JPH08215209A - レーザー内視鏡 - Google Patents

レーザー内視鏡

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Publication number
JPH08215209A
JPH08215209A JP7020574A JP2057495A JPH08215209A JP H08215209 A JPH08215209 A JP H08215209A JP 7020574 A JP7020574 A JP 7020574A JP 2057495 A JP2057495 A JP 2057495A JP H08215209 A JPH08215209 A JP H08215209A
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JP
Japan
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laser
probe
laser probe
tissue
tube
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7020574A
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English (en)
Inventor
Masahiko Iida
雅彦 飯田
Masaya Yoshihara
雅也 吉原
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7020574A priority Critical patent/JPH08215209A/ja
Publication of JPH08215209A publication Critical patent/JPH08215209A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザープローブが視野の妨げにならないよ
う、光学視管の視野外からレーザー光を出射することが
できるレーザー内視鏡を提供することにある。 【構成】被観察部位を斜視可能な光学視管4と平行に、
かつ該光学視管4の視野方向とは反対側に設けられたレ
ーザープローブ8を設けるとともに、前記光学視管4と
レーザープローブ8が挿通される外シース2を設け、こ
の外シース2の先端にビーク9および前記レーザープロ
ーブ8から出射されたレーザー光を前記光学視管4の視
野内へ導くためのレーザー反射面11を具備したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープローブ及び
光学視管を体腔内へ導入し、病変部に対してレーザー照
射を行うことにより、治療を行うレーザー内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体の体腔内に体腔内組織を観察する光
学視管とレーザー光を導くレーザプローブとを挿入し、
体腔内組織の病変部に必要に応じてレーザー光を照射
し、病変部を焼灼して治療する技術が知られている。例
えば、WO93/03678には、レーザープローブを
生体内管腔に挿入し、レーザープローブの先端部に設け
られた反射面によってレーザー光をレーザープローブの
軸方向に対して側方へ出射し、病変部を焼灼する技術が
示されている。
【0003】また、USP5292320には、レーザ
ープローブを生体内管腔に挿入し、複数のレーザー出射
部より出射された複数のレーザー光を病変部へ供給し、
治療を行う技術が示されている。
【0004】前述したように、レーザープローブを生体
内管腔に挿入し、レーザープローブからのレーザー光を
病変部に照射して焼灼する技術は、一般に、図20に示
すようにして行われる。すなわち、シースaの内部に観
察用の光学視管bとレーザプローブcが平行状態に挿入
され、光学視管bによって生体組織dの病変部eを観察
すると共に、その病変部eにレーザプローブcが出射さ
れたレーザ光を照射し、病変部eを焼灼する。図20に
おいて、fは観察視野であり、gはレーザ照射位置を示
