JPH08189731A - 冷凍サイクル - Google Patents

冷凍サイクル

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JPH08189731A
JPH08189731A JP27387995A JP27387995A JPH08189731A JP H08189731 A JPH08189731 A JP H08189731A JP 27387995 A JP27387995 A JP 27387995A JP 27387995 A JP27387995 A JP 27387995A JP H08189731 A JPH08189731 A JP H08189731A
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JP
Japan
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refrigerant
dryer
working medium
refrigeration cycle
accumulator
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JP27387995A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Kawakami
哲司 川上
Yusuke Ozaki
祐介 尾崎
Katsuya Wakita
克也 脇田
Keizo Nakajima
啓造 中島
Narihiro Sato
成広 佐藤
Nobuo Sonoda
信雄 園田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒のHFC 自体の極性が高いことにより、冷
媒と冷凍機油からなる作動媒体自体の吸水性が非常に高
くなり、また HCFC-22代替冷媒に対する水分対策につい
ては、未だ十分考慮されていない冷媒において、従来に
比べてより一層長期間に渡って安定に動作可能な冷凍機
油とハイドロフルオロカーボンを含む冷媒とを作動媒体
とする冷凍サイクルを提供することを目的とする。 【解決手段】 冷凍圧縮機1、凝縮器2、膨張弁3、蒸
発器4、そしてアキュムレータ7とを備え、冷凍機油と
ハイドロフルオロカーボンを含む冷媒とを作動媒体とす
る冷凍サイクルにおいて、アキュムレータ7は、本体で
ある容器と、その作動媒体中に存在する水分を低減又は
除去するドライヤ5と、その容器内部にあるドライヤ5
を振動から保護するフック8及びばね9を備えた冷凍サ
イクル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍圧縮機、凝縮
器、膨張弁またはキャピラリ並びに蒸発器とを備え、冷
凍機油とハイドロフルオロカーボンを含む冷媒とを作動
媒体とする冷凍サイクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の冷凍サイクルの管路図で
ある。即ち、1は冷凍圧縮機、2は凝縮器、3は膨張弁
(又はキャピラリ)、4は蒸発器であり、それらは配管
によって連結されている。
【0003】図4は、従来の別の冷凍サイクルの管路図
である。即ち、1は冷凍圧縮機、2は凝縮器、3は膨張
弁(又はキャピラリ)、4は蒸発器、7はアキュムレー
タであり、それらは配管によって連結されている。
【0004】冷凍サイクル内部の容量に対して、冷凍サ
イクル中に充填される冷媒量が比較的大きい空調用冷凍
サイクルや高圧容器型冷凍圧縮機を備えた冷凍サイクル
にあっては、蒸発器と冷凍圧縮機の吸入側の間に冷媒を
貯留する容器であるアキュムレータを装備することが多
い。
【0005】前者にあっては、冷凍サイクルの運転が停
止した場合に冷媒は室外機にあたる冷凍圧縮機近傍で凝
縮するが、圧縮機容器だけで貯留しきれない分を貯留す
ることを目的とし、後者にあっては、蒸発器から帰って
きた作動媒体中の冷媒が十分気化していない場合にその
まま液体を圧縮機で吸入、圧縮して機械的損傷を受ける
ことを防ぐため、蒸発器から帰ってきた作動媒体を一旦
貯留し、その気化冷媒成分または圧縮機の潤滑に必要な
冷凍機油成分を選択的に圧縮機へ吸入させることを目的
とする。さらに両方を目的とする場合もある。
【0006】冷凍空調の分野におけるこのような冷凍サ
イクルで、冷媒として用いられてきたジクロロジフルオ
ロメタンやクロロジフルオロメタン等の、塩素原子を含
有するクロロフルオロカーボン(CFC) やハイドロクロロ
フルオロカーボン(HCFC)は、成層圏のオゾン層を破壊す
る等の理由により廃止されることになった。
【0007】これに伴って、これらCFC,HCFCの代替物質
として、塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボン
(HFC)が使用されるようになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このHF
C を冷媒として用いる冷凍サイクルでは、冷媒との相溶
性の観点から、ポリアルキレングルコール (PAG)類やエ
ステル類などの極性を有する冷凍機油を用いる必要があ
る。そのため、冷媒のHFC 自体の極性が高いことによ
り、冷媒と冷凍機油からなる作動媒体自体の吸水性が非
常に高くなるという課題を有する。
【0009】そこで、従来では、作動媒体中の水分率が
高い場合の問題点に、冷凍サイクル中の低温部で水が凍
結するチョーキングがあり、これを防止するためにドラ
イヤを装備することが有効であった(特公昭56-137062
号公報、特公昭61-168762号公報など)。しかしなが
ら、上述のHFC と極性を有する冷凍機油からなる作動媒
体では、飽和水分率が高いためにこのようなチョーキン
グは起りにくく、問題になることは少なく、その課題の
ためにこの方法が用いられることはほとんど考えられな
かった。
【0010】また、特開昭56-87767号公報では、蒸発器
側からの冷媒が導入される冷媒導入部と圧縮機側へ気化
冷媒を導出する冷媒導出部を備えた乾燥剤が収納された
アキュムレータが開示されている。しかしながら、この
従来技術では、アキュムレータ以外の低圧部位に乾燥剤
を設置する場合には、圧力損失が発生しないようにドー
ナツ状に成形された高価な乾燥剤が必要であったり、ま
た乾燥剤設置部位の加工が困難であるといった課題があ
った。
【0011】また、特開平4-183788号公報では、凝縮器
と膨張機構の間に乾燥剤を設置することにより水分を低
減する方法が開示されている。しかしながら、圧縮機吐
出側と凝縮器ならびに蒸発器と圧縮機吸入側の間に四方
弁を備え、凝縮器と蒸発器の機能が交換可能なこの従来
