JPH08187103A - プラスチック製スキー靴 - Google Patents

プラスチック製スキー靴

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JPH08187103A
JPH08187103A JP33741894A JP33741894A JPH08187103A JP H08187103 A JPH08187103 A JP H08187103A JP 33741894 A JP33741894 A JP 33741894A JP 33741894 A JP33741894 A JP 33741894A JP H08187103 A JPH08187103 A JP H08187103A
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JP
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collar
reinforcement
plastic
ski boot
ski
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JP33741894A
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Mario Mattiuzzo
マリオ マチューゾ
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Lange International SA
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内側の側面部の硬度を外側の側面部の硬度よ
りも高くし、内側の側面部よりも外側の側面部を柔軟に
してエッジフォールトを防止する。 【構成】 プラスチックの材料で形成されたスキー靴で
あって、基本的に、足とかかとを囲むシェル1と、この
シェルに結合されカラー形状に形成されたカラー2と、
脚周囲にカラーを締め付ける締め付け手段6と、スキー
に対し脚の運動の良好な移動を確実に行なわせるための
硬質のレインフォース4とを備え、該レインフォース4
は、カラー2に固定され、少なくともカラーの軸aを含
みかつ靴のかかとから前端に延びる略垂直な平面に関し
て非対称に形成され、カラーの後部に沿って延びるとと
もに、その上部43が主に靴の内側の側面部に設けら
れ、その下部42が、靴の全幅を増加させないために、
カラーの結合ポイント3の後側に設けられた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックの材料で
形成されたスキー靴に係り、特に、基本的に、足とかか
とを囲むシェルと、このシェルに結合されカラー形状に
形成されたシャフトと、脚周囲にカラーを締め付ける手
段と、スキーに対し脚の運動の良好な移動を確実に行な
わせるための硬質のレインフォースとを備えたプラスチ
ック製スキー靴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、重要なこととして、スキーを行
なっているときは、脚の動作が全てかつ正確な方法でス
キーに伝達され、また、その逆にも伝達される。スキー
の正確なコントロールを確実にするために、特に良好な
エッジのつかみを行なう(edge grippin
g)(以下「エッジグリッピング」という)場合やエッ
ジグリッピングを回復させる(renewed edg
e gripping)場合において、靴は脚とスキー
との間の中間物としての役割を演じている。しかしなが
ら、靴を構成しているプラスチックの材料は、特にカラ
ーにおいて、この中間物としての役割を十分に果たすた
めには十分な硬度を有していない。
【0003】従来、例えば、アメリカ特許US−408
5528号に掲載されているように、熱可塑性プラスチ
ックの材料で形成された靴が知られており、これは、シ
ェルとU状に形成されたレインフォースによってシェル
に結合されたカラーとから構成されている。このレイン
フォースは、円形断面のスチール製ロッドによって構成
され、カラーの後側部の両側に延設された一対の分枝部
分を有している。これらの分枝部分は、更に、シェルに
必要な一対のピースに適合させるために前側に向けて斜
めに湾曲形成されている。
【0004】また、ヨーロッパ特許出願EP−A−04
30821号にも、スキー靴について記載されている。
これは、レインフォースを有し、このレインフォース
は、硬質な部分(rigid rider)によって構
成され、カラーの後部に沿って延びかつ2つの横の分枝
を有するる貫通みぞ(gutter)に設けられ、該部
