JPH08189080A - 打込み型枠およびコンクリート構造体 - Google Patents
打込み型枠およびコンクリート構造体Info
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- JPH08189080A JPH08189080A JP158195A JP158195A JPH08189080A JP H08189080 A JPH08189080 A JP H08189080A JP 158195 A JP158195 A JP 158195A JP 158195 A JP158195 A JP 158195A JP H08189080 A JPH08189080 A JP H08189080A
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Abstract
らなる構造体の爆裂を防止し得る手段を提供する。 【構成】 ポリプロピレン等のプラスチック短繊維が混
練された高強度コンクリートによって形成されてなる打
込み型枠3の内側にコンクリートが打設されて構成され
る。
Description
らなる柱、梁、壁等のコンクリート構造体を形成するた
めに用いる打込み型枠、およびそれを用いて形成される
コンクリート構造体に関するものである。
れるコンクリート材の利用が盛んになっている。高強度
コンクリートとは、通常の普通コンクリートに比べて圧
縮強度を高めたコンクリートであり、すでに幾つかの実
施工においては設計基準強度420から600kgf/
cm2 程度の高強度コンクリートが使用されている。今
後はさらに高強度のコンクリートを利用して行なわれる
ことも予想される。ここで、圧縮強度1000kgf/
cm2 を目標とした高強度コンクリートの材料の一例を
表1に示す。
は、その設計基準強度の大きさから様々な建築構造物へ
の活用を期待されているものの、火災時には内部に含ま
れている水蒸気の膨張圧が高まり、また非定常熱応力が
生じて爆裂を起こしやすい傾向にあるといわれており、
その安全性に疑問を抱くとの声もあがっている。そこ
で、爆裂の防止策として高強度コンクリートにポリプロ
ピレン等のプラスチック短繊維を混入することが検討さ
れている。そのようにすれば、強度や耐久性を低下させ
ることなく、火災時における爆裂を有効に防止できるこ
とが実験によって確認されている。
チック短繊維を混入した高強度コンクリートによって
柱、梁、壁等のコンクリート構造体を施工する場合、プ
ラスチック短繊維を多量に必要とすること、プラスチッ
ク短繊維をコンクリート中に満遍なく混練することが必
ずしも容易ではないこと、プラスチック短繊維を混練し
たコンクリートは繊維未混入のものに比べて硬くなり流
動性が低下するので現場での打設の際に型枠内側のすみ
ずみに行き渡らせることが困難なこと、といった施工上
の課題を残しており、有効な改善策が要望されている。
のであり、施工性を損うことなく高強度コンクリートか
らなる構造体の爆裂を防止し得る有効な手段を提供する
ことにある。
め、本発明は、柱、梁、壁等のコンクリート構造体を形
成するために用いられるプレキャストコンクリート製の
打込み型枠を、ポリプロピレン等のプラスチック短繊維
が混練された高強度コンクリートによって形成したもの
である。また、本発明のコンクリート構造体は、上記打
込み型枠により形成されるコンクリート打設空間内にコ
ンクリートを打設充填することによって、その打込み型
枠が表層部に一体化させた状態で形成されるものであ
る。この場合、コンクリート打設空間内に打設充填され
るコンクリートとして高強度コンクリートを用いること
が望ましい。
混練された高強度コンクリートからなるプレキャスト製
のものであるので、普通コンクリート製のものに比して
自ずと高強度であってひび割れ等が生じ難いことはもと
より、プラスチック短繊維により高強度コンクリートの
結合強度が高められて火災時等に直接火に晒されても爆
裂が生じ難いものとなっている。また、この打込み型枠
の厚みは型枠として必要な強度を確保できる程度の薄い
もので良いのでさほど多量のプラスチック短繊維を必要
とせず、また、プレキャスト工場にて容易に製作し得
る。
強度の打込み型枠が表層部に一体化されているので、そ
の打込み型枠の内部に打設充填されるコンクリートが普
通コンクリートであっても打込み型枠により外部から補
強されることになってその全体が自ずと高強度となる。
また、打込み型枠の内部に打設充填されるコンクリート
を高強度コンクリートとすればより高強度が得られると
ともに、表層部には高強度かつ爆裂し難い打込み型枠が
一体化されているので、内部において爆裂を生じること
が自ずと防止される。
体を柱に適用した場合の一実施例を、図1および図2を
参照して説明する。本実施例における柱1は、図1およ
び図2に示すように、主筋2と帯筋2aからなる柱鉄筋
の周囲に、凹面を向い合せて一対の打込み型枠3、3を
配設し、その内側に高強度コンクリート4を打設充填し
て形成されている。
ってチャンネル状に形成されたプレキャストコンクリー
ト製のものであり、製造段階において20mm程度に切
断されたポリプロピレン短繊維が混入され、全体に満遍
なく練り込まれている。
らなるので、従来の普通コンクリート製のものに比して
自ずと高強度であってひび割れ等が生じ難く、ポリプロ
ピレン短繊維により高強度コンクリートの結合強度が高
められて火災時等に直接火に晒されても爆裂が生じ難い
ものとなっている。また、この打込み型枠3の厚さは型
枠として必要な強度を確保できる程度の薄いものでよい
のでさほど多量のポリプロピレン短繊維を必要とせず、
またプレキャスト工場にて容易に製作し得る。
な性能を有する打込み型枠3が一体化され、しかもその
打込み型枠3の内部に高強度コンクリート4が打設充填
されているので自ずと高強度であることはもとより、内
部に打設する高強度コンクリート中にはポリプロピレン
等のプラスチック短繊維が混入されていないので流動性
が確保されて打設が困難になることもない。そして、火
災の際、この柱1が火に晒されても、上記のように打込
み型枠3に混練されているポリプロピレン短繊維がその
高強度コンクリートの結合強度を高めるべく作用して爆
裂を食い止める。さらに、打込み型枠3内に形成された
高強度コンクリート4中にはプラスチック短繊維が混入
されていないものの、周囲を取り囲む打込み型枠3によ
りその膨張が抑えられて内部における爆裂をも防止す
る。
3を構成する高強度コンクリートに混練されるプラスチ
ック短繊維として短く切断されたポリプロピレン繊維を
採用したが、特にこの材質、形状に限定するものではな
く、高強度コンクリートの結合強度を高めて爆裂を防止
できるプラスチック繊維素材であれば如何なるものでも
かまわない。
3の内部に高強度コンクリート4を打設充填したが、普
通コンクリートを打設しても差し支えない。この場合に
おいても、打込み型枠3を使用していることで普通コン
クリート製の柱に比して高強度となり、施工性の向上も
図ることができる。
ト構造体を柱1に適用したものであるが、本発明は柱に
限定されるものではなく、例えば図3ないし図5に示す
ように、適当な形状の打込み型枠を採用して一般建築物
を構成する梁、壁、床、階段等、さらにはダム、橋、ト
ンネル等の土木構造物にも適用が可能である。
状に合わせて筒状に加工されたものである。この打込み
型枠11を用いれば、施工時に型枠の支持が簡単にな
る。図4に示す打込み型枠12は、壁を形成するための
ものであり、この平板状の打込み型枠を平行に向い合わ
せて配置し、その間隙にコンクリートを打設して壁を形
成することができる。図5に示す打込み型枠13は、プ
レキャスト製の平板が複数並設され、図示しない連結部
材によって連結された折り曲げ式のものである。連結部
材には可塑性材料が採用されており、図のように折り曲
げ、所望の形状として梁の部分あるいは柱等に使用す
る。この打込み型枠は、連結部分を折り曲げて所望の形
状に自在に変形させることができ、さらに個々の平板が
連結されているので施工時の型枠の支持が簡単である。
また、連結部分を折り曲げず、平らな状態とすることで
運搬、保管を簡便に行なうことができる。
型枠は、高強度コンクリートにプラスチック繊維が混練
されているので、衝撃や圧迫に対する打込み型枠の強度
が増し、施工時の破損を防止できるのはもとより、プラ
スチック繊維がその高強度コンクリートの結合強度を高
めるべく作用して爆裂を防止することができる。また、
本発明のコンクリート構造体は、上記の打込み型枠が表
層部に一体化されているので、その打込み型枠の内部に
コンクリートが打設充填されると打込み型枠により外部
から補強されて全体を自ずと高強度とすることができ
る。特に、打込み型枠の内部に高強度コンクリートを打
設すればより高強度が得られるとともに、表層部には高
強度かつ爆裂し難い打込み型枠が一体化されているの
で、内部において爆裂を生じることを自ずと防止するこ
とができる。
の一実施例を示す斜視図である。
の一実施例を示す分解斜視図である。
図である。
視図である。
斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 柱、梁、壁等のコンクリート構造体を形
成するために用いられるプレキャストコンクリート製の
打込み型枠であって、ポリプロピレン等のプラスチック
短繊維が混練された高強度コンクリートによって形成さ
れてなることを特徴とする打込み型枠。 - 【請求項2】 請求項1記載の打込み型枠を用いて形成
される柱、梁、壁等のコンクリート構造体であって、前
記打込み型枠により形成されるコンクリート打設空間内
にコンクリートを打設充填することによって前記打込み
型枠が表層部に一体化されて形成されてなることを特徴
とするコンクリート構造体。 - 【請求項3】 請求項2記載のコンクリート構造体であ
って、前記コンクリート打設空間内に打設充填されるコ
ンクリートは高強度コンクリートであることを特徴とす
