JPH08190845A - 半導体リレーマトリクススイッチ - Google Patents

半導体リレーマトリクススイッチ

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JPH08190845A
JPH08190845A JP7001862A JP186295A JPH08190845A JP H08190845 A JPH08190845 A JP H08190845A JP 7001862 A JP7001862 A JP 7001862A JP 186295 A JP186295 A JP 186295A JP H08190845 A JPH08190845 A JP H08190845A
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JP
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relay
semiconductor relay
matrix switch
semiconductor
line
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JP7001862A
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Hideo Kawakatsu
英男 川勝
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Hasegawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Hasegawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流保持型の半導体リレーをマトリクススイ
ッチの差点素子に使用し、保持方法に改良を加え、スイ
ッチシステム全体の小型化等を実現する。 【構成】 2制御入力、3接点出力で構成される電流保
持型の半導体リレー(ホトMOSリレー)PR0〜PR
8を縦、横例に複数個並べてマトリクススイッチを構成
する。マトリクススイッチには入回線Y0〜Y2、出回
線X0〜X2を収容し、任意の入回線、出回線同志を接
続又は開放するスイッチ装置とする。マトリクススイッ
チの任意の差点を閉じる時は共通に設けられたリレー駆
動制御回路RDCにより対応する差点の半導体リレーを
駆動して差点を閉じ、該差点の半導体リレーの動作保持
は、横列ごとに準備したリレー(電磁)R0〜R2の接
点を経由して自己保持し、該差点の半導体リレーを復旧
させる時はそのリレーR0〜R2をリレー駆動制御回路
より動作させ、復旧させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体マトリクススイ
ッチ、例えば入回線、出回線の接続・開放等をする場合
に、半導体リレーを縦、横列に複数個配してマトリクス
スイッチを構成し、それら回線の切換えを行うのに有利
に用いられる半導体リレーマトリクススイッチに関する
ものである。
【0002】
【発明の背景、及び発明が解決しようとする課題】マト
リクススイッチは、交換機の加入者線、中継線等の任意
の入回線、出回線間の接続、開放(MDF,IDF等長
時間動作)や、フロア内配線の切換え装置等に用いられ
る。
【0003】このような装置の入回線、出回線の接続
は、一旦接続すると長時間に亘って接続状態が継続され
るものである。そのために、使用するスイッチの差点素
子には小型の磁気ラッチリレーやロボット制御によるピ
ンボードマトリクスを使用し、省電力を図る必要性は大
きく、また、電源異常時の高信頼性等も果される。更に
は、入回線、出回線を接続するスイッチシステムが大き
くなるとスイッチの差点が非常に多くなり、従って、磁
気ラッチリレーも、より小型のリレーが望ましい。
【0004】一方また、最近、半導体リレーとしてホト
MOSリレーが開発され、これは、非常に小型に構成さ
れているが、しかし、動作保持を続けるためには、保持
電流を流しておく必要がある。従って、これは、上述の
ような用途において、省電力や電源異常時の信頼性確保
