JPH08198306A - 注出キャップ - Google Patents

注出キャップ

Info

Publication number
JPH08198306A
JPH08198306A JP7008606A JP860695A JPH08198306A JP H08198306 A JPH08198306 A JP H08198306A JP 7008606 A JP7008606 A JP 7008606A JP 860695 A JP860695 A JP 860695A JP H08198306 A JPH08198306 A JP H08198306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backing member
cap
resin layer
opening
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7008606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3616670B2 (ja
Inventor
Yasuo Yuzurihara
靖雄 譲原
Yoshirou Mochino
義朗 茂知野
Keiichi Takashi
敬一 高士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Japan Crown Cork Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Crown Cork Co Ltd filed Critical Japan Crown Cork Co Ltd
Priority to JP00860695A priority Critical patent/JP3616670B2/ja
Publication of JPH08198306A publication Critical patent/JPH08198306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3616670B2 publication Critical patent/JP3616670B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れたフレーバー保持性と易開口性との組合
せを有し、しかも開口後の衛生的特性及び外観的特性に
も優れた注出キャップを提供する。 【構成】 金属箔25と金属箔の一方の面に設けられた
保護樹脂層26と金属箔の他方の面に設けられたピーラ
ブルヒートシール樹脂層27との積層体から成り且つ前
記開口予定部4と相似形でしかも外縁28が前記弱化部
5よりもやや大きい裏当部材24をキャップ本体の口壁
裏面に、裏当部材24が弱化部5を完全に覆いしかもそ
の外縁28が弱化部5の外方に小間隔だけ延びるよう
に、前記ピーラブルヒートシール樹脂層27を介して熱
接着させて成り、開口に際しては弱化部5が破断し、次
いで弱化部5外方の裏当部材24と口壁との間で剥離し
て、裏当部材全体が開口予定部4と一体に取外されるよ
うにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器の口部に装着して
使用する注出キャップに関するもので、より詳細には、
優れたフレーバー保持性と易開口性との組合せを有し、
しかも開口後の衛生的特性及び外観的特性にも優れた注
出キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、容器の口部に装着して使用する注
出キャップとしては、キャップ本体の口壁に設けられた
開口予定部と、開口予定部の周囲を規定する弱化部と、
開口予定部に設けられた開口用把持部とを備え、前記弱
化部を破断して注出口を形成するものが知られている。
【0003】この注出キャップでは、前述した弱化部の
肉厚が他の部分に比して薄肉化されており、この弱化部
を通して液体調味料等の内容物の香り成分が透過、漏出
して、内容品のフレーバー保持性が低下するという問題
がある。
【0004】この問題を解消するため、例えば実公平4
−39174号公報にも示されるように、口壁の裏面に
金属箔ラミネートを貼り合せ、前記弱化部から香り成分
やガスの透過を抑制することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属箔裏当キャ
ップにおいては、弱化部からの香り成分やガスの透過を
抑制するという点には優れているものの、開封に際して
弱化部と同時に金属箔ラミネートをも破断することが必
