JPH08222265A - アルカリ二次電池の製造方法 - Google Patents

アルカリ二次電池の製造方法

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JPH08222265A
JPH08222265A JP7026896A JP2689695A JPH08222265A JP H08222265 A JPH08222265 A JP H08222265A JP 7026896 A JP7026896 A JP 7026896A JP 2689695 A JP2689695 A JP 2689695A JP H08222265 A JPH08222265 A JP H08222265A
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秀仁 松尾
Katsuyuki Hata
勝幸 秦
Hiroyuki Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充放電サイクルの進行に伴って正極の巻き始
め端部が膨潤するのが抑制されたアルカリ二次電池の製
造方法を提供することを目的とする。 【構成】 中心を横切る溝11を有する巻芯12を用
い、帯状セパレータ5の一部を前記巻芯12の前記溝1
1で挟んだ後、前記巻芯12を回転させることにより前
記セパレータ5でS字状の袋を形成する工程と、前記S
字状の袋内に前記負極3の先端部3aを配置した後、所
望の周角度をもって捲回する工程と、前記負極3の外側
に位置するセパレータ5に前記正極4をその先端部4a
が前記負極3の前記先端部3aから前記捲回方向と反対
方向に所望の周角度ずれるようにして配置し、更に捲回
することにより渦巻形電極群1を作製する工程とを具備
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は渦巻形電極群を備えたア
ルカリ二次電池の製造方法に関し、特に電極群作製工程
を改良したアルカリ二次電池の製造方法に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アルカリ二次電池の一例であるニッケル
水素二次電池は、水酸化ニッケルを含むペーストを集電
体に充填した構造を有する正極と、水素吸蔵合金を含む
ペーストを集電体に充填した構造を有する負極と、合成
樹脂繊維製不織布からなるセパレータと、アルカリ電解
液とを備える。前記ニッケル水素二次電池は、前記正極
と前記負極との間に前記セパレータを介装して渦巻状に
捲回した電極群と、前記電解液とを容器内に収納した構
造を有する。前記容器は、一般的なアルカリ二次電池と
同様に負極の端子を兼ねている。
【0003】前記ニッケル水素二次電池は、特開昭60
−100382号、特開昭60−130053号、特開
昭61−99278号に開示されているように、最外周
端が前記負極の端部となるように作製された渦巻形電極
群を前記容器内に収納し、前記容器の内面と前記最外周
に位置する負極とを接触させることにより集電をとる構
造を有するものが知られている。このように電極群の最
外周端が負極の端部となるような構造にすることによっ
て、二次電池の製造工程が簡単になり、集電が確実にな
る。また、前記二次電池が過充電された際に前記正極か
ら発生する酸素ガスを前記負極で水に還元する反応が効
率良く行われるため、前記二次電池の内圧が上昇するの
が抑制され、電池特性が向上する。
【0004】ところで、前述した水酸化ニッケルを含む
ペーストを集電体に充填した構造を有する正極を備えた
アルカリ二次電池は充放電サイクルの進行に伴って前記
正極が膨潤する。前記正極の膨潤は、電解液の移動と、
電解液の移動が関係しない事柄との2つが原因となって
生じる。前記二次電池のセパレータ中の電解液は充放電
サイクルの進行に伴って前記正極及び前記負極に移動す
るため、前記正極及び前記負極が前記電解液を吸収する
ことにより膨潤する。また、前記正極は、前記二次電池
の充放電によっても膨潤する。この後、放電されると前
記正極は元の体積に戻る。しかしながら、充放電サイク
ルの進行に伴って、放電時に減少する体積が低減するた
め、結果として前記正極は膨潤する。この正極を備え、
かつ前述した電極群の最外周端が負極の端部となるよう
な構造を有する二次電池に充放電サイクルを施すと、電
極群の中心から離れた箇所に位置する正極、つまり両側
面がセパレータを挟んで負極と対向している正極は、前
記負極により位置が規制されているため、膨潤度合いが
小さい。しかしながら、前記正極の巻き始め端部は、そ
の位置が前記負極によって規制されていないため、膨潤
