JPH08197957A - 格納式キャノピ - Google Patents

格納式キャノピ

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JPH08197957A
JPH08197957A JP7027355A JP2735595A JPH08197957A JP H08197957 A JPH08197957 A JP H08197957A JP 7027355 A JP7027355 A JP 7027355A JP 2735595 A JP2735595 A JP 2735595A JP H08197957 A JPH08197957 A JP H08197957A
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JP
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roof
canopy
pole
view
seat
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JP7027355A
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Inventor
Kazuo Soga
和生 曽我
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単にルーフの前後方向と上下方向との調節
および格納ができ、格納後の運転、整備が可能な各種作
業車両用キャノピを提供する。 【構成】 ルーフを前後に分割し、ルーフ1をルーフ2
内にスライドして収納、固定する。レインガード7はル
ーフ2の下面に折り畳む。次に、ジョイント4を支点と
してルーフ2を下方に90°回転し、固定手段により前
記ジョイント4に固定する。最後に油圧シリンダからな
るポール3を引き込み側に操作して、運転席後方にキャ
ノピを収納する。キャノピ収納時は全方位にわたって視
界性が向上するとともに、運転、整備に支障はない。ま
た、通常姿勢においても必要に応じてルーフを短縮させ
ると、前上方視界範囲が広くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、格納式キャノピに関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種作業現場における装軌車両または装
輪車両では運転席上方を覆うキャノピを装着したものが
広く活用されている。図27はその一例を示したもの
で、前記キャノピは一般に運転席8の左右後方にそれぞ
れポール3を立設し、ポール3の上端にルーフ2を取り
付けた構造になっている。9は例えばエンジンルームの
フードである。また、前記ルーフ2は水平部分のみのも
のと、水平部分より運転席の背面上方に垂直方向にレイ
ンガードを設けるものとがある。
【0003】上記作業車両の現場間移動にはトラックな
どが用いられるが、輸送時の全高を低くするためキャノ
ピを格納する場合は、ポール基部のボルト4本を取り外
すことによって図27に鎖線で示すようにキャノピ全体
を前側に倒していた。キャノピの格納を更に効率的に行
うものとして、たとえば実開昭64−56320号公報
記載の技術によれば、伸縮自在のポールによりキャノピ
高さを調節可能、かつポール下端部で回動自在とし、格
納時はキャノピ全体を前方に90°倒し、かつルーフも
伸縮可能としている。実開平4−59514号公報記載
の技術によれば、ポールを伸縮自在、かつポール下端部
で回動自在とし、ルーフは支持部で揺動可能であり、運
転席後方に折り畳み格納可能としている。また、実開平
4−43518公報記載の技術はポールを伸縮自在、か
つポール下端部で回動自在とし、ルーフは運転席前方に
倒して格納可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】キャノピを装着してい
る作業車両の輸送性、視界性を向上させ、更に使いやす
いものとするには、下記の各項目を満足させる必要があ
る。 (1)キャノピ高さの調節を可能とし、低車高での運転
操作が可能であること。 (2)キャノピ格納時にルーフ、ポール、レインガード
を含むキャノピ構成部品の取り外し、保管が不要である
こと。 (3)キャノピ格納後の運転操作が可能であること。 (4)レインガードの折り畳み、格納が可能であるこ