要となるため、開口力が大きくなり、開口しにくいとい
う問題がある。
【0006】また、開口予定部を取外して注出口を形成
した場合、注出口周辺部に金属ラミネートの切断破片が
露出し、これが内容物中に移行するという衛生上の問題
や注出口の外観が見苦しくなるという外観上及び商品価
値上の問題もある。
【0007】従って、本発明の目的は、従来の金属箔裏
当キャップにおける上記問題を解消し、優れたフレーバ
ー保持性と易開口性との組合せを有し、しかも開口後の
衛生的特性及び外観的特性にも優れた注出キャップを提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、キャッ
プ本体の口壁に設けられた開口予定部と、開口予定部の
周囲を規定する弱化部と、開口予定部に設けられた開口
用把持部とを備え、前記弱化部を破断して注出口を形成
する注出キャップにおいて、金属箔と金属箔の一方の面
に設けられた保護樹脂層と金属箔の他方の面に設けられ
たピーラブルヒートシール樹脂層との積層体から成り且
つ前記開口予定部と相似形でしかも外縁が前記弱化部よ
りも大きい裏当部材をキャップ本体の口壁裏面に、裏当
部材が弱化部を完全に覆いしかもその外縁が弱化部の外
方に小間隔だけ延びるように、前記ピーラブルヒートシ
ール樹脂層を介して熱接着させて成り、開口に際しては
弱化部が破断し、次いで弱化部外方の裏当部材と口壁と
の間で剥離して、裏当部材全体が開口予定部と一体に取
外されるようにしたことを特徴とする注出キャップが提
供される。
【0009】本発明において、ピーラブルヒートシール
樹脂としては、ヒートシール可能でありしかもヒートシ
ール界面での剥離或いは前記界面近傍のヒートシール樹
脂層中での凝集破壊が手による開口力で容易に行われる
ものであれば任意のものが使用されるが、このピーラブ
ルヒートシール樹脂は、オレフィン系樹脂から成る連続
相と前記連続相のオレフィン系樹脂以外のオレフィン系
樹脂或いはビニル系樹脂から成る分散相とから成るポリ
マーアロイであることが好ましい。
【0010】
【作用】本発明では、注出キャップの口壁裏面に設ける
裏当部材として金属箔と金属箔の一方の面に設けた保護
樹脂層と金属箔の他方の面に設けたピーラブルヒートシ
ール樹脂層の積層体を使用する。
【0011】この積層体の金属箔は香り成分や気体の透
過を遮断するバリアーであり、保護樹脂層は金属箔と内
容物との接触を妨げて、金属箔の腐食や金属の内容物中
への溶出を防止すると共に、金属箔を補強して積層体の
機械的強度を高めるものである。また、積層体のピーラ
ブルヒートシール樹脂層は、キャップ口壁と金属箔積層
体との熱接着層を可能にすると共に、この接着面に易剥
離性(ピーラビリティ)を付与するものである。
【0012】この積層体を開口予定部、即ち開口に際し
取外される部分と相似形でしかも外縁が弱化部よりもや
や大きいサイズに切断して裏当部材とする。これにより
裏当部材をキャップ口壁に対して開口予定部及び弱化部
を完全に覆うと共に弱化部から小間隔だけはみ出した部
分でも熱接着が行われるようにすることができる。
【0013】本発明によれば、上記の裏当部材をキャッ
プ口壁裏面にピーラブルヒートシール樹脂層を介して熱
接着させるが、この熱接着を、裏当部材が弱化部を完全
に覆いしかもその外縁が弱化部の外方に小間隔だけ延び
るように位置決めして行う。
【0014】金属箔を含む裏当部材が弱化部を完全に覆
いしかもその外縁が弱化部の外方に若干延びている状態
で裏当部材の熱接着が行われているため、弱化部を通し
ての香り成分やガスの透過はほぼ完全に遮断され、その
結果として優れたフレーバー保持性が得られる。
【0015】本発明の注出キャップにおいても、開口用
把持部を持上げ、弱化部を破断して開口を行うが、開口
予定部と裏当部材との接着面積に比して弱化部外方の口
壁と裏当部材との接着面積がかなり小さく、しかも接着
面がピーラブルとなっているため、開口に際しては、弱
化部外方の裏当部材と口壁との間で剥離が生じ、裏当部
材における少なくとも金属箔はその全体が開口予定部と
一体になった状態で取外されることになる。
【0016】本発明によれば、金属箔積層体を破断する
ことなく、積層体の剥離による取外しが行われるので、
従来の裏当キャップに比して開口力を小さくすることが
でき、指による開口が容易であるという利点が奏され
る。また、積層体の破断を必要としないため、積層体中
の金属箔の厚みや保護樹脂層の厚みを十分なバリアー性
や強度が得られるように厚くすることができるという効
果をも有している。
【0017】更に、裏当部材全体が開口予定部と共に取
外され、注出口にはその破片等が一切残存しないため、
