JPH08219095A - 電気掃除機及びこれに内蔵される電動送風機 - Google Patents

電気掃除機及びこれに内蔵される電動送風機

Info

Publication number
JPH08219095A
JPH08219095A JP2907695A JP2907695A JPH08219095A JP H08219095 A JPH08219095 A JP H08219095A JP 2907695 A JP2907695 A JP 2907695A JP 2907695 A JP2907695 A JP 2907695A JP H08219095 A JPH08219095 A JP H08219095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric blower
dust collecting
vacuum cleaner
electric
suction port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2907695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Takagi
雅之 高木
Koji Iwase
幸司 岩瀬
Hisanori Toyoshima
久則 豊島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2907695A priority Critical patent/JPH08219095A/ja
Publication of JPH08219095A publication Critical patent/JPH08219095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電動送風機の効率を向上させつつ、掃除機本体
の小型化を図った電気掃除機及びこれに内蔵される電動
送風機を提供することにある。 【構成】電動送風機のファンケーシング上面部の吸込口
の外周上に、断面が円弧状の気流ガイドを設けた。ま
た、掃除機本体の集塵部の排気側と電動送風機の吸気側
との間に空間を形成し、該空間に前記集塵部の排気側か
ら前記電動送風機の吸気口に向かって傾斜した気流ガイ
ドを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機及びこれに
内蔵される電動送風機の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機に内蔵される電動送風
機は、電動送風機のファンケーシング側及びハウジング
の側に、電動送風機の運転時における振動を吸収するた
めの防振材を介して、電気掃除機の内部に組み込まれて
いた。ファンケーシング側の防振材の一端は、掃除機本
体内に設けられたリブに当接するようにして固定され、
他端は接着剤等でファンケーシングに固定されていた。
このため、ファンケーシング側の防振材は、電動送風機
の運転による振動,吸気口と排気口における圧力差によ
り吸気側へ移動しようとし、掃除機本体内に設けられた
リブとの間に挟まれて防振材が圧縮変形を受けて弾性を
失い、電動送風機の振動を十分に吸収できなかった。
【0003】そこで、特開昭63−168143号公報に記載の
ように、ファンケーシング側の防振材に一端を電動送風
機の中心から遠い掃除機本体の部分に、他端を電動送風
機の中心から近いファンケーシングの吸気口周縁に当接
して固定するとともに、他端周縁の内径面の断面を円弧
状に形成した技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−168143号公報に記載の技術においては、吸気口
の内径面に圧接する防振材の内径面を円弧状に形成して
流入する空気の乱流を防止する技術が開示されているも
のの、掃除機本体の集塵室から排出される空気を電動送
風機の吸気口に円滑に導く点については全く考慮されて
いなかった。
【0005】最近の電気掃除機は、掃除機本体の小型化
に伴い、電動送風機の吸気口と電動機保護ガード間の間
隔が40mm以下と縮小傾向にある。吸口,延長管,ホー
スと導かれた塵埃を含んだ空気は、掃除機本体の集塵室
に入り、この集塵室で塵埃を含んだ空気は流路面積の増
加に伴い膨張し、流速を落して集塵フィルターにより塵
埃と空気に分離される。
【0006】そして、この空気は補助フィルター及び電
動機保護ガードを通過し、電動機前室で再び急激に圧縮
されながら電動送風機内部に吸い込まれる。この過程に
おいて、電動送風機前方の吸気口と電動機保護ガードの
間隔、すなわち電動機前室が狭いと、急激に圧縮される
ので圧縮勾配が急となり、空気の流れのよどみや剥離現
象が発生し、流路抵抗となり、電動送風機の効率が悪
く、また、騒音が発生した。
【0007】このため、上記特開昭63−168143号公報に
