JPH08203571A - 圧接ジョイントコネクタにおける電線の装着異常検出装置 - Google Patents

圧接ジョイントコネクタにおける電線の装着異常検出装置

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JPH08203571A
JPH08203571A JP7028666A JP2866695A JPH08203571A JP H08203571 A JPH08203571 A JP H08203571A JP 7028666 A JP7028666 A JP 7028666A JP 2866695 A JP2866695 A JP 2866695A JP H08203571 A JPH08203571 A JP H08203571A
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JP
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cover
pressure contact
electric wire
case
wire
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JP7028666A
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Inventor
Yoshio Okura
良夫 大倉
Yuichi Ito
友一 伊藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線が異常に装着されたことをカバーの組付
け時に検出する。 【構成】 電線Wfが2つの圧接溝12に跨って装着さ
れると、電線Wfがケース10の圧接溝開口面11上に
乗り上がるため、カバー押動体44がカバー30を押し
下げる際に、カバー押動体44と一体的に下動するチェ
ックピン60が途中で電線Wfに突き当たってそれ以上
の下動を阻止される。これ以降は、カバー押動体44の
下動に伴ってチェックピン60がカバー押動体44に対
して相対的に上動し、両接点部61L,61Uが両電極
部56L,56Uから離間してその両電極部56L,5
6Uの間が非導通状態となる。これが導通検査回路64
で検知されることにより、電線Wfの装着異常が検出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧接ジョイントコネク
タにおいて電線が異常に装着されたことを検出する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧接ジョイントコネクタとしては、図1
2に示すものがある。これは、ケース71と、このケー
ス71に装着されるカバー72と、ケース71に装着さ
れるジョイントターミナル74とから構成される。ケー
ス71には、電線Wが嵌入可能な複数の圧接溝73が並
列して形成されている。ジョイントターミナル74は、
その複数の電線受け溝(図示せず)を夫々圧接溝73内
に待機させた状態で取り付けられ、電線受け溝の受入部
に形成した圧接刃74Aが圧接溝73の開口部に位置し
ている。カバー72は、ケース71を覆うように取り付
けられるようになっており、カバー72の天井面には圧
接溝73内に進入可能な圧接突起(図示せず)が形成さ
れている。
【0003】かかる圧接ジョイントコネクタ70は、ま
ず図12に示すように圧接溝73に電線Wを浅く嵌入し
て仮係止状態とし、この仮係止状態においてカバー72
をケース71に装着するという手順で組付が行われる。
この組付け動作においては、そのカバーの圧接突起が電
線Wを圧接溝73内に押し込み、これに伴って、圧接刃
74Aが電線Wの被覆を切開すると共にその芯線が電線
受け溝の両側縁と接触するようになる。これにより、圧
接溝73に嵌入された全ての電線Wがジョイントターミ
ナル74を介して導通可能状態に接続されるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような圧接ジョ
イントコネクタ70においては、電線Wの圧接溝73へ
の仮係止が手作業によって行われる。そのため、符号W
fで示した電線のように図12における左から3番目の
圧接溝73と4番目の圧接溝73の間に跨るように斜め
に装着され、その電線Wfがケース71の上面に乗り上
がった状態となる場合がある。
【0005】ところが、このような状態でカバー72が
装着された場合でも、電線Wfがケース71とカバー7
2との間で押し潰されることによってカバー72は正規
の状態と殆ど同じようにケース71に装着されてしま
う。しかし、この状態ではカバー72が無理に組み付け
られているため、カバー72、ケース71、これらをロ
ックするための係合部等に過大な応力が生じ、これらの
部材のガタ付きや破損を生じさせる虞がある。また、電
線Wfが引っ張られたときにはその電線Wfが圧接溝7
3から外れ易いため、その電線Wfの外れによってカバ
ー71に破壊を招くような無理な力が作用することにな
る。
【0006】そこで、電線Wfの装着が異常であること
を検出しなければならないのであるが、カバー72は無
理がかかった状態であっても一応ケース71には組み付
けられてしまうため、組付け後では外観からは電線Wf
の装着の異常を発見することは難しい。
【0007】また、異常装着された電線Wfは部分的に
圧接溝73に嵌入されることになるのであるが、圧接刃
74Aはその電線Wfが嵌入される位置に配置されてい
ることから、電線Wfは圧接刃74Aで切開されて芯線
をジョイントターミナル74に接触させることになり、
この装着異常の電線Wfは他の正常に装着された電線W
と電気的に導通可能となってしまう。したがって、組付
け後に電線間の導通の有無を検出する導通検査が行われ
ても、この導通検査では電線Wfの装着状態が正常か異
常であるかを識別することは不可能である。
【0008】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、電線が異常に装着されたことを組付け工程
において検出することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ケー
スに並列して形成した圧接溝に沿って電線を配した仮係
止状態からケースにカバーを組み付けるのに伴い、電線
を圧接溝内に押し込むと共にそのケースに装着したジョ
イントターミナルの圧接刃が電線の被覆を切開してその
芯線をジョイントターミナルと接触させることにより、
そのジョイントターミナルを介して電線同士が電気的導
通可能に接続されるようにした圧接ジョイントコネクタ
において、カバーには、ケースの圧接溝が開口する圧接
溝開口面上における隣り合う圧接溝間の位置に対応して
貫通孔が形成されると共に、カバーの外方には貫通孔と
同軸上に、電線が隣り合う圧接溝間に跨って斜めに装着
されていることを検出する検出手段が配されている構成
としたところに特徴を有する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、ケ
ースに対してカバーを組付け方向に押動するカバー押動
部材を備え、カバー押動部材には、貫通孔を貫通して圧
接溝開口面上における電線の存在の有無を検出するチェ
ックピンが軸方向へ変位可能に設けられているケースに
対してカバーを組付け方向に押動するカバー押動部材を
備え、カバー押動部材には、貫通孔を貫通して圧接溝開
口面上における電線の存在の有無を検出するチェックピ
ンが軸方向へ変位可能に設けられている構成としたとこ
ろに特徴を有する。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、電線が隣り合う2
つの圧接溝の間に跨って斜めに装着されると、その電線
は両圧接溝の間において圧接溝開口面の上に乗り上がる
ことになる。このような電線の異常な布線がなされるた
場合、その真上にカバーの貫通孔が位置し、加えて検出
手段が貫通孔と同軸で配されているため、検出手段によ
って異常な布線が検出される。
【0012】請求項2の発明においては、カバー押動部
材がカバーを押してケースへの組付けを行うと、チェッ
クピンが貫通孔を貫通して圧接溝開口面と対向する。こ
のとき、圧接溝開口面上に電線が存在していると、チェ
ックピンが電線に突き当たることによって後退する。こ
のチェックピンが後退することに基づき、電線が異常に
装着されたことが検出手段によって検知される。
【0013】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
電線が異常に装着されて圧接溝開口面の上に乗り上がっ
たことを検知することができるから、電線が異常に装着
されたままで使用されることを防止することができる。
しかも、異常の検知はカバーの組付け工程に伴って行わ
れるから、組付け後の別工程において電線の異常装着の
検知を行う場合に比べて、作業効率に優れている。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1乃
至図11を参照して説明する。本実施例の圧接ジョイン
トコネクタ1は、ケース10、ジョイントターミナル2
0及びカバー30から構成される。
【0015】ケース10は、合成樹脂材料からなり、上
面が圧接溝開口面11となっていて、全体として左右方
向に細長い形状をなしている。圧接溝開口面11には複
数の圧接溝12が左右方向に並列して形成されている。
各圧接溝12は、夫々、ケース10の前後方向に形成さ
れ、圧接溝開口面11において上方に開放されていると
共にケース10の前後両面にも開放されている。また、
ケース10の下面(圧接溝開口面11と反対側の面)に
は、圧接溝12の前後面への開放部に連続する逃がし凹
部13が形成されている。さらに、各圧接溝12の前端
の開放部に近い位置と後端の開放部に近い位置には夫々
取付溝14が形成されている。
【0016】なお、ケース10の前後両面の下縁には拡
開規制部15が上向きに形成されており、後述するよう
にカバー30を組み付けた状態においては拡開規制部1
5がカバー30の前後両縁に対して外側から係止し、も
って、カバー30が外側へ広がるのが防止されるように
なっている。また、ケース10の左右両端には、その下
端縁から立ち上がって外端面10Aとの間にカバー30
の左右の壁部30Aが嵌入可能な間隔を空けた壁部16
が撓み変形可能に形成され、この壁部16には、カバー
30の係止突起32と係合可能な係止孔17が形成され
ている。
【0017】ジョイントターミナル20は、導電性材料
からなる金属板材を所定形状に打ち抜くと共に曲げ加工
することによって成形されている。ジョイントターミナ
ル20は、板面を前後方向に向けて前後で対をなす複数
対の電線受け部21と、板面が水平になる姿勢で電線受
け部21を連結する複数の連結部22とからなる。各対
の電線受け部21は、その左右両縁及び下縁を取付溝1
4に嵌合させた状態で各圧接溝12に嵌装されている。
かかる電線受け部21には圧接溝12と整合するように
上方に開放した受け溝23が形成されている。この受け
溝23の上端部は上向きに拡がった圧接刃24となって
おり、電線Wが圧接溝12に押し込まれるときに電線W
の被覆Waが圧接刃24で切開されて芯線Wbが露出す
るようになっている。また、受け溝23は電線Wの芯線
Wbの直径寸法よりも少し小さい間隔を空けており、電
線Wが受け溝23内に押し込まれた状態においてはその
受け溝23の両側縁が圧接刃24で切開されて露出した
芯線Wbと電気的導通可能状態に接触するようになって
いる。さらに、各連結部22は隣り合う圧接溝12の間
の各圧接溝開口面11に密着するように配されていて、
これらの連結部22によって全ての電線受け部21が導
通可能状態となっている。かかるジョイントターミナル
20を介すことにより、各受け溝23内に嵌入された電
線Wが全て電気的導通可能状態に接続されるようにな
る。
【0018】カバー30は、合成樹脂材料からなり、下
面が開放されていて圧接溝開口面11を覆うようにして
ケース10に組付けられるようになっている。カバー3
0の天井面36には、ケース10への組付け状態におい
て各圧接溝12内に進入可能な複数の圧接突起31が形
成されている。この圧接突起31は、圧接溝12に沿わ
せてその上部位置に載せた電線Wを圧接溝12内に押し
込む機能を有している。
【0019】さらに、カバー30には、ケース20に取
り付けられた状態においてその圧接溝開口面11上にお
ける隣り合う圧接溝12,12の間の各位置と対向可能
な複数の貫通孔35が形成されている。この貫通孔35
には、後述するように電線Wの布線異常を検出するため
のチェックピン60が貫通可能となっている。
【0020】また、カバー30の左右両端面には、係止
突起32とこの係止突起を挟むように位置する一対の被
ガイド部33が突出形成されている。カバー30をケー
ス10に組み付ける際には、カバー30の左右両側壁部
30Aが壁部16の内側の隙間にガタ付きなく入り込む
と共に被ガイド部33が壁部16の両側面に摺接し、こ
れによって、カバー30はケース10に対して前後左右
に遊動することなく一定姿勢を保持しつつ平行移動して
組み付けられるようになっている。
【0021】また、組付け状態では、係止突起32と係
止孔17との係合によりケース10とカバー30が離脱
不能にロックされるようになっている。なお、ロック状
態で壁部16を外側へ弾性変形させると係止孔17が係
止突起32から外れるため、カバー30をケース10か
ら離脱させることが可能になる。
【0022】次に、上記ケース10及びカバー30に電
線Wを圧接するための圧接装置40について図9を参照
して説明する。圧接装置40は図示しない基台に立設し
たブラケット41、ブラケット41に固定した支持板4
2、ブラケット41に固定した油圧シリンダ43、及
び、油圧シリンダ43に取り付けたカバー押動体(カバ
ー押動部材)44とからなる。支持板42の上にはケー
ス支持具(ケース支持部材)45が取り付けられ、この
ケース支持具45にはケース10が圧接溝開口面11を
上に向けた姿勢で保持されるようになっている。油圧シ
リンダ43の下向きに突出するピストンロッド(図示せ
ず)の先端にはケース支持具45の真上に位置するよう
に昇降ブロック46が固定され、この昇降ブロック46
の下面にはカバー押動体44が取り付けられている。こ
のカバー押動体44の下面には、カバー30の上部がガ
タ付きなく嵌合可能となっている。油圧シリンダ43が
作動してピストンロッドが進退すると、カバー押動体4
4が一定姿勢のままで平行に上下動してケース支持具4
5上の圧接ジョイントコネクタ1に対して接離するよう
になっている。
【0023】かかる圧接装置40を用いて圧接を行う際
には、まず、図1に示すように、電線Wを圧接溝12に
沿わせて圧接刃24の上に載せて受け溝23内に深く入
り込まない程度に浅く嵌め込む。そして、そのケース1
0の上にカバー30を軽く被せて図2に示すようにカバ
ー30の両端壁部30Aをケース10の両端面10Aと
壁部16との間に浅く嵌合すると共に、壁部の両側に被
ガイド部33を嵌合する。
【0024】このようにして仮組みした圧接ジョイント
コネクタ1を圧接装置40のケース10支持具にセット
し、この状態で油圧シリンダ43を作動させると、カバ
ー押動体44がカバー30の上部に嵌合してこのカバー
30を押し下げてケース10に組み付ける。このカバー
30がケース10に組み付けられる動作に伴い、カバー
30の圧接突起31が電線Wを圧接溝12内に深く押し
下げ、電線Wの樹脂被覆Waが圧接刃24で切開された
後、電線Wの芯線Wbが受け溝23内に深く入り込んで
電線受け部21と接触する。これにより、各圧接溝12
内に嵌入された電線W同士がジョイントターミナル20
を介して互いに電気的に導通可能な状態となる。
【0025】カバー30が組み付けられると、係止突起
32と係止孔17との係合によってカバー30とケース
10は離脱不能にロックされる。また、電線Wの圧接溝
12から延出した部分はカバー30の下縁で下向きに曲
げられることにより逃がし溝13を通ってカバー30の
外部へ延びることになる。このようにして圧接された電
線Wは、受け溝23の側縁部が被覆Waに食い込むこと
と、電線Wのカバー30で曲げられた部分がカバー30
とケース10とに対して引っ掛かりを生じることによ
り、圧接ジョイントコネクタ1に対して抜けるのが阻止
されて一体化される。
【0026】次に、電線Wが正しく圧接溝12に装着さ
れたか否かを検出するための手段を図10及び図11を
参照して説明する。圧接装置40のカバー押動体44に
は、ケース10の圧接溝開口面11上における隣り合う
圧接溝12,12の間の各位置、即ち、カバー30の各
貫通孔35と対応可能な複数の取付孔50が上下に貫通
して形成されている。各取付孔50には、夫々、他の取
付孔50との間の絶縁を図るための絶縁性外筒51が内
嵌されている。絶縁性外筒51には導電性外筒52が内
嵌されており、導電性外筒52の下面壁に形成した小径
の支持孔53には絶縁性ガイド筒54が嵌装されてい
る。導電性外筒52には絶縁性内筒55が内嵌されてい
て、この絶縁性内筒55よりも内側には導電性外筒52
の下面壁が露出しており、これが後述するチェックピン
60と接触可能な下部電極部56Lとなっている。絶縁
性内筒55のほぼ中間高さの位置には下部ガイド孔55
Bの形成された仕切部55Aが形成され、この仕切部5
5Aよりも上側の空間内は導電性内筒57が嵌装されて
いる。導電性内筒57の下面壁には下部ガイド孔55B
と整合する上部ガイド孔57Bが形成されており、下面
壁の上部ガイド孔57Bの周囲の部分は上部電極部56
Uとなっている。
【0027】絶縁性内筒55内にはチェックピン60が
装着されている。チェックピン60は導電性を有し、絶
縁性ガイド筒54、下部ガイド孔55B及び上部ガイド
孔57Bに挿通されることによってジョイントターミナ
ル20の連結部22に対して接離する方向の移動を可能
に支持されている。チェックピン60のほぼ中間高さの
位置には鍔状の下部接点部61Lが形成されていると共
に、上端位置には同じく鍔状の上部接点部61Uが形成
されている。これらの上下両接点部61L,61Uの位
置は上下両電極部56L,56Uに対して同時に接触可
能となるように設定されており、この接触状態において
は下部電極部56Lと上部電極部56Uとがチェックピ
ン60を介して電気的導通可能となる。
【0028】かかるチェックピン60は、仕切部55A
と下部接点部61Lとの間に介装した圧縮コイルバネ6
2により下方向に付勢されていて、常には両接点部61
L,61Uを夫々電極56L,56Uに接触させて導通
可能にする待機位置に保持されている。また、チェック
ピン60が待機位置から圧縮コイルバネ62の付勢に抗
して上方へ移動すると、両接点部61L,61Uが両電
極56L,56Uから離間するため、両電極56L,5
6Uの間では電気的に非導通の状態となる。
【0029】さらに、下部電極部56Lを有する導電性
外筒52の上端と上部電極部56Uを有する導電性内筒
57の上端とには、夫々、リード線63が接続され、両
リード線63はカバー押動体44と昇降ブロック46と
の間に設けた配線空間65を通して導通検査回路64に
接続されている。この導通検査回路64においては、下
部電極部56Lと上部電極部56Uとの間における導通
の有無が検出され、その結果に基づいて、ランプの点灯
やブザーの鳴動等の図示しない表示手段に対して制御信
号が出力される。両電極部56L,56Uの間に導通が
ある場合には、表示手段において「電線Wが正しく圧接
溝12に装着されている」旨の表示がなされ、両電極部
56L,56Uの間に導通が無い場合には、「電線Wが
正しく圧接溝12に装着されていない」旨の表示がなさ
れる。
【0030】かかるチェックピン60は、カバー30の
各貫通孔35と対応可能であって、カバー30がカバー
押動体44と嵌合した状態においては各チェックピン6
0が貫通孔35を貫通するようになっている。そして、
カバー30がケース10に正しく組み付けられた状態に
おいては、カバー30の天井面36と圧接溝開口面11
上に配されているジョイントターミナル20の連結部2
2の上面との間には、所定の間隙「S」が空くように設
定されている。
【0031】また、待機位置にある状態においてはチェ
ックピン60の下端部60Aがカバー押動体44から突
出している。この突出長さは圧接を行う際にカバー押動
体44とカバー30とが嵌合した状態において、カバー
30の貫通孔35を貫通してその下方へ所定の寸法だけ
突出するように設定されている。このときのカバー30
の天井面36からの突出寸法「L」は上記間隙寸法
「S」よりも小さくなっている(図10を参照)。ま
た、突出寸法「L」と間隙寸法「S」の差の大きさは電
線Wの外径寸法よりも大きくなるように設定されてい
る。したがって、カバー30と連結部22との間に電線
Wが存在した場合には、この電線Wにチェックピン60
の下端60Aが突き当たることになるため、チェックピ
ン60は圧縮コイルバネ62の付勢に抗して待機位置か
ら上方へ移動することになる。
【0032】次に、本実施例の作用について説明する。
各電線Wが夫々1つの圧接溝12に沿って正しく仮係止
されている場合には、カバー30をケース10に仮組付
けした状態においてカバー30とジョイントターミナル
20の連結部22との間には電線Wは存在しない。した
がって、圧接装置40で圧接を行った際には図10に示
すようにチェックピン60は接点部61L,61Uを電
極部56L,56Uに接触させた待機位置に保持された
ままであり、導通検査回路64においては下部電極部5
6Lと上部電極部56Uとの間に導通が存在することが
検知され、表示手段においては、「電線Wが正しく圧接
溝12に装着されている」旨の表示がなされる。
【0033】電線が圧接溝12に正しく装着されず、図
4に示すように隣り合う2つの圧接溝12の間に跨って
斜めに装着された場合には、その符号Wfで示す電線が
両圧接溝12の間における圧接溝開口面11上に配した
ジョイントターミナル20の連結部22に乗り上がった
状態になる。このため、圧接装置40においてカバー押
動体44がカバー30を押し下げる際に、カバー押動体
44と一体的に下動するチェックピン60の下端60A
が途中で電線Wfの上面に突き当たり、チェックピン6
0の下動が阻止される。これ以降は、カバー押動体44
の下動に伴い、チェックピン60が圧縮コイルバネ62
の付勢に抗してカバー押動体44に対して相対的に上動
して貫通孔35中に退避することになる。このチェック
ピン60の相対的上動により、図11に示すように両接
点部61L,61Uが両電極部56L,56Uから離間
してその両電極部56L,56Uの間が非導通状態とな
り、これが導通検査回路64において検知される。そし
て、表示手段においては、「電線Wfが正しく圧接溝1
2に装着されていない」旨の表示がなされる。この表示
により電線Wfが2つの圧接溝12に跨って斜めに装着
されたことが判るのである。
【0034】このように、本実施例によれば、電線Wf
が異常に装着されて圧接溝開口面11の上に乗り上がっ
たことを検知することができるから、電線Wfが異常に
装着されたままで使用されることを防止することができ
る。しかも、異常の検知はカバー30の組付け工程に伴
って行われるから、組付け後の別工程において電線Wf
の異常装着の検知を行う場合に比べて、作業効率に優れ
ている。
【0035】なお、本実施例によれば、電線Wfの異常
装着だけでなく、電線W以外の異物がケース10とカバ
ー30との間に噛み込んだことを検知することも可能と
なっている。
【0036】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0037】(1)本発明における電線Wfの異常装着
を検知する手段は、上記実施例で説明したものに限ら
ず、ターミナルの構成も含まれる。その例としては、異
常に装着された電線Wfに突き当たったときにチェック
ピン60がカバー押動体44から上方に突出するように
しておいて、そのチェックピン60の突出の有無を目視
や光学式センサにより検出する構成や、カバー押動体4
4にケース10の連結部22との間の距離を測定する距
離センサを設けて、その測定値に基づいて電線Wの異常
の有無を検出する構成等がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカバーとケースを分離した
状態の一部切欠斜視図
【図2】カバーをケースに仮組みした状態の斜視図
【図3】カバーをケースに完全に組み付けた状態の斜視
【図4】電線が正しく仮係止されていない状態の部分斜
視図
【図5】カバーとケースを分離した状態の一部切欠正面
【図6】カバーをケースに組み付けた状態の一部切欠正
面図
【図7】図6のA−A断面図
【図8】図6のB−B断面図
【図9】圧接装置の外観斜視図
【図10】電線異常検出手段において電線が正しく装着
された状態をあらわす拡大断面図
【図11】電線異常検出手段において電線が異常布線さ
れた状態をあらわす拡大断面図
【図12】従来の圧接ジョイントコネクタの分離状態を
あらわす一部切欠斜視図
【符号の説明】
1…圧接ジョイントコネクタ 10…ケース 11…圧接溝開口面 12…圧接溝 20…ジョイントターミナル 24…圧接刃 30…カバー 35…貫通孔 44…カバー押動体(カバー押動部材) 45…ケース支持具(ケース支持部材) 60…チェックピン W,Wf…電線 Wa…被覆 Wb…芯線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに並列して形成した圧接溝に沿っ
    て電線を配した仮係止状態から前記ケースにカバーを組
    み付けるのに伴い、前記電線を前記圧接溝内に押し込む
    と共にそのケースに装着したジョイントターミナルの圧
    接刃が前記電線の被覆を切開してその芯線を前記ジョイ
    ントターミナルと接触させることにより、そのジョイン
    トターミナルを介して前記電線同士が電気的導通可能に
    接続されるようにした圧接ジョイントコネクタにおい
    て、 前記カバーには、前記ケースの前記圧接溝が開口する圧
    接溝開口面上における隣り合う前記圧接溝間の位置に対
    応して貫通孔が形成されると共に、前記カバーの外方に
    は前記貫通孔と同軸上に、前記電線が隣り合う前記圧接
    溝間に跨って斜めに装着されていることを検出する検出
    手段が配されていることを特徴とする圧接ジョイントコ
    ネクタにおける電線の装着異常検出装置。
  2. 【請求項2】 ケースに対してカバーを組付け方向に押
    動するカバー押動部材を備え、前記カバー押動部材に
    は、貫通孔を貫通して圧接溝開口面上における電線の存
    在の有無を検出するチェックピンが軸方向へ変位可能に
    設けられていケースに対してカバーを組付け方向に押動
    するカバー押動部材を備え、前記カバー押動部材には、
    貫通孔を貫通して圧接溝開口面上における電線の存在の
    有無を検出するチェックピンが軸方向へ変位可能に設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の圧接ジョイ
    ントコネクタにおける電線の装着異常検出装置。
JP7028666A 1995-01-24 1995-01-24 圧接ジョイントコネクタにおける電線の装着異常検出装置 Pending JPH08203571A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11204170A (ja) * 1998-01-12 1999-07-30 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネスと電気接続箱の接続構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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