分(rider)がカラーを伴ってシェルに結合されて
いる。
【0005】更に、フランス特許出願FR−A−265
3310号に、後ろ入れ(rear−entry)のス
キー靴について記載されている。すなわち、この靴は、
前側カフ(cuff)と後側カフとによって構成され、
両者ともシェルに結合されたシャフトを有しているとと
もに、シェル、靴の各々の側面部、靴底あるいはカフの
結合のポイントに結合された2つの硬質な部分(rig
id rider)を有し、これは、靴の各々の側面部
おいてカフに沿って延びている。
【0006】更にまた、ヨーロッパ特許出願EP−A−
0582551号に記載されているように、レインフォ
ースを備えたスキー靴が知られている。このレインフォ
ースは、アーチ状に形成された部分を有して、かかと内
に結合されており、カラーに沿って延びる中央部分と、
この中央部分から延びカラーの各々の側面部に至るアー
チ部とを備えている。そして、これらのレインフォース
の長所によって、これら全ての靴に良好な硬度が備えら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このレ
インフォースの存在は、不利益を伴う。実際のところ、
これは、スキーの外側にエッジのつかみ(edge g
rip)(以下「エッジグリップ」という)があると
き、高速でターンをする間に、内側のスキーに生じるこ
とがあり、エッジの誤り(edge fault)(以
下「エッジフォールト」という)を構成する。靴の硬度
はエッジグリップを保持することに資するが、望まれる
軌道から退出してしまうことを引き起こすことがあり、
これは、しばしば、転倒を引き起こす。これに反して、
この方向において靴に確かな柔軟性を持たせると、この
支持の効果を最小にすることによってエッジフォールト
が良くなるという結果をもたらす。
【0008】また、知られているレインフォースは、特
に靴の内側において、靴の全幅の増加をもたらす。この
ような靴の全幅の増加は、ターンをしているときなど靴
同士を接触し易くしてしまう。そのため、例えば、方向
変換するときやスラロームのフラッグにぶつかったとき
など、靴の相対的な動きが妨害されてしまう。これは、
転倒を引き起こす原因になるという問題があった。
【0009】本発明の目的は、レインフォースを有した
靴において、上記の欠点を除去する点にある。即ち、本
発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課
題は、内側の側面部の硬度を外側の側面部の硬度よりも
高くし、内側の側面部よりも外側の側面部を柔軟にして
エッジフォールトを防止する点にある。また、必要に応
じ、靴の全幅を増加させないようにして、靴同士の接触
による障害をできるだけ低減する点も課題とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明のプラスチック製スキー靴は、プラスチ
ックの材料で形成されたスキー靴であって、基本的に、
足とかかとを囲むシェルと、このシェルに結合されカラ
ー形状に形成されたカラーと、脚周囲にカラーを締め付
ける締め付け手段と、スキーに対し脚の運動の良好な移
動を確実に行なわせるための硬質のレインフォースとを
備え、該レインフォースは、カラーに固定され、少なく
とも上記カラーの軸を含みかつ靴のかかとから前端に延
びる略垂直な平面に関して非対称に形成され、カラーの
後部に沿って延びるとともに、その上部が主に靴の内側
の側面部に設けられた構成としている。
【0011】そして、必要に応じ、上記レインフォース
の下部は、少なくともカラーの内側の側面部に延設さ
れ、靴の全幅を増加させないために、カラーの結合ポイ
ントの後側に設けられた構成としている。
【0012】また、上記レインフォースの少なくとも上
部は、カラーの内側の側面部に独占的に延設されたこと
が有効である。更に、上記レインフォースは、その上部
に、上方に向けて延設された後側支持舌片を備えたこと
が有効である。更にまた、上記レインフォースの下部
は、カラーの両側面部に延設されたことが有効である。
【0013】そしてまた、必要に応じ、上記レインフォ
ースを、異なった硬度の複数の領域を備えた構成として
いる。この場合、必要に応じ、上記レインフォースを、
基本的に、均一の厚さを有し、硬度が異なる2つの材料
によって構成している。また、上記硬度の高い材料は、
レインフォースの全厚さと等しい厚さの領域と、硬度の
低い材料によって補填された小さい厚さの領域とを備え
た構成としている。
【0014】更に、必要に応じ、上記レインフォース
を、硬度の低い材料によって単独で構成された縁部を備
えた構成としている。この場合、必要に応じ、上記レイ
ンフォースの下部を、硬度の低い材料のみで形成された
部位を貫通する少なくとも1つのリベットでカラーに固
定された構成としている。また、必要に応じ、上記リベ
ットを、カラーのみに挿通されている構成としている。
更にまた、必要に応じ、上記リベットを、シェルに挿通
されている構成としている。
【0015】
【作用】上記構成からなるプラスチック製スキー靴によ
れば、スキー靴は、内側の側面部と外側の側面部とで異
なる硬度を持つことになる。すなわち、内側の側面部の
硬度は外側の側面部の硬度よりも高くなる。この靴は、
スキーの内側の側面部において正確なエッジグリッピン
グ(edge−gripping)が行なわれている間
中、スキーの完全な制御を確実にする。その結果とし
て、靴の外側の側面部の相対的な柔軟性が、エッジフォ
ールトを許容し、すなわち、スキーの外側のエッジグリ
ッピングが向上させられる。
【0016】また、好ましい態様として、レインフォー
スの下部を、カラーの結合ポイントの後側に設けた場合
には、靴の全幅の増加が抑制され、そのため、靴同士の
接触による障害が低減される。
【0017】
【実施例】以下添付図面に基づいて本発明の実施例に係
るプラスチック製スキー靴について詳細に説明する。図
1は、本発明の第一の実施例に係るレインフォースを装
着したプラスチック製スキー靴であって、側部からの3
/4視斜視図である。図2は、本発明の第一の実施例に
係るプラスチック製スキー靴のレインフォースを示す図
である。図3は、本発明の第二の実施例に係るプラスチ
ック製スキー靴のレインフォースを示す図である。図4
は、本発明の第三の実施例に係るプラスチック製スキー
靴のレインフォースを示す図である。図5は、本発明の
第三の実施例に係るプラスチック製スキー靴のレインフ
ォースを示す、図4中V−V線断面図である。図6は、
本発明の第四の実施例に係るプラスチック製スキー靴の
レインフォースを示す図である。図7は、本発明の第四
の実施例に係るプラスチック製スキー靴のレインフォー
スを示す、図6中VII−VII線断面図である。
【0018】図1に示す第一の実施例に係るプラスチッ
ク製スキー靴は、プラスチックの材料で形成されたスキ
ー靴であって、基本的に、足とかかとを囲むシェル1
と、このシェル1に結合されカラー形状に形成されたカ
ラー2(シャフトあるいはロッドともいう)とを備えて
構成されている。このカラー2は、一対のリベット3で
シャフトに結合されており、各々の側面部において、く
るぶしの位置する部位で結合されている。シェル1は、
容量に定めがない。カラー2は、少なくとも1つの閉じ
て締め付けるバックル6を備えている。図に描かれてい
るのは、このバックル6の鋸歯状部である。
【0019】カラー2は金属あるいは硬質プラスチック
で形成されたレインフォース4を備えている。このレイ
ンフォース4は、カラー2の後部に沿って延びる起立部
41を備え、靴の内側の側面部方向にわずかに曲がって
いて、靴の内側の側面部に固定されている。レインフォ
ース4の下部は、靴の内側の側面部方向に延びるタブ4
2においてリベット5によって取りつけられている。レ
インフォース4の上部には、カラー2の上縁に接して延
びるタブ43が設けられている。タブ43は、例えば、
接着剤などを用いて密着させられている。
【0020】更に、レインフォース4においては、脚の
後部支持のために機能する支持舌片44が上方に向けて
延設されている。そして、レインフォース4は、少なく
とも上記カラーの軸(a)を含みかつ靴のかかとから前
端に延びる略垂直な平面に関して非対称に形成されてい
る。
【0021】このレインフォース4の存在と形状は、タ
ブ43に対する脚からの側面の力(lateral f
orces)をシェル上のカラー2の接合部3の方向
へ、換言すれば靴底の方向へ、良好に伝達させることを
確実にしている。
【0022】もちろん、タブ42の端末と接合部3との
間には、空間が設けられている。この空間は、レインフ
ォースが存在していないが、短く、そして、非常に小さ
い柔軟性を有し、更に、より一層大きな厚さを持つこと
が可能な領域に位置している。そのため、脚から靴底に
側面の力が直接伝達されることはほとんど無視してよい
程のものである。このタブの接合部3の後側における中
断は、他方では、接合の部分に靴の全幅を増加させるよ
うな過度の厚さを形成しないという利点がある。
【0023】靴の外側の側面部は、図面では隠れて見え
ないが、レインフォースからは自由に解放されていて、
確実な柔軟性が保持されている。しかしながら、レイン
フォースの下部の取り付けをより一層確実にすることは
可能である。すなわち、この下部に靴の外側の側面部に
取り付けられる第二のタブを備えることである。このよ
うな具体例は、図3に示されており、レインフォースの
下部にタブ45’が加えられている。レインフォースの
他の部分41’,42’,43’及び44’は、第一の
実施例に係るレインフォースの対応する部分41〜44
と同一である。
【0024】レインフォースは、帯(strap)を支
持することに利用されることができる。この帯は、この
種のタイプの靴が一般にカラーの上部に備えているもの
で、インナブーツを前方に傾けるよう保持するものであ
る。レインフォースは、カラーを閉じて締め付けるバッ
クルを支持することもできる。
【0025】レインフォースの効果をより一層良く調整
するために、すなわち、靴を心地良くなくしてしまうカ
ラーの厚さの増加をさほど生じさせることなく、脚から
スキーに対しての力の伝達をより確実にするために、硬
度を異ならせたレインフォースを利用すること、すなわ
ち、硬度が高い範囲と低い範囲とを設けることは有益で
ある。
【0026】これは、レインフォースの厚さを局部的に
変更する事態を生じさせるが、しかし、基本的に、一定
の厚さのレインフォースにすることが望ましい。一定の
厚さであってかつ硬度を異ならせたレインフォースを得
ることは、硬度の異なる2つの材料が連合させられる。
このようなレインフォースの最初の具体例が図4及び図
5に示されている。
【0027】レインフォース70のおおよその形状は、
図1に示したレインフォースと略同様である。タブ72
及び73は、タブ42及び43に対応し、支持舌片74
は支持舌片44に対応する。このレインフォースは、均
一の厚さを有し、硬度の異なる2つの材料A及びBで構
成されている。材料Aは相対的に硬い。これは、例え
ば、グラスファイバが充填されたポリウレタンで構成さ
れ、また、グラスファイバやカーボンファイバあるいは
KEVLAR(登録商標)を基材とした合成材料であっ
て、これらのファイバは、樹脂に充填され、好ましく
は、エポキシ樹脂に充填された合成材料で構成され、そ
の他、もしグラスファイバを充填するならばポリアミド
11により構成される。
【0028】材料Bは、相対的に柔軟性があり、そし
て、例えば、ポリウレタンやPEBAX(登録商標)に
よって構成される。この硬質の材料Aは、端縁部の領域
80を除いたレインフォース全体に広がっている。端縁
部の領域80は、柔軟性のある材料Bによって独占的に
形成されている。このレインフォースは、硬質の材料A
が占有し、レインフォースの厚さが全部均一な領域8
1,82,83,84,85を備えている。領域81
は、支持舌片74の中に広がっている。領域82,8
3,84及び85は、側面の支持の伝達のために調整さ
れた硬度を保証している。
【0029】これらの領域81〜85に属さない部分の
硬質の材料Aは、十分に小さい厚さ、例えば、レインフ
ォースの全厚さの約半分の厚さに等しい厚さを有し、図
5に示すように、厚さの中央部に延在している。この厚
さの中央壁部の両側であって、厚さの相違部には、柔軟
性の材料Bが補填されている。
【0030】このレインフォース70は、カラーに固定
されるリベットの通路のために舌片74内に挿通孔8が
設けられている。また、下部の内側面にリベット手段に
よってカラーに該部を固定するための穴9及び10の入
り口(starts)が設けられている。この穴9及び
10は、柔軟性の材料Bによって単独に構成されたレイ
ンフォースの部分に設けられている。
【0031】競技靴においては、リベットが、脚からス
キーに力をよりよく静的に伝達するために、シェルを貫
通させている。もし、このレインフォースが接着剤(g
luing)で固定されるならば、この穴9及び10は
穴をあけないことになる。また、図に示された例では、
レインフォースは、装置を調整するアクセスのための穴
11を有している。
【0032】このレインフォース70は、上からモール
ディングする(overmoulding)方法により
製造され、あるいは、2重射出(bi−injecti
on)の方法で製造される。
【0033】図6及び7に示すレインフォース70’
は、外観上レインフォース70と異なっていない。事実
上異なる点は、硬質の材料Aが部分的に占有しているレ
インフォースの厚さの領域である、この硬質の材料Aは
レインフォースの内壁を形成し、これに対して、柔軟性
の材料Bはレインフォースの外壁を形成している。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラスチ
ック製スキー靴によれば、レインフォースの上部を靴の
内側の側面部に設け、外側の側面部をフリーにしたの
で、内側の側面部の硬度が外側の側面部の硬度よりも高
くなり、そのため、靴の外側の側面部の相対的な柔軟性
が、エッジフォールトを許容することができ、スキーの
外側のエッジグリッピングを向上させることができる。
即ち、スキーの外側にエッジグリップがあるとき、高速
でターンをする間等に、この方向において靴に確かな柔
軟性が持たせられるので、それだけ、エッジフォールト
が抑止され、スキーの外側のエッジグリッピングを向上
させることができることから、スキーの正確なコントロ
ールを確実にすることができるのである。
【0035】また、レインフォースの下部をカラーの結
合ポイントの後側に設けた場合には、靴の全幅の増加を
抑制することができるので、靴同士の接触による障害を
低減することができる。即ち、従来、知られているレイ
ンフォースは、特に靴の内側において、靴の全幅の増加
をもたらし、このような靴の全幅の増加は、ターンをし
ているときなど靴同士を接触し易くしてしまい、転倒を
引き起こす原因になるという問題があったが、本発明に
おいては、この欠点が除去され、例えば、方向変換する
ときやスラロームのフラッグにぶつかったときなど、靴
の相対的な動きを妨害するレインフォースの危険性を低
減することができる。
【0036】また、レインフォースの少なくとも上部を
カラーの内側の側面部に独占的に延設した場合には、脚
の力を確実に受けることができ、内側の側面部の力の伝
達を確実にすることができる。更に、レインフォースの
上部に後側支持舌片を備えた場合には、脚の後部支持の
機能が増大し、それだけ、脚を確実に保持できるという
効果がある。更にまた、レインフォースの下部をカラー
の両側面部に延設した場合には、該下部を2点支持でき
るので、レインフォースの下部の取り付けをより一層確
実にすることができる。
【0037】また、レインフォースを、異なった硬度の
複数の領域を備えて構成した場合には、レインフォース
の支持効果を調整することができ、そのため、脚からス
キーに対しての力の伝達をより一層確実にすることがで
きる。この場合、レインフォースを、均一の厚さを有
し、硬度が異なる2つの材料によって構成した場合に
は、カラーの厚さの増加をさほど生じさせないので、靴
の履き心地を損ねる事態を防止できる。
【0038】更に、硬度の高い材料を、レインフォース
の全厚さと等しい厚さの領域と、硬度の低い材料によっ
て補填された小さい厚さの領域とを備えた構成とした場
合には、硬度の調整の自由度が増し、即ち、レインフォ
ースの支持効果を調整する自由度を増すことができる。
【0039】更にまた、レインフォースが、硬度の低い
材料によって単独で構成された縁部を備えた場合には、
縁部に柔軟性を持たせることができるので、装着性が向
上させられる。この場合、レインフォースの下部を硬度
の低い材料のみで形成された部位を貫通する少なくとも
1つのリベットでカラーに固定するようにした場合に
は、柔軟性部材にリベットが取付けられるので、それだ
け保持性が向上させられる。
【0040】また、リベットを、シェルに挿通される構
成とした場合には、リベットを介して脚からの力をスキ
ーによりよく伝達することができ、競技靴等に極めて有
用になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係るレインフォースを
装着したプラスチック製スキー靴であって、側部からの
3/4視斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施例に係るプラスチック製ス
キー靴のレインフォースを示す図である。
【図3】本発明の第二の実施例に係るプラスチック製ス
キー靴のレインフォースを示す図である。
【図4】本発明の第三の実施例に係るプラスチック製ス
キー靴のレインフォースを示す図である。
【図5】本発明の第三の実施例に係るプラスチック製ス
キー靴のレインフォースを示す、図4中V−V線断面図
である。
【図6】本発明の第四の実施例に係るプラスチック製ス
キー靴のレインフォースを示す図である。
【図7】本発明の第四の実施例に係るプラスチック製ス
キー靴のレインフォースを示す、図6中VII−VII
線断面図である。
【符号の説明】 1 シェル 2 カラー 3 リベット 4,4’ レインフォース 5 リベット 6 バックル 8 挿通孔 9,10,11 穴 41,41’ 起立部 42,42’ タブ 43,43’ タブ 44,44’ 支持舌片 a カラーの軸 45’タブ 70,70’レインフォース 71 起立部 72 タブ 73 タブ 74 支持舌片 A 材料 B 材料 80 端縁部の領域 81,82,83,84,85 硬質の材料Aが占有す
る領域

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックの材料で形成されたスキー