技術の冷凍空調装置においては、本質的に膨張機構の後
に乾燥剤が設置される動作の場合には、気液が混在する
二相流になるために、乾燥剤部分での圧力損失が発生
し、性能が低下するという課題があった。
【0012】また、特開平5-66075号公報では、HFC-134
a 冷媒を用いたカーエアコンにおいて、HFC-134aの液・
ガス状態での飽和水分率の差異を考慮することにより、
HFC-134a冷媒中の飽和水分率は、ガス状態の方が、即
ち、管路の低圧側の方が高いという特性を利用して、水
分除去装置を低圧管路に配置することにより、効率よく
水分除去をする方法を開示している。しかしながら、こ
の従来技術では、即ち、アキュムレータ内部に乾燥剤保
持部と冷媒通過部を有する HFC冷媒を用いた冷凍サイク
ル用のアキュムレータでは、網の上で乾燥剤を指示して
いるので、振動などによって発生する破壊粉が冷凍サイ
クル中に留出するという課題があった。
【0013】また、これらの課題とは別に、HFC と極性
を有する冷凍機油からなる作動媒体については、その冷
凍機油の化学構造における炭素−酸素結合が比較的弱い
ために、水分率が高いほど加水分解などの分解が生じや
すくなるという課題が考えられる。即ち、空調用又は大
型冷蔵庫用の冷凍システムに用いられてきたR-22または
R-502 などの代替冷媒として、HFC-32(ジフルオロメタ
ン)を含有する冷媒が使用される場合に、モレキュラシ
ーブ3Aとして知られるゼオライトを乾燥剤として用い
ると、ゼオライトにHFC-32が吸着されて、HFC-32の分解
が起るといった問題点が明らかになった。この分解反応
が起ると、HFC-32は一酸化炭素や二酸化炭素となり、HF
C-32から脱離生成すると思われるフッ化水素のため、ま
たはHFC-32との反応によるゼオライトの結晶構造変化の
ためか、ゼオライト自体の崩壊がおこり、冷凍サイクル
内に破壊粉を流出させ、冷凍圧縮機や膨張弁、四方弁の
破損、キャピラリ閉塞などを発生させ、結果的に冷凍サ
イクルを長期間、安定に稼働させることができなくなる
という課題があった。
【0014】また、冷凍機油として脂肪族ポリオールと
脂肪酸のエステルを用いた場合に、上記分解により生成
するフッ化水素によると思われるエステルの分解や脂肪
酸金属塩の生成が生じ、冷凍圧縮機や膨張弁、四方弁の
破損、キャピラリ閉塞などを発生させ、結果的に冷凍サ
イクルを長期間、安定に稼働させることができなくなる
という課題があった。
【0015】しかし、上述の従来技術の如く現状では、
従来の空調用冷凍システムで用いられる HCFC-22代替冷
媒に対する水分対策については、未だ十分考慮されてい
なかった。
【0016】そこで、この新たな問題点を解決するため
には、ゼオライトなどの吸着型乾燥剤を冷凍システムに
装備する方法が有効であると考えられる。
【0017】特開平7-4787号公報では、アキュムレータ
内部に乾燥剤保持部と冷媒通過部を有する HFC冷媒を用
いた冷凍サイクル用のアキュムレータを開示している。
しかしながら、この従来技術例では、冷凍サイクルに使
用する冷凍機油がエポキシ化合物である添加剤を有する
場合には、乾燥剤であるゼオライトに冷凍機油が接触す
るとエポキシ化合物が反応し、本来の添加剤としての役
割を果たさなくなるために信頼性が低下するという課題
がある。
【0018】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、従来に比べてより一層長期間に渡って安定に動作可
能な冷凍機油とハイドロフルオロカーボンを含む冷媒と
を作動媒体とする冷凍サイクルを提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、冷凍圧縮機、凝縮器、膨張弁又はキャピラ
リ、そして蒸発器とを備え、冷凍機油とハイドロフルオ
ロカーボンを含む冷媒とを作動媒体とする冷凍サイクル
において、前記作動媒体の流路内において、動作時の作
動媒体温度が20℃以下となる位置に、少なくとも前記
作動媒体中に存在する水分を低減又は除去するゼオライ
トを含むドライヤを配置することを特徴とする冷凍サイ
クルである。
【0020】これにより、従来に比べてより一層長期間
に渡って安定に動作可能な冷凍サイクルを提供すること
ができる。
【0021】ところで、HFC-32 と吸着分子径が約3オン
グストローム以下であるゼオライトとの化学反応を解析
した結果、下記の事実が判明した。 1.HFC-32の分圧が高いほど、ゼオライトへの吸着量が
大きくなるとともに分解量が多くなる。 2.HFC-32の分解による濃度変化が小さい範囲内では、
反応時間と分解量とは比例する。 3.HFC-32の分解に対する温度依存性を調べた結果、分
解の閾値温度は存在しないが、この化学反応は、10℃
上昇する毎に分解速度定数が約2倍になる。
【0022】これらの事実に基づけば、HFC-32とゼオラ
イトとの分解反応を高速で起せしめないためには、HFC-
32の分圧が低く、かつ温度が低い位置にゼオライトを用
いるドライヤを設置することが有効であることが導き出
される。
【0023】また、ゼオライトに対する水の平衡吸着量
は、温度が低いほど大きくなり、結果として乾燥能力も
大きくなる。
【0024】さらに、従来のドライヤの設置位置である
液冷媒が流れる流路では、作動媒体温度は40〜60℃程度
に達する。
【0025】以上から、ゼオライトを含むドライヤを低
圧の流路部分に配置すれば、HFC-32の分圧は数分の一と
小さいために、ゼオライトに対する吸着量が減少する。
これに伴い、分解速度定数は、4分の1から16分の1
程度に減少するので、結果的に、吸着量×分解速度定数
であるHFC-32の分解速度を2桁から3桁近く小さくする
ことができる。
【0026】また、吸着分子径のばらつきがある工業用
ゼオライトにおいては、HFC-32以外のより分子径が大き
い冷媒に対しても若干吸着・分解されるので、同様の効
果が期待できる。
【0027】また、通常の配管部分での低圧部位にゼオ
ライトを含むドライヤを設置した場合には、気相で冷媒
が流れているので、圧力損失が大きく、好ましくない。
しかし、流動断面積が大きいアキュムレータ内部に設置
すれば、圧力損失を招くことがなく有効である。
【0028】また、通常アキュムレータは、冷凍圧縮機
の吸入側に接続されているために、冷凍圧縮機の振動を
直接受けるために、このような位置に破壊粉末を生成し
やすいゼオライトを入れると多量の粉砕粉を発生する。
そして、ゼオライトの粉砕粉は細かく、大量に冷凍サイ
クル内に発生すると、膨張弁またはキャピラリに堆積し
て、冷凍サイクルの性能低下や、動作異常を引き起こ
す。そこで、アキュムレータ内部の液体の冷媒中で、フ
