JPH08192513A - 圧電式インクジェットプリンタヘッド - Google Patents

圧電式インクジェットプリンタヘッド

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JPH08192513A
JPH08192513A JP7005883A JP588395A JPH08192513A JP H08192513 A JPH08192513 A JP H08192513A JP 7005883 A JP7005883 A JP 7005883A JP 588395 A JP588395 A JP 588395A JP H08192513 A JPH08192513 A JP H08192513A
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JP
Japan
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pressure chamber
piezoelectric
ink
piezoelectric element
common electrode
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Pending
Application number
JP7005883A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yano
昭雄 矢野
Akihiko Miyaki
明彦 宮木
Masahiro Ono
正裕 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Isotec Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Isotec Ltd
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Isotec Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Isotec Ltd
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Priority to US08/517,209 priority patent/US6007189A/en
Priority to DE19531740A priority patent/DE19531740C2/de
Publication of JPH08192513A publication Critical patent/JPH08192513A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電式インクジェットプリンタヘッドに関
し、各ノズルから飛翔するインクの噴射量を均一に制御
することができ、且つ構造が簡単で、製造経費を低減し
たを提供することを目的とする。 【構成】 圧力室を規定する圧力室板と、該圧力室にイ
ンクを供給する手段と、該圧力室をノズルに連通する手
段と、変位部を規定する表面を有する圧電素子と、該圧
電素子の変位部が前記圧力室の少なくとも1つの壁面を
形成するように前記圧力室板と前記圧電素子の前記表面
とが接合されていることを特徴とする圧電式インクジェ
ットプリンタヘッドが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、ファクシミリ、
コンピュータ、ワードプロセッサ等、或いはこれらの複
合機等の事務処理機器として使用される圧電式インクジ
ェットプリンタのヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタとは、液体のイ
ンクを小滴、液柱、又は霧状にして空気中に飛翔させ、
記録紙上に文字、グラフ、画像等を印字する方式のプリ
ンタであるが、そのプリントヘッドとしては、ヒーター
で圧力室内に気泡(バブル)を発生させ、気泡の力によ
りノズルからインクを飛翔させるバブル方式と、圧力室
の底面に振動板を設け、この振動板を圧電アクチュエー
タで押圧することによりインクをノズルから飛翔させる
振動板方式の2種類が主流となっている。
【0003】このような2つの方式のインクジェットプ
リンタのヘッドは、次のような問題点を有している。す
なわち、バブル方式では、インクの特性によりヘッドの
性能がほぼ決定され、印字速度及び印字品質には限界が
あり、今後の高速化、高画質化への対応が困難であると
いう問題点がある。また、振動板方式では、振動板の上
には圧力室とノズルが構成され、下には圧電アクチュエ
ータがあって、圧力室を狭持する構造であるため、その
構造が複雑であって組立が面倒であり、その結果コスト
高になるという問題点がある。
【0004】振動板方式のインクジェットプリンタヘッ
ドにおける上述のような問題点を解消するため、圧力室
の内壁の一部を圧電素子の電極部自体で構成し、圧電素
子の変位でもって直接圧力室を圧縮して、圧力室内のイ
ンクをノズルから飛翔させる方式のものが知られてい
る。この種の方式のインクジェットプリンタヘッドの従
来技術として、次のようなものが提案されている。
【0005】特開平4−64448号公報では、圧電体
に幾つかのスリットを設け、これらのスリット間に形成
される凸部をアクチュエータとし、これらの凸部に対応
して平行流路が設けられ、前記平行流路に対して垂直な
方向に厚み変位を生じさせることで、前記平行流路の一
端に連通する共通液室内のインクを平行流路の他端部に
配設したノズルより液滴として噴射させるインクジェッ
ト記録装置において、前記圧電体は、電極が形成されず
厚み変位しない不活性部と、電極が形成されて厚み変位
する活性部とを有し、該活性部が前記平行流路に包含さ
れる位置に配設されていることを特徴とするインクジェ
ットヘッドが開示されている。また、スリットには充填
材が詰められている。
【0006】特開平3−272855号公報では、ベー
ス基板上に、コモン電極と、その上に圧電材を挟んでロ
ーカル電極とが対をなすように形成され、これらの電極
間に圧電材の厚み方向の固有振動数で電圧が印加され
て、効率良くインクが押し出されるように構成されてい
るインクジェットヘッドが開示されている。圧力室はノ
ズル毎に隔離されておらず、全ノズルについて共通の圧
力室で構成されている。
【0007】特開平6−188475号公報では、圧電
材と電極材(コモン電極及びローカル電極)とが交互に
積層されてなる積層圧電素子が開示されており、電極材
の積層方向に対して選択的な電界を発生できる形状に形
成されている。また、このような積層圧電素子に電圧を
印加することにより、圧力室に圧力を発生させて、イン
クをノズルから飛翔させるようにしている。
【0008】特開平4−341853号公報では、複数
個に分割された内部電極を有し、電圧印加に伴い個別に
局所変形を生ずる局所変形部を備えた一体の積層圧電素
子を用いた圧電式インクジェットプリンタヘッドにおい
て、局所変形積層圧電素子の積層される圧電材料の一層
の厚みを40μm〜150μmの範囲としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−64448
号公報では、圧電体に設けた複数のスリットでアクチュ
エータ部を個々に分離しているため、圧電体の構造が複
雑となり、製造経費も嵩むこことなる。特開平3−27
2855号公報では、圧力室はノズル毎に隔離されてお
らず、複数のノズルにわたって共通であるため、圧力室
の構造を簡単なものとすることができる反面、個々のノ
ズルから飛翔するインク噴射量を均一に制御することが
難しくなり、印字の品質に影響するという問題がある。
また、インクの飛翔する方向が圧電材の変位の方向に限
定され、インクの飛翔する方向を圧電材の変位の方向と
直交する、いわゆるエッジシュート型とするのは困難で
ある。
【0010】特開平6−188475号公報では、積層
圧電素子を用いて圧力室に圧力を発生させているが、圧
電素子をベース基板に設けた凹部に埋め込んだ構造であ
るため、圧電素子自体が圧力室の壁部を直接形成するの
ではなく、したがって圧力室のインクに対しては膜を介
して間接的に圧力を及ぼすのみであり、圧電素子の変位
に対して圧力室に加わる圧力の程度を大きくすることが
できないという問題がある。
【0011】そこで、本発明は、各ノズルから飛翔する
インクの噴射量を均一に制御することができ、且つ構造
が簡単で、製造経費を低減した圧電式インクジェットプ
リンタヘッドを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、圧力
室を規定する圧力室板と、該圧力室にインクを供給する
手段と、該圧力室をノズルに連通する手段と、変位部を
規定する表面を有する圧電素子と、該圧電素子の変位部
が前記圧力室の少なくとも1つの壁面を形成するように
前記圧力室板と前記圧電素子の前記表面とが接合されて
いることを特徴とする圧電式インクジェットプリンタヘ
ッドが提供される。
【0013】請求項2によれば、前記圧力室板は複数の
前記圧力室を有し、前記圧電素子は圧電材を挟んで共通
電極と複数の個別電極とを対向的に配置して形成され、
前記共通電極と個別電極との交差部でもって前記各圧力
室に対応する複数の前記変位部が規定されることを特徴
とする請求項1に記載のプリンタヘッドが提供される。
【0014】請求項3によれば、前記圧電素子は圧電材
を挟んで共通電極と複数の個別電極とが交互に積層され
たものであり、各層の個別電極は前記圧力室に対応する
位置に形成され且つそれぞれ電気的に接続されているこ
とを特徴とする請求項2に記載のプリンタヘッドが提供
される。請求項4によれば、前記圧電素子は、圧電材の
中に埋め込まれた共通電極と、該圧電素子の一方の面上
に共通電極と対向的に形成された複数の個別電極と、圧
電素子の他方の面上に形成された金属板とから成ること
を特徴とする請求項2に記載のプリンタヘッドが提供さ
れる。
【0015】請求項5によれば、両面に開口した圧力室
を規定する圧力室板と、該圧力室にインクを供給する手
段と、該圧力室をノズルに連通する手段と、変位部を規
定する表面を有する2つの圧電素子と、該2つの圧電素
子の各変位部が前記圧力室の対抗する2つの壁面をそれ
ぞれ形成するように前記圧力室板の両面に前記2つの圧
電素子の前記表面を対向して接合したことを特徴とする
圧電式インクジェットプリンタヘッドが提供される。
【0016】請求項6によれば、前記圧力室板は複数の
前記圧力室を有し、前記2つの圧電素子の各々は、圧電
材を挟んで共通電極と複数の個別電極とを対向的に配置
して形成され、前記共通電極と個別電極との交差部でも
って前記各圧力室の対抗する2つの壁面に対応する複数
の前記変位部が規定されることを特徴とする請求項5に
記載のプリンタヘッドが提供される。
【0017】請求項7によれば、前記2つの圧電素子の
少なくとも一方は、圧電材を挟んで共通電極と複数の個
別電極とが交互に積層されたものであり、各層の個別電
極は前記圧力室に対応する位置に形成され且つそれぞれ
電気的に接続されていることを特徴とする請求項6に記
載のプリンタヘッドが提供される。請求項8によれば、
前記2つの圧電素子の少なくとも一方は、圧電材の中に
埋め込まれた共通電極と、該圧電素子の一方の面上に共
通電極と対向的に形成された複数の個別電極と、圧電素
子の他方の面上に形成された金属板とから成ることを特
徴とする請求項6に記載のプリンタヘッドが提供され
る。
【0018】請求項9によれば、前記2つの圧電素子に
駆動電圧を印加するにあたって、駆動パルスのタイミン
グをずらせる電圧印加手段を具備することを特徴とする
請求項5〜8のいずれか1項に記載のプリンタヘッドが
提供される。請求項10によれば、前記圧電素子に駆動
電圧を印加するにあたって、少なくとも1回の電圧保持
区間を設定する電圧印加手段を具備することを特徴とす
る請求項1〜9のいずれか1項に記載のプリンタヘッド
が提供される。
【0019】請求項11によれば、前記圧電素子の圧電
材として、PNN系〔Pb(Ni1/ 3 Nb2/3 )O3
PbTiO3 〕、PMN系〔Pb(Mg1/3 Nb2/3
3−PbTiO3 〕、PZN系〔Pb(Zn1/3 Nb
2/3 )O3 −PbTiO3 〕、又はPZT系〔PbTi
3 −PbZrO3 〕の材料を使用することを特徴とす
る請求項1〜10のいずれか1項に記載のプリンタヘッ
ドが提供される。
【0020】請求項12によると、前記圧電素子におけ
る共通電極と個別電極との間隔をt、個別電極の幅を
w、隣接する個別電極相互間の間隔をsとすると、t/
w≧0.15及びs/w≧0.5の条件を満たすよう
に、共通電極及び各個別電極が設定されていることを特
徴とする請求項2〜4及び6〜8のいずれか1項に記載
のプリンタヘッドが提供される。
【0021】
【作用】請求項1によれば、圧電素子に電圧を印加する
ことにより、圧電素子の変位部が変位して圧力室内のイ
ンクを押圧する。これにより、圧力室内のインクがノズ
ルより飛翔される。請求項2又は3によれば、共通電極
と個別電極との交差部でもって圧電素子の変位部が形成
され、この変位部が圧力室の壁部を形成する。
【0022】請求項4によれば、共通電極と個別電極と
の交差部でもって圧電素子の変位部が形成されるが、圧
電素子の他方の面上に金属板が形成されていることか
ら、圧電素子の変位は一方の面の変位部でのみ有効に作
用する。請求項5によれば、圧力室の両面から変位部が
作用するので、圧電素子の変位を有効に圧力室に作用さ
せることができる。
【0023】請求項6又は7によれば、各圧電素子にお
いて、共通電極と個別電極との交差部でもって圧電素子
の変位部が形成され、この変位部が圧力室の壁部を形成
する。請求項8によれば、共通電極と個別電極との交差
部でもって圧電素子の変位部が形成されるが、圧電素子
の他方の面上に金属板が形成されていることから、圧電
素子の変位は一方の面の変位部でのみ有効に作用する。
【0024】請求項9によれば、2つの圧電素子に駆動
電圧を印加するにあたって、駆動パルスのタイミングを
ずらせるので、2つの圧電素子の変位を円滑に圧力室に
伝えることができる。請求項10によれば、前記圧電素
子に駆動電圧を印加するにあたって、少なくとも1回の
電圧保持区間を設定しているので、圧電素子の変位部の
作用が円滑となる。
【0025】請求項11によれば、圧電素子の圧電材と
して、PNN系、PMN系、PZN系、又はPZT系の
材料を使用することにより、適正な変位部を有する圧電
素子を形成することができる。請求項12によると、前
記圧電素子における共通電極と個別電極との間隔
(t)、個別電極の幅(w)、隣接する個別電極相互間
の間隔(s)を適正に選定することにより、圧電材料を
有効に変位させることができる。
【0026】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。図1及び図2は本発明の概要を
示す斜視図である。図1において、圧電素子10、圧力
室板20、ノズル板30から成る。圧電素子10は、セ
ラミック等の絶縁基板11bの表面上に、比較的広い面
積の平面状のコモン(共通)電極12を形成し、その上
にPNN系等の圧電材料からなる圧電材料層11aを積
層し、この圧電材料層11aの表面上に、このコモン電
極12との間で所定間隔を隔てて平行に配置された帯状
の個別電極13を形成して製作される。具体的には、絶
縁基板11bとなる焼成前のグリーンシート状の厚膜シ
ート上に、コモン電極12となる導電ペースト状の電極
層をスクリーン印刷等で積層し、その上に圧電材料層1
1aとなる圧電ペースト状の圧電層を同様に印刷積層
し、さらに個別電極13となる導電ペースト状の電極層
を同様に印刷積層した後、所定温度で焼成することで製
作される。また圧電材料層11aはペーストではなく、
シート状の圧電フィルムを用いて積層しても良い。圧力
室板20には、この圧力室板20の一方の面に開放され
た圧力室21と、この圧力室21へインクを供給する圧
力室板20の一方の側部に形成されたインク供給路22
と、圧力室21からのインクを導く圧力室板20の他方
の面に開口したインク導通路23が設けてある。また、
ノズル板30にはインクを噴射するノズル31が形成さ
れている。
【0027】そして、圧電素子10のコモン電極12と
個別電極13との交差している圧電材料層11aの部分
(即ち、変位部)に圧力室21が合致するように、圧電
素子10と圧力室板20が結合され、且つ圧力室板20
のインク導通路23とノズル31の中心が合致するよう
に、圧力室板20とノズル板30とが結合される。イン
ク供給路22より圧力室21に気泡が混入しないように
インクが充填される。この状態で、コモン電極12と個
別電極13との間に後述するように電圧をかけると、コ
モン電極12と個別電極13とが交差している部分(変
位部)だけが後述のように変位し、圧力室21内のイン
クを圧力が加わり、インク導通路23を介してノズル3
1よりインクが飛翔する。
【0028】また、図2においては、2枚の圧電素子1
0,40と、ノズル53を有する圧力室板50から成
る。圧電素子40は、圧電素子10と同様に、セラミッ
ク等の絶縁基板41b上にコモン電極42、圧電材料層
41a、個別電極43を積層形成したものであるが、両
圧電素子10,40は、圧力室板50を挟むように向き
合っている。圧力室板50の圧力室51はこの圧力室板
50の両面に開放されている。インク供給路52は圧力
室板50の側部の一方の側に、ノズル53は圧力室板5
0の側部の他方の側にそれぞれ設けてある。そして、圧
電素子10,40のコモン電極12,52と個別電極1
3,53との交差している部分(即ち、変位部)が圧力
室51の両面にそれぞれ合致するように、圧電素子1
0,40と圧力室板50とが結合される。インク供給路
52より圧力室51に気泡が混入しないようにインクが
充填され、この状態で、コモン電極12,42と個別電
極13,43との間に後述のように電圧をかけると、両
者の交差している部分(変位部)だけが後述のように変
位し、圧力室51内のインクに上下両面から圧力が加わ
り、ノズル53より圧電材料の変位の方向と直交する方
向にインクが飛翔する。
【0029】図3は図1に対応する本発明の実施例を示
し、共通する部分は共通の符号を付して説明する。図3
において、圧電素子10、圧力室板20、ノズル板30
から成る。圧電素子10は、上述のように絶縁基板11
bの表面上に比較的広い面積の平面状のコモン電極12
を、その上に圧電材料層11a、さらにその上に複数の
個別電極13を積層して形成すると共に、このコモン電
極12と個別電極13は圧電材料層11aを介して互い
に所定間隔で平行に隔てた配置となっている。圧力室板
20には、この圧力室板20の一方の面に開放された複
数の圧力室21が各個別電極13に対応するように配置
・形成され、且つ各圧力室21へインクを供給するイン
ク供給路22が圧力室板20の側部に、各圧力室21か
らのインクを導く各インク導通路23が圧力室板20の
他方の面に開口して設けられる。ノズル板30にはイン
クを噴射するノズル31が圧力室板20のインク導通路
23に対応して複数形成されている。
【0030】圧電素子10の各コモン電極12と個別電
極13との交差している圧電材料層11aの部分に各圧
力室21が合致するように、圧電素子10と圧力室板2
0が結合され、且つ各圧力室板20のインク導通路23
と各ノズル31の中心が合致するように、圧力室板20
とノズル板30とが結合される。インク供給路22より
圧力室21に気泡が混入しないようにインクが充填さ
れ、この状態で、コモン電極12と特定の個別電極13
との間に電圧をかけると、コモン電極12と当該個別電
極13とが交差している部分(変位部14)だけが変位
し、当該圧力室21内のインクに圧力が加わり、インク
導通路23を介して当該ノズル31よりインクが飛翔す
る。
【0031】図4は圧電素子10を多層に形成した点を
除き、図3の実施例と同じである。圧電素子10は、セ
ラミック等からなる絶縁基板11bの表面上に比較的広
い面積の平面状のコモン電極12を、その上に圧電材料
層11aと個別電極13を順次積層し、さらにその個別
電極13上に圧電材料層11aと個別電極を順次積層
し、これを複数回順次積層した上で、一括して焼成する
ことで製作されている。このように、コモン電極12を
厚さ方向に所定間隔をおいて複数層形成すると共に、各
圧電材料層の間に、互いに所定間隔で平行に隔てた複数
の個別電極13を配置している。インク供給路22より
圧力室21に気泡が混入しないようにインクが充填さ
れ、この状態で、コモン電極12と個別電極13との間
に電圧をかけると、コモン電極12と個別電極13とが
交差している部分(変位部14)だけが変位し、当該圧
力室21内のインクに圧力が加わり、インク導通路23
を介して当該ノズル31よりインクが飛翔する。この場
合、複数の層の変位が集積されて圧力室21へ圧力が加
えられることとなる。
【0032】図5は図3の実施例の変形例である。絶縁
基板11b−コモン電極12−圧電材料層11a−個別
電極13を積層した圧電素子10は(絶縁基板11bと
圧電材料層11aを一体的に図示する)、圧力室板20
と対向する側に個別電極13を複数形成すると共に、そ
の反対側の面には金属プレート15を張り付けてある。
他の点は図3の実施例と同様であるが、この実施例で
は、コモン電極12と個別電極13との間に電圧をかけ
ると、コモン電極12と個別電極13とが交差している
圧電材料層11aの領域(変位部14)だけが変位し、
圧力室21内のインクに圧力が加わり、当該ノズル31
よりインクが飛翔する。この場合において、個別電極1
3が形成されている面とは反対側の面に金属プレート1
5があるため、圧電材料層11aが変位した際の絶縁基
板11bの変位を強固に抑制し、金属プレート15側の
圧電素子の変位を小さくし、その反面、圧力室側の圧電
素子10の変位をより大きくすることができ、インクに
加わる圧力をより大きくすることができる。
【0033】図6に示す実施例は、図3の実施例に対し
て圧電素子を上下2枚で構成するものであって、2枚の
圧電素子10,40と、ノズルを有する圧力室板50か
ら成る。圧電素子40(絶縁基板11bと圧電材料層1
1aを一体的に図示する)は、図3における圧電素子1
0と同様に、絶縁基板41b−コモン電極12−圧電材
料層11a−複数の個別電極43を積層形成したもので
あるが、両圧電素子10,40は、圧力室板50を挟む
ように向き合っている。圧力室板50の複数の圧力室5
1はこの圧力室板50の両面に開放されている。インク
供給路52は各圧力室板50の側部の一方の側に、各ノ
ズル53は圧力室板50の側部の他方の側にそれぞれ設
けてある。そして、圧電素子10,40のコモン電極1
2,52と個別電極13,53との交差している圧電材
料部分(即ち、変位部14,44)に圧力室51が両面
からそれぞれ合致するように、圧電素子10,40と圧
力室板50が結合される。インク供給路52より圧力室
51に気泡が混入しないようにインクが充填され、この
状態で、コモン電極12,42と個別電極13,43と
の間に電圧をかけると、両者の交差している部分(変位
部14,44)だけが変位し、各圧力室51内のインク
に上下両面から圧力が加わり、ノズル53よりインクが
圧電材料の変位の方向と直交する方向に飛翔する。
【0034】図7に示す実施例は、図4の実施例に対し
て圧電素子を上下2枚で構成するものであって、2枚の
圧電素子10,40と、ノズルを有する圧力室板50か
ら成る。圧電素子10,40は、図4における圧電素子
10と同様に形成され、そして、両圧電素子10,40
は、圧力室板50を挟むように向き合って配置されてい
る。圧力室板50の複数の圧力室51はこの圧力室板5
0の両面に開放されている。インク供給路52は各圧力
室板50の側部の一方の側に、各ノズル53は圧力室板
50の側部の他方の側にそれぞれ設けてある。そして、
圧電素子10,40のコモン電極12,52と個別電極
13,53との交差している圧電材料層の部分(即ち、
変位部14,44)に圧力室51が両面からそれぞれ合
致するように、圧電素子10,40と圧力室板50が結
合される。インク供給路52より圧力室51に気泡が混
入しないようにインクが充填され、この状態で、コモン
電極12,42と個別電極13,43との間に電圧をか
けると、両者の交差している部分(変位部14,44)
だけが変位し、各圧力室51内のインクに上下両面から
圧力が加わり、ノズル53よりインクが飛翔する。
【0035】図8に示す実施例は、図5の実施例に対し
て圧電素子を上下2枚で構成するものであって、2枚の
圧電素子10,40と、ノズルを有する圧力室板50か
ら成る。圧電素子10,40は、図5における圧電素子
10と同様に形成され、その反対側の面に金属プレート
15を張り付ける。そして、両圧電素子10,40は、
圧力室板50を挟むように向き合っている配置されてい
る。圧力室板50の複数の圧力室51はこの圧力室板5
0の両面に開放されている。インク供給路52は各圧力
室板50の側部の一方の側に、各ノズル53は圧力室板
50の側部の他方の側にそれぞれ設けてある。そして、
圧電素子10,40のコモン電極12,52と個別電極
13,53との交差している圧電材料層の部分に圧力室
51が両面からそれぞれ合致するように、圧電素子1
0,40と圧力室板50が結合される。インク供給路5
2より圧力室51に気泡が混入しないようにインクが充
填され、この状態で、コモン電極12,42と個別電極
13,43との間に電圧をかけると、両者の交差してい
る部分(変位部14,44)だけが変位し、各圧力室5
1内のインクに上下両面から圧力が加わり、ノズル53
よりインクが飛翔する。
【0036】図9に示す実施例は、図5の実施例の変形
例である。圧電素子10に、圧力室板20と対向する側
に個別電極13を複数形成すると共に、その反対側の面
に金属プレート15を張り付ける。いずれの電極も形成
されていない部位に、インク導入路16が貫通して設け
られる。圧力室板20には、この圧力室板20の一方の
面に開放された複数の圧力室21が各個別電極13に対
応するように配置・形成され、更にこれらの各圧力室2
1がインク供給路22を介して連通される共通のインク
室24が圧力室板20の両面に開放されるように形成さ
れている。
【0037】圧電素子10のコモン電極12と各個別電
極13との交差している圧電材料層の部分(変位部1
4)に各圧力室21が合致するように、圧電素子10と
圧力室板20が結合され、且つ圧力室板20のインク導
通路23と各ノズル31の中心が合致するように、圧力
室板20とノズル板30とが結合される。これにより、
圧力室板20のインク室24は圧電素子10とノズル板
30との間で上板面が液密に閉じられると共に、インク
導入路16に連通される。インク導入路16の反対側に
はインク供給部材61が接続される。
【0038】インク室24にはインク供給部材61及び
インク導入路16を介して常時インクが供給されてい
る。そこから更にインク供給路22を介して所定の圧力
室21に気泡が混入しないようにインクが充填され、こ
の状態で、コモン電極12と特定の個別電極13との間
に電圧をかけると、コモン電極12と当該個別電極13
とが交差している圧電材料層の部分(変位部11)だけ
が変位し、当該圧力室21内のインクに圧力が加わり、
インク導通路23を介して当該ノズル31よりインクが
飛翔する。
【0039】図10に示す実施例は、図9の実施例に対
して圧電素子を上下2枚で構成するものであって、2枚
の圧電素子10,40と、ノズルを有する圧力室板50
から成る。圧電素子10,40は、図9における圧電素
子10と同様に、複数形成すると共に、その反対側の面
に金属プレート15を張り付ける。圧電素子40のいず
れの電極も形成されていない部位に、インク導入路46
が貫通して設けられる。
【0040】圧力室板50には、この圧力室板50の両
面に開放された複数の圧力室51が各個別電極に対応す
るように配置・形成され、更にこれらの各圧力室51が
インク供給路52を介して連通される共通のインク室5
4が圧力室板50の両面に開放されるように形成されて
いる。圧電素子10,40のコモン電極12,52と個
別電極13,53との交差している圧電材料層の部分
(変位部14、44)に各圧力室51が両面からそれぞ
れ合致するように、両圧電素子10,40は、圧力室板
50を挟むように向き合っている配置されている。
【0041】インク室54にはインク供給部材62及び
インク導入路46を介して常時インクが供給されてい
る。そこから更にインク供給路52を介して圧力室51
に気泡が混入しないようにインクが充填され、この状態
で、コモン電極12と特定の個別電極13との間に電圧
をかけると、コモン電極12と当該個別電極13とが交
差している圧電材料層の部分(変位部11)だけが変位
し、当該圧力室21内のインクに圧力が加わり、インク
導通路23を介して当該ノズル31よりインクが飛翔す
る。
【0042】図11は上記各実施例において、インクジ
ェットヘッドの駆動波形を示すものである。コモン電極
と個別電極との間に電圧を加え、インクをノズルからち
飛翔させる場合において、電圧立ち上げ時に、一旦電圧
を降下させた後、急激に電圧を上昇させ、上昇の途中に
て短時間の電圧保持区間を設ける。これにより、インク
にかかる好ましくない振動を抑制してインクの粒子化な
いし霧化を促進し、飛翔後のダンピングを抑えることに
より、周波数特性を向上し、安定したインクジェット作
用を行わせる。
【0043】図12(a),(b)は、圧力室板の両面
に圧電素子を対向して配置した実施例(図2、図6、図
7、図8及び図10の各実施例)における、インクジェ
ットヘッドの駆動波形を示すものである。一方の側の圧
電素子におけるコモン電極と個別電極との間に電圧波形
1 と、他方の側の圧電素子における対応する電極間の
電圧波形V2 とのタイミングを任意時間ずらすことによ
り、インクのインクの粒子化ないし霧化を促進し、イン
クの飛翔を安定させ、飛翔後のダンピングを抑え、周波
数特性を向上させる。なお、V1 及びV2 の各波形にお
いて、図11と同様な電圧保持区間を設け、上記のよう
な作用を一層促進させるようにしてもよい。なお、図1
2(a)の場合は電圧の下降時及び上昇時共にタイミン
グをずらせているが、図12(b)の場合は電圧の下降
時はタイミングを一致させ、電圧の上昇時のみタイミン
グをずらせている。
【0044】図13は圧電素子10のコモン電極12と
個別電極13との間に電圧を印加した時の変位部14の
状態を誇張して模式的に示すものである。即ち、比較的
幅が広く縦方向に延存する1つの内部電極ないしコモン
電極12と、圧電材料11の表面に形成され、且つコモ
ン電極12との間で圧電材料11を所定の間隔をおいて
挟むように配置された、幅の細い横方向に延存する複数
の(ただし、1個のみ図示する)個別電極13との間に
電圧を、図11で説明したように、印加すると、これら
の電極の交差する圧電材料層の部分、即ち変位部14で
は個別電極13の側が図示のように上方へ盛り上がる。
特に、変位部14における両端側の変位が大きい。この
ような、変位部14における盛り上がりにより、前述の
ように、圧力室に圧力が加えられるのである。なお、圧
電材料としては、前述のように、PNN系、PMN系、
PZN系、PZT系その他のものを使用することができ
る。また、電極としては、金、銀、銀パラジューム等の
導電ペーストが適当である。また、圧力室21,51の
隔壁を形成する圧力室板20,50は、ポリイミド、窒
化ポリエチレン(PEN)、ポリサルホン等の樹脂で適
当であるが、ステンレス、アルミニウム等の金属、或い
はセラミック等の材料であってもよい。
【0045】図14(a)及び(b)は、コモン電極と
個別電極との間の圧電材料層の厚さ(t)と、個別電極
の幅(w)と、個別電極相互の間隔(s)との関係を示
すものである。まず、図14(b)に示すように、tは
電圧がかけられていない時のコモン電極と個別電極との
間の圧電材料を介した間隔、wは帯状の個別電極の幅、
sは隣接する個別電極相互の間隔であり、w+sが個別
電極の配列ピッチである。図14(a)において、横軸
はs/wであり、縦軸は圧電材料の厚さ(t)方向にお
ける両電極間の変位を、電極間の最大変位/電極最大変
位(電極間をゼロとしたときの変位)で表している。
【0046】インク粒子の速度或いは体積のバラツキを
実用レベルに抑えるために、電極間の最大変位を電極最
大変位の±15%以下(即ち、図示の斜線の部分)に抑
えたい。t/w<0.15とすると、s/wが大きくな
った時、図示(斜線部分から外れた部分)のように、変
位が負方向に過大になり離れた個別電極(例えば、2個
隣の電極)を駆動すると、個別電極間に挟まれた圧電材
料の部分が不安定となり、使用不可となる。したがっ
て、t/w≧0.15である必要がある。更に、s/w
<0.5では、電極間変位が過大となり、使用不可とな
る。以上のことから、t/w≧0.15であり且つs/
w≧0.5である必要がある。なお、上述のどの材料の
圧電素子を使用しても変位は相似形であり、図14
(a)に示したt,w,sの関係は変わらない。
【0047】以上、添付図面を参照して本発明の実施例
について詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限
定されるものではなく、本発明の精神ないし範囲内にお
いて種々の形態、変形、修正等が可能であることに留意
すべきである。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したような、本発明によれ
ば、各ノズルから飛翔されるインクの噴射量が均一で、
かつ構造が簡単で製造容易な圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドの概要を示す斜
視図である。
【図2】2枚の圧電素子を有する本発明のインクジェッ
トヘッドの概要を示す斜視図である。
【図3】本発明のインクジェットヘッドの一実施例を示
す斜視図である。
【図4】本発明のインクジェットヘッドの他の実施例を
示す斜視図である。
【図5】本発明のインクジェットヘッドの更に他の実施
例を示す斜視図である。
【図6】2枚の圧電素子を有する図3のインクジェット
ヘッドに対応する実施例を示す斜視図である。
【図7】2枚の圧電素子を有する図4のインクジェット
ヘッドに対応する実施例を示す斜視図である。
【図8】2枚の圧電素子を有する図5のインクジェット
ヘッドに対応する実施例を示す斜視図である。
【図9】図5のインクジェットヘッドの変形実施例の斜
視図である。
【図10】2枚の圧電素子を有する図9のインクジェッ
トヘッドに対応する実施例を示す斜視図である。
【図11】インクジェットヘッドの駆動波形を示す図で
ある。
【図12】(a),(b)は2枚の圧電素子を有するイ
ンクジェットヘッドの駆動波形を示す図である。
【図13】圧電素子の個別電極とコモン電極とが交差す
る変位部における電圧印加時の状態を示す。
【図14】(a),(b)は個別電極とコモン電極との
間隔(t)、個別電極の幅(w)、及び個別電極相互の
間隔(s)の関係を説明する図である。
【符号の説明】
10,40…圧電素子 11a,41a…圧電材料層 11b,41b…絶縁基板 12,42…コモン電極 13,43…個別電極 14,44…変位部 15,45…金属プレート 16,46…インク導入孔 20,50…圧力室板 21,51…圧力室 22,52…インク供給路 23,53…インク導通路 30…ノズル板 31…ノズル 61,62…インク供給部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮木 明彦 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通ア イソテック株式会社内 (72)発明者 小野 正裕 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通ア イソテック株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力室を規定する圧力室板と、該圧力室
    にインクを供給する手段と、該圧力室をノズルに連通す
    る手段と、変位部を規定する表面を有する圧電素子と、
    該圧電素子の変位部が前記圧力室の少なくとも1つの壁
    面を形成するように前記圧力室板と前記圧電素子の前記
    表面とが接合されていることを特徴とする圧電式インク
    ジェットプリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 前記圧力室板は複数の前記圧力室を有
    し、前記圧電素子は圧電材を挟んで共通電極と複数の個
    別電極とを対向的に配置して形成され、前記共通電極と
    個別電極との交差部でもって前記各圧力室に対応する複
    数の前記変位部が規定されることを特徴とする請求項1
    に記載のプリンタヘッド。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子は圧電材を挟んで共通電極
    と複数の個別電極とが交互に積層されたものであり、各
    層の個別電極は前記圧力室に対応する位置に形成され且
    つそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請
    求項2に記載のプリンタヘッド。
  4. 【請求項4】 前記圧電素子は、圧電材の中に埋め込ま
    れた共通電極と、該圧電素子の一方の面上に共通電極と
    対向的に形成された複数の個別電極と、圧電素子の他方
    の面上に形成された金属板とから成ることを特徴とする
    請求項2に記載のプリンタヘッド。
  5. 【請求項5】 両面に開口した圧力室を規定する圧力室
    板と、該圧力室にインクを供給する手段と、該圧力室を
    ノズルに連通する手段と、変位部を規定する表面を有す
    る2つの圧電素子と、該2つの圧電素子の各変位部が前
    記圧力室の対抗する2つの壁面をそれぞれ形成するよう
    に前記圧力室板の両面に前記2つの圧電素子の前記表面
    を対向して接合したことを特徴とする圧電式インクジェ
    ットプリンタヘッド。
  6. 【請求項6】 前記圧力室板は複数の前記圧力室を有
    し、前記2つの圧電素子の各々は、圧電材を挟んで共通
    電極と複数の個別電極とを対向的に配置して形成され、
    前記共通電極と個別電極との交差部でもって前記各圧力
    室の対抗する2つの壁面に対応する複数の前記変位部が
    規定されることを特徴とする請求項5に記載のプリンタ
    ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記2つの圧電素子の少なくとも一方
    は、圧電材を挟んで共通電極と複数の個別電極とが交互
    に積層されたものであり、各層の個別電極は前記圧力室
    に対応する位置に形成され且つそれぞれ電気的に接続さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載のプリンタヘ
    ッド。
  8. 【請求項8】 前記2つの圧電素子の少なくとも一方
    は、圧電材の中に埋め込まれた共通電極と、該圧電素子
    の一方の面上に共通電極と対向的に形成された複数の個
    別電極と、圧電素子の他方の面上に形成された金属板と
    から成ることを特徴とする請求項6に記載のプリンタヘ
    ッド。
  9. 【請求項9】 前記2つの圧電素子に駆動電圧を印加す
    るにあたって、駆動パルスのタイミングをずらせる電圧
    印加手段を具備することを特徴とする請求項5〜8のい
    ずれか1項に記載のプリンタヘッド。
  10. 【請求項10】 前記圧電素子に駆動電圧を印加するに
    あたって、少なくとも1回の電圧保持区間を設定する電
    圧印加手段を具備することを特徴とする請求項1〜9の
    いずれか1項に記載のプリンタヘッド。
  11. 【請求項11】 前記圧電素子の圧電材として、PNN
    系〔Pb(Ni1/3Nb2/3 )O3 −PbTiO3 〕、
    PMN系〔Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 −PbTiO
    3 〕、PZN系〔Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 −Pb
    TiO3 〕、又はPZT系〔PbTiO3 −PbZrO
    3 〕の材料を使用することを特徴とする請求項1〜10
    のいずれか1項に記載のプリンタヘッド。
  12. 【請求項12】 前記圧電素子における共通電極と個別
    電極との間隔をt、個別電極の幅をw、隣接する個別電
    極相互間の間隔をsとすると、t/w≧0.15及びs
    /w≧0.5の条件を満たすように、共通電極及び各個
    別電極が設定されていることを特徴とする請求項2〜4
    及び6〜8のいずれか1項に記載のプリンタヘッド。
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