所謂ダスティングの問題もなく、衛生的特性に優れてお
り、開口後の外観も至って良好であるという利点をも与
える。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1はボトルに装着し、上蓋を開いた状態
で示す本実施例の注出キャップの断面図であり、図2は
上蓋を開いたボトルに未装着状態での容器装着側から見
た平面図である。図3は開口予定部を取り外した状態で
注出キャップを示した斜視図である。
【0020】本発明の注出キャップ1は、大まかにいっ
て、キャップ本体2と、その口壁3に設けられた開口予
定部4と、開口予定部の周囲を規定する弱化部5と、開
口予定部に設けられた開口用把持部6とを備えており、
弱化部5を破断して開口予定部4を取り外し、注出口7
(図3)を形成するようになっている。
【0021】この実施例の注出キャップにおいて、キャ
ップ本体1は、ボトル口部8の外周に係合する外筒9、
ボトル口部8の内周に係合する内筒10、及びボトル口
部8の上面に係合するリング状周壁部11を備えてお
り、このリング状周壁部11の上部には注出筒12が形
成されている。注出筒12の先端には、内容物の液切り
用端部13が形成されている。リング状周壁部11の内
方にはこれと一体に口壁3が形成されている。
【0022】リング状周壁部11の外周の一部には、ヒ
ンジ14を介して一体に外筒9とほぼ同じ径の上蓋15
が開閉可能に設けられている。即ち、上蓋15は頂板部
16と短いスカート部17とからなっており、その内部
に注出筒12を収容できるようになっている。上蓋15
を閉じた位置で固定するため、注出筒12の下部には突
起部18が形成されており、一方スカート部17の内周
には凹部19が形成されていて、両者が係合することに
より上蓋の固定が行われる。また、スカート部17の外
周には、ヒンジ14の反対側に、開口用つまみ20が形
成されていて、このつまみ20を指で押し上げることに
より、上蓋15を開けることができる。上蓋15を、図
1に示す開いた位置で安定化させるため、ヒンジ14の
両側にほぼ並行に且つ小間隔をおいて下側に、引っ張り
スプリングとして作用するブリッジ21、21が設けら
れており、上蓋15を開いたとき、図1に示す状態で安
定化し、上蓋15が振動乃至揺動しないようにしてい
る。
【0023】前記弱化部5で囲われた開口予定部4の形
状は、弱化部5の破断が容易に生じて、開口予定部4の
取り外しが容易に行われ且つ内容物の注出が容易に行わ
れるるものであれば特に制限はないが、開口開始に最も
力を要することから、開口開始に際して応力集中が生じ
る形状が好適である。
【0024】図2に示す具体例では、開口用把持部(プ
ルリング)6の付根部22を要として、扇形の開口予定
部4を形成させる。この開口予定部4の形状では、要の
部分に応力集中を生じて先ずこの部分の弱化部5の破断
が生じ、次いでこの弱化部5の破断がV字形状となって
次第に拡大し、最後に半円弧状の部分の破断が生じて開
口予定部4の取り外しが可能となる。
【0025】口壁3から開口予定部4を区画する弱化部
5は、図4の拡大断面図に示すとおり、ほぼV字型の溝
からなっており、薄肉部23が存在することによって弱
化されている。この薄肉部23ではプラスチックが他の
部分に比して薄いため、フレーバー成分やガスの透過が
無視できないオーダーで生じ、これに内容物のフレーバ
ーが損なわれる。
【0026】これを防止するために、ガスバリアー性の
裏当部材24を設けるのであるが、本発明では、この裏
当部材24を特定の積層材料で形成すると共に、特定の
位置関係で、口壁3の裏面に装着させる。
【0027】裏当部材24の断面構造と口壁への装着状
態を示す図4において、この裏当部材24は、金属箔2
5、金属箔の一方の面に必要により接着剤層(図示せ
ず)を介して設けられた保護樹脂層26及び金属箔の他
方の面に必要により接着剤層を介して設けられたピーラ
ブルヒートシール樹脂層27の積層体から成る。
【0028】裏当部材24はピーラブルヒートシール樹
脂層27が口壁3の裏面と対面する位置関係で熱接着さ
れるが、裏当部材24を、前記開口予定部4と相似形で
しかも外縁が前記弱化部5よりもやや大きい形状とし、
裏当部材24が弱化部5を完全に覆いしかもその外縁2
8が弱化部5の外方に小間隔だけ延びるように、前記ピ
ーラブルヒートシール樹脂層27を介して熱接着させ
る。
【0029】この被覆構造によれば、薄肉部23がヒー
トシール性樹脂層27により密着された高バリアー性の
金属箔25で完全に覆われるため、薄肉部を通してのフ
レーバー成分の透過をほぼ完全に防止できると共に、ヒ
ートシールがピーラブルヒートシールであるため、開口