ロートを用いてゼオライトを含むドライヤを懸垂するこ
とにより浮遊させるか、又はバネにより、アキュムレー
タ内部上面からゼオライトを含むドライヤを懸垂するか
により、粉砕粉の発生を抑制することができる。これに
より、冷媒や冷凍機油をほとんど分解させずに、サイク
ル内の水分を吸着させることが可能となり、また冷凍サ
イクルの異常を引き起こすゼオライトの粉砕粉の発生を
抑えることが可能となり、長期間に渡る安定な動作を実
現させることができる。
【0029】また、ハイドロフルオロカーボンを含む冷
媒が、ジフルオロメタンを含む冷媒である場合には、冷
媒であるジフルオロメタンの分解抑制効果が大きい。
【0030】また、冷凍機油が、脂肪族ポリオールと脂
肪族カルボン酸とのエステルである場合には、吸水によ
って冷凍機油の劣化が抑制されるので、冷凍サイクルの
安定性が向上する。
【0031】また、ドライヤが作動媒体の一部である冷
凍機油に接触しない本発明では、冷凍機油基油や冷凍機
油添加剤との反応が起こらず、冷凍機油起因の信頼性低
下を招くことがない。とくに、冷凍機油がエポキシ化合
物を含有している場合には、これを無為に消費すること
がなく、生成酸の反応捕捉による作動媒体の安定化とい
う本来の機能を充分に発揮することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷凍圧縮機、凝縮器、膨張弁又はキャピラリ、そし
て蒸発器とを備え、冷凍機油とハイドロフルオロカーボ
ンを含む冷媒とを作動媒体とする冷凍サイクルにおい
て、前記作動媒体の流路内において、動作時の作動媒体
温度が20℃以下となる位置に、少なくとも前記作動媒
体中に存在する水分を低減又は除去するゼオライトを含
むドライヤを配置することを特徴とする冷凍サイクルで
ある。
【0033】なお、前記動作時の作動媒体温度が20℃
以下となる位置とは、前記蒸発器の出口と前記冷凍圧縮
機の吸入口との間の位置であるとしてもよい。
【0034】また、前記凝縮器と前記蒸発器との機能交
換が可能である四方弁を備え、前記動作時の作動媒体温
度が20℃以下となる位置とは、前記四方弁と前記冷凍
圧縮機の吸入口との間の位置であるとしてもよい。
【0035】更に、前記ドライヤは、そのドライヤ内部
の流路の内、前記冷凍圧縮機の吸入口により近い流路に
物理的フィルタが装備されているとしてもよい。
【0036】請求項5に記載の発明は、冷凍圧縮機、凝
縮器、膨張弁またはキャピラリ、蒸発器、そしてアキュ
ムレータとを備え、冷凍機油とハイドロフルオロカーボ
ンを含む冷媒とを作動媒体とする冷凍サイクルにおい
て、前記アキュムレータは、本体である容器と、前記作
動媒体中に存在する水分を低減又は除去するドライヤ
と、前記容器内部にある前記ドライヤを振動から保護す
る振動吸収手段とを備えたとしてもよい。
【0037】なお、前記振動吸収手段は、前記ドライヤ
をバネによりつり下げて保護するとしてもよい。
【0038】また、前記アキュムレータは、前記容器の
内部の上部に位置する、前記蒸発器から冷媒を導入する
冷媒導入管の開口を備え、前記振動吸収手段は、前記冷
媒導入管の開口から噴入する前記作動媒体と直接触れな
いように、前記ドライヤを配置するとしてもよい。
【0039】更に、前記アキュムレータは、前記容器の
内部の下部に位置する、前記冷凍圧縮器に冷媒を送り込
む冷媒導出管の開口を備え、前記振動吸収手段は、前記
冷媒導出管の開口の下部に存在する液体の前記作動媒体
中に、前記ドライヤが位置するように、そのドライヤを
フロートによりつり下げるとしてもよい。
【0040】請求項9に記載の発明は、凍冷圧縮機、凝
縮器、膨張弁又はキャピラリ、蒸発器、そしてアキュム
レータとを備え、冷凍機油とハイドロフルオロカーボン
を含む冷媒とを作動媒体とする冷凍サイクルにおいて、
前記アキュムレータは、本体である容器と、前記容器の
内部に位置する、前記蒸発器から冷媒を導入する冷媒導
入管の開口と、前記冷媒導入管の開口から噴入する前記
作動媒体に直接接触しない位置に設置されている、前記
作動媒体中に存在する水分を低減又は除去するドライヤ
とを備えたとしてもよい。
【0041】なお、前記アキュムレータは、前記容器の
内部の下部に位置する、前記冷凍圧縮器に冷媒を送り込
む冷媒導出管の開口を備え、前記ドライヤは、前記冷媒
導入管の開口と前記冷媒導出管の開口との間以外の前記
容器の内部に設置されているとしてもよい。
【0042】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
【0043】図2は、本発明の冷凍サイクルの第1の実
施例に係る管路図である。即ち、冷凍サイクルは、冷凍
圧縮機1、凝縮器2、膨張弁(又はキャピラリ)3、蒸
発器4、ドライヤ5とこれらを連結する配管とで構成さ
れる。
【0044】本実施例の冷凍サイクルでは、動作時の作
動媒体温度が20℃以下である位置の流路に、ゼオライ
トを乾燥剤とするドライヤを配置する。即ち、動作時の
作動媒体温度が20℃以下である位置の流路は、使用す
る冷媒や運転条件に左右されるが、蒸発器から圧縮機吸
入側にいたる部位であるので、本実施例においては、ド
ライヤ5は、蒸発器4と冷凍圧縮機1の吸入側を連結す
る配管、いわゆる低圧ガス配管の途中に設置される。
【0045】蒸発器4の出口と冷凍圧縮機1の吸入口と
の間の流路に設置されたゼオライトを含むドライヤ5を
除けば、本実施例の冷凍サイクル自体の構成は、公知技
術のものとほぼ同一である。
【0046】次に、従来のものと異なる本実施例の構成
の動作を中心に説明する。ドライヤ5は、水分吸着剤と
してモレキュラシーブとも呼ばれるゼオライトを用いる
もので、配管途中に設置するためのケースに挿入されて
いてよく、また同時にゼオライトとともに、冷凍圧縮機
1や膨張弁3を破損させる可能性のある異物などを除去
できるフィルタ、振動によるゼオライトの破壊を抑える
ための緩衝材も挿入されていてもよい。
【0047】ゼオライトは、色々な結晶形態を有する化
合物であるが、この結晶中に空孔があり、この空孔に水
など色々な分子を取り込むことができるので、モレキュ
ラシーブ(分子ふるい)と呼ばれる。化合物を構成する
元素種を代えることによって空孔の大きさが変わり、乾
燥すべき対象のガス、溶媒に応じて好ましい空孔の大き
さを有するゼオライトを選択する。
【0048】いわゆるフロン類を冷媒とする冷凍サイク
ルにおいては、空孔の大きさが約3オングストロームで
あるモレキュラシーブ3Aが用いられてきたが、オゾン
層を破壊するCFC(クロロフルオロカーボン)、HCFC
(ハイドロクロロフルオロカーボン)を廃止するために
提案されているHFC(ハイドロフルオロカーボン)系の
中でHFC-32(ジフルオロメタン)は、有効分子径が3.