るコンクリート構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP158195A JPH08189080A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 打込み型枠およびコンクリート構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP158195A JPH08189080A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 打込み型枠およびコンクリート構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08189080A true JPH08189080A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11505489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP158195A Pending JPH08189080A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 打込み型枠およびコンクリート構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08189080A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005194187A (ja) * | 2005-04-08 | 2005-07-21 | Okumura Corp | 高強度・超高強度コンクリートおよび高強度・超高強度コンクリート構造体 |
JP2006233569A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Kurabo Ind Ltd | 鉄筋コンクリート構造物の防食方法 |
KR100644083B1 (ko) * | 2005-06-27 | 2006-11-10 | 삼성물산 주식회사 | 콘크리트 폭열제어용 섬유 |
JP2008026133A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Taisei Corp | コンクリートの検査方法及び検査器具 |
JP2008025248A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Kajima Corp | コンクリート構造体の塑性ヒンジ構造及びプレキャスト型枠の製造方法 |
CN109024251A (zh) * | 2018-10-10 | 2018-12-18 | 南京林业大学 | 一种预制装配叠合型钢筋混凝土桥墩结构 |
-
1995
- 1995-01-09 JP JP158195A patent/JPH08189080A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006233569A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Kurabo Ind Ltd | 鉄筋コンクリート構造物の防食方法 |
JP2005194187A (ja) * | 2005-04-08 | 2005-07-21 | Okumura Corp | 高強度・超高強度コンクリートおよび高強度・超高強度コンクリート構造体 |
KR100644083B1 (ko) * | 2005-06-27 | 2006-11-10 | 삼성물산 주식회사 | 콘크리트 폭열제어용 섬유 |
JP2008026133A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Taisei Corp | コンクリートの検査方法及び検査器具 |
JP2008025248A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Kajima Corp | コンクリート構造体の塑性ヒンジ構造及びプレキャスト型枠の製造方法 |
CN109024251A (zh) * | 2018-10-10 | 2018-12-18 | 南京林业大学 | 一种预制装配叠合型钢筋混凝土桥墩结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040713 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20040908 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20050412 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20050523 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20050617 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |