JPH0820114A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0820114A
JPH0820114A JP17742994A JP17742994A JPH0820114A JP H0820114 A JPH0820114 A JP H0820114A JP 17742994 A JP17742994 A JP 17742994A JP 17742994 A JP17742994 A JP 17742994A JP H0820114 A JPH0820114 A JP H0820114A
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JP
Japan
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ink
recording apparatus
jet recording
ink jet
liquid absorbing
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JP17742994A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Hirozawa
稔明 広沢
Kenji Aono
賢治 青野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インクカートリッジのインク接続部の位置決め
精度および部品寸法精度が粗くても確実に接続すること
を可能にし、接続部の脱着力を最小限に抑え、先端が鋭
利でないパイプで接続することを可能にする。 【構成】インクカートリッジ6のインク導出部15を、
剛性パイプから成るインク供給管16が貫通するゴム栓
17とインク供給管16の挿通抜去により開閉する弁1
8とを直列に配置した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHP用シートなど)等の
被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、使用する記録手段の記録方式により、インクジェッ
ト式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービ
ーム式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。中でも、紙幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録手段を使用するラ
イン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。一方、被記録材の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、通常の被記録材である紙や樹
脂薄板などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパ
ンチ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)
などを使用することが要求されるようになってきた。
【0006】上記インクジェット記録装置においては、
インクの補充の簡便さから着脱可能なインクカートリッ
ジ(カートリッジ式インクタンク)が多く用いられてい
る。このインクカートリッジを用いることにより、該イ
ンクカートリッジを交換するだけでインクの補充が可能
であり、補充量の判断が不要であり、補充に際してイン
クによる汚染が殆ど生じないなどの利点が得られる。
【0007】上記インクカートリッジを用いる場合に
は、記録ヘッドへインクを供給するためのインク供給管
を該インクカートリッジに結合(接続)することが必要
であり、このインク供給管の接続部の構造(結合手段)
として中空針を突き刺して接続する結合手段が広く採用
されている。図20はこの中空針を突き刺して接続する
従来の結合手段を模式的に示す平面断面図である。図2
0において、インクカートリッジ101内は可撓性袋等
から成るインク貯留部102が収納されており、該イン
クカートリッジ101の前面にはインク貯留部102の
内部に連通するゴム栓等のインク取出し部材103が装
着されている。
【0008】図20の例は、カラー記録用のインクカー
トリッジなど、例えばイエロー、マゼンタおよびシアン
などの3色のインクを貯留すべく3個のインク貯留部1
02を1個のインクカートリッジ101に収納した構造
例を示す。そして、各インク貯留部102のゴム栓10
3のそれぞれには、対応する記録ヘッド(不図示)へイ
ンクを供給するための供給パイプ104が中空針105
を介して着脱自在に接続されている。すなわち、中空針
105をゴム栓103に突き刺すことにより、記録ヘッ
ドへ通じる供給パイプ104をインク貯留部102の内
部(貯留インク)に連通させるように構成されている。
【0009】ところで、この中空針(先端が鋭利な針)
を用いる従来の構成では、針先の安全性を確保せねばな
らず、そのために、インクカートリッジを外した時の針
先を覆うための針先カバーやキャップなどを設けねばな
らなかった。そのため、従来の構成では、安全機構のた
めのスペースや部品などを必要とし、その分、コストア
ップや装置の大型化を招いていた。そこで、先端が鋭利
でないパイプ等でインクカートリッジとの結合を行う方
法が考えられる。
【0010】また、小型軽量化およびパーソナルユース
化の進んだインクジェット記録装置においては、記録ヘ
ッドとインクカートリッジとを一体化した着脱可能なカ
ートリッジタイプの記録手段(ヘッドカートリッジ)が
広く使用されている。しかしながら、より一層のランニ
ングコストの低下を実現するためには、記録ヘッドとイ
ンクカートリッジを分離し、該インクカートリッジのみ
でも交換可能であることが要請されるようになってい
る。そこで、インクカートリッジを着脱するためのジョ
イト部分(結合部分)の構成として、従来より、前述し
た図20のような接続構造が採用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先端が
鋭利でないパイプ(接続部材)による結合構造におい
て、通常のゴム栓によりインクカートリッジの結合部を
形成する場合には、密封性保持のために該ゴム栓の肉厚
を可なり厚いものにする必要がある。そこで、インクカ
ートリッジの装着力を減らすために予めゴム栓に下孔を
開けておく必要があり、そのためには、下孔の位置とパ
