JPH08224953A - インクジェットカラー記録方法及びこれに用いるインクセット - Google Patents

インクジェットカラー記録方法及びこれに用いるインクセット

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JPH08224953A
JPH08224953A JP31584495A JP31584495A JPH08224953A JP H08224953 A JPH08224953 A JP H08224953A JP 31584495 A JP31584495 A JP 31584495A JP 31584495 A JP31584495 A JP 31584495A JP H08224953 A JPH08224953 A JP H08224953A
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JP
Japan
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ink
pigment
color
recording method
water
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JP31584495A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tochihara
伸一 栃原
Kiyomi Aono
清美 青野
Tadaki Inamoto
忠喜 稲本
Hiromichi Noguchi
弘道 野口
Masami Ikeda
雅実 池田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各色の顔料インクの記録ヘッドの吐出性を平
均化させることが可能であり、かつ保存安定性に対して
も良好なインクジェットカラー記録方法及びこれに用い
るインクセットを提供する。 【構成】 複数のカラー顔料インクを用いて、インクジ
ェット方法により被記録材にカラー画像を形成するイン
クジェットカラー記録方法において、前記カラー顔料イ
ンクの各々が顔料分散剤を含み、且つ少なくとも一色の
インクに含まれる顔料分散剤が他のインクに含まれる顔
料分散剤と異なるインクジェットカラー記録方法及びこ
れに用いるインクセット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のカラー顔料
インクを使用するインクジェットカラー記録方法、およ
びこの方法に用いるインクセットに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は騒音が少な
い、ランニングコストが安い、カラー化が容易、装置の
小型化も可能であるため、オフィスそして、パーソナル
ユースとして近年急速に普及してきている。
【0003】最近では、特に低価格のカラー画像出力機
としての要望が高まっており、これにこたえるべき技術
手段としては、同一の吐出特性を発現するよう設計され
た複数個の記録ヘッドと複数の水溶性のカラー染料を用
いた記録液を装置に搭載してカラー画像を得るというの
が一般的であった。
【0004】ところが、カラー画像の場合、複数色のう
ち一色でも耐水性や耐光性が悪いとそれらの影響でカラ
ー画像の品位が極端に劣化する場合があるため、記録液
の着色剤として堅牢性の強い顔料がインクジェット記録
用として使用されることが期待されており、これらに関
する出願も多くなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の従来技
術のほとんどは単にインク保持時の顔料の凝集、沈降、
分離の発生やノズルの目詰まりに対する改良についてで
あり、インクジェット記録における基本特性として最も
重要な記録ヘッドに対する顔料インクの吐出特性(吐出
量、吐出速度、周波数応答性)についての検討は十分に
なされていない。
【0006】特に、カラー顔料インクを用いたインクジ
ェットカラー記録に関しての技術的知見はまだ乏しい。
例えば、特開平4−170474号公報には、吐出安定
性、すなわち印字の持続性向上についての提案がなされ
ているが、まずは、高画質のカラー画像が得られる所定
の吐出特性を満足することが最優先される問題であり、
次に所定の吐出特性を持続させることが重要となる。し
かるに、従来の染料系インクの場合には前述した初期の
吐出特性は比較的容易に満足しえたが、顔料インクの場
合は顔料分散体の種類によってはその特性が大きく変化
する。この変化の要因はほとんどの場合、周波数応答性
に問題がある。このような場合の対応手段として染料系
インクの場合は、染料の液媒体中での安定性が顔料より
は安定しているので、様々な種類の溶剤や添加剤等の使
用がその対象になり得るため、インク組成の改良のみで
も対応をとることが可能であった。
【0007】ところが、顔料の場合は周知のとおり染料
よりも液媒体中での安定性、すなわち分散安定性には不
安があるため、前述した染料系インクほどの溶剤や添加
剤の選択に対する自由度がなく、そのために記録ヘッド
の改良による吐出特性の最適化をおこなわざるをえな
い。しかも、モノクロ用のインクジェット記録装置であ
れば、1種類の記録ヘッドの吐出最適化をおこなえばよ
いが、カラー記録の場合は少なくとも数個の記録ヘッド
の最適設計を個別にそれぞれおこなわなければならない
というのが実状である。
