JPH08220390A - 光ファイバケーブル及びその後分岐工法 - Google Patents

光ファイバケーブル及びその後分岐工法

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JPH08220390A
JPH08220390A JP7029875A JP2987595A JPH08220390A JP H08220390 A JPH08220390 A JP H08220390A JP 7029875 A JP7029875 A JP 7029875A JP 2987595 A JP2987595 A JP 2987595A JP H08220390 A JPH08220390 A JP H08220390A
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optical fiber
pipe
fiber unit
fiber cable
unit
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Application number
JP7029875A
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English (en)
Inventor
Naoki Okada
直樹 岡田
Masayoshi Yamanaka
正義 山中
Akio Mogi
章夫 茂木
Koichiro Watanabe
幸一郎 渡辺
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Shigekazu Hayamizu
茂和 速水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4439Auxiliary devices
    • G02B6/4471Terminating devices ; Cable clamps
    • G02B6/4472Manifolds
    • G02B6/4475Manifolds with provision for lateral branching

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 布設した光ファイバケーブルから光ファイバ
を分岐させる後分岐の作業を効率的に行うことができる
光ファイバケーブル及びその後分岐工法の提供。 【構成】 引き入れ用パイプ34がシース37内に1本
以上挿通され、該パイプ34内に光ファイバユニット3
5が挿通され、前記パイプ34の内面及び前記光ファイ
バユニット35の最外面の両方に潤滑層が設けられた光
ファイバケーブル1を用い、該ケーブル1の後分岐させ
たい位置のパイプ34を露出させ、後分岐させる光ファ
イバユニット35aが挿通されたパイプ34aを選別
し、該パイプ34aのみあるいは該パイプ34a及び光
ファイバユニット35aを切断し、前記ケーブル1の端
末から切断したパイプ34a内に圧縮気体41を送り込
み、該圧縮気体41の気流に乗せて光ファイバユニット
35aを推進させ、前記パイプ34aの切断部42から
光ファイバユニット35aを所望長さ取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバを伝送媒体
とする光通信の分野で使用される光ファイバケーブル及
びその後分岐工法に関し、布設した光ファイバケーブル
から光ファイバを後分岐させる後分岐の作業が効率的に
行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から光通信の分野では多数本の光フ
ァイバ素線や光ファイバ心線で構成された光ファイバケ
ーブルが用いられており、その構造としては層撚型、ス
ロット型、ルースチューブ型、グルーブ型など各種もの
がある。特に、他の光ファイバケーブルの光ファイバと
接続するために、布設した光ファイバケーブルから光フ
ァイバを分岐させる後分岐を考慮した光ファイバケーブ
ルとしては、光ファイバをSZ撚りに撚り合わせた構造
のものが知られている。このようなSZ型の光ファイバ
ケーブルとして具体的には、層撚型の光ファイバケー
ブルにおいて、光ファイバ心線をSZ撚りにした構造の
もの、スロット型の光ファイバケーブルにおいて、ス
ロットの長手方向にSZスロット溝を形成した構造もの
などが挙げられる。
【0003】図5は、上記の光ファイバケーブルの概
略構成を示すもので、図中符号1は光ファイバケーブル
である。この光ファイバケーブル1は、FRPロッドか
らなるテンションメンバ2と、このテンションメンバ2
の周囲に設けられた被覆層3と、該被覆層3の周囲にS
Z撚りに撚り合わされた光ファイバ心線4・・・と、該光
ファイバ心線4・・・の周囲に設けられた緩衝層5と、該
