JPH08186988A - 静電アクチュエータ及びその制御方法 - Google Patents

静電アクチュエータ及びその制御方法

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JPH08186988A
JPH08186988A JP33948694A JP33948694A JPH08186988A JP H08186988 A JPH08186988 A JP H08186988A JP 33948694 A JP33948694 A JP 33948694A JP 33948694 A JP33948694 A JP 33948694A JP H08186988 A JPH08186988 A JP H08186988A
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phase
electrodes
electrode
mover
stator
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Withdrawn
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JP33948694A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tanaka
猛 田中
Tomoyuki Kikuta
知之 菊田
Daisuke Oba
大祐 大場
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子と移動子の間に発生する静電気による
吸引力、反発力により移動子を駆動する静電アクチュエ
ータにおいて、移動子に対する駆動力の向上により、作
動の安定性の確保と供給電圧の低減を図る 【構成】 絶縁層(19)に複数の電極(20a〜20
c)を配置してなる固定子(12)と、絶縁層(16)
に複数の電極(17a〜17c)を配置してなり、固定
子に対向して配置された移動子(11)とを備える。移
動子の電極に固定的に電圧を印加し、固定子の電極に極
性を切り替えて電圧を印加して移動子を駆動する。上記
固定子及び/又は移動子の電極の間隔を不均一とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンバイザ、ムーンル
ーフ、リアウインド等の遮光装置の動力源として好適に
使用される静電アクチュエータ及びその制御方法に関
し、詳しくは、固定子と移動子の間に発生する静電気に
よる吸引力、反発力により移動子を駆動する静電アクチ
ュエータにおいて、移動子に対する駆動力の向上によ
り、作動の安定性の確保と供給電圧の低減を図るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の静電アクチュエータとして、本
出願人は先に実願平5−42848号において、図18
に示す静電アクチュエータを提案した。この静電アクチ
ュエータの移動子1は、絶縁層2に多数の幅dが等しい
電極3a,3b,3c,・・・3a,3b,3c,・・
・を一定の間隔Pで配置し、これらの電極3a,3b,
3cのうち2つ置きに位置する電極3a,3b,3cを
相互に接続して3相(a相,b相,c相)とし、さらに
a相の電極3aとb相の電極3bを相互に接続してい
る。一方、固定子4は、絶縁層5に上記移動子1の電極
3a,3b,3cと等しい幅dの多数の電極6a,6
b,6c,・・・6a,6b,6c,・・・を、上記移
動子1の場合と等しい一定間隔Pで配置し、これらの電
極6a,6b,6cのうち2つ置きに位置する電極6
a,6b,6cを相互に接続して3相(U相,V相,W
相)としている。
【0003】移動子1を駆動する際には、図19に示す
ように、上記移動子1のa相,b相の電極3a,3bに
対して負(以下、“−”と表記する。)の高電圧を、c
相の電極3cに対しては正(以下、“+”と表記す
る。)の高電圧をそれぞれ固定的に印加する。
【0004】一方、固定子4には、“+”,“−”の2
種の高電圧を周期的に切り替えて印加する。すなわち、
上記図14に示すように、等時間間隔(時間α)の連続
する3つのステップS1,S2,S3からなるサイクル