す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
管腔内で用いられる内視鏡は、組織の観察がしやすいよ
うに、通常は斜視の光学視管が用いられる。さらに、処
理用鉗子の動作を確認しながら処理を行うため、鉗子先
端が光学視管の視野内に入るよう鉗子用通路は光学視管
の挿入部の下方、つまり光学視管の斜視方向に設けられ
る。
【0006】レーザー治療を行う場合は、鉗子の代わり
にレーザープローブを鉗子用通路に挿通させる。そし
て、レーザープローブの先端が視野内に導かれた状態で
レーザー照射を行うと、レーザープローブが視野の妨げ
となり照射された部位の観察が困難になる。また、レー
ザープローブの先端が組織に近接した状態でレーザー照
射を行うため、レーザーを側方に出射するためのレーザ
ー反射面に組織片、血液管が付着しやすい。このため、
反射面の劣化、焼損が起こりやすくなる。
【0007】また、レーザープローブと光学視管は固定
されていないため、レーザー照射方向は内視鏡像の方向
とは独立に調整する必要があり、煩雑で不正確になりや
すい。したがって、効果的、効率的なレーザー照射を行
うことが困難となる。また、ランニングコストが高くな
るという問題がある。
【0008】また、WO93/03678では、レーザ
ー光を組織表面に向けて照射するようになっている。こ
のため、組織の深部の病変部まで焼灼効果が及ばない場
合がある。また、組織表面を保存しつつ組織の深部のみ
を焼灼することができない。また、通常の内視鏡と組合
せて使用される場合、光学視管は斜視のものが用いられ
るため、内視鏡像では、プローブ先端を斜め上方から見
る状態になる。このためプローブ先端の向き、すなわ
ち、レーザー出射方向の把握が難しい。したがって、適
切なレーザー治療の実施が困難になる。
【0009】また、USP5292320では、複数の
レーザー出射部のレーザー出射量が固定されているた
め、治療対象組織の形状に応じた適切なレーザー光の出
射分布を得ることができない。例えば、組織の厚さが場
所によって大きく異なるような組織に対して、組織厚さ
に応じたレーザー出射分布を設定することができない。
以上により適切なレーザー治療の実施が困難である。
【0010】本発明は、前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、効果的、効率的なレー
ザー治療を行うことができるレーザ内視鏡を提供しよう
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、被観察部位を斜視可能な光学視管と、この
光学視管と平行に、かつ該光学視管の視野方向とは反対
側に設けられたレーザープローブと、前記光学視管とレ
ーザープローブが挿通されるシースと、前記シースの先
端部に設けられ、前記レーザープローブから出射された
レーザー光を前記光学視管の視野内へ導くためのレーザ
ー反射面とを具備したことを特徴とする。
【0012】
【作用】レーザー内視鏡の挿入部を構成する光学視管及
びシースを体腔内に挿入し、レーザー装置よりレーザー
光を出射すると、レーザー光はレーザープローブを伝播
し、レーザープローブ出射端から出射される。出射され
たレーザー光はレーザー反射面により反射され、ほぼ直
角に向きを変え生体組織へ供給される。レーザー照射方
向と光学視管の視野方向との関係は、レーザー照射され
た生体組織が光学視管の視野内に収まるように設定され
ているため、光学視管が捕らえた生体組織の像は、光学
視管の接眼部に伝送され、術者が観察することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図4は第1の実施例を示すもので、図1
は、レーザー内視鏡1の概略構成を示し、2はレーザー
内視鏡1の外シース、3はこの外シース2内に挿入され
る内シースである。内シース3には光学視管4の挿入部
7とレーザープローブ8が平行に、しかもレーザープロ
ーブ8が上方になるように挿入される。
【0014】光学視管4には、内シース3に挿入される
挿入部7と、この挿入部7の基端部に連結された手元側
の手元側構造体5が設けられている。さらに手元側構造
体5には接眼レンズを内蔵させた接眼部6が設けられて