【0008】そこで、本発明はかかる課題を解決するた
めのものであり、その目的は、各色の顔料インクの記録
ヘッドの吐出性を平均化させることが可能であり、かつ
保存安定性に対しても良好なインクセット及びインクジ
ェットカラー記録方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、複数の
カラー顔料インクを用いて、インクジェット方法により
被記録材にカラー画像を形成するインクジェットカラー
記録方法において、前記カラー顔料インクの各々が顔料
分散剤を含み、且つ少なくとも一色のインクに含まれる
顔料分散剤が他のインクに含まれる顔料分散剤と異なる
ものであることを特徴とするインクジェットカラー記録
方法である。
【0010】また、本発明は、複数のカラー顔料インク
を組み合わせたインクセットにおいて、前記カラー顔料
インクの各々が顔料分散剤を含み、且つ少なくとも一色
のインクに含まれる顔料分散剤が他のインクに含まれる
顔料分散剤と異なるものであることを特徴とするインク
セットである。
【0011】本発明のインクジェットカラー記録方法お
よびインクセットにおいては、少なくとも4色のカラー
顔料インクを用いるのが好ましい。本発明においては、
前記カラー顔料インクが顔料分散型水性インクであるの
が好ましい。
【0012】また、前記複数のカラー顔料インクが、ブ
ラックインク、マゼンタインクおよびシアンインクの少
なくとも一色のインクを含み、ブラックインクを含む
場合、該ブラックインクの顔料分散剤が水溶性樹脂であ
り、マゼンタインクを含む場合、該マゼンタインクの
顔料がキナクリドンで、顔料分散剤が水溶性界面活性剤
であり、またはシアンインクを含む場合、該シアンイ
ンクの顔料がフタロシアニンで、顔料分散剤が水溶性界
面活性剤であるものが好ましい。
【0013】前記水溶性界面活性剤が、リン酸エステル
系界面活性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリ
オキシエチレンアルキルアミンの中から選ばれる水溶性
界面活性剤であるのが好ましい。前記顔料分散剤が前記
カラー顔料インク中に0.1〜10重量%、好ましくは
1〜5重量%の範囲で含有されているのが好ましい。
【0014】前記カラー顔料インクは、その全重量に対
して1〜20重量%の範囲で顔料を含むものが好まし
い。前記水溶性樹脂が重量平均分子量500〜3000
0、好ましくは1000〜15000のものが好まし
い。また、インクジェットカラー記録方法においては、
インクジェット方法がインクに熱エネルギーを作用させ
てインク滴を形成させる方法が好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェットカラー記
録方法は、複数のカラー顔料インクを用いて、インクジ
ェット方法により被記録材にカラー画像を形成するイン
クジェットカラー記録方法において、前記カラー顔料イ
ンクの各々が顔料分散剤を含み、且つ少なくとも一色の
インクに含まれる顔料分散剤が他のインクに含まれる顔
料分散剤と異なるものであることを特徴とする。
【0016】また、本発明のインクジェットカラー記録
方法に用いるインクセットは、複数のカラー顔料インク
を組み合わせたインクセットにおいて、前記カラー顔料
インクの各々が顔料分散剤を含み、且つ少なくとも一色
のインクに含まれる顔料分散剤が他のインクに含まれる
顔料分散剤と異なるものであることを特徴とする。
【0017】本発明に使用できる顔料分散剤としては、
通常の水溶性界面活性剤、または水溶性樹脂を用いる
が、これらの選択は使用する顔料の種類にもよるが、前
述したごとく本発明は、顔料の分散系を破壊せずに吐出
特性の平均化を図るものであり、そのためには、この顔
料分散剤を選定する段階で吐出特性をも考慮した検討が
なされ、かつ、本来の目的である顔料の分散安定性も確
保された最適な顔料分散液を用いることが重要である。
【0018】本発明者等は、鋭意検討の結果、熱エネル
ギーを作用させてインク滴を吐出させるバブルジェット
制御方式の記録ヘッドに対して、少なくとも異なる複数
の顔料種に対して同一の顔料分散剤を適用しても均一な
吐出特性はなかなか得られなかったが、顔料分散剤の種
類を変えることにより吐出特性をコントロールすること
が可能となり、特に有機顔料に対しては界面活性剤が効
果的であった。
【0019】すなわち、インクジェット制御方式の記録
ヘッドに対して、良好な吐出特性を得るための重要なポ
イントはインクの粘度を所定の範囲に調整することであ
る。一般にインクの粘度が高くなるほど吐出特性が低下
する傾向にあり、特に周波数応答性は、その影響を受け
やすい。この周波数応答性は、インクジェット記録装置
の記録速度をコントロールする重要なファクターであ
り、モノクロはもとより、カラーの記録速度もより速め
ようとする最近の動向からもその重要性は増してきてい
る。
【0020】しかるに、水溶性樹脂を用いる樹脂分散の
場合は、樹脂自体が高分子量のものであるために、使用
する量をできるだけ低減しないとインクの粘度を下げる
ことができない。しかも、そのような条件下で顔料の分
散安定性も確保しなければならない。つまり、インクの
粘度を所定の範囲内に下げ得る、できるだけ少ない樹脂
量で、顔料の分散安定性を満足し得るかどうかという問
題であるが、このことは顔料の種類によるところが大き
い。すなわち、カーボンブラックの場合は、重量平均分
子量がある特定の範囲内にある水溶性樹脂を用いること
により前述の問題点を解決できたが、有機顔料の場合、
特にマゼンタ、シアン、これらの中でも色調の良好なキ
ナクリドン顔料とフタロシアニン顔料については、前述
の問題点を解決することはできなかった。
【0021】そこで、水溶性樹脂のかわりに水溶性界面
活性剤を顔料分散剤として使用した結果、その使用量に
対するインク粘度の上昇が水溶性樹脂を使用した場合よ
りも小さいため、顔料の分散安定性も十分満足できて、
且つ吐出特性の良好なカラー顔料インクを得ることがで
きた。
【0022】水溶性界面活性剤の具体例として、例えば
アニオン界面活性剤としては高級脂肪酸塩、アルキル硫
酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルエステル硫酸
塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルスルホ
ン酸塩、スルホコハク酸塩、アルキルアリル及びアルキ
ルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリ
ールエーテルリン酸塩等がある。
【0023】カチオン界面活性剤としては、アルキルア
ミン塩、ジアルキルアミン塩、テトラアルキルアンモニ
ウム塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジニウム
塩、イミダゾリニウム塩等、両性界面活性剤としては、
ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシ
ン、アルキルジ(アミノエチル)グリシン、イミダゾリ
ニウムベタイン等、ノニオン系界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソル
ビタンエステル、ショ糖エステル、グリセリンエステル
のポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルの
ポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルの
ポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミ
ド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アミンオキシ
ド、ポリオキシエチレンアルキルアミン等を使用するこ
とができる。
【0024】特に、キナクリドン顔料とフタロシアニン
顔料については、リン酸エステル系界面活性剤、ポリオ
キシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミンを顔料分散剤として使用した場合に良好な結果
が得られた。
【0025】次に、水溶性樹脂としては、スチレン、ス
チレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、α,β−エチ
レン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル
等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレ
イン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマー
ル酸、フマール酸誘導体等から選ばれた少なくとも2つ
以上の単量体からなるブロック共重合体、あるいはラン
ダム共重合体、または、これらの塩等が挙げられる。こ
れらの樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶なアルカ
リ可溶型樹脂であり、インクジェット用インクに用いる
ものとして、分散液の低粘度化が可能で、分散も容易で
あるという利点があるため特に好ましく用いられる。
【0026】さらに、親水性単量体からなるホモポリマ
ー、また、それらの塩でもよい。また、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセル
ロース、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
等の水溶性樹脂、ロジン、セラック等の天然樹脂も使用
することが可能である。また、これらの水溶性樹脂の重
量平均分子量は500〜30000の範囲が好ましく、
さらに好ましくは1000〜15000の範囲である。
【0027】前記水溶性界面活性剤および水溶性樹脂は
インク全重量に対して0.1〜10重量%、好ましくは
1〜5重量%の範囲で含有されることが好ましい。
【0028】本発明におけるインクで使用する顔料の含
有量は、インク全重量に対して1〜20重量%、好まし
くは、2〜12重量%の範囲で用いることが好ましい。
【0029】本発明で使用する顔料は上記性能を満足す
るものならばどのようなものでも使用可能だが、黒イン
クに使用されるカーボンブラックとしては、ファーネス
法、チャネル法で製造されたカーボンブラックで、1次
粒子径が15〜40nm、BET法による比表面積が、
50〜300m2 /g、DBP給油量が、40〜150
ml/100g、揮発分が0.5〜10%、pH値が2
〜9であり、例えば、No.2300,No.900,
MCF88,No.33,No.40,No.45,N
o.52,MA7,MA8,No.2200B(以上三
菱化成社製)、RAVEN1255(コロンビア社
製)、
【0030】REGAL400R,REGAL330