1オングストロームと小さく、空孔の大きさが約3オン
グストロームであるモレキュラシーブ3Aには水以外に
HFC-32もまた吸着される。
【0049】我々は、ゼオライトにHFC-32が吸着された
場合の化学反応を分析した結果、HFC-32の分解により、
HFC-32は一酸化炭素や二酸化炭素となることが判明し
た。これら一酸化炭素や二酸化炭素は冷凍サイクル中で
は凝縮しないガス(非凝縮性ガス)であるので、HFC-32
の分解は冷媒の減少につながるばかりでなく、冷凍サイ
クル中の冷媒循環を阻害する非凝縮性ガスの発生につな
がり、冷凍能力が低下する。
【0050】さらに、HFC-32から脱離生成すると思われ
るフッ化水素のためか、ゼオライト自体の崩壊がおこ
り、冷凍サイクル内に破壊粉を流出させ、冷凍圧縮機1
や膨張弁3、四方弁6の破損、キャピラリ閉塞などを発
生させ、結果的に冷凍サイクルを長期間、安定に稼働さ
せることができなくなる。
【0051】ここで、動作時の作動媒体温度が20度以
下である位置の流路に、ゼオライトを乾燥材とするドラ
イヤ5を設ける理由を説明する。(但し、この理由は、
本実施例に限らず以降の実施例の理由にもなる。例え
ば、第5又は第7の実施例におけるアキュムレータ7の
内部に作動媒体中に存在する水分を低減又は除去するゼ
オライトを含むドライヤ5が、アキュムレータ7の内部
上面からばね9で懸垂されて設けられる理由となる。) 従来の作動冷媒としてCFC-12を用いた冷凍サイクルで
は、カーエアコンのように配管材質の水透過性が高い場
合や冷蔵庫のように蒸発器以降圧縮機吸入側までの内圧
が大気圧以下になる場合で配管のリークが予期できる場
合には、冷凍サイクルに混入する可能性のある水を除去
するために、ドライヤ5が凝縮器2から膨張弁3までの
配管途中に設置されるのが一般的である。
【0052】この理由は、乾燥剤などの流体の流れを妨
げる物体による圧力損失を最小限にするために、流速が
小さい液体が流れる位置に設置することが有効であるた
めである(一方、作動媒体として HCFC-22を用いた冷凍
サイクルでは、サイクル外部より水分が混入する可能性
がないという理由で、ドライヤ5はほとんど用いられな
かった)。
【0053】我々が、HFC-32の分解に対する温度依存性
を調べた結果、分解の閾値温度は存在せず、10℃上昇
する毎に分解速度定数が約2倍になるような化学反応で
あることが判明した。
【0054】そこで、前記のような従来のドライヤの設
置位置である液冷媒が流れる流路では、作動媒体温度は
40〜60℃程度に達するが、20℃以下である位置の
流路(第5又は第7の実施例では、アキュムレータ7の
内部)にゼオライト含むドライヤ5を配置すれば、HFC-
32の分圧は数分の一と小さいので、ゼオライトへの吸着
量が減少するとともに、分解速度定数は4分の1から1
6分の1程度と減少するので、吸着量×分解速度定数で
あるHFC-32の分解速度は2桁から3桁近く小さくするこ
とができる訳である。
【0055】次に、更に具体的な実験例を示す。 (実験例1)内径8.5mm、外径12mm、長さ約1
5cmのパイレックスガラスチューブに、2gの合成ゼ
オライト(UOP社XH−10C)と2gのHFC−3
2とを封入した試料を2本作成した。
【0056】次に、それらの試料を60゜Cに設定され
た恒温槽と、20゜Cに設定された恒温槽に入れて、各
々90日間放置した後、一方に栓を、他方にガスサンプ
リング用ゴム栓を付けた銅管の内部で開封し、そのガス
をガスクロマトグラフィ装置で分析して、一酸化炭素、
並びに二酸化炭素の発生量を調べた。
【0057】その結果、60゜Cの恒温槽に放置された
試料の場合、一酸化炭素並びに二酸化炭素の合計で大気
圧換算1.1mlのガスが発生していることが確認出来
た。
【0058】一方、20゜Cの恒温槽に放置された試料
の場合、約40μlの極めてわずかな同ガス発生量であ
った。
【0059】(実験例2)キャピラリと蒸発器の間にゼ
オライト(UOP社XH−10C)30gを銅管に充填
したドライヤを挿入した冷房専用エヤコンを構成した。
【0060】又、蒸発器とコンプレッサ吸入側の間のア
キュムレータにゼオライト(UOP社XH−10C)3
0gを不織布に包んだドライヤを入れた冷房専用エヤコ
ンを構成した。
【0061】各々の冷房専用エヤコンに対して、エステ
ル系冷凍機油300gと冷媒R407C(HFC32:125:13
4a=23:25:52wt%)700gを充填して、28゜Cの恒
温室で連続冷房運転を2000時間行なった。
【0062】この間、前者のエヤコンのドライヤ部分の
温度は、平均して53゜Cであり、後者のエヤコンのド
ライヤ部分の温度は、平均して17゜Cであった。
【0063】運転終了後、冷媒等のガスを液体窒素で冷
却した耐圧容器に捕集し、その後、ガスクロマトグラフ
ィ装置で分析して、一酸化炭素、並びに二酸化炭素の発
生量を調べた。
【0064】その結果前者の場合、一酸化炭素並びに二
酸化炭素の合計で大気圧換算約20mlのガスが生成し
ていることが確認出来た。
【0065】一方、後者の場合、1ml以下と極めて微
量の同ガス発生量であった。
【0066】また実験後、回収した冷媒中の水分と冷凍
機油の全酸価を測定したが、各々前者で水分率7wtppm、
全酸価0.01以下、後者で水分率8wtppm、全酸価0.01以下
であり、吸水能力の差異およびこれによる冷凍機油の加
水分解程度の差異は見られなかった。
【0067】以上のように、本実験例からも明らかなよ
うに、作動媒体温度が20゜C以下である位置の流路に
ゼオライトを乾燥剤とするドライヤを配置することによ
って、冷凍サイクルの冷凍能力を低減させる冷媒の分解
並びに分解による非凝縮性ガスの生成を抑制することが
出来る。
【0068】今後さらにゼオライトの吸着質選択性を改
良する試みがなされるであろうが、工業用ゼオライトに
は吸着分子径のばらつきがつきまとい、HFC-32ばかりで
なくこれ以外のより分子径が大きい冷媒も若干吸着、分
解されるので、同様の効果が期待できる。
【0069】また、HFC-32のようなHFCは分子の極性が
大きいために、従来冷凍機油として用いられてきた鉱油
やアルキルベンゼン、ポリα−オレフィン油などの無極
性油とは相溶し難いので、PAGやエステル油、エーテ
ル油などの極性油とともに作動媒体とすることが好まし
いが、特に冷凍機油が脂肪族ポリオールと脂肪族カルボ
ン酸とのエステルである場合には水分の存在により加水
分解され、冷凍サイクル中の各種金属(圧縮機を構成す
る鋳鉄、アルミニウム、他や配管の銅など)と反応して
脂肪酸金属塩を容易に生成する。
【0070】このような脂肪酸金属塩は、HFC比率が高
い極性の液体に対して溶解度が低いので、膨張弁、キャ
ピラリなどで流路を閉塞するようなトラブルが発生し得
る。
【0071】乾燥剤として用いるゼオライトは塩基性で
あるので、加水分解で生成した脂肪酸を吸着するので、
脂肪酸金属塩の生成を抑制することができ、好ましい構
成となる。