等の上から充分にその機能を発揮し得るような構成の差
点素子として使用するマトリクススイッチの提案は、従
来なされていないのが現状である。
【0005】従来方法では、リレー駆動制御回路で連続
的に駆動電流を流しておくか、動作保持回路を準備して
も1個、1個の保持回路が用意されるものであり、従来
提案のものはこれに止まる。
【0006】本発明は、半導体リレーをマトリクススイ
ッチの差点素子に使用するとともに、保持方式に改良を
加え、システム全体を小型化等に好適な半導体リレーマ
トリクススイッチを提供しようというものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体リレーマ
トリクススイッチは、差点素子を縦、横列に複数個並べ
てマトリクススイッチを構成し、該マトリクススイッチ
に入回線、出回線を収容して、任意の入回線、出回線同
志の接続または開放をするスイッチ装置において、スイ
ッチの差点素子に半導体リレーを用い、マトリクススイ
ッチの任意の差点を閉じるときは、共通に設けられたリ
レー駆動制御回路により対応する差点の半導体リレーを
駆動して差点を閉じ、該差点の半導体リレーの動作保持
は、横列ごとに設けたリレーの接点を経由して自己保持
することにより行い、該差点の半導体リレーを復旧させ
るときは、当該横列ごとに設けたリレーを前記リレー駆
動制御回路より動作せしめ、復旧させるよう構成してな
ることを特徴とするものである。
【0008】また、上記において、マトリクススイッチ
の半導体リレーは、2制御入力、3接点出力で構成され
る、電流保持型の半導体リレーである、ことを特徴とす
るものである。また、横列ごとに設けたリレーの切換え
接点を用いて、横列に収容した任意の回線を試験回線に
接続するよう制御する構成とした、ことを特徴とするも
のである。また、上記において、回線試験中に既接続パ
ス動作保持のための回路を使用せずに、回線試験を実施
するよう制御する構成とした、ことを特徴とするもので
ある。また、横列ごとに設けたリレー、またはパス動作
保持リレーを使用する場合における当該リレーを、磁気
ラッチリレーとした、ことを特徴とするものである。ま
た、マトリクススイッチを複数並べて、マトリクススイ
ッチ群を構成し、該マトリクススイッチ群を2段式スイ
ッチ構成に適用する、ことを特徴とするものである。ま
た、半導体リレーを動作保持させる回路の電源を装置の
主電源の故障時に予備電源に切換えることにより該動作
保持を行うか、または、半導体リレー動作の保持回路の
電源を予め予備電源に接続しておき、予備電源が故障し
た時に装置の主電源に切換えて該動作保持を行うように
する、ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明においては、スイッチの差点素子として
非常に小型に構成し得る半導体リレーである電流保持型
のホトMOSリレーを使用でき、このような半導体リレ
ー用いてマトリクススイッチを構成しても、共通に設け
られたリレー駆動制御回路により対応する差点の半導体
リレーを駆動して差点を閉じる一方、その差点の半導体
リレーの動作保持については、横列ごとに設けたリレー
の接点を経由して自己保持し、当該横列ごとに設けたリ
レーをリレー駆動制御回路より動作せしめて、その差点
の半導体リレーを復旧させるようにする保持方式により
必要な接続、開放動作を実現でき、システム全体を小型
化することができる。また、本発明においては、横列ご
とに準備したリレーを利用し、その切換え接点を用い
て、横列に収容した任意の回線の回線試験ができる半導
体リレーマトリクススイッチが実現される。また、この
場合に、回線試験中に既接続パス動作保持の回路が不要
で、この点で構成を簡単にすることが可能な半導体マト
リクススイッチとすることができる。また、横列ごとに
準備するリレー、あるいはパス動作保持リレーを使用す
る場合における当該リレーを、磁気ラッチリレーとすれ
ば、回線試験中、リレー駆動制御回路により、かかるリ
レーの駆動を続ける必要はなく、結果、共通的に設けら
れるリレー駆動制御回路は開放され、他の制御動作が行
えるものとなり、この点でより効果的なシステムとでき
る。また、本発明においては、マトリクススイッチを複