Cを繰り返し、かつ、各相のサイクルCを1ステップ分
づつ位相をずらして固定子4の電極6a,6b,6cに
対して電圧を印加する。まず、U相の電極6aに対して
は、第1ステップS1は“+”、第2ステップS2は
“−”、第3ステップS3は“+”というパターンで高
電圧を印加する。また、V相の電極6b、W相の電極6
cに対しては、上記U相の電極3aよりもそれぞれ1ス
テップ分、2ステップ分だけ位相を進めて、同一パター
ンで高電圧を印加する。かかる高電圧の印加により、移
動子1の電極3a〜3cと固定子4の電極6a〜6cと
の間に静電気による吸引力、反発力が作用し、第1ステ
ップから第3ステップS1,S2,S3の各ステップ毎
に、移動子4は、上記電極3a〜3c,6a〜6cの間
隔Pの分だけ左側に移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記移動子1の電極3
a〜3cと固定子4の電極6a〜6cの間に作用する吸
引力、反発力は、電極3a〜3c、電極6a〜6cに対
して印加する電圧に比例し、電極3a〜3cと電極6a
〜6c間の距離の2乗に反比例する。また、これら電極
3a〜3cと電極6a〜6c間の吸引力、反発力による
移動子1に対する駆動力は、電極3a〜3c,6a〜6
c間に作用する力の合力の垂直分力が正の場合は、移動
子1と固定子4の間の摩擦力を無視できるため、電極3
a〜3c,6a〜6c間の作用する力の合力の水平分力
がそのまま駆動力となる。一方、上記合力の垂直分力が
負の場合は、下記の式(1)に示すように、水平分力か
ら垂直分力に摩擦係数μを乗じた値を引いたものが駆動
力となる。
【0006】 (駆動力)=(合力の水平分力)−(合力の垂直分力)*μ …(1)
【0007】起動時(図19中時刻t0)には、上記図
18に示すように、移動子1のa相の電極3aと固定子
4のU相の電極6a、移動子1のb相の電極3bと固定
子4のV相の電極6b、移動子1のc相の電極3cと固
定子4のW相の電極6cの位置がそれぞれ一致し、これ
らの電極3a〜3c、電極6a〜6c間の距離が最小と
なり、矢印F1で示すこれらの電極間に作用する力が最
大となる。一方、この時、上記組み合わせ以外の移動子
1の電極3a〜3cと固定子4の電極6a〜6cの間の
力(矢印F2,F3で示す。)は、上記矢印F1で示す
最大の力の1/10〜1/20程度である。上記矢印F
1で示す最大の力は、移動子1を固定子4に対して垂直
方向に吸引又は反発する方向に作用し、水平分力を持た
ない。そのため、起動時には移動子1に対する駆動力が
最小となる。
【0008】同様に、時刻t1には、移動子1のa相の
電極3aと固定子4のW相の電極6c、移動子1のb相
の電極3bと固定子4のU相の電極6a、移動子1のc
相の電極3cと固定子4のV相の電極6bの位置が一致
し、移動子4に対する駆動力が低下する。また、時刻t
2には、移動子1のa相の電極3aと固定子4のV相の
電極6b、移動子1のb相の電極3bと固定子4のW相
の電極6c、移動子1のc相の電極3cと固定子4のU
相の電極6aの位置が一致し、移動子4に対する駆動力
が低下する。さらに、時刻t3には移動子1の固定子4
に対する位置は、上記図18に示す起動時と同じである
ため、駆動力が低下する。
【0009】このように移動子1の各相の電極3a〜3
cと固定子4の電極6a〜6cの位置が同時に一致する
ことにより、移動子4に対する駆動力が低下する瞬間が
存在すると、電極3a〜3c、6a〜6cに対して供給
する電力を増加して移動子11が停止しないように駆動
力を確保する必要がある。また、このように移動子1に
対する駆動力が低下する時刻が存在すると、移動子4の
作動が不安定となる。
【0010】本発明は、上記静電アクチュエータにおけ
る問題に鑑み、起動時を含む駆動力低下時の最小駆動力
を増大し、作動の安定性の確保と供給電圧の低減を図る
ことを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1は、絶
縁層に複数の電極を配置してなる固定子と、絶縁層に複
数の電極を配置してなり、上記固定子に対向して配置さ
れた移動子とを備え、移動子の電極に固定的に電圧を印