    靴であって、基本的に、足とかかとを囲むシェル(1)
    と、このシェルに結合されカラー形状に形成されたカラ
    ー(2)と、脚周囲にカラーを締め付ける締め付け手段
    (6)と、スキーに対し脚の運動の良好な移動を確実に
    行なわせるための硬質のレインフォース(4,4’)と
    を備え、該レインフォース(4,4’,70,70’)
    は、カラー(2)に固定され、少なくとも上記カラーの
    軸(a)を含みかつ靴のかかとから前端に延びる略垂直
    な平面に関して非対称に形成され、カラーの後部に沿っ
    て延びるとともに、その上部(43,73)が主に靴の
    内側の側面部に設けられたことを特徴とするプラスチッ
    ク製スキー靴。
  2. 【請求項2】 上記レインフォースの下部(42,4
    2’,45’,72)は、少なくともカラーの内側の側
    面部に延設され、靴の全幅を増加させないために、カラ
    ーの結合ポイント(3)の後側に設けられたことを特徴
    とする請求項1記載のプラスチック製スキー靴。
  3. 【請求項3】 上記レインフォースの少なくとも上部
    は、カラーの内側の側面部に独占的に延設されたことを
    特徴とする請求項1または2記載のプラスチック製スキ
    ー靴。
  4. 【請求項4】 上記レインフォース(4,4’,70,
    70’)は、その上部に、上方に向けて延設された後側
    支持舌片(44,44’,74)を備えたことを特徴と
    する請求項1,2または3記載のプラスチック製スキー
    靴。
  5. 【請求項5】 上記レインフォースの下部(42’,4
    5’)は、カラーの両側面部に延設されたことを特徴と
    する請求項1,2,3または4記載のプラスチック製ス
    キー靴。
  6. 【請求項6】 上記レインフォース(70,70’)
    は、異なった硬度の複数の領域を備えたことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4または5記載のプラスチック製
    スキー靴。
  7. 【請求項7】 上記レインフォース(70,70’)
    は、基本的に、均一の厚さを有し、硬度が異なる2つの
    材料(A,B)によって構成されたことを特徴とする請
    求項6記載のプラスチック製スキー靴。
  8. 【請求項8】 上記硬度の高い材料(A)は、レインフ
    ォースの全厚さと等しい厚さの領域と、硬度の低い材料
    (B)によって補填された小さい厚さの領域とを備えた
    ことを特徴とする請求項7記載のプラスチック製スキー
    靴。
  9. 【請求項9】 上記レインフォース(70,70’)
    は、硬度の低い材料(B)によって単独で構成された縁
    部(80)を備えたことを特徴とする請求項8記載のプ
    ラスチック製スキー靴。
  10. 【請求項10】 上記レインフォースの下部(72)
    は、硬度の低い材料(B)のみで形成された部位を貫通
    する少なくとも1つのリベット(5)でカラーに固定さ
    れたことを特徴とする請求項9記載のプラスチック製ス
    キー靴。
  11. 【請求項11】 上記リベット(5)は、カラーのみに
    挿通されていることを特徴とする請求項10記載のプラ
    スチック製スキー靴。
  12. 【請求項12】 上記リベット(5)は、シェル(1)
    に挿通されていることを特徴とする請求項10記載のプ
    ラスチック製スキー靴。
JP33741894A 1994-12-28 1994-12-28 プラスチック製スキー靴 Ceased JPH08187103A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003513728A (ja) * 1999-11-17 2003-04-15 アトミック オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング スポーツ靴、特にスキー靴

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JP2003513728A (ja) * 1999-11-17 2003-04-15 アトミック オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング スポーツ靴、特にスキー靴

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