数並べて、マトリクススイッチ群を構成し、更に、マト
リクススイッチ群を2段式スイッチ構成に適用すること
もでき、スイッチの差点の多い大きなスイッチシステム
にも容易に対応することができる。また、本発明におい
ては、半導体リレーを動作保持させる回路の電源を装置
の主電源が故障時に別に準備した予備電源に切換えて動
作保持を行うか、または、半導体リレー動作の保持回路
の電源を当初より予備電源に接続しておき、予備電源が
故障した時に装置の主電源に切換えて動作保持を行うこ
とにより、スイッチ装置の信頼性を高めることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜図6は、本発明の一実施例を示す。図1は、
本実施例を含む、本発明の各実施例においてスイッチの
差点素子として使用できる半導体リレーの構成を示す。
図示の半導体リレーPRは、2制御入力、3接点出力で
構成される電流保持型の半導体リレーとしてのホトMO
Sリレーで、入力側の通電制御される2つのホトダイオ
ードと、出力側のON/OFF作動する3つのホトトラ
ンジスタで構成される。その動作は、半導体リレーPR
の制御入力D1またはD2(第1制御入力,第2制御入
力)を制御駆動中(通電中)のみ、その接点出力C1,
C2,C3(第1出力,第2出力,第3出力)がON
(導通)するものである。
【0011】半導体リレーマトリクススイッチは、ここ
では、図1に示す半導体リレーPRを使用して構成す
る。半導体リレー(ホトMOSリレー)は、これを縦、
横例に複数個並べて、例えば図2〜4に示すように、複
数個の半導体リレー(PR0〜PR8)を用いて縦、横
の各列に配してマトリクススイッチを構成し、該マトリ
クススイッチに例えば交換機の加入者線、中継線等を収
容して、任意の回線の入回線と出回線同志の接続または
開放(入回線、出回線間の接続,開放)をなすスイッチ
装置を構成する。更に、システム全体の小型化等の実現
のため、かかる電流保持型のホトMOSリレーをスイッ
チの差点素子に導入するのに加えて、保持方法を以下の
ように細工する。図2は、このような装置における半導
体リレーマトリクススイッチ構成図で、半導体リレー制
御部(縦3×横3の例)部分の構成を、また図3は同半
導体リレーマトリクススイッチ構成図で半導体リレー接
点部(縦3×横3の例)部分の構成を、また図4は同半
導体リレーマトリクススイッチ構成図で半導体リレー動
作保持部(縦3×横3の例)部分の構成を、それぞれ示
している。
【0012】本スイッチシステムの概要を説明すると、
システムは、図2に示すようなリレー駆動制御回路RD
Cを備え、また、図3のように、入回線Y0〜Y2の
A,B線と出回線X0〜X2のA,B線とを含み、ま
た、図4に示す如く抵抗R及び電源E等を有する。更に
は、縦3×横3の計9個の半導体リレーPR0〜PR8
のほか、横列ごとに各1個宛設けた計3個のリレーR0
〜R2(電磁リレー)を備える。
【0013】各半導体リレーの制御入力D1は、図2の
如く、リレー駆動制御回路RDCの各Y0〜Y2用の制
御ラインと各X0〜X2用の制御ラインとに接続され
る。例えば、半導体リレーPR0の制御入力D1の端子
は、Y0用の制御ラインとX0用の制御ラインとにそれ
ぞれ接続される。この点は、図示のように、他の半導体
リレーPR1〜PR8の各制御入力D1についても同様
である。また、図示のように、Y0〜Y2側の制御ライ
ンのそれぞれと、横列ごとに準備したリレーR0〜R2
用のXR側のラインとの間に、ダイオードを介して各リ
レーR0〜R2のリレーコイルが接続される。
【0014】また、各半導体リレーの接点出力C1,C
2は、半導体リレーの接点部の構成を示す図3のよう
に、各入回線Y0〜Y2のA,B線と各出回線X0〜X
2のA,B線と接続される。例えば、半導体リレーPR
0の接点出力C1の端子は、入回線Y0のA線と出回線
X0のA線とにそれぞれ接続され、接点出力C2の端子
は、入回線Y0のB線と出回線X0のB線とにそれぞれ
接続される。これらの点は、図示のように、他の半導体
リレーPR1〜PR8の各接点出力C1,C2について
も同様である。
【0015】また、各半導体リレーPR0〜PR8の制
御入力D2と接点出力C3、及び各リレーR0,R1,
