JPH08209378A - カラセル型電着処理装置 - Google Patents

カラセル型電着処理装置

Info

Publication number
JPH08209378A
JPH08209378A JP7297001A JP29700195A JPH08209378A JP H08209378 A JPH08209378 A JP H08209378A JP 7297001 A JP7297001 A JP 7297001A JP 29700195 A JP29700195 A JP 29700195A JP H08209378 A JPH08209378 A JP H08209378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mandrel
electrodeposition
shield
electrolytic cell
electrolytic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7297001A
Other languages
English (en)
Inventor
William G Herbert
ジー ハーバート ウィリアム
Patricia Bischoping
ビショピング パトリシア
Robert P Altavela
ピー アルタヴェラ ロバート
Lawrence Kotowicz
ユトウィクツ ローレンス
Peter J Schmitt
ジェイ シュミット ピーター
Ronald E Jansen
イー ジャンセン ロナルド
John H Lennon
エイチ レノン ジョン
Henry G Grey
ジー グレイ ヘンリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JPH08209378A publication Critical patent/JPH08209378A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D1/00Electroforming

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続して複数のマンドレルの表面に金属膜を
電鋳形成するカラセル型電着処理装置を提供する。 【解決手段】 電着処理装置には、(a)第1の壁と、
(b)第1の壁から間隔をおき第1の壁に対向して位置
する第2の壁と、(c)前記第1および第2の壁によっ
て形成されるチャネルと、(d)前記第1および第2の
壁の少なくとも一方に形成した電極と、(e)前記電極
を設けた壁に近接し、前記電極の少なくとも一部を覆う
ように設けた電気的に非導伝性あるいは導伝性をほとん
ど有さないシールドと、が設けられる。前記シールドが
前記チャネル内で電着領域を形成し、前記マンドレルを
前記電着領域に前記マンドレルを位置させて、マンドレ
ルの表面に十分に均一な電流密度を供給する。また上記
の電着処理装置とその他の処理槽をカラセル型に組み合
わせて、複数のマンドレルに連続して電着処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電鋳(あるいは電
着)処理装置に関し、特に、マンドレルの表面に金属あ
るいは合金の薄膜を電鋳/電着形成する電鋳処理を連続
的に行うことのできるカラセル(円形コンベヤ)型の電
鋳/電着処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電鋳、電着、電気めっき方法や装置に
は、従来から広く知られている。たとえば、米国特許第
4,067,782号は、円筒形の中空マンドレルへのニッケル
めっき方法を開示されている。マンドレルはクロムめっ
きにも適し、静電複写用のシームレスベルトを生成する
ための電鋳プロセスでも使用される。この特許に開示の
方法は、アルミニウムの中空マンドレルをアノード酸化
し、アノード酸化したマンドレルをニッケルめっきし、
任意でめっき済みマンドレルを酸性浴に浸漬し、その後
クロムめっきするものである。
【0003】米国特許第 4,501,646号では、一定の引っ
張り係数と長さ対セグメント断面積比を有するマンドレ
ルを電鋳浴に浸漬してその表面に金属コーティングし、
その後冷却下でコーティングを取り外すことが開示され
ている。
【0004】米国特許第 3,844,906号は、マンドレルに
シームレスの帯状ニッケル膜を形成し、ある冷却条件下
でニッケル膜を取り外すことが開示されている。
【0005】米国特許第 4,024,045号は、ローラー本体
と、これを取り巻くスリーブとを有するマスターパター
ンシリンダを開示している。この特許の一実施例では、
薄壁のスリーブの形状として円筒形の外側表面と円錐台
形の内側表面を有することが述べられている。別の実施
例では、薄壁スリーブの内側表面も外側表面も円筒形に
形成され、これがローラー本体に固定される。マンドレ
ルは、電着によってニッケルスリーブ管に穴があけられ
て作られる。
【0006】米国特許第 4,560,739号は、電気めっき基
板の生成方法を開示する。この基板は、電鋳処理におい
て、特別に用意した円筒形マンドレルの表面に電気めっ
きし、その後表面の金属膜を取り外すことによって生成
される。電気めっきで金属膜を形成する前に、円筒形マ
ンドレルの表面を十分になめらかに処理し、実質的に欠
損がないようにする。
【0007】米国特許第 3,669,849号は、溝部を有する
マンドレルの電着方法と、溝部への電着を容易にするた
めの手段を開示する。
【0008】電気めっき膜を製品として生成するために
カラセル(円形コンベヤ)を用いることも当業者にとっ
て周知である。たとえば、米国特許第 4,734,179号は、
鋳型成形あるいはスエージ加工した鉛合金の銃弾芯に銅
めっきするための、カラセル電気めっき装置を開示す
る。複数のおもり(bullet)芯を取付けた円形の
電気めっき装置(carousel electrop
lating apparatus)全体を電解浴中に
吊り下げて、各おもり芯をシールドしない2つのアノー
ド電極の間に位置させて電着処理を行なう。電着処理が
終了したら、円形の電気めっき装置を電解液から取り出
し、めっきしたおもり芯を取り出す。
【0009】電鋳処理において、電極の周囲をシールド
で被覆することは、当業者にとって一般的な周知事項で
ある。米国特許第 4,902,386号では、シェイドや多孔性
スクリーンを電気めっき浴内部に設定して、マンドレル