度合いが大きくなるという問題点があった。前記正極の
巻き始め端部が膨潤すると、巻き始め端部近傍の正極の
厚さが電極群の中心に向けて厚くなったり、前記正極の
巻き始め端部が電極群の中心方向へ曲り込んだりする。
その結果、前記正極の巻き始め端部近傍とこれと対向す
る負極との距離が変動するため、前記正極において前記
負極と反応する箇所が局所的になり、前記二次電池の容
量が低下して充放電サイクル寿命が短くなるという問題
点があった。
【0005】このようなことから、特開平3−1330
66号の公報には、最内周端及び最外周端に水素吸蔵合
金電極の端部がそれぞれ位置する構造を有する電極群を
備えることによって、ニッケル酸化物電極の全面に水素
吸蔵合金電極を対向させて前記ニッケル酸化物電極の膨
潤を抑制することが開示されている。前記電極群は、図
10に示す方法により作製される。図10(a)に示す
ように、中央部分に溝21が形成された巻芯22を用
い、帯状セパレータ23の中央部分を前記巻芯22の前
記21溝に挟み、前記巻芯22を例えば半時計回りに1
/2周回転させることにより前記セパレータ23でS字
状の袋を形成する。図10(b)に示すように、水素吸
蔵合金電極24の端部25を前記S字状の袋内に配置し
た後、前記巻芯22を1/2周回転させる。図10
(c)に示すように、前記電極24の両側に位置するセ
パレータ23のうち外側に位置するセパレータ23にニ
ッケル酸化物電極26をその端部27が前記電極24の
前記端部25と対向するように配置する。次いで、これ
らを捲回することにより図11に示す渦巻形電極群28
を作製する。
【0006】しかしながら、近年の高容量で、かつ高エ
ネルギー密度を有する電池の需要に応えるために、前述
した構造を有する二次電池において前記ニッケル酸化物
電極26の容量を高めたところ、それに比例して前記電
極26の膨潤度合いが大きくなった。その結果、前記電
極26の巻き始め端部27近傍が充放電サイクルの進行
に伴って膨潤するのをこの部分と対向している前記水素
吸蔵合金電極24によって抑制することが困難になっ
た。このため、前記ニッケル酸化物電極26において前
記水素吸蔵合金電極24と反応する箇所が局所的にな
り、前記二次電池の容量が低下した。また、前記セパレ
ータ23中の電解液が前記正極26へ移動するため、前
記セパレータ23中の電解液が著しく減少し、前記二次
電池の内部抵抗が上昇した。その結果、前記二次電池は
充放電サイクル寿命が著しく低下するという問題点があ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、充放
電サイクルの進行に伴って正極の巻き始め端部が膨潤す
るのが抑制されたアルカリ二次電池の製造方法を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、水酸化
ニッケルを含むペーストを集電体に充填した構造を有す
る正極と、負極と、セパレータと、アルカリ電解液とを
備えたアルカリ二次電池を製造し、中心を横切る溝を有
する巻芯を用い、前記セパレータの一部を前記巻芯の前
記溝で挟んだ後、前記巻芯を回転させることにより前記
セパレータでS字状の袋を形成する工程と、前記S字状
の袋内に前記負極の先端部を配置した後、所望の周角度
をもって捲回する工程と、前記負極の外側に位置するセ
パレータに前記正極をその先端部が前記負極の前記先端
部から前記捲回方向と反対方向に所望の周角度ずれるよ
うにして配置し、更に捲回することにより渦巻形電極群
を作製する工程とを具備したことを特徴とするものであ
る。
【0009】前記S字状の袋を形成する工程において、
前記セパレータの一部を前記巻芯の前記溝で挟んだ後、
前記巻芯を1/3周〜2/3周回転させることにより前
記セパレータでS字状の袋を形成することが好ましい。
前記巻芯の回転周を限定したのは次のような理由による
ものである。前記回転周を1/3周未満にすると、前記
セパレータのうち前記正極と前記負極との間に介装され
ていない部分が少なくなって前記電極群中の予備の電解
液の量が減少する恐れがある。一方、前記回転周が2/
3周を越えると、前記電極群の中心付近に存在するセパ
レータの容積が多くなり過ぎて前記正極及び前記負極の
容積が少なくなる恐れがある。
【0010】前記負極の前記先端部と前記正極の前記先
端部との位置ずれ分に相当する周角度を60°〜120
°にすることが好ましい。これは次のような理由による
ものである。前記周角度を60°未満にすると、このよ
うな電極群は、正極を挟まずに負極同士が重なった部分
が低減するため、前記先端部が膨潤するのを抑制するこ