R,REGAL660R,MOGULL(キャボット社
製)、Color Black FW1,Color
Black FW18,Color Black S1
70,Color Black S150,Print
es 35,Printex U(デグッサ社製) 等の市販品を使用することができる。また、本発明のた
めに新たに試作されたものでもよい。
【0031】イエローインクに使用される顔料として
は、C.I.Pigment Yellow 1,C.
I.Pigment Yellow 2,C.I.Pi
gment Yellow 3,C.I.Pigmen
t Yellow 13, C.I.Pigment
Yellow 16,C.I.Pigment Yel
low 74,C.I.Pigment Yellow
83、C.I.Pigment Yellow 10
9,C.I.Pigment Yellow 110、
【0032】マゼンタインクとして使用される顔料とし
ては、C.I.Pigment Red 5,C.I.
Pigment Red 7,C.I.Pigment
Red 12,C.I.Pigment Red 4
8(Ca),C.I.Pigment Red 48
(Mn),C.I.Pigment Red 57(C
a),C.I.Pigment Red 112,C.
I.Pigment Red 122,C.I.Pig
ment Red 202,C.I.Pigment
Red 207、
【0033】シアンインクとして使用される顔料として
は、C.I.Pigment Blue 1,C.I.
Pigment Blue 2,C.I.Pigmen
tBlue 3,C.I.Pigment Blue
15:3,C.I.Pigment 16,C.I.P
igment Blue 22,C.I.VatBlu
e 4,C.I.Vat Blue 6等が挙げられる
が、本発明のために新たに製造されたものでも使用可能
である。これら顔料のぬれ性向上のために、その表面処
理等を施してもよい。
【0034】また、色調の点からマゼンタインクでは、
C.I.Pigment Red122,C.I.Pi
gment Red 202,C.I.Pigment
Red 207等のキナクリドン顔料が、シアンインク
では、C.I.Pigment Blue 15:3等
のフタロシアニン顔料が好ましい。
【0035】本発明におけるインクにおいて好適な水性
媒体は、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒であり、水と
しては種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオ
ン交換水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。な
お、インク中の水の含有量は、通常20〜80重量%、
好ましくは30〜60重量%の範囲である。
【0036】また、その他、併用し得る任意の溶剤成分
として、水と混合して使用される水溶性有機溶剤として
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアル
コール類:ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類:アセトン、ジアセトンアルコール等の
ケトンまたはケトンアルコール類:テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類:
【0037】ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレングリコール類:エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭
素原子を含むアルキレングリコール類:
【0038】グリセリン、エチレングリコールモノメチ
ル(またはエチル)エーテル、ジエチレングリコールメ
チル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチル(またはエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル類:N−メチル−2−ピロ
リドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等が挙げられる。
【0039】これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、
ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレ
ングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル等の
多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。
【0040】さらに、吐出の安定性を得るためにはエタ
ノール、あるいはイソプロピルアコール、または多価ア
ルコールの低級アルキルエーテル類を添加することが効
果的である。これらの溶剤を添加することによって記録
液の薄膜抵抗体上での発泡をより安定に行うことができ
る。本発明におけるインク中の上記水溶性有機溶剤の含
有量は、インク全重量の5〜60重量%の範囲であり、
好ましくは10〜50重量%の範囲である。
【0041】また、本発明におけるインクは、上記の成
分の他に必要に応じて所望の物性値をもつ記録液とする