イプの位置を正確に位置合わせする必要があり、インク
カートリッジの結合部もしくはインク供給路の接続部
(パイプ)において調心機構などを設ける必要があっ
た。
【0012】また、この調心機構を省略するために下孔
を廃止した場合、インクカートリッジの装着力を減らす
ためにはゴム栓の肉厚を薄くしたり、緊縮率を下げたり
しなければならない。しかし、ゴム栓の肉厚を薄くした
り、緊縮率を下げたりすると、インクカートリッジの結
合部の密閉性が低下したり、パイプの刺し孔や抜き孔の
密閉度の低下によってインクカートリッジのインク導出
部におけるインク漏れが発生するなどの問題がある。
【0013】請求項1〜請求項5の発明の目的は、この
ような技術課題を解消し、インクカートリッジまたはイ
ンク接続部の位置決め精度および部品寸法精度が粗くて
も、インクカートリッジとインク接続部との結合を正確
に確実に行うことができ、インクカートリッジとインク
接続部とを密閉状態で結合することができるとともにイ
ンクカートリッジ脱着力を最小限に抑えることができ、
インクカートリッジ脱着時のインク漏れも防止すること
ができ、さらに、先端が鋭利でないパイプをインク接続
部に使用することができ、従来の針カバーやキャップ等
の安全機構や追加対策を必要としないことから記録装置
の小型軽量化を図ることができるインクジェット記録装
置を提供することである。
【0014】さらに、図30に示すように、インク貯留
部102に連通するインク導出部の結合部材としてゴム
栓103を使用し、該ゴム栓103にパイプ(中空針)
105を刺し通して流路を形成するものにあっては、イ
ンクカートリッジ101を記録装置本体に接続する際
に、稀ではあるが、ジョイント部分から溢れたインクが
飛散し、装置内部を汚したり、作業者に付着するなどの
不都合もあった。
【0015】請求項6〜請求項11の発明の目的は、簡
単かつ安価な構造で、不意にインクタンクからインクが
溢れる場合でも該インクを確実にジョイント部に保って
該インクが外部に出ることを防止でき、ジョイント部か
らのインク飛散を防ぐことができるインクジェット記録
装置を提供することである。
【0016】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、記録手段
から被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェ
ット記録装置において、記録手段へインクを供給するた
めの着脱可能なインクカートリッジを備え、該インクカ
ートリッジからインクを導出するためのインク導出部は
インク供給管が貫通する結合部材と前記インク供給管の
挿入抜去により開閉する弁とを直列に配置して形成され
ている構成とすることにより、上記目的を達成するもの
である。
【0017】請求項2〜請求項5の発明は、請求項1の
構成に加えて、前記結合部材が弾性体であり、前記弁は
剛性のある部材で支持された弾性体と閉じ方向に付勢す
るバネとを有する構成、前記インク供給管は、その先端
が鋭利ではなく、周面に開口を有するパイプである構
成、前記弁は前記結合部材とバネが付いた剛性体とを互
いに圧接する構造である構成、あるいは、前記インク供
給管は、その先端が開口したパイプであり、該パイプよ
り突出した弁押しピンを有する構成とすることにより、
一層効率よく上記目的を達成するものである。
【0018】請求項6の発明は、記録手段から被記録材
へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置
において、記録手段へインクを供給するための着脱可能
なインクカートリッジを備え、該インクカートリッジの
インク導出部の結合部材と該結合部材に挿通されるイン
ク供給管との間に吸液部材を設ける構成とすることによ
り、上記目的を達成するものである。
【0019】請求項7〜請求項11の発明は、上記構成
に加えて、前記吸液部材の一部または外周部を非吸液性
にする構成、前記吸液部材の一部を溶融して非吸液性に
する構成、前記吸液部材の外周部を剛性を有する非吸液
性の固形材質で形成する構成、前記吸液部材の外周部を
薄膜状で弾性のある非吸液性の材質で形成する構成、あ
るいは、前記吸液部材は外側の層の空隙率が内側の層の
空隙率より大きい構造をしている構成とすることによ
り、一層効率よく上記目的を達成するものである。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置
の一実施例を示す模式的斜視図である。図1において、
用紙やプラスチック薄板等の被記録材1に沿って平行に
設置された2本のガイドレール2、3上には、これらの
ガイドレールに沿って往復移動可能にキャリッジ4が案
内支持されている。このキャリッジ4上には記録ヘッド
(記録手段)5およびインクカートリッジ(インクタン
ク)6が搭載されている。前記インクカートリッジ6は
キャリッジ4上に着脱自在(交換可能)に装着されてお
り、前記記録ヘッド5との接続部に対し脱着自在となっ
ている。
【0021】図1において、前記キャリッジ4は、キャ
リッジモータ7により、タイミングベルト8を介して往
復駆動される。前記被記録材1は、記録部の搬送方向上
流側および下流側に配設された2組の搬送ローラ対(副
走査ローラ対)9、10により、記録ヘッド5のインク
吐出部と対向する位置を通して矢印F方向に搬送(紙送
り=副走査)される。こうして、キャリッジ4が被記録
材1に沿って移動(主走査)する間に、画像信号に基づ
いて記録ヘッド5のインク吐出部を駆動して1行分の記
録を行ない、1行分の記録が終了すると搬送ローラ対ロ
ーラー9、10を所定量だけ回転させて被記録材1を矢
印F方向に1行分紙送り(副走査)し、次いで、記録ヘ
ッド5で主走査して次行の記録を行う。これらの主走査
および副走査を交互に繰り返すことにより被記録材1の
全体に記録する。
【0022】前記記録ヘッド(記録手段)5は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド5は前
記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより
生じる膜沸騰により気泡の成長、収縮によって生じる圧
力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録
を行うものである。
【0023】図2は、前記記録ヘッド5のインク吐出部
の構造を模式的に示す部分斜視図である。図2におい
て、被記録材1と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.