とが困難になる恐れがある。また、前記負極の先端部付
近とこれと対向する正極との密着性が低下する恐れがあ
るため、正極と負極との反応性が低下する恐れがある。
一方、前記周角度が120°を越えると、電池反応に関
与しない部分の電極全体に占める割合が増える恐れがあ
り、電池設計上不都合が生じる恐れがある。
【0011】前記正極の先端部付近を二つ折りにした別
のセパレータで被覆することが好ましい。特に、前記二
つ折りのセパレータで被覆される正極の長さは、正極全
体の長さの10%〜50%にすることが好ましい。これ
は次のような理由によるものである。前記セパレータで
被覆される正極の長さを正極全体の長さの10%未満に
すると、充放電サイクルの進行に伴って前記正極の前記
先端部が膨潤するのを抑制する効果がみうけられない恐
れがある。一方、前記二つ折りのセパレータで被覆され
る正極の長さが正極全体の長さの50%を越えると、前
記電極群中のセパレータの占める容積が多くなり過ぎて
電池内絶対空隙が減少する恐れがあり、結果として前記
正極及び前記負極の容積が低減する恐れがある。より好
ましい前記別のセパレータで被覆される正極の長さは、
正極全体の長さの20%〜40%である。
【0012】以下、本発明に係る方法で製造されるアル
カリ二次電池を図1を参照して説明する。前述した方法
により作製された渦巻形電極群1は、有底円筒状の容器
2内に収納されている。負極3は前記電極群1の最外周
に配置されて前記容器2と電気的に接触している。正極
4は帯状のセパレータ5を挟んで前記負極3と対向して
いる。アルカリ電解液は、前記容器2内に収容されてい
る。中央に穴6aを有する円形の封口板6は、前記容器
2の上部開口部に配置されている。リング状の絶縁性ガ
スケット7は、前記封口板6の周縁と前記容器2の上部
開口部内面の間に圧縮状態で配置されている。前記封口
板6は、前記絶縁ガスケット7の圧縮下において前記容
器2の上部開口部に気密に固定されている。正極リード
8は、一端が前記正極4に接続、他端が前記封口板6の
下面に接続されている。帽子形状をなす正極端子9は、
前記封口板6上に前記穴6aを覆うように取り付けられ
ている。ゴム製の安全弁10は、前記封口板6と前記正
極端子9で囲まれた空間内に前記穴6aを塞ぐように配
置されている。
【0013】前記正極4は、水酸化ニッケル粉末と、導
電剤と、結着剤と、水とを含むペーストを調製し、前記
ペーストを集電体に充填し、これを乾燥、加圧成形した
後、所望のサイズに切断することにより製造される。
【0014】前記導電剤としては、例えば一酸化コバル
ト、三酸化二コバルト、水酸化コバルト等のコバルト化
合物を挙げることができる。前記結着剤としては、例え
ばポリテトラフルオロエチレン、カルボキシメチルセル
ロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリビニルアルコールを挙げることができる。
【0015】前記集電体としては、例えばニッケル、ス
テンレス等の耐アルカリ性金属や、耐アルカリ性のニッ
ケルメッキが施された樹脂などからなるスポンジ状、繊
維状、フェルト状の多孔質構造を有するものを挙げるこ
とができる。
【0016】前記負極3は、負極活物質に導電材を添加
し、結着剤及び水と共に混練してペーストを調製し、前
記ペーストを集電体に充填し、乾燥した後、成形するこ
とにより製造される。
【0017】前記負極活物質としては、例えば金属カド
ミウム、水酸化カドミウムなどのカドミウム化合物、水
素吸蔵合金を挙げることができる。中でも、前記水素吸
蔵合金は、前記カドミウム化合物を用いた場合よりも二
次電池の容量を向上できるため、好ましい。前記水素吸
蔵合金としては、格別制限されるものではなく、電解液
中で電気化学的に発生させた水素を吸蔵でき、かつ放電
時にその吸蔵水素を容易に放出できるものであればよ
い。例えばLaNi5 、MmNi5 (Mmとは、La,
Ce,Pr,Nd,Smなどのランタン系元素の混合物
であるミッシュメタルを意味する)、LnNi5 (L
n;ランタン富化したミッシュメタル)、及びこれらの
Niの一部をAl、Mn、Co、Ti、Cu、Zn、Z
r、Cr、Bのような元素で置換した多元素系のものを
挙げることができる。
【0018】前記導電材としては、例えばカーボンブラ
ック等を挙げることができる。前記結着剤としては、前
記正極4と同様なものを挙げることができる。前記集電
体としては、例えばパンチドメタル、エキスパンデッド
メタル、穿孔剛板、ニッケルネットなどの二次元基板
や、フェルト状金属多孔体や、スポンジ状金属多孔体な
どの三次元基板を挙げることができる。
