JPH08197984A - ロータリ除雪車の動力伝達装置 - Google Patents

ロータリ除雪車の動力伝達装置

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JPH08197984A
JPH08197984A JP885895A JP885895A JPH08197984A JP H08197984 A JPH08197984 A JP H08197984A JP 885895 A JP885895 A JP 885895A JP 885895 A JP885895 A JP 885895A JP H08197984 A JPH08197984 A JP H08197984A
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JP
Japan
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power
abs
hst
braking
transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP885895A
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English (en)
Inventor
Yasuyoshi Sasaki
康悦 佐々木
Masaki Ota
正樹 太田
Norikazu Aoki
典一 青木
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NIPPON JIYOSETSUKI SEISAKUSHO
NIPPON JIYOSETSUKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
NIPPON JIYOSETSUKI SEISAKUSHO
NIPPON JIYOSETSUKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ABS装置の充分な効果を発生させて安全な
制動を行なうことのできるロータリ除雪車の動力伝達装
置を提供する。 【構成】 油圧無段変速機(HST)20からの走行用
動力を前後輪10,11に伝達するトランスミッション
12にクラッチ19を設ける。クラッチ19はコントロ
ールバルブである切換弁21を有する。そして、ブレー
キペダル5が踏み込まれるとその信号がABS制御器3
0に送られると同時にパワーシフト切換弁制御器33に
送られ、切換弁21への変速信号を制御してクラッチ1
9が切断される。そのため、制動時にHST20の作用
が前後輪10,11に伝わることがなく、ABS装置に
影響を及ぼすことがなく、ABS装置の効果を充分に発
揮させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリ除雪車の動力
伝達装置に関し、さらに詳しくいえばABS装置を備え
たロータリ除雪車の動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリ除雪車は通常1台のエンジンで
車両の走行と除雪装置の駆動とを行なっている。これ
は、除雪時の走行速度が非常に遅く、ほとんどのエンジ
ン動力を除雪装置の駆動に消費できること及び回送時に
は除雪動力が不要で、エンジン動力の全てを走行に使用
可能であるという理由によるものである。そして、エン
ジン回転数とは別に走行速度をコントロールして、走行
速度と作業速度とを別々に制御できるようになってい
る。これは、除雪負荷の大小に係らず、除雪装置による
投雪距離を一定に保つためである。
【0003】一般的なロータリ除雪車においては、エン
ジンで発生した動力は動力分配機で走行用動力と作業用
動力とに2分される。走行用動力は、動力分配機から油
圧を利用した無断変速機(Hydrostatic transmission:
以下HSTという)を経てトランスミッション(副変速
機)に伝達され、さらに前後輪に伝達される。HST
は、少なくとも一方が可変容量型の油圧ポンプ及び油圧
モータとから構成され、油圧ポンプ又は油圧モータの流
量を制御して走行速度を制御する。
【0004】ロータリ除雪車の走行に際しては、トラン
スミッションの変速段を任意の段に入れ、HSTを制御
しながら(油圧ポンプ又は油圧モータの流量を制御しな
がら)アクセルペダルを踏み込んで走行する。走行時に
HSTを停止位置にすると車両を停止させるだけの減速
度を発揮する。
【0005】ロータリ除雪車の制動に際しては、一般に
HSTを停止位置にすると共にブレーキペダルを踏んで
車両を停止させるが、HSTの発揮する減速度が大きい
ことから、停止までの余裕があるときにはHSTの減速
作用のみにより車両を停止させることができる。
【0006】ところで、ロータリ除雪車を運行する凍結
路面あるいは積雪路等において急激なブレーキ制動を行
なうと一般車両同様にスリップ状態となってしまう。ま
た、HSTによる急減速ではブレーキ制動よりは良好な
状態であるが、やはりスリップが発生する。制動時に車
両がスリップした場合にはハンドル操作が不可能となり
危険である。そのため、制動時のスリップを防止するた
めのABS装置(Anti-skid Brake System)の装着が考
えられる。従来、一般的なABS装置では、車輪の回転
数を計数し、車体の減速状態をシュミレートして仮想ス
リップ率を求め、車輪がロックしないようにブレーキ圧
を加減するアンチスキッド方式が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
リ除雪車の場合、緊急時にはブレーキ制動とHSTによ
る減速とを併用するのが一般的である。ABS装置が備
えられていれば、急制動によりABS装置が作動する
が、通常のABS装置はHSTの減速作用によっては作
動しない。そのため、急制動時にABS装置が作動した
場合でも、HSTによる急減速が行なわれたときに動力
発生側で急激な減速度が生じて車輪がロックしスリップ
状態となって、ABS装置の効果がないという問題があ
った。
【0008】なお、ブレーキ制動時にABS装置を作動
させたときに、車両の減速度に応じてABS装置の効果
を損なわないようにHSTによる減速をコントロールし
てやれば良いが、操作が非常に難しく現実的ではない。
また、ブレーキ制動に遅れてHSTによる減速を開始し
た場合には、ABS装置によるブレーキ圧減少(ブレー
キ開放)時に増速作用となり、ABS装置の充分な効果
が発生されない。
【0009】本発明の課題は、従来のロータリ除雪車の
動力伝達装置における上述の問題を解決し、ABS装置
の充分な効果を発生させて安全な制動を行なうことので
きるロータリ除雪車の動力伝達装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
よって、油圧無段変速機を介して走行用動力を伝達する
ロータリ除雪車の動力伝達装置であって、ABS装置を
備えたロータリ除雪車の動力伝達装置において、前記油
圧無段変速機からの走行用動力を断接するクラッチ手段
と、前記ABS装置の作動時に前記クラッチ手段を切断
するよう制御する制御手段とを有することにより解決さ
れる。
【0011】
【作用】ロータリ除雪車の急制動時に、ABS装置が作
動すると同時にクラッチ手段を切断させて、油圧無段変
速機から車輪(駆動輪)への動力伝達(加速,減速を含
めて)を解除させる。これにより、制動時の油圧無段変
速機の作用によるABS装置への影響を排してABS装
置の効果を損なうことを防止する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は、本発明の一実施例の動力伝達装置
が装着されるロータリ除雪車の動力伝達機構を示すもの
である。この図において、エンジン6で発生した動力
は、動力分配機7に伝達され作業用動力と走行用動力と
に2分される。作業用動力は、動力分配機7から取り出
されて伝動機15に至り、2分されて一系統はブロワ1
8を駆動し他系統はチェーン伝動機16を経てオーガ1
7を駆動する。
【0014】走行用動力は、動力分配機7から、可変容
量型の油圧ポンプ8と油圧モータ9とから構成されるH
ST20を経てトランスミッション12へ伝達され、前
後輪差動機(ディファレンシャル)13及び14を経て
前後輪10,11に伝達される。
【0015】ところで、エンジン6の回転数調節機構は
アクセルペダル1とアクセルレバー2の2系統が設けら
れている。アクセルペダル1はロータリ除雪車の回送時
等に用いられる。また、アクセルレバー2は除雪作業時
に用いられ、ほとんどの場合フルスロットルに固定さ
れ、車速でエンジン6の回転数を調節し、エンジントル
クが最大となる回転数すなわち最も効率のよい回転数で
作業が行なわれるようにする。
【0016】また、HST20には前後進コントロール
レバー3が設けられ、トランスミッション12には走行
コントロールレバー4が設けられている。前後進コント
ロールレバー3は、HST20の油圧ポンプ8の斜板を
コントロールすることにより油圧ポンプ8の吐出量及び
吐出方向をコントロールするレバーで、走行速度のコン
トロール及び前後進の切換に用いられる。走行時にこの
レバー3を中立位置に戻すとHST20が停止位置とな
り車両を停止させるだけの減速度を発揮する。また、走
行コントロールレバー4は、トランスミッション12の
変速段を切り換えるためのレバーであり、除雪車の走行
時には走行コントロールレバー4によりトランスミッシ
ョン12の変速段を任意の段に入れ、前後進コントロー
ルレバー3を操作しながらアクセルペダル1を踏み込ん
で走行する。
【0017】なお、トランスミッション12は、変速を
行なうためのパワーシフト・トランスミッションと称す
るクラッチ19を有しており、クラッチ19のコントロ
ールバルブ(パワーシフト切換弁)21が設けられてい
る。このパワーシフト切換弁21を中立位置にするとク
ラッチ19が切断され、前後輪への動力伝達が断たれ
る。
【0018】図2は、このロータリ除雪車の制動システ
ムを示す系統図である。図示しない運転席に設けられた
ブレーキペダル5は、ブレーキバルブ22に連結されて
いる。ブレーキバルブ22にはエアーコンプレッサ23
からエアータンク24を介して所定の空気圧が供給され
る。そして、ブレーキバルブ22はエアーマスタ25に
接続され制動用空気圧回路を構成する。なお、図中の符
号27は圧力計、符号28はプレッシャガバナである。
また、前後輪のブレーキ(図示せず)を作動させる制動
用油圧回路がエアーマスタ25、セフティシリンダ26
a,b及びABS油圧ユニット31,32により構成さ
れる。なお、図中の符号29はオイルリザーバである。
ABS装置としての油圧ユニット31,32は、従来周
知のABS装置の構成を採ることができるので詳しい説
明を省略する。さらに、ABS装置の制御器30へはブ
レーキペダル5が踏まれたことを示す電気信号が送ら
れ、ABS油圧ユニット31,32によって従来周知の
ABS装置による制動が行なわれる。また、ブレーキペ
ダル5が踏まれたことを示す電気信号は、同時に、パワ
ーシフト切換弁21の制御器33へも送られ、走行コン
トロールレバー4によるパワーシフト切換弁21の信号
を制御する。
【0019】この制動システムにおいて、ブレーキペダ
ル5の踏み込み量に応じた油圧が前後輪のブレーキ(図
示せず)に供給され制動力を発揮する。そして、ABS
油圧ユニット31,32は、急制動時に車輪のロックを
解消すべくブレーキに供給される油圧をコントロールす
る。ところで、本実施例においては、ブレーキペダル5
が踏まれるとパワーシフト切換弁制御器33の制御信号
によりパワーシフト切換弁21が中立位置に切り換えら
れる。その結果クラッチ19が切断され、HST20か
ら前後輪への動力伝達が断たれる。従って、ブレーキに
よる制動時にHST20がどの位置にあっても、あるい
はどの位置に切り換えられてもHST20の作用がAB
S装置に影響を及ぼすことがなく、ABS装置の効果を
損なうことがない。そのため、ブレーキによる制動時に
ABS装置の充分な効果を発生させて車両のスリップを
防止し、安全な制動を行なうことが可能となる。
【0020】また、ブレーキによる制動時にHST20
の作用がABS装置に影響しないことと、制動時に前後
進コントロールレバー3を操作する必要がないことか
ら、ABS装置を備えた一般車と同様の制動感覚(ブレ
ーキ・フィーリング)を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロータリ
除雪車の動力伝達装置によれば、ブレーキによる制動時
にHSTの作用がABS装置に影響を及ぼすことがない
ので、ABS装置の充分な効果を発生させて車両のスリ
ップを防止することができる。また、一般車と同様のブ
レーキ・フィーリングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の動力伝達装置が装
着されるロータリ除雪車の動力伝達機構を示す平面構成
図である。
【図2】図2は、そのロータリ除雪車の制動システムを
示す系統図である。
【符号の説明】
1 アクセルペダル 2 アクセルレバー 3 前後進コントロールレバー 4 走行コントロールレバー 5 ブレーキペダル 8 油圧ポンプ 9 油圧モータ 12 トランスミッション 19 パワーシフトトランスミッション 20 HST 21 パワーシフト切換弁 30 ABS制御器 31,32 ABS油圧ユニット 33 パワーシフト切換弁制御器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧無段変速機を介して走行用動力を伝
    達するロータリ除雪車の動力伝達装置であって、ABS
    装置を備えたロータリ除雪車の動力伝達装置において、 前記油圧無段変速機からの走行用動力を断接するクラッ
    チ手段と、前記ABS装置の作動時に前記クラッチ手段
    を切断するよう制御する制御手段とを有することを特徴
    とするロータリ除雪車の動力伝達装置。
JP885895A 1995-01-24 1995-01-24 ロータリ除雪車の動力伝達装置 Pending JPH08197984A (ja)

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JP885895A JPH08197984A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 ロータリ除雪車の動力伝達装置

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ID=11704423

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218978A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Yanmar Co Ltd 作業車両の制御装置
JP2010071469A (ja) * 2009-10-16 2010-04-02 Yanmar Co Ltd 作業車両の制御装置
JP2013163908A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Nichijo Manufacturing Co Ltd ロータリ除雪車及びロータリ除雪車の制御方法
CN103603310A (zh) * 2013-11-14 2014-02-26 阜新永生解放专用汽车制造有限公司 综合抛雪车液压行走***

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990817