JPH08207031A - コンクリート製品成形用表面型 - Google Patents

コンクリート製品成形用表面型

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JPH08207031A
JPH08207031A JP2002795A JP2002795A JPH08207031A JP H08207031 A JPH08207031 A JP H08207031A JP 2002795 A JP2002795 A JP 2002795A JP 2002795 A JP2002795 A JP 2002795A JP H08207031 A JPH08207031 A JP H08207031A
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JP
Japan
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mold
concrete
resin
molding
concrete product
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JP2002795A
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English (en)
Inventor
Toru Suzuki
徹 鈴木
Takayoshi Yoshida
孝義 吉田
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MARUESU TEKKO KK
Original Assignee
MARUESU TEKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面型の耐久性を向上させるとともに、コン
クリート製品の成形を確実に行なうことができるように
する。 【構成】 平面状の受部21及び該受部21の周縁部に
設けられる周囲枠22を備えた保持体20と、該保持体
20の周囲枠22で囲まれた受部21の前面側に流動状
態で流し込まれ凝固させられてコンクリート製品Kの表
面を成形する成形面31を形成する凝固性材料からなる
型部材30とを備え、上記型部材30を、骨材及び該骨
材を結合する樹脂からなる結合材を有して構成されるレ
ジンコンクリートで形成した。上記レジンコンクリート
の骨材は、砂利,砂等の無機質骨材で形成され、全体の
60〜90重量%の比率で存在する。また、上記レジン
コンクリートの結合材は、ポリエステル,エポキシ,フ
ラン,フェノール,ポリウレタン,アクリルの少なくと
もいずれか1つの樹脂で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木用擁壁等のコンク
リート製品を成形する成型枠に用いられ、コンクリート
製品の表面を成形するコンクリート製品成形用表面型に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリート製品として、例え
ば、図7及び図8に示すような所謂L字擁壁といわれる
擁壁がある。このコンクリート製品Kは、土台壁1の一
側縁に表面壁2を立設して断面L字状に形成され、例え
ば、土台壁1を接地させて多数のコンクリート製品Kを
その端面3同士を接合して並べて構築する。そして、例
えば、土台壁1がわに土盛し、表面壁2で土盛した土を
塞き止め、この土盛した所に建物等を構築可能にしたも
のである。近年、このコンクリート製品Kの表面壁2の
表面2aに、平面以外の種々の模様を成型したものが用
いられるようになっている。
【0003】従来、図8に示すように、上記コンクリー
ト製品Kの表面2aの模様を成形する表面型4として
は、例えば、平面状のパネルからなる受部5a及び該受
部5aの周縁部に設けられる周囲枠5bを一体に備えた
保持体5を有し、この保持体5の受部5aの表面にゴム
で形成されコンクリート製品Kの表面を成形する型部材
6を付設したものがある。この表面型4の製造方法は、
図9に示すように、母型10の型面10aに保持体5を
その受部5aの表面を対面させて配置し、受部5aに設
けた注ぎ口5cから受部5aと母型10との間に凝固性
材料Mとしてのゴムを溶融して流し込んで凝固させて型
部材6を形成し製造している。
【0004】そして、この表面型4を用いてコンクリー
ト製品Kを成形するときは、図8に示すように、成型枠
12において、表面型4を周囲枠5bの上部の孔開き突
起7にクレーン等のフックを引掛けて吊り上げ、これを
成型枠12の支持板13の前面に位置させ、その受部5
の裏面に設けた係止突起14を支持板13の係止孔15
に係止して該表面型4を支持板9に支持するとともに、
支持板9を移動して表面型4の型部材6の成形面6aを
下型16に対向させ、端面型17を回動して下型16に
添わせ、この状態で、上から流動コンクリートを流し込
み、棒状のバイブレータ(図示せず)を流動コンクリー
ト内に差し込んで振動を与え、流動コンクリートから気
泡を発散させて密度を均一にし、更に、土台壁1の表面
をコテ等で平らにし、数時間養生し、その後、離型して
コンクリート製品Kを成形するようにしている。また、
表面模様の異なるコンクリート製品Kを成形するとき
は、表面型4をクレーン等で吊り上げて外し、その後、
新たな表面型4をクレーン等で吊り上げて上記と同様に
取付け、表面型4を交換するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の表面型4にあっては、表面型4の型部材6はゴムで
形成されているので、以下に掲げる欠点を有している。 コンクリート製品Kから型部材6を離型する際、型
部材6がゴムなので、強度が小さいことから、該型部材
6がコンクリート製品K側にくっついて、保持体5から
外れてしまうことがしばしばあり、表面型4の耐久性を
損ねている。 型部材6がゴムなので、ゴムは吸水性が高いことか
ら、繰返の成形によってふやけてしまい、型部材6の寿
命が短く、それだけ、表面型4の耐久性を損ねている。 型部材6がゴムなので、ゴムは表面硬度が小さいこ
とから摩耗し易く、繰返の成形によって成形面6aが崩
れてしまい、耐久性に劣る。 コンクリート製品Kを成形する際、流動コンクリー
ト内にバイブレータを差し込んで振動を与え、流動コン
クリートから気泡を発散させて密度を均一にするが、型
部材6がゴムで形成されているので、このバイブレータ
の振動を吸収して振動を打ち消す作用が生じ、流動コン
クリートへの振動の伝達が不十分になって気泡が抜けに
くいことがある。 等の問題があった。
【0006】そこで、本発明の課題は、耐久性を向上さ
せるとともに、コンクリート製品の成形を確実に行なう
ことができるようにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明のコンクリート製品成形用表面型は、平
面状の受部及び該受部の周縁部に設けられる周囲枠を備
えた保持体と、該保持体の周囲枠で囲まれた受部の前面
側に流動状態で流し込まれ凝固させられてコンクリート
製品の表面を成形する成形面を形成する凝固性材料から
なる型部材とを備えたコンクリート製品成形用表面型に
おいて、上記型部材を、骨材及び該骨材を結合する樹脂
からなる結合材を有して構成されるレジンコンクリート
で形成したものである。
【0008】そして、必要に応じ、上記レジンコンクリ
ートの骨材を、砂利,砂等の無機質骨材で形成し、全体
の60〜90重量%の比率で存在させている。また、必
要に応じ、上記レジンコンクリートの結合材を、ポリエ
ステル,エポキシ,フラン,フェノール,ポリウレタ
ン,アクリルの少なくともいずれか1つの樹脂で構成し
ている。
【0009】
【作用】この手段によれば、型部材がレジンコンクリー
トで形成され、レジンコンクリートは、その物性におい
て、特に引張り強度と曲げ強度が大きく、セメントコン
クリートと比較しても、耐摩耗性、耐薬品性が大きく、
不透水性である等の特性を有している。そのため、コン
クリート製品から型部材を離型する際、型部材の強度が
大きいことから、型部材がコンクリート製品側にくっつ
いて、保持体から外れてしまう事態が防止される。ま
た、不透水性であることから、繰返の成形によってふや
けてしまう事態が防止され、型部材の寿命が長くなる。
更に、表面硬度が大きいので、摩耗しにくく、繰返の成
形によって成形面が崩れてしまう事態が防止され、耐久
性が向上させられる。更にまた、コンクリート製品Kを
成形する際、流動コンクリート内にバイブレータを差し
込んで振動を与え、流動コンクリートから気泡を発散さ
せて密度を均一にするが、型部材の強度が大きいので、
このバイブレータの振動が吸収されることなく流動コン
クリートへ良く伝達され、気泡の抜けが充分に行なわれ
る。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例に
係るコンクリート製品成形用表面型を説明する。この実
施例に係る表面型Hは、図1,図2及び図7に示すよう
に、上記と同様に土台壁1と表面壁2とを備え他と接合
される端面3を有したL字擁壁といわれるコンクリート
製品Kを成形する成型枠12に設けられ、該コンクリー
ト製品Kの表面壁2の表面2aを成形するものである。
【0011】図1乃至図5に示すように、実施例に係る
表面型Hにおいて、20は鉄等の金属製の保持体であっ
て、コンクリート製品Kの表面2aの外形に合わせて周
縁部が矩形に形成された平面状の受部21と、該受部2
1の周縁部に設けられる周囲枠22とを備えている。こ
の保持体20の受部21は棒状の梁部材23を縦横に接
合して格子状に形成され、後述のレジンコンクリートか
らなる凝固性材料Mが流し込まれる空所24が形成され
ている。詳しくは、図3に示すように、例えば、受部2
1の寸法が、縦L1=1000mm,横L2=1700
mmのものにあって、例えば最大幅D=50mm以下の
梁部材23を縦方向に略等間隔で3本、横方向に略等間
隔で2本周囲枠22に掛け渡している。
【0012】また、受部21の梁部材23の裏面には、
コンクリート製品Kを成形する成型枠12に、当該表面
型Hを支持させるための上記と同様のフック状の係止突
起14が複数突設されている。また、表面型Hの周囲枠
22の上部には、上記と同様にクレーン等のフックが引
掛けられる孔開き突起7が設けられている。成型枠12
は、図1に示すように、上述したと同様に、成型枠12
の支持板13の前面に位置させられた表面型Hを、その
受部21の裏面に設けた係止突起14を支持板13の係
止孔15に係止することにより該表面型Hを支持板13
に支持するとともに、支持板13の移動により表面型H
を下型16に対向させ、端面型17の回動により下型1
6に添わせ、この状態で、上から流し込まれた流動コン
クリートを成形するものである。
【0013】30は凝固性材料Mからなる型部材であっ
て、保持体20の周囲枠22で囲まれた受部21の前面
側に流動状態で流し込まれ凝固させられてコンクリート
製品の表面を成形するものである。この型部材30は、
後述するように、母型10の型面に対面させた受部21
と上記母型10との間に凝固性材料Mを溶融して流し込
んで凝固させることにより、受部21に付設される。型
部材30の表面には、母型10によって成型され、コン
クリート製品Kの表面壁2の表面2aに付される模様が
形成された成形面31が形成されている。
【0014】凝固性材料Mとしては、所謂レジンコンク
リートが用いられる。レジンコンクリートは、砂利,砂
等の無機質骨材と、液状樹脂とを樹脂の増量材としての
炭酸カルシウム等の微粉体とともに混合し、硬化用の触
媒を用いて樹脂を重合反応させて硬化物に形成するもの
をいう。即ち、レジンコンクリートは、セメントコンク
リートと同様に結合材と骨材との複合材料で形成され、
種々のプラスチックコンクリートと呼ばれているものの
うち、結合材として、セメントと水の代わりに合成樹脂
のみを用いて骨材を結合させたものである。従って、セ
メントにゴムラテックス等のポリマを含有させるポリマ
セメントコンクリート等の他のプラスチックコンクリー
トと異なってセメントを含まない。成分は、例えば、結
合材としての樹脂が5〜20重量%、骨材が60〜90
重量%、その他の材料が5〜20重量%程度の比率とな
る。
【0015】レジンコンクリートの結合材としては、ポ
リエステル,エポキシ,フラン,フェノール,ポリウレ
タン,アクリル等の樹脂が用いられる。このうち、ポリ
エステルを結合材としたレジンコンクリートは、通称
「ポリコン」と呼ばれ、レジンコンクリートとしては一
般的である。図6に、これらの結合材別によるレジンコ
ンクリートの物性を示す。そして、一般に、物性強度の
うち、特に引張り強度と曲げ強度が大きいことから、セ
メントコンクリートと比較しても、耐久性に優れてい
る。また、耐薬品性にも優れ、耐摩耗性も大きい。更
に、不透水性である等の特性を有している。
【0016】骨材としては、砂,砂利,砕石,その他こ
れに類似の材料を用い、例えば、細骨材(10mmふる
いを全部通り、5mmふるいを重量で85%以上通る骨
材)と、粗骨材(5mmふるいに重量で85%以上とど
まる骨材)とを適宜混合して用いる。また、骨材中の含
水率はできるだけ少ないのが良いし、不純物の少ないも
のが良い。
【0017】その他、樹脂の増量効果を図り、成形性を
改善するとと同時に、耐摩耗性の向上や収縮の低下等の
性能の向上を図る目的で各種の微粒子状の充填材を混合
する。充填材としては、例えば、炭酸カルシウムやアル
ミニウム等の無機質材料、あるいは、木粉や繊維等の有
機質材料等適宜のものが用いられる。また、難然剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤、
脱泡剤、粘度調整剤、離型剤等の種々の添加剤が適宜加
えられる。更に、レジンコンクリート内部には、図4に
示すように、鋼材を格子状に組んだ補強材11が埋設さ
れる。
【0018】次に、この実施例に係る表面型Hを製造す
る工程について説明する。図5に示すように、予め、コ
ンクリート製品Kの表面壁2の表面2aに付される模様
が型面10aに形成されている母型10を用意する。母
型10の周囲は保持体20の周囲枠22の先端が隙間な
く当接するように平面に形成されている。そして、図4
及び図5に示すように、母型10上方に線材を格子状に
組んだ補強材11を設置するとともに、保持体20の周
囲枠22を母型10の周囲に密着させ、受部21を母型
10の型面10aに対面させておく。
【0019】また、凝固性材料Mとして流動レジンコン
クリートを作成する。この場合、例えば、ポリエステル
レジンコンクリートの例で説明すると、例えば、 容器内面に全く水分が付着していないミキサを用意す
る。 容器の中に練り上がりレジンコンクリートの重量の8
0%〜60%の乾燥した砂を入れる。 別の容器に練り上がりレジンコンクリートの重量の1
0%〜20%の樹脂を計量し、この中へ硬化剤としての
BPO(ベンゾイルパーオキシド)を樹脂重量の1%〜
3%加えて良く攪拌する。 使用の直前に常温硬化の時間短縮のためのジメチルア
ニリンを樹脂重量の0.1%〜0.3%添加して良く攪
拌する。 直ちに炭酸カルシウムを樹脂と同重量加えて良く攪拌
する。 ミキサの容器中にこの混合樹脂を加えて良く攪拌す
る。 このようにして、流動レジンコンクリートを用意する。
【0020】この流動レジンコンクリートを、図4に示
すように、格子状に形成された受部21の空所24から
流し込む。このとき、バイブレータで流動レジンコンク
リートに振動を与えて広げながら行なうのが望ましい。
これにより、流動レジンコンクリートが受部21と母型
10との間に流し込まれる。この場合、受部21の空所
24から流し込むので、空所24は、受部21の裏面に
大きく開口していることから、従来のように注ぎ口から
流し込むのに比較して、流動レジンコンクリートが万遍
なく流し込まれ、空隙ができたりして型部材30が不完
全に製造される事態が防止される。特に、流動レジンコ
ンクリートは、骨材を多く含んだコンクリートであるこ
とから粘度が高く、流動性に劣るが、このように受部2
1の空所24から流し込むので、確実に母型10の隅々
まで行き渡らせられる。その後、受部21の空所24に
露出した流動レジンコンクリートの表面をコテ等で平ら
にし、数時間養生し、その後、母型10から離型する。
これにより、図3に示すように、表面型Hが製造され
る。
【0021】そして、この表面型Hを用いてコンクリー
ト製品Kを成形するときは、図1及び図2に示すよう
に、成型枠12において、表面型Hをクレーン等で吊り
上げて成型枠12の支持板13の前面に位置させ、その
受部21の裏面に設けた係止突起14を支持板13の係
止孔15に係止して該表面型Hを支持板13に支持す
る。この場合、表面型Hの保持体20の受部21は、格
子状に形成されているので、重量が軽くなって軽量化し
ており、それだけ、表面型Hの取扱が容易に行なわれ、
そのため、型組作業効率が向上させられる。
【0022】次に、支持板13を移動して表面型Hの型
部材30の成形面を下型16に対向させ、端面型17を
回動して下型16に添わせ、この状態で、上から流動コ
ンクリートを流し込み、棒状のバイブレータ(図示せ
ず)を流動コンクリート内に差し込んで振動を与え、流
動コンクリートから気泡を発散させて密度を均一にす
る。この場合、凝固性材料Mがゴムの場合には、このバ
イブレータの振動を吸収して振動を打ち消す作用がある
ことから気泡が抜けにくかったが、これに比較して凝固
性材料Mはレジンコンクリートなので、硬質になってい
ることから、バイブレータの振動が良く流動コンクリー
トに伝達され、そのため、流動コンクリートの気泡が抜
け易く、コンクリート製品Kの密度を確実に均一にする
ことができる。そして、土台壁1の表面をコテ等で平ら
にし、数時間養生し、その後、離型してコンクリート製
品Kを成形する。このようにして、一つの表面型Hを用
いて、繰り返し同じ形状のコンクリート製品を成形す
る。
【0023】この場合、受部21が格子状になっている
ので、型部材30の受部21に対する接着面積がパネル
に比較して小さく、そのため、型部材30がゴムの場合
には、強度がないことから、離型時にコンクリート製品
側にくっついて、保持体20から外れてしまうことがし
ばしばあるが、これに比較して、実施例では型部材30
はレジンコンクリートで形成されているので、強度があ
り、そのため、離型時にコンクリート製品側にくっつい
て、保持体20から外れてしまう事態が防止され、耐久
性が極めて高いものになっている。
【0024】また、型部材30がゴムの場合には、ゴム
は吸水性が高いことから、繰返の成形によってふやけて
しまい、型の寿命が短いが、これに対して、型部材30
はレジンコンクリートで形成されているので、吸水性が
極めて低く、そのため、ふやけて使用に耐えられなくな
ることがなく、この点でも耐久性が向上させられる。
【0025】更にまた、型部材30がゴムの場合には、
ゴムは表面硬度が小さいことから摩耗易く、繰返の成形
によって成形面が崩れてしまい易いが、これに対して、
型部材30はレジンコンクリートで形成されているの
で、耐摩耗性が高く、そのため、成形面が崩れてしまう
事態が防止され、、この点でも耐久性が向上させられ
る。
【0026】また、表面模様の異なるコンクリート製品
Kを成形するときは、表面型Hをクレーン等で吊り上げ
て外し、その後、新たな表面型Hをクレーン等で吊り上
げて上記と同様に取付け、表面型Hを交換するようにし
ている。この場合も、表面型Hの保持部の受部21は、
格子状に形成されているので、重量が軽くなって軽量化
しており、それだけ、表面型Hの取扱が容易に行なわ
れ、そのため、表面型Hの着脱作業効率が向上させられ
る。
【0027】尚、レジンコンクリートの成分や混合比
は、上述した内容のものに限定されるものではなく、種
々に調整して良い。また、上記実施例では、保持体20
の受部21を格子状に形成したが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、従来と同様にパネルで形成しても
良く、適宜変更して差し支えない。また、上記実施例に
おいては、本発明を、コンクリート製品Kとして擁壁の
表面を成形する表面型Hに適用したものについて説明し
たが、必ずしもこれに限定されるものではなく、平板状
の化粧板等種々のコンクリート製品を成形する表面型に
適用しても良いことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ート製品成形用表面型によれば、型部材を、骨材及び該
骨材を結合する樹脂からなる結合材を有して構成される
レジンコンクリートで形成したので、型部材を、その引
張り強度と曲げ強度を大きくでき、セメントコンクリー
トと比較しても、耐摩耗性、耐薬品性を大きくすること
ができるとともに、不透水性にすることができる。その
ため、コンクリート製品から型部材を離型する際、型部
材の強度が大きいことから、型部材がコンクリート製品
側にくっついて、保持体から外れてしまう事態を防止す
ることができ、表面型の耐久性を向上させることができ
る。また、不透水性であることから、繰返の成形によっ
てふやけてしまう事態を防止することができ、それだ
け、型部材の寿命を長くでき、表面型の耐久性をより一
層向上させることができる。更に、表面硬度が大きいの
で、摩耗しにくく、繰返の成形によって成形面が崩れて
しまう事態を防止でき、この点でも耐久性を向上させる
ことができる。
【0029】更にまた、コンクリート製品を成形する
際、流動コンクリート内にバイブレータを差し込んで振
動を与え、流動コンクリートから気泡を発散させて密度
を均一にする場合において、型部材の強度が大きいの
で、このバイブレータの振動が吸収されることなく流動
コンクリートへ良く伝達することができ、そのため、気
泡の抜けを充分に行なうことができ、それだけ、コンク
リート製品の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンクリート製品成形用
表面型をこれが用いられる成型枠とともに示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施例に係るコンクリート製品成形用
表面型をこれが用いられる成型枠とともに示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の実施例に係るコンクリート製品成形用
表面型を示す裏面斜視図である。
【図4】実施例に係るコンクリート製品成形用表面型の
製造時の状態を示す斜視図である。
【図5】実施例に係るコンクリート製品成形用表面型の
製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例に係るコンクリート製品成形用
表面型の凝固性材料であるレジンコンクリートの特性を
セメントコンクリートとの比較において示す表である。
【図7】実施例に係る表面型が成形するコンクリート製
品の構築例を示す図である。
【図8】従来のコンクリート製品成形用表面型をこれが
用いられる成型枠とともに示す斜視図である。
【図9】従来のコンクリート製品成形用表面型の製造方
法を示す断面図である。
【符号の説明】
K コンクリート製品 H 表面型 M 凝固性材料 1 土台壁 2 表面壁 2a 表面 3 端面 4 表面型 5 保持体 5a 受部 5b 周囲枠 5c 注ぎ口 6 型部材 10 母型 10a 型面 12 成型枠 13 支持板 14 係止突起 15 係止孔 16 下型 17 端面型 20 保持体 21 受部 22 周囲枠 23 梁部材 24 空所 30 型部材 31 成形面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の受部及び該受部の周縁部に設け
    られる周囲枠を備えた保持体と、該保持体の周囲枠で囲
    まれた受部の前面側に流動状態で流し込まれ凝固させら
    れてコンクリート製品の表面を成形する成形面を形成す
    る凝固性材料からなる型部材とを備えたコンクリート製
    品成形用表面型において、上記型部材を、骨材及び該骨
    材を結合する樹脂からなる結合材を有して構成されるレ
    ジンコンクリートで形成したことを特徴とするコンクリ
    ート製品成形用表面型。
  2. 【請求項2】 上記レジンコンクリートの骨材は、砂
    利,砂等の無機質骨材で形成され、全体の60〜90重
    量%の比率で存在することを特徴とする請求項1記載の
    コンクリート製品成形用表面型。
  3. 【請求項3】 上記レジンコンクリートの結合材は、ポ
    リエステル,エポキシ,フラン,フェノール,ポリウレ
    タン,アクリルの少なくともいずれか1つの樹脂で構成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載のコ
    ンクリート製品成形用表面型。
JP2002795A 1995-02-08 1995-02-08 コンクリート製品成形用表面型 Pending JPH08207031A (ja)

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JP2002795A JPH08207031A (ja) 1995-02-08 1995-02-08 コンクリート製品成形用表面型

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JP2002795A JPH08207031A (ja) 1995-02-08 1995-02-08 コンクリート製品成形用表面型

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JP2002795A Pending JPH08207031A (ja) 1995-02-08 1995-02-08 コンクリート製品成形用表面型

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04201410A (ja) * 1990-11-30 1992-07-22 Mitsui Petrochem Ind Ltd コンクリート成形体製造用樹脂型枠及び該成形体の製造方法
JPH06166016A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Maruesu Tekko Kk コンクリート成型品の表面型及びその製造方法

Patent Citations (2)

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