緩衝層5の周囲に不織布テープが巻回された押え巻き層
6と、最外層のPVCシース7からなるものである。
【0004】また、図6は、上記の光ファイバケーブ
ルの概略構成を示すもので、図中符号10は光ファイバ
ケーブルである。この光ファイバケーブル10は、ポリ
エチレンなどからなる長尺の丸棒状のスロット11と、
該スロット11の中心に挿通されたテンションメンバ2
と、上記スロット11の長手方向に形成された複数条の
SZスロット溝12・・・内にそれぞれ収容された光ファ
イバ心線4・・・と、上記スロット11の周囲に不織布テ
ープが巻回された押え巻き層6と、最外層のPVCシー
ス7からなるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のSZ
型の光ファイバケーブルにあっては、いずれも後分岐を
考慮して光ファイバをSZ撚りに撚り合わせた構造にし
たものの、実際に後分岐の作業を行う際には、以下のよ
うな問題点があった。例えば、図5に示した光ファイバ
ケーブル1の後分岐の作業においては、光ファイバケー
ブル1を布設した後、図7に示すように後分岐させたい
位置のシース7、押え巻き層6ならびに緩衝層5などの
被覆を除去し、I−I線で示されるSZ撚りの反転部分
を解放することにより、SZ撚りに撚られた光ファイバ
心線4・・・の束が弛み、他の光ファイバケーブルの光フ
ァイバと接続させる光ファイバ心線4aを選別、取り出
すことができるようになっていた。ここで光ファイバケ
ーブル1の被覆除去部から取り出される光ファイバ心線
4aの長さは、下記式(イ)
【0006】 光ファイバ心線の長さ=被覆除去部の長さL1×(1+光ファイバ心線の撚込率) ・・・(イ)
【0007】で示される分であり、上記被覆除去部の長
さL1より0.数〜数%長いだけに過ぎなかった。すな
わち、上記被覆除去部の長さL1は、光ファイバケーブ
ル1の被覆除去部ならびに他の光ファイバケーブルの光
ファイバとの接続部を覆うためのクロージャの長さで決
定され、該クロージャの長さは通常600mm程度であ
るため、このクロージャ内に収容される被覆除去部の長
さL1は500mm程度であり、従って撚りの切り替え
部分を解放して取り出される光ファイバ心線4aの長さ
もせいぜい500mm程度であった。
【0008】ところが、取り出される光ファイバ心線4
aの長さが500mm程度では、他の光ファイバケーブ
ルの光ファイバと接続するには短すぎて作業上不十分で
あるため、図8(A)に示すように上記被覆除去部の光
ファイバ心線4の全てを取り出した後、中心のテンショ
ンメンバ2をII−II線ならびにIII−III線で切断し、つ
いで図8(B)に示すように光ファイバケーブル1の二
つの切断端面を引き寄せ、光ファイバ心線4・・・の束を
さらに弛ませ、他の光ファイバケーブル20の光ファイ
バ24と接続させる光ファイバ心線4aを選別し、該光
ファイバ心線4aと光ファイバ24とを融着接続法等に
より接続し、最後に光ファイバケーブル1の被覆除去部
ならびに他の光ファイバケーブル20の光ファイバ24
との接続部をクロージャ25で覆うといった後分岐工法
が取られる場合が多かった。このような従来の後分岐工
法は、作業が煩雑であるため、作業効率が悪いという欠
点があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、布設した光ファイバケーブルから光ファイバを分岐
させる後分岐の作業を効率的に行うことができる光ファ
イバケーブル及びその後分岐工法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
光ファイバケーブルは、光ファイバユニット引き入れ用
パイプがシース内に1本以上挿通され、該パイプ内に光
ファイバユニットが挿通されてなる光ファイバケーブル
であって、前記光ファイバユニット引き入れ用パイプの
内面と前記光ファイバユニットの最外面のうち少なくと
も一方に潤滑層が設けられたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の光ファイバケーブル
は、光ファイバユニット引き入れ用パイプの1本以上が
被覆材からなる一体化層により一体化され、前記パイプ
内に光ファイバユニットが挿通されてなる光ファイバケ
ーブルであって、前記光ファイバユニット引き入れ用パ
イプの内面と前記光ファイバユニットの最外面のうち少
なくとも一方に潤滑層が設けられたことを特徴とする。
【0012】また、請求項3記載の光ファイバケーブル
の後分岐工法は、請求項1または2記載の光ファイバケ
ーブルを用い、該光ファイバケーブルの後分岐させたい
位置の光ファイバユニット引き入れ用パイプを露出さ
せ、後分岐させる光ファイバユニットが挿通された光フ
ァイバユニット引き入れ用パイプを選別し、該パイプの
