JPH08200460A - ベルトテンショナー - Google Patents

ベルトテンショナー

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JPH08200460A
JPH08200460A JP2757895A JP2757895A JPH08200460A JP H08200460 A JPH08200460 A JP H08200460A JP 2757895 A JP2757895 A JP 2757895A JP 2757895 A JP2757895 A JP 2757895A JP H08200460 A JPH08200460 A JP H08200460A
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belt
cup
spring
damping
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Kazumasa Ayukawa
一正 鮎川
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Unitta Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テンショナーアームの回動角度によらず、所
望のダンピング力が得られる。 【構成】 テンショナーカップ22に揺動軸を介してテ
ンショナーアーム30を揺動可能に設ける。ベルトを受
けるテンショナープーリー40をテンショナーアーム3
0に揺動軸と平行な回転軸を介して回転可能に設ける。
ねじりスプリング50はテンショナーカップ22とテン
ショナーアーム30との間に介装され、ベルトを緊張さ
せる方向にテンショナーアーム30を付勢する。ダンピ
ングバンド32は、テンショナーカップ22の外周面の
ほぼ全周にわたって外側から摺接し、テンショナーアー
ム30の揺動時にテンショナーカップ22との間で摩擦
を生じる。C型バネ33は、ダンピングバンド32を所
定の圧力でテンショナーカップ22側に付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として自動車用エ
ンジンのベルト駆動機構に利用されるベルトテンショナ
ーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のベルトテンショナーは、単一の
ベルトで複数の装置に駆動力を伝達する際に、ベルトの
たるみを防止して駆動力を確実に伝達させるために使用
される。この種のベルトテンショナーは、例えば特公昭
62−2182号公報に開示される。
【0003】この公報に開示されるような従来のベルト
テンショナーは、エンジンブロック等に設けられた固定
部にテンショナーアームを揺動可能に取付け、このアー
ムにプーリーを回転自在に設けて構成されている。固定
部とテンショナーアームとの間には、ねじりスプリング
が取り付けられており、このねじりスプリングは、テン
ショナーアームをベルトを緊張させる方向に付勢する。
また、ねじりスプリングは、テンショナーアーム側に設
けられたダンピング部材を固定部側の部材に押し付ける
作用を有しており、これによりテンショナーアームの揺
動時の振動を減衰させるためのダンピング力を発生させ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のベルトテンショナーは、ねじりスプリングがテ
ンショナーアームを回動付勢する機能と、ダンピング力
を発生させる機能とを兼ね備えているため、テンショナ
ーアームの回動位置によりねじりスプリングに発生する
トルクが変化してダンピング力が変化し、所望のダンピ
ング力を得にくいという問題がある。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の課題に
鑑みてなされたものであり、テンショナーアームの回動
位置に拘らず、所望のダンピング力を発生させることが
できるベルトテンショナーを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るベルトテン
ショナーは、上記課題を解決するため、テンショナーカ
ップを備えた固定部と、この固定部に揺動軸を介して揺
動可能に設けられたテンショナーアームと、テンショナ
ーアームに揺動軸と平行な回転軸を介して回転可能に設
けられてベルトを受けるプーリーと、テンショナーカッ
プとテンショナーアームとの間に介装されてベルトを緊
張させる方向にテンショナーアームを付勢する第1の付
勢手段と、テンショナーアームに固定されるとともに、
テンショナーカップの外周面のほぼ全周にわたって摺接
し、テンショナーアームの揺動時にテンショナーカップ
との間で摩擦を生じるダンピング部材と、ダンピング部
材をテンショナーカップ側に付勢する第2の付勢手段と
を有することを特徴としている。
【0007】第1の付勢手段は、例えばテンショナーカ
ップに収納され、揺動軸を中心に巻回されたコイルスプ
リングであり、ダンピング部材は、例えばテンショナー
カップの外周面に設けられたリング状のダンピングバン
ドである。
【0008】第2の付勢手段は、例えばダンピング部材
の外周面のほぼ全周にわたって外側から内側に付勢する
円形バネであり、円形バネとしては、C形バネ、帯状バ
ネ、コイルバネ等が挙げられる。
【0009】
【作用】上述したこの発明の構成によれば、テンショナ
ーアームに対する回動付勢力は第1の付勢手段により発
生し、ダンピング部材と固定部のテンショナーカップと
の間で生じるダンピング力は第2の付勢手段により発生
する。これらの付勢手段による付勢力は独立に設定可能
である。ダンピング力はテンショナーカップの外周面と
ダンピング部材とが摺接する面に発生する摩擦力であ
る。
【0010】
【実施例】以下、この発明にかかるベルトテンショナー
の実施例を説明する。実施例のベルトテンショナーは、
例えば、図1に示すような自動車用エンジンのベルトシ
ステムに利用される。このベルトシステムは、エンジン
の出力軸に取り付けられた駆動プーリー1と、エアーコ
ンディショナー、パワーステアリング装置、オルタネー
タ用の各従動プーリー2,3,4と、アイドラー用プー
リー5,6、そしてベルトテンショナー10とを備えて
おり、各プーリーの間に単一の駆動ベルト7が懸架され
ている。
【0011】ベルトテンショナー10は、エンジンブロ
ックに固定される固定部20と、この固定部20に対し
て揺動軸であるピボットボルト23を軸として回動可能
に設けられたテンショナープーリー40とを備えてい
る。テンショナープーリー40は、固定部20内に設け
られた付勢手段により図中上側に付勢されており、この
付勢力により駆動ベルト7を緊張させる。また、駆動ベ
ルト7の装着時には、テンショナープーリー40を図中
破線で示した位置にまで回動させた状態で装着する。
【0012】次に、実施例のベルトテンショナー10の
概略構成を、その外観を示す図2に基づいて説明する。
【0013】ベルトテンショナー10はテンショナーカ
ップ22とテンショナーアーム30とを有し、テンショ
ナーカップ22を介して固定部20(図1参照)に取り
付けられる。テンショナーアーム30はテンショナーカ
ップ22に対し、揺動軸(ピボットボルト23)を中心
として揺動可能である。テンショナーアーム30は筒状
部30cを有し、ピボットボルト23は筒状部30cの
中心部に設けられている。テンショナープーリー40
は、ピボットボルト23と平行な回転軸であるプーリー
ボルト41を介してテンショナーアーム30に回転可能
に設けられている。
【0014】筒状部30cとテンショナーカップ22の
間には、ダンピングバンド32が設けられている。ダン
ピングバンド32は、突起部32aが筒状部30cの切
欠30aに係合することによりテンショナーアーム30
に固定される。ダンピングバンド32の外周面には3個
のC形バネ33が設けられている。
【0015】図3および図4は、実施例のベルトテンシ
ョナーの構造を示す。図3は、図2のベルトテンショナ
ーの断面図であり、図4は、図3のベルトテンショナー
の部品を分解して示す図である。
【0016】テンショナーカップ22は、その底面中央
から軸方向に沿って立ち上がるボルト係合部22aと、
端部の外周に形成されたフランジ22bとを有する。テ
ンショナーカップ22内には、ねじりスプリング50が
設けられている。フランジ22bには、テンショナーカ
ップ22を固定部20(図1参照)に取り付けるための
ボルトが挿通する取り付け穴22cが形成され、ボルト
係合部22aにはピボットボルト23が螺合している。
ピボットボルト23は、先端にスプライン部23aが形
成された段付形状を呈している。ピボットボルト23に
は、テンショナーアーム30に固定されたピボットブッ
シング31が取り付けられている。ピボットブッシング
31は、軸方向の移動がピボットボルトの頭部により規
制され、回転方向へは所定の抵抗で摺動可能とされてい
る。このような構成により、テンショナーアーム30は
固定部20(図1参照)に対して揺動可能である。
【0017】テンショナープーリー40は、ボールベア
リング42とプーリーボルト41を介してテンショナー
アーム30に回転自在に取り付けられている。プーリー
ボルト41の頭部とボールベアリング42との間には、
塵埃の進入を防止するダストシールド43が介装されて
いる。
【0018】ねじりスプリング50は、一端51がテン
ショナーカップ22の底面に固定されると共に、他端5
2がテンショナーアーム30に固定されており、テンシ
ョナープーリー40に懸架された駆動ベルト(図示せ
ず)を緊張させる方向にテンショナーアーム30を付勢
する第1の付勢手段としての機能を果たしている。
【0019】テンショナーアーム30の筒状部30cに
は、切欠30aが3ヶ所に略等間隔に形成される。ダン
ピングバンド32は、その突起部32aが切欠30aに
係合することによりテンショナーアーム30に固定され
る。ダンピングバンド32は、その端部に形成されたフ
ランジ32kがテンショナーカップ22のフランジ22
bに当接した状態で、テンショナーカップ22の外周面
の略全周にわたって摺接している。
【0020】3個のC形バネ33は、それぞれダンピン
グバンド32の外周面のほぼ全周にわたって内側に押圧
し、ダンピングバンド32をテンショナーカップ22側
にほぼ一定の圧力で付勢する。
【0021】このようにダンピングバンド32は、その
内周面のほぼ全周にわたってテンショナーカップ22の
外周面に摺接し、C形バネ33の付勢力によりテンショ
ナーアーム30の揺動時にテンショナーカップ22との
間で摩擦を生じるダンピング部材として機能する。
【0022】図5〜7は、ダンピングバンド32の構造
を示す。図5は、本実施例に係るダンピングバンド32
の平面図、図6、図7は、図5のダンピングバンドをそ
れぞれ矢印VI、VII の方向から見たときの側面図であ
る。
【0023】ダンピングバンド32は、外周方向に沿っ
て3つのバンド片32i(分割部材)に分割されてお
り、各バンド片32iはバネ受部32gと案内部32h
とを有する。バネ受部32gの外周面には、C形バネ3
3等の円形バネが嵌合され、案内部32hはテンショナ
ーアーム30の筒状部30cの内周面側に位置する。
【0024】各バンド片32iの間には開放部32bが
形成され、この開放部32bには、U字型に形成されて
可撓性を有する接続部32jが設けられる。各バンド片
32iは、接続部32jにより、所定の間隙Dが形成さ
れた状態で連結されている。この接続部32jにより各
バンド片32iが位置決めされ、これによりテンショナ
ーアーム30への組み付け時に、C形バネ33がダンピ
ングバンド32に取付けられた状態で、突起部32aが
テンショナーアーム30の切欠30aに容易に係合す
る。
【0025】案内部32hには、それぞれ外周面より外
側に向かって放射状に突出する突起部32aが形成され
る。すなわち、ダンピングバンド32には3箇所の突起
部32aが形成される。これらの各突起部32aがテン
ショナーアーム30に凹設された切欠30aに係合する
ことにより、ダンピングバンド32はテンショナーアー
ム30に固定される。バネ受部32gの下側縁部には、
フランジ32kが形成され、このフランジ32kによ
り、C形バネ33がテンショナーカップ22に接触して
磨耗することが防がれている。
【0026】C形バネ33の自然長での内径は、ダンピ
ングバンド32がテンショナーカップ22の外側に設け
られているときの外径より小さい。したがってC形バネ
33をダンピングバンド32の外周面に装着したとき、
バネの弾発力により内側に向かって付勢力が働く。
【0027】ダンピングバンド32は開放部32bにお
いて自然長の状態で間隙Dだけ離間しているため、製造
工程等において接続部32jを円周方向に圧縮させるこ
とによりC形バネ33をダンピングバンド32の外周面
に装着する作業が容易となる。また各バンド片32i間
の間隙は、テンショナーカップ22への組付後のダンピ
ングバンド32の熱変形を吸収すると共に、テンショナ
ーカップ22内に浸入した水を抜くための水抜き部とし
ても機能する。
【0028】なお、本実施例では各バンド片32iを接
続部32jにより接続した構成を示したが、製造コスト
削減の目的で接続部32jを設けない構成でもよい。
【0029】図8は、本実施例に係る円形バネのC形バ
ネ33の平面図である。バネ受部32gには、その外周
面に沿って3個のC形バネ33が取付けられている(図
3参照)。
【0030】C形バネ33は、例えば軸の外周面にボー
ルベアリングを固定するために用いられる『止め輪』を
利用することができる。C形バネ33の端部33aに
は、テンショナーカップ22内に組み付ける際、C形バ
ネ33を外方に撓ませるために用いられる治具が係合可
能な穴33bが形成されている。C形バネ33は、変形
後も円形を保持するとともに、各部位にほぼ均一な応力
が作用する機能を有する。このために板幅bは端部から
遠い部分ほど広い径方向幅を有している。
【0031】C形バネ33は、ダンピングバンド32の
外周面に自然長の状態よりも広げられた状態で嵌め込ま
れる。C形バネ33の内周面は、略全周にわたってダン
ピングバンド32の外周面に密着し、ダンピングバンド
32の外周面を内側に付勢している。すなわちC形バネ
33は、ダンピングバンド32を全周にわたってほぼ均
一かつ一定の圧力でテンショナーカップ22側に付勢し
ており、これによりダンピングバンド32とテンショナ
ーカップ22の内周面との間に摩擦によるダンピング力
が発生する。
【0032】なお、ダンピングバンド32には、ポリア
セタールの他、自己潤滑性をもたせるためモリブデンを
含むナイロン等の高分子材料が使用されている。また、
強度に優れたガラス繊維強化ナイロンや炭素繊維強化プ
ラスチック等を用いてもよい。
【0033】上記のように構成された実施例のベルトテ
ンショナーは、ねじりスプリング50の付勢力によりテ
ンショナーアーム30が回動付勢されて駆動ベルト7を
緊張させると共に、テンショナーアーム30が駆動ベル
トの振動等により揺動する際には、C形バネ33の作用
によりダンピングバンド32とテンショナーカップ22
との間で発生したダンピング力により振動を減衰させ
る。
【0034】ダンピング力Fは、ねじりスプリング50
とは独立したC形バネ33の作用により発生するため、
テンショナーアーム30の回動角度によらずにほぼ一定
に保たれる。図9は、テンショナーアームのねじり角
(回動角度)θとダンピングバンド32とテンショナー
カップ22との摩擦により発生するダンピング力Fとの
関係を示す。図中の実線が実施例、破線が従来例であ
る。従来例ではねじり角θが大きくなるにしたがってダ
ンピング力Fも一次関数的に増大するが、実施例の構成
ではねじり角θの値によらずダンピング力Fはほぼ一定
となる。
【0035】ダンピング力Fは、使用角度範囲の全域に
わたって上限と下限との間に収まる必要がある。したが
って、ダンピング力Fが従来例のように変化する場合に
は、スプリングのトルクの設計値に対する許容幅が小さ
くなり、設計値が設計目標値から僅かに外れても上限、
あるいは下限を越える可能性が高い。これに対して実施
例のようにダンピング力Fがほぼ一定である場合には、
スプリングのトルクの設計値に対する許容幅が大きくな
り、設計値が設計目標値から多少外れてもダンピング力
Fを上限と下限との間に収めることができる。
【0036】また、本実施例の場合には、C形バネ33
により発生させるダンピング力をねじりスプリング50
により発生させる回動トルクとは独立して設定すること
ができるため、それぞれの値を自由に組み合せることが
でき、より多様な要求に対して容易に応じることができ
る。
【0037】さらに本実施例では、ダンピングバンド3
2の内周面とテンショナーカップ22の外周面のほぼ全
周にわたって摩擦力が作用するため、摩擦力が広い接触
面積により分散され、大きなダンピング力を局部的に強
い力が加わることなく効果的に得ることができ、またダ
ンピングバンド32等の耐久性が向上する。例えばダン
ピングバンド32の一部を押圧してダンピング力Fを作
用させるものに比し、大きなダンピング力をより効果的
に作用させることができる。
【0038】またテンショナーカップ22の外周面にダ
ンピングバンド32を設けているため、テンショナーカ
ップ22の内部形状を変更する必要がなく、製造が容易
である。さらにC形バネ33はダンピングバンド32に
沿って設けられているため、専用に設置場所を設ける必
要がない。これらの相乗作用からベルトテンショナーを
大型化することなく容易に提供できる。
【0039】またC形バネ33は、ダンピングバンド3
2の外周面に嵌め込むことにより取り付けることがで
き、さらにダンピングバンド32には自然長の状態で間
隙Dが形成されるため、C形バネ33の取付けは容易で
ある。また、C形バネ33を複数枚用いることにより、
所望のダンピング力を容易に得ることができ、またダン
ピング力の変更も容易に行える。
【0040】図10、11は、テンショナーアームのね
じり角(回動角度)θとダンピングバンド32とテンシ
ョナーカップ22との摩擦により発生するダンピング力
Fおよびダンピング率との関係を示す試験結果であり、
サンプル1はC形バネを3個、サンプル2はC形バネを
4個、サンプル3はC形バネを5個用いた場合を示して
いる。図11において、実線がサンプル1、破線がサン
プル2、一点鎖線がサンプル3を示している。またこれ
らの線において、上側の線はテンショナーアーム30の
回転角度を増加させた時の荷重(正転荷重)の変化を示
し、下側の線はテンショナーアーム30の回転角度を減
少させた時の荷重(逆転荷重)の変化を示しいてる。図
10のダンピング力Fは正転荷重と逆転荷重の荷重平均
と逆転荷重との差で示され、ダンピング率は上記荷重平
均とダンピング率の割合で示される。
【0041】図10に示すように本実施例では、C形バ
ネ33がほぼ全周にわたってほぼ均一に押圧しているた
め、効果的なダンピング力Fを作用させることができ、
装置を大型化することなく、所望のダンピング力Fを得
ることができる。
【0042】また、サンプル1、サンプル2、サンプル
3の順にダンピング力が増加しており、取付けるC形バ
ネ33の個数に応じてダンピング力が可変している。こ
のため所望のダンピング力が容易に得られる。
【0043】このようなことから本実施例では、実質上
要求されるあらゆるダンピング率を実現することがで
き、より多様な要求に対して容易に応じることができ
る。
【0044】なお上記実施例ではC形バネ33の端部3
3aに穴33bが形成されていたが、製造コストの低減
の目的から、図12に示すように、穴33bを形成しな
い構成としてもよい。
【0045】また本発明に係る第2付勢手段は、上記実
施例のC形バネ33に限定されるものではなく、用途に
応じて、例えば図13に示すような通常のリング状のバ
ネ、スプリングバネ、二重バネ、ぜんまい式バネ等の円
形バネを適用してもよい。また、このようなダンピング
バンド32と別体で成形された円形バネに限らず、ダン
ピングバンド32と一体的に成形され、ダンピングバン
ド32自身が第2の付勢手段の機能を有するものであっ
てもよい。
【0046】図14、15は、コイルバネ36を示す。
コイルバネ36は、所定量の長さをもつ丸線36aの鋼
材が軸心方向に螺旋状に数回巻回されて成形される。こ
のようなコイルバネ36は、製造が容易で、かつ巻回す
る丸線36aの長さを変えることにより容易にダンピン
グ力を変えることができる。また複数回巻回されている
ため、一重巻のものに比しダンピングバンド32への取
り付けが容易となる。
【0047】図16、17は、二重リング34を示す。
二重リング34は、均一な板幅bの鋼材が軸心方向に螺
旋状に約2回巻回されて成形される。このような二重リ
ング34を用いたものでは、板幅b、板厚tが均一なた
め、C形バネ33を用いたものに比し製造が容易となる
とともに全周にわたって均一な当り面を得やすい。また
上記コイルバネ36の場合と同様、複数巻回されて形成
されるため、ダンピングバンド32への取り付けが容易
である。
【0048】図18、図19は、ぜんまい式バネ35を
示す。ぜんまい式バネ35は、均一な板幅bの鋼材が円
周方向に螺旋状に巻回されて成形される。このようなぜ
んまい式バネ35を用いた場合でも、上記二重リング3
4を用いた場合と同様の効果が得られることは明らかで
ある。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1の付勢手段により発生するテンショナーアーム
に対する回動付勢力と、第2の付勢手段によりダンピン
グ部材と固定部との間で作用するダンピング力とを別個
に独立して設定することができるため、テンショナーア
ームの回動角度によらず、所望のダンピング力が得ら
れ、付勢手段のトルクの設計値に対する許容幅を大きく
することができる。
【0050】またテンショナーカップの外周面のほぼ全
周にわたってほぼ均一に摩擦力が作用するため、より効
果的にダンピング力を作用させることができる。
【0051】また、回動付勢力とダンピング力との組み
合せを自由に選択できるとともに、ダンピング力の変更
も容易なため、多様な要求に容易に応えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用エンジンのベルトシステムを示す正面
図である。
【図2】本実施例にかかるベルトテンショナーの外観を
示す側面図である。
【図3】図2のベルトテンショナーの断面図である。
【図4】図2のベルトテンショナーの部品図である。
【図5】ダンピングバンドの正面図である。
【図6】図5のダンピングバンドを矢印VIの方向から見
たときの側面図である。
【図7】図5のダンピングバンドを矢印VIIの方向から
見たときの側面図である。
【図8】C形バネの正面図である。
【図9】ねじり角θとダンピング力Fとの関係を示すグ
ラフである。
【図10】ダンピング力の試験結果を示す図である。
【図11】ねじり角θと荷重との関係を示すグラフであ
る。
【図12】C形バネの正面図である。
【図13】リング状バネの正面図である。
【図14】スプリングバネの正面図である。
【図15】スプリングバネの側面図である。
【図16】二重リングの正面図である。
【図17】二重リングの側面図である。
【図18】ぜんまい式バネの正面図である。
【図19】ぜんまい式バネの側面図である。
【符号の説明】
20 固定部 21 取付け部 22 テンショナーカップ 23 ピボットボルト 30 テンショナーアーム 30f 切欠 31 ピボットブッシング 32 ダンピングバンド 32a 突起部 33 C形バネ 34 二重リング 35 ぜんまい式バネ 36 コイルバネ36 40 テンショナープーリー 41 プーリーボルト 50 ねじりスプリング

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンショナーカップを備えた固定部と、
    この固定部に揺動軸を介して揺動可能に設けられたテン
    ショナーアームと、前記テンショナーアームに前記揺動
    軸と平行な回転軸を介して回転可能に設けられてベルト
    を受けるプーリーと、前記テンショナーカップと前記テ
    ンショナーアームとの間に介装されて前記ベルトを緊張
    させる方向に前記テンショナーアームを付勢する第1の
    付勢手段と、前記テンショナーアームに固定されるとと
    もに、前記テンショナーカップの外周面のほぼ全周にわ
    たって摺接し、前記テンショナーアームの揺動時に前記
    テンショナーカップとの間で摩擦を生じるダンピング部
    材と、前記ダンピング部材を前記テンショナーカップ側
    に付勢する第2の付勢手段とを有することを特徴とする
    ベルトテンショナー。
  2. 【請求項2】 前記第1の付勢手段が、前記テンショナ
    ーカップに収納され、前記揺動軸を中心に巻回されたコ
    イルスプリングであることを特徴とする請求項1に記載
    のベルトテンショナー。
  3. 【請求項3】 前記第2の付勢手段が、略均一かつ一定
    の圧力で前記ダンピング部材を前記テンショナーカップ
    側に付勢することを特徴とする請求項1に記載のベルト
    テンショナー。
  4. 【請求項4】 前記第2の付勢手段が、前記ダンピング
    部材の外周面のほぼ全周にわたって摺接し、このダンピ
    ング部材を前記テンショナーカップ側にほぼ一定の圧力
    で付勢する少なくとも1個の円形バネであることを特徴
    とする請求項1に記載のベルトテンショナー。
  5. 【請求項5】 前記円形バネが、少なくとも3個設けら
    れることを特徴とする請求項4に記載のベルトテンショ
    ナー。
  6. 【請求項6】 前記円形バネの自然長での内径が、前記
    テンショナーカップの外側に設けられた前記ダンピング
    部材の外径よりも小さいことを特徴とする請求項4に記
    載のベルトテンショナー。
  7. 【請求項7】 前記円形バネが、C形状を有し、端部か
    ら遠い部分ほど広い径方向幅を有するC形バネである特
    徴とする請求項4に記載のベルトテンショナー。
  8. 【請求項8】 前記円形バネが、帯状部材をC形状に湾
    曲して成形された帯状バネであることを特徴とする請求
    項4に記載のベルトテンショナー。
  9. 【請求項9】 前記円形バネが、コイルバネであること
    を特徴とする請求項1に記載のベルトテンショナー。
  10. 【請求項10】 前記円形バネが、線状部材を二重に巻
    回して成形された二重リングであることを特徴とする請
    求項4に記載のベルトテンショナー。
  11. 【請求項11】 前記円形バネが、ぜんまい式バネであ
    ることを特徴とする請求項4に記載のベルトテンショナ
    ー。
  12. 【請求項12】 前記ダンピング部材が、前記テンショ
    ナーカップの外周面に沿って設けられたリング状のダン
    ピングバンドであることを特徴とする請求項1に記載の
    ベルトテンショナー。
  13. 【請求項13】 前記ダンピング部材が、円周方向に分
    割された分割部材より構成されることを特徴とする請求
    項1に記載のベルトテンショナー。
  14. 【請求項14】 前記分割部材が、可撓性を有する接続
    部により接続されていることを特徴とする請求項13に
    記載のベルトテンショナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104847858A (zh) * 2015-05-27 2015-08-19 纽尚(宁波)汽车轴承制造有限公司 双扭矩可变档机械式张紧器
CN104989793A (zh) * 2015-05-27 2015-10-21 纽尚(宁波)汽车轴承制造有限公司 双扭矩可变档摩擦蹄式张紧器
WO2023153305A1 (ja) * 2022-02-08 2023-08-17 Ntn株式会社 補機ベルト用オートテンショナ、および補機駆動ベルトシステム

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