JPH08203166A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JPH08203166A
JPH08203166A JP7178150A JP17815095A JPH08203166A JP H08203166 A JPH08203166 A JP H08203166A JP 7178150 A JP7178150 A JP 7178150A JP 17815095 A JP17815095 A JP 17815095A JP H08203166 A JPH08203166 A JP H08203166A
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JP
Japan
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magnetic head
tape
tape guide
head device
guide
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Pending
Application number
JP7178150A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Tanaka
繁 田中
Haruhiko Yoshida
治彦 吉田
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7306515A priority patent/JPH0969252A/ja
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Priority to CN95118317A priority patent/CN1129838A/zh
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/602Guiding record carrier for track selection, acquisition or following
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/10Structure or manufacture of housings or shields for heads

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 追従性及び位相特性に優れた磁気ヘッド装置
を機械的強度、機械的精度及び摺動特性を損なうことな
く提供すること。 【構成】 磁気ヘッド1が設けられる取付台27に、磁
気ヘッド1にほぼ隣接する位置に第1のテープガイド3
8を設けるとともに、磁気ヘッドから離間した位置に第
2のテープガイド48を設けてなる磁気ヘッド装置にお
いて、取付台27は高精度の材料を、テープガイド3
8、48は高摺動特性の材料の成形品を一体的に構成し
てなり、第1のテープガイド38の一方の突部の内壁が
直立面で、他方の突部の内壁が傾斜面で構成されてなる
とともに、第2のテープガイド48の両方の突部の内壁
が直立面で構成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセットテープレコー
ダ等に組み込まれる磁気ヘッド装置に係り、詳しくはア
ジマスに対する記録/再生特性の安定性を向上させると
ともに、機械的強度、機械的特性及び摺動特性をも向上
させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカセットテープレコーダに使用さ
れる磁気ヘッド装置としては、図12及び図13に示さ
れるものが、出願人より提案されている。
【0003】これらの図において、磁気ヘッド1はパー
マロイ等からなる略直方体箱状のシールドケース2の内
部に、記録、再生、消去用等の磁気コア3、3、・・が
装填され、この各磁気コア3、3、・・の間にはシール
ド板4、4、・・が介在されているとともに、シールド
ケース2の内部の空間部に樹脂剤が充填され、その下部
に電気回路(図示せず)が接続されてなるものである。
また、この磁気ヘッド1の上面の磁気テープ摺動面5
は、磁気記録媒体(磁気テープ)6が摺動する方向に膨
らんだ形状となっている。
【0004】そしてこの磁気ヘッド1は取付台7に固定
されている。この取付台7は、プラスチック等の合成樹
脂材料により一体に成形されたものであり、テープガイ
ド8、8とこのテープガイド8、8の下部に設けられた
枠体9と枠体9の左右両側面に設けられた取付部10、
10(図12において左側取付部は図示せず)とからな
っている。
【0005】前記テープガイド8、8は磁気テープ6の
走行をガイドするテープ摺接部8a、8aと、テープ摺
接部8a、8aの両端に形成された突部8b、8b、8
c、8cとから形成されている。これらのうち一方の突
部8b、8bにはテープ摺接部8a、8aに対して垂直
な直立面8d、8dが形成されている。また、他方の突
部8c、8cにはテープ摺接面8a、8aの端部から伸
びるに従い、直立面8d、8dから離間して突部の先端
まで傾斜する傾斜面8e、8eが形成されている。ま
た、テープ摺接部8a、8aは、磁気テープ6を円滑に
摺接させて抵抗を小さくするために、湾曲されて形成さ
れている。なお、取付部10、10には、磁気ヘッド1
をテープレコーダ等に取付けるためのボルト穴10a、
10a(図12において左側ボルト穴10aは図示せ
ず)が穿設されている。
【0006】上記構造の磁気ヘッド装置を製造するに
は、外部の特別な位置決め手段によって、磁気ヘッド1
を取付台7に位置決めした後、樹脂剤等の接着剤にて磁
気ヘッド1を取付台7に取付ける。
【0007】そして、上記磁気ヘッド装置を取付けたテ
ープレコーダにより、磁気テープ6の録音、再生、消去
等を行う際には、図13に示されるように、磁気テープ
6はテープ摺接面8a上を摺動するとともに、磁気テー
プ6の幅方向の端部6aは突部8c、8cの傾斜面8
e、8e上を摺動する。この傾斜面8e、8e上を磁気
テープ6が摺動することにより、磁気テープ6は直立面
8d、8d方向に押圧され、最終的に直立面8d、8d
と当接しながら走行する。これにより、磁気テープ6
が、突部8b、8bにより位置決めされ、テープ摺動面
5上のギャップライン3aに対して自動的にアジマス調
整がなされた状態で走行する。また、磁気テープ6を強
制的にテープガイド8に摺動させるため、テープガイド
8は一般的に摺動特性の優れた軟質の材料を用いてい
た。従って、磁気テープが軟質の材料の表面を摺動する
ことによる磁粉落ちやテープガイドの摩耗の問題はほと
んどなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気ヘッド装置には次のような問題点があった。す
なわち、上記従来の磁気ヘッド装置では、アジマスが自
動的に調整されるため、位相特性が非常に優れ、かつ摺
動特性のよい軟質の材料をテープガイドに用いることに
より、摺動特性は問題ないものの、追従性特性(磁気ギ
ャップのアジマス角度のずれに追従する特性)について
は不十分なものであった。
【0009】そこで追従性特性を向上させるため、図1
4ないし図16に示すように、カセットテープレコーダ
の小窓部分に挿入される小窓テープガイドを従来の磁気
ヘッド装置に一体的に設けた磁気ヘッド装置11が提案
されている。
【0010】磁気ヘッド1は取付台17に固定されてい
る。この取付台17は、プラスチック等の合成樹脂材料
により一体に成形されたものであり、第1のテープガイ
ド18、18と第2のテープガイド28、28とこの第
1及び第2のテープガイド18、18の下部に設けられ
た枠体19とからなっている。
【0011】第1のテープガイド18、18は連結部1
8a、18aと、連結部18a、18aの両端に形成さ
れた突部18b、18b、18c、18cとから形成さ
れている。これらのうち一方の突部18b、18bには
連結部18a、18aに対して垂直な直立面18d、1
8dが形成されている。また、他方の突部18c、18
cには連結部18a、18aに対して垂直な直立面18
e、18eが形成されている。また、第2のテープガイ
ド28、28も同様にテープ摺接部28a、28a、突
部28b、28b、28c、28c及び直立面28d、
28d、28e、28eが形成されている。
【0012】この磁気ヘッド装置においては、追従性特
性については非常に優れているが、前記した従来例のよ
うなアジマス調整機能を有していないため、位相特性が
悪い。さらに、装置そのものが大きくなるため、ねじ締
め時の機械的強度及び機械的精度が必要であり、そのよ
うな材料を選定すると摺動特性が十分得られないものと
なっていた。そのため、図15及び図16に示すように
第2のテープガイド28はテープ摺接部28a、28a
に磁気テープ6が摺接するが、第1のテープガイド18
は連結部18a、18aに磁気テープ6が摺接しないよ
うになっている。これにより、磁気テープが硬質材料の
表面を摺接することによる磁粉落ちを回避していたが、
依然として磁粉落ちが発生していた。また、第2のテー
プガイドが摩耗してしまうという問題もあった。
【0013】本発明の目的は、追従性及び位相特性に優
れた磁気ヘッド装置を機械的強度、機械的精度及び摺動
特性を損なうことなく提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明の磁気ヘッド
装置によれば、磁気ヘッドが設けられる取付台にテープ
ガイドが設けられてなる磁気ヘッド装置において、前記
取付台と前記テープガイドとが別材料の成形品を一体的
に構成してなることを特徴としている。
【0015】第2の発明の磁気ヘッド装置によれば、磁
気ヘッドが設けられる取付台に、磁気ヘッドにほぼ隣接
する位置に第1のテープガイドを設けるとともに、磁気
ヘッドから離間した位置に第2のテープガイドを設けて
なる磁気ヘッド装置において、前記取付台と前記第1及
び第2のテープガイドとが別材料の成形品を一体的に構
成してなることを特徴としている。
【0016】第3の発明の磁気ヘッド装置によれば、第
2の発明において磁気テープ導入側もしくは磁気テープ
導出側のうちの少なくとも一方の、第1のテープガイド
と第2のテープガイドとを、同一の材料にて一体成形し
てなることを特徴としている。
【0017】第4の発明によれば、第1ないし第3の発
明において、前記取付台は高精度の材料を、前記テープ
ガイドは高摺動特性の材料を用いてなることを特徴とし
ている。
【0018】第5の発明によれば、第4の発明におい
て、前記取付台の主剤はポリフェニレンサルファイド、
液晶ポリマー、ポリエーテルイミド及び芳香族ポリアミ
ドのうちの少なくとも一つからなるとともに、前記テー
プガイドの主剤はナイロン12からなることを特徴とし
ている。
【0019】第6の発明によれば、第1ないし第3の発
明において、前記取付台は機械的強度及び振動減衰性の
高い材料を、前記テープガイドは高摺動特性の材料を用
いてなることを特徴としている。
【0020】第7の発明によれば、第6の発明におい
て、前記取付台の主剤は亜鉛系合金、鉛系合金、アルミ
ニウム系合金等の低融点金属からなり、前記テープガイ
ドの主剤はナイロン12からなることを特徴としてい
る。
【0021】第8の発明によれば、第2ないし第7の発
明において、前記第1のテープガイドの一方の突部の内
壁が直立面で、他方の突部の内壁が傾斜面で構成されて
なるとともに、前記第2のテープガイドの両方の突部の
内壁が直立面で構成されてなることを特徴としている。
【0022】第9の発明によれば、第2ないし第8の発
明において、前記第1のテープガイドの一方の突部の直
立面と、前記第2のテープガイドの一方の突部の直立面
とが同一直線上にあることを特徴としている。
【0023】第10の発明によれば、第2ないし第9の
発明において、前記第1のテープガイドのガイド幅が前
記第2のテープガイドのガイド幅より小さいことを特徴
としている。
【0024】
【作用】第1の発明によれば、テープガイドにはその機
能に適した材料を用い、取付台にはその機能に適した材
料を用いることができる。
【0025】第2の発明によれば、テープガイドにはそ
の機能に適した材料を用い、大型の取付台にはその機能
に適した材料を用いることができる。
【0026】第3の発明によれば、第1のテープガイド
と第2のテープガイドとを一体成形することにより、成
形時のランナーやゲートの位置を任意にバランスよく設
けることができる。
【0027】第4及び第5の発明によれば、取付台は高
精度の材料を、テープガイドは高摺動特性の材料を用い
ることにより、ねじ締め時において正確に取付台を取付
けることができるとともに、温度、湿度等の環境の変化
によっても、寸法の変化のない取付台を提供することが
できる。さらに、磁気テープの摺動による磁粉落ちを防
止することができるとともに、テープガイドの摩耗を防
止することもできる。
【0028】第6及び第7の発明によれば、取付台は機
械的強度及び振動減衰性の高い材料を、テープガイドは
高摺動特性の材料を用いることにより、取付台に伝わる
外部よりの機械的振動を遮断することができる。さら
に、磁気テープの摺動による、磁粉落ちを防止すること
ができるとともに、テープガイドの摩耗を防止すること
もできる。
【0029】第8の発明によれば、第1のテープガイド
の一方の突部の内壁が直立面で、他方の突部の内壁が傾
斜面で構成されてなるとともに、前記第2のテープガイ
ドの両方の突部の内壁が直立面で構成されることによ
り、磁気ヘッドから遠いところでは、第2のテープガイ
ドにて磁気テープの幅方向の変位をある程度抑えること
により、磁気ヘッド近傍での磁気テープの幅方向の走行
範囲を制限することができ、磁気ヘッドから近いところ
では、第1のテープガイドにて磁気テープの一方の端縁
部を規制することができる。
【0030】第9の発明によれば、第1のテープガイド
の一方の突部の直立面と、第2のテープガイドの一方の
突部の直立面とが同一直線上にあるので、磁気テープの
走行性がさらに安定となり、位相特性がより優れたもの
となる。
【0031】第10の発明によれば、第1のテープガイ
ドのガイド幅が第2のテープガイドのガイド幅より小さ
いので、第2のテープガイドにて磁気テープに作用する
大きな外力を抑え、第1のテープガイドでは、この抑え
られた外力をさらに小さく抑えることができる。従っ
て、追従性のより優れたものとなる。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す斜視図であ
る。この図において従来例の構成要素と同一の構成要素
については、同一符号を付して説明を省略する。
【0033】本発明の磁気ヘッド装置21は、以下のよ
うな基本的特徴がある。
【0034】取付台27と第1のテープガイド38、
38、第2のテープガイド48、48とが別材料の成形
品を一体的に構成していること。
【0035】取付台27は高精度の材料(例えばポリ
フェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリエーテル
イミド及び芳香族ポリアミドのうちの少なくとも一つ)
を、第1及び第2のテープガイド38、38、48、4
8は高摺動特性の材料(例えばナイロン12)を用いて
なること。
【0036】第1のテープガイド38、38の一方の
突部38b、38bの内壁38d、38dが直立面で、
他方の突部38c、38cの内壁38e、38eが傾斜
面で構成されてなるとともに、第2のテープガイド4
8、48の両方の突部48b、48b、48c、48c
の内壁48d、48d、48e、48eが直立面で構成
されてなる。
【0037】第1のテープガイド38、38の一方の
突部38b、38bの直立面38d、38dと、第2の
テープガイド48、48の一方の突部48b、48bの
直立面48d、48dが同一直線上にあること。
【0038】第1のテープガイド38、38のガイド
幅(テープ摺接部38a、38aにおける直立面38
d、38dから傾斜面38e、38eまでの距離)が第
2のテープガイド48のガイド幅(テープ摺接部48
a、48aにおける直立面48d、48dから直立面4
8e、48eまでの距離)より小さいこと。
【0039】まず、及びについて説明する。
【0040】取付台27と第1のテープガイド38、3
8、第2のテープガイド48、48とが別材料の成形品
を一体的に構成できるので、機械的強度及び機械的精度
に優れた材料をその必要な部分に用い、摺動特性に優れ
た材料を摺動部分に用いることができる。従って諸特性
の最適な磁気ヘッド装置の設計を行うことができる。こ
れにより、追従性に優れた従来の磁気ヘッド装置におい
て、摺動特性の優れた材料をテープガイドに用いること
ができる。したがって、磁気テープをテープガイドに摺
動させることによる磁粉落ちがほとんどなくなるため、
テープガイドのいずれか一つの突部の内壁を傾斜面とす
ることができる。故に、追従性に優れたテープガイドを
有する従来の磁気ヘッド装置において、さらにアジマス
調整機能をも有するテープガイドとすることが可能とな
る。
【0041】また、取付台27と第1のテープガイド3
8、38、第2のテープガイド48、48とが別材料の
成形品を一体的に構成できるので、単一材料で構成され
ているものより、共振特性を抑えることができる。特に
テープガイドが摺動特性のよい軟質材料を用いることに
よりダンパー効果もあるので、カセットメカからの振動
などが効果的に減衰する。
【0042】次に、取付台27と第1のテープガイド3
8、38、第2のテープガイド48、48とが別材料の
成形品を一体的に構成する方法について説明する。図2
は、一次側の成形を示す図で、図2(b)は図2(a)
におけるB−B断面図、図2(c)は図2(a)におけ
るC−C断面図、図2(d)は図2(a)におけるD−
D断面図である。一次側は機械的強度及び機械的精度に
優れた材料を用いている。また、第1のテープガイドが
設けられる位置に、突起部38x、38xが設けられる
とともに、二次側の材料の抜け防止のために、孔38
y、38y、・・・が設けられている。同様に第2のテ
ープガイドが設けられる位置に、突起部48x、48x
が設けられるとともに、二次側材料の抜け防止のため
に、孔48y、48yが設けられている。またさらに、
取付枠29の一部も設けられている。
【0043】図3は、一次側の成形後の二次側の成形を
示す図で、図3(b)は図3(a)におけるB−B断面
図、図3(c)は図3(a)におけるC−C断面図、図
3(d)は図3(a)におけるD−D断面図である。二
次側は摺動特性に優れた材料を用いている。図3
(b)、図3(c)及び図3(d)の各断面において黒
く塗りつぶされている部分が、二次側の材料で構成され
て、斜線の部分が一次側の材料で構成されている。この
時、一次側における孔38y、孔48yに2次側の材料
が充填されることにより、二次側の材料の抜けが防止さ
れることになる。
【0044】このような成形方法を採用することによ
り、一次側で成形品に反りが発生し、突起部38xがゆ
がんでしまったとしても、二次側の成形金型の精度が正
確であれば、テープガイドの突部が適正なる位置にて成
形を行うことができ、従来よりもテープガイドの精度を
向上させることができる。
【0045】なお、図2及び図3に示すように、第1の
テープガイドは一次側にて上下方向に孔38yが形成さ
れ、孔38y内に二次側が形成されること(上下スライ
ド)により、一次側と二次側とが接合されている。一
方、第2のテープガイドは一次側にて左右方向に孔48
yが形成され、孔48y内に二次側が形成されること
(左右スライド)により、一次側と二次側とが接合され
ている。一方、第2のテープガイドについて。上下スラ
イドとすることも有効である。上下スライドを採用する
ことにより、テープガイドの体積を小さくすることがで
き、成形変形を防止することができるとともに、材料費
を低減することもできる。また、第1のテープガイド及
び第2のテープガイドをともに上下スライドとすること
により、孔38y、孔48yの形成方向を同一方向とす
ることができる。このため、金型内のスペースを効率よ
くレイアウトすることができ、多数個取りに有利とな
る。
【0046】次に取付台27と第1のテープガイド3
8、38、第2のテープガイド48、48とが別材料の
成形品を一体的に構成する方法の別の実施例について説
明する。図4(a)は一次側の成形を示す図で、図4
(b)は図4(a)におけるA−A断面図、図4(c)
は一次側の成形後の二次側の成形を示す図で、図4
(d)は図4(c)におけるB−B断面図である。ここ
では、磁気テープ導入側及び磁気テープ導出側の、第1
のテープガイドと第2のテープガイドとを、同一の材料
にて連結し、一体成形してなる(図4にて黒く塗りつぶ
されている部分)。これにより、成形時のランナーやゲ
ートの位置を任意にバランスよく設けることができる。
例えば、ゲートの位置については、図2及び図3の実施
例においては、二次側成形時に少なくとも4か所必要で
あったが、図4の実施例においては2か所にすることも
できる。これにより、二次側成形時のゲートバランスの
乱れが原因でに生じやすかった、金型の合わせ面に発生
するフィルム状のバリをなくすことができる。さらに、
第1又は第2のテープガイドの摺動面に生じていたフロ
ーマークやガスマーク等の表面が粗くなることによる不
良を、樹脂の流れが変わることによりなくすことができ
る。さらにまた、金型内において一方から流れ込んだ樹
脂と他方から流れ込んだ樹脂とが衝突することにより生
じるウェルドの発生個所を摺動面から離れた位置になる
ようにすることができるとともに、ウェルドの発生個所
を少なくすることもできる。これにより、成形品全体の
強度を向上させることができる。
【0047】なお、図4の実施例において、磁気テープ
導入側もしくは磁気テープ導出側のうちの少なくとも一
方の、第1のテープガイドと第2のテープガイドとを二
次側の材料にて連結し、一体成形すればよいが、磁気テ
ープ導入側及び磁気テープ導出側の、第1のテープガイ
ドと第2のテープガイドとが、すべて二次側の材料にて
連結し、一体成形してなる場合も効果的である。
【0048】次に、一次側の材料と二次側の材料につい
て検討する。
【0049】表1は、一次側の材料を検討するに当たっ
ての精度、安定性及び強度に関する材料特性を示す表で
ある。
【0050】
【表1】 この表から以下のことが考えられる。
【0051】まず、ポリアセタール(POM)及びナイ
ロン12(PA12)は成形収縮率、線熱膨張係数が高
く、熱変形温度が低く、曲げ弾性率が低いため、一次側
の材料に適さない。ポリブチレンテレフタレート(PB
T)は、成形収縮率が高いので適さない。ナイロン66
(PA66)は、吸水率が非常に高いので適さない。ア
クリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)
は、線熱膨脹係数が高く、熱変形温度が低く、引っ張り
強度及び曲げ強度が低いため、適さない。ポリカーボネ
ート(PC)は、線熱膨脹係数が高く、熱変形温度が低
く、曲げ弾性率が低いため、適さない。
【0052】これに対し、ポリフェニレンサルファイド
(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルイ
ミド(PEI)及び芳香族ポリアミド(芳香族PA)
は、いずれも吸水率、成形収縮率、線熱膨脹係数が低
く、熱変形温度、曲げ弾性率、引っ張り強度が高く、一
次側の材料に適している。
【0053】表2は、二次側の材料を検討するに当たっ
ての寸法精度、成形性、耐摩耗性、磁粉脱落及びテープ
に対するダメージについて示す表である。なお、表2に
おいて、優、良、可及び不可をそれぞれ◎、○、△及び
×で表している。
【0054】
【表2】 この表から、ナイロン12が最も適していることがわか
る。
【0055】またこれらのことから、次のようなことが
言える。一次側の材料の熱変形温度が高いため、二次側
の材料の射出温度が一次側の材料の熱変形温度より低け
れば、一次側と二次側を精度よく成形することができ
る。この点について検討した結果、やはり二次側がナイ
ロン12であると一次側と二次側を精度よく成形するこ
とができた。
【0056】表3は、一次側の材料に金属を用いること
を検討するに当たっての寸法精度、電気安定性(帯電防
止性)、強度、耐衝撃性及び振動減衰性について示す表
である。なお、表3において、優、良、可及び不可をそ
れぞれ◎、○、△及び×で表している。
【0057】
【表3】 ステンレス板金加工品は、電気安定性が比較的良く、コ
ストも安いものの、寸法精度、強度、耐衝撃性及び振動
減衰性の点で劣っており、適していない。これに対し、
亜鉛合金ダイキャスト品、アルミニウム合金ダイキャス
ト品、亜鉛合金射出成形品及びアルミニウム合金射出成
形品は、強度及び耐衝撃性に優れ、寸法精度、電機安定
性及び振動減衰性も許容範囲であることから、一次側材
料として適していることがわかる。また、鉛合金射出成
形品については振動減衰性に特に優れている。このよう
に、取付台は機械的強度及び振動減衰性の高い材料を、
テープガイドは高摺動特性の材料を用いることにより、
取付台に伝わる外部よりの機械的振動を遮断することが
できる。さらに、磁気テープの摺動による、磁粉落ちを
防止することができるとともに、テープガイドの摩耗を
防止することもできる。さらにまた、取付台全体が何ら
かの原因により帯電したとしても、主に一次側材料で構
成される取付台が接地の機能を有することにより、速や
かに電気を放出することができる。
【0058】ここで一次側の材料が金属の場合の製造方
法の一例について説明する。
【0059】まず、一次側成形用の金型内に、融点が例
えば450℃以下の低融点金属材料を射出成形すること
により、一次側を形成する。次に二次側成形用の金型内
に、樹脂を射出成形し、所望の成形品を得る。この方法
によれば、インサート成形方法等を用いることなく、金
属材料に樹脂が強固に結合させて、成形することができ
る。
【0060】ここで、一次側が金属である場合について
説明したが、これに限ることなく非金属材料や、金属と
非金属との化合物であってもよく、例えば亜鉛、すず、
鉛、アルミニウム、ビスマス、テルビウム、テルル、カ
ドリニウム、タリウム、アスタチン、ポロニウム、セレ
ン、リチウム、インジウム、ヨウ素、硫黄、ナトリウ
ム、カリウム、リン、ルビジウム、セシウム、フランシ
ウム、ガリウム、及びこれらの化合物の中から適宜選択
されるものである。
【0061】なお以上のことは、第1のテープガイドの
みが設けられている従来の磁気ヘッド装置に適用するこ
とができるのはもちろんのこと、第1もしくは第2のテ
ープガイドが2つ以上ある場合においても適用すること
ができるものである。
【0062】次に上記、及びについて説明する。
【0063】図5は、一般的なテープガイドにおける磁
気テープ走行状態を示す図である。まず、テープガイド
58の両方の突部58b、58cの内壁が直立面58
d、58eの場合(以下、これを直角ガイドという)の
磁気テープ走行状態は、磁気テープ6の幅方向に外力f
が働く場合がある。この外力fは、例えば磁気ヘッド装
置の取付け時のずれによる力、磁気テープの走行ムラに
よる力などがある。このとき、磁気テープ6の幅方向の
端縁部が直立面58dもしくは直立面58eに当たるこ
とがあり、磁気テープ6に対するダメージを小さくする
ため、ガイド幅L1は磁気テープ6の幅よりも広く設定
されている。これにより、磁気テープ6はテープガイド
58から外れにくく、また磁気テープ6の変形も起きに
くくなるので、追従性が向上する。つまり、磁気テープ
6の幅方向の走行範囲を制限している機能を有する。し
かしながら、テープガイド58のガイド幅L1が大きい
ため、磁気テープ6を確実に規制することが難しく、位
相特性がやや劣ってしまう。
【0064】次に、テープガイド68の一方の突部68
bの内壁が直立面68dで、他方の突部68cの内壁が
傾斜面68eの場合(以下、これを傾斜ガイドという)
は、一般的にガイド幅L2が磁気テープ6の幅よりも狭
く設定されている。このときの磁気テープ走行状態は、
磁気テープ6の幅方向に外力fが働く場合があるほか、
傾斜面68eを磁気テープ6の端部6aが摺動すること
により、規制力f´が常に働く。この外力fと規制力f
´との合力により、磁気テープ6の一方の端縁部を直立
面68dに規制している機能を有する。この構成の場
合、磁気テープ6が確実に規制されるため、特に位相特
性が優れている。しかしながら、テープガイド68のガ
イド幅L2が小さいこと、他方の突部68cの内壁が傾
斜面68eであることより、外力fが大きくなると、磁
気テープ6はテープガイド68から外れやすくなる。従
って、磁気テープ6の幅方向の走行範囲を制限すること
が難しく、追従性がやや劣ってしまう。
【0065】以上のことを踏まえ、第1のテープガイド
(磁気ヘッドから近いテープガイド)と第2のテープガ
イド(磁気ヘッドから遠いテープガイド)には、上記い
ずれのものを採用すればよいかについて説明する。
【0066】まず、磁気ヘッドから遠くなればなるほ
ど、磁気テープの幅方向の変位が大きくなるため、外力
fは大きくなる。従って、磁気ヘッドから遠い位置にお
いて、磁気テープの幅方向の変位をある程度抑えること
により、磁気ヘッド近傍での外力fを小さくすることが
できる。よって、第2のテープガイドには磁気テープの
幅方向の走行範囲を制限できるテープガイド、つまり、
直角ガイドを採用することが望ましい。
【0067】次に、磁気ヘッドから近いところでは、磁
気テープの走行安定性が必要になる。しかも、第2のテ
ープガイドが直角ガイドであるため、外力fは磁気ヘッ
ドから近い位置において、非常に小さいものとなってい
る。従って、第1のテープガイドは磁気テープの一方の
端縁部を確実に規制できるテープガイド、つまり傾斜ガ
イドを採用することが望ましい。
【0068】従って、第1のテープガイドを傾斜ガイ
ド、第2のテープガイドを直角ガイドとすることによ
り、第2のテープガイドで、磁気テープの幅方向の走行
範囲を制限し、外力fを小さくし、第1のテープガイド
で磁気テープの一方の端縁部を確実に規制することがで
きる。よって、追従性、位相特性などの安定性に優れた
ものとなる。
【0069】これに対しまず、第1のテープガイド及び
第2のテープガイドをそれぞれ直角ガイドを用いた場
合、大きな外力に対しても第2のテープガイド及び第1
のテープガイドにて磁気テープの幅方向の走行範囲を制
限することができるので追従性は優れている。しかしな
がら、磁気テープの一方の端縁部を確実に規制すること
が難しいため、位相特性などの安定性が劣ってしまう。
【0070】次に、第1のテープガイド及び第2のテー
プガイドをそれぞれ傾斜ガイドを用いた場合、第1及び
第2のテープガイドにて磁気テープの一方の端縁部を確
実に規制することができるので、位相特性などの安定性
に優れている。しかしながら、上記したように大きな外
力に対し弱いため、磁気テープの幅方向の走行範囲を制
限することが難しく、追従性についてはそれほど改善さ
れない。
【0071】さらに、第1のテープガイドが直角ガイド
で、第2のテープガイドが傾斜ガイドの場合、第2のテ
ープガイドでは、大きな外力に対し弱いため、磁気テー
プの幅方向の走行範囲を制限することが難しく、追従性
がそれほど改善されず、また第1のテープガイドでは、
磁気テープの一方の端縁部を確実に規制することが難し
いため、位相特性などの安定性が劣ってしまう。
【0072】以上のように、第1のテープガイド38、
38を傾斜ガイド、第2のテープガイド48、48を直
角ガイドにすることで、追従性、位相特性に優れた磁気
ヘッド装置を提供することができるが、さらに好ましく
は、第1のテープガイド38、38の一方の突部38
b、38bの直立面38d、38dと、前記第2のテー
プガイド48、48の一方の突部48b、48bの直立
面48d、48dが同一直線上にあることである。これ
により、磁気テープ6の走行性がさらに安定となり、位
相特性がより優れた磁気ヘッド装置を提供することがで
きる。
【0073】またさらに、第1のテープガイドのガイド
幅が第2のテープガイドのガイド幅より小さいことか
ら、第2のテープガイドにて磁気テープに作用する大き
な外力を抑え、第1のテープガイドでは、この抑えられ
た外力をさらに小さく抑えることができる。従って、追
従性のより優れた磁気ヘッド装置を提供することができ
る。
【0074】(実験例)図1に示す本発明の実施例の磁
気ヘッド装置において、アジマス角度をずらした時の出
力と位相を測定した。そのグラフを図6及び図7に示
す。また比較例として、図12に示す従来例の磁気ヘッ
ド装置における、出力と位相の測定結果を図8及び図9
に示す。またさらに比較例として、図14に示す従来例
の磁気ヘッド装置における、出力と位相の測定結果を図
10及び図11に示す。なお図6、図8及び図10にお
いて、□は磁気テープ走行正方向の左チャンネル、+は
正方向の右チャンネル、◇は磁気テープ逆方向の左チャ
ンネル、△は逆方向の右チャンネルを表している。なお
また図7、図9及び図11において、□は磁気テープ正
方向、+は磁気テープ逆方向を表している。
【0075】図6から本発明の磁気ヘッド装置は、±3
deg程度の範囲において出力が極めて安定しているこ
とがわかる。つまり、アジマスの変化に追従しているの
である。また、図7から位相特性も極めて安定している
ことがわかる。
【0076】これに対し、図12に示す従来例において
は、図9に示すように正方向では−1.2deg〜+
2.0degの範囲、逆方向では−2.6deg〜+
0.4degの範囲において位相特性が安定している。
これはテープガイドにて磁気テープの一方の端縁部を確
実に規制することができるためである。しかしながら、
図8に示すように−1.4deg〜+2.4degの範
囲でしか出力が安定せず、アジマスに対する追従性がや
や劣っていることがわかる。これは、磁気ヘッドから遠
い位置において磁気テープの幅方向の走行範囲を制限し
ていないためである。
【0077】さらに、図14に示す従来例においては、
図10に示すように±3deg程度の範囲において出力
が安定していることがわかる。これは磁気ヘッドから遠
い位置において磁気テープの幅方向の走行範囲を制限す
ることができるためである。しかしながら、図11に示
すように位相特性が極めて不安定であることがわかる。
これは、テープガイドにて磁気テープの一方の端縁部を
確実に規制することができないためである。
【0078】以上のように本発明においては、第1のテ
ープガイド及び第2のテープガイドに磁気テープを摺動
させることが必要なことから、上記の構成を採用す
ることが望ましい。
【0079】なお、本発明においては第1及び第2のテ
ープガイドがそれぞれ一つずつである場合について説明
したがこれに限ることなく、第1もしくは第2のテープ
ガイドが2つ以上ある場合においても適用できるのはも
ちろんである。
【0080】
【発明の効果】第1の発明によれば、テープガイドには
その機能に適した材料を用い、取付台にはその機能に適
した材料を用いることができる。また、取付台とテープ
ガイドとが別材料の成形品を一体的に構成できるので、
単一材料で構成されているものより、共振特性を抑える
ことができる。
【0081】第2の発明によれば、テープガイドにはそ
の機能に適した材料を用い、大型の取付台にはその機能
に適した材料を用いることができる。取付台と第1のテ
ープガイド、第2のテープガイドとが別材料の成形品を
一体的に構成できるので、単一材料で構成されているも
のより、共振特性を抑えることができる。
【0082】第3の発明によれば、第1のテープガイド
と第2のテープガイドとを一体成形することにより、成
形時のランナーやゲートの位置を任意にバランスよく設
けることができる。ゲートの位置については、2か所に
削減することもできる。これにより、二次側成形時のゲ
ートバランスの乱れが原因で生じやすかった、金型の合
わせ面に発生するフィルム状のバリをなくすことができ
る。さらに、第1又は第2のテープガイドの摺動面に生
じていたフローマークやガスマーク等の表面が粗くなる
ことによる不良を、樹脂の流れが変わることによりなく
すことができる。さらにまた、金型内において一方から
流れ込んだ樹脂と他方から流れ込んだ樹脂とが衝突する
ことにより生じるウェルドの発生個所を摺動面から離れ
た位置になるようにすることができるとともに、ウェル
ドの発生個所を少なくすることもできる。これにより、
成形品全体の強度を向上させることができる。
【0083】第4及び第5の発明によれば、取付台は高
精度の材料を、前記テープガイドは高摺動特性の材料を
用いることにより、ねじ締め時において正確に取付台を
取付けることができるとともに、温度、湿度等の環境の
変化によっても、寸法の変化のない、取付台を提供する
ことができる。さらに、磁気テープの摺動による磁粉落
ちを防止することができるとともに、テープガイドの摩
耗を防止することができる。
【0084】第6及び第7の発明によれば、取付台は機
械的強度及び振動減衰性の高い材料を、テープガイドは
高摺動特性の材料を用いることにより、取付台に伝わる
外部よりの機械的振動を遮断することができる。さら
に、磁気テープの摺動による、磁粉落ちを防止すること
ができるとともに、テープガイドの摩耗を防止すること
もできる。
【0085】第8の発明によれば、第1のテープガイド
の一方の突部の内壁が直立面で、他方の突部の内壁が傾
斜面で構成されてなるとともに、前記第2のテープガイ
ドの両方の突部の内壁が直立面で構成されることによ
り、磁気ヘッドから遠いところでは、第2のテープガイ
ドにて磁気テープの幅方向の変位をある程度抑えること
により、磁気ヘッド近傍での磁気テープの幅方向の走行
範囲を制限することができ、磁気ヘッドから近いところ
では、第1のテープガイドにて磁気テープの一方の端縁
部を規制することができる。よって、追従性及び位相特
性などの安定性に優れた磁気ヘッド装置を提供すること
ができる。
【0086】第9の発明によれば、第1のテープガイド
の一方の突部の直立面と、第2のテープガイドの一方の
突部の直立面とが同一直線上にあるので、磁気テープの
走行性がさらに安定となり、位相特性がより優れた磁気
ヘッド装置を提供することができる。
【0087】第10の発明によれば、第1のテープガイ
ドのガイド幅が第2のテープガイドのガイド幅より小さ
いので、第2のテープガイドにて磁気テープに作用する
大きな外力を抑え、第1のテープガイドでは、この抑え
られた外力をさらに小さく抑えることができる。従っ
て、追従性のより優れた磁気ヘッド装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッド装置の一実施例を示す斜視
図である。
【図2】一次側の成形を示す図である。
【図3】一次側の成形後の二次側の成形を示す図であ
る。
【図4】本発明の磁気ヘッド装置の別の実施例で、一次
側の成形、一次側の成形後の二次側の成形を示す図であ
る。
【図5】一般的なテープガイドにおける磁気テープ走行
状態を示す図である。
【図6】図1に示す本発明の磁気ヘッド装置の実施例に
おける出力特性を示すグラフである。
【図7】図1に示す本発明の磁気ヘッド装置の実施例に
おける位相特性を示すグラフである
【図8】図12に示す従来例の磁気ヘッド装置における
出力特性を示すグラフである。
【図9】図12に示す従来例の磁気ヘッド装置における
位相特性を示すグラフである。
【図10】図14に示す従来例の磁気ヘッド装置におけ
る出力特性を示すグラフである。
【図11】図14に示す従来例の磁気ヘッド装置におけ
る位相特性を示すグラフである。
【図12】従来の磁気ヘッド装置を示す斜視図である。
【図13】図12に示す磁気ヘッッド装置のテープガイ
ドにおける磁気テープ走行状態を示す図である。
【図14】小窓テープガイドを従来の磁気ヘッド装置に
一体的に設けた磁気ヘッド装置を示す斜視図である。
【図15】図14に示す磁気ヘッド装置の第1のテープ
ガイドにおける磁気テープの走行状態を示す図である。
【図16】図14に示す磁気ヘッド装置の第2のテープ
ガイドにおける磁気テープの走行状態を示す図である。
【符号の説明】
21 磁気ヘッド装置 27 取付台 38 第1のテープガイド 38b、38c 突部 38d 直立面 38e 傾斜面 48 第2のテープガイド 48b、48c 突部 48d、48e 直立面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドが設けられる取付台にテープ
    ガイドが設けられてなる磁気ヘッド装置において、前記
    取付台と前記テープガイドとが別材料の成形品を一体的
    に構成してなることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 磁気ヘッドが設けられる取付台に、磁気
    ヘッドにほぼ隣接する位置に第1のテープガイドを設け
    るとともに、磁気ヘッドから離間した位置に第2のテー
    プガイドを設けてなる磁気ヘッド装置において、前記取
    付台と前記第1及び第2のテープガイドとが別材料の成
    形品を一体的に構成してなることを特徴とする磁気ヘッ
    ド装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の磁気ヘッド装置におい
    て、磁気テープ導入側もしくは磁気テープ導出側のうち
    の少なくとも一方の、第1のテープガイドと第2のテー
    プガイドとを、同一の材料にて一体成形してなることを
    特徴とする磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3記載の磁気ヘッド装置
    において、前記取付台は高精度の材料を、前記テープガ
    イドは高摺動特性の材料を用いてなることを特徴とする
    磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の磁気ヘッド装置におい
    て、前記取付台の主剤はポリフェニレンサルファイド、
    液晶ポリマー、ポリエーテルイミド及び芳香族ポリアミ
    ドのうちの少なくとも一つからなるとともに、前記テー
    プガイドの主剤はナイロン12からなることを特徴とす
    る磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3記載の磁気ヘッド装置
    において、前記取付台は機械的強度及び振動減衰性の高
    い材料を、前記テープガイドは高摺動特性の材料を用い
    てなることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の磁気ヘッド装置におい
    て、前記取付台の主剤は亜鉛系合金、鉛系合金、アルミ
    ニウム系合金等の低融点金属からなり、前記テープガイ
    ドの主剤はナイロン12からなることを特徴とする磁気
    ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 請求項2ないし7記載の磁気ヘッド装置
    において、前記第1のテープガイドの一方の突部の内壁
    が直立面で、他方の突部の内壁が傾斜面で構成されてな
    るとともに、前記第2のテープガイドの両方の突部の内
    壁が直立面で構成されてなることを特徴とする磁気ヘッ
    ド装置。
  9. 【請求項9】 請求項2ないし8記載の磁気ヘッド装置
    において、前記第1のテープガイドの一方の突部の直立
    面と、前記第2のテープガイドの一方の突部の直立面と
    が同一直線上にあることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  10. 【請求項10】 請求項2ないし9記載の磁気ヘッド装
    置において、前記第1のテープガイドのガイド幅が前記
    第2のテープガイドのガイド幅より小さいことを特徴と
    する磁気ヘッド装置。
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