
    イザー液過冷却用の冷媒チューブ(4)を配管している
    請求項8記載のシェルアンドチューブ式凝縮器。
  10. 【請求項10】 冷却チューブ(2)の入口パス(2
    1)をシェル(1)の下部で、左右方向一側に配管して
    いると共に、この入口パス(21)の左右方向一側に、
    仕切体(6)を介してエコノマイザー液過冷却用の冷媒
    チューブ(4)を隣接状に配管している請求項8記載の
    シェルアンドチューブ式凝縮器。
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