【0019】前記セパレータ5としては、例えば、ポリ
アミド繊維製不織布、ポリエチレンやポリプロピレンな
どのポリオレフィン繊維製不織布に親水性官能基を付与
したものを挙げることができる。なお、前記正極4の先
端部付近を二つ折りにした別のセパレータで被覆する場
合、この二つ折りのセパレータの材質としては前記セパ
レータ5と同様なものを挙げることができる。
【0020】前記アルカリ電解液としては、例えば水酸
化カリウム溶液、水酸化カリウムに水酸化ナトリウム及
び水酸化リチウムのいずれか一方または両者が添加され
た混合液を用いることができる。
【0021】
【作用】本発明のアルカリ二次電池の製造方法によれ
ば、巻芯によって帯状のセパレータでS字状の袋を形成
し、前記S字状の袋内に負極の先端部を配置した後、前
記巻芯を所望の角度回転させる。前記負極の両側面に配
置されたセパレータのうち外側に位置するセパレータに
正極をその先端部が前記負極の前記先端部から所望の周
角度分遅れるように配置し、これらを捲回して渦巻形電
極群を作製することによって、前記正極の先端部、つま
り巻き始め端部よりも先に負極の巻き始め端部(先端
部)を配置することができる。従って、前記正極の巻き
始め端部より先に位置する最内周の負極と、2周目の負
極との間には前記正極が配置されていないため、前記最
内周の負極と前記2周目の負極とを前記セパレータを挟
んで重ねることができる。言い換えれば、前記負極の前
記巻き始め端部と前記正極の巻き始め端部との位置ずれ
分に相当する前記周角度内において、最内周の負極と2
周目の負極とをその間に正極を挟まずに重ねることがで
きる。その結果、この正極を挟まずに負極同士が重なっ
た部分を支点にして最内周の負極と2周目の負極とで前
記正極の巻き始め端部の近傍を挟むことができる。すな
わち、最内周の負極と2周目の負極とでクリップを作る
ことができ、そのクリップによって前記正極の巻き始め
端部の近傍を挟むことができる。前述した図11に示す
ように従来の方法によると、負極の巻き始め端部と正極
の巻き始め端部とが巻芯の中心から見て同位置に配置さ
れるため、前記正極の巻き始め端部よりも先の部分に前
述した負極同士が重なった部分を形成することができな
い。従って、前記正極の巻き始め端部の近傍は、最内周
の負極と2周目の負極とで支えられているだけであるた
め、前記正極の巻き始め端部の近傍が膨潤するのを押え
込む力が弱く、前記正極の巻き始め端部は充放電サイク
ルの進行に伴って膨潤する。本発明に係る方法による
と、前記正極の巻き始め端部の近傍は、その両側面が最
内周に位置する負極と2周目の負極とで押されているた
め、前記正極の厚さが充放電サイクルの進行に伴って厚
くなる、すなわち前記正極が厚さ方向に膨潤するのを抑
制することができる。また、前記正極の巻き始め端部の
前方には前述した負極同士が重なった部分が配置されて
いるため、この部分がストッパになり、前記正極の巻き
始め端部が充放電サイクルの進行に伴って電極群中央方
向へ曲り込むのを抑制することができる。その結果、正
極と負極との間の距離が変動するのを抑制することがで
きるため、前記二次電池の容量を向上することができ
る。また、前記セパレータ中の電解液が前記正極へ移動
するのを抑制することができるため、前記二次電池の内
部抵抗が上昇するのを抑えることができる。従って、前
記二次電池の充放電サイクル寿命を向上することができ
る。
【0022】また、前記正極の前記巻き始め端部と前記
負極の前記巻き始め端部との位置ずれ分に相当する周角
度を60°〜120°にすることによって、前述した負
極同士が重なった部分を十分に確保することができる。
従って、前記正極の巻き始め端部の両側面に加わる押圧
力を向上することができ、かつ前記負極の重なり部の強
度を向上することができるため、前記正極の巻き始め端
部の充放電サイクルの進行に伴う膨潤を更に抑えること
ができる。また、前記周角度を前記範囲内にすることに
よって、前記正極の先端部分と、前記負極の先端部分
と、その間に介装されたセパレータとの密着性を向上す
ることができると共に負極全体を電池反応に関与させる
ことができる。その結果、前記周角度を60°〜120
°にすることによって、前記二次電池の充放電サイクル
寿命をより一層向上することができる。
【0023】更に、前記正極の巻き始め端部付近を二つ
折りにした別のセパレータで被覆することによって、前
記正極の巻き始め端部付近は前記二つ折りのセパレータ
で挟まれ、更に前述した最内周の負極と2周目の負極と
で形成されたクリップによって挟まれる。このため、巻
き始め端部付近の正極両側面に加わる押圧力を向上する
