JPH08208460A - 抗炎症剤 - Google Patents

抗炎症剤

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JPH08208460A
JPH08208460A JP7015009A JP1500995A JPH08208460A JP H08208460 A JPH08208460 A JP H08208460A JP 7015009 A JP7015009 A JP 7015009A JP 1500995 A JP1500995 A JP 1500995A JP H08208460 A JPH08208460 A JP H08208460A
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zinc
copper
hinokitiol
mixture
salt
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JP7015009A
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Yoshiro Otsu
吉朗 大津
Yaeno Arima
八重野 有馬
Noboru Yoshino
昇 吉野
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の主な目的は、優れた抗炎症活性を有す
る組成物を提供することである。 【構成】(i)一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は低級アルキル基を示す)で表わされるト
ロポロン誘導体及びその塩の少なくとも一種と、金属化
合物の少なくとも一種、又は (ii)一般式(II) 【化2】 (式中、R2 は低級アルキル基、Mは金属原子(亜鉛原
子を除く)を示し、nは1〜4の整数であって金属Mの
価数、mは配位数であってnと同じ整数を示す。)で表
わされるトロポロン誘導体−金属錯体及びその塩の少な
くとも一種を含有することを特徴とする抗炎症剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗炎症剤に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、トロポロン誘導体の一種
であるヒノキチオールは、主として抗菌剤として医薬や
化粧品等に配合されており、消炎作用も一部知られてい
るが、その効果は満足のいくものではない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、優れた抗炎
症活性を有する組成物を開発すべく鋭意研究を重ねて来
た。その結果、下記一般式(I)で表わされるトロポロ
ン誘導体及びその塩の少なくとも一種と、金属化合物の
少なくとも一種が配合された組成物、又は下記一般式(I
I)で表わされるトロポロン誘導体−金属錯体及びその塩
の少なくとも一種が配合された組成物は、抗炎症活性に
優れると共に、安定性に優れ、持続時間が長く、吸収性
がよく、安全性が高いことを見出した。本発明は、斯か
る知見に基づき完成されたものである。
【0004】即ち、本発明は、 (i)一般式(I)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1 は低級アルキル基を示す)で
表わされるトロポロン誘導体及びその塩の少なくとも一
種と、金属化合物の少なくとも一種、又は (ii)一般式(II)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R2 は低級アルキル基、Mは金属
原子(亜鉛原子を除く)を示し、nは1〜4の整数であ
って金属Mの価数、mは配位数であってnと同じ整数を
示す。)で表わされるトロポロン誘導体−金属錯体及び
その塩の少なくとも一種を含有することを特徴とする抗
炎症剤に係る。
【0009】本発明において、下記一般式(I)
【0010】
【化5】
【0011】(式中Rは上記に同じ)で表わされるトロ
ポロン誘導体及び下記一般式(II)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R2 、M、n、及びmは上記に同
じ。)で表わされるトロポロン誘導体−金属錯体におけ
る低級アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペン
チル、ヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基を挙げ
ることができる。
【0014】上記一般式(I)で表わされるトロポロン
誘導体の具体例としては、γ−ツヤプリシン、α−ツヤ
プリシン、β−ツヤプリシン(ヒノキチオール)等を例
示できる。
【0015】本発明において、一般式(I)で表わされ
るトロポロン誘導体の塩としては、例えばナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩等
のアルカリ土類金属塩、銅塩、亜鉛塩等の金属塩類等の
無機塩、ジエタノールアミン塩、2−アミノ−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオール塩、トリエタノールアミ
ン塩等のアルカノールアミン塩、モルホリン塩、ピペラ
ジン塩、ピペリジン塩等のヘテロ環アミン塩、アンモニ
ウム塩、アルギニン塩、リジン塩、ヒスチジン塩等の塩
基性アミノ酸塩等の有機塩類等を挙げることができる。
ここで塩基性アミノ酸としては、D体、L体又はこれら
の混合物であってもよい。本発明では、一般式(I)で
表わされるトロポロン誘導体やその塩を1種単独で使用
してもよいし、2種以上混合して使用してもよい。
【0016】本発明において、一般式(I)で表わされ
るトロポロン誘導体及びその塩の少なくとも一種と組み
合わせて用いる金属化合物としては、特に限定はない
が、例えば、亜鉛化合物、銅化合物、ナトリウム化合
物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、バリウム
化合物、スズ化合物、コバルト化合物、チタン化合物、
バナジウム化合物、鉄化合物等を好ましく用いることが
でき、特に、亜鉛化合物及び銅化合物が好ましい。
【0017】これらの金属化合物としては、特に限定は
なく従来公知のものを広く使用できるが、例えば、亜鉛
化合物の例としては、酸化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、
硫酸亜鉛、リン酸亜鉛、アルミン酸亜鉛、弗化亜鉛、沃
化亜鉛、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛、クロム酸亜鉛、安息香
酸亜鉛、酢酸亜鉛、パラアミノ安息香酸亜鉛、パラジメ
チルアミノ安息香酸亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜
鉛、パラメトキシ桂皮酸亜鉛、乳酸亜鉛、2−メルカプ