R2のブレーク接点R00 ,R10 ,R20 は、半導体
リレー動作保持部の構成を示す図4の如くに接続され
る。即ち、例えば、半導体リレーPR0と該半導体リレ
ーPR0が属する横列側のリレーR0に関しては、図示
のように、電源Eによる電源ライン中に、抵抗Rを通し
て、その制御入力D2と接点出力C3が直列に挿入され
るとともに、リレーブレーク接点R00 が直列に挿入さ
れる。また、横列中の残り2個の半導体リレーPR1,
PR2の各制御入力D2と接点出力C3についても、同
様である。また、図示のように、他の半導体リレーPR
3〜PR5,PR6〜PR8の各制御入力D2と接点出
力C3、及び他のリレーR1,R2のブレーク接点R1
0,R20 との接続関係についても、上記構成に準じて
いる。
【0016】本実施例は、上記のようにして、2制御入
力、3接点出力で構成される電流保持型の半導体リレー
PR(ホトMOSリレー)を、縦、横列にそれぞれ並べ
てマトリクススイッチを構成し、そのマトリクススイッ
チに入回線Y0〜Y2、出回線X0〜X2を収容して、
任意の入回線、出回線同志を接続または開放するように
なすものであり、かつまた、そのように電流保持型の半
導体リレーPRを差点素子とする場合において、その作
動方式が次のような内容のもので実現される。即ち、マ
トリクススイッチの任意の差点を閉じる時は、共通に設
けられたリレー駆動制御回路RDCにより対応する差点
の半導体リレーPRを駆動して差点を閉じる。そして、
その差点の半導体リレーPRの動作保持は、横列ごとに
準備した電磁リレーR0〜R2の接点(R00 ,R
0 ,R20 )を経由して自己保持するようにし、その
差点の半導体リレーPRを復旧させる時は、当該横列ご
とに準備した電磁リレーR0〜R2をリレー駆動制御回
路RDCより動作、復旧させるものである。
【0017】以下、図5,6をも参照して、動作を説明
する。 (1)半導体リレーPR0〜PR8等の制御は、図2に
示す汎用のX−Yリレー駆動制御回路RDCにより制御
する。図5は、一例として図2の半導体リレーPR0の
制御シーケンスを示すものである。
【0018】(2)入回線Y0〜Y2、出回線X0〜X
2の接続は、図3に示す回路で接続される。例えば、上
記(1)の例より、半導体リレーPR0が制御された場
合は、図3の半導体リレーPR0(C1),PR0(C
2)接点がONして、入回線Y0のA,B線と出回線X
0のA,B線が接続される。即ち、入回線Y0のA線と
出回線X0のA線とが、また入回線Y0のB線と出回線
X0のB線とが、それぞれ接続される。
【0019】(3)このようにして制御した半導体リレ
ーPRの動作保持は、図4に示す回路で行われる。例え
ば、上記(1)の例より、半導体リレーPR0の動作保
持は、図4の地気→リレーブレーク接点R00 →半導体
リレーPR0の接点C3(ON状態)→半導体リレーP
R0制御駆動D2(駆動状態)→抵抗R→電源Eの経路
(動作保持経路)で行われる。
【0020】(4)任意の差点を閉じて接続を継続して
いる場合は、その差点にかかわる縦列、横列の他の半導
体リレーの動作は行わないものとする(二重、三重接続
を目的とする場合は、この限りでない)。
【0021】(5)差点の半導体リレーPRを復旧させ
る時は、横列ごとに準備したリレーR0〜R2をリレー
駆動制御回路RDCより動作せしめることによってこれ
を行う。例えば、上記(1)の例より、半導体リレーP
R0復旧は、図6に示す次のシーケンスによる。復旧さ
せる半導体リレーPR0が属する横列のリレーR0を一
定時間制御し、図4のリレーブレーク接点R00 が開く
ことにより、上記(3)に記した動作保持経路が断たれ
て半導体リレーPR0が復旧し、上記(2)に記した入
回線Y0のA,B線と出回線X0のA,B線の接続が開
放される。
【0022】本実施例によれば、上記のようにして任意
の入回線、出回線同志の接続、開放を行うことができ
る。本システムで差点素子に用いる半導体リレーとして
のホトMOSリレーは、非常に小型に構成されており、
入回線、出回線を接続するスイッチシステムが大きくな
るとスイッチの差点が非常に多くなって、使用素子には
より小型のリレーが望まれるところ、本例では容易にこ