に際しては、先ず弱化部5が破断し、次いで弱化部外方
の裏当部材24と口壁3との間で剥離して、裏当部材2
4全体が開口予定部4と一体に取外されるようになる。
裏当部材24を弱化部5と同時に破断する場合には、裏
当部材が高強度の金属箔や、保護樹脂層を含むため、そ
の破断に大きな力を必要とし、開封が容易でないという
事態を生じるが、本発明によれば、裏当部材を破断する
ことなく、ヒートシール性樹脂層のピーラブル性を利用
して、弱化部外方の裏当部材24と口壁3との間で剥離
を行わせるので、開口予定部4の開口も容易であるとい
う利点を与えるものである。また、裏当部材の切れ端が
注出口に残留しないので、開口後の外観も著しく良好で
ある。
【0030】裏当部材に使用する金属箔25としては、
純アルミやアルミ合金等の軽金属の箔や、鉄箔、鋼箔、
ブリキ箔、その他の表面処理鋼箔等が使用され、その厚
みは7乃至15μmの範囲にあるものがよい。
【0031】裏当部材の保護樹脂層26としては、二軸
延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ナイロンフィル
ム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等の機械的強度と
腐食成分に対するバリアー性に優れたものが使用され、
その厚みは一般に10乃至20μmのものが適してい
る。
【0032】裏当部材のピーラブルヒートシール性樹脂
層27としてはヒートシール可能でありしかもヒートシ
ール界面での剥離或いは前記界面近傍のヒートシール樹
脂層中での凝集破壊が手による開口力で容易に行われる
ものであれば任意のものが使用され、シール強度が0.
3〜2.0kg/15mm幅、特に0.5〜1.5kg
/15mm幅となるようなものが適当である。
【0033】該ヒートシール性樹脂としては、オレフィ
ン系樹脂、低融点共重合ポリアミド、低融点共重合ポリ
エステル、各種ビニル樹脂或いはこれらのブレンドの
内、前述したシール強度を与えるようなものをキャップ
本体の樹脂との関連において用いる。その厚みは一般に
20乃至40μmのものが適している。
【0034】特に好適なヒートシール性樹脂は、オレフ
ィン系樹脂から成る連続相と前記連続相のオレフィン系
樹脂以外のオレフィン系樹脂或いはビニル系樹脂から成
る分散相とから成るポリマーアロイである。
【0035】上記ポリマーアロイ中の連続相オレフィン
系樹脂としては、低−中−又は高−密度ポリエチレン、
リニア低密度ポリエチレン、ホモポリプロピレン、結晶
性プロピレン−エチレン共重合体、ポリブテン−1、ポ
リペンテン−1、ブテン−1/プロピレン共重合体、ブ
テン−1/プロピレン/エチレン三元共重合体等を挙げ
ることができる。耐熱性の点では、ホモポリプロピレン
が好適である。
【0036】分散相用のオレフィン系樹脂としては、連
続相のオレフィン系樹脂とは異なるオレフィン樹脂が使
用され、例えば連続相がプロピレン系樹脂の場合、分散
相としてエチレン系樹脂を使用し、逆に連続相がエチレ
ン系樹脂の場合、分散相としてプロピレン系樹脂を使用
することができる。
【0037】分散相用のオレフィン系樹脂以外の樹脂と
しては、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル
系樹脂、その他のビニール系樹脂が挙げられ、これらの
分散相樹脂は、連続相のオレフィン系樹脂に単に分散し
ているだけでも或いはグラフト重合していてもよい。
【0038】連続相樹脂と分散相樹脂との比率は、一般
に90:10乃至50:50、好適には80:20乃至
60:40の重量比で存在するのがよい。分散層の粒径
は、一般に0.1乃至5μm、特に0.3乃至3μmの
範囲にあるのがよい。
【0039】好適なピーラブルヒートシール性樹脂フィ
ルムは、三菱化学株式会社及び和田化学工業株式会社か
ら、VMXフィルムとして入手できる。
【0040】最も好適な裏当部材用積層体として、VM
Xフィルム30μm/アルミ箔7μm/PETフィルム
25μmの積層体を挙げることができる。
【0041】キャップ本体2を構成する樹脂としては、
任意の熱可塑性樹脂が使用されるが、オレフィン系樹
脂、例えば低−中−又は高−密度ポリエチレン、リニア
低密度ポリエチレン、ホモポリプロピレン、結晶性プロ
ピレン−エチレン共重合体、ポリブテン−1、ポリペン
テン−1、ブテン−1/プロピレン共重合体、ブテン−
1/プロピレン/エチレン三元共重合体等が適してい
る。
【0042】キャップ本体の開口予定部4の厚みは、特
に制限はないが、一般に0.8乃至1.5mm、好まし
くは1.0乃至1.2mmの厚みを有するのがよく、一