ために上記以外の界面活性剤、消泡剤、防腐剤等を添加
することができる。さらにノズル乾燥防止剤として尿
素、チオ尿素、エチレン尿素またはそれらの誘導体を含
有することもできる。
【0042】また、分散剤としてアルカリ可溶型の界面
活性剤又は樹脂を使用した場合の分散液に添加される塩
基類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、アミンメチルプロパノー
ル、アンモニア等の有機アミン、あるいは、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基が好ましい。
【0043】一方、本発明に使用する分散機は、一般に
使用される分散機なら如何なるものでもよいが、例え
ば、ボールミル、ロールミル、サンドミル等があげられ
るが、その中でも、高速度のサンドミルが好ましく、例
えば、スーパーミル、サンドグラインダー、ビーズミ
ル、アジテータミル、グレンミル、ダイノーミル、パー
ルミル、コボルミル(いずれも商品名)等が挙げられ
る。
【0044】本発明において、所望の粒度分布を有する
顔料の分散体を得る方法としては、分散機の粉砕メディ
アのサイズを小さくする、粉砕メディアの充填率を大き
くする、また処理時間を長くする、吐出速度を遅くす
る、粉砕後フィルターや遠心分離機等で分級する等の手
法が用いられる。または、それらの手法の組み合わせが
あげられる。
【0045】次に、本発明のインクジェットカラー記録
方法は、顔料インクのうち少なくとも一色のインクの顔
料分散剤の種類が異なる、少なくとも4色の顔料インク
を用いて、被記録材上にカラー画像を形成する。その具
体的な記録方法は、少なくとも4個以上の記録ヘッドを
用い、各記録ヘッドの記録インクに記録信号を与え、発
生した熱エネルギーにより液滴を吐出する方法が好まし
く、そのための好適な記録装置について説明する。
【0046】その装置の主要部である記録ヘッドの構成
を図1、図2および図3に示す。ヘッド13はインクを
通す溝14を有するガラス、セラミック又はプラスチッ
ク板等と、感熱記録に用いられる発熱抵抗体を有する発
熱ヘッド15(図ではヘッドが示されているが、これに
限定されるものではない)とを接着して得られる。発熱
ヘッド15は酸化シリコン等で形成される保護膜16、
アルミニウム電極17−1、17−2、ニクロム等で形
成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、アルミナ等の
放熱性の良い基板20よりなっている。記録インク21
は吐出オリフィス22まで来ており、圧力Pによりメニ
スカス23を形成している。
【0047】ここで、電極17−1、17−2に電気信
号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急
激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカスが発生し、オリフィス22よ
り記録液滴24となり、被記録材25に向かって飛翔す
る。図3には図1に示したノズルを多数並べた記録ヘッ
ドの概略図を示す。該記録ヘッドは多数の流路を有する
ガラス板27等と図1において説明したものと同様の発
熱ヘッド28を密着して作られる。
【0048】尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面で
ある。図4に、該ヘッドを組み込んだインクジェット記
録装置の1例を示す。図4において、61はワイピング
部材としてのブレードであり、その一端はブレード保持
部材によって保持されて固定端となり、カンチレバーの
形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによる記録領域
に隣接した位置に配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と接し、キャッピングを行
う構成を備える。さらに63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
前記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61、及び吸収体
63によってインク吐出口面に水分、塵等の除去が行わ
れる。
【0049】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66はこの記録ヘッド6
5を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッ
ジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に
係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆
動されるベルト69と接続(図示せず)している。これ
によりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動が可
能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接
した領域の移動が可能となる。
【0050】51は被記録材を挿入する為の給送部であ
り、52はモータ(図示せず)により駆動される給送ロ
ーラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口