いる。
【0015】図2に外シース2の先端形状を示す。外シ
ース2の先端には外シース2の筒体の周面の一部を残し
て切欠されたくちばし形状のビーク9が設けられてい
る。ビーク9の内面には、突起からなるレーザープロー
ブ位置決め部材10とレーザー反射面11が設けられて
いる。
【0016】図3は、内シース3にレーザープローブ8
と光学視管4を挿通し、さらにこの内シース3を外シー
ス2に挿通した状態を示している。図4は、レーザー治
療を行う際の状態を示している。
【0017】次に、レーザー内視鏡の作用について説明
する。レーザー内視鏡1の挿入部を体腔内に挿入し、内
シース3に挿入されるレーザープローブ8は、レーザー
プローブ位置決め部材10につき当てた状態で使用す
る。なお、光学視管4及び内シース3の軸方向位置は図
示しない内視鏡操作部の構造により固定される。図示し
ないレーザー装置よりレーザープローブ8を伝播してき
たレーザー光Lは、レーザー出射端8aから出射され
る。出射されたレーザー光Lはレーザー反射面11によ
り反射され、ほぼ直角に向きを変え生体組織Aへ供給さ
れる。レーザー照射方向と光学視管4の視野方向との関
係は、レーザー照射された生体組織Aが光学視管4の視
野B内に収まるように設定されている。したがって、光
学視管4の先端の図示しない対物光学系にて捕らえられ
た生体組織Aの像は、図示しないリレー光学系により接
眼部6に伝送され、術者が観察することができる。外シ
ース2の内部には図示しない流体通路が設けられ、レー
ザー反射面11及び光学視管4の先端を洗浄することが
できるようになっている。
【0018】このように、光学視管4の視野を妨げるこ
とがないように、光学視管4の視野方向と反対側からレ
ーザー光Lを出射し、視野B内の生体組織Aに対して照
射を行うことにより、照射部位の良好な観察像が得られ
る。この結果、効果的、効率的なレーザー照射を行うこ
とができる。
【0019】さらに、レーザー反射面11を、生体組織
Aに対して距離がとれる位置に設けたことにより、組織
片の付着等による反射面の焼き付きを防止できる。この
結果、効率的なレーザー照射が可能になる。また、ラン
ニングコストを低下させることができる。また、レーザ
ー照射方向と視野方向との関係が常に一定であるため照
射方向の調整が容易かつ正確にできるという効果があ
る。
【0020】図5は第2の実施例を示す。この実施例
は、第1の実施例に対して反射面11の形状を変更し、
反射面11を凹曲面としたものである。このように凹曲
面の反射面11とすることにより、レーザープローブ出
射端8aから出射されたレーザー光Lはレーザー反射面
11により集光されて生体組織Aへ供給される。
【0021】レーザー光Lを集光することにより、レー
ザー光Lの面積は小さくエネルギー密度は高くなる。狭
い範囲に大きな焼灼効果を与えたい場合に有効である。
なお、レーザー反射面11の形状は凹曲面に限らず様々
な形状にできる。例えばレーザー反射面11を凸曲面、
凸球面にしてレーザー光Lを広げた状態で組織へ導くと
ビーム面積は大きくエネルギー密度は低くなり、広い範
囲にマイルドな焼灼効果を与えたい場合に有効である。
さらに、レーザー反射面11の形状を様々に変化させる
ことにより、任意の形状のレーザー光Lを得ることがで
き、様々な治療対象に適したレーザービーム形状を選択
することができる。
【0022】また、図6は第1の実施例の変形例であ
り、ビーク9の先端部9aの形状を曲面状としたもので
ある。これにより内視鏡の挿入性が向上する。図7〜図
11は第3の実施例を示す。図7は本実施例のレーザー
内視鏡21の全体構成を示し、図8は外シース22の先
端部の構成を示す。この外シース22に設けられたワイ
ヤ挿通路30aにはワイヤ30が挿通されている。この
ワイヤ30の先端にはプローブ起上台31が接続されて
いる。このプローブ起上台31は外シース22に対して
枢支軸32を介して回動自在に枢支されており、この片
面には反射面33が形成されている。
【0023】前記外シース22の後端部には回転ノブか
らなるプローブ起上台調整部29が設けられ、このプロ
ーブ起上台調整部29には前記ワイヤ30の後端が接続