みあるいは該パイプ及び光ファイバユニットを切断し、
前記光ファイバケーブルの端末から切断した光ファイバ
ユニット引き入れ用パイプ内に圧縮気体を送り込み、該
圧縮気体の気流に乗せて光ファイバユニットを推進さ
せ、前記光ファイバユニット引き入れ用パイプの切断部
から光ファイバユニットを所望長さ取り出すことを特徴
とする。また、請求項4記載の光ファイバケーブルの後
分岐工法は、請求項1または2記載の光ファイバケーブ
ルを用い、該光ファイバケーブルの後分岐させたい位置
の光ファイバユニット引き入れ用パイプを露出させ、後
分岐させる光ファイバユニットが挿通された光ファイバ
ユニット引き入れ用パイプを選別し、該パイプのみある
いは該パイプ及び光ファイバユニット切断し、前記光フ
ァイバユニット引き入れ用パイプの切断部から光ファイ
バユニットを所望長さ引き出すことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の光ファイバケーブルにあっては、光フ
ァイバユニット引き入れ用パイプの内面と前記光ファイ
バユニットの最外面のうち少なくとも一方に潤滑層が設
けられたことにより、光ファイバユニット引き入れ用パ
イプと光ファイバユニットのうち少なくとも一方が優れ
た表面潤滑性を有するものとなるので、後分岐の作業に
おいて引き入れ用パイプ内に光ファイバユニットを圧縮
気体の気流に乗せて推進させる際に、光ファイバユニッ
トを損傷させることなくスムーズに推進させ易く、光フ
ァイバユニット引き入れ用パイプの切断部から光ファイ
バユニットを所望長さ取り出すことが可能となる。
【0014】また、本発明の光ファイバケーブルの後分
岐工法にあっては、上記光ファイバケーブルを用い、該
光ファイバケーブルの後分岐させたい位置の光ファイバ
ユニット引き入れ用パイプを露出させ、後分岐させる光
ファイバユニットが挿通された光ファイバユニット引き
入れ用パイプを選別し、該パイプのみあるいは該パイプ
及び光ファイバユニットを切断し、前記光ファイバケー
ブルの端末から切断した光ファイバユニット引き入れ用
パイプ内に圧縮気体を送り込み、該圧縮気体の気流に乗
せて光ファイバユニットを推進させ、前記光ファイバユ
ニット引き入れ用パイプの切断部から光ファイバユニッ
トを所望長さ取り出すことにより、後分岐させたい位置
にて光ファイバユニットの接続余長を十分確保すること
が可能となる。さらにまた、上記光ファイバユニット引
き入れ用パイプと光ファイバユニットとの間の摩擦係数
は小さいので、後分岐させる光ファイバユニットの全体
の長さがあまり長尺でない場合には、光ファイバユニッ
ト引き入れ用パイプの切断部から手などによって上記光
ファイバユニットを簡単に引き出すことも可能となり、
後分岐させたい位置にて光ファイバユニットの接続余長
を確保することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図
1は、本発明の請求項1の光ファイバケーブルの一実施
例を示したものであり、図中符号30は光ファイバケー
ブルである。この光ファイバケーブル30は、テンショ
ンメンバ32と、被覆層33と、光ファイバユニット引
き入れ用パイプ(以下、引き入れ用パイプと略す。)3
4と、光ファイバユニット35と、緩衝材36と、シー
ス37から概略構成されている。
【0016】上記テンションバ32は、撚鋼線、抗張力
繊維等などからなるものであり、このテンションメンバ
32の周囲には被覆層33が設けられている。この被覆
層33の周囲には複数本の引き入れ用パイプ34・・・が
撚り合わされている。
【0017】上記引き入れ用パイプ34は、ポリエチレ
ンとシリコーン樹脂とからなる樹脂組成物,ポリエチレ
ンと微粉末状フッ素樹脂とからなる樹脂組成物,ポリエ
チレンと分子量が100万以上である超高分子量ポリエ
チレンとからなる樹脂組成物,潤滑性樹脂(A)とこの
潤滑性樹脂(A)を軟化状態または溶融状態において均
一に分散し得る親和性を有する樹脂(B)とを必須成分
とする樹脂組成物などの樹脂組成物を押出成形などの成
形法によって成形されたパイプ自体が潤滑層からなるも
の、もしくは、上述の樹脂組成物からなる潤滑層を少な
くともその内面に有するパイプである。
【0018】上記ポリエチレンに混合させるシリコーン
樹脂としては、分子量が数十万程度以上、好ましくは3
0万以上の高重合度のものが好適に用いられる。また、
このシリコーン樹脂の混合割合は5〜50重量%程度と
することが好ましい。上記ポリエチレンに混合させるフ
ッ素樹脂微粉末としては、ポリ四フッ化エチレンなどが
好ましく、該フッ素樹脂微粉末の粒径は10〜100μ
m程度のものが用いられる。上記ポリエチレンへの超高
分子量ポリエチレンの混合割合は、5〜50重量%程度
とすることが好ましい。
【0019】上記潤滑性樹脂(A)としては、平均分子