と。 (5)前上方視界範囲の調節が可能であること(キャノ
ピ高さを低くしたとき、車体進行方向に対するルーフ長
さを調節することによって前上方視界の確保を可能とす
る)。
【0005】しかしながら、従来の各種作業車両におい
てこれらの要求項目をすべて満足するものは見当たらな
い。本発明はこのような従来の問題点に着目してなされ
たもので、前記要求に対応しうる格納式キャノピを提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
本発明に係る格納式キャノピは、車両の運転席上方を覆
うルーフを、車体フレームに立設したポールに装着した
キャノピであって、前記ルーフは前部ルーフと後部ルー
フに分割し、かつ該前部ルーフと後部ルーフとは前後方
向の覆いの範囲を伸縮自在に調節する調節機構を有する
とともに、さらに上下方向に伸縮自在の調節機構を有す
る前記ポール上端に、ポール側に回動自在にかつ固定自
在の枢着機構に装着し、前記ルーフを水平方向の張り出
し位置と垂直方向の格納位置とに移動可能とし、前記ル
ーフおよびポールを収縮して運転席近傍に格納可能とし
た構成のものである。
【0007】また、前記ルーフの前部ルーフと後部ルー
フとは、回動自在にかつ固定自在に連結部で連結し、前
記後部ルーフは覆いの範囲を前後方向に自在に調節する
調節機構を有するとともに、さらに上下方向に伸縮自在
の調節機構を有する前記ポール上端に、ポール側に回動
自在にかつ固定自在な枢着機構に装着し、前記ルーフを
水平方向の張り出し位置と垂直方向の格納位置とに移設
可能とし、前記ルーフおよびポールを収縮して運転席近
傍に格納可能とする構成としてもよい。さらに車両の運
転席上方を覆うルーフの下部に開閉自在のレインガード
を設置し、必要時には解放し、不必要時には前記ルーフ
の下部に格納可能とし、前記ルーフおよびポールととも
に運転席近傍に格納可能とした構成のものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、ポールの上下方向およびル
ーフの前後方向を伸縮自在としたので、キャノピ高さの
調節と、キャノピを下げて低車高としたときのルーフの
前上方視界の調節とがいずれも容易である。また、前記
ルーフを下方に沿う位置まで回転させてポールを収縮さ
せれば、キャノピを格納することができる。前後に分割
したルーフの後部のみを前後方向にスライド自在とした
キャノピにおいては、ルーフ全体を前後方向にスライド
することによってルーフの前上方視界の調節が可能であ
る。
【0009】
【実施例】以下に本発明に係る格納式キャノピの実施例
について、図面を参照して説明する。図1は通常姿勢状
態における格納式キャノピの側面図、図2は同じく格納
式キャノピの背面図である。これらの図において前部の
ルーフ1は後部のルーフ2に接続し、ルーフ2は左右の
ポール3の上端にジョイント4で固定されている。前記
ポール3は油圧シリンダからなり、その下端はそれぞれ
車体フレーム6に固定されている。また、蛇腹構造のレ
インガード7はルーフ2の下面に取り付けられている。
8は運転席、9はエンジンルームを被覆するフードであ
る。以下、キャノピの格納に必要なルーフ収縮、ルーフ
回転、ポール収縮、レインガード収納の各構造について
述べる。
【0010】図3はルーフを分割して伸縮自在とした構
造の第1実施例におけるルーフ下面の斜視図、図4はル
ーフとポールとの連結部分の断面図であり、ルーフ1お
よびルーフ2はいずれも樹脂製である。ルーフ2の内側
には左右両側と後面に沿って鋼管からなるほぼコの字状
のフレーム21が配設され、前記フレーム21に溶着さ
れたブラケット22とルーフ2のボス23はポールの上
端に取着したジョイントブラケット41に軸着されてい
る。ルーフ1の後端部の内側左右にはそれぞれボス11
が備えられている。前記ボス11の周辺部分の構造は図
5に示す通りで、図5に記載した符号Fは前方、符号R
は後方を表す。ボス11には円筒12が貫通し、フレー
ム21が前部から円筒12に挿嵌されている。従って、
ルーフ1はフレーム21に沿って前後方向に移動自在で
ある。前記円筒12は、前端に締着した袋ナット13に
よってボス11に固定され、円筒12の後端に螺着した
ロックナット14を締め込むと摩擦固定リング15がフ
レーム21の外周に圧着されるので、ルーフ1を任意の
位置に固定することができる。
【0011】図6はルーフを分割して伸縮自在とした構
造の第2実施例におけるルーフ下面の斜視図で、ルーフ
1およびルーフ2はいずれも樹脂製である。ルーフ2は
中空構造で前端が開口され、その内部にルーフ1の後部
を挿嵌することができる。前記ルーフ1の後端部にはロ
ック16が上下動自在に取着され、ルーフ2には前記ロ
ック16が挿嵌可能に切り欠き孔2a,2bが設けられ
ている。図7はルーフ1をルーフ2に固定するロック1
6の断面図で、ロック16は板ばね17により下方に付
勢されて装着されている。ルーフ1の後部をルーフ2に
挿嵌すると、ルーフ2の下面に設けた切り欠き孔2aま
たは2bとロック16とが一致した位置で前記ロック1
6が切り欠き孔に係合し、ルーフ1はルーフ2に固定さ
れる。ルーフの伸縮は手動とし、ロック16を押し込ん
だままルーフ1を他のロック位置までスライドさせる。
ロック16を切り欠き穴2aに係合させたときは通常使
用姿勢となり、切り欠き孔2bに係合させたときはキャ
ノピ格納準備姿勢となる。
【0012】図1に示したように、ルーフ2とポール3
とはジョイント4によって連結されているが、キャノピ
を格納するためにはポール3に対するルーフ2の回転を
可能とし、かつ、所定の位置で両者を確実に固定する必
要がある。図8はルーフ回転構造の第1実施例として、
ルーフ1、2を格納する際にポール3との連結部を支点
としてルーフ1、2を下方に90°回転させる構造の概
要を示す説明図で、図8(a)はルーフ1、2を水平に
保持した状態、図8(b)はルーフ1、2を垂直にした
状態をそれぞれ示している。これらの図においてルーフ
1、2は前述した伸縮構造を有し、回転格納に先立って
ルーフ1はルーフ2内にスライド収納されている。ま
た、図9はルーフ回転・固定用ジョイント構造の概要を
示す説明図で、図9(a)は側面図、図9(b)は背面
図である。図9において、板状のジョイントブラケット
41の下端はポール3の上端に取着され、ピン42によ
りルーフ2を回動自在に支承している。バー43の一端
Aはルーフ2の側面に軸着され、Aを中心として回動自
在である。前記バー43にはジョイントブラケット41
に設けた凹部41aまたは41bに係合するピン43a
が固着され、ルーフ2の側面に設けた固定点Bとバー4
3上の固定点Cとはバネ44で接続されている。ルーフ
1、2を水平に保持する場合は、前記ピン43aをジョ
イントブラケット41の凹部41aに係合させる。ピン
43aはバネ44の張力により凹部41aに固定され
る。ルーフ1、2を格納姿勢にする場合は、伸縮式ルー
フを収縮させた後、バネ44の張力に抗してバー43を
引き上げ、ピン43aをジョイントブラケット41の凹
部41aから外し、図8(b)に示すようにルーフ1、
2を下方に90°回転させる。そしてルーフ1、2を格
納後、ピン43aをジョイントブラケット41の凹部4
1bに係合させる。なお、ルーフ回転・固定用ジョイン
トは、本実施例では、左右のポール3、3の一側のみに
装着するものとし、他側のジョイントはルーフの回転支
持のみを行っている。
【0013】図10は、ルーフ1、2を格納する際にポ
ール3との連結部を支点として上方に90°回転させる
構造の概要を示す説明図で、図10(a)はルーフ水平
時、図10(b)はルーフ垂直時をそれぞれ示してい
る。この場合のルーフ回転・固定用ジョイント構造は基
本的には図9と同じであるが、バー43をルーフ2に軸
着する位置Aがジョイントブラケット41の前方とな
り、これに伴ってピン43aの係合位置が逆になる。
【0014】ルーフ回転・固定用ジョイントを左右のポ
ール3、3に設置してもよい。その場合は、図11に示
すようにバー43をコの字状にして左右を連動させる。
【0015】図12はルーフ回転格納構造の第2実施例
の説明図で、図12(a)はルーフ水平時におけるジョ
イントブラケット周辺の部分側面図、図12(b)は図
12(a)のA−A断面図、図12(c)はルーフを下
方に90°回転させた格納姿勢状態を示す側面図であ
る。ルーフ2はポール3の上端に取着されたジョイント
ブラケット45にピン46を用いて回動自在に軸着され
ている。前記ジョイントブラケット45には、ピン46
の上方にピン孔Bが、またピン46の前方にピン孔Cが
それぞれ設けられ、通常姿勢状態においてはピン孔Bに
固定ピン47を挿通することによってルーフ2を水平に
保持する。キャノピを格納する際には、ルーフ1をルー
フ2内に収納し、ルーフ1の前端との干渉を避けるため
運転席8の背もたれ81を前方に倒した後、前記固定ピ
ン47を抜き取り、図12(c)に示すようにルーフ2
を下方に90°回転させると、ルーフ2のピン孔は前記
ピン46の前方に移動する。このピン孔に固定ピン47
を挿通すると、固定ピン47はジョイントブラケット4
5のピン孔Cに挿通されるので、ルーフ1、2を格納状
態に固定することができる。なお、図12においてはポ
ール3に油圧シリンダを用いているが、ポール伸縮構造
については後述する。図13は、前記操作終了後、ポー
ル3を収縮させてキャノピを運転席8とフード9との間
に格納した状態を示している。最後に背もたれ81を通
常の位置に戻す。
【0016】上記の他に、ルーフ1、2を回転する手段
として、ルーフ2とポール3とを接続する左右のジョイ
ントの一方に運転席に使用するリクライニングレバーも
しくはこれと同様の機能を有するレバーを設け、他方の
ジョイントで回転支持のみ行うようにしてもよい。ルー
フ1、2は通常は水平姿勢を保ってポール3に固定され
ているが、前記レバーを操作した場合はジョイント内部
のバネによりルーフは容易に垂直方向に跳ね上がって格
納姿勢をとる。ルーフを水平姿勢に戻す場合は、前記レ
バーを操作した上、バネによるトルクと逆向きのモーメ
ントを手でルーフに加えればよい。
【0017】ルーフ1、2を折り畳んだ上、回転格納す
る構造の実施例について、図14〜図21を参照して説
明する。図14はキャノピの正面図、図15は同じく側
面図、図16は図15のA−A断面図、図17は同じく
B−B断面図、図18は図14のZ視図である。これら
の図において、ポール3には油圧シリンダが使用され、
ルーフ1はルーフ2にピン24により回動自在に連結さ
れている。ルーフ1を水平に保持する手段としてラッチ
ロックが用いられているが、これについては後述する。
前記ポール3の上端にはジョイント48が取着され、ジ
ョイント48の側面から突出するピン49はルーフ2の
側面に水平に設けられた溝25に挿嵌されていて、ルー
フ2を自在に水平移動ならびにピン49を支点として回
動させることができる。更に、通常姿勢状態においてル
ーフ2を所定の位置に固定するため、ストッパ50と後
述するラッチロックが設けられている。ストッパ50は
ジョイント48の下面に接して回動自在にポール3に装
着され、通常姿勢状態においてはルーフ2の下面がスト
ッパ50の上面に当接するので、ジョイント48に対す
るルーフ2の回動が防止される。
【0018】図19はルーフをジョイントに固定するラ
ッチロックの一例を示す斜視図である。ラッチロック2
6は、ケース26a内のラッチ26bをつまみ26cに
よってスライドさせ、受け金26dに係合させて相互の
固定を行う。前記ジョイント48の外面にケース26a
を、ルーフ2の側面に受け金26dをそれぞれ取着し、
ラッチ26bを受け金26dに係合させてルーフ2をジ
ョイント48に固定する。なお、ラッチロック26はル
ーフ2の後端内側にも取着され、ルーフ1、2を折り畳
んだときルーフ1の先端をルーフ2に固定するために使
用される。
【0019】図20はルーフ1とルーフ2とを固定する
ラッチロックの一例を示す側面図である。ラッチロック
27は、ほぼ長方形に成形した鋼線からなる掛け金をフ
ック27dに掛止して相互の固定を行うものである。ル
ーフ2の下面前端に取着した金具27aにAを支点とし
て回動自在にレバー27bが軸着されている。掛け金2
7cの両端は前記レバー27bに設けた穴Bに挿入さ
れ、前記Bを支点として回動自在である。レバー27b
を押し下げ、掛け金27cの先端部をルーフ1の後端に
取着したフック27dの凹部に掛止した後、レバー27
bを押し上げるとルーフ1は水平に固定される。
【0020】ルーフを格納する場合は、ルーフ2を所定
の位置に固定する前記ラッチロック26を解除し、図2
1(a)に示すようにルーフ2を後方にスライドする。
次に、ストッパ50をポール3の軸回りに90°回転さ
せてルーフ2を回動可能とした上、図21(b)に示す
ようにルーフ2を下方に90°回転する。そして、前記
ラッチロック26によりルーフ2を垂直に固定する。更
に、ルーフ1をルーフ2に固定しているラッチロック2
7を外して図21(c)に示すようにルーフ1を下方に
180°回転させ、ルーフ2の後端内側に取着されたラ
ッチロック26を操作してルーフ1先端をルーフ2に固
定する。これらの操作が終了した後、ポール3を収縮さ
せると、キャノピは格納状態になる。なお、本キャノピ
はルーフ1をスライドさせてルーフ2内に収納すること
はできないが、ルーフ2を後方に適宜スライドすること
により前上方視界範囲を広げることが可能である。
【0021】ポール伸縮構造の第1実施例は油圧シリン
ダの採用である。図1、図12、図14などに示したよ
うにポール3に油圧シリンダを用いれば、ルーフ高さを
無段階にかつ迅速、容易に調整することができる。
【0022】図22はポール伸縮構造の第2実施例にお
けるポール接続部の断面図で、ポール3は3段構造と
し、いずれも中空である。同図において、ポール31に
挿嵌されたポール32は軸方向に移動可能である。前記
ポール31の端部にはジョイント33が固着されてい
る。図23は図22のA−A断面図で、ジョイント33
の内部に収容された円筒状の摩擦固定リング34は軸方
向に沿うスリット34aを備え、ポール32の外周を取
り巻いている。前記ジョイント33にはレバー35が軸
35aで軸支されていて、該レバー35の先端にはカム
が形成されている。このレバー35を図23の矢印方向
に回転させると、摩擦固定リング34がポール32に圧
着してポール32がポール31に固定される。ブーツ3
6はジョイント33の開口部とポール32との隙間から
の異物侵入を防止するために設けられている。ポール3
の伸縮は手動であり、レバー35を開放方向に操作し、
ルーフ1、2を所望の高さに調整した後、レバー35を
再度操作してロックする。
【0023】図24はレインガードのフレーム部側面
図、図25は同じく正面図、図26はレインガードのカ
バー部の側面図である。レインガードはフレーム部の外
側に蛇腹構造のカバー部を取り付けたものである。前記
フレーム部においてはルーフ2に設けた支点Aを中心と
してパイプ71が、また支点Bを中心としてステー72
がそれぞれ回動し、パイプ71上の点Cはステー72に
設けた溝に沿って移動する。止めネジ73を用いて前記
の点Cをステー72上の任意の位置に固定することによ
り、カバー部74の開閉を調整することができる。レイ
ンガードを収納する場合、パイプ71は止めネジ73に
よる点Cの固定とルーフ2に取り付けたフック75によ
り固定される。カバー部74は上端をルーフ2に、下端
をパイプ71にそれぞれ固定することにより、支点Aを
中心としてアコーディオン式に折り畳むことができる。
レインガードの開閉は手動とし、開く場合は止めネジ7
3を緩めた後、フック75からパイプ71を外す。次
に、パイプ71を押し下げてカバー部74を広げ、前記
止めネジ73を締め付ける。レインガード収納時はこれ
と逆の動作を行う。
【0024】上記の各構造によりレインガードを備えて
いる場合はこれをルーフ下面に収納し、ルーフを前後方
向に縮小した後、あるいはルーフの構造によってはルー
フ全体を後方にスライドさせた後、ルーフを垂直方向に
回転させ、ポールを縮小させると、キャノピは運転席8
とエンジンフード9との隙間に格納される。キャノピを
通常姿勢の状態に復元する場合は前記と逆の手順で操作
すればよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
種作業車両に装着するキャノピにおいて、ルーフの伸縮
または後方移動、ルーフの回転、ポールの伸縮、レイン
ガードの伸縮等の各機能を付与したので、キャノピのル
ーフの長さ調節や高さ調節が容易で、かつ運転席後方へ
の格納も容易となり、次の効果が得られる。
【0026】(1)車体からキャノピを取り外すことな
く、キャノピレス状態とすることができる。これによ
り、キャノピ格納時は全方位にわたって視界性が向上す
る。また、キャノピ格納時においても車両の運転および
フードの開閉には全く支障がなく、エンジン等の点検、
整備性が良い。
【0027】(2)果樹園内の作業など低車高の要求が
強い場所での作業性、輸送性が向上する。
【0028】(3)必要に応じてルーフの長さを短縮く
するか、あるいはルーフを後方にスライドすることによ
りルーフの前上方視界性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常姿勢状態における格納式キャノピの側面図
である。
【図2】図1の格納式キャノピの背面図である。
【図3】伸縮ルーフの第1実施例におけるルーフ下面の
斜視図である。
【図4】図3におけるルーフとポールとの連結部分の断
面図である。
【図5】図3におけるルーフのボス部分の断面図であ
る。
【図6】伸縮ルーフの第2実施例におけるルーフ下面の
斜視図である。
【図7】ルーフの伸縮移動を固定するロックの断面図で
ある。
【図8】ルーフ回転構造の第1実施例においてルーフを
下方に回転させる構造の説明図で、(a)はルーフ水平
時、(b)はルーフ垂直時を示す。
【図9】ルーフ回転・固定ジョイントの構造説明図で、
(a)は側面図、(b)は背面図である。
【図10】ルーフ回転構造の第1実施例においてルーフ
を上方に回転させる構造の説明図で、(a)はルーフ水
平時、(b)はルーフ垂直時を示す。
【図11】ルーフ回転・固定ジョイントを左右に設けた
場合のジョイントブラケット周辺の斜視図である。
【図12】ルーフ回転構造の第2実施例の説明図で、
(a)はルーフ水平時におけるジョイントブラケット周
辺部分の側面図、(b)は(a)のA−A断面図、
(c)はルーフを格納した状態を示す側面図である。
【図13】キャノピを格納した状態を示す側面図であ
る。
【図14】ルーフを折り畳み格納する構造の実施例にお
けるキャノピの正面図である。
【図15】図14におけるキャノピの側面図である。
【図16】図15のA−A断面図である。
【図17】図15のB−B断面図である。
【図18】図14のZ視図である。
【図19】ルーフとジョイントとを固定するラッチロッ
クの斜視図である。
【図20】ルーフとルーフとを固定するラッチロックの
側面図である。
【図21】ルーフを折り畳み格納する手順の説明図で、
(a)はルーフの後方スライド、(b)はルーフの下方
回転、(c)はルーフの折り畳みを示す。
【図22】ポール伸縮構造の第2実施例におけるポール
接続部の断面図である。
【図23】図22のA−A断面図である。
【図24】レインガードのフレーム部側面図である。
【図25】レインガードのフレーム部正面図である。
【図26】レインガードのカバー部側面図である。
【図27】従来のキャノピの一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1、2・・・・ルーフ 3、31、32・・・・ポール 4、33、48・・・・ジョイント 6・・・・車体フレーム 7・・・・レインガード 8・・・・運転席 9・・・・フード 14・・・・ロックナット 15、34・・・・摩擦固定リング 16・・・・ロック 21・・・・フレーム 26、27・・・・ラッチロック 41、45・・・・ジョイントブラケット 50・・・・ストッパ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転席上方を覆うルーフを、車体
    フレームに立設したポールに装着したキャノピであっ
    て、前記ルーフは前部ルーフと後部ルーフに分割し、か
    つ該前部ルーフと後部ルーフとは前後方向の覆いの範囲
    を伸縮自在に調節する調節機構を有するとともに、さら
    に上下方向に伸縮自在の調節機構を有する前記ポール上
    端に、ポール側に回動自在にかつ固定自在な枢着機構に
    装着し、前記ルーフを水平方向の張り出し位置と垂直方
    向の格納位置とに移動可能とし、前記ルーフおよびポー
    ルを収縮して運転席近傍に格納可能としたことを特徴と
    する格納式キャノピ。
  2. 【請求項2】 車両の運転席上方を覆うルーフを、車体
    フレームに立設したポールに装着したキャノピであっ
    て、前記ルーフは前部ルーフと後部ルーフに分割し、か
    つ該前部ルーフと後部ルーフとは回動自在かつ固定自在
    に連結部で連結し、前記後部ルーフは覆いの範囲を前後
    方向に自在に調節する調節機構を有するとともに、さら
    に上下方向に伸縮自在の調節機構を有する前記ポール上
    端に、ポール側に回動自在にかつ固定自在な枢着機構に
    装着し、前記ルーフを水平方向の張り出し位置と垂直方
    向の格納位置とに移設可能とし、前記ルーフおよびポー
    ルを収縮して運転席近傍に格納可能としたことを特徴と
    する格納キャノピ。
  3. 【請求項3】 車両の運転席上方を覆うルーフの下部に
    開閉可能のレインガードを設置し、必要時には解放し、
    不必要時には前記ルーフの下部に格納可能としたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の格納式キャノピ。
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