トピリジン−N−オキシド亜鉛、グルコン酸亜鉛、クエ
ン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、ナフテン酸亜鉛、サリ
チル酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、セバシン酸亜
鉛、トリポリリン酸亜鉛ナトリウム、ステアリン酸亜
鉛、カプリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜
鉛、パルミチン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、ポリホスホン
酸亜鉛、コンドロイチン硫酸亜鉛、ウンデシレン酸亜
鉛、アスコルビン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、ヒノキチオー
ル亜鉛、ジピコリン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛、亜鉛グリ
セロレート錯体、ビスヒスチジン亜鉛錯体、亜鉛−3,
4−ジヒドロキシ安息香酸錯体、ニコチン酸亜鉛、ニコ
チン酸アミド亜鉛、ピリチオン亜鉛等の亜鉛錯体もしく
は亜鉛塩等を挙げることができる。その他の金属化合物
としても、上記亜鉛化合物において、亜鉛を他の金属に
代えた化合物をいずれも用いることができ、例えば、銅
化合物としては、酸化銅、塩化銅、硝酸銅、硫酸銅、リ
ン酸銅、アルミン酸銅、弗化銅、沃化銅、水酸化銅、炭
酸銅、クロム酸銅、安息香酸銅、酢酸銅、パラアミノ安
息香酸銅、パラジメチルアミノ安息香酸銅、パラフェノ
ールスルホン酸銅、パラメトキシ桂皮酸銅、乳酸銅、2
−メルカプトピリジン−N−オキシド銅、グルコン酸
銅、クエン酸銅、アスパラギン酸銅、ナフテン酸銅、サ
リチル酸銅、フェノールスルホン酸銅、セバシン酸銅、
トリポリリン酸銅ナトリウム、ステアリン酸銅、カプリ
ン酸銅、ラウリン酸銅、ミリスチン酸銅、パルミチン酸
銅、オレイン酸銅、ポリホスホン酸銅、コンドロイチン
硫酸銅、ウンデシレン酸銅、アスコルビン酸銅、クエン
酸銅、ヒノキチオール銅、ジピコリン酸銅、ピコリン酸
銅、銅グリセロレート錯体、ビスヒスチジン銅錯体、銅
−3,4−ジヒドロキシ安息香酸錯体、ニコチン酸銅、
ニコチン酸アミド銅等の銅錯体もしくは銅塩等を挙げる
ことができる。
【0018】本発明では、これら金属化合物を1種単独
で使用してもよいし、2種以上混合して使用してもよ
い。
【0019】本発明の組成物中に配合すべき金属化合物
と一般式(I)のトロポロン誘導体又はその塩との割合
としては、本発明の所期の効果が発現され得る量である
限り、特に限定されるものではないが、通常前者:後者
をモル比で2000:1〜1:1000程度、好ましく
は500:1〜1:500程度となるように両者を配合
するのがよい。
【0020】本発明において、一般式(II)で表わされ
るトロポロン誘導体−金属錯体におけるMは、亜鉛原子
以外の金属原子であり、その具体例として、銅、鉄、カ
ルシウム、マグネシウム、バリウム、スズ、コバルト、
チタン、バナジウム等を挙げることができる。即ち、一
般式(II)で表わされるトロポロン誘導体−金属錯体の
具体例としては、トロポロン誘導体−銅錯体、トロポロ
ン誘導体−鉄錯体、トロポロン誘導体−カルシウム錯
体、トロポロン誘導体−マグネシウム錯体、トロポロン
誘導体−バリウム錯体、トロポロン誘導体−スズ錯体、
トロポロン誘導体−コバルト錯体、トロポロン誘導体−
チタン錯体、トロポロン誘導体−バナジウム錯体等を挙
げることができ、特に、トロポロン誘導体−銅錯体が好
ましい。該トロポロン誘導体−金属錯体におけるトロポ
ロン誘導体及び金属の割合としては、特に限定されるも
のではないが、前者:後者=2:1のものや前者:後者
=3:1のものが好ましい。
【0021】上記一般式(II)で表わされるトロポロン
誘導体−金属錯体におけるトロポロン誘導体の具体例と
しては、γ−ツヤプリシン、α−ツヤプリシン、β−ツ
ヤプリシン(ヒノキチオール)等を例示できる。
【0022】一般式(II)で表わされるトロポロン誘導
体−金属錯体の塩としては、例えばナトリウム塩、カリ
ウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩等のアルカ
リ土類金属塩、銅塩、亜鉛塩等の金属塩類等の無機塩、
ジエタノールアミン塩、2−アミノ−2−エチル−1,
3−プロパンジオール塩、トリエタノールアミン塩等の
アルカノールアミン塩、モルホリン塩、ピペラジン塩、
ピペリジン塩等のヘテロ環アミン塩、アンモニウム塩、
アルギニン塩、リジン塩、ヒスチジン塩等の塩基性アミ
ノ酸塩等の有機塩類、硫酸、塩酸、酢酸、クエン酸、乳
酸等の無機酸又は有機酸塩類等を挙げることができる。
ここで塩基性アミノ酸としては、D体、L体又はこれら
の混合物であってもよい。本発明では、一般式(II)で
表わされるトロポロン誘導体やその塩を1種単独で使用
してもよいし、2種以上混合して使用してもよい。
【0023】また、本発明の組成物に、更にクエン酸を
加えることによって、より優れた抗炎症効果を得ること
ができる。
【0024】本発明の抗炎症剤は、一般式(I)で表わ
されるトロポロン誘導体及びその塩の少なくとも一種
と、金属化合物の少なくとも一種を有効成分として含有
する組成物、又は一般式(II)で表わされるトロポロン
誘導体−金属錯体及びその塩の少なくとも一種を有効成
分として含有する組成物である。
【0025】本発明の組成物のうちで、一般式(I)で
表わされるトロポロン誘導体及びその塩の少なくとも一
種と、金属化合物の少なくとも一種を有効成分とする組
成物を医薬として使用する場合には、金属化合物と一般
式(I)のトロポロン誘導体又はその塩とをそれぞれ単
一の医薬製剤中に含有されるように調製して利用しても
よく、これらの各々を別個に製剤化して両医薬製剤を利
用することもできる。また、一般式(II)で表わされる
トロポロン誘導体−金属錯体及びその塩の少なくとも一
種を有効成分とする組成物を医薬として使用する場合に
は、有効成分が単一の医薬製剤中に含有されるように調
製して利用することができる。
【0026】斯かる製剤は、通常使用される充填剤、増
量剤、結合剤、保湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等
の希釈剤或いは賦形剤を用いて調製される。この医薬製
剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、そ
の代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁
剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、
懸濁剤等)等、また、吸入剤、外用エアゾール等の噴霧
剤、更に液状塗布剤、ローション剤、ゲル剤、油性軟膏
剤、O/W型親水軟膏剤及びW/O型吸水軟膏剤等の乳
剤性軟膏基剤、水溶性軟膏基剤、クリーム剤、リニメン
ト剤、パップ剤、パスタ剤、硬膏剤、乳剤等の外用剤、