れに応えることもできる。また、かかる電流保持型のホ
トMOSリレーをスイッチの差点素子に使用しても(将
来は、無電流保持の半導体リレーが開発される可能性が
ある)、上記のように保持方法を細工することで、必要
な動作を実現でき、システム全体を小型化することがで
き、実用的なシステムを達成できる。従来方法では、リ
レー駆動制御回路で連続的に駆動電流を流しておくか、
動作保持回路を準備しても1個、1個の保持回路が用意
される構成となるのに対し、本実施例では、そのような
ことも回避して、スイッチ装置を実現することができ
る。
【0023】次に、本発明の他の実施例を説明する。本
実施例は、上記実施例(第1実施例)において、更に、
横列ごとに準備した電磁リレーRの切換え接点を用い
て、横列に収容した任意の回線を回線試験器に接続し、
回線試験ができるように制御しようというものである。
また、好ましくは、かかる制御において、回線試験中に
既接続パス(任意の入回線と出回線を接続した経路)動
作保持の回路を不用とした半導体マトリクススイッチを
実現しようというものである。
【0024】図7〜図9は、それぞれ、本実施例(第2
実施例)における半導体リレーマトリクススイッチ構成
図で、回線試験切換制御部を含むリレー制御部(図
7)、回線試験切換部を含むリレー接点部(図8)、半
導体リレー動作保持部(図9)の構成を示している。本
実施例においては、前記図2,図3の構成に加え、リレ
ー駆動制御回路RDCにより駆動されるリレー(電磁リ
レー)Hを設けるとともに、入回線Y0〜Y2のA,B
線に対し、前記の横列ごとのリレーR0〜R2の切換え
接点R01 ,R02 、R11 ,R12 、及びR21 ,R
2 を用いて試験回線A,B線を接続する構成とする。
また、図9にように、リレーHのメーク接点H0 とダイ
オードD0〜D2による回路部分を、前記図4の構成に
加えてある。
【0025】本実施例での動作概要は、次のようであ
る。 (21)図7に示すリレーHは、入回線試験中は動作を
続け、入回線試験後に復旧する。リレーHの駆動は、リ
レー駆動制御回路RDCのHD及びHRの駆動ラインに
より行う。 (22)対象とする回線の試験を行う場合、例えば、一
例として図8に示す入回線Y0を試験する場合は、図7
のリレーR0を試験中動作させる。これによって、図8
の回路により同図に示すそのリレー接点R01 ,R02
がメークし、入回線Y0と試験回線が接続され、該試験
回線に接続される回線試験器により、入回線Y0の試験
を行う。 (23)なお、仮に、入回線Y0が半導体リレーPR0
動作により出回線X0に接続されている場合は、図9の
回路により、同図に示すリレーメーク接点H0により、
リレーブレーク接点R00 が開いても半導体リレーPR
0の動作保持が続けられる。
【0026】(24)また、入回線YO試験終了後に半
導体リレーPR0を再び動作させるシーケンス制御とす
ればリレーHは不要であり、これによると、上記(2
3)に示した図9の試験中保持回路も無くなる。図10
はリレーHを用いる構成の場合の動作シーケンスを示
し、これに対し、図11はリレーHを不要とした場合の
動作シーケンスを示している。このようにして、横列ご
とに準備した電磁リレーR0〜R2の切換え接点R0
1 ,R02 、R11 ,R12 、R21 ,R22 を用い
て、横列に収容した任意の回線を回線試験器に接続し、
回線試験ができるようにするとともに、この制御におい
て、回線試験中に既接続パス(任意の入回線と出回線を
接続した経路)動作保持の回路を不用とすることもで
き、本実施例はこのような態様で実施することもでき
る。
【0027】また、本実施例は、次のような態様で実施
することもできる。即ち、上記の制御において、横列ご
とに準備することとなるリレー(電磁)、パス動作保持
(電磁)リレーを、磁気ラッチリレーとする構成の半導
体マトリクススイッチを実現することができる。図12
は、この場合において、例えば1巻線磁気ラッチリレー
を使用したリレーR0の例の原理図である。このもので
は、リレーR0をセット(動作)する場合は、Y0−
XRS駆動を一定時間行う。一方、リレーR0をリセ
ット(復旧)する場合はY0−XRR駆動を一定時間行
うものである。