面と対向する位置へ被記録材が給送され、記録が進行す
るにつれて、排出ローラ53を配した排出部へ排出され
る。
【0051】上記の構成において記録ヘッド65が記録
終了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出口面に当
接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘ
ッドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0052】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は前記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
【0053】前記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0054】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収容部、例えばインク袋で
あり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。
この栓42に針(図示せず)を挿入することにより、イ
ンク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。
44は廃インクを受容するインク吸収体である。
【0055】インク収容部としては、インクとの接液面
がポリオレフフィン、特にポリエチレンで形成されてい
るのが好ましい。本発明で使用されるインクジェット記
録装置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッ
ジが別体となったものに限らず、図6に示す如きそれら
が一体となったものも好適に用いられる。
【0056】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例えば
インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中
のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71から
インク滴として吐出される構成になっている。インク吸
収体の材料としては、ポリウレタンを用いることができ
る。72は記録ユニット内部を大気に連通させるための
大気連通口である。この記録ユニット70は、図4で示
す記録ヘッドに変えて用いられるものであって、キャリ
ッジ66に対し脱着自在になっている。尚、本発明に使
用する記録装置において、上記ではインクに熱エネルギ
ーを作用させてインク液滴を吐出するインクジェット記
録装置を例に挙げたが、本発明は、そのほか圧電素子を
使用するピエゾ方式などその他のインクジェット記録装
置でも同様に利用できる。
【0057】さて、本発明の記録方法を実施する場合に
は、例えば、前記図3に示した記録ヘッドを4つキャリ
ッジ上に並べた記録装置を使用する。図7はその一例で
ある。81、82、83、84はそれぞれブラック、シ
アン、マゼンタ、イエローの各カラーインクを吐出する
ための記録ヘッドである。該ヘッドは前記した記録装置
に配置され、記録信号に応じて、各色のインクを吐出す
る。また、図7では記録ヘッドを4つ使用した例を示し
たが、これに限定されるものではなく、図8に示したよ
うに1つの記録ヘッドで複数のカラーインク液流路を分
けて行う場合も好ましい。
【0058】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。な
お、以下に示す部は特に説明がない限り重量部を示す。
【0059】実施例1インクセット1の調整 (1)イエロー分散液の作製 スチレン−アクリル酸共重合体(平均分子量7000) 5.5部 モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 67.5部 ジエチレングリコール 5.0部
【0060】上記成分を混合し、ウォーターバスで70
℃に加熱し、樹脂分を完全に溶解させた。この溶液に
C.I.Pigment Yellow 74を20
部、イソプロピルアルコールを1.0部加え、30分間
プレミキシングをおこなった後、下記の条件で分散処理
を行った。
【0061】 分散機 サンドグラインダー 粉砕メディア ジルコニウムビーズ 1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 粉砕時間 3時間 さらに、遠心分離処理(12000rpm、20分間)
を行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
【0062】 (2)マゼンタ分散液の作製 ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩 4.0部 モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 69.0部 ジエチレングリコール 5.0部 上記成分を混合し、ウォータバスで70℃に加温し、界
面活性剤を完全に溶解させた。この溶解にC.I.Pi
gment Red 122を20部、イソプロピルア
ルコール1.0部を加え、30分間プレミキシングを行
った後、上記イエロー分散液の作製時と同一条件で分散
処理を行った。
【0063】 (3)シアン分散液の作製 ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩 5.0部 モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 68.0部 ジエチレングリコール 5.0部 上記成分を混合し、ウォターバスで70℃に加温し、樹
脂分を完全に溶解させた。この溶液にC.I.Pigm
ent Blue 15:3を20部、イソプロピルア
ルコール1.0部を加え、30分間プレミキシングを行
った後、上記イエロー分散液の作製時と同一条件で分散
処理をおこなった。
【0064】 (4)ブラック分散液の作製 スチレン−アクリル酸共重合体(平均分子量7000) 5.0部 モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 68.0部 ジエチレングリコール 5.0部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、
樹脂分を完全に溶解させた。この溶解にカーボンブラッ
ク(MCF88、三菱化成社製)を20部、イソプロピ
ルアルコール1.0部を加え、30分間プレミキシング
をおこなった後、上記イエロー分散液の作製時と同一条
件で分散処理を行った。
【0065】(5)各色インクの作製 各色インクの作製は、上記各色分散液に以下の成分を加
えることにより所定の濃度になるように調整した。
【0066】 上記各色分散液 30部 グリセリン 10部 ジエチレングリコール 10部 ポリエチレングリコール#400 5部 N−メチル−2−ピロリドン 10部 エタノール 5部 イオン交換水 30部 以上のような手順により、4色のインクからなるインク
セット1を調整した。
【0067】このようにして得られたインクセット1
を、記録信号に応じた熱エネルギーを付与することによ
りインクを吐出させるオンデマンド型記録ヘッドを複数
個有するインクジェットカラー記録装置に適用して試験
を行なった。
【0068】試験方法 (試験1)吐出量の評価 一定の吐出パルスを与えて印字させた後、インクの消費
量を測定することにより、オリフィスから吐出したイン
ク1滴分の吐出量を計算した。インクセットの4色の平
均値に対して、各色インクの実測値のバラツキが 1)全色とも±10%以内の範囲にある場合 ○ 2)少なくとも1色が±11〜15%の範囲にある場合 △ 3)少なくとも1色が±16%以上の範囲にある場合 ×
【0069】(試験2)吐出速度の評価 インクがオリフィスから0.5mm飛しょうするまでの
インク液滴の平均速度を測定した。インクセットの4色
の平均値に対して、各色インクの実測値のバラツキが 1)全色とも±15%以内の範囲にある場合 ○ 2)少なくとも1色が±16〜25%の範囲にある場合 △ 3)少なくとも1色が±26%以上の範囲にある場合 ×
【0070】(試験3)周波数応答性の評価 駆動周波数を1KHzから少しずつ高くしていった場合
の印字画像のみだれ、すなわち不吐出、着弾不良、ドッ
ト径の不均一等の有無を判断基準として、各色インクの
安定吐出が可能な最高周波数を測定した。
【0071】インクセットの4色の平均値に対して、こ
れら4色のうち最小となるインクの実測値のバラツキが 1)−10%以内の範囲にある場合 ○ 2)−11%以上の範囲にある場合 ×
【0072】(試験4)インク保存安定性の評価 上記各色の顔料インクをガラス容器に密閉し、60℃で
3ヵ月間保存した後、顔料粒子の凝集が起こったり増粘
といった問題が発生したものを×、発生しなかったもの
を○とした。実施例1の評価結果は、いずれの評価も○
であった。
【0073】実施例2〜5 インクセット2〜5の調整は、インクセット1と同様の
方法で行うが、表1,2に示すように各色分散液の作製
条件の中で使用する顔料と顔料分散剤の種類のみが異な
り、その他の条件、例えば含有成分及びその量等につい
ても、各色のインク作製に至るまでまったく同一条件に
ておこなった。表中の数値で特に記載のないものは重量
部を示している。表1,2に示すインクセット2〜5を
用いて実施例1と同様の評価をおこなった。その結果を
表4に示す。
【0074】比較例1,2 表3に示すインクセット6,7を用いて実施例1と同様
の評価を行った。その結果を表4に示す。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットカラー記録方法及びかかるインクセットを用いれ
ば、各色の顔料インクの記録ヘッドの吐出特性(吐出
量、吐出速度、周波数応答性)を平均化させることが可
能なため、高画質のカラー画像を得ることができると同
時に、各色の記録ヘッドをそれぞれのインクの特性に合
わせて個別に異なる設計をして吐出特性を平均化させる
必要がなくなるので、記録ヘッドの機能性、生産性及び
コストの面からもその改善効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】インクジェット記録装置のヘッド部の外観斜視
図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
【図7】本発明の実施例で使用した複数の記録ヘッドが
配列した記録部を示した斜視図である。
【図8】本発明に使用する別の記録ヘッドの斜視図であ
る。
【符号の説明】