加する一方、固定子の電極に極性を切り替えて電圧を印
加して移動子を駆動する静電アクチュエータであって、
上記固定子及び/又は移動子の電極の間隔を不均一とし
たことを特徴とする静電アクチュエータを提供するもの
である。
【0012】請求項2は、上記請求項1において、上記
固定子及び/又は移動子の電極の幅を不均一としたこと
を特徴とする静電アクチュエータを提供するものであ
る。
【0013】請求項3は、絶縁層に3相1組の電極を多
数配設した固定子と、絶縁層に3相1組の電極を多数配
設した移動子とを備え、上記移動子の各相の電極に固定
的に電圧を印加する一方、固定子の各相の電極に極性を
切り替えて電圧を印加して移動子を駆動する静電アクチ
ュエータであって、上記移動子の電極のうち少なくとも
1相の電極を、他の相の電極に対して位置をずらせたこ
とを特徴とする静電アクチュエータを提供するものであ
る。
【0014】請求項4は、絶縁層に3相1組の電極を多
数配設した固定子と、絶縁層に3相1組の電極を多数配
設した移動子とを備え、上記移動子の各相の電極に固定
的に電圧を印加する一方、固定子の各相の電極に極性を
切り替えて電圧を印加して移動子を駆動する静電アクチ
ュエータであって、上記移動子の電極のうち少なくとも
1相の電極を他の相の電極に対して位置をずらせて配置
すると共に、上記固定子の電極のうち少なくとも1相の
電極を他の相の電極に対して位置をずらせて配置したこ
とを特徴とする静電アクチュエータを提供するものであ
る。
【0015】請求項5は、絶縁層に3相1組の電極を多
数配設した固定子と、絶縁層に3相1組の電極を多数配
設した移動子とを備え、上記移動子の各相の電極に固定
的に電圧を印加する一方、固定子の各相の電極に極性を
切り替えて電圧を印加して移動子を駆動する静電アクチ
ュエータであって、上記固定子の電極のうち少なくとも
1相の電極を他の相の電極に対して位置をずらせて配置
したことを特徴とする静電アクチュエータを提供するも
のである。
【0016】請求項6は、請求項3から請求項5におい
て、上記固定子及び/又は移動子のうち少なくとも1層
の電極の幅を不均一としたことを特徴とする静電アクチ
ュエータを提供するものである。
【0017】請求項7は、絶縁層に3相1組の電極を多
数配設した固定子と、絶縁層に3相1組の電極を多数配
設した移動子とを備え、上記移動子の電極のうち少なく
とも1相の電極を他の相の電極に対して位置をずらせて
配置し、及び/又は上記固定子の電極のうち少なくとも
1相の電極を他の相の電極に対して位置をずらせて配置
した静電アクチュエータに対して、上記移動子の各相の
電極に対して固定的に電圧を印加する一方、上記固定子
の各相の電極に対して極性を切り替えて電圧を印加して
移動子を駆動し、同じ極性の電圧を印加した移動子の電
極の間に固定子の電極が位置したときに、この電極の極
性を切り替えると共に、移動子の電極のいずれかの相の
電極が固定子のいずれかの相の電極に一致したときに、
この電極の極性を切り替えることを特徴とする静電アク
チュエータの制御方法を提供するものである。
【0018】
【作用】本発明に係る静電アクチュエータでは、固定子
及び/又は移動子の電極の間隔を不均一としている。す
なわち、本発明の静電アクチュエータでは、移動子の電
極のうち少なくとも1相の電極を、他の相の電極に対し
て位置をずらせて配置し、及び/又は、固定子の電極の
うち少なくとも1相の電極を他の相の電極に対して位置
をずらせて配置している。そのため、本発明の静電アク
チュエータでは、移動子の各相の電極と固定子の電極の
位置が同時に一致することがなく、移動子に対する駆動
力の低下を抑制できる。
【0019】本発明に係る静電アクチュエータの制御方
法では、固定子と移動子の少なくとも一方において、少
なくとも1相の電極を他の相の電極に対して位置をずら
せて配置し、移動子の電極のいずれかの相の電極が固定
子のいずれかの相の電極に一致したときに、この電極の
極性を切り替えるため、移動子の各相の電極と固定子の
電極の位置が同時に一致することがなく、かつ、移動子
のいずれかの相の電極と固定子の電極の位置が一致して
も、この電極間には反発力が作用するため、移動子に対
する駆動力が低下を抑制できる。また、同じ極性の電圧