ことができる。また、前記二つ折りのセパレータは、そ
の正極両側面と対向する部分がそれぞれ前記正極と前記
最内周の負極との間、前記正極と前記2周目の負極との
間に固定されている。その結果、前記二つ折りセパレー
タの巻き始め端部と対向する部分がこの両側面と対向す
る部分により巻芯の捲回方向に引っ張られるため、前記
二つ折りのセパレータによって前記正極の巻き始め端部
に押圧力を加えることができる。従って、巻き始め端部
近傍の正極両側面に加わる押圧力を向上することがで
き、かつ前記正極の巻き始め端部に押圧力を加えること
ができるため、前記正極の巻き始め端部が充放電サイク
ルの進行に伴って膨潤するのを防止することができる。
従って、正極と負極との間の距離を一定に維持すること
ができ、かつ前記セパレータ中の電解液が前記正極へ移
動するのを防止することができる。また、このように正
極の端部付近を二つ折りにしたセパレータで被覆するこ
とによって、セパレータの量を増やすことができるた
め、前記電極群中に蓄えられる電解液の量を多くするこ
とができる。セパレータの量を増やさないで電解液量の
みを増加させると、充放電初期に電極群は前記電解液全
てを吸収することができず、余分な電解液がこの電極群
の上部等にたまる。この二次電池において例えば過充電
等に起因して電池内にガスが発生し、防爆機能が作動す
ると、ガスと共に電極群の上部にたまった電解液が放出
される恐れがある。従って、前記二つ折りにしたセパレ
ータは、前記正極の巻き始め端部の膨潤を防止すること
ができ、かつ電解液のリザーバとして機能するため、安
全性を損なうことなく充放電サイクル寿命等の電池性能
を著しく向上することができる。
【0024】また、前記正極の巻き始め端部付近を前記
二つ折りにしたセパレータで被覆することによって、正
極及び負極に発生したクラックによって内部短絡が生じ
るのを低減することができる。正極及び負極は柔軟性が
乏しく、特に正極は巻き始めの捲回半径が小さい時にク
ラックを生じる場合がある。その結果、このクラックの
部分が前記正極と前記負極の間に介装されているセパレ
ータを突き破って内部短絡を生じる場合がある。前記正
極の巻き始め端部付近に配置されるセパレータを二重に
することによって、前記正極や前記負極の巻き始め端部
付近に生じたクラックが前記正極と前記負極の間に介装
されているセパレータを突き破るのを抑制することがで
きるため、内部短絡を低減することができる。このた
め、歩留まりを向上することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例1 まず、水酸化ニッケル粉末100重量部及び一酸化コバ
ルト11重量部からなる混合物に、カルボキシメチルセ
ルロース0.2重量%と、ポリテトラフルオロエチレン
5重量%を添加し、これらに水30重量%を添加して混
練してペーストを調製した。前記各ペーストを集電体と
してのニッケルメッキ繊維基板に充填し、乾燥した後、
ローラプレスして圧延成形することにより正極を作製し
た。
【0026】LaNi4.0 Co0.4 Mn0.3 Al0.3
組成からなる水素吸蔵合金粉末100重量部にポリテト
ラフルオロエチレン粉末0.5重量部と、カーボン粉末
1重量部と、結着剤としてカルボキシメチルセルロース
を0.2重量部添加し、水55重量部と共に混合するこ
とによって、ペーストを調製した。前記ペーストをパン
チドメタルに塗布、乾燥した後、加圧成形することによ
って負極を作製した。また、親水性官能基が付与された
ポリプロピレン繊維製不織布からなるセパレータを用意
した。
【0027】次いで、図2(a)に示すように、中心を
横切る溝11を有する巻芯12を用い、前記帯状セパレ
ータ5の中央部分を前記巻芯12の前記溝に挟んだ。前
記巻芯12を半時計回りに1/2周回転させることによ
り図2(b)に示すように前記セパレータ5でS字状の
袋を形成した。前記負極3の端部3aを前記S字状の袋
内に配置した後、前記巻芯12を3/4周回転させた。
【0028】図2(c)に示すように、前記負極3の両
側面に配置されたセパレータ5のうち外側に位置するセ
パレータ5に前記正極4を配置した。前記正極4の端部
4aは、前記負極3の端部3aから巻芯の捲回方向と逆
の方向に所望の周角度(θ)ずれるように配置された。
前記周角度θ、つまり前記負極3の端部3aと前記巻芯
12の中心とを結ぶ線と、前記正極4の端部4aと前記
巻芯12の中心とを結ぶ線とのなす角は90°である。
その後、これらを捲回することにより図3に示す渦巻形
電極群1を作製した。
【0029】作製された電極群から前記巻芯を取り除い
た後、前記電極群を有底円筒形容器内に収納した。8.
0mol/lの水酸化カリウム水溶液からなるアルカリ
電解液を収容し、封口することにより前述した図1に示
す構造を有し、公称容量が1100mAhのAAサイズ
のニッケル水素二次電池を製造した。 実施例2 実施例1と同様な材質のセパレータ5から実施例1と同
様な方法によってS字状の袋を形成した。実施例1と同
様な構成の負極3の端部3aを前記S字状の袋内に配置
した後、前記巻芯12を2/3周回転させた。前記負極
3の外側に位置するセパレータ5に実施例1と同様な構
成の正極4をその端部4aが前記負極3の端部3aから
巻芯の捲回方向と逆の方向に60°ずれるようにして配
置した。その後、これらを捲回することにより図4に示
す渦巻形電極群1を作製した。
【0030】作製された電極群1と、実施例1と同様な
電解液とを用いて実施例1と同様な方法により前述した
図1に示す構造を有し、公称容量が1100mAhのA
Aサイズのニッケル水素二次電池を製造した。 実施例3 実施例1と同様な材質のセパレータから実施例1と同様
な方法によってS字状の袋を形成した。実施例1と同様
な構成の負極の端部を前記S字状の袋内に配置した後、
前記巻芯を5/6周回転させた。前記負極の外側に位置
するセパレータに実施例1と同様な構成の正極をその端
部が前記負極の端部から巻芯の捲回方向と逆の方向に1
20°ずれるようにして配置した。その後、これらを捲
回することにより渦巻形電極群を作製した。
【0031】作製された電極群と、実施例1と同様な電
解液とを用いて実施例1と同様な方法により前述した図
1に示す構造を有し、公称容量が1100mAhのAA
サイズのニッケル水素二次電池を製造した。 実施例4 実施例1と同様な材質のセパレータから実施例1と同様
な方法によってS字状の袋を形成した。実施例1と同様
な構成の負極の端部を前記S字状の袋内に配置した後、
前記巻芯を1/12周回転させた。前記負極の外側に位
置するセパレータに実施例1と同様な構成の正極をその
端部が前記負極の端部から巻芯の捲回方向と逆の方向に
30°ずれるようにして配置した。その後、これらを捲
回することにより渦巻形電極群を作製した。
【0032】作製された電極群と、実施例1と同様な電
解液とを用いて実施例1と同様な方法により前述した図
1に示す構造を有し、公称容量が1100mAhのAA
サイズのニッケル水素二次電池を製造した。 実施例5 実施例1と同様な材質のセパレータから実施例1と同様
な方法によってS字状の袋を形成した。実施例1と同様
な構成の負極の端部を前記S字状の袋内に配置した後、
前記巻芯を1周回転させた。前記負極の外側に位置する
セパレータに実施例1と同様な構成の正極をその端部が
前記負極の端部から巻芯の捲回方向と逆の方向に180
°ずれるようにして配置した。その後、これらを捲回す
ることにより渦巻形電極群を作製した。
【0033】作製された電極群と、実施例1と同様な電
解液とを用いて実施例1と同様な方法により前述した図
1に示す構造を有し、公称容量が1100mAhのAA
サイズのニッケル水素二次電池を製造した。
【0034】このような方法により電極群を作製するこ
とによって、前述した図3及び図4に示すように、前記
負極3の端部3aを前記正極4の端部4aよりも捲回方
向に前記周角度θ分先行させることができるため、周角
度θ内の領域に位置する最内周の負極3と2周目の負極
3とを正極4を挟まずに重ねることができる。その結
果、この重なった部分を支点にして最内周に位置する負
極3と2周目の負極3とにより前記正極4の端部4a近
傍を挟むことができるため、前記端部4a近傍の正極両
側面に押圧力を加えることができる。従って、前記正極
4の端部4a近傍が充放電サイクルの進行に伴ってその
厚さ方向に膨潤するのを抑制することができる。また、
前記端部4aの直前に前記負極同士が重なった部分が配
置されているため、前記端部4aの位置をこの重なった
部分により規制することができる。このため、前記正極
4の端部4a近傍が充放電サイクルの進行に伴ってその
長さ方向に膨潤するのを抑制することができる。
【0035】以下に示す実験により本発明に係る方法に
より製造された二次電池の優れた特性が確認された。 比較例 実施例1と同様な構成の正極、負極、セパレータを用
い、前述した図10に示す正極24の端部25と負極2
6の端部27とが巻芯22の中心から見て同位置に配置
される方法によって前述した図11に示す渦巻形電極群
28を作製した。
【0036】作製された電極群28と、実施例1と同様
な電解液とを用いて実施例1と同様な方法により前述し
た図1に示す構造を有し、公称容量が1100mAhの
AAサイズのニッケル水素二次電池を製造した。
【0037】得られた実施例1〜5及び比較例の二次電