13 ヘッド 15 発熱ヘッド 21 インク 25 被記録材 28 発熱ヘッド 40 インク袋 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 61 ワイピング部材 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 70 記録ユニット 71 ヘッド部 72 大気連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 弘道 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 池田 雅実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカラー顔料インクを用いて、イン
    クジェット方法により被記録材にカラー画像を形成する
    インクジェットカラー記録方法において、前記カラー顔
    料インクの各々が顔料分散剤を含み、且つ少なくとも一
    色のインクに含まれる顔料分散剤が他のインクに含まれ
    る顔料分散剤と異なるものであることを特徴とするイン
    クジェットカラー記録方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも4色のカラー顔料インクを用
    いる請求項1記載のインクジェットカラー記録方法。
  3. 【請求項3】 前記カラー顔料インクが顔料分散型水性
    インクである請求項1または2記載のインクジェットカ
    ラー記録方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のカラー顔料インクがブラック
    インクを含み、該ブラックインクの顔料分散剤が水溶性
    樹脂である請求項1記載のインクジェットカラー記録方
    法。
  5. 【請求項5】 前記複数のカラー顔料インクがマゼンタ
    インクを含み、該マゼンタインクの顔料がキナクリドン
    で、顔料分散剤が水溶性界面活性剤である請求項1記載
    のインクジェットカラー記録方法。
  6. 【請求項6】 前記複数のカラー顔料インクがシアンイ
    ンクを含み、該シアンインクの顔料がフタロシアニン
    で、顔料分散剤が水溶性界面活性剤である請求項1記載
    のインクジェットカラー記録方法。
  7. 【請求項7】 前記水溶性界面活性剤が、リン酸エステ
    ル系界面活性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポ
    リオキシエチレンアルキルアミンの中から選ばれる水溶
    性界面活性剤である請求項5または6記載のインクジェ
    ットカラー記録方法。
  8. 【請求項8】 前記顔料分散剤が前記カラー顔料インク
    中に0.1〜10重量%の範囲で含有されている請求項
    1記載のインクジェットカラー記録方法。
  9. 【請求項9】 前記顔料分散剤が前記カラー顔料インク
    中に1〜5重量%の範囲で含有されている請求項1記載
    のインクジェットカラー記録方法。
  10. 【請求項10】 前記カラー顔料インクは、その全重量
    に対して1〜20重量%の範囲で顔料を含む請求項1記
    載のインクジェットカラー記録方法。
  11. 【請求項11】 前記水溶性樹脂が重量平均分子量50
    0〜30000のものである請求項4記載のインクジェ
    ットカラー記録方法。
  12. 【請求項12】 前記水溶性樹脂が重量平均分子量10
    00〜15000のものである請求項4記載のインクジ
    ェットカラー記録方法。
  13. 【請求項13】 前記インクジェット方法がインクに熱
    エネルギーを作用させてインク滴を形成させる方法であ
    る請求項1記載のインクジェットカラー記録方法。
  14. 【請求項14】 複数のカラー顔料インクを組み合わせ
    たインクセットにおいて、前記カラー顔料インクの各々
    が顔料分散剤を含み、且つ少なくとも一色のインクに含
    まれる顔料分散剤が他のインクに含まれる顔料分散剤と
    異なるものであることを特徴とするインクセット。
  15. 【請求項15】 少なくとも4色のカラー顔料インクを
    有する請求項14記載のインクセット。
  16. 【請求項16】 前記カラー顔料インクが顔料分散型水
    性インクである請求項14または15記載のインクセッ
    ト。
  17. 【請求項17】 前記顔料分散剤が水溶性界面活性剤ま
    たは水溶性樹脂である請求項14記載のインクセット。
  18. 【請求項18】 前記顔料分散剤が前記カラー顔料イン
    ク中に0.1〜10重量%の範囲で含有されている請求
    項14記載のインクセット。
  19. 【請求項19】 前記顔料分散剤が前記カラー顔料イン
    ク中に1〜5重量%の範囲で含有されている請求項14
    記載のインクセット。
  20. 【請求項20】 前記カラー顔料インクは、その全重量
    に対して1〜20重量%の範囲で顔料を含む請求項14
    記載のインクセット。
  21. 【請求項21】 前記水溶性樹脂が重量平均分子量50
    0〜30000のものである請求項17記載のインクセ
    ット。
  22. 【請求項22】 前記水溶性樹脂が重量平均分子量10
    00〜15000のものである請求項17記載のインク
    セット。
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