JPH08191027A - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JPH08191027A
JPH08191027A JP7017471A JP1747195A JPH08191027A JP H08191027 A JPH08191027 A JP H08191027A JP 7017471 A JP7017471 A JP 7017471A JP 1747195 A JP1747195 A JP 1747195A JP H08191027 A JPH08191027 A JP H08191027A
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resistor
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Kenji Naito
憲嗣 内藤
Isao Murata
伊佐雄 村田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォーカスパックの絶縁耐圧を低くし、小型
で安価なフォーカスパックを備えたフライバックトラン
スを提供する。 【構成】 フライバックトランス1の一次コイル3に電
源コイル24を巻き上げ、この電源コイル24で可変抵抗器
8の電圧調整範囲分の直流電圧を発生させて可変抵抗器
8に印加する。可変抵抗器8はフォーカスパック11に収
容する。フライバックトランスのコア2の二次側に中圧
コイル27を巻回し、中圧コイル27の低圧端を可変抵抗器
8の慴動端子18に接続する。可変抵抗器8で電圧調整し
て取り出した電圧は中圧コイル27で昇圧し、ダイオード
28を介して直流のフォーカス電圧として出力する。可変
抵抗器8の印加電圧が低くなることで、フォーカスパッ
ク11の小型化とコスト低減を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機や
ディスプレイ装置の陰極線管のアノードに高圧出力電圧
を加えるフライバックトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9には従来の一般的なコイル積層タイ
プのフライバックトランスの回路が示されている。この
種のフライバックトランス1はコア2に一次コイル3と
その外側に二次コイル4とを巻装してなり、一次コイル
3の低圧端側には駆動電源(入力電源)から駆動電圧B
+ が印加されている。また、一次コイル3の高圧端側に
はコレクタ電圧が加えられている。
【0003】二次コイル4は複数段のコイル4a〜4e
に分割され、各段のコイル4a〜4eは整流ダイオード
5を介して直列に接続され、最終段のコイル4eの出力
端は、最終段の高圧整流ダイオード5fを介して陰極線
管6のアノードに接続されている。なお、各段のコイル
4a〜4eは、図示されていない高圧ボビンに、絶縁フ
ィルム等の絶縁材を介して積層巻きされている。
【0004】二次コイル4の中段にはドロップ抵抗体7
とフォーカス電圧調整用の可変抵抗器8と抵抗体9を直
列に接続した抵抗回路の一端側(ドロップ抵抗体側)が
接続され、二次コイル4の中段から取り出された電圧は
ドロップ抵抗体7により降圧されて可変抵抗器8に印加
され、可変抵抗器8の抵抗体を慴動する慴動端子10の慴
動位置に対応するフォーカス電圧が慴動端子10から取り
出されて陰極線管6の図示されていないフォーカス電極
に印加されている。なお、抵抗回路の他端側はアースに
設置されている。
【0005】前記ドロップ抵抗体7と可変抵抗器8と抵
抗体9の直列回路の抵抗回路はフォーカスパック11内に
収容されている。このフォーカスパック11は図7に示す
ように、フォーカスケース12内に回路基板13を収容し、
この回路基板13の片面側に図3に示すような抵抗回路を
印刷等により形成して構成したものである。回路基板13
の抵抗回路形成面はフォーカスケース12の閉鎖壁面14に