シート状剤等が挙げられる。
【0027】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来よりよく知られている各種のものを
広く使用することができる。その例としては、例えば乳
糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロ
ップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボ
キシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、
リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾
燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミ
ナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル
硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプ
ン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバタ
ー、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩
基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリ
ン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、
ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タル
ク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、トウモロコシデンプ
ン、ワックス、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を
使用できる。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施し
た錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フ
ィルムコーティング錠或いは二重錠、多層錠とすること
ができる。
【0028】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用できる。その
例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ
脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビ
アゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結
合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用でき
る。
【0029】カプセル剤は、常法に従い、通常有効成分
化合物を上記で例示した各種の担体と混合して硬質ゼラ
チンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
【0030】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用できる。その例として
は、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級ア
ルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半
合成グリセライド等を挙げることができる。
【0031】注射剤として調製される場合、液剤、乳剤
及び懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これらの形態に成形するに際しては、希釈剤とし
てこの分野において慣用されているものをすべて使用で
き、例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、プロ
ピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用でき
る。なお、この場合等張性の溶液を調製するに充分な量
の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含
有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無
痛化剤等を添加してもよい。
【0032】軟膏剤として調製される場合には、この分
野で従来公知の油性基剤を広く使用することができ、具
体的にはラッカセイ油、ゴマ油、ダイズ油、サフラワー
油、アボカド油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ナタネ
油、メンジツ油、ヒマシ油、ツバキ油、ヤシ油、オリー
ブ油、ケシ油、カカオ油、牛脂、豚脂、羊毛油等の油脂
類、ワセリン、パラフィン、シリコン油、スクワラン等
の鉱物油、イソプロピルミリステート、セチルイソオク
タノエート、n−ブチルミリステート、イソプロピルリ
ノレート、プロピルリシノレート、イソプロピルリシノ
レート、イソブチルリシノレート、ヘプチルリシノレー
ト、ジエチルセバケート、ジイソプロピルアジペート、
セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルア
ルコール、バチルアルコール、キミルアルコール、サラ
シミツロウ、鯨ロウ、木ロウ等の高級脂肪酸エステル、
高級脂肪族アルコール及びワックス類、ステアリン酸、
オレイン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸、炭素数12
〜18の飽和又は不飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセ
ライド混合物等を例示できる。本発明では、これら基剤
を1種単独で使用してもよいし、2種以上混合して使用
してもよい。
【0033】上記した各種形態の組成物には、慣用の添
加剤、例えば金属石鹸、動物・植物抽出物、ビタミン
剤、ホルモン剤、アミノ酸等の薬効剤、界面活性剤、色
素、染料、顔料、香料、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、
保湿剤、増粘剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、pH
調整剤、防腐剤、殺菌剤等を必要に応じて適宜配合する
ことができる。
【0034】本発明の組成物を医薬として用いる場合、
その効能効果を有する限りその量は特に限定されない
が、一般式(I)で表わされるトロポロン誘導体及びそ
の塩の少なくとも一種と、金属化合物の少なくとも一種
を有効成分とする組成物の場合には、金属化合物、及び
一般式(I)のトロポロン誘導体又はその塩を、合計量
として、通常0.001〜60重量%程度、好ましくは
0.01〜50重量%程度含有させるのがよく、更に用
時調整剤等の希釈を行なう製剤は、通常0.001〜1
00重量%程度、好ましくは0.001〜70重量%程
度含有させるのがよい。また、一般式(II)で表わされ
るトロポロン誘導体−金属錯体及びその塩の少なくとも
一種を有効成分とする組成物の場合には、トロポロン誘
導体−金属錯体又はその塩を、合計量として、通常0.
001〜20重量%程度、好ましくは0.01〜10重
量%程度含有させるのがよく、更に用時調整剤等の希釈
を行なう製剤は、通常0.001〜100重量%程度、
好ましくは0.001〜50重量%程度含有させるのが
よい。
【0035】また本発明の組成物を化粧料として使用す
ることもできる。かかる化粧料を具体的に列挙すると、
例えば、シャンプー、ボディーシャンプー等の洗浄用化
粧料;クリーム、乳液、メイクアップクリーム、化粧用
オイル、パック等の基礎化粧料;ファンデーション、口
紅、頬紅、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、マ
ニキュア、白粉等の仕上げ化粧料;整髪料、養毛料、染
毛料,パーマネントウェーブ剤等の頭髪用化粧料;歯
磨、洗口剤等の口腔衛生料;浴用剤、美白剤、サンスク
リーン剤、リンス、ニキビ用剤、除毛剤等を挙げること
ができる。
【0036】これらの化粧料の形態としては、例えば、
液剤、油剤、ローション剤、リニメント剤、油脂性軟膏
基剤、O/W型親水軟膏剤及びW/O型吸水軟膏剤等の
乳剤性軟膏基剤、水溶性軟膏基剤、パスタ剤、硬膏剤、
貼付剤、クリーム、乳液等が挙げられるが、これに限定
されるものではない。これらの形態の化粧料は、常法に
従って調製でき、また、その調製にはこの分野で従来公
知のものを広く使用できる。
【0037】例えば、化粧料とする場合の基剤として
は、油性基剤を1種単独で又は2種以上混合して、また
水溶性基剤を1種単独で又は2種以上混合して使用でき
る。これらの基剤としては、具体的には、ラッカセイ
油、ゴマ油、ダイズ油、サフラワー油、アボガド油、ヒ
マワリ油、トウモロコシ油、ナタネ油、メンジツ油、ひ
まし油、ツバキ油、ヤシ油、オリーブ油、ケシ油、カカ
オ油、牛脂、豚脂、羊毛脂等の油脂類;これらの油脂類
に水素添加等の化学変化を行なって改質したもの;ワセ
リン、パラフィン、シリコン油、スクワラン等の鉱物
油;イソプロピルミリステート、N−ブチルミリステー
ト、イソプロピルリノレート、プロピルリシノレート、
イソプロピルリシノレート、イソブチルリシノレート、
ヘプチルリシノレート、ジエチルセバケート、ジイソプ
ロピルアジペート、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、サラシミツロウ、ゲイロウ、木ロウ、ラノリ
ン、カルナウバロウ、セラックロウ等の高級脂肪酸エス
テル、高級脂肪酸アルコール及びワックス類;ステアリ
ン酸、オレイン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸;炭素
数12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリ
グリセライドの混合物;エチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、グリセリン、バチルアルコール、ペンタ
エリトリトール、ソルビトール、マンニトール等の多価
アルコール;アラビアゴム、ベンゾインゴム、グアヤク
脂、トラガントゴム等のガム質;ゼラチン、デンプン、
カゼイン、デキストリン、ペクチン、ペクチンナトリウ
ム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニ
トロセルロース、結晶セルロース等の天然水溶性高分
子;ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン等
の合成水溶性高分子;非イオン、陰イオン、両性イオ
ン、陽イオン性等の界面活性剤;エタノール、イソプロ
パノール、水等を例示できる。
【0038】上記化粧料の製造の際には、必要に応じ
て、公知の各種化粧料基剤、例えば賦形剤、結合剤、滑
沢剤、崩壊剤等を使用することができ、更に必要に応じ
て本発明の効果を損なわない範囲内で、各種の油脂、ロ
ウ、炭化水素、脂肪酸、高級アルコール、エステル油、
金属石鹸等の油性原料、動物・植物抽出物、ビタミン
剤、ホルモン剤、アミノ酸等の薬効剤、界面活性剤、色
素、染料、顔料、香料、防腐剤、殺菌剤、保湿剤、増粘
剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、紫
外線散乱剤、pH調整剤の他、既に公知の各種成分や添
加剤を適宜組合わせて使用することができる。
【0039】本発明の組成物を化粧料として用いる場合
には、その量は、その形態等により異なり一概には言え
ず、特に限定されるものではないが、一般式(I)で表
わされるトロポロン誘導体及びその塩の少なくとも一種
と、金属化合物の少なくとも一種を有効成分とする組成
物の場合には、金属化合物、及び一般式(I)のトロポ
ロン誘導体又はその塩を、合計量として、通常0.00
01〜99.9重量%程度、好ましくは0.001〜3
0重量%程度含有させるのがよい。また、一般式(II)
で表わされるトロポロン誘導体−金属錯体及びその塩の
少なくとも一種を有効成分とする組成物の場合には、ト
ロポロン誘導体−金属錯体又はその塩を、合計量とし
て、通常0.0001〜99.9重量%程度、好ましく
は0.001〜30重量%程度含有させるのがよい。ま
た、上記化粧料を更に水、エタノール、オリーブ油、液
体ガス又は適当な溶媒により希釈して使用することもで
きる。
【0040】本発明の組成物は、常法に従い製造され
る。
【0041】医薬製剤又は化粧料の形態として用いる場
合の本発明組成物の使用方法は、特に制限はなく、各種
製剤形態、患者又は使用者の年齢、性別その他の条件、
疾患の程度等に応じた方法で使用される。例えば錠剤、
丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場
合には、経口投与される。また注射剤の場合には単独で
又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮
下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投
与される。外用剤の場合には患部に塗布される。また、
化粧料として用いる場合には、化粧料の種類及び形態に
応じて、常法に従って使用することができる。
【0042】医薬製剤又は化粧料として用いる場合の使
用量は、用法、患者又は使用者の年齢、性別その他の条
件、疾患の程度等により適宜選択されるが、一般式
(I)で表わされるトロポロン誘導体及びその塩の少な
くとも一種と、金属化合物の少なくとも一種を有効成分
とする組成物については、通常、医薬製剤として用いる
場合には、金属化合物、及び一般式(I)のトロポロン
誘導体又はその塩の量が、合計量として、1日当り体重
1kg当り約1〜1000mg程度となるようにするの
がよく、また化粧料として用いる場合には、有効成分で
ある金属化合物、及び一般式(I)のトロポロン誘導体
又はその塩の量が、合計量として、1日当り体重1kg
当り約0.001〜30mg程度となるようにするのが
よい。また、一般式(II)で表わされるトロポロン誘導
体−金属錯体及びその塩の少なくとも一種を有効成分と
する組成物については、通常、医薬製剤として用いる場
合には、トロポロン誘導体−金属錯体又はその塩の量
が、合計量として、1日当り体重1kg当り約1〜20
mg程度となるようにするのがよく、また化粧料として
用いる場合には、トロポロン誘導体−金属錯体又はその
塩の量が、合計量として、1日当り体重1kg当り約
0.001〜30mg程度となるようにするのがよい。
これらは1日に1〜3回程度に分けて使用されるのがよ
い。
【0043】
【発明の効果】本発明の組成物は、優れた抗炎症活性を
有しており、各種の感染症、例えば、アトピー性皮膚
炎、貨幣状皮膚炎、自家感作性皮膚炎、おむつ皮膚炎、
うっ滞性皮膚炎等の皮膚炎、主婦(手)湿疹、乾燥性湿
疹等の湿疹、膿疱性乾癬、熱傷、火傷による潮紅、とび
ひ、かぶれ、あせも、ただれ、ざ瘡、擦過症、掻破によ
る二次感染等の各種の皮膚疾患、日焼けによる各種炎症
等の治療に特に有用である。
【0044】しかも本発明の組成物は、皮膚刺激性、ア
レルギー性が極めて低く、乳児、幼児、小児その他の皮
膚疾患患者、例えば皮膚刺激に弱い患者に適用できるこ
とは勿論のこと、ヒト以外の哺乳動物(犬、猫等のペッ
トや牛、馬等の家畜等)の治療にも用いることができ
る。
【0045】本発明の組成物は、優れた抗炎症活性を有
しており、安定性に優れ、持続時間が長く、吸収性がよ
く、安全性が高く、しかも皮膚に対し低刺激性である。
従って、本発明の組成物は、乳児、幼児、小児その他皮
膚疾患の患者、刺激に弱い患者等に対して好適に使用さ
れ得る。また、本発明の組成物は、アトピー性皮膚炎患
者、ざ瘡患者、接触皮膚炎患者等に対しても好適に使用
され得る。
【0046】
【実施例】以下に参考例、製造例及び試験例を掲げて本
発明をより一層明らかにする。尚、以下単に「%」とあ
るのは「重量%」を意味する。
【0047】製造例1(亜鉛華軟膏) ヒノキチオール 0.5g 豚脂 300.0g サラシミツロウ 60.0g 酸化亜鉛 100.0g 白色ワセリン 適 量 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオールを秤取し、これに豚脂の一部を加
え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融した。(2)残り
の豚脂、サラシミツロウ及び白色ワセリンを水浴上で溶
解した後、攪拌して80℃の混合物を形成した。(3)
乳鉢に酸化亜鉛を秤取し、上記(2)で調製された混合
物を少量ずつ添加しながら均一に攪拌し、約40℃にな
るまで攪拌下冷却した。(4)次いで、上記(1)で調
製された混合物を約40℃で添加した後、固まるまでよ
く攪拌し、目的の亜鉛華軟膏を得た。
【0048】製造例2(亜鉛華軟膏) ヒノキチオール 0.1g オリーブ油 100.0g 酸化亜鉛 100.0g 局方単軟膏 適 量 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオールを秤取し、これにオリーブ油の一
部を加え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融した。
(2)残りのオリーブ油及び局方単軟膏を水浴上で溶解
した後、攪拌して80℃の混合物を形成した。(3)乳
鉢に酸化亜鉛を秤取し、上記(2)で調製された混合物
を少量ずつ添加しながら均一に攪拌し、約40℃になる
まで攪拌下冷却した。(4)次いで、上記(1)で調製
された混合物を約40℃で添加した後、固まるまでよく
攪拌し、目的の亜鉛華軟膏を得た。
【0049】製造例3(吸水亜鉛華軟膏) 親油型モノステアリン酸グリセリン 50.0g 酸化亜鉛 50.0g 白色ワセリン 適 量 ヒノキチオールナトリウム塩 0.1g グリセリン 30.0g 精製水 50.0g 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオールナトリウム塩、グリセリン及び精
製水を約60℃に加温、均一に攪拌溶融した。(2)親
油型モノステアリン酸グリセリン及び白色ワセリンを水
浴上で溶解した後、攪拌して60℃の混合物を形成し
た。(3)上記(2)で調製された混合物に上記(1)
で調製された混合物を少量ずつ添加しながら均一に攪拌
し、約40℃になるまで攪拌下冷却した。(4)乳鉢に
酸化亜鉛を秤取し、上記(3)で調製された混合物を少
量ずつ添加した後、固まるまでよく攪拌し、目的の亜鉛
華軟膏を得た。
【0050】製造例4(バニシングクリーム) ステアリン酸 10.0% パラフィンワックス(135F) 2.0% 鯨ロウ 2.0% セチルアルコール 2.0% イソオクタン酸セチル 5.0% モノラウリン酸ポリオキシエチ レンソルビタン(20EO) 3.0% 酢酸亜鉛 0.015% 水酸化ナトリウム 0.15% 濃グリセリン 5.0% ヒノキチオール 0.02% 香料 適 量 精製水 残 分 合 計 100.0% (1)ステアリン酸、パラフィンワックス(135
F)、鯨ロウ、セチルアルコール、イソオクタン酸セチ
ル及びモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン
(20EO)を80〜85℃に加温し、均一に溶融し
た。(2)酢酸亜鉛、水酸化ナトリウム、濃グリセリン
及び精製水を80〜85℃に加温し、均一に混合した。
(3)80℃で上記(1)で調製された混合物に上記
(2)で調製された混合物を少量ずつ添加し、均一に乳
化した後、攪拌下45℃まで冷却した。(4)45℃で
上記(3)で調製された混合物にヒノキチオール及び香
料を添加後、均一に攪拌し、更に攪拌下室温まで冷却し
て、目的のバニシングクリームを得た。
【0051】製造例5(クレンジングクリーム) サラシミツロウ 3.0% 流動パラフィン 30.0% セチルアルコール 2.0% イソオクタン酸セチル 10.0% トリエタノールアミン 0.2% プロピレングリコール 5.0% 酢酸亜鉛 0.1% 酸化防止剤 適 量 ヒノキチオール 0.05% 香料 適 量 精製水 残 分 合 計 100.0% 上記各成分を製造例4に準じて添加し、乳化して、目的
のクレンジングクリームを得た。
【0052】製造例6(ミルクローション) ステアリン酸 3.0% 鯨ロウ 3.0% 親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0% サラシミツロウ 2.0% 飽和脂肪酸(C8 〜C12) トリグリセライド 10.0% L−アルギニン 1.0% ソルビトール 3.0% ピリチオン亜鉛 0.02% ヒノキチオール 0.02% 香料 0.1% 精製水 残 分 合 計 100.0% 上記各成分を製造例4に準じて添加し、乳化して、目的
のミルクローションを得た。
【0053】製造例7(化粧水) エチルアルコール 10.0% ポリオキシエチレンラウ リルエーテル(9EO) 2.0% 感光素201号 0.001% 香料 適 量 濃グリセリン 5.0% 1,3−ブチレングリコール 3.0% ヒノキチオール亜鉛 0.005% ヒノキチオール 0.05% 色素 適 量 精製水 残 分 合 計 100.0% (1)エチルアルコールにポリオキシエチレンラウリル
エーテル(9EO)、感光素201号及び香料を加え、
均一に溶解した。(2)精製水に、濃グリセリン、1,
3−ブチレングリコール及びヒノキチオール亜鉛を加
え、均一に溶解した。(3)80℃で上記(1)で調製
された混合物に上記(2)で調製された混合物を加え、
均一に混合し可溶化した後、ヒノキチオールを添加し、
色素で着色し、化粧水を得た。
【0054】製造例8(亜鉛華軟膏) 親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0% 白色ワセリン 適量 酸化亜鉛 10.0% ヒノキチオール 0.2% 合 計 100.0% (1)ヒノキチオールを秤取し、これに白色ワセリンの
一部を加え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融した。
(2)残りの白色ワセリン及び親油型モノステアリン酸
グリセリンを水浴上で溶解した後、攪拌して80℃の混
合物を形成した。(3)乳鉢に酸化亜鉛を秤取し、上記
(2)で調製された混合物を少量ずつ添加しながら均一
に攪拌し、約40℃になるまで攪拌下冷却した。(4)
次いで、上記(1)で調製された混合物を約40℃で添
加した後、固まるまでよく攪拌し、目的の亜鉛華軟膏を
得た。
【0055】製造例9(酸化銅軟膏) ヒノキチオール 0.5g 豚脂 300.0g サラシミツロウ 60.0g 酸化銅 100.0g 白色ワセリン 適 量 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオールを秤取し、これに豚脂の一部を加
え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融した。(2)残り
の豚脂、サラシミツロウ及び白色ワセリンを水浴上で溶
解した後、攪拌して80℃の混合物を形成した。(3)
乳鉢に酸化銅を秤取し、上記(2)で調製された混合物
を少量ずつ添加しながら均一に攪拌し、約40℃になる
まで攪拌下冷却した。(4)次いで、上記(1)で調製
された混合物を約40℃で添加した後、固まるまでよく
攪拌し、目的の酸化銅軟膏を得た。
【0056】製造例10(酸化銅軟膏) ヒノキチオール 0.1g オリーブ油 100.0g 酸化銅 100.0g 局方単軟膏 適 量 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオールを秤取し、これにオリーブ油の一
部を加え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融した。
(2)残りのオリーブ油及び局方単軟膏を水浴上で溶解
した後、攪拌して80℃の混合物を形成した。(3)乳
鉢に酸化銅を秤取し、上記(2)で調製された混合物を
少量ずつ添加しながら均一に攪拌し、約40℃になるま
で攪拌下冷却した。(4)次いで、上記(1)で調製さ
れた混合物を約40℃で添加した後、固まるまでよく攪
拌し、目的の酸化銅軟膏を得た。
【0057】製造例11(吸水酸化銅軟膏) 親油型モノステアリン酸グリセリン 50.0g 酸化銅 50.0g 白色ワセリン 適 量 ヒノキチオールトリエタノールアミン塩 0.1g グリセリン 30.0g 精製水 50.0g 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオールナトリウム塩、グリセリン及び精
製水を約60℃に加温、均一に攪拌溶融した。(2)親
油型モノステアリン酸グリセリン及び白色ワセリンを水
浴上で溶解した後、攪拌して60℃の混合物を形成し
た。(3)上記(2)で調製された混合物に上記(1)
で調製された混合物を少量ずつ添加しながら均一に攪拌
し、約40℃になるまで攪拌下冷却した。(4)乳鉢に
酸化銅を秤取し、上記(3)で調製された混合物を少量
ずつ添加した後、固まるまでよく攪拌し、目的の酸化銅
軟膏を得た。
【0058】製造例12(バニシングクリーム) ステアリン酸 10.0% パラフィンワックス(135F) 2.0% 鯨ロウ 2.0% セチルアルコール 2.0% イソオクタン酸セチル 5.0% モノラウリン酸ポリオキシエチ レンソルビタン(20EO) 3.0% 酢酸銅 0.015% 水酸化ナトリウム 0.15% 濃グリセリン 5.0% ヒノキチオール 0.1% 香料 適 量 精製水 残 分 合 計 100.0% (1)ステアリン酸、パラフィンワックス(135
F)、鯨ロウ、セチルアルコール、イソオクタン酸セチ
ル及びモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン
(20EO)を80〜85℃に加温し、均一に溶融し
た。(2)酢酸銅、水酸化ナトリウム、濃グリセリン及
び精製水を80〜85℃に加温し、均一に混合した。
(3)80℃で上記(1)で調製された混合物に上記
(2)で調製された混合物を少量ずつ添加し、均一に乳
化した後、攪拌下45℃まで冷却した。(4)45℃で
上記(3)で調製された混合物にヒノキチオール及び香
料を添加後、均一に攪拌し、更に攪拌下室温まで冷却し
て、目的のバニシングクリームを得た。
【0059】製造例13(クレンジングクリーム) サラシミツロウ 3.0% 流動パラフィン 30.0% セチルアルコール 2.0% イソオクタン酸セチル 10.0% トリエタノールアミン 0.2% プロピレングリコール 5.0% 酢酸銅 0.01% 酸化防止剤 適 量 ヒノキチオール 0.05% 香料 適 量 精製水 残 分 合 計 100.0% 上記各成分を製造例12に準じて添加し、乳化して、目
的のクレンジングクリームを得た。
【0060】製造例14(ミルクローション) ステアリン酸 3.0% 鯨ロウ 3.0% 親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0% サラシミツロウ 2.0% 飽和脂肪酸(C8 〜C12) トリグリセライド 10.0% L−アルギニン 1.0% ソルビトール 3.0% ニコチン酸亜鉛 0.02% ヒノキチオール 0.02% 香料 0.1% 精製水 残 分 合 計 100.0% 上記各成分を製造例12に準じて添加し、乳化して、目
的のミルクローションを得た。
【0061】製造例15(化粧水) エチルアルコール 20.0% ポリオキシエチレンラウ リルエーテル(9EO) 2.0% 感光素201号 0.001% 香料 適 量 濃グリセリン 5.0% 1,3−ブチレングリコール 3.0% ヒノキチオール銅 0.005% ヒノキチオール 0.5% 色素 適 量 精製水 残 分 合 計 100.0% (1)エチルアルコールにポリオキシエチレンラウリル
エーテル(9EO)、感光素201号及び香料を加え、
均一に溶解した。(2)精製水に、濃グリセリン、1,
3−ブチレングリコール及びヒノキチオール銅を加え、
均一に溶解した。(3)80℃で上記(1)で調製され
た混合物に上記(2)で調製された混合物を加え、均一
に混合し可溶化した後、ヒノキチオールを添加し、色素
で着色し、化粧水を得た。
【0062】製造例16(酸化銅軟膏) 親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0% 白色ワセリン 適量 酸化銅 0.001% ヒノキチオール 2.0% 合 計 100.0% (1)ヒノキチオールを秤取し、これに白色ワセリンの
一部を加え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融した。
(2)残りの白色ワセリン及び親油型モノステアリン酸
グリセリンを水浴上で溶解した後、攪拌して80℃の混
合物を形成した。(3)乳鉢に酸化銅を秤取し、上記
(2)で調製された混合物を少量ずつ添加しながら均一
に攪拌し、約40℃になるまで攪拌下冷却した。(4)
次いで、上記(1)で調製された混合物を約40℃で添
加した後、固まるまでよく攪拌し、目的の酸化銅軟膏を
得た。
【0063】製造例17 製造例1における酸化亜鉛に代えて、酸化鉄、酸化ナト
リウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化バリ
ウム、酸化スズ、酸化コバルト、酸化チタン又は酸化バ
ナジウムを用いる以外は同様にして、酸化物含有軟膏を
得た。
【0064】 製造例18(軟膏) ヒノキチオール−銅錯体 0.5g 豚脂 300.0g サラシミツロウ 60.0g 白色ワセリン 適量 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオール−銅錯体を秤取し、これに豚脂の
一部を加え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融した。
(2)残りの豚脂、サラシミツロウ及び白色ワセリンを
水浴上で溶解した後、攪拌して80℃の混合物を形成し
た。均一に攪拌し、約40℃になるまで攪拌下冷却し
た。(3)次いで、上記(1)で調製された混合物を約
40℃で添加した後、固まるまでよく攪拌し、目的の軟
膏を得た。
【0065】 製造例19(軟膏) ヒノキチオール−銅錯体 0.1g オリーブ油 100.0g 局方単軟膏 適量 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオール−銅錯体を秤取し、これにオリー
ブ油の一部を加え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融し
た。(2)残りのオリーブ油及び局方単軟膏を水浴上で
溶解した後、攪拌して80℃の混合物を形成した。
(3)乳鉢に上記(2)で調製された混合物を少量ずつ
添加しながら均一に攪拌し、約40℃になるまで攪拌下
冷却した。(4)次いで、上記(1)で調製された混合
物を約40℃で添加した後、固まるまでよく攪拌し、目
的の軟膏を得た。
【0066】 製造例20(軟膏) 親油型モノステアリン酸グリセリン 50.0g 白色ワセリン 適量 γ−ツヤプリシン−銅錯体 0.05g グリセリン 30.0g 精製水 50.0g 合 計 1000.0g (1)ヒノキチオール−銅錯体のナトリウム塩、グリセ
リン及び精製水を約60℃に加温、均一に攪拌溶融し
た。(2)親油型モノステアリン酸グリセリン及び白色
ワセリンを水浴上で溶解した後、攪拌して60℃の混合
物を形成した。(3)上記(2)で調製された混合物に
上記(1)で調製された混合物を少量ずつ添加しながら
均一に攪拌し、約40℃になるまで攪拌下冷却した。
(4)乳鉢に上記(3)で調製された混合物を少量ずつ
添加した後、固まるまでよく攪拌し、目的の軟膏を得
た。
【0067】 製造例21(バニシングクリーム) ステアリン酸 10.0% パラフィンワックス(135F) 2.0% 鯨ロウ 2.0% セチルアルコール 2.0% イソオクタン酸セチル 5.0% モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO)3.0% 水酸化ナトリウム 0.15% 濃グリセリン 5.0% ヒノキチオール−銅錯体 0.02% エタノール 3.0% 香料 適量 精製水 残分 合 計 100.0% (1)ステアリン酸、パラフィンワックス(135
F)、鯨ロウ、セチルアルコール、イソオクタン酸セチ
ル及びモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン
(20EO)を80〜85℃に加温し、均一に溶融し
た。(2)水酸化ナトリウム、濃グリセリン及び精製水
を80〜85℃に加温し、均一に溶解した。(3)80
℃で上記(1)で調製された混合物に上記(2)で調製
された混合物を少量ずつ添加し、均一に乳化した後、攪
拌下45℃まで冷却した。(4)45℃で上記(3)で
調製された混合物に、エタノールにヒノキチオール−銅
錯体及び香料を均一に混合した溶液を添加後、均一に攪
拌し、更に攪拌下室温まで冷却して、目的のバニシング
クリームを得た。
【0068】 製造例22(クレンジングクリーム) サラシミツロウ 3.0% 流動パラフィン 30.0% セチルアルコール 2.0% イソオクタン酸セチル 10.0% トリエタノールアミン 0.2% プロピレングリコール 5.0% 酸化防止剤 適量 ヒノキチオール−銅錯体 0.05% 香料 適量 精製水 残分 合 計 100.0% 上記各成分を実施例4に準じて添加し、適宜加温攪拌後
クレンジングクリームを得た。
【0069】 製造例23(化粧水) エチルアルコール 10.0% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(9EO) 2.0% 感光素201号 0.001% 香料 適量 濃グリセリン 5.0% 1,3−ブチレングリコール 3.0% ヒノキチオール−銅錯体 0.001% 色素 適量 精製水 残分 合 計 100.0% (1)エチルアルコールにポリオキシエチレンラウリル
エーテル(9EO)、感光素201号、ヒノキチオール
−銅錯体及び香料を加え、均一に混合した。(2)精製
水に、濃グリセリン及び1,3−ブチレングリコールを
加え、均一に溶解した。(3)60℃で上記(1)で調
製された混合物に上記(2)で調製された混合物を加
え、均一に混合し、色素で着色し、化粧水を得た。
【0070】 製造例24(軟膏) 親油性モノステアリン酸グリセリン 2.0% 白色ワセリン 適量 ヒノキチオール−銅錯体 0.1% 合 計 100.0% (1)ヒノキチオール−銅錯体を秤取し、これに白色ワ
セリンの一部を加え、約40℃に加温、均一に攪拌溶融
した。(2)残りの白色ワセリン及び親油性モノステア
リン酸グリセリンを水浴上で溶解した後、攪拌して80
℃の混合物を形成した。(3)乳鉢に上記(2)で調製
された混合物を少量ずつ添加しながら均一に攪拌し、約
40℃になるまで攪拌下冷却した。(4)次いで、上記
(1)で調製された混合物を約40℃で添加した後、固
まるまでよく攪拌し、目的の軟膏を得た。
【0071】 製造例25(ペット用シャンプー) ラウロイルメチルアラニンナトリウム(30%) 40.0g ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0g ヒノキチオール−カルシウム錯体 1.0g 99.5%エタノール 3.0g pH調整剤 適量 精製水にて全量 100.0g 製造例26(固形石鹸) 石鹸素地 30.0g 硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム 50.0g グリセリルモノステアレート 5.0g セチルアルコール 5.0g 二酸化チタン 0.5g ヒノキチオール−銅錯体 0.05g 香料及び酸化防止剤 適量 製造例27 製造例18におけるヒノキチオール−銅錯体に代えて、
ヒノキチオール−鉄錯体、ヒノキチオール−カルシウム
錯体、ヒノキチオール−マグネシウム錯体、ヒノキチオ
ール−バリウム錯体、ヒノキチオール−スズ錯体、ヒノ
キチオール−コバルト錯体、ヒノキチオール−チタン錯
体又はヒノキチオール−バナジウム錯体を用いる以外は
同様にして、軟膏を得た。
【0072】試験例1(浮腫抑制試験) 試験薬剤としてヒノキチオール(高砂香料工業(株)
製、ヒノキチオールSP)及び酸化亜鉛(白水化学工業
(株)製、局方酸化亜鉛)を使用した。エタノールとし
ては、和光純薬工業(株)製の特級品を使用した。
【0073】下記表1に示すコントロール液及び被験調
製液は、それぞれ以下の方法で調製したものである。
【0074】コントロール液は、エタノールと同容量の
精製水を混合した調製液である。被験調製液は、ヒノキ
チオールをエタノールに溶解した液と酸化亜鉛を精製水
に混合した液を同容量混合し、均一に撹拌して得た下記
表1に記載の各濃度でヒノキチオール及び酸化亜鉛を含
有する調製液である。
【0075】これらのコントロール液及び被験調製液を
用いて、以下の方法でラットカラゲニン浮腫抑制試験を
行なった。
【0076】コントロール液又は被験調製液を0.1m
lずつ、ラットの右後足に、1日目1回、2日目2回塗
布し、3日目に右後足容積をラット後肢浮腫測定計(K
N−356、夏目製作所製)で測定後1回塗布すること
により、合計4回塗布した。最終塗布5時間後に、塗布
部位を精製水で洗い流し、1%(w/v)カラゲニン水溶液
を0.1ml右後肢足蹠皮下に注入した。注射5時間
後、右後足容積をラット後肢浮腫測定計で測定し、以下
の計算式により、浮腫率と抑制率を算出した。試験は、
実験日を変えて3回行ない、それぞれを実験A、実験B
及び実験Cとした。結果を下記表1に示す。
【0077】
【数1】
【0078】
【表1】
【0079】以上の結果から明らかなように、本発明組
成物によれば、有意に浮腫抑制作用が認められる。
【0080】試験例2(浮腫抑制試験) 酸化亜鉛に代えて塩化亜鉛又は酢酸亜鉛を用いた以外
は、試験例1と同様にしてラットカラゲニン浮腫抑制試
験を行ない、浮腫率と抑制率を算出した。塩化亜鉛及び
酢酸亜鉛は、和光純薬工業(株)製の特級品を使用し
た。結果を下記表2に示す。
【0081】
【表2】
【0082】以上の結果から明らかなように、亜鉛化合
物として塩化亜鉛又は酢酸亜鉛を用いた場合にも、有意
に浮腫抑制作用が認められる。
【0083】試験例3(浮腫抑制試験) 下記表3に示すコントロール液及び被験調製液は、それ
ぞれ以下の方法で調製したものである。
【0084】コントロール液は、エタノールと精製水を
7:3の容量比で混合した調製液である。被験調製液
は、ヒノキチオールをエタノールに溶解した液と塩化亜
鉛を精製水に溶解した液を7:3の容量比で混合し、均
一に撹拌して得た下記表3に記載の各濃度でヒノキチオ
ール及び塩化亜鉛を含有する調製液である。
【0085】このコントロール液及び被験調製液の調製
方法以外は、試験例1と同様にしてラットカラゲニン浮
腫抑制試験を行ない、浮腫率と抑制率を算出した。結果
を下記表3に示す。
【0086】
【表3】
【0087】試験例4(浮腫抑制試験) 製造例1(亜鉛華軟膏)の製造方法に準じて、下記表4
に記載の各濃度でヒノキチオール及び酸化亜鉛を含有す
る軟膏を調製した。コントロールとしては、ヒノキチオ
ール及び酸化亜鉛を含まない軟膏を同様に調製した。
【0088】これらの軟膏の1回の塗布量を0.1gと
する以外は、試験例1と同様にしてラットカラゲニン浮
腫抑制試験を行ない、浮腫率と抑制率を算出した。結果
を下記表4に示す。
【0089】
【表4】
【0090】試験例5(浮腫抑制試験) 試験例4と同様にして、下記表5に記載の各濃度でヒノ
キチオール及び酸化亜鉛を含有する軟膏を調製した。コ
ントロールとしては、ヒノキチオール及び酸化亜鉛を含
まない軟膏を同様に調製した。
【0091】これらの軟膏をカラゲニン注射直後及び
2.5時間後の合計2回塗布した以外は、試験例4と同
様にしてラットカラゲニン浮腫抑制試験を行ない、浮腫
率と抑制率を算出した。試験は2回行ない、それぞれ実
験A、実験Bとした。結果を下記表5に示す。
【0092】
【表5】
【0093】試験例6(浮腫抑制試験) 塩化亜鉛に代えて塩化銅を用いた以外は、試験例3と同
様にして、ラットカラゲニン浮腫抑制試験を行ない、浮
腫率と抑制率を算出した。塩化銅(二水和物)は、和光
純薬工業(株)製の特級品を使用した。結果を下記表6
に示す。
【0094】
【表6】
【0095】試験例7(浮腫抑制試験) 製造例18の製造方法に準じて、下記表7に記載の濃度
でヒノキチオール−銅錯体を含有する軟膏を調製した。
コントロールとしては、ヒノキチオール−銅錯体を含ま
ない軟膏を同様に調製した。
【0096】これらの軟膏の1回の塗布量を0.1gと
する以外は、試験例1と同様にしてラットカラゲニン浮
腫抑制試験を行ない、浮腫率と抑制率を算出した。ヒノ
キチオール−銅錯体としては、高砂香料工業(株)製を
使用した。結果を下記表7に示す。
【0097】
【表7】
【0098】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/28 33/24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は低級アルキル基を示す)で表わされるト
    ロポロン誘導体及びその塩の少なくとも一種と、金属化
    合物の少なくとも一種、又は (ii)一般式(II) 【化2】 (式中、R2 は低級アルキル基、Mは金属原子(亜鉛原
    子を除く)を示し、nは1〜4の整数であって金属Mの
    価数、mは配位数であってnと同じ整数を示す。)で表
    わされるトロポロン誘導体−金属錯体及びその塩の少な
    くとも一種を含有することを特徴とする抗炎症剤。
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