【0072】図3は、本発明の冷凍サイクルの第2の実
施例に係る管路図である。即ち、1は冷凍圧縮機、2は
凝縮器、3は膨張弁(又はキャピラリ)、4は蒸発器、
5はドライヤ、6は四方弁であり、それらは配管によっ
て連結されている。
【0073】ルームエアコンなどの空調装置では、冷房
と暖房を同一冷凍サイクルで実施するために図3のよう
な冷凍サイクル(ドライヤは従来有しない)とし、四方
弁の回転により凝縮器−蒸発器間の作動媒体の流動方向
を反転させ、実質的に凝縮器と蒸発器の機能交換を行わ
しめている。
【0074】本実施例の冷凍サイクルでは、四方弁と冷
凍圧縮機の吸入口の間に位置する前記作動媒体の流路
に、ゼオライトを乾燥剤とするドライヤを配置する。こ
の方法により、ゼオライトを充填したドライヤに冷凍サ
イクル内を循環する異物が堆積していても逆流がないの
で堆積物を再度冷凍サイクル内に放出することがないの
で好ましい。
【0075】またこの位置は、冷房運転であっても暖房
運転であっても、動作時の作動媒体温度が20℃以下で
ある位置になるので好ましい。
【0076】またさらに、ドライヤの構造をゼオライト
を乾燥剤とするとともにドライヤ内部の冷凍圧縮機の吸
入口側に物理的フィルタを装備したものとすることによ
り、冷凍サイクル内を循環する異物の濾過効果を付加、
増強できるので好ましい。
【0077】物理的フィルタとは、金属ワイヤなどで構
成されたメッシュ、燒結金属やセラミクスで構成された
細孔のある板状物、グラスウール、メタルウールなど
で、特定の大きさ以上の物体を捕捉できるものである。
【0078】ドライヤには、上記のゼオライトや物理的
フィルタ以外に、極性物質を吸着できるシリカやアルミ
ナやイオン性物質を捕捉できるイオン交換樹脂などを充
填してもよい。
【0079】図5は、図4の従来の冷凍サイクルにおけ
るアキュムレータ7を改良した本発明の冷凍サイクルの
第3の実施例に係る管路図である。即ち、アキュムレー
タ7は、その内部上面のフック8からばね9によって懸
垂されたゼオライトを含むドライヤ5を有する。
【0080】粒状のゼオライトをポリエチレン、ポリエ
ステル、ポリビニルアセタール、ポリアミド繊維などの
織布で包んだものや、ポリエステル、ポリアミド、フッ
素樹脂、ポリエチレンなどで成形された篭にグラスウー
ル、スチールウール、脱脂綿などのクッション材ととも
に粒状のゼオライトをいれたものをドライヤとし、アキ
ュムレータ内部上面に設けられたフック8に一端を固定
されたばね9の他端に前記ドライヤを固定する。
【0081】ばねの弾性率や長さは、ドライヤがアキュ
ムレータ内部で常に宙づりになるように調整すれば良
い。アキュムレータの内部は、内部がほとんど冷媒ガス
だけで満たされている状態と、液体の冷媒−冷凍機油混
合物で満たされている状態を想定すれば良い。宙づり状
態を容易に得る構成としては、アキュムレータ内部下面
からも適当なばねでドライヤまで固定する方法を挙げる
ことができる。
【0082】このようにしてドライヤを宙づりにするこ
とにより、冷凍圧縮機から伝達される振動に対して共振
周波数をずらすことができ、ドライヤ内部のゼオライト
同士の機械的衝突による粉砕を抑えることができる。
【0083】邪魔板10は、アキュムレータに入ってき
た作動媒体を衝突させ、液体である冷凍機油を分離する
ために存在する。この形状は特に限定されるものではな
く、たとえば新版・第5版 冷凍空調便覧II巻 機器編
(社団法人 日本冷凍協会編集・発行1993年)の第
109頁〜第116頁の油分離器、液分離器などの分離
機構を参考にすれば良い。
【0084】冷媒導出管11の口は、アキュムレータに貯
蔵される液体作動媒体を液体のまま冷凍圧縮機が吸引し
ないような位置に設置することが必要である。常に冷媒
ガスだけが吸引されても冷凍機油が圧縮機に戻らなくな
るので、別途アキュムレータの底に油戻し用の配管を設
けたり、冷媒導出管11のアキュムレータ内下部に細孔を
あけたりすることが望まれる。
【0085】図6は、図4の従来の冷凍サイクルにおけ
るアキュムレータ7を改良した本発明の冷凍サイクルの
第4の実施例に係る管路図である。即ち、アキュムレー
タ7は、フロート12により懸垂され、アキュムレータ
7の内部にある液体の作動媒体中に浮遊しているドライ
ヤ5を有する。
【0086】粒状のゼオライトをポリエチレン、ポリエ
ステル、ポリビニルアセタール、ポリアミド繊維などの
織布で包んだものや、ポリエステル、ポリアミド、フッ
素樹脂、ポリエチレンなどで成形された篭にグラスウー
ル、スチールウール、脱脂綿などのクッション材ととも
に粒状のゼオライトをいれたものを、ポリエチレンやフ
ッ素樹脂などで構成された中空の球などのフロート12
と結合し、ドライヤとする。
【0087】アキュムレータ内に液体の作動媒体が存在
する場合には常にこれを乾燥対象とすることができる。
また、液面に浮いているので、冷凍圧縮機から伝達され
る振動に影響される液面の共振にフロート自体は揺らぐ
が、懸垂されたゼオライトは液中にあるためより小さい
振動をうけるに過ぎないので、ドライヤ内部のゼオライ
ト同士の機械的衝突による粉砕を抑えることができる。
【0088】本発明の冷凍サイクルは、冷凍サイクルに
使用する作動媒体の冷凍機油としては、脂肪族ポリオー
ルと脂肪族カルボン酸とのエステルを含有する場合に、
効果が大きい。
【0089】脂肪族ポリオール化合物としては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、グリセロール、ネオペンチルグリコール、1,2
-、1,3-およびl,4−ブタンジオール、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリ
トール、トリグリセロール、トリメチロールプロパン、
ジトリメチロールプロパン、ソルビトール、ヘキサグリ
セロール、2,2,4‐トリメチル-1,3‐ペンタンジオー
ルなどを挙げることができる。
【0090】脂肪族カルボン酸としては、ギ酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン
酸、イソ酪酸、2‐エチル‐n‐酪酸、2‐メチル酪酸、
2,2,4‐トリメチルペンタン酸、2‐ヘキシルデカン
酸、イソステアリン酸酸、2‐メチルヘキサン酸、3,
5,5‐トリメチルヘキサン酸、2‐エチルヘキサン酸、
イソオクタン酸、イソノナン酸、イソヘプタン酸、イソ
デカン酸、ネオペンタン酸、ネオヘプタン酸、ネオデカ
ン酸、およびIS0酸(IS0Acids)およぴNE0酸(NE0Acid
s)(これらは、エクソンケミカルカンパニー(ExxonCh
emica1Company)(ヒユーストン、テキサス、USA)から
入手できる)などを挙げることができる。
【0091】IS0酸は分岐酸の異性体混合物であり、こ
れには、市販混合物(例えば、IS0ヘプタン酸、IS0オク
タン酸およびIS0ノナン酸)、および開発中の生成物