0ミリ程度) をおいて対面する吐出口面81には、所定
のピッチで複数の吐出口82が形成され、共通液室83
と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面に沿って
インク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換
体(発熱抵抗体など)85が配設されている。本例にお
いては、記録ヘッド5は、その吐出口82がキャリッジ
4の主走査方向と交叉する方向に並ぶような位置関係
で、該キャリッジ4に搭載されている。こうして、画像
信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体8
5を駆動(通電)して、液路84内のインクを膜沸騰さ
せ、その時に発生する圧力によって所定の吐出口82か
らインクを吐出させる記録ヘッド5が構成されている。
【0024】図3〜図9は本発明の第1実施例の特徴を
最もよく示す図面であり、図3は本発明によるインクジ
ェット記録装置のインクカートリッジ接続構造の第1実
施例の平面断面図であり、図4は図3のインクカートリ
ッジの模式的外観斜視図であり、図5〜図9はインクカ
ートリッジのインク導出口部の構造および動作を示す部
分拡大図である。図3および図4において、11はイン
クカートリッジ容器であり、このインクカートリッジ容
器11の内部にはインクを収容するためのインク室12
が形成されている。図示の例では、インクカートリッジ
容器11内に3つのインク室12が形成され、これらの
インク室のそれぞれには異なる種類のインク(例えばカ
ラー記録用の場合には、イエロー、マゼンタ、シアンの
3色)が貯留されている。
【0025】図1において、インクカートリッジ6は、
そのインクカートリッジ容器11をガイドレール13、
14に沿って案内しながら挿入引き出しすることによ
り、記録装置に対して着脱されるようになっている。イ
ンクカートリッジ容器11には、インク室12内のイン
クを外部へ導出するためのインク導出部15が形成され
ている。このインク導出部15は各インク室12毎に
(図示の例では3箇所に)設けられている。各インク導
出部15のそれぞれには、対応する記録ヘッド5にイン
クを導くためのインク供給管16が挿入される結合部材
17が埋め込まれており、さらに、該結合部材17と直
列に弁18が形成されている。各インク供給管16はパ
イプ押え22によって記録装置に位置決め固定されてい
る。各弁18は、前記インク供給管16を挿入する(イ
ンクカートリッジ6の装着により、インク導出部15を
インク供給管16に挿入する)ことにより開くように構
成されている。各インク供給管16は、それぞれ、対応
する記録ヘッド5の共通液室83に通じるインク供給チ
ューブ23に接続されている。
【0026】図10は前記弁18の構成を模式的に示す
分解図であり、この弁18は図示のように剛性の高い樹
脂等の成形品である弁本体19にゴム等の弾性体20が
結合されたり、コーティングされたりしている。そし
て、さらに弁本体19には、密着応力を得るためのバネ
21が固定されている。前記結合部材17は、例えばゴ
ム等の弾性部材の成形品であり、圧縮永久歪みの少ない
材料で作られることが望ましい。前記インク供給管16
は、弁18に押圧接触した状態でインク供給が可能であ
り、前記結合部材17に貫通(挿入)する際の挿通力を
できるだけ小さくするためにその先端が丸みを帯びてい
る。また、該インク供給管16の側面には内径部(中空
部)に連通する1つもしくは複数の孔が形成されてい
る。各インク供給管16は、パイプ押え22によって、
記録装置の所定位置に動かないように固定されている。
【0027】図5は記録装置へ未だ装着されていないイ
ンクカートリッジ6のインク導出部15の縦断面図であ
り、図6は記録装置に装着されたインクカートリッジ6
のインク導出部15の縦断面図であり、図7は図6中の
線7−7から見た正面図であり、図8はインク導出部1
5の中心と記録装置に位置決め固定されているインク供
給管16の中心がずれている場合の図6に相当する縦断
面図であり、図9は図8中の線9−9から見た正面図で
ある。次に、図5〜図9を参照してインクカートリッジ
6の着脱時の動作について説明する。
【0028】インクカートリッジ容器11に固定された
インク導出部15は、インクカートリッジ6がインク供
給管16と接続されていない状態では、図5に示すよう
に、弁18がコイルバネ21のバネ力によりインク導出
部15の壁面に押し当てられることで密閉されている。
また、インクカートリッジ容器11は、その外側で、肉
厚の薄い弾性材の結合部材17により密閉されている。
そして、図6および図7に示すように、インクカートリ
ッジ6をインク供給管16に結合する場合、先ず、イン
ク供給管16の先端部が結合部材17を貫通し、その
後、弁18を押し込んでインク流路を形成し(弁開き状
態にし)、インク供給管16の横孔からインクを導出す
る。
【0029】以上の構成によれば、例えば図8および図
9に示すように、インクカートリッジ6のインク導出部
15の中心と記録装置に位置決め固定されているインク
供給管16の中心とが距離x、yだけずれて結合される
場合、インク供給管16は先ず結合部材17を貫通す
る。この時、インク供給管16は、結合部材17のある
範囲内のどの位置においても簡単に貫通することができ
る。また、弾性材から成る結合部材17は、インク供給
管16を抜去した後もある程度密閉度を維持できる厚
肉、硬度および緊縮率を有する部材であるため、前記イ
ンク供給管16の貫通力は極めて低く抑えることが可能
である。
【0030】そして、インク供給管16の先端は、弁1
8を押し込んで(開弁して)インク流路を形成し、該イ
ンク供給管16の横孔からインクを導出することができ
る。さらに、インクカートリッジ6をインク供給管16
から外した場合には、弁18がバネ21の押圧力によっ
てインク導出部15の壁面に押し当てられ、インク室1
2は密封される。したがって、結合部材17の圧縮永久
歪、あるいはインク供給管16を刺し込む時の結合部材
17の削れや刺し込み跡があっても、インク漏れの心配
は全くない。
【0031】図11は図5のインク導出部の構成を一部
簡略化した変更実施例を示す模式的縦断面図である。図
11に示すように、弁18の構造を簡略化するために、
該弁18を剛体の弁体24で形成し、この弁体24を弾
性体の結合部材17に直接圧接することによりインク導
出部15を密閉するように構成してもよい。この図11
のような構成を採ることにより、構造の簡略化とコスト
ダウンを図ることができる。
【0032】図12は本発明を適用したインクジェット
記録装置のインクカートリッジのインク導出部の第2実
施例の非接続時の状態を模式的に示す縦断面図であり、
図13は図12のインク導出部をインク供給管に接続し
た状態を模式的に示す縦断面図である。本実施例は、イ
ンクカートリッジ6内のインクを記録ヘッド5へ導き出
すためのインク供給管16の他に、さらにもう1本の弁
押しピン25が設けられる構成をしている。図12はイ
ンク導出部15の構造を示し、図13は図12のインク
導出部がインク供給管16に結合された状態を示す。
【0033】図13に示すように、インク供給管16は
パイプ押え22に位置決め固定されており、前記インク
供給チューブ23を介して記録ヘッド5に接続されてい
る。そして、前記パイプ押え22には、前記インク供給
管16より長い弁押しピン25も固定されている。この
弁押しピン25は記録ヘッド5には接続されていない。
この弁押しピン25としてはインク供給管16より細い
径の部材を使用してもよく、また、中実および中空のい
ずれでもよく、その本数も任意に選定することができ
る。
【0034】図12および図13の構成において、イン
クカートリッジ6を記録装置に装着すると、弁押しピン
25の方がインク供給管16より長いため、先ず弁押し
ピン25が結合部材17を貫通し、次にインク供給管1
6が結合部材17を貫通する。次いで、弁押しピン25
は、弁18に接触し、さらに該弁18を押し込んで開弁
状態にし、インクカートリッジ6内のインクをインク供
給管16を介して記録ヘッドへ供給可能にする。この場
合、弁押しピン25とインク供給管16の長さの違いに
より、インク供給管16の方は弁18と接触しない。し
たがって、インク供給管16として、先端が鋭利でな
く、かつ端面が開口した通常のパイプを使用することが
できる。よって、インク供給管16のコストダウンを図
ることができる。
【0035】図14は本発明を適用したインクカートリ
ッジのインク導出部の第3実施例の非接続時の状態を模
式的に示す縦断面図であり、図15は図14のインク導
出部をインク供給管に接続した状態を模式的に示す縦断
面図であり、図16は図14のインク導出部をインク供
給管に接続した他の状態を模式的に示す縦断面図であ
る。本実施例は、インクカートリッジ6内のインクを記
録ヘッド5へ導き出すためのインク供給管16として端
面が開口した通常のパイプを使用する場合を示す。
【0036】図14〜図16において、インクカートリ
ッジ6のインク導出部15には、結合部材17と弁26
が直列に構成されており、前記弁26は一点を支点27
とするシーソー式の弁で構成されている。この弁26は
バネ28により常時密閉方向(図14の状態)に付勢さ
れている。つまり、インクカートリッジ6が装着される
と、インク供給管16が結合部材17を貫通して弁26
を押し広げることにより、インクカートリッジ6内のイ
ンクがインク供給管16を通して記録ヘッド5へ供給可
能となる。
【0037】本実施例においては、シーソー式の弁26
を使用するので、インク供給管16が該弁26を押し広
げた時、該インク供給管16の先端が該弁26により密
閉されることはなく、必ず隙間が形成されるため、該イ
ンク供給管16の先端からインクを導出することができ
る。したがって、インク供給管16として、先端が開口
した通常のパイプを使用することができ、したがって、
前述の第2実施例の場合よりもさらに部品点数を減らす
ことができ、更なる構造の簡単化とコストダウンを図る
ことができる。
【0038】以上図3〜図16で説明した第1実施例〜
第3実施例によれば、インクカートリッジ6のインク導
出部15として、記録装置に設けられたインク供給路の
接続部(インク供給管)16により貫通可能な結合部材
17と該接続部16の挿入抜去により開閉する弁18、
24、26とを直列に配置する構成のものを使用するの
で、インクカートリッジ6またはインク接続部16の位
置決め精度および部品寸法精度が粗くても正確に確実に
インクカートリッジ6とインク接続部(インク供給管)
16とを結合することができ、また、インクカートリッ
ジ6とインク接続部16とを密閉状態で結合することが
でき、かつ、インクカートリッジ6の脱着力を最小限に
抑えることができるとともに、インクカートリッジ脱着
時のインク漏れも防止することができ、さらに、インク
接続部16として先端が鋭利でないパイプ等を使用する
ことが可能となり、針カバーやキャップ等の余分の安全
対策を必要とせず、小型化およびコストダウンを図るこ
とができるインクジェット記録装置が得られた。
【0039】図17は本発明を適用したインクジェット
記録装置のインクカートリッジ6のインク供給接続構造
(ジョイント部)の第4実施例を示す模式的縦断面図で
ある。図17において、インクカートリッジ6内には可
撓性袋等から成るインク貯留部(インクタンク部)30
が収納されており、該インクカートリッジ6の前面には
インク貯留部30内のインクを導き出すためのインク導
出部31が構成されている。図示の例ではこのインク導
出部31はゴム状弾性体の結合部材(ゴム栓)32で形
成されている。
【0040】図17において、インクカートリッジ6を
記録装置に装着すると、インク貯留部30のゴム栓(結
合部材)32に対し、所定位置に位置決め固定されてい
るインク供給管としての中空針33が貫通する(突き刺
さる)。この中空針33はインク供給チューブ(一般に
可撓性チューブ)34を介して記録ヘッド5に接続され
ている。インク供給管33が結合部材32を貫通するこ
とにより、インク貯留部30内のインクは、該結合部材
32および該インク供給管33から導き出され、前記イ
ンク供給チューブ34を通して記録ヘッド5へ供給可能
となる。
【0041】そこで、本実施例においては、前記インク
導出部31の前記結合部材32に隣接して吸液部材35
が装着されている。図18は図17中の吸液部材35を
示す模式的斜視図である。この吸液部材35としては、
樹脂発泡体あるいは繊維集合体などで形成されるインク
吸収性に優れた多孔質部材が使用される。この吸液部材
35は、図17に示すように、インクカートリッジ6側
のインク導出部31の結合部材であるゴム栓32の外側
面に隣接接合する状態で組み込まれ(装着され)てい
る。そして、インクカートリッジ6を記録装置に装着す
る際、インク供給管33は前記吸液部材35および前記
結合部材(ゴム栓)32を通して挿入され、これによっ
てインク導出部31のインク流路が形成される。なお、
前記吸液部材35は、図19に示すようにインクカート
リッジ6に接続される相手側のインク導入部側(インク
供給管33)に緊締摺動可能に装着してもよい。
【0042】以上図17〜図19に示す第4実施例によ
れば、インクカートリッジ(インクタンク)6が記録装
置に対して脱着可能なインクジェット記録装置におい
て、インクカートリッジ6のインク導出部31の結合部
材32とこれに挿入される相手側のインク導入部(イン
ク供給管)33との間(ジョイント部)に多孔質の吸液
部材35を装着する構成としたので、簡単かつ安価な構
造で、インクカートリッジ6を接続する際など、該イン
クカートリッジから不意にインクが溢れる場合でも、該
インクを確実にジョイント部に保持し、該インクが飛散
したり外部へ漏れ出すことを防止することができるイン
クジェット記録装置を得られる。
【0043】図20は本発明を適用したインクジェット
記録装置のインクカートリッジ6のインク供給接続構造
(ジョイント部)の第5実施例を示す模式的縦断面図で
あり、図21は図20中の吸液部材35の模式的斜視図
である。図20および図21において、本実施例では、
吸液部材35の円筒状外周部に非吸液性の層36が設け
られている。この非吸液性の層36は、例えば、多孔質
部材である吸液部材35の外周部の表層を加熱溶融して
多孔質の開孔部を潰すことにより、該吸液部材35の一
部を非吸液性にすることにより形成することができる。
【0044】図20および図21の第5実施例は、以上
の点で図17および図18の第4実施例と相違するが、
その他の部分では実質上同じ構成をしており、それぞれ
対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省
略する。本実施例によれば、前述の第4実施例の場合と
同じ作用効果が得られる他に、次のような効果が得られ
る。つまり、吸液部材35の全体が多孔質の場合にはそ
の内部に浸透し含有されるインクが稀に外部へ漏れ出す
ことがあるが、図20および図21の構成によればこの
ようなインク漏れを確実に防止することが可能になる。
【0045】なお、図21では吸液部材35が円筒状で
ある場合を示したが、これはそれ以外の形状の場合にも
同様に実施できるものである。また、図21の吸液部材
35では、図示右側面に多孔質(内層)の吸液性部分が
露出しているが、この面(図示右側面)はインクカート
リッジ6のインク導出部31の結合部材(ゴム栓)32
と接するところである。つまり、図21のような構成を
採ることにより、インク導出部31に溢れたインクを確
実に吸液部材35の内部に吸収することができる。
【0046】図22は本発明を適用したインクジェット
記録装置のインクカートリッジ6のインク供給接続構造
(ジョイント部)の第6実施例を示す模式的縦断面図で
あり、図23は図22中の吸液部材35の模式的斜視図
である。図22および図23において、本実施例の吸液
部材35は、多孔質の吸液性の本体部材37の周囲に非
吸液性の別部材38を設ける構造をしている。この非吸
液性の別部材38としては図示のような中空円筒状の剛
性を有する固形材質が使用されている。この中空円筒状
の別部材38は、接着または圧入等により、多孔質吸液
性の本体部材37の外周に接合されている。
【0047】図22および図23の第6実施例は、以上
の点で図17および図18の第4実施例と相違するが、
その他の部分では実質上同じ構成をしており、それぞれ
対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省
略する。本実施例によっても、前述の第4実施例の場合
と同じ作用効果が得られる他に、吸液部材35の内部に
浸透し含有されるインクが外部へ漏れ出すことを確実に
防止できるという効果が得られる。
【0048】なお、図23でも吸液部材35が円筒状で
ある場合を示したが、これはそれ以外の形状の場合にも
同様に実施できるものである。また、図23の吸液部材
35では、図示右側面に多孔質吸液性の本体部分37が
露出しているが、この面(図示右側面)はインクカート
リッジ6のインク導出部31の結合部材(ゴム栓)32
と接するところであり、インク導出部31に溢れたイン
クを確実に多孔質の本体部分37に吸収することができ
る。
【0049】図24は本発明を適用したインクジェット
記録装置のインクカートリッジ6のインク供給接続構造
(ジョイント部)の第7実施例を示す模式的縦断面図で
あり、図25は図24中の吸液部材35の模式的斜視図
である。図24および図25において、本実施例の吸液
部材35は、多孔質の吸液性の本体部材37の周囲に非
吸液性の別部材39を設ける構造をしている。この非吸
液性の別部材39として弾性を有する薄膜部材が使用さ
れている。
【0050】図24および図25の第7実施例は、以上
の点で図17および図18の第4実施例と相違するが、
その他の部分では実質上同じ構成をしており、それぞれ
対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省
略する。本実施例によっても、前述の第4実施例の場合
と同じ作用効果が得られる他に、吸液部材35の内部に
浸透し含有されるインクが外部へ漏れ出すことを確実に
防止できるという効果が得られる。
【0051】なお、図25でも吸液部材35が円筒状で
ある場合を示したが、これはそれ以外の形状の場合にも
同様に実施できるものである。また、図25の吸液部材
35では、図示右側面に多孔質吸液性の本体部分37が
露出しているが、この面(図示右側面)はインクカート
リッジ6のインク導出部31の結合部材(ゴム栓)32
と接するところであり、インク導出部31に溢れたイン
クを確実に多孔質の本体部分37に吸収することができ
る。
【0052】図26は本発明を適用したインクジェット
記録装置のインクカートリッジ6のインク供給接続構造
(ジョイント部)の第8実施例を示す模式的縦断面図で
あり、図27は図26中の吸液部材35の模式的斜視図
であり、図28は図27の吸液部材35の部分拡大斜視
図である。図26〜図28において、本実施例の吸液部
材35は、全体的に多孔質材料で形成されているが、外
側の層41の空隙率が内側の層40の空隙率より大きい
構造をしている。
【0053】図26〜図28の第8実施例は、以上の点
で図17および図18の第4実施例と相違するが、その
他の部分では実質上同じ構成をしており、それぞれ対応
する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略す
る。使用に際しては、インク供給管(中空針)33は内
側の空隙率の小さい(低い)内層部分40を貫通して挿
通され、溢れたインクもその付近に保有される。その場
合、外側の空隙率の大きい(高い)外層部分41は毛管
力が強いので、インクが外部へ漏れることを阻止するこ
とができる。したがって、本実施例によっても、前述の
第4実施例の場合と同じ作用効果が得られる他に、吸液
部材35の内部に浸透し含有されるインクが外部へ漏れ
出すことを確実に防止できるという効果が得られる。
【0054】なお、図27でも吸液部材35が円筒状で
ある場合を示したが、これはそれ以外の形状の場合にも
同様に実施できるものである。また、図27の吸液部材
35では、図示右側面に内層部分40が露出している
が、この面(図示右側面)はインクカートリッジ6のイ
ンク導出部31の結合部材(ゴム栓)32と接するとこ
ろであり、インク導出部31に溢れたインクを確実に内
層部分40に吸収することができる。
【0055】すなわち、図20〜図28の各実施例によ
れば、インクカートリッジ(インクタンク)6が記録装
置に対して脱着可能なインクジェット記録装置におい
て、インクカートリッジ6のインク導出部31の結合部
材32とこれに挿入される相手側のインク導入部(イン
ク供給管)33との間(ジョイント部)に多孔質の吸液
部材35を装着し、さらに、該吸液部材35の周囲に非
吸液性の部分または部材を設ける構成としたので、簡単
かつ安価な構造で、インクカートリッジ6を接続する際
など、該インクカートリッジから不意にインクが溢れる
場合でも、該インクを確実にジョイント部に保持し、該
インクが飛散したり外部へ漏れ出すことを防止すること
が可能になり、ジョイント部の繰り返し着脱によりリー
クが発生しかねない場合でも、密閉機能を有する吸液部
材35により、低コストで、リークを生じることなく確
実に記録ヘッドへインクを供給することができるインク
ジェット記録装置が提供される。
【0056】以上説明した各実施例においては、インク
カートリッジ6側のインク導出部(インク供給口)31
を構成する主要部材としてゴム状弾性体の結合部材(ゴ
ム栓)32を使用し、記録ヘッド5側のインク受容口
(インク導入部)として細管(中空針等のインク供給
管)33を使用し、この細管33がゴム栓32を突き通
してインクカートリッジ6内部に挿通される構成を示し
た。しかし、それ以外にも、例えば、インクカートリッ
ジ側のインク供給口に細管を使用し、記録ヘッド5側の
インク受容口にゴム栓を使用してもよく、これによって
も同様の作用効果を得ることができる。
【0057】つまり、インク流路に構成されるジョイン
ト部分で、一方に凸部があり、その部分が他方に挿入さ
れるジョイント構成において、前述の各実施例は同様の
作用効果を達成することができるものである。また、図
29に示すようにインク導出部がボール弁である構造の
インクカートリッジにおいても同様の作用効果を達成す
ることができる。図29においては、図17中の各部と
対応する部分が同一符号で示されている。
【0058】さらに、以上の各実施例では、記録ヘッド
5とインクカートリッジ(インクタンク)6が共にキャ
リッジ4上に設けられる場合を示したが、本発明は、イ
ンクカートリッジ(インクタンク)がキャリッジ以外の
記録装置内に装着されている場合など、それ以外の場合
にも同様に適用でき、同様の作用効果を達成し得るもの
である。
【0059】また、以上の各実施例では、記録ヘッドが
キャリッジに搭載されたシリアルスキャン型のインクジ
ェット記録装置に本発明を適用する場合を例に挙げて説
明したが、本発明は、被記録材の紙幅方向記録領域をカ
バーする記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するライ
ン型のインクジェット記録装置にも同様に適用すること
ができ、同様の作用効果を達成し得るものである。さら
に、以上の各実施例では、1個の記録ヘッドを使用する
単色のインクジェット記録装置の場合を例に挙げたが、
本発明は、1個の記録ヘッドで複数種(例えば複数色)
の記録を行うインクジェット記録装置、複数色の記録ヘ
ッドを使用するカラー記録用、色彩が同じで濃度が異な
る複数の記録ヘッドを用いる階調記録用、あるいはこれ
らを組み合わせた方式のインクジェット記録装置などに
も同様に適用することができ、同様の作用効果を達成し
得るものである。
【0060】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
【0061】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0062】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0063】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0064】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0065】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
【0066】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0067】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止する6、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0068】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0069】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段から被記録材へインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置において、記
録手段へインクを供給するための着脱可能なインクカー
トリッジを備え、該インクカートリッジからインクを導
出するためのインク導出部はインク供給管が貫通する結
合部材と前記インク供給管の挿入抜去により開閉する弁
とを直列に配置して形成されている構成としたので、イ
ンクカートリッジまたはインク接続部の位置決め精度お
よび部品寸法精度が粗くても、インクカートリッジとイ
ンク接続部との結合を正確に確実に行うことができ、イ
ンクカートリッジ脱着力を最小限に抑えることができ、
インクカートリッジ脱着時のインク漏れも防止すること
ができ、さらに、先端が鋭利でないパイプをインク接続
部に使用することができるインクジェット記録装置が提
供される。
【0071】請求項2〜請求項5の発明によれば、請求
項1の構成に加えて、前記結合部材が弾性体であり、前
記弁は剛性のある部材で支持された弾性体と閉じ方向に
付勢するバネとを有する構成、前記インク供給管は、そ
の先端が鋭利ではなく、周面に開口を有するパイプであ
る構成、前記弁は前記結合部材とバネが付いた剛性体と
を互いに圧接する構造である構成、あるいは、前記イン
ク供給管は、その先端が開口したパイプであり、該パイ
プより突出した弁押しピンを有する構成としたので、イ
ンクカートリッジまたはインク接続部の位置決め精度お
よび部品寸法精度が粗くても、インクカートリッジとイ
ンク接続部との結合を正確に確実に行うことができ、イ
ンクカートリッジとインク接続部とを密閉状態で結合す
ることができるとともにインクカートリッジ脱着力を最
小限に抑えることができ、インクカートリッジ脱着時の
インク漏れも防止することができ、さらに、先端が鋭利
でないパイプをインク接続部に使用することができ、従
来の針カバーやキャップ等の安全機構や追加対策を必要
としないことから記録装置の小型軽量化を図ることがで
きるインクジェット記録装置が提供される。
【0072】請求項6の発明によれば、記録手段から被
記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記
録装置において、記録手段へインクを供給するための着
脱可能なインクカートリッジを備え、該インクカートリ
ッジのインク導出部の結合部材と該結合部材に挿通され
るインク供給管との間に吸液部材を設ける構成としたの
で、簡単かつ安価な構造で、不意にインクタンクからイ
ンクが溢れる場合でも該インクを確実にジョイント部に
保って該インクが外部に出ることを防止でき、ジョイン
ト部からのインク飛散を防ぐことができるインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0073】請求項7〜請求項11の発明によれば、請
求項6の構成に加えて、前記吸液部材の一部または外周
部を非吸液性にする構成、前記吸液部材の一部を溶融し
て非吸液性にする構成、前記吸液部材の外周部を剛性を
有する非吸液性の固形材質で形成する構成、前記吸液部
材の外周部を薄膜状で弾性のある非吸液性の材質で形成
する構成、あるいは、前記吸液部材は外側の層の空隙率
が内側の層の空隙率より大きい構造をしている構成とし
たので、簡単かつ安価な構造で、一層効率よく、不意に
インクタンクからインクが溢れる場合でも該インクを確
実にジョイント部に保って該インクが外部に出ることを
防止でき、ジョイント部からのインク飛散を防ぐことが
できるインクジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明によるインクジェット記録装置のインク
カートリッジ接続構造の第1実施例の平面断面図であ
る。
【図4】図3のインクカートリッジの模式的外観斜視図
である。
【図5】図3のインクカートリッジのインク導出部の構
造を模式的に示す部分縦断面図である。
【図6】図5のインク導出部にインク供給管が挿通され
た状態を模式的に示す部分縦断面図である。
【図7】図6中の線7−7から見た部分正面図である。
【図8】図5のインク導出部の偏心位置にインク供給管
が挿通された状態を模式的に示す部分縦断面図である。
【図9】図8中の線9−9から見た部分正面図である。
【図10】図5中の弁の構成を模式的に示す分解図であ
る。
【図11】図5のインク導出部の構成を一部簡略化した
変更実施例を示す模式的縦断面図である。
【図12】本発明を適用したインクジェット記録装置の
インクカートリッジのインク導出部の第2実施例の模式
的縦断面図である。
【図13】図12のインク導出部にインク供給管が挿通
された状態を示す模式的縦断面図である。
【図14】本発明を適用したインクジェット記録装置の
インクカートリッジのインク導出部の第3実施例の模式
的縦断面図である。
【図15】図14のインク導出部の偏心位置にインク供
給管が挿通された状態を示す模式的縦断面図である。
【図16】図14のインク導出部の反対側の偏心位置に
インク供給管が挿通された状態を示す模式的縦断面図で
ある。
【図17】本発明を適用したインクジェット記録装置の
インクカートリッジのインク供給接続構造の第4実施例
を示す模式的縦断面図である。
【図18】図17中の吸液部材の模式的斜視図である。
【図19】図17のインク供給接続構造の変更実施例を
示す模式的縦断面図である。
【図20】本発明を適用したインクジェット記録装置の
インクカートリッジのインク供給接続構造の第5実施例
を示す模式的縦断面図である。
【図21】図20中の吸液部材の模式的斜視図である。
【図22】本発明を適用したインクジェット記録装置の
インクカートリッジのインク供給接続構造の第6実施例
を示す模式的縦断面図である。
【図23】図22中の吸液部材の模式的斜視図である。
【図24】本発明を適用したインクジェット記録装置の
インクカートリッジのインク供給接続構造の第7実施例
を示す模式的縦断面図である。
【図25】図24中の吸液部材の模式的斜視図である。
【図26】本発明を適用したインクジェット記録装置の
インクカートリッジのインク供給接続構造の第8実施例
を示す模式的縦断面図である。
【図27】図26中の吸液部材の模式的斜視図である。
【図28】図27の吸液部材の部分斜視図である。
【図29】インクカートリッジのボール弁式のインク導
出部の構造を例示する模式的縦断面図である。
【図30】従来のインクカートリッジの接続構造を例示
する模式的縦断面図である。
【符号の説明】
1 被記録材 2 ガイドレール 3 ガイドレール 4 キャリッジ 5 記録手段(記録ヘッド) 6 インクカートリッジ(インクタンク) 7 キャリッジモータ 8 タイミングベルト 9 搬送ローラ対 10 搬送ローラ対 11 インクカートリッジ容器 12 インク室 15 インク導出部 16 インク供給管 17 結合部材 18 弁 19 弁本体 20 弾性体 21 バネ 22 パイプ押え 23 インク供給チューブ 24 剛体の弁体 25 弁押しピン 26 弁 27 支点 28 バネ 30 インク貯留部 31 インク導出部 32 結合部材(ゴム栓) 33 インク供給管(中空針) 34 インク供給チューブ 35 吸液部材 36 非吸液性の層 37 吸液性の本体部材 38 非吸液性の別部材 39 薄膜部材 40 内側の層 41 外側の層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
    して記録を行うインクジェット記録装置において、記録
    手段へインクを供給するための着脱可能なインクカート
    リッジを備え、該インクカートリッジからインクを導出
    するためのインク導出部はインク供給管が貫通する結合
    部材と前記インク供給管の挿入抜去により開閉する弁と
    を直列に配置して形成されていることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記結合部材が弾性体であり、前記弁
    は剛性のある部材で支持された弾性体と閉じ方向に付勢
    するバネとを有することを特徴とする請求項1のインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インク供給管は、その先端が鋭利
    ではなく、周面に開口を有するパイプであることを特徴
    とする請求項1のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記弁は前記結合部材とバネが付いた
    剛性体とを互いに圧接する構造であることを特徴とする
    請求項1のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記インク供給管は、その先端が開口
    したパイプであり、該パイプより突出した弁押しピンを
    有することを特徴とする請求項1のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 記録手段から被記録材へインクを吐出
    して記録を行うインクジェット記録装置において、記録
    手段へインクを供給するための着脱可能なインクカート
    リッジを備え、該インクカートリッジのインク導出部の
    結合部材と該結合部材に挿通されるインク供給管との間
    に吸液部材を設けることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  7. 【請求項7】 前記吸液部材の一部または外周部を非
    吸液性にすることを特徴とする請求項6のインクジェッ
    ト記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吸液部材の一部を溶融して非吸液
    性にすることを特徴とする請求項7のインクジェット記
    録装置。
  9. 【請求項9】 前記吸液部材の外周部を剛性を有する
    非吸液性の固形材質で形成することを特徴とする請求項
    6または請求項7のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記吸液部材の外周部を薄膜状で弾
    性のある非吸液性の材質で形成することを特徴とする請
    求項7のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記吸液部材は外側の層の空隙率が
    内側の層の空隙率より大きい構造をしていることを特徴
    とする請求項6または請求項7のインクジェット記録装
    置。
  12. 【請求項12】 前記記録手段が、インクを吐出する
    ために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体
    を備えているインクジェット記録手段であることを特徴
    とする請求項1〜請求項11のいずれかのインクジェッ
    ト記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録手段が、前記電気熱変換体
    が発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を
    利用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴と
    する請求項12のインクジェット記録装置。
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