量が10万以上のポリオルガノシロキサン,ポリオルガ
ノシロキサンとポリエチレンなどのポリオレフィンとの
ブロック共重合体,テトラフルオロエチレン−パーフル
オロビニルエーテル共重合体(PFA)などのフッ素樹
脂,フッ素樹脂と他の樹脂との共重合体などが挙げられ
る。
【0020】また、樹脂(B)としては、上記潤滑性樹
脂(A)と、軟化状態または溶融状態において均一に分
散し得る親和性を有するものである。ここにおいて、
「均一に分散し得る親和性を有する」との意味は、両方
の樹脂(A),(B)が軟化状態また溶融状態で混合、
混練した際に、相互に均一に分散するか、あるいは均一
に相溶することを指す。また、樹脂(B)は、潤滑性樹
脂(A)の機械的特性、成形加工性を改良するためのも
のであるので、機械的特性、成形加工性の良好なものが
用いられる。具体的な樹脂(B)としては、潤滑性樹脂
(A)にポリオルガノシロキサンまたはその共重合体を
用いたときには、分子量1〜20万の直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン等が好適に用いられる。ま
た、潤滑性樹脂(A)にフッ素樹脂またはその共重合体
を用いたときには、直鎖状低密度ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリエチレンなどのエチレン系樹脂が好まし
い。
【0021】上記潤滑層をなす樹脂組成物には、必要に
応じ、紫外線吸収剤,酸化防止剤,帯電防止剤着色剤,
難燃剤,滑剤などを添加することもできる。
【0022】引き入れ用パイプ34の形状は、断面形状
が円状以外に楕円状,角筒状であってもよく、さらには
その内壁面にその長手方向に延びる多数の突条を形成
し、光ファイバユニット35との接触面積を小さくする
様な構造としたものでもよい。また、二層押出法などに
よってその内面が上記樹脂組成物からなる潤滑層で被覆
されたものであってもよい。また、引き入れ用パイプ3
4・・・の撚り合わせ方法としては、S撚りやZ撚りなど
の一方向撚り、SZ撚りなどが挙げられるが、SZ撚り
を用いるのが好ましい。このような引き入れ用パイプ3
4・・・にはそれぞれ光ファイバユニット35が挿通され
ている。
【0023】図2に上記光ファイバユニット35の一例
を示す。この例の光ファイバユニット35は、複数本の
光ファイバ素線38を一次被覆層39および二次被覆層
40にて一体化したものである。この一次被覆層39は
ナイロンなどを用いて形成されたものであり、その厚み
はこの光ファイバユニット35を挿通させる引き入れ用
パイプ34が外径8mm、内径6mmのものである場
合、100〜200μm程度である。二次被覆層40
は、上述の潤滑層をなす樹脂組成物を用いて形成された
もの、あるいは上記樹脂組成物からなる潤滑層が少なく
ともその最外面に形成されたものである。この二次被覆
層40の厚みは、上記一次被覆層39の厚みによって異
るが、0.4〜1.0mm程度である。このような二次
被覆層40は、一次被覆層39の周囲に上述の樹脂組成
物を押出成形などの成形法により形成することができ
る。
【0024】そして、上記テンションメンバ32・・・
と、この周囲に形成された被覆層33と、この被覆層3
3の周囲に撚り合わされた引き入れ用パイプ34・・・
は、シース37内に挿通されている。上記シース37
は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどからなる円筒状
のものであり、このシース37内の隙間には鉱油系粘稠
物質などからなる緩衝材36が充填されている。
【0025】このような光ファイバケーブル30にあっ
ては、引き入れ用パイプ34の内面ならびに光ファイバ
ユニット35の最外面に潤滑層が設けられたことによ
り、引き入れ用パイプ34ならびに光ファイバユニット
35が優れた表面潤滑性を有するものとなるので、後分
岐の作業において引き入れ用パイプ34内に光ファイバ
ユニット35を圧縮気体の気流に乗せて推進させる際
に、光ファイバユニット35をスムーズに推進させ易
く、引き入れ用パイプ34の切断部から光ファイバユニ
ット35を所望長さ取り出すことができる。
【0026】次に、このような光ファイバケーブル30
の後分岐工法の一実施例を図3を用いて説明する。ま
ず、光ファイバケーブル30を布設した後、図3(A)
に示すように該光ファイバケーブル30の後分岐させた
い位置のシース37ならびに緩衝材36を除去し、引き
入れ用パイプ34の束を露出させる。ついで、図3
(B)に示すように後分岐させる光ファイバユニット3
5aが挿通された引き入れ用パイプ34aを選別し、引
き入れ用パイプ34aのみあるいは該パイプ34a及び
光ファイバユニット35a(図面では引き入れ用パイプ
34aのみ)をIV線に沿って切断する。ついで、図3
(C)に示すように上記光ファイバケーブル30の端末
から切断した引き入れ用パイプ34a内に圧縮気体41
を送り込み、該圧縮気体41の気流に乗せて光ファイバ
ユニット35aを推進させ、図3(D)に示すように上
記引き入れ用パイプ34aの切断部42から光ファイバ
ユニット35aを所望長さ取り出す。ついで光ファイバ
ユニット35aとこれと接続させる他の光ファイバケー
ブルの光ファイバとを融着接続法等により接続し、最後
に光ファイバケーブル30の被覆除去部ならびに他の光
ファイバケーブルの光ファイバとの接続部をクロージャ
で覆う。
【0027】このような光ファイバケーブルの後分岐工
法によれば、光ファイバケーブル30の被覆除去部の長
さL2が図7に示した従来の光ファイバケーブル1の被
覆除去部の長さL1と同じ長さである場合であっても、
後分岐させたい位置にて光ファイバユニットの接続余長
を十分確保することができるので、従来の光ファイバケ
ーブルの後分岐工法のようにテンションメンバを切断す
るなどの作業を行う必要がなく、従って後分岐の作業が
容易となり、作業効率が向上するという利点がある。ま
た、後分岐させる光ファイバユニット35aの全体の長
さがあまり長尺でない場合には、上記引き入れ用パイプ
34aのみあるいは該パイプ34a及び光ファイバユニ
ット35aを切断後、引き入れ用パイプ34a内に圧縮
気体を送り込むことなく、上記引き入れ用パイプ34a
の切断部35から手などによって光ファイバユニット3
5aを簡単に引き出すことができるので、後分岐させた
い位置にて光ファイバユニットの接続余長を確保するこ
とが可能である。
【0028】また、上記実施例においては、引き入れ用
パイプ34の内面ならびに光ファイバユニット35の最
外面に潤滑層が設けられたものを用いる例について説明
したが、引き入れ用パイプ34の内面と光ファイバユニ
ット35の最外面のうち少なくとも一方に潤滑層が設け
られたものを用いてもよい。また、光ファイバユニット
35の光ファイバケーブル30への実装は、ケーブル製
造時に予め行われたものであっても、布設後の光ファイ
バケーブル30の端末から光ファイバユニット35を圧
縮気体により引き入れ用パイプ34内に圧送したもので
あってもよい。
【0029】図4は、本発明の請求項2の光ファイバケ
ーブルの一実施例を示したものであり、図4に示した光
ファイバケーブル50が、図1に示した光ファイバケー
ブル30と異なるところは、光ファイバユニット35が
挿通された引き入れ用パイプ34の両側に、テンション
メンメンバ32,32が並列され、これらが被覆材から
なる一体化層51により一体化された点である。上記一
体化層51をなす被覆材としては、高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレンなどが用いられる。
【0030】このような光ファイバケーブル50によれ
ば、上述した光ファイバケーブル30の後分岐工法とほ
ぼ同様して後分岐の作業を行うことができるので、この
光ファイバケーブル50の後分岐工法においても、上記
光ファイバケーブル30の後分岐工法と同様の作用効果
がある。
【0031】また、この実施例においては一体化層51
によって被覆される引き入れ用パイプ34が1本の例に
ついて説明したが、必ずしもこの限りでなく、引き入れ
用パイプが2本以上であってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ファイバ
ケーブルによれば、光ファイバユニット引き入れ用パイ
プの内面と前記光ファイバユニットの最外面のうち少な
くとも一方に、潤滑層が設けられたことにより、光ファ
イバユニット引き入れ用パイプと光ファイバユニットの
うち少なくとも一方が優れた表面潤滑性を有するものと
なるので、後分岐の作業において引き入れ用パイプ内に
光ファイバユニットを圧縮気体の気流に乗せて推進させ
る際に、光ファイバユニットをスムーズに推進させ易
く、光ファイバユニット引き入れ用パイプの切断部から
光ファイバユニットを所望長さ取り出すことができる。
【0033】また、本発明の光ファイバケーブルの後分
岐工法によれば、上記光ファイバケーブルを用い、該光
ファイバケーブルの後分岐させたい位置の光ファイバユ
ニット引き入れ用パイプを露出させ、後分岐させる光フ
ァイバユニットが挿通された光ファイバユニット引き入
れ用パイプを選別し、該パイプのみあるいは該パイプ及
び光ファイバユニットを切断し、前記光ファイバケーブ
ルの端末から切断した光ファイバユニット引き入れ用パ
イプ内に圧縮気体を送り込み、該圧縮気体の気流に乗せ
て光ファイバユニットを推進させ、前記光ファイバユニ
ット引き入れ用パイプの切断部から光ファイバユニット
を所望長さ取り出すことにより、後分岐させたい位置に
て光ファイバユニットの接続余長を十分確保することが
できるので、従来の光ファイバケーブルの後分岐工法の
ようにテンションメンバを切断するなどの作業を行う必
要がなく、従って後分岐の作業が容易となり、作業効率
が向上するという利点がある。
【0034】また、後分岐させる光ファイバユニットの
全体の長さがあまり長尺でない場合には、該光ファイバ
ユニットが挿通された引き入れ用パイプのみあるいは該
パイプ及び光ファイバユニットを切断後、引き入れ用パ
イプ内に圧縮気体を送り込むことなく、上記引き入れ用
パイプの切断部から手などによって光ファイバユニット
を簡単に引き出すことができるので、後分岐させたい位
置にて光ファイバユニットの接続余長を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1の光ファイバケーブルの一
実施例を示す断面図である。
【図2】 図1に示した光ファイバケーブルに用いられ
る光ファイバユニットの一例を示す断面図である。
【図3】 (A)〜(D)図1に示した光ファイバケー
ブルの後分岐工法を工程順に示した図である。
【図4】 本発明の請求項2の光ファイバケーブルの一
実施例を示す断面図である。
【図5】 (A)従来の光ファイバケーブルの例を示す
断面図、(B)斜視図である。
【図6】 (A)従来の光ファイバケーブルのその他の
例を示す断面図、(B)斜視図である。
【図7】 図5に示した光ファイバケーブルの後分岐工
法を説明するための図である。
【図8】 (A)〜(B)図5に示した光ファイバケー
ブルの実際の後分岐工法を説明するための図である。
【符号の説明】
30・・・光ファイバケーブル、34・・・引き入れ用パイ
プ、34a・・・引き入れ用パイプ、35・・・光ファイバユ
ニット、35a・・・光ファイバユニット、37・・・シー
ス、41・・・圧縮気体、42・・・切断部、50・・・光ファ
イバケーブル、51・・・一体化層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 章夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 渡辺 幸一郎 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 速水 茂和 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバユニット引き入れ用パイプが
    シース内に1本以上挿通され、該パイプ内に光ファイバ
    ユニットが挿通されてなる光ファイバケーブルであっ
    て、前記光ファイバユニット引き入れ用パイプの内面及
    び前記光ファイバユニットの最外面のうち少なくとも一
    方に潤滑層が設けられたことを特徴とする光ファイバケ
    ーブル。
  2. 【請求項2】 光ファイバユニット引き入れ用パイプの
    1本以上が被覆材からなる一体化層により一体化され、
    前記パイプ内に光ファイバユニットが挿通されてなる光
    ファイバケーブルであって、前記光ファイバユニット引
    き入れ用パイプの内面と前記光ファイバユニットの最外
    面のうち少なくとも一方に潤滑層が設けられたことを特
    徴とする光ファイバケーブル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ファイバケー
    ブルを用い、該光ファイバケーブルの後分岐させたい位
    置の光ファイバユニット引き入れ用パイプを露出させ、
    後分岐させる光ファイバユニットが挿通された光ファイ
    バユニット引き入れ用パイプを選別し、該パイプのみあ
    るいは該パイプ及び光ファイバユニットを切断し、前記
    光ファイバケーブルの端末から切断した光ファイバユニ
    ット引き入れ用パイプ内に圧縮気体を送り込み、該圧縮
    気体の気流に乗せて光ファイバユニットを推進させ、前
    記光ファイバユニット引き入れ用パイプの切断部から光
    ファイバユニットを所望長さ取り出すことを特徴とする
    光ファイバケーブルの後分岐工法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の光ファイバケー
    ブルを用い、該光ファイバケーブルの後分岐させたい位
    置の光ファイバユニット引き入れ用パイプを露出させ、
    後分岐させる光ファイバユニットが挿通された光ファイ
    バユニット引き入れ用パイプを選別し、該パイプのみあ
    るいは該パイプ及び光ファイバユニットを切断し、前記
    光ファイバユニット引き入れ用パイプの切断部から光フ
    ァイバユニットを所望長さ引き出すことを特徴とする光
    ファイバケーブルの後分岐工法。
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