(例えば、IS0デカン酸およびIS0810酸)が挙げられ
る。IS0酸のうちでは、IS0オクタン酸およびIS0ノナン
酸が好ましい。NE0酸には、市販混合物(例えば、NE0ペ
ンタン酸、NE0ヘプタン酸およびNE0デカン酸)、および
開発中の生成物(例えば、ECR-909(NE0C9)酸、および
ECR-9030(NEO C1214)酸)、および分岐鎖カルボン酸の
市販混合物(例えば、NE01214酸として同定されている
エクソン社の混合物)が挙げられる。
【0092】冷凍機油がアルキルベンゼン油、鉱油、ポ
リα−オレフィン油などの無極性油である場合には、冷
凍サイクル内の水分はほとんどが作動媒体中の冷媒が保
有する結果となり、液相では非相溶性のために液冷媒は
冷凍機油と二相分離するのでドライヤのゼオライトが冷
凍機油に覆われてしまうと給水能が極度に低下する。
【0093】冷凍機油がポリアルキレングリコールのよ
うな非常に吸水性が高い極性油では、ゼオライトとの吸
水平衡は油よりになってしまいドライヤを入れてもあま
り吸水できないので効果が薄い。
【0094】図7は、本発明の冷凍サイクルの第5の実
施例に係る管路図である。即ち、1は冷凍圧縮機、2は
凝縮器、3は膨張弁(又はキャピラリ)、4は蒸発器、
7はアキュムレータ、そしてそれらは配管により連結さ
れている。本実施例の冷凍サイクルでは、アキュムレー
タの内部にゼオライトを乾燥剤とするドライヤ5を配置
する。
【0095】本実施例においては、アキュムレータ7の
内部に作動媒体中に存在する水分を低減又は除去するゼ
オライトを含むドライヤ5がアキュムレータ7の内部上
面からばねで懸垂されて設けられており、以下の説明で
はその構成との関連において従来のものと異なっている
構成を中心に説明する。
【0096】ドライヤ5は、水分吸着剤としてモレキュ
ラシーブとも呼ばれるゼオライトを用いるもので、冷凍
圧縮機1や膨張弁3を破損させる可能性のあるゼオライ
トの粉砕粉などを冷凍サイクル中に放散することを防止
するためのフィルタ材で包まれていたり、振動によるゼ
オライトの破壊を抑えるための緩衝材も挿入されていて
もよい。
【0097】図8は、図7のアキュムレータ7の拡大図
である。即ち、5はゼオライトを含むドライヤ、8はフ
ック、そして9はバネである。ドライヤ5は、アキュム
レータ7の内部上面にあるフック8に引っかけられたバ
ネ9により、つり下げられている。
【0098】粒状のゼオライトをポリエチレン、ポリエ
ステル、ポリビニルアセタール、ポリアミド繊維などの
織布で包んだものや、ポリエステル、ポリアミド、フッ
素樹脂、ポリエチレンなどで成形された篭にグラスウー
ル、スチールウール、脱脂綿などのクッション材ととも
に粒状のゼオライトをいれたものをドライヤ5とし、ア
キュムレータ7内部上面に設けられたフック8に一端を
固定されたばね9の他端にドライヤ5を固定する。
【0099】ばねの弾性率や長さは、ドライヤがアキュ
ムレータ内部で常に宙づりになるように調整すれば良
い。アキュムレータの内部は、内部がほとんど冷媒ガス
だけで満たされている状態と、液体の冷媒−冷凍機油混
合物で満たされている状態を想定すれば良い。宙づり状
態を容易に得る構成としては、アキュムレータ内部下面
からも適当なばねでドライヤまで固定する方法を挙げる
ことができる。
【0100】このようにしてドライヤを宙づりにするこ
とにより、冷凍圧縮機から伝達される振動に対して共振
周波数をずらすことができ、ドライヤ内部のゼオライト
同士の機械的衝突による粉砕を抑えることができる。
【0101】また、HFC-32のようなHFCは分子の極性が
大きいために、従来冷凍機油として用いられてきた鉱油
やアルキルベンゼン、ポリα−オレフィン油などの無極
性油とは相溶し難いので、PAGやエステル油、エーテ
ル油などの極性油とともに作動媒体とすることが好まし
いが、特に冷凍機油が脂肪族ポリオールと脂肪族カルボ
ン酸とのエステルである場合には水分の存在により加水
分解され、冷凍サイクル中の各種金属(圧縮機を構成す
る鋳鉄、アルミニウム、他や配管の銅など)と反応して
脂肪酸金属塩を容易に生成する。
【0102】このような脂肪酸金属塩は、HFC比率が高
い極性の液体に対して溶解度が低いので、膨張弁、キャ
ピラリなどで流路を閉塞するようなトラブルが発生し得
る。
【0103】乾燥剤として用いるゼオライトは塩基性で
あるので、加水分解で生成した脂肪酸を吸着するので、
脂肪酸金属塩の生成を抑制することができ、好ましい構
成となる。なお、本実施例に係る具体的な実験例は、既
に示した実験例1及び2と同じである。
【0104】図9は、本発明の冷凍サイクルの第6の実
施例に係る管路図である。即ち、1は冷凍圧縮機、2は
凝縮器、3は膨張弁(又はキャピラリ)、4は蒸発器、
7はアキュムレータ、そしてそれらは配管により連結さ
れている。本実施例の冷凍サイクルでは、作動媒体中に
存在する水分を低減又は除去するゼオライトを含むドラ
イヤ5が、アキュムレータ7の内部でフロート12によ
り懸垂されている。
【0105】図10は、図9のアキュムレータ7の拡大
図である。ドライヤ5は、アキュムレータ7の内部にあ
る液状の作動媒体中にあって、フロート12によりつり
下げられて浮遊している。
【0106】粒状のゼオライトをポリエチレン、ポリエ
ステル、ポリビニルアセタール、ポリアミド繊維などの
織布で包んだものや、ポリエステル、ポリアミド、フッ
素樹脂、ポリエチレンなどで成形された篭にグラスウー
ル、スチールウール、脱脂綿などのクッション材ととも
に粒状のゼオライトをいれたものをドライヤ5とし、ポ
リエチレンやフッ素樹脂などで構成された中空の球など
のフロート12と結合する。
【0107】アキュムレータ内に液体の作動媒体が存在
する場合には常にこれを乾燥対象とすることができる。
また、液面に浮いているので、冷凍圧縮機から伝達され
る振動に影響される液面の共振にフロート自体は揺らぐ
が、懸垂されたゼオライトは液中にあるためより小さい
振動をうけるに過ぎないので、ドライヤ内部のゼオライ
ト同士の機械的衝突による粉砕を抑えることができる。
【0108】図11は、本発明の冷凍サイクルの第7の
実施例に係るアキュムレータの断面図である。即ち、5
はドライヤ、7はアキュムレータ、11は冷媒導出管、
14は冷媒導入管、15は油戻し管である。
【0109】冷媒導入管14から導入された冷媒は、冷
媒導出管11を通って圧縮機吸入側へ異動する。冷媒と
ともに循環する冷凍機油を圧縮機へ戻すために油戻し管
15を有することが望ましい。ドライヤ5は冷媒導入管
14の下に設置されるが、導入管から噴出する冷凍機油
を含んだ冷媒に直接接触しないので、冷凍機油基油や冷
凍機油添加剤との反応が起こらず、冷凍機油起因の信頼
性低下を招くことがない。
【0110】特に、冷凍機油がエポキシ化合物を含有し
ている場合にはこれを無為に消費することがなく、生成
酸の反応捕捉による作動媒体の安定化という本来の機能
を充分に発揮できる。
【0111】図12は、本発明の冷凍サイクルの第8の
