JPH08210280A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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Publication number
JPH08210280A
JPH08210280A JP7315395A JP31539595A JPH08210280A JP H08210280 A JPH08210280 A JP H08210280A JP 7315395 A JP7315395 A JP 7315395A JP 31539595 A JP31539595 A JP 31539595A JP H08210280 A JPH08210280 A JP H08210280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
suction
scroll
shell
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7315395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Akiyama
和之 穐山
Shuji Mogi
周二 茂木
Yoshinori Shirafuji
好範 白藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7315395A priority Critical patent/JPH08210280A/ja
Publication of JPH08210280A publication Critical patent/JPH08210280A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空運転時でも、容積型の油ポンプが正常に
働き、軸受に必要給油量を供給できる信頼性の高いスク
ロール圧縮機を得る。 【解決手段】 吐出空間31と吸入空間30とを連通す
る微小リーク流路を設けたことにより、常に吐出空間3
1から吸入空間30へ微小量の冷媒ガスを漏れさせるた
め、真空運転時でも吸入空間30の圧力は必要圧力以下
とならず、容積型油ポンプ13の吸込ヘッドを確保でき
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷蔵庫用・空調
用として用いられる全密閉タイプのスクロール圧縮機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は出願人が先に出願した特願平2ー
186181号明細書に示された従来のスクロール圧縮
機を示す断面図で、図において、1は台板と渦巻部から
なる固定スクロール、2は台板と渦巻部と軸部からなる
揺動スクロール、3は揺動スクロール2に駆動力を伝達
するクランクシャフト、4は揺動スクロール2を収納す
るフレーム、4aはフレーム4の焼嵌め部、5,6はク
ランクシャフト3を支持する主軸受と副軸受、7,8は
それぞれ揺動スクロール2を支持する揺動軸受とスラス
ト軸受、9は揺動スクロール2の自転を防止するオルダ
ムリング、10は電動機回転子、11は電動機固定子、
12は副軸受6を収納するサブフレーム、13はサブフ
レーム12内に取付られた容積型の油ポンプ、14は吐
出孔、15は吐出弁、20は吸入管、21は吐出管、2
2はシェル、23は潤滑油、30は吸入空間、31は吐
出空間である。
【0003】次に動作について説明する。電動機による
回転力は電動機回転子10に焼嵌め固定されたクランク
シャフト3により伝達され、クランクシャフト3と結合
した揺動スクロール2に伝えられる。その結果、揺動ス
クロール2はオルダムリング9により公転運動を行な
い、固定スクロール1との間に形成された圧縮室の容量
変化に従って、冷媒ガスの圧縮が行なわれる。この際、
冷媒ガスは吸入管20より吸引され、シェル内空間30
に流入した後、固定スクロール1と揺動スクロール2に
よって組み合わされた圧縮機構部へ吸入され、圧縮室内
で圧縮された後、吐出孔14を通り、吐出空間31に入
り、吐出管22を介してシェル22外に排出される。
【0004】ここで、吐出空間31から吸入空間30へ
の冷媒の洩れ防止のためのシールはフレームの焼嵌め部
4aで行なわれている。また、クランクシャフト3が回
転するとクランクシャフト3と結合された容積型の油ポ
ンプが回り、シェル22底部に溜っている潤滑油23が
吸引され、クランクシャフト3内に設けた給油通路を通
って主軸受5,副軸受6,揺動軸受7,スラスト軸受8
等に給油潤滑された後、重力により再びシェル22底部
に戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機は以上のように構成されており、吸入管に接続される
外部配管のバルブが開けられない状態で運転した場合、
圧縮機構部によりシェル内および吸入管から外部配管の
バルブまで配管内の冷媒が吸い込まれ、冷媒は圧縮室内
で圧縮された後、吐出孔を通り、吐出空間に入り、吐出
管を介してシェル外に排出されるため、シェル内の吸入
空間は急激に減圧され、真空状態に達してしまうことに
より、容積型の油ポンプの吸込ヘッド(吸込力)は油ポ
ンプの周囲圧力に比例するので極めて小さくなり、シェ
ル底部の潤滑油を吸い上げることができなくなり、従っ
て、主軸受,副軸受,揺動軸受,スラスト軸受等に給油
潤滑することができなくなり、軸受が焼付いてしまうな
どの問題点があった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、真空運転時でも、容積型の油
ポンプが正常に働き、軸受に必要給油量を供給できる信
頼性の高いスクロール圧縮機を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクロー
ル圧縮機は、吐出空間と吸入空間とを連通する微小リー
ク流路を設けたものである。
【0008】この発明におけるスクロール圧縮機は、吐
出空間と吸入空間とを連通する微小リーク流路を設けた
ことにより、常に吐出空間から吸入空間へ微小量の冷媒
ガスを漏れさせるため、真空運転時でも吸入空間の圧力
は必要圧力以下とならず、容積型油ポンプの吸込ヘッド
を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を
図1,図2で説明する。図において、4bは焼嵌め部4
aに設けられた切欠で、吐出空間31と吸入空間30と
を連通する微小リーク流路としている。ここで、微小リ
ーク流路となる切欠4bの大きさは、真空運転時に吸入
空間30の圧力を容積型油ポンプ13の吸込ヘッドが各
軸受の必要給油量の総和量だけ供給できる大きさ以下に
ならないような最小の圧力とするように設定されてい
る。
【0010】次に動作について説明する。通常の運転時
においては、吸入管20よりシェル22内に流入した冷
媒ガスは、圧縮機構部に吸い込まれて圧縮された後、吐
出孔14を通り、吐出弁15を押し上げて吐出空間31
に入り、吐出管22を介してシェル22外に排出される
が、この時、吐出空間31内の冷媒ガスの微小量は常に
微小リーク流路を通って低圧側である吸入空間30に流
れる。この微小リーク流路を通って低圧側に漏れる冷媒
ガス量は、極わずかなので圧縮機の性能にはほとんど影
響がない。
【0011】また、吸入管20に接続される外部配管の
バルブが開けられない状態で運転した場合の真空運転時
には、圧縮機構部によりシェル22内および吸入管20
から外部配管のバルブまで配管内の冷媒が吸い込まれ、
圧縮された後、吐出孔14,吐出弁15を経て吐出空間
31に入り、吐出管21を介してシェル22外に排出さ
れるため、シェル22内の吸入空間30内は急激に減圧
され真空状態に近い状態になるが、吐出空間31内の微
小量の冷媒ガスが微小リーク流路を通って吸入空間30
に漏れるため、吐出空間31はある圧力以下にならな
い。この圧力は、容積型油ポンプ13(吸入空間30内
の圧力に比例して大きくなる。)で全軸受の必要給油量
を供給できる最小限の圧力となるよう微小リーク流路の
切欠4bの大きさによって設定されている。従って、油
ポンプ13は真空運転時でも、正常に作動し、軸受に必
要給油量を供給できる信頼性の高いスクロール圧縮機を
得ることができる。
【0012】発明の実施の形態2.なお、上記実施例で
は微小リーク流路をフレームの焼嵌め部4aに設けられ
た切欠4bとしたが、図3に示すようにフレームの焼嵌
め部4aのシェル22側に溝22aを掘って微小リーク
流路を形成してもよく、上記実施例と同様な効果を奏す
る。
【0013】発明の実施の形態3.また、微小リーク流
路形成の場所として、図4に示すように固定スクロール
1の台板に吐出空間31とフレーム4内の吸込室4cを
連通する微小孔1aを成形してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば吐出空
間と吸入空間とを連通する微小リーク流路を設けたこと
により、常に吐出空間から吸入空間へ微小量の冷媒ガス
を漏れさせるため、真空運転時でも吸入空間の圧力は必
要圧力以下とならず、容積型油ポンプの吸込ヘッドを確
保できる構成としたので、容積型の油ポンプが正常に働
き、軸受に必要給油量を供給できる信頼性の高いものが
得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるスクロール圧縮
機を示す断面図である。
【図2】図1のフレームの切欠を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態2によるスクロール圧縮
機を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態3によるスクロール圧縮
機を示す断面図である。
【図5】従来のスクロール圧縮機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 固定スクロール 2 揺動スクロール 3 クランクシャフト 4 フレーム 4b 切欠 4c 吸込室 13 油ポンプ 22 シェル 22a 溝 23 潤滑油 30 吸入空間 31 吐出空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内で固定スクロールと揺動スクロ
    ールとを組み合わせてなるスクロール式の圧縮機構と、
    揺動スクロールに駆動力を伝達するクランクシャフト
    と、固定スクロールと揺動スクロールとを軸方向に支持
    するとともに、シェル内を吐出空間と吸入空間とに分割
    するフレームと、軸受に潤滑油を供給するための容積型
    の油ポンプとを備えたスクロール圧縮機において、吐出
    空間と吸入空間とを連通する微小リーク流路を設けたこ
    とを特徴とするスクロール圧縮機。
JP7315395A 1995-12-04 1995-12-04 スクロール圧縮機 Pending JPH08210280A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7315395A JPH08210280A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7315395A JPH08210280A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 スクロール圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08210280A true JPH08210280A (ja) 1996-08-20

Family

ID=18064882

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JP7315395A Pending JPH08210280A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 スクロール圧縮機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003500611A (ja) * 1999-06-01 2003-01-07 エルジー エレクトロニクス インコーポレイテッド スクロール圧縮機の真空圧縮防止装置
US7159796B2 (en) * 2001-10-11 2007-01-09 L'oreal Device for spraying a substance onto a medium
WO2019228312A1 (zh) * 2018-05-28 2019-12-05 杭州三花研究院有限公司 电子油泵

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