JP3521992B2 - 下糸自動供給装置 - Google Patents

下糸自動供給装置

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JP3521992B2
JP3521992B2 JP05515295A JP5515295A JP3521992B2 JP 3521992 B2 JP3521992 B2 JP 3521992B2 JP 05515295 A JP05515295 A JP 05515295A JP 5515295 A JP5515295 A JP 5515295A JP 3521992 B2 JP3521992 B2 JP 3521992B2
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寿信 篠塚
乾 大久保
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの下糸自動供給
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上糸と下糸とを使用して縫製を行うミシ
ン、特に高速の縫製作業を行う工業用のミシンにあって
は、下糸を巻回したボビンを頻繁に交換する必要があ
る。一般には、下糸が消費された時にミシンの運転を一
旦停止し、ボビンケースを釜から抜き取った後に、ボビ
ンに下糸を巻回し、この下糸が新たに巻回されたボビン
をボビンケースに収容して該ボビンケースを釜内に装着
する一連の操作を手作業で行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人手によるボビンへの下糸の巻回作業及びボビンケ
ースの交換作業は極めて非能率的であり、生産性の低下
の原因となっている。
【0004】そこで、本出願人は、先に出願した特開平
5−192476号公報記載のミシンの下糸供給装置に
おいて上記問題点の解決を図っており、さらにこの問題
の解決を図ると共にボビンの残糸も自動的に除去し得る
装置の提案を、特願平5−203612号明細書におい
て行っている。
【0005】上記装置の基本的構成を示したのが図9及
び図10である。この装置は、ミシンベッド101の下
方の底が油溜となっている空間内に配されており、ボビ
ンケース着脱位置A、残糸除去位置G及び下糸巻回位置
Hがガイド軸50の回りに120°間隔に配されてい
る。該ボビンケース着脱位置Aには釜1が、残糸除去位
置Gにはボビン7の残糸を除去する残糸除去装置61
が、下糸巻回位置Hにはボビン7へ下糸を巻回すると共
にボビンケースへの糸掛け及び下糸切断を行う下糸巻回
装置62が、それぞれ配設されている。
【0006】上記ガイド軸50の両端部は、メインベー
スに立設された各起立部(不図示)にそれぞれ回転可能
に支持されており、このガイド軸50には、当該ガイド
軸50に沿って摺動可能、且つガイド軸50と共に回転
可能な回動アーム51が支持されている。この回動アー
ム51のガイド軸50に沿った前進・後退動作は例えば
エアーシリンダにより駆動される前後進レバー52によ
りなされ、正回転または逆回転動作は図示されない回転
駆動装置により60°単位になされる。回動アーム51
の各端部付近には、ボビン7を内蔵するボビンケース2
を保持または開放可能なボビンケース把持手段が設けら
れており、これらボビンケース把持手段及び回動アーム
51によりボビン交換装置60が構成されている。な
お、図10における符号5は中釜軸を、104,105
は下軸をそれぞれ示している。
【0007】そして、回動アーム51を適宜回転、前進
または後退することによって、釜内のボビンケースを、
該ボビンケース把持手段により把持して釜内から抜き取
ると共に、下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケー
スを、該ボビンケース把持手段により把持して釜内に装
着できるようになっている。また、ボビンケースを残糸
除去位置Gに位置することによって、ボビン7の残糸を
除去できるようになっており、下糸巻回位置Hに位置す
ることによって、ボビンへ下糸を巻回すると共に、ボビ
ンケースへの糸掛け及び下糸切断を行うことができるよ
うになっている。
【0008】このように、上記装置にあっては、ボビン
7への下糸の巻回作業(ボビンケースへの糸掛け及び下
糸切断を含む)及び残糸除去作業並びにボビンケース2
の交換作業が全て自動的に行われるようになっており、
作業能率及び生産性の向上が図られている。
【0009】ところで、上記ボビン交換装置60、残糸
除去装置61、下糸巻回装置62は、ミシンベッド10
1の下部に設けられており、従ってミシン頭部を引き起
こす場合には、図10に示されるミシンベッド101の
回動軸103を支点として、これら装置60,61,6
2も一緒に回動される。
【0010】しかしながら、上述のように、この装置に
あっては、ボビンケース着脱位置A、残糸除去位置G及
び下糸巻回位置Hがガイド軸50の回りに120°等配
で配されていて、下糸巻回装置62が上記ミシン頭部を
引き起こす際の外周側の回動軌跡X内の近傍に配置され
ていることから、ミシン頭部引き起こし時に、該下糸巻