上のめっきコーティングの厚さを制御する。同様に、米
国特許第4,478,769 号、第 5,156,863号も電着タンク内
でのシールドの使用を開示する。これらの特許では、電
極とマンドレルの間に電気的に非伝導素材のシールドを
配置して、マンドレル表面への金属イオンの電着を制御
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電着処理にはいくつかの問題点があった。たとえば、円
形電気めっき装置を使用した従来の処理方法では、個々
のマンドレルのコーティングの厚さを個別に制御するこ
とができず、同じ円形の電気めっき装置(以下「カラセ
ル型電着処理装置」という)から異なる種類の薄膜製品
を生成することができなかった。また、従来のカラセル
型電着処理装置はサイズ的に非常に大きく、産業上への
適用範囲に限界があった。さらに、膜厚や品質の均一性
の面においても十分ではなかった。
【0011】電着処理時のマンドレルの状態に関して
は、マンドレルを回転させない方が装置の可動部分を減
少させることができ、それにともなう関連メンテナンス
も解消され、コンポーネントの製造も容易になる点で好
ましいのだが、適用範囲が限定されるという問題点があ
った。つまり、非回転マンドレルが適用されるのは、直
径約1インチ以下のマンドレルの電鋳/電着処理に限定
される。直径がこれより大きくなると、装置全体が非常
に大きくなり、アノード(電極)からマンドレルまでの
距離を4フィート以上にする必要がある。一方、マンド
レルを回転させると、回転部を通って電気の伝導が行わ
れるので、アークやスパークの可能性があり、消耗が激
しく装置のメンテナンスの手間が増える。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し、装置を小型化する一方で、より広範囲の産業上の
利用を可能にする電鋳処理装置と、それを用いた方法を
提供するものである。また、マンドレル上に金属または
合金の薄膜を連続して電鋳/電着形成するカラセル型の
電鋳処理装置を提供する。これにより、電解槽のサイズ
の増大を抑さえ、マンドレルを回転させずに良好な電鋳
膜の形成が可能になる。
【0013】上記目的を達成するために、本発明の装置
は、マンドレル上に金属または合金の薄膜を電鋳/電着
形成する装置であって、(a)第1の電極と、(b)前
記第1の電極から間隔をおき、対向して位置する第2の
電極と、(c)前記第1および第2の電極によって形成
されるチャネルと、(d)前記第1の電極に近接し、電
極の少なくとも一部を覆うように設けられた、電気的に
非導伝あるいは導伝性をほとんど有しない第1のシール
ド、(e)前記第1のシールドに対向するように第2の
電極に近接して電極の少なくとも一部を覆うように設け
られ、電気的に非導伝あるいは導伝性を有しない第2の
シールドと、を含み、(f)前記第1および第2シール
ド間に設けられた前記チャネル内に電鋳領域を形成し、
この電鋳領域に前記マンドレルを位置させて、マンドレ
ルの表面に十分に均一な電流密度を供給する。
【0014】第1および第2の電極を覆うシールドも対
向するように双方の電極に隣接して設けられる。電極自
体で壁を構成してもよく、その場合は電極の一部にシー
ルドを設け、対向する2つのシールドでチャネル内に電
鋳処理領域を形成する。電極にシールドを設けることに
よって、電鋳処理と電鋳膜の質を向上すると共に、装置
の小型化を実現できる。
【0015】また、カラセル型の電着処理装置にする場
合は、複数の電着工程とその他の処理工程を円形に組み
合わせることができる。さらに、複数の接続アームを設
けて各々にマンドレルを取り付け、アームの動きを個別
に調節制御可能とする。また接続アームごとに個別の電
流制御装置を取り付け、これによって同一の装置で複数
の異なる種類の電鋳膜製品の形成を可能にする。
【0016】本発明の装置および方法は、静電画像形成
部材、シームレスの静電複写フィルム、連続可変トラン
スミッションベルトの伸長部、従来のV字ベルトの補強
部材、タイミングベルト、転写ロール、熱転写ロールな
どの生成に広く適用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例にかかる
電着処理装置の電解槽11の上面図である。一対の対向
する壁12に隣接してアノード電極3を形成し、これを
DC電源7に接続する。アノード電極3の一部を覆って
シールド2を設け、このシールド2も同じく対向するよ
うに設ける。接続アーム1にコネクタ5を介してマンド
レル4を取付け、電解槽11に満たした電解液6中に吊
り下げる。マンドレルの直径をdとする。マンドレルの
位置は電解槽11のほぼ真ん中、すなわち壁12が形成
するチャネル内で、対向する2つのシールド2が形成す
る電着領域に位置するように吊り下げる。この様子は図
3の側断面図に明確に示される。壁12にほぼ垂直にな
るように一対の側壁8を形成して電解槽11は完成す
る。2つ以上の電解槽を結合する場合は、図5に示すよ
うに、片側あるいは両側の側壁を取り除いてもよい。
【0018】マンドレル4を吊り下げた接続アーム1
は、図示しない中央シャフト(あるいはその他の移動手
段)に連結され、これが接続アーム1の水平および垂直
方向への移動を制御する。接続アーム1に、電流制御装
置9を介してDC電源10を取り付け、マンドレル4を
選択的にカソードにする。
【0019】本実施例では図1に示すとおり2つの対向
するアノード電極を用いる。すなわち、第1のアノード
電極と、ここから一定間隔をおいた第2のアノード電極
であり、これらの電極間にチャネルを形成する。アノー
ド電極の横幅は任意であり、必ずしも連続して形成する
必要もないが、本実施形態のうち良好な形態では、壁と
一致する幅か、アノード電極そのものが壁を形成するよ
うにする。アノード電極の高さは、少なくともマンドレ
ルの長さ分を有する。アノード電極の高さがマンドレル
の長さより小さいと、マンドレルの表面に形成される電
着膜が不均一になる。
【0020】アノード電極の一部にこれを覆う第1およ
び第2のシールド2を対向して設ける。このシールド対
は、アノード電極が形成するチャネル内に電着領域を形
成し、この領域に位置するマンドレルに十分に均一な電
流密度を供給できる。
【0021】シールド2は適切な遮蔽素材で形成され、
たとえばポリプロピレン、ポリ塩化ビニル(PVC)、
ゴムなどの非多孔性で非伝導性の(あるいは伝導性のほ
とんどない)物質で作られる。これらは電解槽で用いる