池について、電流値1.0Cの−ΔV充電制御で充電し
た後、0.2Cの電流で電池電圧が1.0Vになるまで
放電する充放電サイクルを1000回繰り返した。この
際の放電容量を測定し、これらの値から放電容量比を求
め(公称容量を基準にする)、その結果を図5に示す。
【0038】図5から明らかなように、正極の先端部が
負極の先端部から捲回方向と逆の方向に所望の周角度分
ずれるように配置された実施例1〜5の二次電池は、長
期間に亘って放電容量が高いことがわかる。また、前記
周角度が60°〜120°である実施例1〜3の二次電
池は、前記周角度が30°である実施例4及び前記周角
度が180°である実施例5よりも長い期間、放電容量
が高いことがわかる。これに対し、正極の先端部と負極
の先端部とが巻芯の中心から見て同位置に配置された比
較例の二次電池は、実施例1〜5の二次電池に比べて放
電容量が低下するのが早いことがわかる。
【0039】また、実施例1〜5及び比較例の二次電池
について、電流値1.0Cの−ΔV充電制御で充電した
後、0.2Cの電流で電池電圧が1.0Vになるまで放
電する充放電サイクルを1000回繰り返した。この際
の内部抵抗を測定し、これらの値から内部抵抗比を求め
(1サイクル目の内部抵抗を基準にする)を測定し、そ
の結果を図6に示す。
【0040】図6から明らかなように、実施例1〜5の
二次電池は、長期間に亘って内部抵抗が低いことがわか
る。また、前記周角度が60°〜120°である実施例
1〜3の二次電池は、前記周角度が30°である実施例
4及び前記周角度が180°である実施例5よりも長い
期間、内部抵抗が低いことがわかる。これに対し、比較
例の二次電池は、実施例1〜5の二次電池に比べて内部
抵抗が上昇するのが早いことがわかる。 実施例6 実施例1と同様な方法によりセパレータ5でS字状の袋
を形成した後、実施例1と同様な負極3の端部3aを前
記S字状の袋内に配置した。ひきつづき、実施例1と同
様な回転周で巻芯12を回転させた。また、図7に示す
ように、実施例1と同様な構成の正極4の端部4aを実
施例1と同様な材質からなる二つ折りの別のセパレータ
13で被覆した。前記セパレータ13で被覆された正極
の長さは、正極全体の長さの20%に相当する。
【0041】前記負極3の両側面に配置されたセパレー
タ5のうち外側に位置するセパレータ5に前記正極4を
配置した。前記正極4の外側端部14は、前記負極3の
端部3aから巻芯の捲回方向と逆の方向に所望の周角度
(θ)ずれるように配置された。前記周角度θは実施例
1と同様に90°である。その後、これらを捲回するこ
とにより渦巻形電極群1を作製した。
【0042】作製された電極群1と、実施例1と同様な
電解液とを用いて実施例1と同様な方法により前述した
図1に示す構造を有し、公称容量が1100mAhのA
Aサイズのニッケル水素二次電池を製造した。
【0043】このような方法により電極群を作製するこ
とによって、前述した図7に示すように、前記正極4の
端部4a付近を前記別のセパレータ13で挟むことがで
き、更にこれを最内周の負極3と2周目の負極3とで形
成されたクリップによって挟むことができる。すなわ
ち、前記正極4の端部4a近傍は前記セパレータ13と
前記負極3とで二重に挟まれるため、前記端部4a近傍
の正極両側面に加わる押圧力を向上することができる。
このため、前記正極4の端部4a近傍が充放電サイクル
の進行に伴ってその厚さ方向に膨潤するのを防止するこ
とができる。また、前記セパレータ13の正極両側面と
対向する部分は、前記セパレータ5と前記正極4との間
に介装されて固定されている。その結果、前記セパレー
タ13の端部4aと対向する部分はこの正極両側面と対
向する部分により巻芯12の捲回方向に引っ張られるた
め、前記正極4の端部4aに押圧力を加えることができ
る。従って、前記正極4の端部4aは、その位置が前記
負極同士が重なった部分により規制され、かつ前記セパ
レータ13によって押圧されるため、充放電サイクルの
進行に伴ってその長さ方向に膨潤するのが防止される。
【0044】以下に示す実験により実施例6の二次電池
の優れた特性が確認された。得られた実施例6の二次電
池について、前述したサイクル試験を行い、得られた放
電容量比を図8に示す。また、図8に比較例のデータを
併記する。
【0045】図8から明らかなように、正極の先端部が
負極の先端部から捲回方向と逆の方向に所望の周角度分
ずれるように配置され、かつ前記正極の先端部付近が二
つ折りの別のセパレータで被覆されている実施例6の二
次電池は、1000サイクルと著しく長い期間に亘って
放電容量が高いことがわかる。これに対し、正極の先端
部と負極の先端部とが巻芯の中心から見て同位置に配置