方弱化部の薄肉部の厚みは、密封信頼性と易開口性との
兼ね合いから、0.15乃至0.25mm、好ましくは
0.18乃至0.2mmの厚みを有するのが適当であ
る。
【0043】裏当部材24の外縁部28の弱化部5から
の突き出し寸法(l)は、一般に0.2乃至2.5m
m、特に0.3乃至1.0mmの範囲が適当であり、上
記寸法よりも小さいとフレーバーに対するバリアー性が
損なわれ、一方上記範囲よりも大きいと開口性が悪くな
る傾向がある。
【0044】本発明の注出キャップは、裏当部材24を
金型内に位置決めされた状態でインサートし、キャップ
本体形成用の樹脂を射出成形することにより製造され
る。射出成形される樹脂温により、裏当部材とキャップ
本体樹脂とのピーラブルヒートシールが同時に行われ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明では、裏当部材を特定の積層材料
で形成すると共に、特定の位置関係で、口壁の裏面に装
着させることにより、両者の間にピーラブルヒートシー
ルを形成させることが可能となると共に、開口に際して
は弱化部が破断し、次いで弱化部外方の裏当部材と口壁
との間で剥離して、裏当部材全体が開口予定部と一体に
取外されるようにすることができ、これにより、従来の
金属箔裏当キャップにおける上記問題を解消し、優れた
フレーバー保持性と易開口性との組合せを有し、しかも
開口後の衛生的特性及び外観的特性にも優れた注出キャ
ップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボトルに装着し、上蓋を開いた状態で示す本実
施例の注出キャップの断面図である。
【図2】上蓋を開いたボトルに未装着状態で容器装着側
から見た図1のキャップの平面図である。
【図3】開口予定部を取り外した状態で図1の注出キャ
ップを示した斜視図である。
【図4】裏当部材の断面構造と口壁への装着状態を示す
拡大断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップ本体の口壁に設けられた開口予
    定部と、開口予定部の周囲を規定する弱化部と、開口予
    定部に設けられた開口用把持部とを備え、前記弱化部を
    破断して注出口を形成する注出キャップにおいて、金属
    箔と金属箔の一方の面に設けられた保護樹脂層と金属箔
    の他方の面に設けられたピーラブルヒートシール樹脂層
    との積層体から成り且つ前記開口予定部と相似形でしか
    も外縁が前記弱化部よりもやや大きい裏当部材をキャッ
    プ本体の口壁裏面に、裏当部材が弱化部を完全に覆いし
    かもその外縁が弱化部の外方に小間隔だけ延びるよう
    に、前記ピーラブルヒートシール樹脂層を介して熱接着
    させて成り、開口に際しては弱化部が破断し、次いで弱
    化部外方の裏当部材と口壁との間で剥離して、裏当部材
    全体が開口予定部と一体に取外されるようにしたことを
    特徴とする注出キャップ。
  2. 【請求項2】 前記ピーラブルヒートシール樹脂が、オ
    レフィン系樹脂から成る連続相と前記連続相のオレフィ
    ン系樹脂以外のオレフィン系樹脂或いはビニル系樹脂か
    ら成る分散相とから成るポリマーアロイである請求項1
    記載の注出キャップ。
JP00860695A 1995-01-24 1995-01-24 注出キャップ Expired - Fee Related JP3616670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00860695A JP3616670B2 (ja) 1995-01-24 1995-01-24 注出キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00860695A JP3616670B2 (ja) 1995-01-24 1995-01-24 注出キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08198306A true JPH08198306A (ja) 1996-08-06
JP3616670B2 JP3616670B2 (ja) 2005-02-02

Family

ID=11697627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00860695A Expired - Fee Related JP3616670B2 (ja) 1995-01-24 1995-01-24 注出キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3616670B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362608A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Toppan Printing Co Ltd プルリング付キャップおよび中栓
JP2012153428A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Yoshino Kogyosho Co Ltd 抜栓式キャップ
JP2021014298A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 株式会社吉野工業所 抜栓付きキャップ、及び抜栓付きキャップの製造方法
JP2021143004A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 三笠産業株式会社 キャップ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362608A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Toppan Printing Co Ltd プルリング付キャップおよび中栓
JP2012153428A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Yoshino Kogyosho Co Ltd 抜栓式キャップ
JP2021014298A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 株式会社吉野工業所 抜栓付きキャップ、及び抜栓付きキャップの製造方法
JP2021143004A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 三笠産業株式会社 キャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3616670B2 (ja) 2005-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10954032B2 (en) Tamper evident tabbed sealing member having a foamed polymer layer
US5069355A (en) Easy-opening composite closure for hermetic sealing of a packaging container by double seaming
CA2475353C (en) Container closure
US5775531A (en) Container for powdered product having a measuring cup device therein
EP2892818B1 (en) Tabbed inner seal
JPH107142A (ja) 蓋 体
JP3509295B2 (ja) 押込蓋ユニット付容器、押込蓋ユニット、容器及びその製造方法
JP6829500B2 (ja) 両面接着が可能な高周波誘導加熱容器封止体及びそれを適用したタンパー機能を有するコンパクト化粧品容器並びにそれを適用したタンパー機能のあるフリップキャップを有する容器
JPH02233357A (ja) 開き易い包装体
JP3622465B2 (ja) 分岐した小室を設けたパウチ
JPH08198306A (ja) 注出キャップ
JP3688776B2 (ja) 飲料用容器の蓋体
JPH04505598A (ja) 容器用内シールおよび密封容器
JPH0427112B2 (ja)
JPS6126184Y2 (ja)
JP3771421B2 (ja) イージーピール包装用積層フィルム蓋材とこれを被せた容器
JPH03212377A (ja) 易開封性密封容器
JP2684205B2 (ja) 積層材製蓋を有する容器
JP2710413B2 (ja) ヒートシール可能な容器蓋材
JP3200718B2 (ja) 金属箔付樹脂製注出キャップ
JP3397504B2 (ja) シール蓋付き容器
JP2021134002A (ja) キャップ
JPH0446914Y2 (ja)
JPH04114873A (ja) 剛性の易開封性密封用中栓および該中栓を装着した容器ならびにその密封方法
JPS6233734Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees