JPH08220175A - 表示パネル検査用ソケット - Google Patents

表示パネル検査用ソケット

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JPH08220175A
JPH08220175A JP5355595A JP5355595A JPH08220175A JP H08220175 A JPH08220175 A JP H08220175A JP 5355595 A JP5355595 A JP 5355595A JP 5355595 A JP5355595 A JP 5355595A JP H08220175 A JPH08220175 A JP H08220175A
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Michihiko Tezuka
通彦 手塚
Yasushi Kajiwara
靖 梶原
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  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量且つコンパクトで表示パネルとの電気的
接続を確実に行うことができ、しかも、表示パネルの着
脱作業性に優れた表示パネル検査用ソケットをを提供す
る。 【構成】 ソケット本体11にはコンタクトフィルム1
4の上部に位置して表示パネル1の絶縁基板2の側面に
当接し且つ該絶縁基板の上面面とほぼ連続した平面を形
成するガイド板22を設ける。絶縁基板2を押圧するた
めの断面略U字形のクリップ24は、絶縁基板とソケッ
ト本体とを挟むパネル基板押圧位置と絶縁基板を解放す
るパネル基板解放位置との間をスライド移動可能であ
る。基端部がガイド板に止着された保護フィルム25
は、クリップがパネル基板押圧位置にあるとき、その先
端部がクリップの一端部と絶縁基板との間に介在し、ク
リップがパネル基板解放位置に移動するとき、保護フィ
ルムの先端部がカールして絶縁基板搭載領域の外に移動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示(LCD)パ
ネルやエレクトロルミネセンス(EL)パネル等の(以
下、表示パネルと称する。)の表示品位等の検査に好適
に用いることができる表示パネル検査用ソケットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の表示パネルの製造工
程においては、周辺回路接続前の表示パネルに対して、
表示欠陥箇所を検出する表示品位検査等の各検査が行わ
れている。その場合、周辺回路接続前の表示パネルを検
査するためには、表示パネルの電極端子に接触する信号
供給用のコンタクト部材を用いる必要がある。例えば特
開平6−08034号公報には、コンタクト部材として
の探針(プローブ)、或いは、絶縁フィルムの表面にリ
ードパターンを形成してなるコンタクトフィルムを備え
た表示パネル用検査装置が示されている。プローブを用
いる従来の表示パネル用検査装置においては、例えばタ
ングステン針等からなるプローブの接触端近傍をポリカ
ーボネイト等の樹脂からなる支持台と押さえ台とで挟持
固定する方法が採られており、また、コンタクトフィル
ムを用いる従来の表示パネル用検査装置においては、同
様に、ポリカーボネイト等の樹脂からなる基台上にコン
タクトフィルムを配設固定する方法が採られている。
【0003】近年、表示パネルの電極端子数の増加に伴
う該電極端子の微細化および狭小ピッチ化に伴い、表示
パネル検査用コンタクト部材も微細化および狭小ピッチ
化しているため、表示パネルの電極端子とコンタクト部
材との位置合わせに益々高い精度が要求される傾向にあ
る。
【0004】また、エージング等のように、表示パネル
の検査を常温と異なる温度環境下で行なう場合、複数の
表示パネルを同時に検査することが効率的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】周辺回路接続前の複数
の表示パネルの検査を同時に効率よく行うためには、コ
ンタクト部材を備えた表示パネル検査用ソケットを用い
ることが望ましい。この表示パネル検査用ソケットは、
表示パネルの電極端子とコンタクト部材とを所要の接触
圧で接触させるための押圧手段を備える必要があるが、
該押圧手段の構成如何により、表示パネルの着脱作業性
や表示パネルと電極端子とコンタクト部材との位置合わ
せ精度に大きな影響を与える。また、表示パネル検査用
ソケットが大型化すると、検査装置への高密度装着が困
難となり、検査作業効率が低下する原因となる。
【0006】フレキシブルケーブルとプリント配線板と
の接続構造に押圧手段として断面略U字形状のクリップ
を用いることは、例えば実公平6−44038号公報に
より知られている。このようなクリップを表示パネル検
査用ソケットの押圧手段として用いることは、ソケット
の軽量化およびコンパクト化のために好ましいが、LC
D等のような表示パネルにおいては、絶縁基板上に多数
の電極端子が非常に狭小ピッチで配列されるため、クリ
ップの移動時にコンタクト部材と表示パネルとの接触部
に滑りが生じると表示パネルの電極端子とコンタクト部
材との位置合わせ精度を保つことが困難となる。
【0007】したがって、軽量且つコンパクトで表示パ
ネルとの電気的接続を確実に行うことができ、しかも、
表示パネルの着脱作業性に優れた表示パネル検査用ソケ
ットが要望されている。
【0008】さらに、表示パネルの検査を常温と異なる
温度環境下で行なう場合、常温下で表示パネルの電極端
子とコンタクト部材とを正確に位置合わせしていても、
温度変化により電極端子とコンタクトピンとが位置ずれ
を起こし、表示パネルの正確な検査ができなくなるとい
う問題が生じる。上述した従来の表示パネル用検査装置
においては、温度変化による電極端子とコンタクト部材
との位置合わせ精度の低下については、何等対策が講じ
られていないため、広範囲の温度環境下で表示パネルの
表示品位検査を正確に行なうことが困難である。
【0009】したがって、本発明の第1の目的は、軽量
且つコンパクトで表示パネルとの電気的接続を確実に行
うことができ、しかも、表示パネルの着脱作業性に優れ
た表示パネル検査用ソケットを提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、広範囲の温
度環境下で表示パネルの表示品位検査を正確に行なうこ
とができる表示パネル検査用ソケットを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ソケット本体上に配設されたコンタクトフィルムを備
え、表示パネルの絶縁基板の側辺に沿って該絶縁基板上
に配列形成された電極端子を押圧部材の押圧力によって
コンタクトフィルムの表面に配列形成されたリードパタ
ーンに接触させる表示パネル検査用コンタクト装置にお
いて、前記ソケット本体には前記コンタクトフィルムの
上部に位置して前記絶縁基板の側辺に当接し且つ前記絶
縁基板の電極端子と反対側の平面とほぼ連続した平面を
形成するガイド板が設けられ、前記押圧部材は、前記絶
縁基板と前記ソケット本体とを挟むパネル基板押圧位置
と前記ガイド板と前記ソケット本体とを挟み前記絶縁基
板を解放するパネル基板解放位置との間をスライド移動
可能な断面略U字形のばね性を有するクリップと、前記
ガイド板に止着されて前記クリップの一端部と前記絶縁
基板および前記ガイド板の平面との間に介在される保護
フィルムとを有し、前記保護フィルムは、前記クリップ
が前記パネル基板押圧位置から前記パネル基板解放位置
へと移動するとき、その先端部が絶縁基板搭載領域の外
に移動することを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の表
示パネル検査用ソケットにおいて、前記ソケット本体
に、前記リードパターンの配列方向に延びて前記リード
パターンと反対側の前記コンタクトフィルムの先端部背
面に弾接し支持する弾性支持体が設けられていることを
特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の表
示パネル検査用ソケットにおいて、前記ソケット本体に
は更に前記弾性支持体を支持する可動支持体が前記クリ
ップの押圧方向に移動可能に設けられており、前記クリ
ップはその一端部が前記絶縁基板を押圧するとき他端部
が前記可動支持体を前記クリップの一端部の押圧方向と
対向する方向に押圧するように形成されていることを特
徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1記載の表
示パネル検査用ソケットにおいて、前記弾性支持体が、
前記コンタクトフィルムの先端部背面に当接される筒状
部と該筒状部の下部に連結された台座部とを有し、前記
弾性支持体は、その全長にわたり、前記筒状部の下部と
台座部を二分する位置で切れており、且つ、前記筒状部
を平板状に展開した形態で成形したものを筒状に丸めて
形成してなることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、ソケット本体上に
配設されたコンタクトフィルムを備え、表示パネルの絶
縁基板の側辺に沿って該絶縁基板上に配列形成された電
極端子を押圧部材の押圧力によってコンタクトフィルム
の表面に配列形成されたリードパターンに接触させる表
示パネル検査用ソケットにおいて、前記コンタクトフィ
ルムが前記絶縁基板とほぼ同一の線膨張係数を有するフ
ィルム取付板に止着され、前記ソケット本体には、前記
電極端子の配列方向における前記絶縁基板の一端部を位
置決めするための基板位置決め手段と、前記電極端子の
配列方向の線膨張による前記絶縁基板の寸法変化を許容
し得る強さで前記絶縁基板の他端部を前記基板位置決め
手段に対し押圧する基板端部押圧手段と、前記リードパ
ターンの配列方向における前記フィルム取付板の一端部
を前記絶縁基板の一端部と同一基準面上に位置決めする
ための取付板位置決め手段と、前記リードパターンの配
列方向の線膨張による前記フィルム取付板の寸法変化を
許容し得る強さで前記フィルム取付板の他端部を前記取
付板位置決め手段に対し押圧する取付板端部押圧手段と
が設けられていることを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の表
示パネル検査用ソケットにおいて、前記取付板位置決め
手段が、前記フィルム取付板の前記一端部の位置を前記
リードパターンの配列方向に調節する調節手段を有する
ことを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1又は5記
載の表示パネル検査用ソケットにおいて、リードパター
ンを形成したフィルム上に駆動用ICを搭載してなる駆
動用ICタブが前記コンタクトフィルム上に搭載されて
前記コンタクトフィルムのリードパターンと接続されて
いることを特徴とする。
【0018】
【作用効果】請求項1記載の表示パネル検査用ソケット
においては、表示パネルの絶縁基板をソケット本体上の
コンタクトフィルム上に載置した後、クリップをパネル
基板解放位置からパネル基板押圧位置へとスライド移動
させることにより、表示パネルの絶縁基板に押圧力を与
えることができるので、表示パネルの電極端子を所要の
接触圧でコンタクトフィルムのリードパターンに接触さ
せることができる。また、保護フィルムがクリップの一
端部と絶縁基板およびガイド板の平面との間に介在する
ので、クリップのスライド移動時にクリップのスライド
方向の押圧力が表示パネルの絶縁基板に伝達されること
を防止することができる。したがって、表示パネルの位
置ずれによる表示パネルの電極端子とコンタクトフィル
ムのリードパターンとの位置ずれを防止することができ
る。しかも、クリップをパネル基板押圧位置からパネル
基板解放位置へとスライド移動させると、保護フィルム
はその先端部が絶縁基板搭載領域の外に移動するので、
ソケット本体上からの表示パネルの取外しやソケット本
体上への搭載作業を保護フィルムによる障害なく容易に
行うことができる。したがって、軽量およびコンパクト
で、表示パネルの電極端子との位置合わせを正確に行う
ことができ、しかも、表示パネルの搭載および取外しの
作業性に優れた表示パネル検査用ソケットを提供するこ
とができる。
【0019】請求項2記載の表示パネル検査用ソケット
においては、コンタクトフィルムのリードパターンの配
列方向に延びてリードパターンと反対側のコンタクトフ
ィルムの背面に弾接し支持する弾性支持体がソケット本
体に設けられているので、クリップの一端部で表示パネ
ルの絶縁基板を押圧するとき、コンタクトフィルムの背
面側からコンタクトフィルム上の各リードパターンの一
部を弾性支持体により確実に絶縁基板上の電極端子に押
圧することができる。したがって、表示パネルの電極端
子とコンタクトフィルムのリードパターンとの電気的接
続をより確実に行わせることができる。
【0020】請求項3記載の表示パネル検査用ソケット
においては、弾性支持体を支持する可動支持体がソケッ
ト本体に対しクリップの押圧方向に移動可能に設けられ
ており、且つ、クリップはその一端部が絶縁基板を押圧
するとき他端部が可動支持体をクリップの一端部の押圧
方向に対向する方向に押圧するように形成されているの
で、クリップの一端部による押圧力とクリップの他端部
による反対方向の押圧力とをバランスさせることができ
る。したがって、表示パネルの絶縁基板にクリップの一
端部による一方向の押圧力のみが作用する場合に生じる
不都合な表示パネルの沈み込みを防止し、クリップのス
ライド移動の円滑性を確保することができる。また、表
示パネルの絶縁基板にクリップの一端部による一方向の
押圧力のみが作用する場合には、クリップの一端部と絶
縁基板との間に介在する保護フィルムの剛性により、該
押圧力に対して不都合な抵抗力が生じるために、クリッ
プの押圧力を効果的に絶縁基板に伝達することが困難と
なるが、この発明構成によれば、上述したように、クリ
ップの一端部による押圧力とクリップの他端部による反
対方向の押圧力とを同時に絶縁基板に作用させることが
できるので、保護フィルムの剛性に拘わりなく、クリッ
プの押圧力を効果的に表示パネルの電極端子とコンタク
トフィルムのリードパターンとの接触部に作用させ、接
触圧の向上を図ることがができる。
【0021】請求項4記載の表示パネル検査用ソケット
においては、弾性支持体が、コンタクトフィルムの先端
部下面に当接される筒状部と該筒状部の下部に連結され
た台座部とを有し、弾性支持体は、その全長にわたり、
筒状部の下部と台座部を二分する位置で切れており、且
つ、筒状部を平板状に展開した形態で成形したものを筒
状に丸めて形成したものとなっているため、特にコンタ
クトフィルムの背面に対する筒状部の接触部の長手方向
の直線性や、厚み等の寸法精度の高い弾性支持体を容易
に得ることができる。したがって、表示パネルの電極端
子とコンタクトフィルムのリードパターンとを均一な接
触圧で接触させることができる表示パネル検査用ソケッ
トを安価に提供することができる。
【0022】請求項5記載の表示パネル検査用ソケット
においては、コンタクトフィルムが表示パネルの絶縁基
板とほぼ同一の線膨張係数を有するフィルム取付板に止
着されており、且つ、ソケット本体には、表示パネルの
電極端子の配列方向における絶縁基板の一端部を位置決
めするための基板位置決め手段と、電極端子の配列方向
の線膨張による絶縁基板の寸法変化を許容し得る強さで
絶縁基板の他端部を基板位置決め手段に対し押圧する基
板端部押圧手段と、リードパターンの配列方向における
フィルム取付板の一端部を絶縁基板の一端部と同一基準
面上に位置決めするための取付板位置決め手段と、リー
ドパターンの配列方向の線膨張によるフィルム取付板の
寸法変化を許容し得る強さでフィルム取付板の他端部を
取付板位置決め手段に対し押圧する取付板端部押圧手段
とが設けられているので、ソケット本体のコンタクトフ
ィルム上に表示パネルの絶縁基板を搭載するときに、絶
縁基板の一端部を基板位置決め手段に当接させて位置決
めすることにより、表示パネルの電極端子とコンタクト
フィルムのリードパターンとを正確に位置合わせするこ
とができる。そして、表示パネルを搭載した表示パネル
検査用ソケットの検査環境温度が変化した場合に、フィ
ルム取付板の一端部と表示パネルの絶縁基板の一端部と
を基板位置決め手段および取付板位置決め手段によって
同一基準面上に保つことができると共に、電極端子およ
びリードパターンの配列方向において絶縁基板とフィル
ム取付板の線膨張による寸法変化量をほぼ同一に保つこ
とができるので、絶縁基板とフィルム取付板の線膨張に
よる電極端子とリードパターンとの位置ずれを防止する
ことができる。したがって、広範囲の温度環境下で表示
パネルの電極端子とコンタクトフィルムのリードパター
ンとを各々確実に電気的接続状態に保つことができるの
で、広範囲の温度環境下で表示パネルの表示品位検査を
正確に行なうことができる。
【0023】請求項6記載の表示パネル検査用ソケット
においては、フィルム取付板の一端部の位置を調節ねじ
によってリードパターンの配列方向に調節することがで
きるので、リードパターンの配列方向におけるフィルム
取付板の一端部と表示パネルの電極端子の配列方向にお
ける絶縁基板の一端部とを正確に同一基準面上に位置合
わせすることができる。したがって、表示パネルの電極
端子とコンタクトフィルムのリードパターンとを各々確
実に位置合わせすることができるので、表示パネルの表
示品位検査を正確に行なうことができる。
【0024】請求項7記載の表示パネル検査用ソケット
においては、駆動用ICから表示パネルまでのリードパ
ターンの全長を短縮化できるので、表示パネルの表示品
位検査時に駆動用ICから表示パネルの各電極端子に与
えられる信号の相互干渉を防止でき、該干渉による表示
画像の乱れを防止することができる。したがって、表示
パネルの表示品位検査を正確に行なうことができる。ま
た、外部回路と駆動用ICとの接続に必要な配線本数を
駆動用ICと表示パネルとの間の配線本数よりも少なく
することができるので、ソケット本体の外に出す配線本
数を減らしてソケット全体のコンパクト化を図ることが
できる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。
【0026】図1から図8までは本発明をLCDパネル
検査用ソケットに適用した場合の第1実施例を示したも
のであり、図1はクリップをパネル基板押圧位置へと移
動した状態のソケットの平面図、図2はクリップをパネ
ル基板解放位置へと移動した状態のソケットの平面図、
図3は図1に示すソケットのクリップ、カバー等を取り
除いた状態を示す平面図、図4は図1のソケットの図1
中A−A線矢視断面図、図5はクリップをパネル基板解
放位置へと移動した状態の図4と類似の断面図、図6は
図1のソケット要部の図4中B−B線矢視断面図、図7
(a)は図1のソケットへの表示パネルの着脱作業に役
立つ治具の構成例を示す平面図、同図(b)は同図
(a)中C−C線矢視断面図、図8(a)〜(c)は第
1実施例のソケットの動作を示す断面図である。
【0027】はじめに図1〜図3を参照すると、平面視
略矩形のLCDパネル1は例えばガラスからなる絶縁基
板2を有し、この絶縁基板2の下面には該絶縁基板2の
3つの側辺に沿ってそれぞれ複数の透明電極端子が並列
に配列形成されている。本発明の第1実施例に係るLC
Dパネル検査用ソケット10は、金属又はプラスチック
からなる平面視略矩形のソケット本体11を備え、この
ソケット本体11の上面にはLCDパネル1の絶縁基板
2の3つのコーナー部と各々係合するコーナー部係合片
11a〜11cが突出形成されている。これら3つのコ
ーナー部係合片11a〜11cのうちの相対向する2つ
の係合片11b,11cはLCDパネル10の絶縁基板
2を大まかに位置決めするものであり、残りのコーナー
部係合片11aは絶縁基板2の短辺および長辺をそれぞ
れ基準面位置に正確に位置決めするための基板位置決め
手段をなすものである。このコーナー部係合片11aと
対角線方向に対向してソケット本体11には絶縁基板2
をコーナー部係合片11aに向けて押圧する基板端部押
圧手段12が設けられている。この基板端部押圧手段1
2は絶縁基板2のコーナー部に係合する可動係合片12
aと、この可動係合片12aをコーナー部係合片11a
の方向に付勢するコイルばね12bとを有し、これら可
動係合片12aおよびコイルばね12bはソケット本体
11の上面に開口形成形成された凹部11d内に収容さ
れ、カバー13で覆われている。コイルばね12bのば
ね力は、絶縁基板2の透明電極端子の配列方向の線膨張
による絶縁基板2の寸法変化を許容し得る強さに設定さ
れている。
【0028】図3および図4に示すように、透明電極端
子が形成されているLCDパネル1の絶縁基板2の側辺
に対応して、ソケット本体11の上面には絶縁基板2の
側辺と平行に延びる凹溝11eが形成されている。各凹
溝11eには絶縁基板2とほぼ同一の線膨張係数を有す
る絶縁材、例えば絶縁基板2と同一材料からなるフィル
ム取付板15がその長手方向に摺動変位可能に収容され
ており、各フィルム取付板15の上面にはLCDパネル
1の透明電極端子に対する接触部材としての複数のコン
タクトフィルム14の基端部が例えば接着剤等で止着さ
れている。この実施例では、LCDパネル1の長辺部の
透明電極端子群に対応して4枚のコンタクトフィルム1
4が長辺部用のフィルム取付板15上に並設されてお
り、また、LCDパネル1の短辺部の透明電極端子群に
対応して2枚のコンタクトフィルム14が短辺部用のフ
ィルム取付板15上に並設されている。
【0029】各凹溝11eの一端には、フィルム取付板
15の一端部を絶縁基板2の一端部と同一基準面上に位
置決めするための取付板位置決め手段としての位置決め
用調節ねじ16が設けられている。この調節ねじ16の
先端はフィルム取付板15の一端部に当接しており、調
節ねじ16の頭部を工具等で回すことにより、調節ねじ
16の先端位置を調節することができる。また、凹溝1
1eの他端部にはフィルム取付板15の他端部に当接し
て該フィルム取付板15を位置決め調整ねじ16に対し
押圧する取付板端部押圧手段としてのコイルばね17が
設けられている、このコイルばね17のばね力は、リー
ドパターンの配列方向の線膨張によるフィルム取付板1
5の寸法変化を許容し得る強さに設定されている。18
〜20は凹溝11eの端部を覆うカバーである。
【0030】各コンタクトフィルム14は絶縁性の可撓
性フィルムの上面に透明電極端子と接触される複数のリ
ードパターン(図示省略)を積層形成したものとなって
おり、コンタクトフィルム14の先端部上のリードパタ
ーンとLCDパネル1の透明電極端子とを各々接触させ
た状態でリードパターンより透明電極端子の各々に画素
駆動信号を供給できるようになっている。コンタクトフ
ィルム14上のリードパターンは例えば接続用ソケット
(図示省略)を介して、画素駆動用ICを備えた外部回
路装置に着脱可能に接続することができる。
【0031】ソケット本体11にはコンタクトフィルム
14の先端部背面に弾接して該コンタクトフィルム14
の先端部を下から支持する弾性支持体21が設けられて
いる。弾性支持体21はコンタクトフィルム14の先端
部背面に当接される筒状部21aと該筒状部21aの下
部に連結された台座部21bとを有している。この実施
例においては、弾性支持体21は、その全長にわたり、
筒状部21aの下部と台座部21bを二分する位置で切
れており、筒状部21aを平板状に展開した形態で成形
したものを筒状に丸めて形成したものとなっているの
で、弾性支持体を押し出し成形により形成する場合と比
べて、特にコンタクトフィルム21の先端部背面に対す
る筒状部21aの接触部の長手方向の直線性や、厚み等
の寸法精度を容易に高めることができる。したがって、
表示パネル1の透明電極端子とコンタクトフィルム14
の先端部上のリードパターンとを均一な接触圧で接触さ
せることができる。
【0032】図4および図6に示すように、ソケット本
体11の上面にはコンタクトフィルム14の上部に位置
して絶縁基板2の側辺に当接するガイド板22が固設さ
れている。ガイド板22はコンタクトフィルム14上に
載接される絶縁基板2の上面とほぼ連続する平坦な上面
を有している。ガイド板22の下面にはソケット本体1
1の上面に当接する複数の下リブ22aが形成されてお
り、コンタクトフィルム14はフィルム取付板15の線
膨張に応じて変位し得るようにガイド板22の下リブ2
2a間に隙間を介して配置されている。なお、ガイド板
22の下リブ22aの代わりにソケット本体11の上面
に同様のリブを突出形成してもよい。
【0033】ソケット10はLCDパネル1の絶縁基板
2を上から押圧するための押圧部材22を備えている。
この実施例では、押圧部材23は上ばね片部24aおよ
び下ばね片部24bを有する断面略U字形のクリップ2
4と、保護フィルム25とを備え、クリップ24は、絶
縁基板2とソケット本体11とを挟むパネル基板押圧位
置(図4参照)と、ガイド板22とソケット本体11と
を挟み絶縁基板2を解放するパネル基板解放位置(図5
参照)との間をスライド移動可能となっている。クリッ
プ24の上ばね片部24aの先端には押圧部24cが屈
曲形成されている。
【0034】保護フィルム25の基端部はガイド板22
の上面に接着剤等で止着されている。また、保護フィル
ム25は、図4に示すように、クリップ24がパネル基
板押圧位置にあるとき、その先端部25aがクリップ2
4の上ばね片部24aの先端の押圧部24cと絶縁基板
2の上面との間に介在されるように寸法設定されてい
る。さらに、保護フィルム25の先端部25aは、図5
および図8(a),(b)に示すように、クリップ24
がパネル基板解放位置にあるとき、フィルム自体のカー
ル癖によりその先端部25aが絶縁基板2の上面より離
脱し絶縁基板2の搭載領域を開放するように形成されて
いる。このようなカール癖を有する保護フィルム25は
金属又は合成樹脂で形成することができるか、表面の滑
り性に優れた材料を用いることが好ましい。
【0035】図4および図6から判るように、ガイド板
22の上面にはクリップ24の上ばね片部24aの内面
すなわち下面に当接して該上ばね片部24aをスライド
移動可能に支持する複数のガイドリブ22bが突設され
ている。
【0036】更に、図4および図5に示すように、クリ
ップ24の下ばね片部24bには上向きの突出部24d
が膨出形成されており。ソケット本体11の下面には、
クリップ24がパネル基板押圧位置およびパネル基板解
放位置にあるときそれぞれクリップ24の突出部24d
と弾接係合する窪み部11gが形成されている。したが
って、クリップ24をパネル基板押圧位置とパネル基板
解放位置とに安定に係止させることができる。
【0037】ソケット10に対しLCDパネル1の着脱
作業を行なうとき、ソケット本体11は図7(a),
(b)に示す治具26に装着される。この治具は26は
上面に位置決めピン28を突設した基台27と、該基台
27の上面に形成された凹部27a内に摺動可能に保持
された可動支持片29と、該可動支持片29の上面に突
設された係合ピン30とを備えている。図1〜図3に示
すように、ソケット本体11には治具26の位置決めピ
ン28と嵌合する位置決め孔11hが形成されている。
また、図4および図8に示すように、クリップ24の上
ばね片部24aおよび下ばね片部24bにはそれぞれ係
合ピン30と係合する係合孔24e,24fが穿設され
ている。係合ピン30は、ソケット本体11を治具26
の基台27上に搭載して位置決めするときに、クリップ
24の係合孔24e,24fに挿嵌される。したがっ
て、ソケット本体11を治具26の基台27上に搭載し
た後、可動支持片29を手動で、或いは、アクチュエー
タ(図示省略)を用いて自動でスライド移動させること
により、クリップ24を容易にスライド移動させること
ができる。
【0038】上記構成を有する表示パネル検査用ソケッ
トにおいては、押圧部材23がスライド移動可能なクリ
ップ24と保護フィルム25とにより構成されているの
で、ソケット全体の軽量化およびコンパクト化が可能と
なっている。また、上述したように、クリップ24がパ
ネル基板押圧位置からパネル基板解放位置へと移動する
とき、図8(a),(b)に示すように、保護フィルム
25は該フィルム自体のカール癖によりその先端部25
aが上方にカールし絶縁基板搭載領域の外に移動する。
したがって、LCDパネル1をソケット本体11上のコ
ンタクトフィルム14の先端部上に搭載し、或いは、L
CDパネル1をソケット本体11上から取り出すとき
に、保護フィルム25がLCDパネル1と干渉しないの
で、LCDパネル1の搭載および取外しの作業性が良好
となる。
【0039】LCDパネル1を搭載した後、クリップ2
4をパネル基板解放位置からパネル基板押圧位置へとス
ライド移動させるとき、クリップ24の一端部すなわち
上ばね片部24aの押圧部24cが保護フィルム25の
上を滑りながらガイド板22上から絶縁基板2上へと移
動する。この間、押圧部24cの移動に伴い、保護フィ
ルム25の先端部25aは上方にカールした状態から押
圧部24により押し延ばされてまっすぐな状態へと弾性
変形される。そして、クリップ24がパネル基板押圧位
置にあるとき、図4および図8(c)に示すように、ク
リップ24の押圧部24cは保護フィルム25の先端部
25aを介して絶縁基板2の上面を押圧する。保護フィ
ルム25の基端部はガイド板22に止着されているの
で、クリップ24のスライド移動時にクリップ24のス
ライド方向の押圧力が保護フィルム25を介して絶縁基
板2に伝達されることはない。したがって、絶縁基板2
の位置ずれによる表示パネル1の透明電極端子とコンタ
クトフィルム14のリードパターンとの位置ずれを防止
することができる。したがって、LCDパネル1の透明
電極端子とコンタクトフィルム14のリードパターンと
の位置合わせ精度を保つことができる。
【0040】また、上記構成のソケット10において
は、コンタクトフィルム14のリードパターンの配列方
向に延びてコンタクトフィルム14の先端部背面を下か
ら弾接支持する弾性支持体21がソケット本体11に設
けられているので、クリップの24の押圧部24cでL
CDパネル1の絶縁基板2を押圧するとき、コンタクト
フィルム14の背面側からコンタクトフィルム14上の
各リードパターンの一部を弾性支持体21により確実に
絶縁基板2上の透明電極端子に押圧することができる。
したがって、LCDパネル1の透明電極端子とコンタク
トフィルム14のリードパターンとの電気的接続をより
確実に行わせることができる。
【0041】さらに、上記構成のソケット10において
は、上述したように、コンタクトフィルム14がLCD
パネル1の絶縁基板2とほぼ同一の線膨張係数を有する
フィルム取付板15に止着されており、且つ、ソケット
本体11には、LCDパネル1の透明電極端子の配列方
向における絶縁基板2の一端部を位置決めするためのコ
ーナー部係合片(基板位置決め手段)11aと、透明電
極端子の配列方向の線膨張による絶縁基板2の寸法変化
を許容し得る強さで絶縁基板2の他端部をコーナー部係
合片11aに対し押圧する基板端部押圧手段12と、リ
ードパターンの配列方向におけるフィルム取付板15の
一端部を絶縁基板2の一端部と同一基準面上に位置決め
するための調節ねじ(取付板位置決め手段)16と、リ
ードパターンの配列方向の線膨張によるフィルム取付板
15の寸法変化を許容し得る強さでフィルム取付板15
の他端部を調節ねじ15に対し押圧するコイルばね(取
付板端部押圧手段)17とが設けられているので、ソケ
ット本体11のコンタクトフィルム14上にLCDパネ
ル1の絶縁基板2を搭載するときに、絶縁基板2の一端
部をコーナー部係合片11aに当接させて位置決めする
ことにより、LCDパネル1の透明電極端子とコンタク
トフィルム14のリードパターンとを正確に位置合わせ
することができる。そして、LCDパネル1を搭載した
ソケットの検査環境温度が変化した場合に、フィルム取
付板15の一端部とLCDパネル1の絶縁基板2の一端
部とをコーナー部係合片11aおよび調整ねじ16によ
って同一基準面上に保つことができると共に、透明電極
端子およびリードパターンの配列方向において絶縁基板
2とフィルム取付板15の線膨張による寸法変化量をほ
ぼ同一に保つことができるので、絶縁基板2とフィルム
取付板15の線膨張による透明電極端子とコンタクトフ
ィルム14のリードパターンとの位置ずれを防止するこ
とができる。したがって、広範囲の温度環境下でLCD
パネル1の透明電極端子とコンタクトフィルムのリード
パターンとを各々確実に電気的接続状態に保つことがで
きるので、広範囲の温度環境下でLCDパネル1の表示
品位検査を正確に行なうことができる。
【0042】さらに、上記構成のソケット10において
は、取付板位置決め手段とフィルム取付板の一端部との
当接位置を調節手段によってリードパターンの配列方向
に調節することができるので、リードパターンの配列方
向におけるフィルム取付板14の一端部とLCDパネル
1の透明電極端子の配列方向における絶縁基板2の一端
部とを正確に同一基準面上に位置合わせすることができ
る。したがって、LCDパネル1の透明電極端子とコン
タクトフィルム14のリードパターンとを各々確実に位
置合わせすることができるので、LCDパネル1の表示
品位検査を正確に行なうことができる。
【0043】図9は本発明の第2実施例に係る検査用ソ
ケットの図4と類似の要部断面図である。同図において
上記第1実施例と同様の構成要素には同一参照符号が付
してある。この第2実施例では、弾性支持体21を支持
する可動支持体31がソケット本体11に対しクリップ
24の押圧方向に移動可能に設けられており、且つ、ク
リップ24はその一端部すなわち押圧部24cが絶縁基
板を押圧するとき他端部が可動支持体31をクリップ2
4の一端部の押圧方向に対向する方向に押圧するように
形成されているので、クリップ24の一端部による押圧
力とクリップ24の他端部による反対方向の押圧力とを
バランスさせることができる。LCDパネル1の絶縁基
板2にクリップ24の一端部による一方向の押圧力のみ
が作用する場合には、LCDパネル1に不都合な沈み込
みが生じやすくなるが、この第2実施例の構成によれ
ば、LCDパネル1の沈み込みを防止できるので、クリ
ップ24のスライド移動を円滑に行なうことができる。
また、LCDパネル1の絶縁基板2にクリップ24の一
端部による一方向の押圧力のみが作用する場合には、ク
リップ24の一端部と絶縁基板2との間に介在する保護
フィルム25の剛性により、該押圧力に対して不都合な
抵抗力が生じ、このため、クリップ24の押圧力を効果
的に絶縁基板2に伝達することが困難となるが、この第
2実施例の構成によれば、上述したように、クリップ2
4の一端部による押圧力とクリップ24の他端部による
反対方向の押圧力とを同時に絶縁基板2に作用させるこ
とができるので、保護フィルム25の剛性の大小に拘わ
りなく、クリップ24の押圧力を効果的にLCDパネル
1の透明電極端子とコンタクトフィルム14のリードパ
ターンとの接触部に作用させることができ、接触圧の向
上を図ることがができる。
【0044】図10から図12までは、本発明の第3実
施例を示したものであり、図10は図4と類似の要部断
面図、図11(a)はICタブの平面図、同図(b)は
ICタブの概略平面図、同図(c)はコンタクトフィル
ム14の概略平面図、図12はソケットの図3と類似の
平面図である。これらの図において上記第1実施例と同
様の構成要素には同一参照符号が付してある。
【0045】この第3実施例では、各コンタクトフィル
ム14上にICタブ32が搭載されている。ICタブ3
2はリードパターン34,35を積層形成したフィルム
33上に駆動用IC36を搭載してなる。このようなI
Cタブ32は検査後のLCDパネル1に接続される画素
駆動用ICタブと同一構成のものを用いることができ
る。コンタクトフィルム14には、ICタブ32の出力
側リードパターン34およびLCDパネル1の透明電極
端子に接続するためのリードパターン14aと、ICタ
ブ32の入力側リードパターン35に接続するためのリ
ードパターン14bとがそれぞれ積層形成されている。
ICタブ32のリードパターン34、35は例えば導電
性接着剤でコンタクトフィルム14上のリードパターン
14a,14bに接続することができる。コンタクトフ
ィルム14のリードパターン14bは図示しない接続用
ソケットを介して外部回路に着脱可能に接続することが
できる。
【0046】上記構成を有する第3実施例のソケットに
おいては、駆動用ICがソケットの外部の回路に設けら
れる場合に比して、駆動用IC36からLCDパネル1
までのリードパターンの全長を短縮化できるので、LC
Dパネル1の表示品位検査時に駆動用IC36からLC
Dパネル1の各透明電極端子に与えられる信号の相互干
渉を防止でき、該干渉による表示画像の乱れを防止する
ことができる。したがって、LCDパネル1の表示品位
検査を正確に行なうことができる。また、外部回路と駆
動用IC36との接続に必要な配線本数を駆動用IC3
6とLCDパネル1との間の配線本数よりも少なくする
ことができるので、ソケット本体11の外に出す配線本
数を減らしてソケット全体のコンパクト化を図ることが
できる。
【0047】図13から図15までは、本発明の第4実
施例を示したものであり、図13は表示パネル検査用ソ
ケットの平面図、図14は図13中D−D線矢視断面
図、図15は押圧手段の動作を示す図14と類似の断面
図である。これらの図において上記第1実施例と同様の
構成要素には同一参照符号が付してある。
【0048】この第4実施例では、押圧手段22とし
て、ソケット本体11の上面を覆うカバー37が用いら
れている。カバー37の一方の側辺部はソケット本体1
1の一方の側部に設けられた回動支軸38を介してソケ
ット本体11に対し回動可能に枢支されており、カバー
37の他方の側辺部にはソケット本体11の他方の側部
に形成された係止部39に弾接係合可能な係止爪片40
が設けられている。また、カバー37の内面には弾性支
持体21の上方でLCDパネル1の絶縁基板2の上面を
押圧する弾性押圧片41が固設されている。さらに、回
動支軸38にはカバーを開方向に付勢するばね(図示省
略)が装着されている。この第4実施例では、カバー3
7の弾性押圧片41により絶縁基板2を上から押圧する
ことができるので、第1実施例の保護フィルムは省略さ
れている。この第4実施例におけるLCDパネル1の絶
縁基板2の支持・位置決め構造、並びに、コンタクトフ
ィルム14を支持するフィルム取付板15の支持・位置
決め構造はそれぞれ上記第1実施例と同様であるので、
絶縁基板2とフィルム取付板15の線膨張による透明電
極端子とコンタクトフィルム14のリードパターンとの
位置ずれを防止することができる。したがって、広範囲
の温度環境下でLCDパネル1の透明電極端子とコンタ
クトフィルムのリードパターンとを各々確実に電気的接
続状態に保つことができるので、広範囲の温度環境下で
LCDパネル1の表示品位検査を正確に行なうことがで
きる。
【0049】以上、図示実施例につき説明したが、本発
明は上記実施例の態様のみに限定されるものではない。
例えば、ソケット本体へのコンタクトフィルム14の配
置や個数は、表示パネルにおける電極端子列の配置形態
に合わせて変更され得るものである。
【0050】また、上記第1実施例においては、クリッ
プ24がパネル基板押圧位置からパネル基板解放位置へ
と移動するとき、保護フィルム25の先端部がそれ自体
のカール癖によって絶縁基板搭載領域の外に移動するよ
うに構成されているが、保護フィルムの先端部にカール
癖を付ける代わりに、保護フィルムの先端部をクリップ
の先端に接続してもよい。この場合、クリップがパネル
基板押圧位置からパネル基板解放位置へと移動すると
き、保護フィルムの先端部がクリップに先端に引っ張ら
れて絶縁基板搭載領域の外に移動する。
【0051】さらに、クリップ上記第1実施例において
は各列における複数のコンタクトフィルム14に対して
1枚の保護フィルム25が用いられているが、各列にお
けるコンタクトフィルム14の枚数に対応した複数の保
護フィルムをガイド板22の上に固着してもよい。ま
た、各列のコンタクトフィルム14の配列数に対応させ
て、クリップ24の一端部すなわち押圧部24cに複数
のスリットを形成することにより、該押圧部24cを櫛
歯状に形成してもよい。このようにクリップ24の押圧
部24cを櫛歯状とすることにより、絶縁基板2に均一
に押圧力を作用させることができる。また、本発明は、
LCDパネルの他、ELパネル等の検査用ソケットにも
同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をLCDパネル検査用ソケットに適用し
た場合の第1実施例を示すソケットの平面図であり、ク
リップをパネル基板押圧位置へと移動した状態を示す。
【図2】図1に示すソケットのクリップをパネル基板解
放位置へと移動した状態を示す平面図である。
【図3】図1に示すソケットのクリップ、保護フィル
ム、カバー等を取り除いた状態を示す平面図である。
【図4】図1に示すソケットの図1中A−A線矢視断面
図である。
【図5】クリップをパネル基板解放位置へと移動した状
態の図4と類似の断面図である。
【図6】図1に示すソケット要部の図4中B−B線矢視
断面図である。
【図7】(a)は図1に示すソケットへの表示パネルの
着脱作業に用いる治具の構成例を示す平面図、(b)は
(a)中C−C線矢視断面図である。
【図8】(a)〜(c)はそれぞれ図1に示すソケット
の動作を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る表示パネル検査用ソ
ケットの図4と類似の要部断面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す表示パネル検査用
ソケットの図4と類似の要部断面図である。
【図11】(a)は図10のソケットに用いるICタブ
の平面図、(b)はICタブの概略平面図、(c)はコ
ンタクトフィルムの概略平面図である。
【図12】図10に示すソケットの図3と類似の平面図
である。
【図13】本発明の第4実施例を示す表示パネル検査用
ソケットの平面図である。
【図14】図13に示すソケットの図13中D−D線矢
視断面図である。
【図15】図13に示すソケットの押圧手段の動作を示
す図14と類似の断面図である。
【符号の説明】
1 LCDパネル(表示パネル) 2 絶縁基板 10 表示パネル検査用ソケット 11 ソケット本体 11a コーナー部係合片(基板位置決め手段) 11e 凹溝 12 基板端部押圧手段 15 フィルム取付板 16 調節ねじ(取付板位置決め手段) 17 コイルばね(取付板端部押圧手段) 21 弾性支持体 21a 筒状部 21b 台座部 22 ガイド板 24 クリップ 25 保護フィルム 25a 先端部 26 治具 31 可動支持体 32 ICタブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケット本体上に配設されたコンタクト
    フィルムを備え、表示パネルの絶縁基板の側辺に沿って
    該絶縁基板上に配列形成された電極端子を押圧部材の押
    圧力によってコンタクトフィルムの表面に配列形成され
    たリードパターンに接触させる表示パネル検査用コンタ
    クト装置において、前記ソケット本体には前記コンタク
    トフィルムの上部に位置して前記絶縁基板の側辺に当接
    し且つ前記絶縁基板の電極端子と反対側の平面とほぼ連
    続した平面を形成するガイド板が設けられ、前記押圧部
    材は、前記絶縁基板と前記ソケット本体とを挟むパネル
    基板押圧位置と前記ガイド板と前記ソケット本体とを挟
    み前記絶縁基板を解放するパネル基板解放位置との間を
    スライド移動可能な断面略U字形のばね性を有するクリ
    ップと、前記ガイド板に止着されて前記クリップの一端
    部と前記絶縁基板および前記ガイド板の平面との間に介
    在される保護フィルムとを有し、前記保護フィルムは、
    前記クリップが前記パネル基板押圧位置から前記パネル
    基板解放位置へと移動するとき、その先端部が絶縁基板
    搭載領域の外に移動することを特徴とする表示パネル検
    査用ソケット。
  2. 【請求項2】 前記ソケット本体に、前記リードパター
    ンの配列方向に延びて前記リードパターンと反対側の前
    記コンタクトフィルムの先端部背面に弾接し支持する弾
    性支持体が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の表示パネル検査用ソケット。
  3. 【請求項3】 前記ソケット本体には更に前記弾性支持
    体を支持する可動支持体が前記クリップの押圧方向に移
    動可能に設けられており、前記クリップはその一端部が
    前記絶縁基板を押圧するとき他端部が前記可動支持体を
    前記クリップの一端部の押圧方向と対向する方向に押圧
    するように形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の表示パネル検査用ソケット。
  4. 【請求項4】 前記弾性支持体が、前記コンタクトフィ
    ルムの先端部背面に当接される筒状部と該筒状部の下部
    に連結された台座部とを有し、前記弾性支持体は、その
    全長にわたり、前記筒状部の下部と台座部を二分する位
    置で切れており、且つ、前記筒状部を平板状に展開した
    形態で成形したものを筒状に丸めて形成してなることを
    特徴とする請求項2記載の表示パネル検査用ソケット。
  5. 【請求項5】 ソケット本体上に配設されたコンタクト
    フィルムを備え、表示パネルの絶縁基板の側辺に沿って
    該絶縁基板上に配列形成された電極端子を押圧部材の押
    圧力によってコンタクトフィルムの表面に配列形成され
    たリードパターンに接触させる表示パネル検査用ソケッ
    トにおいて、前記コンタクトフィルムが前記絶縁基板と
    ほぼ同一の線膨張係数を有するフィルム取付板に止着さ
    れ、前記ソケット本体には、前記電極端子の配列方向に
    おける前記絶縁基板の一端部を位置決めするための基板
    位置決め手段と、前記電極端子の配列方向の線膨張によ
    る前記絶縁基板の寸法変化を許容し得る強さで前記絶縁
    基板の他端部を前記基板位置決め手段に対し押圧する基
    板端部押圧手段と、前記リードパターンの配列方向にお
    ける前記フィルム取付板の一端部を前記絶縁基板の一端
    部と同一基準面上に位置決めするための取付板位置決め
    手段と、前記リードパターンの配列方向の線膨張による
    前記フィルム取付板の寸法変化を許容し得る強さで前記
    フィルム取付板の他端部を前記取付板位置決め手段に対
    し押圧する取付板端部押圧手段とが設けられていること
    を特徴とする表示パネル検査用ソケット。
  6. 【請求項6】 前記取付板位置決め手段が、前記フィル
    ム取付板の前記一端部との当接位置を前記リードパター
    ンの配列方向に調節する調節手段を有することを特徴と
    する請求項5記載の表示パネル検査用ソケット。
  7. 【請求項7】 リードパターンを形成したフィルム上に
    駆動用ICを搭載してなる駆動用ICタブが前記コンタ
    クトフィルム上に搭載されて前記コンタクトフィルムの
    リードパターンと接続されていることを特徴とする請求
    項1又は5記載の表示パネル検査用ソケット。
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