【0028】このように、リレーH、各リレーR0〜R
2を磁気ラッチリレーにすれば、試験中リレー駆動制御
回路RDCにより、リレーH、リレーRの駆動を続ける
必要はなく、共通的に設けられるリレー駆動制御回路R
DCは開放され、他の制御動作が行える。なお、その場
合、リレーH、リレーRの駆動回路及び駆動シーケンス
は図7、前記図とは一部異なってくる。
【0029】次に、本発明の更に他の実施例を説明す
る。本実施例(第3実施例)は、前記第1実施例または
第2実施例による構成において、マトリクススイッチを
複数並べて、マトリクススイッチ群を構成し、更に、該
マトリクススイッチ群を2段式スイッチ構成に適用する
ものである。図13,14は、本実施例の構成を示す。
ここでは、前記第2実施例を基本とした場合の例を示
し、図13はリレー接点部、図14は半導体リレー動作
保持部の構成である。
【0030】図13は、前記図8の半導体リレーマトリ
クススイッチを、1次スイッチ(PS)として3個(1
次スイッチPS0〜PS2)、2次スイッチ(SS)と
して3個(2次スイッチSS0〜SS2)用いて、2段
式スイッチとした一例を示す。なお、本図ではA,B線
を一本の線で表わしている。また、各半導体リレーPR
の制御部は図示を省略する。また、本実施例の場合、半
導体リレーPRの動作保持回路の構成は、図14に示す
ものとすることができ、これは、前記図9の構成のもの
の積み重ねである。このようにして、半導体リレーマト
リクススイッチを複数用い、マトリクススイッチ群を構
成し、更に、マトリクススイッチ群を2段式スイッチ構
成にする態様で実施してもよく、本実施例に従って、大
きなスイッチシステムを構成することができる。
【0031】また、図14において、同一PS,SS番
号の同一R−リレー番号(R0,R1,R2)同志の接
点を共用することも可能である。その場合、パス復旧す
る時、例えば、1次スイッチPS2のリレーR0を動作
させて、半導体リレーPR0〜PR2の何れかを復旧さ
せるが、2次スイッチSS2の半導体リレーPR0〜P
R2の何れかが動作(ON)している場合、それも復旧
してしまうので、例えば図15に示す保持回路が必要で
あ。なお、SS側のパスを復旧させる場合も同じであ
る。
【0032】ここで、図15の構成について、補足的に
説明すると、図示のリレー接点H0,H1 の役目は前記
と同じである。リレー接点PS0 は、1次スイッチPS
0〜2側のパスを復旧させる時に動作させて2次スイッ
チSS0〜2側を保持する。一方、リレー接点SS
0 は、上記と逆の場合に動作し、1次スイッチPS0〜
2側を保持する。本実施例は、図14の接点H0 の部分
の要素を、この図15のような構成に代えて実施するこ
ともできる。
【0033】次に、本発明の更に他の実施例を説明す
る。本実施例(第4実施例)は、前記第1実施例乃至第
3実施例において、更に、半導体リレーを動作保持させ
る回路の電源を、装置の主電源が故障時に別に準備した
予備電源に切換えて動作保持を行うようにするか、ある
いは、半導体リレー動作の保持回路の電源を当初より予
備電源に接続しておき、予備電源が故障した時に装置の
主電源に切換えて動作保持を行うようにし、電源異常時
の高信頼性を確保しようというものである。図16,1
7は、それぞれ、本実施例の各例の要部構成を示す。
【0034】図16の場合の例では、同図左部に示す如
き前記電源及び抵抗による電源部分の構成(例えば図4
等)に代えて、図右部に示す構成のものに置き換えるも
のである。図16中、Eは装置主電源、SEは装置補助
電源、S1は装置主電源監視リレー、PCは電源切換え
時の瞬断防止回路用コンデンサ、PRRは同瞬断防止回
路用抵抗、Rは抵抗、SRは補助電源用抵抗、Dはダイ
オード、Sは監視リレー接点で、これらを図示の如くに
接続して構成する。
【0035】本例では、常時、装置の主電源Eを半導体
リレーPRの動作保持に使用し、主電源E異常時に予備
電源SEに切換える(図示のように、監視リレー接点S
が、(E)側に切り換わる)。これによると、半導体リ
レーを動作保持させる回路の電源を主電源Eが故障時に
別に準備した予備電源に切換えて動作保持を行うことが
でき、スイッチ装置の信頼性を高めることができる。