対向しており、閉鎖壁面14には摘み挿通孔15が開けら
れ、この摘み挿通孔15を通して操作体16の摘み17が外に
突き出されている。操作体16の底面側には慴動端子18と
中心端子19が形成されている。
【0006】回路基板13の回路形成面には図3に示すよ
うな可変抵抗器の抵抗パターン20が円弧状に形成されて
おり、この円弧状の中心部には中心導体パターン21が形
成され、この中心導体パターン21には前記操作体16の中
心端子19が接触導通し、慴動端子18は抵抗パターン20に
接触導通し、操作体16の摘み17を回動することにより、
慴動端子18は抵抗パターン20上を慴動移動しその慴動移
動位置に対応する電圧が慴動端子18から中心端子19を経
て陰極線管のフォーカス電極に印加されるようになって
いる。
【0007】通常、回路基板13の裏面側(回路形成面と
反対側の面)には、抵抗回路の絶縁耐圧を高める絶縁層
(バッファーコート)22が形成されている。
【0008】これら回路基板13が収容されたフォーカス
ケース12は図示されていないフライバックトランスのケ
ース(このケース内にはコイル3,4が収容される)の
開口部に嵌合爪部23を利用して嵌合し、このフォーカス
ケース12とフライバックトランスのケースとの嵌合状態
で、トランスケース内にエポキシ等の注型樹脂が注入さ
れ、この注型樹脂によってフォーカスケース12とトラン
スケースは一体的に固定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、フォーカス電
圧は高圧出力電圧に対し、25%±2.5 %の電圧が取り出
されるようになっており、例えば、高圧出力電圧を27K
Vとした場合、フォーカス電圧はその25%±2.5 %とす
ると、6.75KV±0.675 KVとなり、この電圧を得るた
めに、図9に示すように、二次コイル4のコイルを4a
〜4eの5段構成とした場合には、低圧端から第2段目
の中段から10.8KVの電圧としてフォーカスパック11の
抵抗回路に取り出されることになる。
【0010】このように、二次コイル4の中段からフォ
ーカスパック11への入力電圧を取り出すようにすると、
フォーカス電圧として必要な6.75KV±0.675 KVに対
してかなり高い10.8KVの電圧が取り込まれることとな
り、このように、実際必要なフォーカス電圧よりも高い
電圧が取り込まれるために、フォーカスパック11の抵抗
回路の絶縁耐圧を高くする関係上、フォーカスパックの
回路基板13の厚みを厚くしたり、絶縁層22の厚みを増し
たり、さらには、回路基板13からフォーカスケース12の
閉鎖壁面14の摘み挿通孔15に至る領域の外部に対する絶
縁耐圧を高めるための手段を講じる等、複雑な手段を設
けることが必要となり、その分、フォーカスパック11の
構造が複雑化し、大型化するという問題があった。
【0011】また、フォーカス電圧を取り出す際には、
10.8KVの電圧をドロップ抵抗体7を通して降圧して可
変抵抗器8に導入するものであるため、このドロップ抵
抗体7の電圧降下分のエネルギが熱となって浪費される
というエネルギ使用の無駄が生じる。
【0012】また、前記の如く、フォーカスパック11の
絶縁耐圧を高めるために様々な手段を講じる関係上、フ
ォーカスパック11のコストが高くなるという問題があっ
た。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、フォーカスパックの
絶縁耐圧を低減し、エネルギの無駄な浪費を防止して、
エネルギ利用の高効率化を図り、フォーカスパックの構
造を小型に簡易化できで、コスト低減を図ることができ
るフライバックトランスを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、第
1の発明は、コアに巻装される一次コイルと二次コイル
を備え、二次側から可変抵抗器により電圧調整されてフ
ォーカス電圧が取り出されており、前記可変抵抗器の抵
抗回路はフォーカスパックに収容されているフライバッ