実施例に係るアキュムレータの断面図である。すなわ
ち、5はドライヤ、7はアキュムレータ、8はフック、
9はバネ、11は冷媒導出管、13は油戻し穴、14は
冷媒導入管、16は冷媒導入管開口、17は冷媒導出管
開口である。
【0112】ドライヤ5は、冷媒導入管開口16とは反
対の位置にある。ドライヤ5は、第5の実施例のよう
に、アキュムレータ内部上面からばねで懸垂されてい
る。冷媒導出管の下部には冷凍機油を圧縮機へ戻すため
に油戻し穴13を有する。
【0113】冷媒導入管の開口と冷媒導出管の開口が正
対しないので、導入管開口から噴出する作動媒体が液冷
媒を多く含有していても、直接導出することがない。
【0114】図13は、本発明の冷凍サイクルの第9の
実施例に係るアキュムレータの断面図である。すなわ
ち、5はドライヤ、7はアキュムレータ、10は邪魔
板、11は冷媒導出管、13は油戻し穴、14は冷媒導
入管、16は冷媒導入管開口、17は冷媒導出管開口、
18は遮蔽板16である。
【0115】ドライヤ5がアキュムレータの冷媒導入管
開口16並びに冷媒導出管開口17より上方に位置する
とともに冷媒導入管開口16が下方を向いている。特に
このような構成では、冷媒導入管開口から噴出する冷凍
機油を含んだ冷媒に直接接触せず、かつアキュムレータ
内部に溜まる液体作動媒体の液面が冷媒導出管開口より
上方の位置にくることはないので、更に好ましい構成と
なる。
【0116】冷媒導入管開口から噴出される液体作動媒
体との接触を極力避けるために遮蔽板18を設けたり、
導入管、導出管の構造が簡便なために各開口が整体する
場合に邪魔板10を設けたりしても良い。
【0117】邪魔板10は、第3の実施例と同様に、ア
キュムレータに入ってきた作動媒体を衝突させ、液体で
ある冷凍機油を分離するために存在する。
【0118】図14は、本発明の冷凍サイクルの第10
の実施例に係る管路図である。すなわち、1は冷凍圧縮
器、2は凝縮器、3は圧縮弁(又はキャピラリ)、4は
蒸発器、6は四方弁、7はアキュムレータである。
【0119】ルームエアコンなどの空調装置では、冷房
と暖房を同一冷凍サイクルで実施するために図14のよ
うな冷凍サイクルとし、四方弁の回転により凝縮器−蒸
発器間の作動媒体の流動方向を反転させ、実質的に凝縮
器と蒸発器の機能交換を行わしめている。
【0120】図14に示す本実施例の冷凍サイクルで
は、四方弁と冷凍圧縮機の吸入口の間に位置するアキュ
ムレータ内部に前記のような方法でゼオライトを乾燥剤
とするドライヤを配置する。
【0121】この位置は、冷房運転であっても暖房運転
であっても、動作時の作動媒体温度並びに圧力が低い位
置でなるので好ましい。
【0122】ドライヤには、上記のゼオライトや物理的
フィルタ以外に、極性物質を吸着できるシリカやアルミ
ナやイオン性物質を捕捉できるイオン交換樹脂などを充
填してもよい。
【0123】次に、更に具体的な実験例を示す。
【0124】(実験例3)蒸発器とコンプレッサ吸入側
の間のアキュムレータにゼオライト(UOP社XH−1
0C)30gを不織布に包んだドライヤをポリエチレン
製フロートに結合したものを入れた冷房暖房両用エヤコ
ンを構成した。
【0125】また、蒸発器とコンプレッサ吸入側の間に
図7のようなアキュムレータを有する冷房暖房両用エヤ
コンを構成した。
【0126】各々のエヤコンに対して、エポキシ化合物
フェニルグリシジルエーテル1重量%を添加したエステ
ル系冷凍機油260gと冷媒R407C(HFC32:125:13
4a=23:25:52wt%)700gを充填して、25゜Cの恒
温室で1時間毎の冷房暖房休止断続切り替え運転を通算
500時間行なった。
【0127】実験後、各々の冷凍機油を回収し、フェニ
ルグリシジルエーテルの残存率を測定したところ凡そ2
0%と90%であり、ドライヤが冷凍機油に接触する場
合にはエポキシ化合物がゼオライトとの反応により大き
く消費されてしまうにもかかわらず、ドライヤがアキュ
ムレータ内部の液体作動媒体に接触しない位置に設けら
れている場合にはゼオライトによる顕著な消費が見られ
なかった。
【0128】以上のような本実験例からも明らかなよう
に、ハイドロフルオロカーボンを含む冷媒と冷凍機油を
作動媒体とする冷凍圧縮機、凝縮器、膨張弁またはキャ
ピラリ、蒸発器並びにアキュムレータを備えた冷凍サイ
クルにおいて、作動媒体中に存在する水分を低減又は除
去するゼオライトを含むドライヤがアキュムレータ内部
の液体作動媒体に接触しない位置に設けることによっ
て、冷凍サイクルに用いる冷凍機油添加剤の浪費を防止
し、信頼性の高い冷凍サイクルを得ることが出来る。
【0129】本発明の冷凍サイクルは、冷凍サイクルに
使用する作動媒体の冷凍機油としては、脂肪族ポリオー
ルと脂肪族カルボン酸とのエステルを含有する場合に、
効果が大きい。
【0130】脂肪族ポリオール化合物としては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、グリセロール、ネオペンチルグリコール、1,2
-、1,3-およびl,4−ブタンジオール、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリ
トール、トリグリセロール、トリメチロールプロパン、
ジトリメチロールプロパン、ソルビトール、ヘキサグリ
セロール、2,2,4‐トリメチル-1,3‐ペンタンジオー
ルなどを挙げることができる。
【0131】脂肪族カルボン酸としては、ギ酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン
酸、イソ酪酸、2‐エチル‐n‐酪酸、2‐メチル酪酸、
2,2,4‐トリメチルペンタン酸、2‐ヘキシルデカン
酸、イソステアリン酸酸、2‐メチルヘキサン酸、3,
5,5‐トリメチルヘキサン酸、2‐エチルヘキサン酸、
イソオクタン酸、イソノナン酸、イソヘプタン酸、イソ
デカン酸、ネオペンタン酸、ネオヘプタン酸、ネオデカ
ン酸、およびIS0酸(IS0Acids)およぴNE0酸(NE0Acid
s)(これらは、エクソンケミカルカンパニー(ExxonCh
emica1Company)(ヒユーストン、テキサス、USA)から
入手できる)などを挙げることができる。
【0132】IS0酸は分岐酸の異性体混合物であり、こ
れには、市販混合物(例えば、IS0ヘプタン酸、IS0オク
タン酸およびIS0ノナン酸)、および開発中の生成物
(例えば、IS0デカン酸およびIS0810酸)が挙げられ
る。IS0酸のうちでは、IS0オクタン酸およびIS0ノナン
酸が好ましい。NE0酸には、市販混合物(例えば、NE0ペ
ンタン酸、NE0ヘプタン酸およびNE0デカン酸)、および
開発中の生成物(例えば、ECR-909(NE0C9)酸、および
ECR-9030(NEO C1214)酸)、および分岐鎖カルボン酸の
市販混合物(例えば、NE01214酸として同定されている
エクソン社の混合物)が挙げられる。
【0133】冷凍機油がアルキルベンゼン油、鉱油、ポ
リα−オレフィン油などの無極性油である場合には、冷
凍サイクル内の水分はほとんどが作動媒体中の冷媒が保
有する結果となり、液相では非相溶性のために液冷媒は
冷凍機油と二相分離するのでドライヤのゼオライトが冷
凍機油に覆われてしまうと給水能が極度に低下する。
【0134】冷凍機油がポリアルキレングリコールのよ
うな非常に吸水性が高い極性油では、ゼオライトとの吸
水平衡は油よりになってしまいドライヤを入れてもあま
り吸水できないので効果が薄い。
【0135】
【発明の効果】以上述べたことから明かなように、本発
明は、従来に比べてより一層長期間に渡って安定に動作
可能な冷凍サイクルを提供することができるという長所
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の冷凍サイクルの管路図
【図2】 本発明の冷凍サイクルの第1の実施例に係る
管路図
【図3】 本発明の冷凍サイクルの第2の実施例に係る
管路図
【図4】 従来の別の冷凍サイクルの管路図
【図5】 図4の従来の冷凍サイクルにおけるアキュム
レータ7を改良した本発明の冷凍サイクルの第3の実施
例に係るアキュムレータの断面図
【図6】 図4の従来の冷凍サイクルにおけるアキュム
レータ7を改良した本発明の冷凍サイクルの第4の実施
例に係るアキュムレータの断面図
【図7】 本発明の冷凍サイクルの第5の実施例に係る
管路図
【図8】 図7のアキュムレータ7の断面図
【図9】 本発明の冷凍サイクルの第6の実施例に係る
管路図
【図10】 図9のアキュムレータ7の断面図
【図11】 本発明の冷凍サイクルの第7の実施例に係
るアキュムレータの断面図
【図12】 本発明の冷凍サイクルの第8の実施例に係
るアキュムレータの断面図
【図13】 本発明の冷凍サイクルの第9の実施例に係
るアキュムレータの断面図
【図14】 本発明の冷凍サイクルの第10の実施例に
係る管路図
【符号の説明】
1…冷凍圧縮機 2…凝縮機 3…膨張弁(又はキャピラリ) 4…蒸発機 5…ドライヤ 6…四方弁 7…アキュムレータ 8…フック 9…ばね 10…邪魔板 11…冷媒導出管 12…フロート 13…油戻し穴 14…冷媒導入管 15…油戻し管 16…冷媒導入管開口 17…冷媒導出管開口 18…遮蔽板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 啓造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 成広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 園田 信雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍圧縮機、凝縮器、膨張弁又はキャピ
    ラリ、そして蒸発器とを備え、冷凍機油とハイドロフル
    オロカーボンを含む冷媒とを作動媒体とする冷凍サイク
    ルにおいて、 前記作動媒体の流路内において、動作時の作動媒体温度
    が20℃以下となる位置に、少なくとも前記作動媒体中
    に存在する水分を低減又は除去するゼオライトを含むド
    ライヤを配置することを特徴とする冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 前記動作時の作動媒体温度が20℃以下
    となる位置とは、前記蒸発器の出口と前記冷凍圧縮機の
    吸入口との間の位置であることを特徴とする請求項1記
    載の冷凍サイクル。
  3. 【請求項3】 前記凝縮器と前記蒸発器との機能交換が
    可能である四方弁を備え、 前記動作時の作動媒体温度が20℃以下となる位置と
    は、前記四方弁と前記冷凍圧縮機の吸入口との間の位置
    であることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル。
  4. 【請求項4】 前記ドライヤは、そのドライヤ内部の流
    路の内、前記冷凍圧縮機の吸入口により近い流路に物理
    的フィルタが装備されていることを特徴とする請求項3
    記載の冷凍サイクル。
  5. 【請求項5】 冷凍圧縮機、凝縮器、膨張弁またはキャ
    ピラリ、蒸発器、そしてアキュムレータとを備え、冷凍
    機油とハイドロフルオロカーボンを含む冷媒とを作動媒
    体とする冷凍サイクルにおいて、 前記アキュムレータは、 本体である容器と、 前記作動媒体中に存在する水分を低減又は除去するドラ
    イヤと、 前記容器内部にある前記ドライヤを振動から保護する振
    動吸収手段とを備えたことを特徴とする冷凍サイクル。
  6. 【請求項6】 前記振動吸収手段は、前記ドライヤをバ
    ネによりつり下げて保護することを特徴とする請求項5
    記載の冷凍サイクル。
  7. 【請求項7】 前記アキュムレータは、前記容器の内部
    の上部に位置する、前記蒸発器から冷媒を導入する冷媒
    導入管の開口を備え、 前記振動吸収手段は、前記冷媒導入管の開口から噴入す
    る前記作動媒体と直接触れないように、前記ドライヤを
    配置することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイク
    ル。
  8. 【請求項8】 前記アキュムレータは、前記容器の内部
    の下部に位置する、前記冷凍圧縮器に冷媒を送り込む冷
    媒導出管の開口を備え、 前記振動吸収手段は、前記冷媒導出管の開口の下部に存
    在する液体の前記作動媒体中に、前記ドライヤが位置す
    るように、そのドライヤをフロートによりつり下げるこ
    とを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル。
  9. 【請求項9】 冷凍圧縮機、凝縮器、膨張弁又はキャピ
    ラリ、蒸発器、そしてアキュムレータとを備え、冷凍機
    油とハイドロフルオロカーボンを含む冷媒とを作動媒体
    とする冷凍サイクルにおいて、 前記アキュムレータは、 本体である容器と、 前記容器の内部に位置する、前記蒸発器から冷媒を導入
    する冷媒導入管の開口と、 前記冷媒導入管の開口から噴入する前記作動媒体に直接
    接触しない位置に設置されている、前記作動媒体中に存
    在する水分を低減又は除去するドライヤとを備えたこと
    を特徴とする冷凍サイクル。
  10. 【請求項10】 前記アキュムレータは、前記容器の内
    部の下部に位置する、前記冷凍圧縮器に冷媒を送り込む
    冷媒導出管の開口を備え、 前記ドライヤは、前記冷媒導入管の開口と前記冷媒導出
    管の開口との間以外の前記容器の内部に設置されている
    ことを特徴とする請求項9記載の冷凍サイクル。
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