JPH08208621A - 植物病害防除剤 - Google Patents

植物病害防除剤

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JPH08208621A
JPH08208621A JP5776095A JP5776095A JPH08208621A JP H08208621 A JPH08208621 A JP H08208621A JP 5776095 A JP5776095 A JP 5776095A JP 5776095 A JP5776095 A JP 5776095A JP H08208621 A JPH08208621 A JP H08208621A
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Junichi Sato
純一 佐藤
Tadashi Osumi
忠司 大住
Noriko Osawa
徳子 大澤
Norio Kimura
教男 木村
Jinko Takano
仁孝 高野
Makoto Fujimura
真 藤村
Hiroko Yamazaki
裕子 山崎
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 〔式中、R1 〜R4 は水素原子等を表わし、R5 は水素
原子等を表わし、R6 およびR7 は、同一または相異な
り、置換されていてもよい炭化水素基を表わし、R8
よびR9 は同一または相異なり、水素原子等を表わす。
但し、R1 〜R5が全て同時に水素原子であることはな
い。〕で示されるピラゾリン誘導体を有効成分として含
有することを特徴とする植物病害防除剤。 【効果】 一般式 化1で示されるピラゾリン誘導体
は植物病害に対し優れた防除効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】本発明は植物病害防除剤に関する。
【発明の構成】本発明者らは、優れた植物病害防除剤を
開発すべく、鋭意した検討した結果、下記一般式 化5
で示されるピラゾリン誘導体、特に下記一般式 化6で
示されるピラゾリン誘導体が、植物病害に対し優れた防
除効果を有することを見い出し、本発明に至った。即
ち、本発明は、一般式 化5
【化5】 〔式中、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアル
コキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、ハロア
ルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、置換されていても
よいフェニル基、または置換されていてもよいフェノキ
シ基を表わし、R5 は水素原子、フッ素原子またはアル
コキシ基を表わすか、あるいは、R1 〜R5 のうち隣接
する2つが末端で結合して、CH=CH−CH=CHで
示される基、ハロゲン原子で置換されていてもよいメチ
レンジオキシ基、または、酸素原子を1原子含んでいて
もよく、アルキル基で置換されていてもよいアルキレン
基を表わし、R6 およびR7は、同一または相異なり、
置換されていてもよい炭化水素基を表わし、R8 および
9 は、同一または相異なり、水素原子またはアルキル
基を表わすか、あるいは、R8 とR9 が末端で結合して
アルキレン基を表わす。但し、R1 〜R5 が全て同時に
水素原子であることはない。〕で示されるピラゾリン誘
導体を有効成分として含有することを特徴とする植物病
害防除剤、ならびに、一般式 化6
【化6】 〔式中、R11はハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキ
ル基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、ハロア
ルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、シ
アノ基、ニトロ基、置換されていてもよいフェニル基、
または置換されていてもよいフェノキシ基を表わし、R
21〜R41は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロ
アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキ
ルチオ基、ハロアルキルチオ基、シアノ基、置換されて
いてもよいフェニル基、または置換されていてもよいフ
ェノキシ基を表わし、R51は水素原子、フッ素原子また
はアルコキシ基を表わし、R6 およびR7 は、同一また
は相異なり、置換されていてもよい炭化水素基を表わ
し、R8 およびR9 は、同一または相異なり、水素原子
またはアルキル基を表わすか、あるいは、R8 とR9
末端で結合してアルキレン基を表わす。〕で示されるピ
ラゾリン誘導体を提供する。
【0002】さらに、本発明は上記一般式 化5で示さ
れるピラゾリン誘導体を製造する際の有用な中間体とし
て、一般式 化7
【化7】 〔式中、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアル
コキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、ハロア
ルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、置換されていても
よいフェニル基、または置換されていてもよいフェノキ
シ基を表わし、R5 は水素原子、フッ素原子またはアル
コキシ基を表わすか、あるいは、R1 〜R5 のうち隣接
する2つが末端で結合して、CH=CH−CH=CHで
示される基、ハロゲン原子で置換されていてもよいメチ
レンジオキシ基、または、酸素原子を1原子含んでいて
もよく、アルキル基で置換されていてもよいアルキレン
基を表わし、R71は総炭素数3〜17の置換されていて
もよい炭化水素基を表わす。但し、R1 〜R5 が全て同
時に水素原子であることはない。〕で示されるピラゾリ
ン化合物をも提供する。該ピラゾリン化合物の態様とし
て、一般式 化8
【化8】 〔式中、R11はハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキ
ル基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、ハロア
ルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、シ
アノ基、ニトロ基、置換されていてもよいフェニル基、
または置換されていてもよいフェノキシ基を表わし、R
21〜R41は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロ
アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキ
ルチオ基、ハロアルキルチオ基、シアノ基、置換されて
いてもよいフェニル基、または置換されていてもよいフ
ェノキシ基を表わし、R51は水素原子、フッ素原子また
はアルコキシ基を表わし、R71は総炭素数3〜17の置
換されていてもよい炭化水素基を表わす。〕で示される
ピラゾリン化合物があげられる。
【0003】一般式 化5で示される化合物は、R8
よび/またはR9 が水素原子のとき、下記式 化9で示
される種々の互変異性構造の状態で存在し得るが、本発
明は全ての可能な互変異性体を含んでいる。
【化9】 〔式中、WはR8 またはR9 を表わす。〕
【0004】一般式 化5及び化6のピラゾリン誘導
体、ならびに一般式 化7および8のピラゾリン化合物
において、R1 〜R4 またはR11〜R41で示される、ハ
ロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子等があげられ、アルキル基としては、直
鎖状もしくは分枝鎖状のC1 〜C5 のアルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、tert- ブチル基等)があげられ、ハロアルキル基
としては、同一もしくは相異なる1〜11個のハロゲン
原子で置換された直鎖状もしくは分枝鎖状のC1 〜C5
アルキル基(例えば、トリフルオロメチル基、テトラフ
ルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基等)があげ
られ、アルコキシ基としては、直鎖状もしくは分枝鎖状
のC1 〜C5 のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エ
トキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ
基等)があげられ、アルコキシアルコキシ基としては、
直鎖状もしくは分枝鎖状の(C1 〜C3 )アルコキシ
(C1 〜C3 )アルコキシ基(例えば、メトキシメトキ
シ基等)があげられ、ハロアルコキシ基としては、同一
もしくは相異なる1〜11個のハロゲン原子で置換され
た直鎖状もしくは分枝鎖状のC1 〜C5 アルコキシ基
(例えば、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキ
シ基、テトラフルオロエトキシ基等)があげられ、アル
キルチオ基としては、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1
5 のアルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチル
チオ基等)があげられ、ハロアルキルチオ基としては、
同一もしくは相異なる1〜11個のハロゲン原子で置換
された直鎖状もしくは分枝鎖状のC1 〜C5 のアルキル
チオ基(例えば、トリフルオロメチルチオ基等)があげ
られ、置換基されていてもよいフェニル基は、同一もし
くは相異なる置換基で1〜5個置換基されていてもよい
フェニル基を意味し、置換基されていてもよいフェノキ
シ基、同一もしくは相異なる置換基で1〜5個置換基さ
れていてもよいフェノキシ基を意味し、置換基されてい
てもよいフェニル基および置換基されていてもよいフェ
ノキシ基における置換基としては、例えば、ハロゲン原
子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
等)、C1 〜C5 のアルキル基(例えば、メチル基、エ
チル基等)、C1 〜C5 のアルコキシ基(例えば、メト
キシ基、エトキシ基等)、C 1 〜C5 のアルキルチオ基
(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基等)、C1 〜C
5 のハロアルキル基好ましくはC1 〜C2 のハロアルキ
ル基(例えばトリフルオロメチル基等)、C1 〜C5
ハロアルコキシ基好ましくはC1 〜C2 のハロアルコキ
シ基(例えばトリフルオロメトキシ基、ジフルオロメト
キシ基等)、C 1 〜C5 のハロアルキルチオ基好ましく
はC1 〜C2 のハロアルキルチオ基(例えばトリフルオ
ロメチルチオ基等)、シアノ基等があげられ、R5 で示
されるアルコキシ基としては、直鎖状もしくは分枝鎖状
のC1 〜C5 のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エ
トキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ
基等)があげられる。一般式 化5のピラゾリン誘導体
および一般式 化7のピラゾリン化合物において、R1
〜R5 で示されるハロゲン原子で置換されていてもよい
メチレンジオキシ基としては、例えばメチレンジオキシ
基、ジフルオロメチレンジオキシ基があげられ、酸素原
子を含んでいてもよく、アルキル基(例えばメチル基等
のC1〜C4 アルキル基)で置換されていてもよいアル
キレン基(例えばC2 〜C6 アルキレン基)としては、
例えばトリメチレン基、テトラメチレン基、 OCH2 CH2
で示される基、 OCH2 CH (CH3 ) で示される基等があげ
られる。一般式 化5及び化6のピラゾリン誘導体にお
いて、植物病害防除効力の点からR1 〜R4 またはR11
〜R41の好ましい置換基の種類としては、ハロゲン原子
(特に塩素原子、臭素原子)、アルキル基 (特にメチル
基) があげられ、灰色かび病防除効力の点から、R1
4 またはR11〜R41の好ましい置換位置として2位お
よび2,6位があげられ、うどんこ病防除効力の点から
1 〜R4 の好ましい置換位置として3位および2位が
あげられる。
【0005】一般式 化5及び化6のピラゾリン誘導体
においてR6 およびR7 で示される、ならびに一般式
化7および8のピラゾリン化合物においてR71で示され
る、置換されていてもよい炭化水素基としては、直鎖状
もしくは分枝鎖状のC1 〜C10のアルキル基(例えば、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、 sec−ブチル基、2−メチルブチル基、2
−エチルプロピル基、tert−ブチル基等)、直鎖状もし
くは分枝鎖状のC2 〜C10のアルケニル基(例えば、1
−メチル−2−プロぺニル基等)、直鎖状もしくは分枝
鎖状のC2 〜C10のアルキニル基(例えば、1−メチル
−2−プロピニル基等)、同一もしくは相異なる1〜2
1個のハロゲン原子で置換された直鎖状もしくは分枝鎖
状のC1 〜C10アルキル基、同一もしくは相異なる1〜
19個のハロゲン原子で置換された直鎖状もしくは分枝
鎖状のC2 〜C10のアルケニル基、同一もしくは相異な
る1〜17個のハロゲン原子で置換された直鎖状もしく
は分枝鎖状のC2 〜C10のアルキニル基、C1 〜C5
ルコキシ(直鎖状もしくは分枝鎖状の)C1 〜C5 アル
キル基(例えば、メトキシメチル基、1−メトキシエチ
ル基等)、C1 〜C5 アルキルチオ(直鎖状もしくは分
枝鎖状の)C1 〜C5 アルキル基(例えば、メチルチオ
メチル基、1−メチルチオエチル基等)、同一もしくは
相異なる1〜11個のハロゲンで置換されたC1 〜C5
アルコキシ基を有する、同一もしくは相異なる1〜11
個のハロゲンで置換された直鎖状もしくは分枝鎖状のC
1 〜C5 のアルキル基、同一もしくは相異なる1〜11
個のハロゲンで置換されたC1 〜C5 のアルキルチオ基
を有する、同一もしくは相異なる1〜11個のハロゲン
で置換された直鎖状もしくは分枝鎖状のC1 〜C5 のア
ルキル基、シアノ基で置換された直鎖状もしくは分枝鎖
状のC1 〜C5 のアルキル基(例えば、1−シアノエチ
ル基等)、C1 〜C5 アルコキシカルボニル基で置換さ
れた直鎖状もしくは分枝鎖状のC 1 〜C5 のアルキル基
(例えば、1−(メトキシカルボニル)エチル基等)、
ハロゲン原子で置換されていてもよく、不飽和結合を含
んでもよい、C3 〜C 8 のシクロアルキル基(例えば、
シクロヘキシル基、シクロペンチル基) 同一もしくは相異なってもよい置換基で1〜5個置換さ
れていてもよいフェニル基〔置換基としては、例えば、
ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子等)、C1 〜C5 のアルキル基(例えば、メチル
基、エチル基等)、C1 〜C5 のアルコキシ基(例え
ば、メトキシ基、エトキシ基等)、C1 〜C5 のアルキ
ルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基等)、
1 〜C5のハロアルキル基好ましくはC1 〜C2 のハ
ロアルキル基(例えばトリフルオロメチル基等)、C1
〜C5 のハロアルコキシ基好ましくはC1 〜C2 のハロ
アルコキシ基(例えばトリフルオロメトキシ基、ジフル
オロメトキシ基等)、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基
好ましくはC1 〜C2 のハロアルキルチオ基(例えばト
リフルオロメチルチオ基等)、シアノ基等があげられ
る。〕、同一もしくは相異なってもよい置換基で1〜5
個置換されていてもよいC7 〜C17のアラルキル基(例
えば、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジ
メチルベンジル基等)〔置換基としては、例えば、ハロ
ゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子等)、C1 〜C5 のアルキル基(例えば、メチル基、
エチル基等)、C1 〜C5 のアルコキシ基(例えば、メ
トキシ基、エトキシ基等)、C1 〜C5 のアルキルチオ
基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基等)、C1
5 のハロアルキル基好ましくはC1 〜C2 のハロアル
キル基(例えばトリフルオロメチル基等)、C1 〜C5
のハロアルコキシ基好ましくはC1〜C2 のハロアルコ
キシ基(例えばトリフルオロメトキシ基、ジフルオロメ
トキシ基等)、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基好まし
くはC1 〜C2 のハロアルキルチオ基(例えばトリフル
オロメチルチオ基等)、シアノ基等があげられる。〕が
あげられる。但し、ここで、一般式 化7および化8の
化合物においては、R71で示される置換されていてもよ
い炭化水素基は総炭素数3〜17のものを表す。
【0006】一般式 化5及び化6のピラゾリン誘導体
において、R8 およびR9 で示されるアルキル基として
は、C1 〜C5 のアルキル基(例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、 sec−ブチル基等)があげられ、R8 とR9
末端で結合して形成するアルキレン基としては、C2
5 のアルキレン基(例えば、テトラメチレン基、ペン
タメチレン基、エチレン基等)があげられる。一般式
化5及び化6のピラゾリン誘導体において、植物病害防
除効力の点から、R6 、R7 の好ましい1態様として、
直鎖状もしくは分枝鎖状のC3 〜C10のアルキル基、中
でも2級の(ここで2級とはN原子のα−位に分枝が1
個あるものを言う)C3 〜C10のアルキル基または3級
の(ここで3級とはN原子のα−位に分枝が2個あるも
のを言う)C3 〜C10のアルキル基があげられ、R6
7 の他の好ましい態様として、2級のC3 〜C10のア
ルキニル基または3級のC3 〜C10のアルキニル基があ
げられ、R6 、R7 の特に好ましい1態様としてtert−
ブチル基、イソプロピル基、1−メチルブチル基、 sec
−ブチル基、1−エチル−2−プロピニル基があげら
れ、R8 、R9 の好ましい1態様としてR8およびR9
が共に水素原子またはC1 〜C5 のアルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基)であるもの、特に共に水素原
子であるものがあげられる。
【0007】次に、一般式 化5で示されるピラゾリン
誘導体の製造法を示す。一般式 化5のピラゾリン誘導
体のうち、R6 およびR7 が置換されていてもよい3級
アルキル基であり、R8 およびR9 が共に水素原子であ
るものは、一般式 化10
【化10】 〔式中、R1 〜R5 は前記一般式 化5における定義と
同じ意味を表わす。〕で示されるフェニルアセトニトリ
ル化合物と、それに対し、通常1.0〜1.5当量の一般式
化11
【化11】 〔式中、R61およびR72は、同一または相異なり、置換
されていてもよい3級アルキル基を表わす。〕で示され
るジアジリジノン誘導体とを、通常溶媒中、通常、1.0
〜2.0当量の塩基の存在下、通常−78℃〜50℃で、
通常0.5時間〜24時間反応させることによって製造す
ることができる。溶媒としては、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエ
ーテル類、アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニ
トリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキ
シド等の硫黄化合物、あるいはそれらの混合物が挙げら
れる。塩基としては、例えば水素化ナトリウム等の無機
塩基、リチウムジイソプロピルアミドなどの有機塩基等
が挙げられる。反応終了後は、必要に応じ、希塩酸等の
希酸による中和の後、有機溶媒抽出及び濃縮等の通常処
理を行い、必要ならばクロマトグラフィー、再結晶等に
よってさらに精製することにより、目的の化合物を単離
することができる。一般式 化5のピラゾリン誘導体を
製造する場合の原料化合物である、一般式化10で表わ
されるフェニルアセトニトリル化合物は、市販のものを
用いるか、またはバイルシュタイン9,441 や新実験化学
講座 (丸善株式会社) 14巻〔III 〕1434ページ (1985
年) 等に記載の方法に準じて製造することができる。一
般式 化11で表わされるジアジリジノン誘導体は、Th
e Journal of Organic Chemistry 34, 2254 (1969) に
記載の方法等に準じて製造することができる。
【0008】一般式 化5のピラゾリン誘導体のうち、
8 およびR9 が水素原子であるものは、一般式 化1
【化12】 〔式中、R1 〜R5 およびR7 は前記一般式 化5にお
ける定義と同じ意味を表わす。〕で示されるピラゾリン
化合物と、それに対し、通常1.0〜5.0当量の一般式
化13
【化13】 R6 X、R66OSO2 CH3 またはR66 2 SO4 〔式中、R6 は前記一般式 化5における定義と同じ意
味を表わし、R66は1級または2級のアルキル基を表わ
し、Xはハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子等)を表わす。〕で示される化合物とを、通
常溶媒中、通常、1.0〜10.0当量の脱酸剤の存在下、
通常、30℃〜120℃で、通常、1時間〜30時間反
応させることによって製造することができる。溶媒とし
ては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロ
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、t−ブタノール、ジエチレ
ングリコール等のアルコール類、アセトニトリル等のニ
トリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン等の硫黄化合物、あるいはそれらの混
合物が挙げられる。脱酸剤としては、例えばピリジン、
トリエチルアミン等の有機塩基、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基等が挙げられ
る。反応終了後は、有機溶媒抽出及び濃縮等の通常の後
処理を行い、必要ならばクロマトグラフィー、再結晶等
によってさらに精製することにより、目的の化合物を単
離することができる。一般式 化5のピラゾリン誘導体
は特開平1−160968号公報に記載の方法に準じて
製造することもできる。
【0009】一般式 化5のピラゾリン誘導体の内、R
8 とR9 が共に水素原子でないものは、一般式 化5の
ピラゾリン誘導体の内、R8 、R9 が共に水素原子であ
るものと、それに対して、通常1.0〜4.0当量の一般式
〔I〕、〔II〕、または〔III 〕 R88−X 〔I〕 R88 2 SO4 〔II〕 X−R99−X 〔III 〕 〔式中、R88はアルキル基を表わし、R99はアルキレン
基を表わし、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子
を表わす。〕で示される化合物とを、通常溶媒中、通常
3〜5当量の塩基および、通常0.1〜1.0当量の相間移
動触媒の存在下、通常20℃〜100℃で、通常1〜7
2時間反応させる事によって製造する事ができる。用い
られる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン等
のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチ
レングリコールジメチルエーテル等のエーテル、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン、アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニト
リル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミドなどの酸アミド、水等、或いはそれらの
混合物があげられる。用いられる塩基としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム
などの無機塩基があげられる。用いられる相間移動触媒
としては、例えば、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウ
ム、塩化テトラ−n−ブチルアンモニウム、塩化ベンジ
ルトリエチルアンモニウムなどの四級アンモニウム塩等
があげられる。反応終了後は、有機溶媒抽出及び濃縮等
の通常の後処理を行ない、必要ならば、クロマトグラフ
ィー、再結晶等によってさらに精製する事により、目的
の化合物を単離する事ができる。
【0010】次に、一般式 化5のピラゾリン誘導体の
具体例を化14〜化41に示す。尚、以下 "Me" はメ
チルを、 "Et" はエチルを、"nPr" や"Pr"はn−プロ
ピルを、 "Ph" はフェニルを、" HC2 F4 " は HCF2
CF2 を、それぞれ表わす。
【化14】一般式 で示される化合物〔化14において、R1 〜R4 の置換
基は表1〜表15に記載のものを表わす。〕
【0011】
【表1】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】
【表4】
【表5】
【0014】
【表6】
【0015】
【表7】
【0016】
【表8】
【0017】
【表9】
【表10】
【0018】
【表11】
【0019】
【表12】
【0020】
【表13】
【0021】
【表14】
【0022】
【表15】
【0023】
【化15】一般式 で示される化合物〔化15において、R1 〜R4 の置換
基は、表16および17に記載ものを表わし、R5 はフ
ッ素原子、メトキシ基またはエトキシ基を表わす。〕
【0024】
【表16】
【表17】
【0025】
【化16】一般式
【0026】
【化17】 で示される化合物〔化16および17において、R1
4 の置換基は、表18および表19に記載のものを表
わす。〕
【0027】
【表18】
【0028】
【表19】
【0029】
【化18】
【0030】
【化19】 で示される化合物〔化18および化19において、R5
はフッ素原子、メトキシ基またはエトキシ基を表わ
す。〕
【0031】
【化20】一般式
【化21】
【0032】
【化22】
【化23】
【0033】
【化24】 で示される化合物〔化20〜24において、R1 〜R4
の置換基は表20に記載のものを表わす。〕
【0034】
【表20】
【0035】
【化25】
【化26】
【0036】
【化27】
【化28】
【0037】
【化29】
【化30】 で示される化合物〔化25〜30において、R1 〜R4
の置換基は、表21に記載のものを表わし、R5 はフッ
素原子、メトキシ基またはエトキシ基を表わす。〕
【0038】
【表21】
【0039】
【化31】
【化32】
【0040】
【化33】
【化34】
【0041】
【化35】
【化36】
【0042】
【化37】
【化38】
【0043】
【化39】
【化40】
【0044】
【化41】 で示される化合物〔化31〜41において、R1 〜R4
の置換基は、表22および表23に記載のものを表わ
す。〕
【0045】
【表22】
【表23】
【0046】一般式 化5のピラゾリン誘導体を製造す
る際の原料化合物である一般式 化12で示されるピラ
ゾリン化合物は、一般式 化42
【化42】 〔式中、R1 〜R5 は前記一般式 化5の定義と同じ意
味を表わし、R8 はアルキル基(例えば、メチル基、エ
チル基等のC1 〜C4 アルキル基等)を表わす。〕のフ
ェニルシアノ酢酸エステル化合物と、それに対し、通
常、1.0〜1.2当量の一般式 化43
【化43】R7 NHNH2 〔式中、R7 は前記一般式 化5の定義と同じ意味を表
わす。〕とを、通常、40〜100 ℃で通常、1時間〜1
0時間反応させることによって製造することができる。
該反応において、溶媒は必ずしも必要ではないが、溶媒
中で行うこともでき、使用しうる溶媒としては、メタノ
ール、エタノールなどのアルコール類等が挙げられる。
反応終了後は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を
行い、必要ならばクロマトグラフィー、再結晶等によっ
てさらに精製することにより、目的の化合物を単離する
ことができる。一般式 化42で示されるフェニルシア
ノ酢酸エステル化合物は、Chem. Lett. p.193 (1983)、
J. Org. Chem. 58, 7606 (1993) 、特開平1−160968号
公報に記載の方法に準じて製造することができる。
【0047】次に、一般式 化12のピラゾリン化合物
の具体例を化44〜47に示す。
【化44】一般式 で示される化合物〔化44において、R1 〜R4 の置換
基は、前記表1〜表15に記載のものを表わす。〕
【化45】一般式 で示される化合物〔化45において、R1 〜R4 の置換
基は、前記表18および表19に記載のものを表わ
す。〕
【化46】一般式 で示される化合物〔化46において、R1 〜R4 の置換
基は、前記表16および表17に記載のものを表わし、
5 はフッ素原子、メトキシ基またはエトキシ基を表わ
す。〕
【化47】 で示される化合物〔式中、R5 はフッ素原子、メトキシ
基またはエトキシ基を表わす。〕
【0048】一般式 化5のピラゾリン誘導体が効力を
有する植物病害としては、イネのいもち病 (Pyriculari
a oryzae) 、ごま葉枯病 (Cochliobolus miyabeanus )
、紋枯病 (Rhizoctonia solani) 、ムギ類のうどんこ
病 (Erysiphe graminis f. sp.hordei, f. sp. tritic
i)、赤かび病 (Gibberella zeae)、さび病 (Puccinia s
triiformis, P. graminis, P. recondita, P. hordei)
、雪腐病 (Typhula sp.,Micronectriella nivalis) 、
裸黒穂病 (Ustilago tritici, U. nuda)、アイスポット
(Pseudocercosporella herpotrichoides)、雲形病 (Rh
ynchosporium secalis) 、葉枯病 (Septoria tritici)
、ふ枯病 (Leptosphaeria nodorum)、網斑葉病 (Pyren
ophora teres)、カンキツの黒点病 (Diaporthe citr
i)、そうか病 (Elsinoe fawcetti) 、果実腐敗病 (Peni
cillium digitatum, P. italicum) 、リンゴのモニリア
病 (Sclerotinia mali、Monilinia mali) 、腐らん病
(Valsa mali) 、うどんこ病 (Podosphaera leucotrich
a)、斑点落葉病 (Alternaria mali)、黒星病 (Venturia
inaequalis)、ナシの黒星病 (Venturia nashicola) 、
黒斑病 (Alternaria kikuchiana)、赤星病 (Gymnospora
ngium haraeanum)、菌核病(Sclerotinia fructigena)
、モニリア病(Monilinia fructigena) 、 モモの灰
星病 (Sclerotinia cinerea 、Monilinia fructicola)
、黒星病 (Cladosporiumcarpophilum) 、フォモプシス
腐敗病 (Phomopsis sp.)、ブドウの黒とう病 (Elsinoe
ampelina) 、晩腐病 (Glomerella cingulate) 、うどん
こ病 (Uncinula nacator) 、さび病 (Phakopsora ampel
opsidis)、カキの炭そ病 (Gloeosporium kaki)、落葉樹
(Cercospora kaki, Mycosphaerella nawae)、ウリ類の
炭そ病 (Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病 (Sp
haerotheca fuliginea) 、つる枯病(Mycosphaerella me
lonis) 、トマトの輪紋病 (Alternaria solani)、葉か
び病(Cladosporium fulvum)、ナスの褐紋病 (Phomopsis
vexans) 、うどんこ病 (Erysiphe cichoracearum) 、
アブラナ科野菜の黒斑病 (Alternaria japonica)、白斑
病 (Cercosporella brassicae)、ネギのさび病 (Puccin
ia allii) 、ダイズの紫斑病 (Cercospora kikuchii)、
黒とう病 (Elsinoe glycines) 、黒点病 (Diaporthe ph
aseolorum var. sajae) 、インゲンの炭そ病 (Colletot
richum lindemuthianum)、ラッカセイの黒渋病 (Mycosp
haerella personnatum) 、褐斑病 (Cercospora arachid
icola)、エンドウのうどんこ病 (Erysiphe pisi)、ジャ
ガイモの夏疫病 (Alternaria solani)、イチゴのうどん
こ病 (Sphaerotheca humuli)、チャの網もち病 (Exobas
idium reticulatum)、白星病 (Elsinoe leucospila) 、
タバコの赤星病 (Alternaria longipes)、うどんこ病
(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病 (Colletotrichum t
abacum) 、テンサイの褐斑病 (Cercospora beticola)、
バラの黒星病 (Diplocarpon rosae)、うどんこ病 (Spha
erotheca pannosa)、キクの褐斑病 (Septoria chrysant
hemi-indici) 、白さび病 (Puccinia horiana) 、種々
の作物の灰色かび病 (Botrytis cinerea) 、種々の作物
のボトリチス病害 (Botrytis spp.)、種々の作物の菌核
病 (Sclerotinia sclerotiorum) 等が挙げられる。
【0049】一般式 化5で示されるピラゾリン誘導体
を植物病害防除剤の有効成分として用いる場合は、他の
何らの成分も加えずそのままで用いてもよいが、通常は
固体担体、液体担体、界面活性剤その他の製剤用補助剤
と混合して、乳剤、水和剤、懸濁剤、粒剤、粉剤、液剤
等に製剤して使用する。これらの製剤には有効成分とし
て該ピラゾリン誘導体を、重量比で、通常0.1〜99
%、好ましくは1〜80%含有する。固体担体として
は、カオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベン
トナイト、酸性白土、バイロフィライト、タルク、珪藻
土、方解石、クルミ粉、尿素、硫酸アンモニウム、合成
含水酸化珪素等の微粉末あるいは粒状物が挙げられ、液
体担体としては、キシレン、メチルナフタレン等の芳香
族炭化水素、イソプロパノール、エチレングリコール、
セロソルブ等のアルコール、アセトン、シクロヘキサノ
ン、イソホロン等のケトン、大豆油、綿実油等の植物
油、ジメチルスルホキシド、アセトニトニル、水等が挙
げられ、乳化、分散、湿展等のために用いられる界面活
性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、アルキル(ア
リール)スルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エ
ステル塩等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン
界面活性剤等が挙げられる。製剤用補助剤としては、リ
グニンスルホン酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコ
ール、アラビアガム、CMC(カルボキシメチルセルロ
ース)、PAP(酸性リン酸イソプロピル)等が挙げら
れる。これらの製剤は、そのままであるいは水で希釈し
て茎葉散布したり、種子処理したりするか、または、土
壌に散粉、散粒して混和するかあるいは土壌施用する等
の種々の形態で使用する。また、他の植物病害防除剤と
混合して用いることにより、防除効力の増強を期待でき
る。さらに、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植
物生長調節剤、肥料、土壌改良剤と混合して用いること
もできる。混合し得る他の植物防除剤としては、たとえ
ば、プロピコナゾール、トリアジメノール、プロクロラ
ズ、ペンコナゾール、テブコナゾール、フルシラゾー
ル、ジニコナゾール、ブロムコナゾール、エポキシコナ
ゾール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、メト
コナゾール、トリフルミゾール、テトラコナゾール、マ
イクロブタニル、フェンブコナゾール、ヘキサコナゾー
ル、フルキンコナゾール、RPA400727、ビテルタノー
ル、イマザリルおよびフルトリアホール等のアゾール系
殺菌化合物、フェンプロピモルフ、トリデモルフおよび
フェンプロピジン等の環状アミン系殺菌化合物、カルベ
ンダジム、ベノミル、チアベンダゾール、チオファネー
トメチル等のベンズイミダゾール系殺菌化合物、プロシ
ミドン、シプロディニル、ピリメタニル、ジエトフェン
カルブ、チウラム、フルアジナム、マンコゼブ、イプロ
ジオン、ビンクロゾリン、クロロタロニル、キャプタ
ン、メパニピリム、フェンピクロニル、フルジオキソニ
ル、ジクロフルアニド、フォルペット、メチル メトキ
シイミノ−α−(o−トリルオキシ)−o−トリルアセ
テ─ト(BAS490F)、メチル (E)−{2−
〔6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イル
オキシ〕フェニル}−3−メトキシアクリレート(IC
IA5504)、N−メチル−α−メトキシイミノ−2
−〔(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル〕フェニル
アセトアミド等があげられる。なお、一般式 化5のピ
ラゾリン誘導体は、水田、畑地、果樹園、茶園、牧草
地、芝生地等の植物病害防除剤の有効成分として用いる
ことができる。一般式 化5のピラゾリン誘導体を植物
病害防除剤の有効成分として用いる場合、その施用量
は、通常1アールあたり 0.001g〜 100g、好ましくは
0.01g〜10gであり、乳剤、水和剤、懸濁剤、液剤等
を水で希釈して施用する場合、その施用濃度は0.0001%
〜1%、好ましくは 0.001%〜0.1%であり、粒剤、粉
剤等はなんら希釈することなくそのまま施用する。種子
処理して用いる場合、その施用量は種子1kgあたり、有
効成分量として、通常0.001 g〜100g、好ましくは
0.01g〜10g使用することができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を製造例、製剤例および試験例
にてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限
定されない。まず一般式 化5のピラゾリン誘導体の製
造例を示す。 製造例1 水素化ナトリウム(60%オイルデイ スパージョン) 5
60mgをテトラヒドロフラン10ml中に懸濁させたもの
に、氷冷下、2−クロロフェニルアセトニトリル1.5g
をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた溶液を滴下し
た。氷冷下で1時間攪拌した後、N,N’−ジtert- ブ
チルジアジリジノン1.7gをテトラヒドロフラン10ml中
に溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、室温にて5
時間撹拌した。その後、氷冷下でIN塩酸14mlを加
え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧下に留去し、
残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、化合物3 500
mgを得た。 製造例2 1−tert−ブチル−4−(2−クロロフェニル)−5−
アミノ−ピラゾリン−3−オン1.3g、2−ヨードプロ
パン1.3g、炭酸カリウム1.6gおよびエタノール20
mlの混合物を10時間加熱還流させた。溶媒を減圧下に
留去した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧
下に留去し、残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、
化合物20 400mgを得た。 製造例3 1,2−ジ(tert−ブチル)−4−(3−ブロモフェニ
ル)−5−アミノ−ピラゾリン−3−オン(化合物6)
550mg、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム75mg、
ジメチル硫酸 190mg、45% 水酸化ナトリウム水溶液
0.45mlおよびジクロロメタン1.5mlの混合物を25℃で
40時間攪拌した。反応終了後、水およびジクロロメタ
ン各10mlを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧下に留去し、残渣を
カラムクロマトグラフィーに付し、化合物77 310mgお
よび化合物78 180mgを得た。 製造例4 水素化ナトリウム(60%オイルディスパージョン) 1
60mgにトルエン30mlおよび1−tert−ブチル−4−
(2,6−ジクロロフェニル)−5−アミノ−ピラゾリ
ン−3−オン1.00gを加え、 100℃にて2時間加熱し
た。これにメタンスルホン酸イソプロピル 550mgを加え
て、更に 100℃にて3時間加熱した。反応終了後水を加
え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧下に留去し、残渣
をカラムクロマトグラフィーに付し、化合物28 355mg
を得た。 製造例5 1−tert−ブチル−4−(3−クロロフェニル)−5−
アミノ−ピラゾリン−3−オン1.3g、2−ヨードブタ
ン1.8g、炭酸カリウム2.1gおよびエタノール20ml
の混合物を10時間加熱還流させた。溶媒を減圧下に留
去した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧下
に留去し、残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、化
合物59450mgを得た。 製造例6 1−tert−ブチル−4−(2−メチルフェニル)−5−
アミノ−ピラゾリン−3−オン1.23g、2−ヨードブタ
ン1.84g、炭酸カリウム2.1gおよびエタノール20ml
の混合物を10時間加熱還流させた。溶媒を減圧下に留
去した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧下
に留去し、残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、化
合物33250mgを得た。
【0051】一般式 化5のピラゾリン誘導体の例を化
合物番号および物性値(融点または 1H-NMR データ )と
共に表24〜表28(一般式 化5で示されるピラゾリ
ン誘導体の置換基の定義で示す。)および表29に示
す。
【表24】
【表25】
【0052】
【表26】
【表27】
【0053】
【表28】
【0054】1H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm) *1:7.6 〜7.2(m, 8H)、4.35〜4.1(m, 3H)、2.4(s, 3
H)、1.2(d, 6H) *2:7.55〜7.24(m, 8H) 、4.33〜4.22(m, 3H) 、1.17
(d, 6H) *3:7.45〜7.19(m, 4H) 、4.32(s, 2H) 、3.49(m, 1
H) 、1.86(m, 2H) 、1.43〜1.17(m, 14H)、0.93(t, 3H) *4:7.51〜7.15(m, 4H) 、4.66(s, 2H) 、3.48(m, 1
H) 、1.92〜1.16(m, 16H)、0.90(t, 3H) *5:7.58〜7.22(m, 9H) 、4.26(s, 2H) 、3.59(q, 2
H) 、1.08(t, 3H) *6:7.20〜6.81(m, 3H) 、4.15(s, 2H) 、3.74(s, 3
H) 、3.6(m, 1H)、1.40〜1.33(m, 15H) *7:7.28〜7.05(m, 4H) 、4.21(s, 2H) 、3.37(m, 1
H) 、2.51(q, 2H) 、2.03〜1.83(m, 2H) 、1.41〜0.90
(m, 18H) *8:7.28〜7.11(m, 4H) 、4.21(s, 2H) 、3.5(m, 1
H)、2.28(s, 3H) 、2.0 〜0.87(m, 19H) *9:7.28〜6.99(m, 4H) 、4.43(s, 2H) 、3.6(m, 1
H)、2.8 〜2.6(m, 2H)、2.17(s, 3H) 、1.95(t, 1H) 、
1.46〜1.10(m, 12H) *10:7.1 〜7.0(m, 3H)、4.13(s, 2H) 、3.48(m, 1H)
、2.19(s, 3H) 、2.18(s, 3H) 、1.93(m, 2H) 、1.42
(s, 9H) 、1.35(d, 3H) 、0.94(q, 3H) *11:7.07(d, 2H) 、6.97(m, 1H) 、4.15(s, 2H) 、3.
35(m, 1H) 、2.28(s, 3H) 、2.14(s, 3H) 、1.90(m, 2
H) 、1.40(s, 9H) 、1.26(d, 3H) 、0.92(q, 3H) *12:7.45〜7.20(m, 9H) 、3.72(s, 2H) 、3.55(m, 1
H) 、1.36(d, 6H) 、1.20(s, 9H) *13:6.70(s, 2H) 、4.62(s, 2H) 、3.86(s, 6H) 、3.
82(s, 3H) 、3.62(m, 1H) 、1.40(s, 9H) 、1.36(d, 6
H) *14:7.4 〜7.0(m, 4H)、4.12(s, 2H) 、3.35(m, 1H)
、3.05(m, 1H) 、1.85(m, 2H) 、1.40(s, 9H) 、1.25
(m, 6H) 、1.11(d, 3H) 、0.93(q, 3H) *15:7.26〜7.05(m, 4H) 、3.95〜2.6(m, 4H)、1.26
(s, 9H) 、1.24〜1.22(m,12H)、1.01(t, 3H) *16:7.3 〜7.2(m, 4H)、4.4 〜4.3(m, 1H)、3.17〜3.
07(m, 2H) 、1.31(s, 9H) 、1.30(s, 9H) 、1.15(t, 3
H) *17:7.33〜6.98(m, 9H) 、4.61(s, 2H) 、3.35(m, 1
H) 、1.9(m, 2H)、1.38(s, 9H) 、1.28(d, 2H) 、0.90
(t, 3H) *18:7.55〜7.22(m, 8H) 、4.21(s, 2H) 、4.05〜3.97
(m, 1H) 、1.88〜0.78(m, 8H) *19:7.4 〜7.0(m, 3H)、4.3(s, 2H)、2.2(s, 3H)、1.
4(s, 9H) *20:7.45〜7.1(m, 2H)、4.2(s, 2H)、3.71〜3.60(m,
1H) 、1.45〜1.39(m, 15H) 上記表24〜28において、 tBuはtert−ブチル基を、
iPrはイソプロピル基を、Phはフェニル基を、 sBuは s
ec−ブチル基を、 nPrはn−プロピル基を、Etはエチ
ル基を、1-EtPrは1−エチルプロピル基を、 c-Hexはシ
クロヘキシル基を、c-Pentはシクロペンチル基、 Propy
は2−プロピニル基を、 Butynは3−ブチニル基を各々
表わす。
【表29】 1H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm) *21:7.15〜7.1(m, 2H)、1.38(s, 9H) 、7.05〜6.95
(m, 1H) 、1.37(d, 6H) 、4.34(s, 2H) 、3.62(m, 1H)
、2.93(t, 2H) 、2.85(t, 2H) 、2.04(t, 2H) *22:7.15〜6.90(m, 3H) 、4.2(s, 2H)、3.6(m, 1H)、
3.0 〜2.7(m, 4H)、1.85〜1.70(m, 4H) 、1.39(s, 9H)
、1.29(d, 6H)
【0055】次に、一般式 化12で示されるピラゾリ
ン化合物の製造例を示す。 中間体の製造例 tert−ブチルヒドラジン塩酸塩3.1gに、28%ナトリ
ウムメチラートメタノール溶液4.8gを加え、室温で3
0分間撹拌した。析出した塩を吸引ろ過でろ別した後、
ろ液に2−クロロフェニルシアノ酢酸エチル5.6gを加
え、2時間加熱還流させた。溶媒を留去した後、残渣を
ジエチルエーテルで洗い、1−tert−ブチル−4−(2
−クロロフェニル)−5−アミノ−ピラゾリン−3−オ
ン4gを得た。
【0056】一般式 化12で示されるピラゾリン化合
物の例のいくつかを 1H−NMRデータと共に表30お
よび表31に示す。(一般式 化12で示されるピラゾ
リン化合物の置換基の定義で示す。)
【表30】
【表31】 表30および表31において、 tBuはtert−ブチル基を
表わし、iPr はイソプロピル基を表わし、Phはフェニル
基を表わす。
【0057】次に製剤例を示す。なお、化合物は表24
〜表29の化合物番号で示す。また、部は、重量部を表
わす。 製剤例1 化合物1〜109 50部、リグニンスルホン酸カルシウ
ム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸
化珪素45部をよく粉砕混合して各々の水和剤を得る。 製剤例2 化合物1〜109 10部、ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテル14部、ドデシルベンゼンスルホン酸
カルシウム6部およびキシレン70部をよく混合して各
々の乳剤を得る。 製剤例3 化合物1〜109 2部、合成含水酸化珪素1部、リグニ
ンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部およ
びカオリンクレー65部をよく粉砕混合し、水を加えて
よく練り合せた後、造粒乾燥して各々の粒剤を得る。 製剤例4 化合物1〜109 25部、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレエート3部、CMC3部および水69部を混
合し、有効成分の粒度が5ミクロン以下になるまで湿式
粉砕して各々の懸濁剤を得る。 製剤例5 化合物1〜109 10部、ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテル1部および水89部を混合して各々の
液剤を得る。
【0058】次に、一般式 化5のピラゾリン誘導体が
植物病害防除剤の有効成分として有用であることを試験
例で示す。なお、該ピラゾリン誘導体は表24〜表29
の化合物番号で示す。また、殺菌効力は、調査時の供試
植物の発病状態すなわち葉、茎等の菌叢、病斑の程度を
肉眼観察し、病斑面積歩合により発病度を求めた。 試験例1 キュウリ灰色かび病防除試験(予防効果) 90ml容プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ
(相模半白)を播種し、温室内で10日間栽培した。製
剤例4に準じて製剤した化合物1、3、5、13、1
4、17、20、22、24、25、26、27、2
8、29、31、33、34、35、37、40、4
1、54、58、63、65、68、70、71、7
2、79、80、96、99、 102および 105の各々の
500ppm水懸濁液を、子葉が展開したそのキュウリ幼苗の
葉面に充分付着するように茎葉散布した。薬液風乾後、
灰色かび病菌 (Botrytis cinerea)の菌糸含有PDA培
地を、そのキュウリ幼苗の子葉表面に接種し、15℃暗
黒多湿下で4日間保ち、発病程度を調査した。その結
果、無処理区では 100%の発病度であったが、上記化合
物を処理した区においてはいずれも10%未満の発病度
であった。 試験例2 コムギうどんこ病防除試験(治療効果) 90ml容プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ
(農林73号)を播種し、温室内で10日間栽培した。
第2葉が展開したそのコムギ幼苗に、コムギうどんこ病
菌(Erysiphe graminis f. sp. tritici) の胞子を
ふりかけ接種した。接種後15℃のグロースチャンバー
内で2日間育成し、製剤例2に準じて製剤した化合物
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、1
4、15、16、18、21、23、25、29、3
0、32、33、43、49、53、55、59、6
6、73、77、78、81、85、86、89、9
0、91、92、95、96、98、 101および 102の
各々の500ppm水溶液をそのコムギの幼苗の葉面に充分付
着するように茎葉散布した。散布後15℃のグロースチ
ャンバー内で10日間育成し、発病程度を調査した。そ
の結果、無処理区では 100%の発病度であったが、上記
化合物を処理した区においては、いずれも10%未満の
発病度であった。 試験例3 コムギうどんこ病防除試験(浸透移行効果) 90ml容プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ
(農林73号)を播種し、温室内で10日間栽培した。
製剤例4に準じて製剤した化合物1、2、3、4、5、
6、7、8、9、10、12、13、14、15、1
6、18、20、21、22、23、25、28、2
9、30、31、32、33、34、35、37、4
1、43、46、52、53、55、57、59、6
0、65、66、67、68、69、70、71、7
2、73、74、76、79、80、81、85、8
6、96、98、 100、 101、 102、 104、 105および
106の各々の水懸濁液を、ポットあたり有効成分が2.5
mgとなるように第2葉が展開したそのコムギ幼苗の株元
に潅注した。処理後24℃の温室で5日間保った後、コ
ムギうどんこ病(Erysiphe graminis f. sp. tritic
i) の胞子をそのコムギ幼苗にふりかけ接種した。接種
後15℃のブロースチャンバー内で10日間保ち、発病
程度を調査した。その結果、無処理区では 100%の発病
度であったが、上記化合物を処理した区においては、い
ずれも10%未満の発病度であった。 試験例4 インゲン菌核病防除試験(予防効果) 130ml容プラスチックポットに砂壌土を詰め、インゲン
(長うずら菜豆) を播種し、温室内で14日間栽培し
た。製剤例1に準じて製剤した化合物1、3、5、1
3、14、17、20、22、24、25、26、2
7、28、29、31、33、34、35、37、4
1、54、58、63、65、68、70、71、7
2、79、80、96、99、 102および 105の各々の
500ppm水懸濁液を、初生葉が展開したそのインゲン幼苗
の葉面に充分付着するように茎葉散布した。薬液風乾
後、PDA培地上で培養した菌核病菌(Sclerotinia
sclerotiorum)の菌そうディスクを葉上に置床接種し、
24℃多湿下で4日間保った後、発病程度を調査した。
その結果、無処理区では70%の発病度であったが、上
記化合物を処理した区においてはいずれも5%未満の発
病度であった。 試験例5 コムギうどんこ病防除試験(種子処理効果) 製剤例4に準じて製剤した化合物2、3、4、5、6、
7、8、9、10、12、14、15、16、18、2
1、22、23、25、29、30、32、333、4
3、49、53、55、59、66、73、77、7
8、79、81、85、86、89、90、91、9
2、96、 101、 102の各々をコムギ(農林73号)の
種子に 100kgの種子あたり有効成分量で 400gになるよ
うに、シードドレッサーを用いて、種子に吹付け処理し
た。その後、 130ml容プラスチックポットに砂壌土を詰
め、処理された種子を播種し、温室内で20日間栽培し
た。第4葉が展開したそのコムギ幼苗にコムギうどんこ
病(Erysiphe graminis f. sp. tritici) の胞子をふ
りかけ接種した。接種後15℃のブロースチャンバー内
で10日間保ち、発病程度を調査した。その結果、無処
理区では 100%の発病度であったが、上記化合物を処理
した区においては、いずれも10%未満の発病度であっ
た。
【0059】
【発明の効果】 一般式 化5で示されるピラゾリン
誘導体は、植物病害に対して優れた防除効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 教男 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 高野 仁孝 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 藤村 真 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 山崎 裕子 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアル
    コキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、ハロア
    ルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、置換されていても
    よいフェニル基、または置換されていてもよいフェノキ
    シ基を表わし、R5 は水素原子、フッ素原子またはアル
    コキシ基を表わすか、あるいは、R1 〜R5 のうち隣接
    する2つが末端で結合して、CH=CH−CH=CHで
    示される基、ハロゲン原子で置換されていてもよいメチ
    レンジオキシ基、または、酸素原子を1原子含んでいて
    もよく、アルキル基で置換されていてもよいアルキレン
    基を表わし、R6 およびR7は、同一または相異なり、
    置換されていてもよい炭化水素基を表わし、R8 および
    9 は、同一または相異なり、水素原子またはアルキル
    基を表わすか、あるいは、R8 とR9 が末端で結合し
    て、アルキレン基を表わす。但し、R1 〜R5 が全て同
    時に水素原子であることはない。〕で示されるピラゾリ
    ン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする植
    物病害防除剤。
  2. 【請求項2】R1 〜R4 が、水素原子、ハロゲン原子、
    1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C 5 のハロアルキル
    基、C1 〜C5 のアルコキシ基、(C1 〜C3 )アルコ
    キシ(C1 〜C3 )アルコキシ基、C1 〜C5 のハロア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5
    のハロアルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、フェニル
    基(該フェニル基はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキ
    ル基、C1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のアルキ
    ルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5
    ハロアルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基ま
    たはシアノ基で置換されていてもよい)、またはフェノ
    キシ基(該フェノキシ基はハロゲン原子、C1 〜C5
    アルキル基、C1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5
    アルキルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1
    5 のハロアルコキシ基、C1 〜C 5 のハロアルキルチ
    オ基またはシアノ基で置換されていてもよい)であり、
    5が水素原子、フッ素原子またはC1 〜C5 のアルコ
    キシ基であるか、あるいは、R1 〜R5 のうち隣接する
    2つが末端で結合して、CH=CH−CH=CHで示さ
    れる基、ハロゲン原子で置換されていてもよいメチレン
    ジオキシ基、トリメチレン基、テトラメチレン基、 OCH
    2 CH2 で示される基または OCH2 CH(CH3 ) で示される
    基であり、 R6 およびR7 が、同一または相異なり、C1 〜C10
    アルキル基、C2 〜C 10のアルケニル基、C2 〜C10
    アルキニル基、同一もしくは相異なる1〜21個のハロ
    ゲン原子で置換されたC1 〜C10のアルキル基、同一も
    しくは相異なる1〜19個のハロゲン原子で置換された
    2 〜C10のアルケニル基、同一もしくは相異なる1〜
    17個のハロゲン原子で置換されたC2 〜C10のアルキ
    ニル基、C1 〜C5 アルコキシC1 〜C5 アルキル基、
    1 〜C5 アルキルチオC1 〜C 5 アルキル基、同一も
    しくは相異なる1〜11個のハロゲンで置換されたC1
    〜C5 アルコキシ基を有する、同一もしくは相異なる1
    〜11個のハロゲンで置換されたC1 〜C5 のアルキル
    基、同一もしくは相異なる1〜11個のハロゲンで置換
    されたC1 〜C5 のアルキルチオ基を有する、同一もし
    くは相異なる1〜11個のハロゲンで置換されたC1
    5 のアルキル基、シアノ基で置換されたC 1 〜C5
    1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコキシカル
    ボニル基で置換されたC1 〜C5 のアルキル基、C3
    8 のシクロアルキル基(該シクロアルキル基はハロゲ
    ン原子で置換されていてもよく、不飽和結合を含んでも
    よい)、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、C
    1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコキシ基、C
    1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキル
    基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1 〜C5 のハロ
    アルキルチオ基またはシアノ基で置換されていてもよ
    い)、またはC7 〜C17のアラルキル基(該アラルキル
    基はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C
    5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1
    〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ
    基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で
    置換されていてもよい)であり、R8 およびR9 が、同
    一または相異なり、水素原子またはC 1 〜C5 のアルキ
    ル基であるか、あるいは、R8 とR9 が末端で結合し
    て、テトラメチレン基、ペンタメチレン基またはエチレ
    ン基である、請求項1に記載の植物病害防除剤。
  3. 【請求項3】R6 およびR7 が、同一または相異なり、
    tert−ブチル基、イソプロピル基、1−メチルブチル基
    または sec−ブチル基である、請求項1に記載の一般式
    化1で示されるピラゾリン誘導体。
  4. 【請求項4】 一般式 化2 【化2】 〔式中、R11はハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキ
    ル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ
    基、ハロアルキルチオ基、シアノ基、置換されていても
    よいフェニル基、または置換されていてもよいフェノキ
    シ基を表わし、R 21〜R41は水素原子、ハロゲン原子、
    アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、アルコキ
    シアルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、
    ハロアルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、置換されて
    いてもよいフェニル基、または置換されていてもよいフ
    ェノキシ基を表わし、R51は水素原子、フッ素原子また
    はアルコキシ基を表わし、R6 およびR7 は、同一また
    は相異なり、置換されていてもよい炭化水素基を表わ
    し、R8 およびR9 は、同一または相異なり、水素原子
    またはアルキル基を表わすか、あるいは、R8 とR9
    末端で結合してアルキレン基を表わす。〕で示されるピ
    ラゾリン誘導体。
  5. 【請求項5】R11が、ハロゲン原子、C1 〜C5 のアル
    キル基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5 のア
    ルコキシ基、(C1 〜C3 )アルコキシ(C1 〜C3
    アルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1
    5 のアルキルチオ基、C1〜C5 のハロアルキルチオ
    基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、(該フェニル基
    はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5
    のアルコキシ基、C1〜C5 のアルキルチオ基、C1
    5 のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ
    基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で
    置換されていてもよい)、またはフェノキシ基(該フェ
    ノキシ基はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C
    1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ
    基、C1 〜C 5 のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシ
    アノ基で置換されていてもよい)であり、 R21〜R41が、水素原子、ハロゲン原子、C1 〜C5
    アルキル基、C1 〜C 5 のハロアルキル基、C1 〜C5
    のアルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1
    〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキルチ
    オ基、シアノ基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン
    原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコキ
    シ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロ
    アルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1 〜C
    5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換されてい
    てもよい)、またはフェノキシ基(該フェノキシ基はハ
    ロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5
    のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C
    1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換さ
    れていてもよい)であり、R51が水素原子、フッ素原子
    またはC1 〜C5 のアルコキシ基であり、 R6 およびR7 が、同一または相異なり、C1 〜C10
    アルキル基、C2 〜C 10のアルケニル基、C2 〜C10
    アルキニル基、同一もしくは相異なる1〜21個のハロ
    ゲン原子で置換されたC1 〜C10のアルキル基、同一も
    しくは相異なる1〜19個のハロゲン原子で置換された
    2 〜C10のアルケニル基、同一もしくは相異なる1〜
    17個のハロゲン原子で置換されたC2 〜C10のアルキ
    ニル基、C1 〜C5 アルコキシC1 〜C5 アルキル基、
    1 〜C5 アルキルチオC1 〜C 5 アルキル基、同一も
    しくは相異なる1〜11個のハロゲンで置換されたC1
    〜C5 アルコキシ基を有する、同一もしくは相異なる1
    〜11個のハロゲンで置換されたC1 〜C5 のアルキル
    基、同一もしくは相異なる1〜11個のハロゲンで置換
    されたC1 〜C5 のアルキルチオ基を有する、同一もし
    くは相異なる1〜11個のハロゲンで置換されたC1
    5 のアルキル基、シアノ基で置換されたC 1 〜C5
    アルキル基、C1 〜C5 のアルコキシカルボニル基で置
    換されたC1〜C5 のアルキル基、、C3 〜C8 のシク
    ロアルキル基(該シクロアルキル基はハロゲン原子で置
    換されていてもよく、不飽和結合を含んでもよい)、フ
    ェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、C1 〜C5
    アルキル基、C1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5
    アルキルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1
    5 のハロアルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルキルチ
    オ基またはシアノ基で置換されていてもよい)、または
    7 〜C17のアラルキル基(該アラルキル基はハロゲン
    原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコキ
    シ基、C1 〜C5のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロ
    アルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1 〜C
    5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換されてい
    てもよい)であり、R8 およびR9 が、同一または相異
    なり、水素原子またはC1 〜C5 のアルキル基である
    か、あるいは、R8 とR9 が末端で結合して、テトラメ
    チレン基、ペンタメチレン基またはエチレン基である、
    請求項4に記載のピラゾリン誘導体。
  6. 【請求項6】R31〜R51が、すべて水素原子であり、R
    21が、6位の、水素原子、ハロゲン原子、C1 〜C5
    アルキル基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5
    のアルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1
    〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキルチ
    オ基、シアノ基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン
    原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコキ
    シ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロ
    アルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1 〜C
    5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換されてい
    てもよい)、またはフェノキシ基(該フェノキシ基はハ
    ロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5
    のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C
    1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換さ
    れていてもよい)である、請求項5に記載のピラゾリン
    誘導体。
  7. 【請求項7】請求項3、4、5または6記載のピラゾリ
    ン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする植
    物病害防除剤。
  8. 【請求項8】 一般式 化3 【化3】 〔式中、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアル
    コキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、ハロア
    ルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、置換されていても
    よいフェニル基、または置換されていてもよいフェノキ
    シ基を表わし、R5 は水素原子、フッ素原子またはアル
    コキシ基を表わすか、あるいは、R1 〜R5 のうち隣接
    する2つが末端で結合して、CH=CH−CH=CHで
    示される基、ハロゲン原子で置換されていてもよいメチ
    レンジオキシ基、または、酸素原子を1原子含んでいて
    もよく、アルキル基で置換されていてもよいアルキレン
    基を表わし、R71は総炭素数3〜17の置換されていて
    もよい炭化水素基を表わす。但し、R1 〜R5 が全て同
    時に水素原子であることはない。〕で示されるピラゾリ
    ン化合物。
  9. 【請求項9】R1 〜R4 が、水素原子、ハロゲン原子、
    1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C 5 のハロアルキル
    基、C1 〜C5 のアルコキシ基、(C1 〜C3 )アルコ
    キシ(C1 〜C3 )アルコキシ基、C1 〜C5 のハロア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5
    のハロアルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基、フェニル
    基(該フェニル基はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキ
    ル基、C1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のアルキ
    ルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5
    ハロアルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基ま
    たはシアノ基で置換されていてもよい)、またはフェノ
    キシ基(該フェノキシ基はハロゲン原子、C1 〜C5
    アルキル基、C1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5
    アルキルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1
    5 のハロアルコキシ基、C1 〜C 5 のハロアルキルチ
    オ基またはシアノ基で置換されていてもよい)であり、
    5が水素原子、フッ素原子またはC1 〜C5 のアルコ
    キシ基であるか、あるいは、R1 〜R5 のうち隣接する
    2つが末端で結合して、CH=CH−CH=CHで示さ
    れる基、ハロゲン原子で置換されていてもよいメチレン
    ジオキシ基、トリメチレン基、テトラメチレン基、 OCH
    2 CH2 で示される基または OCH2 CH(CH3 ) で示される
    基であり、 R71が、C3 〜C10のアルキル基、C3 〜C10のアルケ
    ニル基、C3 〜C10のアルキニル基、同一もしくは相異
    なる1〜21個のハロゲン原子で置換されたC 3 〜C10
    のアルキル基、同一もしくは相異なる1〜19個のハロ
    ゲン原子で置換されたC3 〜C10のアルケニル基、同一
    もしくは相異なる1〜17個のハロゲン原子で置換され
    たC3 〜C10のアルキニル基、C1 〜C5 アルコキシC
    2 〜C5アルキル基、C1 〜C5 アルキルチオC2 〜C
    5 アルキル基、同一もしくは相異なる1〜11個のハロ
    ゲンで置換されたC1 〜C5 アルコキシ基を有する、同
    一もしくは相異なる1〜11個のハロゲンで置換された
    2 〜C5 のアルキル基、同一もしくは相異なる1〜1
    1個のハロゲンで置換されたC1 〜C5 のアルキルチオ
    基を有する、同一もしくは相異なる1〜11個のハロゲ
    ンで置換されたC2〜C5 のアルキル基、シアノ基で置
    換されたC2 〜C5 のアルキル基、C1 〜C 5 のアルコ
    キシカルボニル基で置換されたC2 〜C5 のアルキル
    基、C3 〜C8のシクロアルキル基(該シクロアルキル
    基はハロゲン原子で置換されていてもよく、不飽和結合
    を含んでもよい)、フェニル基(該フェニル基はハロゲ
    ン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコ
    キシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハ
    ロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1
    5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換されて
    いてもよい)、またはC7〜C17のアラルキル基(該ア
    ラルキル基はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、
    1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ
    基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシ
    アノ基で置換されていてもよい)である、請求項8に記
    載のピラゾリン化合物。
  10. 【請求項10】R71が、tert−ブチル基、イソプロピル
    基、1−メチルブチル基、または sec−ブチル基であ
    る、請求項8に記載のピラゾリン化合物。
  11. 【請求項11】 一般式 化4 【化4】 〔式中、R11はハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキ
    ル基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、ハロア
    ルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、シ
    アノ基、ニトロ基、置換されていてもよいフェニル基、
    または置換されていてもよいフェノキシ基を表わし、R
    21〜R41は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロ
    アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキ
    ルチオ基、ハロアルキルチオ基、シアノ基、置換されて
    いてもよいフェニル基、または置換されていてもよいフ
    ェノキシ基を表わし、R51は水素原子、フッ素原子また
    はアルコキシ基を表わし、R71は総炭素数3〜17の置
    換されていてもよい炭化水素基を表わす。〕で示される
    ピラゾリン化合物。
  12. 【請求項12】R11が、ハロゲン原子、C1 〜C5 のア
    ルキル基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5
    アルコキシ基、(C1 〜C3 )アルコキシ(C1
    3 )アルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、
    1 〜C5 のアルキルチオ基、C1〜C5 のハロアルキ
    ルチオ基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基(該フェニ
    ル基はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1
    5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C
    1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキ
    シ基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基
    で置換されていてもよい)、またはフェノキシ基(該フ
    ェノキシ基はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、
    1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ
    基、C1 〜C5のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシ
    アノ基で置換されていてもよい)であり、 R21〜R41が、水素原子、ハロゲン原子、C1 〜C5
    アルキル基、C1 〜C 5 のハロアルキル基、C1 〜C5
    のアルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1
    〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキルチ
    オ基、シアノ基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン
    原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコキ
    シ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロ
    アルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1 〜C
    5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換されてい
    てもよい)、またはフェノキシ基(該フェノキシ基はハ
    ロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5
    のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C
    1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換さ
    れていてもよい)であり、R51が水素原子、フッ素原子
    またはC1 〜C5 のアルコキシ基であり、 R71が、C3 〜C10のアルキル基、C3 〜C10のアルケ
    ニル基、C3 〜C10のアルキニル基、同一もしくは相異
    なる1〜21個のハロゲン原子で置換されたC 3 〜C10
    のアルキル基、同一もしくは相異なる1〜19個のハロ
    ゲン原子で置換されたC3 〜C10のアルケニル基、同一
    もしくは相異なる1〜17個のハロゲン原子で置換され
    たC3 〜C10のアルキニル基、C1 〜C5 アルコキシC
    2 〜C5アルキル基、C1 〜C5 アルキルチオC2 〜C
    5 アルキル基、同一もしくは相異なる1〜11個のハロ
    ゲンで置換されたC1 〜C5 アルコキシ基を有する、同
    一もしくは相異なる1〜11個のハロゲンで置換された
    2 〜C5 のアルキル基、同一もしくは相異なる1〜1
    1個のハロゲンで置換されたC1 〜C5 のアルキルチオ
    基を有する、同一もしくは相異なる1〜11個のハロゲ
    ンで置換されたC2〜C5 のアルキル基、シアノ基で置
    換されたC2 〜C5 のアルキル基、C1 〜C 5 のアルコ
    キシカルボニル基で置換されたC2 〜C5 のアルキル
    基、C3 〜C8のシクロアルキル基(該シクロアルキル
    基はハロゲン原子で置換されていてもよく、不飽和結合
    を含んでもよい)、フェニル基(該フェニル基はハロゲ
    ン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコ
    キシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハ
    ロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1
    5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換されて
    いてもよい)、またはC7〜C17のアラルキル基(該ア
    ラルキル基はハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、
    1 〜C5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ
    基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロア
    ルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシ
    アノ基で置換されていてもよい)である、請求項11に
    記載のピラゾリン化合物。
  13. 【請求項13】R31〜R51が、すべて水素原子であり、
    21が、6位の、水素原子、ハロゲン原子、C1 〜C5
    のアルキル基、C1 〜C5 のハロアルキル基、C1 〜C
    5 のアルコキシ基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C
    1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハロアルキル
    チオ基、シアノ基、フェニル基(該フェニル基はハロゲ
    ン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5 のアルコ
    キシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C5 のハ
    ロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、C1
    5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換されて
    いてもよい)、またはフェノキシ基(該フェノキシ基は
    ハロゲン原子、C1 〜C5 のアルキル基、C1 〜C5
    アルコキシ基、C1 〜C5 のアルキルチオ基、C1 〜C
    5 のハロアルキル基、C1 〜C5 のハロアルコキシ基、
    1 〜C5 のハロアルキルチオ基またはシアノ基で置換
    されていてもよい)である、請求項12に記載のピラゾ
    リン化合物。
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