クトランスにおいて、前記一次コイルに巻き上げられて
前記可変抵抗器の電圧調整範囲分の電圧を発生させる電
源コイルと、この電源コイルで発生した電圧を可変調整
する可変抵抗器と、前記コアに対し二次側に巻かれて前
記可変抵抗器で可変調整された電圧をフォーカス電圧に
高める中圧コイルとを有することを特徴として構成され
ている。
【0015】また、第2の発明は、コアに巻装される一
次コイルと二次コイルを備え、二次側から可変抵抗器に
より電圧調整されてフォーカス電圧が取り出されてお
り、前記可変抵抗器の抵抗回路はフォーカスパックに収
容されているフライバックトランスにおいて、前記二次
コイルの低圧端側に可変抵抗器が接続されて二次コイル
が可変抵抗器に電圧調整範囲分の電圧を印加する電源コ
イルとして兼用されており、可変抵抗器の出力側には前
記コアに対し二次側に巻かれて可変抵抗器で可変調整さ
れた電圧をフォーカス電圧に高める中圧コイルが接続さ
れていることを特徴として構成されている。
【0016】さらに、第3の発明は、コアに巻装される
一次コイルと二次コイルを備え、二次側から可変抵抗器
により電圧調整されてフォーカス電圧が取り出されてお
り、前記可変抵抗器の抵抗回路はフォーカスパックに収
容されているフライバックトランスにおいて、前記一次
コイルの高圧端側の電圧を可変抵抗器に印加して一次コ
イルを可変抵抗器の電圧調整範囲分の電圧を印加する電
源コイルとして兼用させ、可変抵抗器の出力側には前記
コアに対し二次側に巻かれて可変抵抗器で可変調整され
た電圧をフォーカス電圧に高める中圧コイルが接続され
ていることを特徴として構成されている。
【0017】さらに、第4の発明は、コアに巻装される
一次コイルと二次コイルを備え、二次側から可変抵抗器
により電圧調整されてフォーカス電圧が取り出されてお
り、前記可変抵抗器の抵抗回路はフォーカスパックに収
容されているフライバックトランスにおいて、前記コア
に対し二次側に中圧コイルを巻装し、この中圧コイルの
一端側に逆向きダイオードを介して可変抵抗器の一端側
が接続され、可変抵抗器の出力側は前記中圧コイルの低
圧端側に接続されて、中圧コイルに、前記可変抵抗器に
電圧調整範囲分の電圧を印加する電源コイルとしての機
能と、可変抵抗器で可変調整された電圧をフォーカス電
圧に高める昇圧コイルとしての機能を兼用させたことを
特徴として構成されている。
【0018】さらに、第5の発明は、コアに巻装される
一次コイルと二次コイルを備え、二次側から可変抵抗器
により電圧調整されてフォーカス電圧が取り出されてお
り、前記可変抵抗器の抵抗回路はフォーカスパックに収
容されているフライバックトランスにおいて、可変抵抗
器には該可変抵抗器の電圧調整範囲分の電圧を発生して
可変抵抗器に印加する電源が接続され、可変抵抗器の出
力側には前記コアに対し二次側に巻かれて可変抵抗器で
可変調整された電圧をフォーカス電圧に高める中圧コイ
ルが接続されていることを特徴として構成されている。
【0019】
【作用】上記構成の本発明において、電源コイルや電源
により、可変抵抗器の電圧調整範囲分の電圧が発生され
て可変抵抗器に印加される。可変抵抗器では、この電圧
の範囲内において電圧を調整し、この調整された電圧は
中圧コイルで昇圧されて、フォーカス電圧が出力され
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下の各実施例の説明において、各実施例
相互間および従来例と同一の名称部分には同一符号を付
し、その重複説明は省略する。図1には本発明の第1の
実施例が示されている。この実施例では、一次コイル3
の高圧端側に電源コイル24を巻き上げ、この電源コイル
24の巻き上げ端に整流ダイオード25を介して可変抵抗器
8の一端側を接続し、可変抵抗器8の他端側はアースに
接続されている。そして、この可変抵抗器8に並列に平
滑コンデンサ26が接続されている。
【0021】本実施例では、可変抵抗器8の電圧調整範
囲分の電圧としてDC2.5 Vが設定されており、電源コ
イル24はコレクタパルスをDC成分(直流成分)で2.5
Vの電圧が発生する巻回数だけ巻き上げて形成されてお
り、この電源コイル24で発生した電圧は整流ダイオード
25と平滑コンデンサ26により直流成分に変換されて、可
変抵抗器8に2.5 KVの直流電圧が印加されるようにな
っている。
【0022】可変抵抗器8の慴動端子18には中圧コイル
27が接続されている。この中圧コイル27はコア2の二次
側に巻回されて、慴動端子18の慴動移動によって調整さ
れた電圧を昇圧してその出力端側からフォーカス電圧を
出力するもので、この実施例では、慴動端子18の直流電
圧をDC4.925 KV昇圧するようにその巻回数が設定さ
れている。なお、中圧コイル27の出力端側にはダイオー
ド28が接続され、中圧コイルの出力電圧はダイオード28
を介して直流のフォーカス電圧として陰極線管のフォー
カス電極に加えられるようになっている。
【0023】可変抵抗器8の抵抗回路は従来例と同様に
回路基板13上に印刷等により形成されて、フォーカスケ
ース12内に収容される。
【0024】この実施例によれば、可変抵抗器8には電
源コイル24で発生した電圧調整範囲分の電圧が印加され
るように構成されているため、フォーカスパック11の絶
縁耐圧は電源コイル24の印加電圧分の2.5 KVと低い電
圧となり、従来例の10.8KVに対し、絶縁耐圧が十分低
くなり、したがって、抵抗回路を形成する回路基板13も
薄型にできる上に、場合によっては、絶縁層22のバッフ
ァーコートを省略することも可能となり、しかも、回路
基板13とフォーカスケース12の摘み挿通孔15の領域に外
部絶縁耐圧を高めるための複雑の手段を省略できる等に
より、フォーカスパックを十分小型化することが容易と
なり、これに伴い、フォーカスパックの大幅なコスト低
減が可能となる。
【0025】さらに、可変抵抗器8には電源コイル24の
低い発生電圧がそのまま印加されるようになっており、
従来例のようにフォーカスパック11の抵抗回路を電圧の
高い二次コイル4の中段に接続するものではないため、
従来例のドロップ抵抗体7が不要となり、その分、この
ドロップ抵抗体7で熱エネルギとして放散される無駄な
エネルギの浪費を防止でき、エネルギ利用の高効率化が
図れ、経済的にも有利である。
【0026】このように、ドロップ抵抗体が省略できる
上に、可変抵抗器の印加電圧が低くなるので、可変抵抗
器自体も小型なものとなり、回路基板13に形成する抵抗
パターンも、耐圧が低くなることで、例えば、中心端子
19と抵抗パターン20との間隔を従来の図8の(a)のも
のから同図の(b)に示すように狭くすることができる
ので、回路基板13の小型化も達成でき、回路基板13とフ
ォーカスケース12間の絶縁耐圧手段の簡素化とあいまっ
て、フォーカスパック11のより一層の小型化とコスト低
減が可能となる。
【0027】図2には本発明の第2の実施例が示されて
いる。この実施例は、二次コイル4に、可変抵抗器8に
電圧調整範囲分の電圧を印加するための電源コイルとし
ての機能を兼用させたことを特徴としており、それ以外
は第1の実施例と同様である。図において、二次コイル
4の低圧端に可変抵抗器8の一端側が接続され、可変抵
抗器8の他端側はアースに接地されており、二次コイル
4によって可変抵抗器8に電圧調整範囲分の直流電圧が
コンデンサ26の平滑整流作用によって発生印加されるよ
うになっている。そして、可変抵抗器8の慴動端子18の
電圧は、コア2の二次側に巻回された中圧コイル27によ
ってフォーカス電圧に昇圧されて出力される。
【0028】この実施例では、前記第1の実施例と同様
な効果を奏し、また、コンデンサ26と可変抵抗器8の並
列回路はスナバ回路として機能し、振動成分を除去して
リンギングの発生(陰極線管の画面の縞模様の発生)を
抑える作用を行う。
【0029】図3および図4はフライバックトランスの
一次コイル3を可変抵抗器8の電源コイルとして機能さ
せた各種実施例を示したものである。図3の(a)に示
すものは、一次コイル3と二次コイル4を共に可変抵抗
器8の電圧調整範囲分の電圧を発生させる電源コイルと
して機能させたもので、二次コイル4の低圧端側に可変
抵抗器8の一端側を接続し、可変抵抗器8の他端側をア
ースに接続し、可変抵抗器と並列にコンデンサ26a,26
bの直列回路を接続している。そして、一次コイル3の
高圧端側と平滑コンデンサ26a, 26bの接続部Aとをダ
イオード29を介して接続し、さらに、平滑コンデンサ26
a,26bの接続部Aと二次コイル4の1段目のコイル4
aの出力端(巻き終り端)とをダイオード30を介して接
続している。
【0030】そして、可変抵抗器8の慴動端子18は、コ
ア2の二次側に巻回した中圧コイル27に接続され、中圧
コイル27の出力端からダイオード28を介してフォーカス
電圧が出力されるようになっている。この実施例もコン
デンサ26a,26bと可変抵抗器8でスナバ回路を構成
し、振動成分を除去して陰極線管の画面上のリンギング
の発生を防止する。この実施例も、前記各実施例と同様
な効果を奏する。
【0031】同図の(b)に示すものは、一次コイル3
のみを可変抵抗器8の電圧調整範囲分の電圧を発生する
電源コイルとして機能させたものである。そのため、二
次コイル4側と中圧コイル27側とは完全に分離されてお
り、可変抵抗器8の一端側と中圧コイル27の低圧端(巻
き始め端)間には、逆向きのダイオード31が介設され、
また、平滑コンデンサ26a,26bの接続点Aと中圧コイ
ル27の出力端間には順方向のダイオード32が接続されて
いる。
【0032】この図3の(b)に示すものも、前記各実
施例と同様な効果を奏する。
【0033】図3の(c)に示すものは、フォーカスパ
ック11内にスクリーン電圧取り出し用の可変抵抗器33を
形成したものであり、それ以外は図3の(b)の回路と
同様であり、前記各実施例と同様な効果を奏する。
【0034】図4の(a)は図3の(c)と同様にフォ
ーカスパック11内にスクリーン電圧取り出し用の可変抵
抗器33を設けたものである。この図4の(a)の回路
は、可変抵抗器33の一端側を平滑コンデンサ26a,26b
の接続点Aに接続し、さらに可変抵抗器33の同じ一端側
をダイオード32を介して中圧コイル27の出力端に接続
し、図3の(c)に示すものよりも、スクリーン電圧取
り出し用の可変抵抗器33の耐圧とパワーを低下させてい
る。この図4の(a)に示すものも前記各実施例と同様
な効果を奏する。
【0035】図4の(b)に示すものは、フォーカスパ
ック11内にフォーカス電圧取り出し用の可変抵抗器8の
他に、スクリーン電圧取り出し用の可変抵抗器33とダブ
ルフォーカス電圧取り出し用の可変抵抗器34をそれぞれ
並列に接続し、可変抵抗器34の慴動端子で取り出した電
圧を別の中圧巻線35で昇圧しダイオード36を介して出力
するようにしている。なお、可変抵抗器8で取り出した
電圧は中圧巻線27で昇圧されて陰極線管の垂直フォーカ
ス電極に出力され、可変抵抗器34で取り出された電圧は
別の中圧巻線35で昇圧されて、陰極線管の水平フォーカ
ス電極に加えられている。ダイオード36のカソード側に
接続されているダイナミックコンデンサ37はパラボラ波
形の電圧を入力するためのものである。
【0036】この図4の(b)に示すものも、可変抵抗
器8,33,34は何れも電圧調整範囲分の電圧が印加され
る構成となっているので、フォーカスパック11を小型化
できる等、前記各実施例と同様な効果を奏する。
【0037】図5は、昇圧用の中圧コイル27を、可変抵
抗器8に電圧調整範囲分の電圧を印加する電源コイルと
して機能させた実施例を示すものである。図5の(a)
は、中圧コイル27の低圧端と可変抵抗器8の一端側を逆
向きのダイオード38で接続し、可変抵抗器8には、可変
抵抗器8に印加される電圧を直流にする平滑コンデンサ
26が並列に接続されている。そして、中圧コイル27の出
力端にはダイオード39のカソード側が接続され、ダイオ
ード39のアノード側はアースに接地されている。この図
5の(a)に示す回路も、中圧コイル27が電源コイルと
して機能し、中圧コイル27で発生する電圧は平滑コンデ
ンサ26により直流にされて可変抵抗器8に電圧調整範囲
分の電圧として印加されることとなり、可変抵抗器8の
慴動端子18から取り出された電圧は中圧コイル27で昇圧
され、さらに、ダイオード28で整流されて直流のフォー
カス電圧となって出力される。この図5の(a)に示す
回路も、前記各実施例と同様な効果を奏する。
【0038】図5の(b)に示すものは、可変抵抗器8
の一端側を逆向きのダイオード40を介して中圧コイル27
の出力端に接続し、可変抵抗器8の慴動端子18を中圧コ
イル27の低圧端に接続し、中圧コイル27の低圧端とアー
ス間にはダイオード41を接続したものである。この回路
も、中圧コイル27が可変抵抗器8に電圧調整範囲分の電
圧を印加する電源コイルとして機能し、可変抵抗器8の
慴動端子18から取り出された電圧を中圧コイル27で昇圧
し、ダイオード28を介して直流のフォーカス電圧として
出力するものであり、前記各実施例と同様な効果を奏す
る。
【0039】図6はさらに他の実施例を示すもので、こ
の実施例は、可変抵抗器8に電圧調整範囲分の電圧を印
加する電源42を並列に接続し、可変抵抗器8の慴動端子
18で取り出される電圧を中圧コイル27で昇圧し、コンデ
ンサ43とダイオード28で直流のフォーカス電圧として出
力するものであり、この実施例の回路も前記各実施例と
同様な効果を奏する。
【0040】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ことはなく、様々な実施の態様を採り得るものである。
【0041】
【発明の効果】本発明は電源コイル又は電源を用いてフ
ォーカス電圧を取り出す可変抵抗器に電圧調整範囲分の
電圧を印加するようにし、可変抵抗器の慴動端子から取
り出された電圧を中圧コイルで昇圧してフォーカス電圧
を出力するように構成したものであるから、フォーカス
電圧を取り出す可変抵抗器への印加電圧が十分低いもの
となり、したがって、可変抵抗器の耐圧が十分低くなる
ので、可変抵抗器を形成するフォーカスパックの回路基
板を小型にでき、しかも、フォーカスパックの耐圧を図
るための回路基板に形成する絶縁層のバッファーコート
を場合によっては省略でき、また、フォーカスパックの
外部に対する絶縁耐圧上の手段を簡素化でき、可変抵抗
器の耐圧が低くなる分だけ、可変抵抗器自体を小型化で
きると共に、抵抗回路のパターン間隔も狭くでき、さら
に、従来のフォーカスパックの抵抗回路では必要であっ
たドロップ抵抗体も省略できる結果、従来のフォーカス
パックに比べ、フォーカスパックの格段の小型化が達成
でき、これに伴い、フォーカスパックの大幅なコスト低
減が可能となる。
【0042】また、前記の如く、従来のフォーカスパッ
クの抵抗回路では必要であったドロップ抵抗体が省略で
きるので、ドロップ抵抗体で消費されて放熱されるエネ
ルギの無駄がなく、エネルギ使用の高効率化が図れ、経
済的にも非常に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路構成図であ
る。
【図3】フライバックトランスの一次コイルをフォーカ
ス電圧取り出し用可変抵抗器の電源コイルとして機能さ
せた実施例の各種の回路図である。
【図4】同じくフライバックトランスの一次コイルを電
源コイルとして機能させた他の回路例の説明図である。
【図5】コアの二次側に巻かれる中圧コイルをフォーカ
ス電圧調整用の可変抵抗器の電源コイルとして機能させ
た実施例の各種回路図である。
【図6】本発明の他の実施例の回路図である。
【図7】フライバックトランスのフォーカスパックの一
例を示す構造説明図である。
【図8】図7の回路基板13に形成される抵抗パターンの
説明図である。
【図9】従来のフライバックトランスの回路図である。
【符号の説明】
1 フライバックトランス 3 一次コイル 4 二次コイル 8 可変抵抗器 11 フォーカスパック 27 中圧コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアに巻装される一次コイルと二次コイ
    ルを備え、二次側から可変抵抗器により電圧調整されて
    フォーカス電圧が取り出されており、前記可変抵抗器の
    抵抗回路はフォーカスパックに収容されているフライバ
    ックトランスにおいて、前記一次コイルに巻き上げられ
    て前記可変抵抗器の電圧調整範囲分の電圧を発生させる
    電源コイルと、この電源コイルで発生した電圧を可変調
    整する可変抵抗器と、前記コアに対し二次側に巻かれて
    前記可変抵抗器で可変調整された電圧をフォーカス電圧
    に高める中圧コイルとを有することを特徴とするフライ
    バックトランス。
  2. 【請求項2】 コアに巻装される一次コイルと二次コイ
    ルを備え、二次側から可変抵抗器により電圧調整されて
    フォーカス電圧が取り出されており、前記可変抵抗器の
    抵抗回路はフォーカスパックに収容されているフライバ
    ックトランスにおいて、前記二次コイルの低圧端側に可
    変抵抗器が接続されて二次コイルが可変抵抗器に電圧調
    整範囲分の電圧を印加する電源コイルとして兼用されて
    おり、可変抵抗器の出力側には前記コアに対し二次側に
    巻かれて可変抵抗器で可変調整された電圧をフォーカス
    電圧に高める中圧コイルが接続されていることを特徴と
    するフライバックトランス。
  3. 【請求項3】 コアに巻装される一次コイルと二次コイ
    ルを備え、二次側から可変抵抗器により電圧調整されて
    フォーカス電圧が取り出されており、前記可変抵抗器の
    抵抗回路はフォーカスパックに収容されているフライバ
    ックトランスにおいて、前記一次コイルの高圧端側の電
    圧を可変抵抗器に印加して一次コイルを可変抵抗器の電
    圧調整範囲分の電圧を印加する電源コイルとして兼用さ
    せ、可変抵抗器の出力側には前記コアに対し二次側に巻
    かれて可変抵抗器で可変調整された電圧をフォーカス電
    圧に高める中圧コイルが接続されていることを特徴とす
    るフライバックトランス。
  4. 【請求項4】 コアに巻装される一次コイルと二次コイ
    ルを備え、二次側から可変抵抗器により電圧調整されて
    フォーカス電圧が取り出されており、前記可変抵抗器の
    抵抗回路はフォーカスパックに収容されているフライバ
    ックトランスにおいて、前記コアに対し二次側に中圧コ
    イルを巻装し、この中圧コイルの一端側に逆向きダイオ
    ードを介して可変抵抗器の一端側が接続され、可変抵抗
    器の出力側は前記中圧コイルの低圧端側に接続されて、
    中圧コイルに、前記可変抵抗器に電圧調整範囲分の電圧
    を印加する電源コイルとしての機能と、可変抵抗器で可
    変調整された電圧をフォーカス電圧に高める昇圧コイル
    としての機能を兼用させたことを特徴とするフライバッ
    クトランス。
  5. 【請求項5】 コアに巻装される一次コイルと二次コイ
    ルを備え、二次側から可変抵抗器により電圧調整されて
    フォーカス電圧が取り出されており、前記可変抵抗器の
    抵抗回路はフォーカスパックに収容されているフライバ
    ックトランスにおいて、可変抵抗器には該可変抵抗器の
    電圧調整範囲分の電圧を発生して可変抵抗器に印加する
    電源が接続され、可変抵抗器の出力側には前記コアに対
    し二次側に巻かれて可変抵抗器で可変調整された電圧を
    フォーカス電圧に高める中圧コイルが接続されているこ
    とを特徴とするフライバックトランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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