【0036】また、図17の場合は、装置補助電源監視
リレーS2を用いて、図示のように接続して構成する。
本例では、常時、装置の補助電源SEを半導体リレーP
Rの動作、保持に使用し、補助電源SE異常時に主電源
E側へ切換えるものである。このように、半導体リレー
動作の保持回路の電源を当初より予備電源に接続してお
き、予備電源が故障した時に装置の主電源に切換えて動
作保持を行うようにしてもよく、電源異常時の高信頼性
を確保できる。このような態様で実施してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチの差点素子と
して非常に小型に構成し得る半導体リレーである電流保
持型のホトMOSリレーを使用でき、このような半導体
リレー用いてマトリクススイッチを構成しても、改良さ
れた保持方式により必要な接続、開放動作を実現でき、
システム全体を小型化することができる。従って、例え
ば交換機の加入者線、中継線等の任意の入回線、出回線
間の接続、開放(MDF,IDF等長時間動作)やフロ
ア内配線の切換え装置等に好適な半導体リレーマトリク
ススイッチを提供することができる。
【0038】また、本発明によれば、横列ごとに準備し
たリレーを利用し、その切換え接点を用いて、横列に収
容した任意の回線の回線試験ができる半導体リレーマト
リクススイッチが実現される。また、この場合に、本発
明によれば、回線試験中に既接続パス動作保持の回路が
不要で、この点で構成を簡単にすることが可能な半導体
マトリクススイッチとすることができる。また、横列ご
とに準備するリレー、あるいはパス動作保持リレーを使
用する場合における当該リレーを、磁気ラッチリレーと
すれば、回線試験中、リレー駆動制御回路により、かか
るリレーの駆動を続ける必要はなく、結果、共通的に設
けられるリレー駆動制御回路は開放され、他の制御動作
が行えるものとなり、この点でより効果的なシステムと
できる。
【0039】また、本発明によれば、マトリクススイッ
チを複数並べて、マトリクススイッチ群を構成し、更
に、マトリクススイッチ群を2段式スイッチ構成に適用
することもでき、スイッチの差点の多い大きなスイッチ
システムにも容易に対応することができる。また、本発
明によれば、半導体リレーを動作保持させる回路の電源
を装置の主電源が故障時に別に準備した予備電源に切換
えて動作保持を行うか、または、半導体リレー動作の保
持回路の電源を当初より予備電源に接続しておき、予備
電源が故障した時に装置の主電源に切換えて動作保持を
行うことにより、スイッチ装置の信頼性を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用できる、半導体リレーの一例の構
成を示す図である。
【図2】同半導体リレーを用いる、半導体リレーマトリ
クススイッチの一実施例の構成を示すもので、その半導
体リレー制御部の構成の一例を示す図である。
【図3】同じく、その半導体リレー接点部の構成の一例
を示す図である。
【図4】同じく、その半導体リレー動作保持部の構成の
一例を示す図である。
【図5】半導体リレーの制御シーケンスを示す図であ
る。
【図6】半導体リレー復旧のシーケンスを示す図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例に係る半導体リレーマトリ
クススイッチの構成の一例を示す図である。
【図8】その回線試験切換部の構成の一例を示す図であ
る。
【図9】同じく、その半導体リレー動作保持部の構成の
一例を示す図である。
【図10】動作シーケンスを示す図である。
【図11】同例での変形例の説明に供する、動作シーケ
ンスを示す図である。
【図12】同じく、他の変形例の説明に供する、要部構
成図である。
【図13】本発明の更に他の実施例に係る半導体リレー
マトリクススイッチの構成の一例を示す図である。
【図14】その半導体リレー動作保持回路の構成の一例
を示す図である。
【図15】同例での変形例の説明に供する、要部構成図
である。
【図16】本発明の更に他の実施例における要部の構成
の説明に供する図である。
【図17】同じく、要部構成の説明に供する図である。
【符号の説明】
PR,PR0〜PR8 半導体リレー(ホトMOSリレ