されている。また、前記内シース23には光学視管24
の挿入部27が挿入される光学視管挿入部23aと、レ
ーザープローブ28が挿入されるレーザープローブ挿入
部23bとが設けられている。その他の構成は第1の実
施例と同様である。
【0024】図9は、内シース23にレーザプローブ2
8と光学視管24を挿入し、さらにこの内シース23を
外シース22に挿入した状態を示している。図10及び
図11は、レーザー治療を行う際の状態を示している。
【0025】次に、前述のように構成されたレーザー内
視鏡21の作用について説明する。図10に示すよう
に、レーザー内視鏡21の挿入部を体腔内に挿入し、レ
ーザープローブ28のレーザー出射端28aをプローブ
起上台31よりも後方に位置させた状態でレーザーを照
射を行う。この場合、図示しないレーザー装置からレー
ザープローブ28内を伝播してきたレーザー光Lは、レ
ーザー出射端28aから出射した後、プローブ起上台3
1の下面に設けられた反射面32によって反射されて向
きを変え、レーザー内視鏡21の軸方向に対して側方に
出射する。この出射角度はプローブ起上台調整部29に
よりプローブ起上台31の角度を調節することにより所
望の角度に設定することができる。この照射方法は、レ
ーザー内視鏡21と生体組織Aとが接近した状態でレー
ザー照射を行う場合に適している。
【0026】図11においては、プローブ起上台31に
よりレーザープローブ28を起上させた状態でレーザー
照射を行っている。つまり、レーザープローブ28の先
端部はプローブ起上台31によって屈曲され、そのレー
ザー出射端28aは生体組織Aに対向しており、レーザ
ー光Lはレーザープローブ28のレーザー出射端28a
より出射した後、直接生体へ供給される。出射角度はプ
ローブ起上台31の角度を調節することにより任意に設
定できる。また、レーザー出射端28aの位置も、レー
ザープローブ28の進退とプローブ起上台31の角度調
整により所望の位置に設定できる。この照射方法は、組
織形状によるレーザー内視鏡21の動きの制限のため、
レーザー内視鏡21の先端部を治療対象部位にアプロー
チできない場合に、レーザープローブ28だけを治療部
位にアプローチして適切なレーザー照射を行うことが可
能である。
【0027】このようにレーザー出射角度及び出射位置
を調整することにより、様々な治療対象に適した効果的
なレーザー治療を行うことができる。例えば、狭い体腔
内の比較的深部まで達した病変部に対してレーザー照射
を行う際、まずプローブ起上台31によるレーザー光L
の反射を利用した照射方法で病変部を焼灼する。この
時、病変の深部まで焼灼ができなかった場合には、プロ
ーブ起上台31によりレーザープローブ28を起上さ
せ、深部の病変部にレーザー出射端28aを近づけて追
加照射することにより、病変部に対する十分な焼灼が実
現する。
【0028】図12〜図14は他のレーザープローブを
示すもので、図12及び図13はレーザープローブ41
の先端部を示す。レーザープローブ41の先端側部には
開口部42が設けられている。レーザープローブ41に
は開口部42内において進退自在で光ファイバを内挿す
る導針43が設けられている。さらに、レーザープロー
ブ41には開口部42に連通する吸引路44が設けら
れ、レーザープローブ41は図示しないレーザー装置及
び吸引器に接続されている。
【0029】図14に示すように、レーザープローブ4
1を生体管腔内に挿入し、治療対象部位に開口部42を
近づけた状態で、吸収路44を通じて吸引を行うと、治
療対象組織Cは開口部42に取り込まれる。この状態
で、導針43を組織Cに刺してレーザー照射を行うこと
ができる。
【0030】このように治療対象部位をレーザープロー
ブ41内に取り込んだ状態でレーザー照射を行うことに
より、治療対象部位に対する確実なレーザー治療が実現
する。また、導針43を組織Cに刺し、組織Cの内部か
らレーザー照射を行うことにより、組織Cの深部に対す
るレーザー治療を行うことができる。このとき、組織C
の表面までレーザー光Lによる焼灼効果が及ばない程度
のレーザー照射にとどめれば、組織Cの表面は保存さ
れ、組織Cの深部のみの焼灼ができる。この方法は、例
えば前立腺肥大症のレーザー治療において、前立腺表面
の尿道粘膜は保存し、肥大の原因である前立腺内部の組
織(内腺と呼ばれる)だけを焼灼する場合に極めて有効
である。
【0031】図15は他のレーザープローブ51の先端
部を示す。レーザープローブ51の先端側部には鋸歯状
に複数の切欠部52a〜52eが設けられ、この切欠部
52a〜52eにはレーザー出射部53a〜53eが設
けられている。レーザー出射部53a〜53eのうち、
最先端側のレーザー出射部53eを残し、レーザー出射
部53a〜53dの斜面にはビームスプリッター54が
設けられ、最先端側のレーザー出射部53eには全反射
面55が設けられている。また、レーザープローブ51
は図示しないレーザー装置に接続されている。
【0032】したがって、レーザー装置よりレーザープ
ローブ51内を伝播してきたレーザー光Lは、レーザー
出射部53a〜53dにおいて、ビームスプリッター5
4の作用により一部は反射してレーザプローブ51の軸
方向に対して側方に出射され、残りは透過して直進す
る。レーザー出射部53dのビームスプリッター54に
おいて透過したレーザー光Lはレーザー出射部53eの
全反射面55の作用により全反射する。各レーザー出射
部53a〜53dにおけるビームスプリッター54の反
射/透過特性を、それぞれ独立に任意に選択することに
より、各レーザー出射部53a〜53eにおけるレーザ
ー出射量を自由に設定可能である。
【0033】図16及び図17は他のレーザープローブ
を示し、図16はレーザープローブ61の先端部を示
す。レーザープローブ61の内部には複数の独立した光
ファイバ62a〜62eが、そのレーザー出射端63を
軸方向に位置をずらして配置されている。各光ファイバ
62a〜62eに導かれるレーザーパワーを図示しない
レーザー装置側で調節することにより、各レーザー出射
端63からのレーザー出射量を自由に設定可能である。
【0034】このように複数のレーザー出射端63を持
つレーザープローブ61において、各出射部のレーザー
出射量を自由に設定することにより、照射対象組織の形
状に応じた適切なレーザー光の出射分布を得ることがで
き、この結果、効果的・効率的なレーザー照射が可能に
なる。
【0035】例えば、図17に示すように前立腺Dに対
するレーザー照射の場合、前立腺Dの中心部の組織が厚
い部位に対しては、大きなレーザーパワーを、また前立
腺Dの端部の組織が薄い部位に対しては、小さなレーザ
ーパワーを供給するように各出射部のレーザー出射量を
設定する。この状態で、前立腺Dのある周方向に対して
レーザー照射を行うと、その周方向においては、1回の
照射で軸方向全域にわたる照射が完了する。したがっ
て、2回め以降の照射は、レーザープローブ61を軸方
向には固定し、周方向に回転させて順次照射をくり返せ
ばよい。
【0036】この照射方法は、極めて容易でかつ正確な
レーザーパワーの供給が可能である。この結果、最適な
治療ができ、術時間の短縮が図れる。図18及び19は
他のレーザープローブを示し、図18はレーザープロー
ブ101の先端構造を示す。図18(b)は図18
(a)に対してレーザープローブ101を180°回転
させた状態を示す。102は光ファイバを内挿する外筒
チューブ、104はレーザー光を反射する反射チップ、
103は外筒チューブ102と反射チップ104とを接
続する保持部である。反射チップ104には反射面10
5及び方向指標106a,106b,106c,106
dが設けられている。
【0037】このような構成によれば、外筒チューブ1
02に内挿された光ファイバの出射端より出射したレー
ザー光Lは、反射面105によって反射され、ほぼ直角
に向きを変えレーザープローブ101の軸方向に対して
側方に出射する。指標106a及び106bの中心点に
おける法線の向きは、レーザー光Lの出射方側に一致し
ている。指標106c及び106dの中心点における法
線の向きは、レーザー光Lの出射方向に対して90°異
なる。
【0038】内視鏡像の例を図19(a),(b),
(c)に示す。レーザー光Lの出射方向が上側の場合、
図19(a)のごとく指標106aの法線方向(点線)
よりレーザー光Lの出射方向(実線)を推定できる。レ
ーザー光Lの出射方向が下側の場合、図19(c)のご
とく指標106bの法線、方向(点線)より、レーザー
光Lの出射方向(実線)を推定できる。図19(c)
は、レーザー光Lの出射方向が左真横(9時方向)を向
いている状態で、指標106cが真上(12時方向)を
向いていることからレーザー出射方向が判断される。同
様にして指標106dが真上(12時方向)を向いてい
る場合は、レーザー光Lの出射方向は右真横(3時方
向)になる。
【0039】したがって、内視鏡像において、レーザー
光Lの出射方向を容易に、かつ確実に把握することによ
り、適切なレーザー照射を行うことができる。前記実施
態様によれば、次の構成が得られる。 (付記1)被観察部位を斜視可能な光学視管と、この光
学視管と平行に、かつ該光学視管の視野方向とは反対側
に設けられたレーザープローブと、前記光学視管とレー
ザープローブが挿通されるシースと、前記シースの先端
部に設けられ、前記レーザープローブから出射されたレ
ーザー光を前記光学視管の視野内へ導くためのレーザー
反射面とを具備したことを特徴とするレーザー内視鏡。 (付記2)付記1において、レーザー反射面はビークの
内側に設けられることを特徴とするレーザー内視鏡。 (付記3)付記1において、シースの先端にレーザープ
ローブ起上手段を設け、このレーザープローブ起上手段
にレーザー反射面を設けたことを特徴とするレーザ内視
鏡。 (付記4)付記1において、シースにレーザープローブ
先端をつき当てるレーザープローブ位置決め部材を設け
たことを特徴とするレーザー内視鏡。 (付記5)付記1において、シースに内視鏡先端部へ液
体を供給するための液体通路を設けたことを特徴とする
レーザー内視鏡。 (付記6)付記1において、レーザー反射面を平面とし
たことを特徴とするレーザー内視鏡。 (付記7)付記1において、レーザー反射面を凹又は凸
の曲面状としたことを特徴とするレーザー内視鏡。 (付記8)付記1において、レーザー反射面を凹又は凸
の球面状としたことを特徴とするレーザー内視鏡。 (付記9)付記1において、ビーク先端を曲面状とした
ことを特徴とするレーザー内視鏡。 (付記10)プローブ本体に設けられ組織を取り込む開
口部と、この開口部に対して進退自在でレーザーガイド
を内挿する導針と、前記開口部に連通する吸引路を有す
るレーザープローブ。 (付記11)付記10において、吸引路は、導針先端及
び開口部を洗浄するための液体が流通可能であることを
特徴とするレーザープローブ。 (付記12)付記10において、吸引路は、組織を把持
するため鉗子が挿通可能であることを特徴とするレーザ
ープローブ。 (付記13)プローブ本体に複数のレーザー出射部を設
け、これらレーザー出射部におけるレーザー出射量を任
意に選択できるようにしたレーザープローブ。 (付記14)付記13において、レーザー出射方向はレ
ーザープローブの軸方向に対して側方であることを特徴
とするレーザープローブ。 (付記15)付記13において、複数のレーザー出射部
はレーザープローブの軸方向に一直線上に設けられてい
ることを特徴とするレーザープローブ。 (付記16)付記13において、複数のレーザー出射部
はレーザープローブの軸方向に垂直な面内に設けられて
いることを特徴とするレーザープローブ。 (付記17)付記13において、レーザー出射部にはビ
ームスプリッターが設けられていることを特徴とするレ
ーザープローブ。 (付記18)付記17において、ビームスプリッターは
着脱可能であることを特徴とするレーザープローブ。 (付記19)付記13において、レーザープローブはレ
ーザー出射部と同数の光ファイバを有し、各光ファイバ
へ導光するレーザー光量を調整することにより、各出射
部におけるレーザー出射量を設定するようにしたことを
特徴とするレーザープローブ。 (付記20)レーザー光を側方に出射するレーザープロ
ーブにおいて、レーザー出射部付近にレーザー出射方向
を示す指標を設けたことを特徴とするレーザープロー
ブ。
【0040】前記付記1によれば、レーザープローブが
視野の妨げにならないよう、光学視管の視野外からレー
ザー光を出射することができ、レーザー照射部位の良好
な画像を得ることができる。
【0041】付記1〜9によれば、レーザー反射面を生