電解溶液と化学反応しない物質であるのが好ましい。図
4はシールド2の拡大図である。マンドレルや電解溶液
の特性、および何に適用するかなどによってシールドの
形状は異なるが、ほとんどの場合、図示のように断面が
半円形に突出したシールド形状が適切である。図4の例
では、シールドの幅はマンドレルの直径の3倍、壁から
電解溶液中に波型に突出する高さはマンドレルの直径の
1 /2で、電解槽の壁に対してマンドレルの直径に等し
い曲率半径dで波形状に形成する。特に、半円のシール
ドの表面そのものをさらに細かく波打たせてもよい。こ
の場合シールド表面の細かい波形の振幅を、シールドの
突出距離の1/10以下にするのが好ましい。たとえ
ば、シールドを電極から電解溶液中に2インチ突出する
場合は、シールド表面を0.2インチの振幅で細かく波
打たせる。
【0022】本発明で使用するマンドレルは、たとえば
米国特許第 4,902,386号に開示のものなど、当業者にと
って周知のものでよい。当業者であれば、電鋳処理で一
般的に使用される限りは、デザインの異なるマンドレル
も使用可能であることがわかるはずである。
【0023】使用するマンドレルと電解溶液の組成によ
っては、任意でマンドレルに保護コーティングをほどこ
してもよい。マンドレルの保護コーティングとしては、
クロム、ニッケル、ニッケル合金、鉄などがある。これ
らの保護めっきは、マンドレル表面に形成する電着膜金
属よりも硬いのが好ましく、厚さを少なくとも 0.006m
mにする。保護めっきしたマンドレルの外部表面は、電
着する金属に対して不反応であり、電着処理中に保護め
っきへの金属の付着を防止できるのがよい。保護コーテ
ィング用の金属は、コスト、核形成、粘着、酸化物形成
などを考慮して適宜選択できる。マンドレル表面では自
然に酸化が起こり、ニッケルなどの電着膜金属に体する
強い接着性を示しがちなので、マンドレルに保護コーテ
ィングとしてクロムめっきするのが好ましいが、もちろ
んその他の適切な金属の保護コーティングでもよい。
【0024】マンドレルの保護コーティングは、本発明
の方法など適切な電着方法で行う。マンドレルのめっき
処理として、米国特許第 4,067,782号や第4,902,386 号
がマンドレルの電気めっき方法を開示している。
【0025】電着溶液、電流密度特性などは、本発明の
処理装置に的したものであれば任意のものを選択してよ
い。金属膜を電鋳形成する電気化学的方法そのものにつ
いては当業者にとって周知であり、たとえば米国特許第
4,067,782 号、第4,501,646号、第 3,844,906号、第 4,
530,739号などに開示されるとおりである。
【0026】たとえば上記の米国特許第 3,844,906号に
は、流動的で安定なスルファミン酸ニッケルの電解水溶
液を用いる電気めっき方法を開示されている。この方法
は、支持マンドレル上に電解溶液からニッケルを電着さ
せ、ニッケルコーティングしたマンドレルを冷却してニ
ッケルフィルムを落ち着かせ、その後マンドレルから取
り外すことによって、極めて薄い延性のシームレスニッ
ケルフィルムを形成する。処理条件として、ニッケルの
アノード電極、カソードのマンドレル、140〜160
°Fに保ったスルファミン酸ニッケル水溶液、200〜
500amps/ft2 の電流密度を用いる。
【0027】図2は、本発明の第2の実施例を示す。こ
こでは電解槽30の対向する壁31の一方だけに電極2
2とシールド21が設けられている。。接続アーム20
にコネクタ24を介してマンドレル23を取付け、電解
槽30内の電解液25に吊り下げる。マンドレルは断面
幅(直径)dを有する。一方の壁31およびその一部に
形成したシールド21と、これらに対向する他方の壁3
1とでチャネルを形成し、マンドレルをこのチャネル内
で、電解槽のほぼ真ん中に吊り下げる。第1の壁31に
隣接して、DC電源26に接続したアノード電極22を
形成する。対向する壁31にほぼ直角に側壁27を形成
するが、第1実施形態と同様に、2つ以上の電解槽を結
合する場合は、片側あるいは両側の側壁27を取り払っ
てよい。マンドレル23を吊り下げる接続アーム20
は、図示しない中央シャフト(あるいはその他の移動手
段)に取付けられ、これによってアーム20の水平およ
び垂直方向への移動を制御する。接続アーム20を電流
制御装置28を介してDC電源29に接続し、マンドレ
ル23を選択的にカソードにする。
【0028】本発明では、マンドレルの表面に金属膜製
品を電着形成し、金属膜を取り外した後でマンドレルを
再使用するが、これに限定されるわけではなく、マンド
レルとして機能する任意の物品の表面に金属あるいは合
金を電気めっきして、めっきした物品そのものを最終製
品とするプロセスにも本発明を適用できる。
【0029】本発明の電着処理装置の構成例として、円
筒形のマンドレルを電着タンクに垂直に吊り下げる設計
でもよい。上述したように、金属電解溶液と混合しても
化学反応を起こさない保護めっきをマンドレル上に形成
してもよいし、マンドレルの上面及び/又は底面をワッ
クスなどの適切な非導伝性物質でマスクして、これら領
域への電着を防ぐこともできる。電解槽に満たした電解
溶液を所望の温度に維持し、接続アームに取付けたマン
ドレルをアノード電極と平行になるように溶液に浸漬す
る。本実施形態では接続アームを移動させるが、タンク
を垂直および水平方向へ移動させて、これによってマン
ドレルの電着溶液への浸漬や、溶液からの取り出しを行
ってもよい。
【0030】マンドレルへの電流は適切なDC電源から
供給する。本実施形態ではDC電源のプラス側をアノー
ドに、マイナス側を接続アームに接続する。電着用の電
流が、DC電源からアノードへ流れ、電着溶液を介して
マンドレに流れ、接続アームを通ってDC電源に戻る。
操作では接続アームを降下させてマンドレルを電解溶液
に浸漬し、マンドレルの外側表面に金属層を電着形成す
る。マンドレルを電解溶液に浸している間、接続アーム
に取付けた適切な駆動手段によって、マンドレルをその
縦軸まわりに連続回転させてもよい。しかし、本実施形
態のようにアノードを適切にシールドする場合は、マン
ドレルを電解槽で回転させなくても十分に良好な結果が
得られる。電着金属膜が所望の厚さに達したら、マンド
レルを電解槽から取り出し、すすぎ、冷却、取り外しな
どを行って電鋳形成した薄膜製品を完成する。
【0031】図5は、図1の電解槽を2つ結合して単一
の電鋳処理装置60を形成する実施形態を示す。接続ア
ーム1によって電解液6中に吊り下げられたマンドレル
4は、一つの電着領域から次の電着領域へと矢印61の
方向に移動する。複数のアームを用いる場合、たとえ
ば、第2の接続アーム1aが第2の電着領域でマンドレ
ル4aを支持する場合は、第2の接続アーム1aおよび
マンドレル4aは、第1の接続アーム1およびマンドレ
ル4と同時に、矢印61aの方向に移動し、電着装置の
さらなる工程(図示せず)に進む。結合する電解槽の数
は2つ以上の任意の数が可能であり、この方式で複数の
マンドレルを連続して、複数の電着処理およびその他の
処理工程に送ることができる。
【0032】結合した電解槽の外見は、複数の個別の電
解槽を合わせた形態でもよいし、単一の細長い電解槽に
してもよい。2つの電解槽をお互いの側壁(アノード壁
と垂直な壁面)で連結する場合、この共通の側壁を残し
ても、取り払ってもよい。共通側壁を維持する場合は、
マンドレルを吊り下げた接続アームを、第1の電解槽か
ら持ち上げ、仕切りの壁を越えて第2の電解槽に降下さ
せる。この構成だと、各電解槽の設計(シールドのデザ
イン、アノード電極の数、電解溶液の組生など)を同じ
にすることも、異ならせることも可能である。側壁を取
り除く場合は、間隔をおいて位置する複数のシールドを
有する単一の細長い電解槽となる。この構成では、マン
ドレルを電解溶液から引き上げなくとも、そのまま電解
溶液中で次の電着領域に移動させることができる。本実
施形態では各電着領域を占める電着溶液は同じである
が、領域ごとに用いるアノード電極の数、シールドの設
計などを変えることができる。ただし、マンドレルを位
置させる電着領域は、お互い十分な間隔をおくように形
成する。
【0033】電解槽の形状に特に制約はないが、マンド
レル表面への均一の厚さの電着膜を達成するために正方
形か、ほぼ正方形に近い形状が好ましい。したがって、
電解槽のサイズはめっき処理を行うマンドレルのサイズ
によって決まる。電解槽の幅(電極間の距離)はマンド
レルの横断面の最大長(すなわち径)の4倍から12
倍、電解槽の長さも同様の寸法に形成する。マンドレル
が円筒形のものであれば横断面の最大長はマンドレルの
直径となり、断面が楕円あるいは長円であれば、長軸の
長さが断面の径になる。好ましくは、電解槽の幅と長さ
はマンドレルの径の6倍から10倍、さらに好ましいの
は8倍である。
【0034】当業者であれば上記のような電解槽のサイ
ズは用いる電解溶液によって変わることがわかるだろ
う。マンドレルの径の8倍という電解槽のサイズは、電
解溶液としてスルファミン酸ニッケル、ニッケル/コバ
ルト、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、硫酸銅などの溶
液、および同様の導伝性を有する溶液を用いるシステム
において、最適のサイズなのである。電解セルのサイズ
のパラメータは当業者にとって通常の実験操作で調節さ
れる。
【0035】2つの電解槽を結合する場合は、各電解槽
の長さは上述のサイズのままであり、電解槽全体の長さ
は2倍になる。マンドレルを位置させる電着領域間の距
離も、各電解槽の長さに一致する。
【0036】上述のような電解槽の構成配置によって、
マンドレル上に約0.010 インチの厚さの均一な層を電着
形成することができ、そのばらつきは電着層の厚さの
1.5%以下というすぐれた結果が得られた。逆に、ア
ノード電極を覆うシールドを用いない場合は、電解槽の
幅と長さは、マンドレルの断面幅(径)の約40倍にす
るのが好ましい。
【0037】シールドを用いなくとも本発明は実行でき
るが、シールドを用いることによって優れた効果と予期
しない結果が得られる。上述のように、シールドを用い
ない電解槽の一辺はマンドレルの径の40倍であるが、
シールドを用いるとわずか8倍ですみ、電解槽を著しく
小型化できる。径が1フィートのマンドレルに電鋳処理
を行う場合、シールドを用いた電解槽は一辺が8フィー
トの正方形で占有面積が64ft2 ですむが、シールド
を用いないと一辺が40フィートで占有面積が1600
ft2 にもなる。したがって良好な実施形態ではアノー
ド部分にシールドを用いている。
【0038】このように、シールドによるもっとも顕著
な効果が電解槽の小型化である。サイズの減少によっ
て、空間が節約されるとともに装置の重量を支える支持
構造が簡略化され、用いる電解液、廃棄物、処理回収も
減少し、全体のコストがかなり低減できる。シールドを
用いることによって、シールドを用いない装置のわずか
4%の占有率ですむ。
【0039】マンドレルを電解槽に浸漬して電着処理を
行うときは、電解液を攪拌してマンドレル表面に常に新
しい電解溶液が接触するようにするのが好ましい。攪拌
は、かき混ぜ、空気散布、溶液流などによって行う。溶
液流の場合は、たとえば電解槽(列)の片側に電解液注
入バルブを、反対側に排出バルブを設けることによっ
て、電解液を電解槽の一方から他方へ流動させる。この
システムでは電解溶液を循環使用してもよいし、そのま
ま廃棄処理してもよい。。
【0040】このように、本発明では単一の電解槽にも
複数の電解槽にも適用できる。マンドレルを電解槽ごと
に浸漬、取り出しして移動するので、マンドレルはカソ
ードであるのが好ましいが、かならずしもこれに限定さ
れずアノードでもよい。マンドレルは少なくとも電鋳処
理を受けている間は活性状態(すなわち「ホット」の状
態)とする。電鋳処理中にマンドレルを活性にしておく
ことによって、コーティング(電着膜)が再融解するな
どしてダメージを受けるのを防ぐ。マンドレルを電解槽
に浸漬する前にカソードにしておくと、カソードのマン
ドレルがアノード化された電解質と接触するとすぐに電
流が流れ始め、処理が円滑に進む。
【0041】図6は、さらに別の実施形態として、本発
明の特徴的な構成であるカラセル式の電鋳処理装置を示
す。図示のとおり、複数の電解槽にその他の処理工程を
組み合わせて、カラセル(円形コンベヤ)状に配置した
ものである。カラセル型電着処理装置40は、マンドレ
ル洗浄ステージ45、2つの隣接する温液浸漬ステージ
46、複数の電着ステージ47、すすぎステージ41、
2つの冷却浸漬ステージ42、第2のすすぎステージ4
3、および電鋳膜除去ステージ44を備える。温液浸漬
ステージ46と電着ステージ47では電解溶液50を各
槽に満たし、好ましくは同温に維持する。電着ステージ
47の各工程では、図1に示すように対向する一対のア
ノード電極56とその一部を覆うシールド55とが配置
されている。複数のマンドレル48はそれぞれ対応の接
続アーム49に取付けられ、接続アーム49は中央の回
転シャフト51に固定されている。回転シャフト51
は、回転しては一定時間止まり、また回転しては止ると
いうステップ方式で矢印52の方向に回転する。各接続
アーム49は、たとえばカム53によって垂直方向に個
別に移動可能である。接続アーム49がカム53の上を
通過するときに、接続アーム49が上方に持ち上がり、
各ステージを仕切る壁54を越えてマンドレル48を次
のステージへと移動させる。
【0042】このように複数の電解槽と、その他の処理
槽をループ状に結合して連続処理可能な電着装置を構成
するが、結合する電解槽の数は、装置のサイズや電着層
の厚さ、その他の産業上の現実的な適用を考慮して、2
つ以上の任意の数とする。本実施形態では、マンドレル
の洗浄、マンドレルの温度を電解溶液の温度と等しくす
るための浸漬、電着完了後の電着層とマンドレルのすす
ぎ、冷却、マンドレルからの電着層の除去などの工程を
電着工程に効果的に組み合わせいるが、かならずしもこ
れらの追加の処理工程を組み入れなくともよい。
【0043】また、空間的な配置、電着処理する物品、
用いる電解溶液の条件などを調節して、処理工程を環
状、長円、楕円、あるいは直線上に配置してもよい。
【0044】上述のカラセル型装置を用いてマンドレル
の連続処理を行うときの操作の手順は以下のとおりであ
る。(1)洗浄液でマンドレルを洗浄する、(2)マン
ドレルを電解溶液に浸漬してマンドレルの温度を電解電
着溶液温度まで上昇させる、(3)マンドレルを電解領
域におき、電解槽に活性電流を流して電鋳処理を行い、
マンドレルの表面に電着層を形成する、(4)適当なす
すぎ液でマンドレルと電着層をすすいで、余分な電解溶
液を取り去る、(5)電着層とマンドレルを冷却する、
(6)電着層とマンドレルをもう一度すすぐ、(7)マ
ンドレルから電着層を除去する。電着層をマンドレルか
ら除去した後は、最初のステップに戻ってマンドレルを
洗浄し、以下同様の処理を繰り返す。
【0045】本実施形態では、複数の電解槽をカラセル
式に配置しているが、各マンドレルを電解溶液に浸漬、
引き上げ物するたびに、電解槽ごとに電流を調節するの
が好ましい。たとえば、マンドレルが電解槽の中心部か
ら離れ始めたら、マンドレルに供給する電流を徐々に減
少させ、次の電解槽の中心部に近づくにつれて電流を徐
々に増大させるなど調節することが好ましい。この方式
でいくと、マンドレルが2つの隣接する電解槽の中心か
ら等離にあるときに、マンドレルに供給される電流が最
小となる。
【0046】単一の電解槽で複数のシールドを用いる場
合は、対向する各アノード上に隣接して、お互い対向す
るようにシールドを形成する。すなわち、対向するシー
ルドの中心と中心を結ぶ架空ラインは、アノード電極
(または電解槽壁)に対して垂直になる。電解槽を環状
あるいは長円形に配置する例では、この架空ラインはア
ノード(または電解槽壁)面の接線に垂直となる。
【0047】上述した実施例と同様に、マンドレルを支
持する接続アーム1に電流制御装置を設けることによっ
て、マンドレルをカソードにするために流す電流を、場
合によってゼロまで低減することができる。接続アーム
を複数用いる場合は、各接続アームごとに電流制御装置
を設けてもよいし、すべてのアーム用に共通の中央制御
装置を使用してもよい。マンドレルごとに特定の膜を形
成する場合は、個別に電流を制御して各マンドレルの電
着処理を調節し、所望の膜厚を得るのが好ましい。たと
えば、電流をゼロと最大値の中間まで下げることによっ
て、特定の電着工程でマンドレルへの電着量を減少でき
る。電流をゼロにするとマンドレルはカソードではなく
なり、その工程での電着が停止する。このような電流制
御は、すすぎ、水洗い、電鋳層の除去などでマンドレル
への電流を停止するときにも適用できる。
【0048】接続アームのさらに別の特徴として、複数
の接続アームの各々の動きを個別に制御できる。たとえ
ば、カラセル方式で複数の電着工程やその他の工程を組
み合わせる場合に、水平方向へは全ての接続アームを同
じ速度で移動させる一方で、上下運動は各アームごとに
個別に制御して、各溶液へのマンドレルの浸漬、引き上
げ、あるいは次の処理への移動などを適切に行わせる。
上下運動は、たとえばカラセル装置のカムによって行う
ことができる。
【0049】当業者であれば、個々のマンドレルを電解
液中に吊るしておく時間や、電着処理と電着処理の間の
時間は、形成する電鋳層又は電着層、用いるマンドレル
と電解溶液の種類によって決定されることがわかるはず
である。本発明の実施形態による良好なカラセル構成で
は、ひとつの電着領域から次の電着領域までのマンドレ
ルの移動時間は約1〜5秒と短く、きわめて迅速に移動
する。すなわち、電着処理の各セクション間をステップ
方式で進むわけである。
【0050】本実施形態では、アノードの電極とカソー
ドのマンドレルを用いるが、場合によってはマンドレル
をアノードにして電極をカソードにするのが好ましい場
合もあることは当業者が周知とするところである。その
ような変更はここに開示の装置と方法をわずかに調節す
るだけでよい。
【0051】
【実施例】
<実施例1>単一の電解槽で亜鉛のマンドレルにニッケ
ル膜を形成した。電解溶液の主要成分と主要な処理パラ
メータは以下の通りである。
【0052】電解液の主要成分: スルファミン酸ニッケル Ni+2 :8〜12oz/gal
(60〜90g/l ) NiCl2 ・6H2 Oのような塩化物:1〜7oz/gal
(7.5 〜52.5g/l ) ホウ酸;5.0 〜5.4 oz/gal(37.5 〜40.5g/l ) pH ;23℃で3.85〜4.05 表面張力;136°Fで32〜37 d/cm(ラウリル硫
酸ナトリウムを約0.00525g/l使用) サッカリン;0〜1500mg/l(sodium benzosulf
imide dihydrate(ベンゾスルフィミドナトリウム二水
化物)として) 均一剤(2‐ブチン‐1,4‐ジオールとして);0〜
70mg/l 不純物(全て最小量とする): アルミニウム;0〜20mg/l アンモニア;0〜400mg/l 砒素;0〜10mg/l アゾジスルホン酸;0〜50mg/l カドミウム;0〜10mg/l カルシウム;0〜20mg/l 6価クロム;4mg/l以下 銅;0〜25mg/l 鉄;0〜250mg/l 鉛;0〜8mg/l 2‐メチルベンゼンスルホンアミド;0〜250mg/
l 窒化物;0〜10mg/l 有機物;周知の有機物を最小量 燐酸塩エステル;0〜10mg/l 珪酸塩エステル;0〜10mg/l ナトリウム;0〜0.5g/l 硫酸塩エステル;0〜2.5g/l 亜鉛;0〜5mg/l 操作パラメータ: 攪拌速度: カソード(マンドレル)表面での電解溶液
の直線流速4〜6フィート/秒 マンドレル電流密度: 100〜400amps/ft
2(マンドレルの表面全体でほぼ均一) 電流変化: 0〜5分±2秒の間で、ゼロから操作電流
値まで変化 平均電着温度:130〜155°F アノード: 電解ニッケル、復極ニッケル、あるいはカ
ルボニルニッケル アノード/カソード比: 0.5:1以上 マンドレル: アルミニウム、亜鉛、鉛、カドミウム、
ステンレススチール 図1の電解槽を使用した。直径3インチの円筒形のマン
ドレルに対して、対向する2つのシールド間のチャネル
をほぼ24インチに設定した。図4に示す形状のポリ塩
化ビニル(PVC)のシールドを使用した。シールドの
幅は約9インチで、電極から1.5インチの距離だけ電
解溶液中に波型に突出し、アノードに対する曲率半径は
3インチとした。マンドレルに電流を流した後、電解槽
を活性にした。カソードのマンドレルを電解槽に浸漬
し、対向する2つのアノード電極の間に垂直に吊るし
た。電着工程では、マンドレルを回転させなかった。マ
ンドレル上に所望の厚さの電着膜を形成した後、マンド
レルを電解溶液から引き上げ、マンドレルへの電流をゼ
ロにした。マンドレルをすすぎ、水洗いし、最終製品と
しての電鋳膜をマンドレルから取り外した。マンドレル
表面に厚さが約0.010インチのほぼ均一なニッケル
膜が形成され、そのばらつきはニッケル膜厚の1.5%
以下であった。
【0053】<実施例2>単一の電解槽のかわりに、カ
ラセル型電着装置を用いて、実施例1と同様の電着処理
プロセスを繰り返した。カラセル型電着装置は、順にマ
ンドレル洗浄部、温液浸漬部、複数の電着位置を有する
電解部、第1すすぎ部、冷却部、第2すすぎ部、電着膜
取り外し部を有する。温液浸漬部と冷却部を、ともに電
着で使用する電解溶液と同様の電解溶液で満たした。温
液浸積部と冷却部の槽は電極を有さない。温液浸漬部の
電解溶液を、電解部の電解溶液と同じ温度に維持し、冷
却部の電解溶液を室温に維持した。図6のように、複数
の電着位置を単一の電解槽内に配置した。第1の電着位
置で注入バルブから新しい電解溶液を電解槽中に導入
し、最後の電着位置で排出バルブから電解溶液を排水す
ることによって、電解槽中の電解溶液を攪拌した。実施
例1と同様に、対向する2つの電極シールドで形成され
るチャネルの距離は24インチ(すなわち、マンドレル
の直径3インチの8倍)とし、電解槽中の電着位置間の
距離(すなわち隣接するシールドの中心間の距離)も2
4インチとした。
【0054】カラセル型電着処理装置を用いて、複数の
電着膜製品を連続して一度につくることができる。各マ
ンドレルをそれぞれ接続アームに吊り下げ、各アームに
個別の電流制御手段を設けて、電解装置におけるマンド
レルの位置によってマンドレルへの電流のON/OFF
および上昇、下降を制御した。各接続アームは、個別に
独立して垂直移動することができ、マンドレルの浸漬、
引き上げを行うが、その水平方向への移動(すなわちひ
とつの処理位置から次の位置への移動)は、全ての接続
アームを同時に動かす。
【0055】電解溶液を用いて電着膜の形成を行った。
このときの処理パラメータは実施例1と同様である。マ
ンドレルを電着処理中にひとつの電着位置から次の電着
位置へと移動する間カソードに維持し、回転しなかっ
た。このカラセル型電着処理装置で、マンドレル上に厚
さ約0.010インチのほぼ均一なニッケル膜を形成で
きた。そのばらつきはニッケル膜の厚さの1.5%以下
であった。
【0056】<実施例3>実施例1と同様の単一の電解
槽を用いたが、電解溶液の成分と処理パラメータを以下
のように変えた。
【0057】電解液の主要成分: スルファミン酸ニッケル;Ni+2 :11.5oz/gal NiCl2 ・6H2 Oのような塩化物:2.5oz/gal ホウ酸;5.0oz/gal pH ;23℃で3.95 表面張力;136°Fで35d/cm(ラウリル硫酸ナ
トリウムを約0.00525g/l使用) サッカリン;100mg/l(sodium benzosulfimide
dihydrate(ベンゾスルフィミドナトリウム二水化物)
として) 均一剤(2‐ブチン‐1,4‐ジオール);必要に応じ
て70mg/lまで使用 不純物:0mg/lであり、全ての不純物を排除した。
【0058】操作パラメータ: 攪拌速度: カソード(マンドレル)表面での電解液の
直線流速6フィート/秒 マンドレル電流密度: 250amps/ft2(マン
ドレルの表面全体でほぼ均一) 電流変化: 1分±2秒以内で、ゼロ から操作電流値
まで変化 平均電着温度: 140°F アノード: カルボニルニッケル アノード/カソード比: 2:1 マンドレル: 亜鉛実施例1と同様に、図1の電解槽を
用い、電着処理中にマンドレルを回転しなかった。マン
ドレル上に所望の厚さの電着膜を形成した後、マンドレ
ルを電解溶液から引き上げて、マンドレルへの電流を落
として不活性にした。マンドレルをすすぎ、洗浄して、
マンドレルから電着膜製品を取り外した。この電着処理
で、マンドレル上に厚さ約0.010インチのほぼ均一
なニッケル膜を形成できた。そのばらつきはニッケル膜
の厚さの1.5%以下であった。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明のカラセル型電柱
処理装置によれば、連続して複数のマンドレル上に電着
膜形成が可能になり、ばらつきの少ないほぼ均一の電着
膜が得られる。また電極の一部をシールドで覆うことに
よって装置の小型化が実現でき、空間とコストの節約が
可能になる。マンドレルへの電流量を個別に制御するこ
とによって、所望の膜厚の電鋳層を実現できる。さら
に、マンドレルを支持する接続アームの動きを個別に制
御することによって、複数のマンドレルを多数の処理工
程を通して連続して処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる電解槽の上面図で
あり、対向する2つのアノード電極とそれを覆うシール
ドを有する構成を示す図である。
【図2】 本発明の別の実施例にかかる電解槽の上面図
であり、1つのアノード電極とシールドを有する電解槽
の上面図である。
【図3】 図1の電解槽のA−Aラインに沿った側断面
図である。
【図4】 図1の電解槽のシールド部分の拡大図であ
る。
【図5】 図1の電解槽を2つ結合して単一の電着装置
に組み込んだ図である。
【図6】 電鋳処理のための複数のステップをひとつの
装置で実現するカラセル(円形コンベヤ)型電鋳処理装
置の図である。
【符号の説明】
1,20,49 接続アーム、2,21,55 シール
ド、3,22,56アノード電極、4,23,48 マ
ンドレル、5,24 コネクタ、6,25,50 電解
溶液、7,26 DC電源、8,27,54 側壁(仕
切り壁)、9,28 電流制御装置、10,29 DC
電源、11,30,60 電解槽、40 カラセル型電
鋳処理装置、51 中心回転シャフト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート ピー アルタヴェラ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ファー ミングトン マウンテン アッシュ ドラ イブ 5811 (72)発明者 ローレンス ユトウィクツ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター キルボーン ロード 270 (72)発明者 ピーター ジェイ シュミット アメリカ合衆国 ニューヨーク州 オンタ リオ スロカム ロード 7244 (72)発明者 ロナルド イー ジャンセン アメリカ合衆国 フロリダ州 パルマ シ ティー エス ダブリュ シーガル ウェ イ 1614 (72)発明者 ジョン エイチ レノン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 カナン ダイグア ダブリュ レイク ロード 4533 (72)発明者 ヘンリー ジー グレイ アメリカ合衆国 ネバタ州 ラスベガス イー ボナンザ ロード 3601 アパート メント 1049

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレル上に金属または合金を電着す
    る電着処理装置であって、 第1の壁と、 前記第1の壁から間隔をおき、第1の壁に対向して位置
    する第2の壁と、 前記第1および第2の壁によって形成されるチャネル
    と、 前記第1および第2の壁の少なくとも一方に形成した電
    極と、 前記電極を設けた壁に近接し、前記電極の少なくとも一
    部を覆うように設けた、電気的に非導伝性あるいは導伝
    性をほとんど有さないシールドと、 を含み、前記シールドが前記チャネル内で電着領域を形
    成し、前記マンドレルを前記電着領域に前記マンドレル
    を位置させて、マンドレルの表面に十分に均一な電流密
    度を供給することを特徴とする電着処理装置。
JP7297001A 1994-11-23 1995-11-15 カラセル型電着処理装置 Withdrawn JPH08209378A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/347,110 US5543028A (en) 1994-11-23 1994-11-23 Electroforming semi-step carousel, and process for using the same
US347110 1994-11-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08209378A true JPH08209378A (ja) 1996-08-13

Family

ID=23362366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7297001A Withdrawn JPH08209378A (ja) 1994-11-23 1995-11-15 カラセル型電着処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5543028A (ja)
JP (1) JPH08209378A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027276A (ja) * 2001-07-11 2003-01-29 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体用基体の製造方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6106687A (en) * 1998-04-28 2000-08-22 International Business Machines Corporation Process and diffusion baffle to modulate the cross sectional distribution of flow rate and deposition rate
US6322684B1 (en) * 1999-09-07 2001-11-27 Lynntech, Inc Apparatus and method for electroplating or electroetching a substrate
US7189647B2 (en) 2001-04-05 2007-03-13 Novellus Systems, Inc. Sequential station tool for wet processing of semiconductor wafers
CA2568484C (en) * 2006-11-22 2013-01-29 Stephan Frank Matusch High capacity anode preparation apparatus
US20090200175A1 (en) * 2008-02-07 2009-08-13 Yuan-Ting Chang Multicolor anodizing treatment
GB201711472D0 (en) * 2017-07-17 2017-08-30 Univ London Queen Mary Electrodeposition from multiple electrolytes

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3669849A (en) * 1966-12-27 1972-06-13 Gen Electric Complexly shaped articles formed by deposition processes
US3560349A (en) * 1968-05-01 1971-02-02 Budd Co Method of electroforming containers having openings with thick sections at the openings
US3876510A (en) * 1972-05-08 1975-04-08 Xerox Corp Process for electroforming a flexible belt
GB1421818A (en) * 1972-05-08 1976-01-21 Xerox Corp Nickel electroforming process
CH611345A5 (ja) * 1975-03-06 1979-05-31 Buser Ag Maschf Fritz
US4067782A (en) * 1977-05-09 1978-01-10 Xerox Corporation Method of forming an electroforming mandrel
US4323433A (en) * 1980-09-22 1982-04-06 The Boeing Company Anodizing process employing adjustable shield for suspended cathode
US5156863A (en) * 1982-09-30 1992-10-20 Stimsonite Corporation Continuous embossing belt
US4478769A (en) * 1982-09-30 1984-10-23 Amerace Corporation Method for forming an embossing tool with an optically precise pattern
US4530739A (en) * 1984-03-09 1985-07-23 Energy Conversion Devices, Inc. Method of fabricating an electroplated substrate
US4501646A (en) * 1984-06-25 1985-02-26 Xerox Corporation Electroforming process
US4734179A (en) * 1986-11-21 1988-03-29 Trammel Gary L Bullet plating carousel
EP0286092B1 (en) * 1987-04-10 1993-01-07 Mitsubishi Materials Corporation Apparatus for hanging and handling plate members
US4879007B1 (en) * 1988-12-12 1999-05-25 Process Automation Int L Ltd Shield for plating bath
US4902386A (en) * 1989-08-02 1990-02-20 Xerox Corporation Electroforming mandrel and method of fabricating and using same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027276A (ja) * 2001-07-11 2003-01-29 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体用基体の製造方法
JP4657510B2 (ja) * 2001-07-11 2011-03-23 株式会社リコー 電子写真感光体用基体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5543028A (en) 1996-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0166495B1 (en) Electroforming process
US4647345A (en) Metallurgical structure control of electrodeposits using ultrasonic agitation
CN101146934A (zh) 具有滤过膜的碱性电镀浴
US4664758A (en) Electroforming process
CN106757234A (zh) 3d纳米多孔金属材料的制备方法
CN101660181A (zh) 一种金属箔及其制备方法和制备设备
CN112663119A (zh) 一种防止导电辊镀铜的装置及方法
JPH08209378A (ja) カラセル型電着処理装置
CN104818512B (zh) 可溶性分离阳极电沉积制备软磁合金连续薄膜的装置及方法
WO2001018281A1 (en) Rapid colouring process for aluminum products
US6004447A (en) Electroforming process
CN100335200C (zh) 电镀连续铸型的方法
GB1406081A (en) Method for electrolytic deposition
JP2659910B2 (ja) カソード体表面への陽極酸化皮膜形成装置
JPH02182889A (ja) 金属箔の製造方法及び装置
JPS59173293A (ja) 細長い形状の金属製品の表面の電気化学的処理方法及び装置
JP2659911B2 (ja) 金属箔の製造方法
US4678691A (en) Electroforming process and product
KR100453508B1 (ko) 무광택 금속피막을 도금하는 방법 및 이에 의해 도금된 제품
JP3742004B2 (ja) 継目無し可撓性無端状部材の製造方法
JP2004107776A (ja) 線材の電気めっき方法、電気めっき装置、及び電気めっき線材
CN114438560B (zh) 一种高强塑性且腐蚀速度可控的层状Fe-Zn合金的制备方法及其应用
JP2001342589A (ja) 銅箔の製造方法及び製造装置
JP2004244693A (ja) 電鋳技法を用いた金属繊維の製造装置およびその方法
CN116479510A (zh) 一种可调式电沉积设备

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030204