ー) RDC リレー駆動制御回路(X−Yリレー駆動制御回
路) Y0〜Y2 入回線 X0〜X2 出回線 R 抵抗 E 電源(装置主電源) R0〜R2 リレー(電磁リレー) H リレー(電磁リレー) D0〜D2 ダイオード PS,PS0〜PS2 1次スイッチ SS,SS0〜SS2 2次スイッチ SE 装置補助電源、 S1 装置主電源監視リレー PC 電源切換え時の瞬断防止回路用コンデンサ PRR 電源切換え時の瞬断防止回路用抵抗 SR 抵抗 D ダイオード S2 装置補助電源監視リレー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差点素子を縦、横列に複数個並べてマト
    リクススイッチを構成し、該マトリクススイッチに入回
    線、出回線を収容して、任意の入回線、出回線同志の接
    続または開放をするスイッチ装置において、 スイッチの差点素子に半導体リレーを用い、マトリクス
    スイッチの任意の差点を閉じるときは、共通に設けられ
    たリレー駆動制御回路により対応する差点の半導体リレ
    ーを駆動して差点を閉じ、該差点の半導体リレーの動作
    保持は、横列ごとに設けたリレーの接点を経由して自己
    保持することにより行い、該差点の半導体リレーを復旧
    させるときは、当該横列ごとに設けたリレーを前記リレ
    ー駆動制御回路より動作せしめ、復旧させるよう構成し
    てなることを特徴とする半導体リレーマトリクススイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 マトリクススイッチの半導体リレーは、
    2制御入力、3接点出力で構成される、電流保持型の半
    導体リレーである、 ことを特徴とする請求項1記載の半導体リレーマトリク
    ススイッチ。
  3. 【請求項3】 横列ごとに設けたリレーの切換え接点を
    用いて、横列に収容した任意の回線を試験回線に接続す
    るよう制御する構成とした、 ことを特徴とする請求項1、または請求項2記載の半導
    体リレーマトリクススイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項3の制御において、 回線試験中に既接続パス動作保持のための回路を使用せ
    ずに、回線試験を実施するよう制御する構成とした、 ことを特徴とする半導体リレーマトリクススイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項3の制御において、 横列ごとに設けたリレー、またはパス動作保持リレーを
    使用する場合における当該リレーを、磁気ラッチリレー
    とした、 ことを特徴とする半導体リレーマトリクススイッチ。
  6. 【請求項6】 マトリクススイッチを複数並べて、マト
    リクススイッチ群を構成し、該マトリクススイッチ群を
    2段式スイッチ構成に適用する、 ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、または請求項5記載の半導体リレーマトリクスス
    イッチ。
  7. 【請求項7】 半導体リレーを動作保持させる回路の電
    源を装置の主電源の故障時に予備電源に切換えることに
    より該動作保持を行うか、または、半導体リレー動作の
    保持回路の電源を予め予備電源に接続しておき、予備電
    源が故障した時に装置の主電源に切換えて該動作保持を
    行うようにする、 ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項5、または請求項6記載の半導体リレーマトリクスス
    イッチ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013219602A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Primearth Ev Energy Co Ltd マトリクススイッチ及び電圧検出装置

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