体組織から離れた位置に設けることにより、レーザー反
射面の劣化・焼損を防ぐことができる。またレーザー反
射面と光学視管との位置関係を固定することにより、レ
ーザー光の照射方向の調整を容易かつ正確に行うことが
できる。
【0042】付記3によれば、レーザー出射角度及び出
射位置を自由に調整可能とすることにより、様々な治療
対象に適した効果的なレーザー治療を行うことができ
る。付記10〜12によれば、治療対象部位をレーザプ
ローブの開口部に取り込んだ状態でレーザー光の照射を
行うことにより、焼き残しのない確実なレーザー治療を
行うことができる。
【0043】付記13〜19によれば、複数のレーザー
出射部を持ち、各出射部のレーザー出射量を任意に設定
できるレーザープローブを用いることにより、治療対象
組織の形状に応じた適切なレーザー治療を行うことがで
きる。
【0044】付記20によれば、側方にレーザー光を照
射するレーザープローブの先端部に、レーザー光の出射
方向を示す方向指標を設けることにより、レーザー光の
出射方向の把握を容易、確実に行い、適切なレーザー治
療を施すことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザープローブが視野の妨げにならないよう、光学視
管の視野外からレーザー光を出射することができ、レー
ザー照射部位の良好な画像を得ることができ、効果的、
効率的なレーザー治療を行うことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すレーザー内視鏡の
分解斜視図。
【図2】同実施例の外シースの先端部の側面図及び正面
図。
【図3】同実施例のレーザー内視鏡の先端部を示し、
(a)は縦断側面図、(b)は(a)のA−A線に沿う
断面図。
【図4】同実施例の使用状態を示し、(a)は縦断側面
図、(b)は観察視野を示す図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す外シースの先端部
の縦断側面図。
【図6】本発明の第1の実施例の変形例を示す外シース
の先端部の縦断側面図。
【図7】本発明の第3の実施例を示すレーザー内視鏡の
分解斜視図。
【図8】同実施例の外シースの先端部の側面図。
【図9】同実施例のレーザー内視鏡の先端部の縦断側面
図。
【図10】同実施例のレーザー内視鏡の使用状態の縦断
側面図。
【図11】同実施例のレーザー内視鏡の使用状態を示
し、(a)は縦断側面図、(b)は観察視野を示す図。
【図12】レーザプローブを示す斜視図。
【図13】同レーザプローブを示す斜視図。
【図14】同レーザプローブの使用状態の縦断側面図。
【図15】別のレーザプローブの先端部を示す側面図。
【図16】別のレーザプローブの先端部を示す側面図。
【図17】同レーザプローブの使用状態の説明図。
【図18】別のレーザプローブの先端部を示す側面図。
【図19】同レーザプローブの使用状態における内視鏡
像を示す説明図。
【図20】従来のレーザー内視鏡を示し、(a)は使用
状態の縦断側面図、(b)は観察視野を示す図。
【符号の説明】
1…レーザー内視鏡、2…外シース、3…内シース、4
…光学視管、8…レーザープローブ、9…ビーク、11
…反射面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被観察部位を斜視可能な光学視管と、こ
    の光学視管と平行に、かつ該光学視管の視野方向とは反
    対側に設けられたレーザープローブと、前記光学視管と
    レーザープローブが挿通されるシースと、前記シースの
    先端部に設けられ、前記レーザープローブから出射され
    たレーザー光を前記光学視管の視野内へ導くためのレー
    ザー反射面とを具備したことを特徴とするレーザー内視
    鏡。
JP7020574A 1995-02-08 1995-02-08 レーザー内視鏡 Withdrawn JPH08215209A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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