された比較例の二次電池は、実施例6の二次電池に比べ
て放電容量が低下するのが早いことがわかる。
【0046】また、実施例6の二次電池について、前述
したサイクル試験を行い、得られた内部抵抗比を図9に
示す。また、図9に比較例のデータを併記する。図9か
ら明らかなように、実施例6の二次電池は、1000サ
イクルと著しく長い期間に亘って内部抵抗が低いことが
わかる。これに対し、比較例の二次電池は、実施例6の
二次電池に比べて内部抵抗が上昇するのが早いことがわ
かる。
【0047】なお、前記実施例では、ニッケル水素二次
電池に適用した例を説明したが、ニッケルカドミウム二
次電池、ニッケル亜鉛二次電池にも同様に適用すること
ができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のアルカリ二
次電池の製造方法によれば、正極の先端部が充放電サイ
クルの進行に伴って膨潤するのを抑制することができ、
正極と負極との間の距離が変動するのを抑制することが
でき、セパレータ中のアルカリ電解液が前記正極へ移動
するのを抑えることができ、充放電サイクル寿命を向上
することができる等の顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる方法により製造されるアルカリ
二次電池を示す斜視図。
【図2】本発明に係わる製造工程を示す断面図。
【図3】実施例1において作製された渦巻形電極群を示
す断面図。
【図4】実施例2において作製された渦巻形電極群を示
す断面図。
【図5】実施例1〜5における充放電サイクルを100
0回繰り返した際の放電容量の変化を示す特性図。
【図6】実施例1〜5における充放電サイクルを100
0回繰り返した際の内部抵抗の変化を示す特性図。
【図7】実施例6において作製された渦巻形電極群の要
部断面図。
【図8】実施例6における充放電サイクルを1000回
繰り返した際の放電容量の変化を示す特性図。
【図9】実施例6における充放電サイクルを1000回
繰り返した際の内部抵抗の変化を示す特性図。
【図10】従来の製造工程を示す断面図。
【図11】従来の方法により作製された渦巻形電極群を
示す断面図。
【符号の説明】
3…負極、3a…先端部、4…正極、4a…先端部、5
…セパレータ、11…溝、12…巻芯。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化ニッケルを含むペーストを集電体
    に充填した構造を有する正極と、負極と、帯状のセパレ
    ータと、アルカリ電解液とを備えたアルカリ二次電池の
    製造方法において、 中心を横切る溝を有する巻芯を用い、前記帯状セパレー
    タの一部を前記巻芯の前記溝で挟んだ後、前記巻芯を回
    転させることにより前記セパレータでS字状の袋を形成
    する工程と、 前記S字状の袋内に前記負極の先端部を配置した後、所
    望の周角度をもって捲回する工程と、 前記負極の外側に位置するセパレータに前記正極をその
    先端部が前記負極の前記先端部から前記捲回方向と反対
    方向に所望の周角度ずれるようにして配置し、更に捲回
    することにより渦巻形電極群を作製する工程とを具備し
    たことを特徴とするアルカリ二次電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記負極の前記先端部と前記正極の前記
    先端部との位置ずれ分に相当する周角度を60°〜12
    0°にすることを特徴とする請求項1記載のアルカリ二
    次電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記正極の前記先端部付近が二つ折りに
    した別のセパレータで被覆されていることを特徴とする
    請求項1記載のアルカリ二次電池の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014170664A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Sanyo Electric Co Ltd 電池

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US8563164B2 (en) * 2005-09-27 2013-10-22 Sanyo Electric Co., Ltd. Cylindrical type alkaline storage battery
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