記載の技術では、空気の流れのよどみや剥離現象が発生
し、掃除機本体の小型化ができないといった問題点があ
った。
【0008】本発明は上記課題を解決し、電動送風機の
効率を向上させつつ、掃除機本体の小型化を図った電気
掃除機及びこれに内蔵される電動送風機を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の特徴とするところは、回転子と,該回転子の
上部に配設されるエンドブラケットと,該エンドブラケ
ットの上部に配設されるディフューザと,該ディフュー
ザの上部に配設されるとともに前記回転子の回転軸に連
結された遠心羽根車と,該遠心羽根車の上部に配設され
るとともに上面部に円状の吸込口を備えるファンケーシ
ングとを有する電動送風機であって、前記ファンケーシ
ング上面部の吸込口の外周上に、気流ガイドを設けたこ
とにある。
【0010】また、本発明の特徴とするところは、吸込
口を有するファンケーシングを備えた電動送風機と,該
電動送風機の運転により発生する吸込気流によって塵埃
を集塵する集塵部と,前記電動送風機及び前記集塵部を
内蔵する掃除機本体とを有する電気掃除機であって、前
記集塵部の排気側と前記電動送風機の吸気側との間に空
間を形成し、該空間に前記集塵部の排気側から前記電動
送風機の吸気口に向かって傾斜した気流ガイドを設けた
ことにある。
【0011】
【作用】本発明によれば、電動送風機の前方での流れ
を、気流ガイドを設けることにより、本体内部の通気損
失及び騒音を低減でき、さらに電動送風機の効率を落す
ことなく掃除機本体を小型化することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照
し、説明する。
【0013】図4に本発明の一実施例に係る電気掃除機
の外観の斜視図を示す。
【0014】同図において、401は制御回路や電動送
風機等が内蔵された掃除機本体、402は掃除機本体4
01の吸込口部に接続されたホース、403はホース手
元部、404はホース402の先端(ホース手元部40
3)に接続された延長管、405は延長管404に接続
された吸口、406はホース手元部403に設けられた
スイッチ操作部、407はホース手元部403に設けら
れた第一の赤外線発光部、408はホース手元部403
に設けられた第二の赤外線発光部、409は掃除機本体
401の上面に設けられた赤外線受光部であり、410
は室内の天井を示している。
【0015】図5に本発明の一実施例に係る掃除機本体
の縦断面図を示す。
【0016】掃除機本体401は、その前部に下部を覆
う下ケース501とその前面上部を覆う蓋体502,蓋
体502上に設けられた吸込口503,吸込口503か
ら吸込んだ塵埃を集塵する集塵袋504を収納する集塵
室505,集塵室505内の気密を保持するために設け
られたパッキン506,蓋体502の開閉を行うための
クランプ507を有し、その後部に下ケース501と上
ケース508とで形成される電動送風機室509を備
え、電動送風機510が収納されている。
【0017】この電動送風機510の吸気側には補助フ
ィルター511を設けて集塵室505と連通している。
【0018】上ケース508の上部には、上ケースカバ
ー512で覆われた基板収納部513が形成され、制御
回路基板514,表示基板515が収納されている。表
示基板515上には、ホース手元部403の第1の赤外
線発光部407及び第2の赤外線発光部408から放射
された赤外線信号を受信する赤外線受光素子516,運
転状態を表示するLEDランプ517が設けられてい
る。この赤外線受光素子516に赤外線信号が届くよう
に、上ケースカバー412上に赤外線を透過させる別の
材料で成形した赤外線受光部409が設けられている。
赤外線受光部409は、上ケースカバー512自体を赤
外線を透過させる材料を使って一体に成形してもよい。
【0019】また、制御回路基板514と表示基板51
5とはリード線531で電気的に接続されている。
【0020】電動送風機510は電動送風機の運転に際
しての振動を吸収する前側防振ゴム518と後側防振ゴ
ム519とにより支持され、さらに電動送風機510の
運転時に発生する熱が基板収納部513に与える影響を
抑える断熱消音材520,電動送風機510の消音及び
防炎用の通気性を有した消音カバー521が設けられて
いる。
【0021】電動送風機510の排気風は、掃除機本体
401の後部に設けられた排気フィルター522,排気
口523を介して掃除機本体外に排気される。
【0022】集塵室505と電動送風機室509の間に
は電動機前室524があり、この電動機前室524の前
方に格子状の電動機保護ガード525を設け、電動機保
護ガード525の中央側端面に電力制御素子526と放
熱フィン527を固定配置している。
【0023】また、掃除機本体401には、移動用の前
車輪528,後車輪529及び掃除機本体401の前方
を持ち上げたときに被掃除面と接触する補助車輪530
が設けられている。
【0024】次に図4及び図5を用いて、本発明にかか
る電気掃除機の動作について説明する。
【0025】掃除機使用者がホース手元部403に設け
られたスイッチ操作部406の一つを押すと、押された
スイッチに従った信号コードが赤外線信号として第一の
赤外線発光部407及び第二の赤外線発光部408より
放射される。第一の赤外線発光部407は通常の使用状
態では略鉛直上方を向くように配設されており、第一の
赤外線発光部407から放射された赤外線信号は、部屋
の天井410や壁に当って反射し、掃除機本体401の
赤外線受光部409に到達する。また、第二の赤外線発
光部408は、ホース手元部のグリップエンドに略水平
より下方に向くように配設されており、第二の赤外線発
光部408から放射された赤外線信号は、直接、掃除機
本体401の赤外線受光部409に到達する。赤外線受
光部409に到達した赤外線信号は赤外線受光素子516
によって受光され、制御回路基板514を介して掃除機
を制御するようにしている。
【0026】本実施例に関する掃除機は、掃除機本体4
01の全長を短くして小型化するために集塵室505と
電動送風機室509との間隔、すなわち電動機前室52
4の幅が狭くなっている。このため、補助フィルター5
11,電動機保護ガード525を通過した空気が電動送風
機510の吸込口で急激に圧縮されるので、圧縮勾配が
急になり流れのよどみや剥離現象による流路抵抗とな
り、電動送風機510の効率が悪かった。これを解決す
る手段について図1〜図3を用いて説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例に係る電動送風機
510の断面図、図2は本発明の一実施例に係る電動送
風機510の外観斜視図、図3は図1の電動送風機51
0の要部断面図を示すものである。
【0028】電動送風機510は、ほぼ中央部に回転子
101を内蔵し、その外側をハウジング102,上部を
エンドブラケット103で覆っている。エンドブラケッ
ト103上にはディフューザ104が配設され、その上
方には遠心羽根車105が回転子101の回転軸106
にナット107により一体に固定されている。
【0029】108はファンケーシングであり、ディフ
ューザ104,遠心羽根車105を覆い、エンドブラケ
ット103に固定されている。また、ファンケーシング
108の上面部には空気を取り入れる吸込口109が設け
られている。
【0030】本実施例の電動送風機510は、吸込口1
09外周に略筒状の気流ガイド110が設けられている。
この気流ガイド110は図3に示すように、集塵部50
5側に吐出した円弧状の断面を形成するように構成した
ことが特徴となっている。
【0031】電動送風機510で発生する吸込気流に伴
い塵埃を含んだ空気は、図6に示すように集塵袋504
の開口部601より吸い込まれ、集塵袋504で塵埃が
濾過される。集塵袋504を通過した空気は、補助フィ
ルター511,電動機保護ガード525を通り、電動機
前室524から吸込口109に導かれる。
【0032】集塵袋504の開口部601より吸い込ま
れた塵埃を含んだ空気は、集塵袋504に塵埃をためる
ために、集塵室505の容積を他の流路より大きくし
て、集塵効率を上げている。また、集塵室505の容積
を他の流路より大きくしたほうが通気抵抗の低減が図れ
る効果がある。集塵室505では、他の流路より容積が
大きいため、膨張して空気の流速が落ちる。そして、流
速が落ちた空気は集塵袋504から補助フィルター51
1,電動機保護ガード525,電動機前室524と導かれ
るが、再び吸込口109で圧縮され流速が増す。
【0033】この膨張圧縮を繰り返す過程では、空気流
路の容積を大から小に損失なく変換する必要がある。そ
のためには電動機前室524の容積を一定以上確保して
無理無く流速が変化するようにする必要があり、従来の
電動送風機510の吸込口109と電動機保護ガード5
25との間隔は、最低でも40mm以上必要とされてい
た。
【0034】しかしながら、最近の電気掃除機は本体小
型化による操作性の向上の市場要求により、電動送風機
510の吸込口109と電動機保護ガード525との間
隔が40mm以上確保出来なくなり、そのための損失の増
加が最近の吸込性能競争激化の市場環境の元では大きな
問題となってきた。
【0035】本実施例では、電動機保護ガード525と
電動送風機510の距離LをL≦30mmと狭く設定して
いるが、吸込口109外周に略筒状、かつ断面が円弧状
の気流ガイド110を設けるようにしているので、集塵
袋504,補助フィルター511,電動機保護ガード5
25を通過した空気を円滑に導くことができる。
【0036】図7に開口比率と本体効率の関係を、図8
に開口比率と1kHz以上の騒音の関係を示す。ここ
で、開口比率とは、(気流ガイド110の断面の曲率半
径R)/(吸込口109の内径)×100(%)を示すもの
である。
【0037】図7によると、開口比率を2%から徐々に
上昇させると、それに伴って本体効率も上昇し開口比率
が10%で本体効率が最大となる。その後は、徐々に本
体効率が減少を始める。本実験によれば、本体効率が
0.7%から1.0%の範囲で向上することが確認でき
た。
【0038】また、図8によると、開口比率を2%から
徐々に上昇させると、それに伴って騒音も上昇し開口比
率が10%で騒音が最小となる。その後は、徐々に騒音
が上昇し始める。本実験によれば、1KHz以上の周波
数領域で部分的に2dBから3dBの気流音の低減がは
かれることも確認できた。
【0039】図7及び図8に示す実験結果より、特性の
安定している領域を選定し、曲率半径Rを吸込口109
の内径の7%より大きく大気側に半球形でリング状に突
起させた気流ガイド110をファンケーシング108上
に構成する。
【0040】この気流ガイド110は、ファンケーシン
グ108と一体又は別体に構成してもよく、必要に応じ
て選択すればよい。気流ガイド110をファンケーシン
グ108と別体で構成した場合は、ファンケーシング1
08と別の樹脂等の材料で構成する。
【0041】さらに、本実施例では図3に示すように、
気流ガイド110の内側に柔軟性を有するシリコンやテ
フロン等の樹脂を材料とするシール301と、シール3
01と気流ガイド110との間を充填する硬質の樹脂等
で出来たスペーサ302を、シール押さえ303により
押さえて固定している。さらにシール押さえ303には
遠心羽根車105と反対方向に突起303aを設け、シ
ール301の回動を防止している。
【0042】本実施例によれば、吸込口109外周に略
筒状、かつ円弧状の断面を形成した気流ガイド110を
設けるようにしているので、集塵室505から排出され
る空気を電動送風機510の吸込口109に円滑に導く
ことができ、圧縮勾配が急な状態によって起こる剥離現
象を減少し、電動送風機510の効率を向上することが
できるとともに、発生する騒音を減少することができ
る。
【0043】また、電動送風機510の効率を落すこと
なく、掃除機本体の小型化を図ることができ、取り扱い
のよい電気掃除機を提供できる。
【0044】さらに、気流ガイド110の内側にシール
301を設けるようにしているので、電動送風機の運転
によって発生する循環流を防止できる。
【0045】次に本発明に係る他の実施例を図9を用い
て説明する。
【0046】先の実施例ではシール301とスペーサ3
01を別々に設けるように構成したが、本実施例ではシ
ール301のみで構成するようにした。
【0047】また、シール301を気流ガイド110側
から硬度勾配を持たせた多層構造に構成してもよい。
【0048】本実施例によれば、先の実施例の効果に加
え、部品点数の削減を図ることができる。
【0049】次に本発明に係る他の実施例を図10を用
いて説明する。
【0050】本実施例では、気流ガイド110とファン
ケーシング108の外周を滑らかに結んだ実施例であ
り、ファンケーシング108表面の凹凸を削減すること
で乱流による損失をさらに低減するものである。なお、
シール301を設けるか否かは必要に応じて選択すれば
よい。
【0051】本実施例によると、実施例の効果の他に本
体効率で0.2% の損失低減の効果があり、気流ガイド
の効果を更に向上することができる。
【0052】次に本発明に係る他の実施例を図11を用
いて説明する。
【0053】本実施例では、気流ガイド110を前側防
振ゴム518と一体に構成した実施例で、前側防振ゴム
518と一体の気流ガイド110を電動送風機510の
吸込口109の近傍まで延在させ、ファンケーシング1
08と密着又は隙間を介し取り付ける。そして、この前
側防振ゴム518の吸込口109近傍の先端部を円弧状
に形成した。
【0054】本実施例によれば、電動送風機の構造を変
更することなく、防振ゴムの変更及び気流ガイドの追加
だけで、電動送風機の効率を向上することができるとと
もに、ファンケーシング108から集塵室505側に放
射される騒音を低減することができる。
【0055】次に本発明に係る他の実施例を図12〜図
15用いて説明する。
【0056】本実施例では、電動機前室524に図15
に示すような気流ガイド1201を設け、集塵室505
から排出された空気を気流ガイド1201に沿って、電
動送風機の吸込口109に導くように構成している。
【0057】気流ガイド1201とファンケーシング1
08の間隔は密着とし、電動送風機510の吸込口10
9の径K2と気流ガイド1201の幅K1は、K1>K
2またはK1=K2となるようにする。
【0058】なお、気流ガイド1201とファンケーシ
ング108の吸込口109と近接する部分の気流ガイド
1201の先端部には、吸込口径の7%以上の曲率半径
としている。
【0059】また、図12の気流ガイド1201に替
え、図13に示すような中空の気流ガイド1301を設
けたり、図14に示すように、気流ガイド1401の傾
斜部を円弧状に構成するようにしてもよい。
【0060】本実施例によれば、電動機前室524の無
駄なスペースが排除されるため、フィルターを漏れた微
量の塵埃がデットスペースに長期間のうちに蓄積され微
生物が繁殖したり、腐敗し悪臭の原因になったりするの
を防止することができる。
【0061】また、本実施例によれば、防振ゴムの容積
が上がるため本体ケースヘの振動伝達を低減し騒音を低
減することができる。
【0062】次に本発明に係る他の実施例を図16を用
いて説明する。
【0063】本実施例では、掃除機本体と一体で構成し
た保持部1601を設け、その保持部1601を電動送
風機510の吸込口109に向かって傾斜させるととも
に、ファンケーシング108に保持部1601の先端部
と接触機密がとれるように気流ガイド1602を設け
る。効果の大半は保持部1601の構造により決まるこ
とから、流路構造を除々縮小変化させるように流路を最
適化する必要がある。また、衝撃や落下や振動騒音等を
考えるとゴムや軟質塩化ビニール等の、干渉材的材質で
先端に気流ガイド1602を吸込口109の径の7%の
曲率半径Rで設ける必要がある。
【0064】本実施例によれば、気流ガイド1602の
コストを下げるとともに、騒音の発生を抑え、衝撃や落
下に強い電気掃除機を提供できる。
【0065】次に本発明に係る他の実施例を図17を用
いて説明する。
【0066】本実施例では、電動機保護ガード1701
の格子の複数のリブの角度を、電動送風機510の吸込
口109に向かって偏向し、空気を電動送風機510の
吸込口109に滑らかに流れるように構成した。
【0067】本実施例によれば、電動機保護ガード17
01の格子のリブの角度を、電動送風機510の吸込口
109に向かって偏向するようにしているので、空気の
流れが滑らかになり、電動送風機の効率向上,電動送風
機の騒音の低減を図ることができる。
【0068】また、図18に示すように、図16の実施
例及び図17の実施例の両方を組み合わせるように構成
してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
動送風機の前方での流れを、気流ガイドを設けることに
より、本体内部の通気損失及び騒音を低減でき、さらに
電動送風機の効率を落すことなく掃除機本体を小型化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電動送風機の断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例に係る電動送風機の斜視図で
ある。
【図3】本発明の一実施例に係る電動送風機の要部断面
図である。
【図4】本発明の一実施例に係る電気掃除機の外観の斜
視図である。
【図5】本発明の一実施例に係る掃除機本体の断面図で
ある。
【図6】本発明の一実施例に係る集塵部と電動送風機の
関係を示す図である。
【図7】本体効率と開口比率を示す図である。
【図8】騒音と開口比率を示す図である。
【図9】本発明の一実施例に係る電動送風機の要部断面
図を示す図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す電動送風機の断面
図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す集塵部と電動送風
機の関係を示す図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す集塵部と電動送風
機の関係を示す図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す集塵部と電動送風
機の関係を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す集塵部と電動送風
機の関係を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す気流ガイド110
の斜視図である。
【図16】本発明の他の実施例を示す集塵部と電動送風
機の関係を示す図である。
【図17】本発明の他の実施例を示す集塵部と電動送風
機の関係を示す図である。
【図18】本発明の他の実施例を示す集塵部と電動送風
機の関係を示す図である。
【符号の説明】
108…ファンケーシング、109…吸込口、110,
1201,1301,1401…気流ガイド、301…
シール、302…スペーサ、401…掃除機本体、50
5…集塵室、510…電動送風機、524…電動機前
室、525…電動機保護ガード、518…前側防振ゴ
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊島 久則 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転子と,該回転子の上部に配設されるエ
    ンドブラケットと,該エンドブラケットの上部に配設さ
    れるディフューザと,該ディフューザの上部に配設され
    るとともに前記回転子の回転軸に連結された遠心羽根車
    と,該遠心羽根車の上部に配設されるとともに上面部に
    円状の吸込口を備えるファンケーシングとを有する電動
    送風機であって、 前記ファンケーシング上面部の吸込口の外周上に、気流
    ガイドを設けたことを特徴とする電動送風機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記気流ガイドはその断面が円弧状であることを特徴と
    する電動送風機。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記気流ガイドの円弧状の曲率半径は、前記吸込口の内
    径の7%以上に構成したことを特徴とする電動送風機。
  4. 【請求項4】請求項2ないし請求項3のいずれかにおい
    て、 前記気流ガイドの円弧状の内側にシール材を配設したこ
    とを特徴とする電動送風機。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記シール材を押えるシール押えをファンケーシングに
    配設したことを特徴とする電動送風機。
  6. 【請求項6】吸込口を有するファンケーシングを備えた
    電動送風機と,該電動送風機の運転により発生する吸込
    気流によって塵埃を集塵する集塵部と,前記電動送風機
    及び前記集塵部を内蔵する掃除機本体とを有する電気掃
    除機であって、 前記電動送風機を前記掃除機本体に固定するとともに該
    電動送風機の振動を吸収する前記ファンケーシング上に
    設けられた防振材を有し、 前記防振材は前記ファンケーシングの吸込口近傍まで延
    在させ、該防振材の吸込口近傍の先端部を円弧状に形成
    したことを特徴とする電気掃除機。
  7. 【請求項7】吸込口を有するファンケーシングを備えた
    電動送風機と,該電動送風機の運転により発生する吸込
    気流によって塵埃を集塵する集塵部と,前記電動送風機
    及び前記集塵部を内蔵する掃除機本体とを有する電気掃
    除機であって、 前記集塵部の排気側と前記電動送風機の吸気側との間に
    空間を形成し、該空間に前記集塵部の排気側から前記電
    動送風機の吸気口に向かって傾斜した気流ガイドを設け
    たことを特徴とする電気掃除機。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記電動送風機の吸気口の近傍に位置する前記気流ガイ
    ドの先端部を円弧状に形成したことを特徴とする電気掃
    除機。
  9. 【請求項9】請求項7ないし請求項8のいずれかにおい
    て、 前記気流ガイドを中空に形成したことを特徴とする電気
    掃除機。
  10. 【請求項10】請求項7において、 前記気流ガイドの傾斜部に前記空間の外側に向かって円
    弧状に形成したことを特徴とする電気掃除機。
  11. 【請求項11】吸込口を有するファンケーシングを備え
    た電動送風機と,該電動送風機の運転により発生する吸
    込気流によって塵埃を集塵する集塵部と,前記電動送風
    機及び前記集塵部を内蔵する掃除機本体とを有する電気
    掃除機であって、 前記集塵部の排気側と前記電動送風機の吸気口との間に
    空間を形成し、該空間に前記集塵部の排気側から前記電
    動送風機の吸気口に向かって傾斜するとともに前記掃除
    機本体と一体に形成した保持部を設けたことを特徴とす
    る電気掃除機。
  12. 【請求項12】吸込口を有するファンケーシングを備え
    た電動送風機と,該電動送風機の運転により発生する吸
    込気流によって塵埃を集塵する集塵部と,前記電動送風
    機及び前記集塵部を内蔵する掃除機本体とを有する電気
    掃除機であって、 前記集塵部の排気側と前記電動送風機の吸気口との間に
    空間を形成し、該空間の集塵部排気側に複数のリブを備
    えた保護ガードを設け、該保護ガードの複数のリブの取
    付け角度のそれぞれを前記電動送風機の吸気口に向かっ
    て傾斜させたことを特徴とする電気掃除機。
  13. 【請求項13】吸込口を有するファンケーシングを備え
    た電動送風機と,該電動送風機の運転により発生する吸
    込気流によって塵埃を集塵する集塵部と,前記電動送風
    機及び前記集塵部を内蔵する掃除機本体とを有する電気
    掃除機であって、 前記集塵部の排気側と前記電動送風機の吸気口との間に
    空間を形成し、該空間に前記集塵部の排気側から前記電
    動送風機の吸気口に向かって傾斜するとともに前記掃除
    機本体と一体に形成した保持部を設け、さらに集塵部排
    気側に複数のリブを備えた保護ガードを設け、該保護ガ
    ードの複数のリブの取付け角度のそれぞれを前記電動送
    風機の吸気口に向かって傾斜させたことを特徴とする電
    気掃除機。
JP2907695A 1995-02-17 1995-02-17 電気掃除機及びこれに内蔵される電動送風機 Pending JPH08219095A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2907695A JPH08219095A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 電気掃除機及びこれに内蔵される電動送風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2907695A JPH08219095A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 電気掃除機及びこれに内蔵される電動送風機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08219095A true JPH08219095A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12266265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2907695A Pending JPH08219095A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 電気掃除機及びこれに内蔵される電動送風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08219095A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040022669A (ko) * 2002-09-09 2004-03-16 엘지전자 주식회사 공기조화기의 팬하우징
WO2013124939A1 (ja) * 2012-02-24 2013-08-29 パナソニック株式会社 電気掃除機
JP2021037259A (ja) * 2019-05-29 2021-03-11 アイリスオーヤマ株式会社 乾燥装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040022669A (ko) * 2002-09-09 2004-03-16 엘지전자 주식회사 공기조화기의 팬하우징
WO2013124939A1 (ja) * 2012-02-24 2013-08-29 パナソニック株式会社 電気掃除機
JP2013172807A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Panasonic Corp 電気掃除機
JP2021037259A (ja) * 2019-05-29 2021-03-11 アイリスオーヤマ株式会社 乾燥装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4105153B2 (ja) 電気掃除機
EP0345699B1 (en) Vacuum cleaner having silencer mechanism
JP4538043B2 (ja) 電気掃除機
JP2006141977A (ja) サイクロン集塵装置
JPH0531050A (ja) 真空掃除機
KR20180010703A (ko) 진공 청소기
JPS6355331B2 (ja)
KR100233513B1 (ko) 진공청소기의 공기유로구조
JPH08219095A (ja) 電気掃除機及びこれに内蔵される電動送風機
KR20060117711A (ko) 모터조립체 및 이를 구비한 진공청소기
JP7209095B2 (ja) ファン集合体懸架装置
JP2000354562A (ja) 電気掃除機
JP3291671B2 (ja) 電気掃除機
KR100349292B1 (ko) 전기 청소기
US6843644B2 (en) Mounting structure of blower for vacuum cleaner
JPH0595860A (ja) 電気掃除機
JP4630365B2 (ja) 電気掃除機
JP3136835B2 (ja) 吸水式電気掃除機
JP2629453B2 (ja) 電気掃除機
JP2626047B2 (ja) 電気掃除機
JP3212432B2 (ja) 電気掃除機
KR100677878B1 (ko) 진공청소기
CN217233927U (zh) 一种用于固定风机的缓冲降噪结构
JP2000120599A (ja) 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
JP2024006431A (ja) 電気掃除機