回装置62が回動軌跡X側のミシンテーブル102に干
渉(接触)する畏れがある。
【0011】従って、下糸巻回装置62を構成する部品
を小さくしてこの干渉を避けることが必要となるが、こ
のように部品を小さくして精巧にするには高コストにな
るといった問題がある。また、このように部品を小さく
して下糸巻回装置62を構成すると、組立作業及び配
線、配管等の作業が煩雑になると共に、メンテナンス性
も悪化するといった問題もある。
【0012】また、上記装置にあっては、ボビンケース
着脱位置A、残糸除去位置G、下糸巻回位置Hがガイド
軸50の回りに120°等配で配されていることから、
装置同士が離れており、従って上記配線、配管等が散在
してスペース的に不利となると共に、ボビンケース把持
手段(回動アーム51)をボビンケース着脱位置A、残
糸除去位置G、下糸巻回位置Hの全ての位置に移動する
には360°回転さなければならず、従って回動動作に
無駄な動きが多くなるといった問題もある。
【0013】そこで本発明は、ミシン頭部引き起こし時
の残糸除去装置、下糸巻回装置のミシンテーブルやオイ
ルパンに対する干渉を、構成部品を小さくせずに防止で
き、装置の低コスト化が図られると共に組立作業及び配
線、配管等の作業の簡易化及びメンテナンス性の向上が
図られ、しかも装置の配線、配管等を集中できスペース
的に有利になると共にボビンケース把持手段の回転動作
の無駄が低減される下糸自動供給装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の下糸自動供給装置は、ボビンを収容した
ボビンケースを把持または開放可能なボビンケース把持
手段を有しミシンの釜軸に平行な回転軸線を中心に回転
する回転手段、および該回転手段を上記回転軸線方向に
移動するための移動手段、を備えたボビン交換装置と、
ボビンへ下糸を巻回する下糸巻回装置と、ボビンの残糸
を除去する残糸除去装置と、をミシンベッドの下部に
備し、前記回転手段の回転線を中心としたボビンケー
ス把持手段の回転軌跡に対する上記回転軸線方向の対向
位置に、釜に対してボビンを着脱するボビン着脱位置、
残糸除去装置におけるボビンの残糸を除去する残糸除去
位置、下糸巻回装置における下糸を巻回する下糸巻回位
置を配置し下糸自動供給装置において、前記残糸除去
位置及び前記下糸巻回位置を、前記回転手段の回転軸線
を含む直立平面よりも、ミシンベッドを起こす際の回動
支点側の範囲に配置したことを特徴としている。
【0015】上記目的を達成するために、請求項2の下
糸自動供給装置は、請求項1に加えて、ボビンを収容し
たボビンケースを保持可能なボビンケース保持手段を、
ボビンケース把持手段の回転軌跡の対向位置で釜の真下
に配置したことを特徴としている。
【0016】上記目的を達成するために、請求項3の下
糸自動供給装置は、ボビンを収容したボビンケースを把
持または開放可能なボビンケース把持手段を、所定の経
路に沿って移動させるボビン交換装置と、ボビンへ下糸
を巻回する下糸巻回装置と、ボビンの残糸を除去する残
糸除去装置と、を具備し、上記ボビンケース把持手段の
移動経路上に、前記残糸除去装置におけるボビンの残糸
を除去する残糸除去位置、下糸巻回装置における下糸を
巻回する下糸巻回位置を配置した下糸自動供給装置にお
いて、残糸除去位置を下糸巻回位置より下方としたこと
を特徴としている。
【0017】
【作用】このような請求項1における下糸自動供給装置
によれば、残糸除去位置及び下糸巻回位置が、ボビンケ
ース把持手段の回転軌跡の対向位置であって、該ボビン
ケース把持手段と共に回転する回転手段の回転軸線を含
直立平面よりミシンベッドを起こす際の回動支点側
範囲に配置されると、残糸除去装置及び下糸巻回装置
が、ミシン頭部を引き起こす際の外周側の回動軌跡から
内方に遠ざかると共に装置同士が接近する。
【0018】このような請求項2における下糸自動供給
装置によれば、ボビンケース把持手段が軸線方向に移動
しボビンケース着脱位置(釜位置)に移動すると、回転
手段におけるボビンケース把持手段の軸を中心とした反
対側の部分も同様に軸線方向に移動することから、該反
対側部分の移動経路には当該反対側部分の干渉しない逃
げスペースが必要とされる。従って、ボビンケース保持
手段がボビンケース把持手段の回転軌跡の対向位置で釜
の真下に配置されると、ボビンケース把持手段が軸線方
向に移動して、ボビンケース着脱位置(釜位置)に移動
する場合及びボビンケース保持手段に移動する場合共
に、反対側部分が対向部材に干渉することはない。
【0019】このような請求項3における下糸自動供給
装置によれば、残糸除去装置は、一般的に、ボビンケー
スの糸導出部から垂れた糸を引き出しボビンを回転させ
ることによりボビン残糸を除去する構成が採用されるこ
とから、残糸除去位置より下方に残糸除去装置の主要部
が配置される。従って、残糸除去位置が下糸巻回位置よ
り下方に配置されると、残糸除去位置より下方のスペー
スが空きスペースにされる。また、残糸除去位置が下糸
巻回位置より下にあることから、残糸除去装置により除
去された残糸が他の装置として例えば下糸巻回装置に絡
むことなく速やかに排出される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本実施例の下糸自動供給装置は、図1に示
されるように、下糸巻回装置162と、残糸除去装置1
61と、これら下糸巻回装置162の下糸巻回位置C、
残糸除去装置161の残糸除去位置B、釜位置(ボビン
ケース着脱位置)A、ダミー軸(ボビンケース保持手
段)6のボビンケース着脱位置Dにボビンケース2を移
動可能なボビン交換装置160と、から概略が構成され
ており、該下糸自動供給装置はミシンベッド101の下
部に設けられている。先ず、図2乃至図6を参照しなが
ら、ボビン交換装置160について以下説明する。
【0021】図2乃至図6において、符号1はボビンケ
ース2が装着される釜を、1aは釜軸を、3はミシン本
体に取り付けられたメインベースに立設すると共に釜1
の直下に配設された支持体としてのベース板をそれぞれ
示しており、該ベース板3には、釜軸1aに平行な軸心
を有す搬送軸4の基端4aが固定され、該搬送軸4はベ
ース板3に片持ち支持された状態となっている。
【0022】この搬送軸4の先端4b側(反ベース板
側)には、中空円筒の外周面を軸線方向に沿って2箇所
切断し該切断面が同士が対向するよう形成された搬送ブ
ロック12(図2参照)が、当該搬送軸4に対して回転
可能且つ摺動可能に支持されている。
【0023】搬送ブロック12の各切断面には、L字状
に折曲された搬送板10,10のL字を構成する一方の
板状部分がそれぞれ固定されており、L字を構成する他
方の板状部分は、図2に示されるように、軸線を挟んで
互いに対向した状態となっている。
【0024】各搬送板10,10には、軸線方向に沿っ
て釜側に折曲された保持部11,11の一方の端部がそ
れぞれ固定されており、これら保持部11,11の他方
の端部(釜側を向く端部)には、ボビンケースを把持ま
たは開放可能なボビンケース把持手段(不図示)がそれ
ぞれ固定されている。このボビンケース把持手段として
は、例えば特開平5−192476号公報の下糸自動供
給装置や本出願人が先に出願した特願平5−12196
0号明細書のミシンの下糸自動供給装置に記載されてい
る一対の電磁石吸着ヘッドを始めとして、例えば本出願
人が先に出願した特願平5−116363号明細書のミ
シンの下糸自動供給装置に記載されているレバー爪によ
るもの等、適宜のものを採用することができ、要は、ボ
ビンケース2を必要に応じて対向部材(例えば、釜1)
に対して着脱できるものであれば良い。
【0025】上記搬送ブロック12の外周には回動歯車
13が固定されており、該回動歯車13には、図3に示
されるように、釜軸1a方向に沿って長尺なる形状の駆
動歯車19が噛合している。この駆動歯車19は、その
一端が、ベース板3に取り付けられたモータ固定板21
の搬送軸他端側に突出した部分に回転可能に支持されて
おり、他端は、モータ固定板21に固定された駆動手段
としての回動モータ20の出力軸に直結された状態とな
っている。
【0026】従って、回動モータ20が回転すると、駆
動歯車19、回動歯車13を介して、搬送ブロック12
及び搬送板10,10並びに保持部11,11から構成
される回転手段としての回動アーム70が回転するよう
になっている。なお、この回動アーム70の回転動作
は、本実施例にあっては、該回動アーム70が退避位置
にある時(図3乃至図5参照)に、行われるようになっ
ている。また、搬送軸4は片持ち支持であるが、上記駆
動歯車19によりガイドされていることから、その支持
強度は充分となっている。
【0027】÷上記搬送ブロック12の外周における上
記回動歯車13より搬送軸4の固定端側には、図示され
ない例えばストップリングが固定されており、該搬送ブ
ロック12の外周における回動歯車13とストップリン
グとの間には、直動カラー14が回転可能に支持されて
いる。
【0028】この直動カラー14には、図4に示される
ように、直動リンク15の一端が枢着されている。この
直動リンク15の他端は、くの字状の駆動リンク16の
一端に枢着されており、該駆動リンク16のくの字を形
成する折曲部は、ベース板3に固定されたブラケットに
枢着されている。そして、該駆動リンク16の他端は、
ベース板3に固定された移動手段としてのエアーシリン
ダ18のナックル17に枢着されている。
【0029】従って、エアーシリンダ18が駆動する
と、ナックル17、駆動リンク16、直動リンク15を
介して、直動カラー14と共に回動アーム70が搬送軸
4の軸線方向に沿って移動するようになっている。すな
わち、回動アーム70は、搬送軸4に対して回転できる
と共に、搬送軸4に沿って摺動できるようになってい
る。
【0030】上記搬送軸4の開放端側には、センサ固定
板33が取付けられており、このセンサ固定板33上に
は、発光素子31aと受光素子31bとからなる回動セ
ンサ31が取り付けられている。また、上記回動アーム
70には、図2及び図3に示されるように、センサ板3
2が固定されており、該回動アーム70の回転時に、セ
ンサ板32が発光素子31aと受光素子31bとの間を
通過し得るように、回動センサ31及びセンサ固定板3
3並びにセンサ板32の位置調整がなされている。
【0031】また、ベース板3における上記ボビンケー
ス把持手段の回転軌跡の対向位置であって、図1に示さ
れるように、釜1直下の位置Dには、ボビンケース保持
手段としてのダミー軸6が固定されている。このダミー
軸6は、図6に示されるように、中釜軸5と同構造とな
っており、ボビンが収容されたボビンケース2を押し込
めば、該ボビンケース2を保持できるようになってい
る。そして、押し込められたボビンケース2の既設のボ
ビン係止爪2dが、図1に示されるように、ダミー軸6
の近傍に突設された回り止め部材5aaの係止溝に係合
するよう構成されている。すなわち、ボビンケース2は
所定の位置に位置決めされて保持されるようになってい
る。
【0032】ところで、上記下糸巻回位置C、残糸除去
位置Bは、図1に示されるように、搬送軸4の下方の範
囲V且つ同軸線に沿った直立平面よりミシンベッド10
1を起こす際の回動支点103側の範囲Wであって、ボ
ビンケース把持手段の回転軌跡の対向位置に配置されて
いる。また、残糸除去位置Bは下糸巻回位置Cより下方
に配置されている。また、残糸除去位置Bの搬送軸線方
向(図1における紙面に垂直な方向)の位置はボビンケ
ース把持手段の退避位置にあり、下糸巻回位置Cの搬送
軸線方向の位置はボビンケース把持手段を退避位置から
多少前進させた位置(図1における紙面に向かって進め
た位置)にある。
【0033】上記下糸巻回位置Cには下糸巻回装置16
2が配設されている。この下糸巻回装置162として
は、例えばモータの駆動等により自動的にボビンに下糸
が巻回可能で、その後ボビンケース2への糸掛け及び下
糸切断が可能なものであればどのようなものであっても
良く、例えば特開平5−192476号公報の下糸自動
供給装置や本出願人が先に出願した特願平5−1219
60号明細書のミシンの下糸自動供給装置や特願平5−
116363号明細書のミシンの下糸自動供給装置に記
載されている下糸巻回装置を始めとして、適宜のものを
採用することができる。
【0034】また、上記残糸除去位置Bには、残糸除去
装置161が配設されている。以下、図7及び図8を参
照しながら残糸除去装置について説明する。
【0035】図7において、符号81は回転軸を示して
いる。この回転軸81はコの字状プレート80の両側板
80a,80bに回転可能に支持されており、両端は各
側板80a,80bより外方に突出している。側板80
aから図示左側に突出する軸部分には回転体としての駆
動ローラ60が固定され、側板80bから図示右側に突
出する軸部分には歯車82が固定されている。この歯車
82の上方には当該歯車82に噛合する歯車83が配置
されており、この歯車83は、側板80bに固定された
駆動モータ84の出力軸に固定されている。
【0036】すなわち、駆動モータ84が駆動すると、
その回転は歯車83,82により減速されて軸81に伝
達され、駆動ローラ60が回転するようになっている。
【0037】また、上記コの字状プレート80内には、
別のコの字状プレート85が配置されている。このコの
字状プレート85の両側板85a,85bには回転軸8
6が回転可能に支持されており、側板85aから図示左
側に突出する軸部分には回転体としての従動ローラ61
が固定されている。該コの字状プレート85の図7にお
ける上端部には両側板85a,85bを貫いた軸87が
固定されている。この軸87は上記側板80a,80b
に回転可能に支持されており、側板80bから図示右側
に突出する軸(軸87)部分には歯車88が固定されて
いる。この歯車88には歯車89が噛合しており、この
歯車89は、プレート95,96に回転可能に支持され
た軸97に固定されている。この軸97には歯車90も
固定されており、この歯車90には歯車91が噛合して
いる。この歯車91は、上記プレート95,96に回転
可能に支持された軸98に固定されており、この軸98
には歯車92も固定されている。この歯車92には歯車
93が噛合しており、この歯車93は、プレート96に
固定された回動モータ94の出力軸に固定されている。
【0038】すなわち、回動モータ94が駆動すると、
その回転は歯車93,92,91,90,89,88に
より大幅に減速されて軸87に伝達され、当該軸87を
支点として、コの字状プレート85と共に従動ローラ6
1が回動するようになっている。この回動速度は、上述
の如く、大幅に減速しているために、比較的低速度(ゆ
ったりとした速度)となっている(理由に関しては後
述)。
【0039】また、回動モータ94が駆動し従動ローラ
61が軸87を支点として回動すると、該従動ローラ6
1は上記駆動ローラ60に対向し、駆動モータ84の駆
動により駆動ローラ60が回転すると、下糸端部を巻き
込みながら、該駆動ローラ60と共働して下糸を下流に
排出できるようになっている(詳しくは後述)。
【0040】なお、回動モータ94が駆動し、コの字状
プレート85及び従動ローラ61が軸87を支点として
回動した時に、従動ローラ61を固定する回転軸86が
コの字状プレート80の側板80aに当たらないよう
に、当該側板80aには適宜切欠等が形成されている。
【0041】また、この残糸除去装置161には、回動
アーム70により残糸除去位置Bにセットされたボビン
ケース2のその下糸導出部(下糸張力ばね下の下糸導出
孔)に向かってエアーを吹き付けることができる糸垂ら
し用のエアーノズル100が設けられている。この糸垂
らし用のエアーノズル100は、ボビンケース2の下糸
導出部から導出しボビンケース2に付着している下糸
を、そのエアー力によって、確実に下方に垂らすための
ものである。
【0042】また、上述したボビン交換装置160の回
動アーム70には、図8に示されるように、ボビンを内
部に収容したボビンケース2(詳しくは下糸張力ばね
下)より垂れる下糸端部Mを、作業位置に吹き寄せるエ
アーノズル51が固定されている。ここで言う作業位置
とは、駆動ローラ60の外周面(正確には図示下側の外
周面)に対して下糸端部Mが接触しつつ下流になびくよ
うな位置(図8(b)参照)であり、この下糸端部Mの
作業位置への吹き寄せは、エアーノズル51からのエア
ーを、ボビンケース8の外周面に向かって吹き出し、当
該外周面に沿って駆動ローラ60の外周面に向かう流れ
を作り出すことにより、達成される。
【0043】なお、符号50,50は、上記エアーノズ
ル51により作業位置に吹き寄せられた糸端部Mが、両
ローラ60,61による排出前に、ローラ60の軸方向
に移動して該ローラ間より離脱するのを防止するための
糸外れ防止バーを示している。
【0044】従って、当該残糸除去装置161は、図よ
り明らかなように、その主要部が残糸除去位置Bより下
方に配置される構成となっている。
【0045】なお、上記残糸除去装置161、下糸巻回
装置162が、ベース板3に接触する場合には、該ベー
ス板3は適宜切欠かれる。また、図1にあっては、残糸
除去位置Bと下糸巻回装置Cとダミー軸6に対するボビ
ン着脱位置Dが近接しており、保持部11及びボビンケ
ース2が誇張されて記載されている。このため、保持部
11が残糸除去装置161や下糸巻回装置162に接触
することも心配されるが、実際には、このような接触が
生じないように充分なスペースが確保されている。
【0046】ところで、本実施例にあっては、ボビンケ
ース把持手段は、エアーシリンダ18により、ボビンケ
ース着脱位置(釜位置)Aと反釜側に移動した退避位置
とに移動可能である。そして、該退避位置(図3乃至図
5参照)で、原点位置を検索する。従って、一方のボビ
ンケース把持手段を釜1に対向する退避位置に移動した
後回動させ、発光素子31aと受光素子31bとの間を
センサ板32が遮蔽するように、搬送軸4に対してセン
サ固定板33を固定すれば、回動モータ20として例え
ばパルスモータを用いた場合には、該パルスモータのパ
ルス数をカウントすることによって、該ボビンケース把
持手段を、上記釜位置A、下糸巻回位置C、残糸除去位
置B、ダミー位置Dに、回動制御することができる。
【0047】次に、このように構成された装置の動作に
ついて、以下説明する。先ず、例えば一方のボビンケー
ス把持手段に、下糸巻回済みのボビンを収容したボビン
ケースを把持させるために、回動アーム側から手を差し
込んで、該下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケー
スを、中釜軸5に装着するのと同様に、手の平を返すこ
となくダミー軸6に押し込んで、ボビンケースをダミー
軸6に装着する。
【0048】次いで、電源スイッチがオンされたら、回
動アーム70を原点位置に復帰させ、スタートスイッチ
のオンにより、回動アーム70を回動させて一方のボビ
ンケース把持手段をダミー位置Dに対向させる。そし
て、該回動アーム70を前進させて、該ダミー軸6に保
持されている下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケ
ースを一方のボビンケース把持手段に把持させる。この
時、他方のボビンケース把持手段は何ら障害物に干渉す
ることなく釜に向かう。
【0049】ここで、ダミー軸6を、残糸除去位置Bま
たは下糸巻回位置Cの搬送軸4を中心とした反対側の位
置に設けた場合には、該残糸除去位置Bは、上述のよう
に、その搬送軸線方向の位置がボビンケース把持手段の
退避位置にあり、下糸巻回位置Cの搬送軸線方向の位置
はボビンケース把持手段を退避位置から多少前進させた
位置にあることから、一方のボビンケース把持手段をダ
ミー軸6に向かわせると、他方のボビンケース把持手段
は残糸除去装置161、下糸巻回装置162に衝突して
しまうことになる。しかしながら本実施例にあっては、
ダミー軸6を、上述のように、ボビンケース把持手段の
回転軌跡の対向位置であって、釜1直下の位置に配置し
ているので、問題はない。
【0050】そうしたら、回動アーム70を後退させる
と共に回動させて、ボビンケースを把持した一方のボビ
ンケース把持手段を釜1に対向させると共に前進させ、
下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケースを釜内に
装着する。この時、他方のボビンケース把持手段は何ら
障害物に干渉することなくダミー軸6に向かう。そし
て、回動アーム70を後退させる。この時、作業者は上
記と同様にして再度回動アーム側から手を差し込んで、
下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケースをダミー
軸6に装着する。
【0051】次いで、縫製が開始されたら、その縫製中
に、上記と同様な動作によって、何れか一方のボビンケ
ース把持手段に、ダミー軸6に保持されている下糸巻回
済みのボビンを収容したボビンケースを把持させると共
に、回動アーム70を後退させる。
【0052】そして、例えば釜内のボビンの残糸が少な
くなった等の理由でボビンの交換指令が発せられたら、
ミシンの縫製動作を禁止して、回動アーム70を回動さ
せ、ボビンケースを把持していないボビンケース把持手
段を釜1に対向させると共に前進させ、残糸の少なくな
ったボビンを釜内から取り出して、該回動アーム70を
後退させる。
【0053】次いで、回動アーム70を回動させ、下糸
巻回済みのボビンを収容したボビンケースを釜1に対向
させると共に前進させ、下糸巻回済みのボビンを収容し
たボビンケースを釜内に装着し、該回動アーム70を後
退させる。
【0054】そして、縫製が開始されたら、その縫製中
に、回動アーム70を回動させ、残糸の少なくなったボ
ビンを残糸除去位置Bに移動する。そうしたら、糸垂ら
し用のエアーノズル100より糸垂らしエアーを、図8
(a)に示されるように、所定の間、間欠に吹き付け
て、ボビンケース2のその下糸導出部(下糸張力ばね下
の下糸導出孔)から確実に下糸を下方に垂らし、今度は
エアーノズル51より糸案内エアーを吹き付けて(図8
(b)参照)、ボビンケース2より垂れる下糸端部Mを
作業位置に吹き寄せ、次いで回動モータ94を駆動して
従動ローラ61を軸87を支点としてゆっくりと回動す
る(図8(b)参照)。
【0055】すると、従動ローラ61が駆動ローラ60
に対向するが、下糸端部Mをローラ60,61間に挟持
する前に、エアーノズル51によるエアーの吹き付けを
停止する。
【0056】ここで、ローラ60,61間に下糸端部M
が挟持される時に、エアーノズル51によりエアーを吹
き付けていると、ローラ60,61間を通過して下流に
抜けるエアーが該ローラ60,61により遮断され、下
糸端部Mがローラ60,61間から逃げてローラ60,
61による巻き込み排出が行われないが、本実施例のよ
うに、エアーノズル51により作業位置に吹き寄せた下
糸端部Mを、ローラ61の移動によってローラ60,6
1間に挟む前に、該エアーノズル51のエアーを遮断す
ると、吹き上げられていた下糸端部Mは回動してくる従
動ローラ61の外周面に垂れて乗った状態となり、さら
に従動ローラ61が回動してローラ60,61が対向す
ると、これらローラ60,61間に下糸端部Mが挟持さ
れた状態となる。
【0057】このような下糸挟持のタイミング、すなわ
ち従動ローラ61を回動させながら該従動ローラ61が
駆動ローラ60に対して対向する前にエアーノズル51
のエアーを停止するというタイミングは、該従動ローラ
61が、例えばソレノイド等により素早く回動する場合
には、非常にとり難いが、本実施例にあっては、そのタ
イミングをとりやすいように、多くの歯車93,92,
91,90,89,88を介して回動速度が低速度(ゆ
ったりとした速度)となるようにしている。
【0058】そして、駆動モータ84を駆動して、駆動
ローラ60を回転すると、ローラ60,61の共働によ
り、挟持されていた下糸は、ローラ60,61に巻き込
まれながら下流に排出され(図8(c)参照)、残糸除
去がなされる。
【0059】そうしたら、回動アーム70を回動させ、
空ボビンを下糸巻回位置Cに対向させると共に、回動ア
ーム70を前進させ、そこの下糸巻回装置162によっ
て空ボビンに下糸を巻回すると共にボビンケースへの糸
掛け及び下糸切断を行う。ここで、回動アーム70を前
進させているのは、例えばボビンを回転させてボビン軸
に下糸を巻回する機構のそのクラッチ部をボビンの既設
の孔に進入させて該ボビンの回転方向の連結を行わせる
ためである。
【0060】このようにして、ボビンに下糸が巻回され
たら、回動アーム70を後退させて待機状態とし、次の
ボビンの交換指令が発せられたら、ミシンの縫製動作を
禁止して、回動アーム70を回動させ、ボビンケースを
把持していないボビンケース把持手段を釜1に対向させ
ると共に前進させ、残糸の少なくなったボビンを釜内か
ら取り出して、該回動アーム70を後退させる。
【0061】次いで、回動アーム70を回動させると共
に前進させて、下糸巻回装置によって下糸が巻回された
ボビンを釜内に装着し、該回動アーム70を後退させ
る。以降は、上記動作が繰り返される。
【0062】ところで、ボビンケース把持手段に把持さ
れているボビンケース2を取り出す場合若しくは色違い
の下糸を使用するためにボビンケース2を一時的にダミ
ー軸6に保持させておく場合にあっては、ボビンケース
2を把持したボビンケース把持手段をダミー軸6に対向
させると共に、前進させれば、該ボビンケース把持手段
に把持されていたボビンケース2をダミー軸6に受け渡
すことができる。
【0063】そして、ダミー軸6に保持されたボビンケ
ース2を取り出す場合には、中釜軸5からボビンケース
2を取り出すのと同様に、回動アーム側から手を差し込
めば、手の平を返すことなくダミー軸6に保持されてい
るボビンケースを取り出すことができる。この手作業に
よるボビンケースのダミー軸6からの取り出しは非常に
容易である。
【0064】このように、本実施例においては、残糸除
去位置B及び下糸巻回位置Cを、ボビンケース把持手段
の回転軌跡の対向位置であって、該ボビンケース把持手
段と共に回転する搬送軸4の下方の範囲V且つ同軸線に
沿った直立平面よりミシンベッド101を起こす際の回
動支点103側の範囲Wに配置し、残糸除去装置161
及び下糸巻回装置162を、ミシン頭部を引き起こす際
の外周側の回動軌跡Xから内方に遠ざかるよう構成して
いるので、装置構成部品を小さく且つ精巧にすることな
くミシンテーブル102に対する干渉(接触)を防止で
きるようになっており、装置の低コスト化を図ることが
可能となっていると共に組立作業及び配線、配管等の作
業の簡易化及びメンテナンス性の向上を図ることが可能
となっている。また、同様にして装置同士が接近するよ
う構成しているので、配線、配管等を集中できスペース
的に有利にすることが可能となっていると共に、ボビン
ケース把持手段の回動動作の無駄を低減することが可能
となっている。
【0065】因に、ボビンケース把持手段の回転軌跡の
対向位置であって、該ボビンケース把持手段と共に回転
する搬送軸4の上方の範囲には、図1に示されるよう
に、ミシンの下軸104,105が近接設置されている
ので、当該範囲に下糸巻回装置162、残糸除去装置1
61を配置することは難しい。
【0066】また、ボビンケース把持手段を軸線方向に
移動しボビンケース着脱位置(釜位置)Aに移動する
と、回動アーム70おけるボビンケース把持手段の搬送
軸4を中心とした反対側のボビンケース把持手段も同様
に軸線方向に移動することから、該反対側のボビンケー
ス把持手段の移動経路には当該反対側のボビンケース把
持手段の干渉しない逃げスペースが必要とされるが、ダ
ミー軸6をボビンケース把持手段の回転軌跡の対向位置
で釜の真下に配置し、ボビンケース把持手段を軸線方向
に移動して、ボビンケース着脱位置(釜位置)Aに移動
する場合及びダミー軸6に移動する場合共に、反対側の
ボビンケース把持手段が対向部材に干渉することがない
よう構成しているので、ダミー軸6を設ける際に必要と
される逃げスペースを新たに設ける必要がなくなってい
る。
【0067】また、残糸除去装置161は、概略、ボビ
ンに巻かれボビンケース2の糸導出部から垂れた糸Mを
引き出す引き出し手段の糸引き出し動作によりボビンを
回転して該ボビンの糸を引き出すよう構成したものであ
るから、その主要部が残糸除去位置Bより下方に配置さ
れている。従って、残糸除去位置Bと下糸巻回装置Cと
を入れ換えると、残糸除去装置161の主要部を配置す
るスペースがないが、本実施例においては、残糸除去位
置Bを下糸巻回位置Cより下方に配置し、残糸除去位置
Bより下方のスペースを空きスペースにするよう構成し
ているので、この空きスペースを利用して残糸除去装置
を配設することが可能となっている。また、残糸除去位
置を下糸巻回位置より下にしていることから、残糸除去
装置により除去された残糸が他の装置として例えば下糸
巻回装置に絡むことなく速やかに排出されるようになっ
ている。
【0068】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、上記実施例においては、ボビンケース保持手段をダ
ミー軸6としているが、該ダミー軸6に限定されるもの
ではなく、例えばマグネットによりボビンケース2を磁
気吸引してホルダ内に収容・保持するボビンケース保持
手段に代えることも可能である。
【0069】また、上記実施例の残糸除去装置161も
上記構成のものに限定されるものではなく、例えば本出
願人が先に出願した特願平5−203612号明細書や
特願平6−309909号明細書記載のボビンの残糸除
去装置に代えることも可能である。これら残糸除去装置
にあっても、その基本構成は、ボビンに巻かれボビンケ
ース2の糸導出部から垂れた糸Mを引き出す引き出し手
段の糸引き出し動作によりボビンを回転して該ボビンの
糸を引き出すような構成となっている。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の下糸自動
供給装置によれば、残糸除去位置及び下糸巻回位置を、
ボビンケース把持手段の回転軌跡の対向位置であって、
該ボビンケース把持手段と共に回転する回転手段の回転
軸線を含む直立平面よりミシンベッドを起こす際の回動
支点側の範囲に配置し、残糸除去装置及び下糸巻回装置
を、ミシン頭部を引き起こす際の外周側の回動軌跡から
内方に遠ざかるよう構成したものであるから、装置構成
部品を小さく且つ精巧にすることなくミシンテーブルに
対する干渉(接触)を防止でき、装置の低コスト化を図
ることが可能となると共に組立作業及び配線、配管等の
作業の簡易化及びメンテナンス性の向上を図ることが可
能となる。また、同様にして装置同士が接近するよう構
成したものであるから、配線、配管等を集中できスペー
ス的に有利にすることが可能となると共に、ボビンケー
ス把持手段の回動動作の無駄を低減することが可能とな
る。
【0071】また、請求項2の下糸自動供給装置によれ
ば、請求項1に加えて、ボビンケース把持手段を軸線方
向に移動しボビンケース着脱位置(釜位置)に移動する
と、回転手段におけるボビンケース把持手段の軸を中心
とした反対側の部分も同様に軸線方向に移動することか
ら、該反対側部分の移動経路には当該反対側部分の干渉
しない逃げスペースが必要とされるが、ボビンケース保
持手段をボビンケース把持手段の回転軌跡の対向位置で
釜の真下に配置し、ボビンケース把持手段を軸線方向に
移動して、ボビンケース着脱位置(釜位置)に移動する
場合及びボビンケース保持手段に移動する場合共に、反
対側部分が対向部材に干渉することがないよう構成した
ものであるから、ボビンケース保持手段を設ける際に必
要とされる逃げスペースを新たに設ける必要がない。
【0072】また、請求項3の下糸自動供給装置によれ
ば、請求項2または3に加えて、残糸除去装置は、一般
的に、ボビンケースの糸導出部から垂れた糸を引き出し
ボビンを回転させることによりボビン残糸を除去する構
成を採用することから、残糸除去位置より下方に残糸除
去装置の主要部を配置するが、残糸除去位置を下糸巻回
位置より下方に配置し、残糸除去位置より下方のスペー
スを空きスペースにするよう構成したものであるから、
この空きスペースを利用して残糸除去装置を配設するこ
とが可能となる。また、残糸除去位置を下糸巻回位置よ
り下方に配置していることから、残糸除去装置により除
去された残糸が他の装置として例えば下糸巻回装置に絡
むことなく速やかに排出されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における下糸自動供給装置の
概略構成を表した正面図である。
【図2】同上下糸自動供給装置に用いられるボビン交換
装置の正面図である。
【図3】同上ボビン交換装置の平面図である。
【図4】同上ボビン交換装置の左側面図である。
【図5】同上ボビン交換装置の右側面図である。
【図6】ダミーポジション及びダミー軸を説明するため
の概略側面図である。
【図7】同上下糸自動供給装置に用いられる残糸除去装
置の平面図である。
【図8】同上残糸除去装置の動作を説明するために図7
の要部のみを表した各背面説明図である。
【図9】先行技術における下糸自動供給装置を表した概
略斜視図である。
【図10】図9に示した下糸自動供給装置の概略構成を
表した正面図である。
【符号の説明】
1 釜 1a 釜軸 2 ボビンケース 4 回転手段の軸 5 中釜軸 6 ボビンケース保持手段 18 移動手段 20 駆動手段 70 回転手段 101 ミシンベッド 103 ミシンベッドの回動支点 160 ボビン交換装置 161 残糸除去装置 162 下糸巻回装置 A ボビン着脱位置 B 残糸除去位置 C 下糸巻回位置 D ボビンケース保持手段に対する着脱位置 V 回転手段の軸の下方の範囲 W 軸線に沿った直立平面よりミシンベッドの回動支点
側の範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 59/00 - 59/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンを収容したボビンケースを把持ま
    たは開放可能なボビンケース把持手段を有しミシンの釜
    軸に平行な回転軸線を中心に回転する回転手段、および
    該回転手段を上記回転軸線方向に移動するための移動手
    段、を備えたボビン交換装置と、ボビンへ下糸を巻回す
    る下糸巻回装置と、 ボビンの残糸を除去する残糸除去装置と、をミシンベッ
    ドの下部に具備し、 前記回転手段の回転線を中心としたボビンケース把持
    手段の回転軌跡に対する上記回転軸線方向の対向位置
    に、釜に対してボビンを着脱するボビン着脱位置、残糸
    除去装置におけるボビンの残糸を除去する残糸除去位
    置、下糸巻回装置における下糸を巻回する下糸巻回位置
    を配置し下糸自動供給装置において、 前記残糸除去位置及び前記下糸巻回位置を、前記回転手
    段の回転軸線を含む直立平面よりも、ミシンベッドを起
    こす際の回動支点側の範囲に配置したことを特徴とする
    下糸自動供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の下糸自動供給装置におい
    て、 ボビンを収容したボビンケースを保持可能なボビンケー
    ス保持手段を、ボビンケース把持手段の回転軌跡の対向
    位置で釜の真下に配置したことを特徴とする下糸自動供
    給装置。
  3. 【請求項3】 ボビンを収容したボビンケースを把持ま
    たは開放可能なボビンケース把持手段を、所定の経路に
    沿って移動させるボビン交換装置と、 ボビンへ下糸を巻回する下糸巻回装置と、 ボビンの残糸を除去する残糸除去装置と、を具備し、 上記ボビンケース把持手段の移動経路上に、前記残糸除
    去装置におけるボビンの残糸を除去する残糸除去位置、
    下糸巻回装置における下糸を巻回する下糸巻回位置を配
    置した 下糸自動供給装置において、 残糸除去位置を下糸巻回位置より下方に配置したことを
    特徴とする下糸自動供給装置。
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