を印加した移動子の電極の間に固定子の電極が位置した
ときに、この電極の極性を切り替えるため、移動子の駆
動方向と反対方向に駆動力が作用するのを防止すること
ができる。
【0020】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて本発明に
ついて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の第1
実施例に係る静電アクチュエータを示している。この静
電アクチュエータは、移動子11、固定子12、制御手
段13、操作スイッチ14及び高電圧源15を備えてい
る。
【0021】移動子11は、誘電体からなる絶縁層16
を備え、細長い長方形状の複数の電極17a,17b,
17c,・・・17a,17b,17c・・・を絶縁層
16に配置している。これらの電極17a,17b,1
7cは2つ置きに位置する電極17a,17b,17c
毎に相互に接続して3相の(a相、b相,c相)とし、
さらにa相の電極17aとb相の電極17bを相互に接
続している。
【0022】上記移動子11の各相の電極17a,17
b,17cは、その幅dを等しく設定している。上記a
相の電極17a,17a,17a・・・相互間の間隔、
b相の電極17b,17b,17b,・・・の相互間の
間隔及びc相の電極17c,17c,17c・・・の相
互間の間隔はそれぞれ一定であり、かつ、これらの間隔
は同一である(間隔S)。移動子11のc相の各電極1
7cは、各相の電極17a,17b,17c相互間を等
しい間隔で配置する場合よりも、図中左側へ一定距離
(シフト量D1)だけずらした位置に配置している。こ
のシフト量D1は、移動子11のa相からc相の電極1
7a〜17cのいずれかの位置が、固定子12のU相か
らW相の電極20a〜20cのいずれかの位置と一致し
た時に、その電極17a〜17cと電極20a〜20c
の間の距離(対向電極間最小距離L)と等しく設定して
いる。ただし、シフト量D1は、上記対向電極間最小距
離Lと等しい距離に限定されるものではなく、この対向
電極間最小距離Lの1/3倍から3倍程度に設定すれば
よい。また、対向電極間最小距離Lは、電極表面の絶縁
層、帯電膜層の構成等により変化するため、シフト量D
1はそれらに応じて適宜選定すればよい。
【0023】第1実施例では、上記のようにc相の電極
17cを配置することにより、移動子11の各相の電極
17a,17b,17c相互間の間隔を不均一に設定し
ている。すなわち、a相の電極17aとb相の電極17
bの間隔をP1、b相の電極17bとc相の電極17c
の間隔をP2、c相の電極17cとa相の電極17aの
間隔をP3とすると、(P3>P1>P2)となってい
る。
【0024】上記移動子11の電極17a〜17cのう
ち、a相及びb相の電極17a,17bはリレーR1に
接続されている。このリレーR1は制御手段13からの
指令に応じてa側とb側に切り替えられ、a側に切り替
えられるとa相及びb相の電極17a、17bは高電圧
源15の“−”に接続され、b側に切り替えられるとこ
れらの電極17a,17bは電位“0”に接続される。
c相の電極17cはリレーR2に接続している。このリ
レーR2は、制御手段13からの指令に応じてa側とb
側に切り替えられ、a側に切り替えられるとc相の電極
17cは高電圧源15の“+”に接続され、b側に切り
替えられると、c相の電極17cは電位“0”に接続さ
れる。
【0025】上記固定子12は、絶縁層19を備え、細
長い長方形状の複数の電極20a,20b,20c・・
・20a,20b,20c・・・を絶縁層19に配置
し、2つ置きに位置する電極20a,20b,20c毎
に相互に接続して3相(U相,V相,W相)としてい
る。
【0026】上記固定子12の各相の電極20a,20
b,20cは、上記移動子11の電極17a,17b,
17cと等しい幅dとしている。上記U相の電極20
a,20a,20a・・・相互間の間隔、V相の電極2
0b,20b,20b,・・・の相互間の間隔及びW相
の電極20c,20c,20c・・・の相互間の間隔は
それぞれ一定であり、かつ、この間隔は上記移動子11
における間隔Sと同一である。また、各相の電極20
a,20b,20cの相互間を等しい間隔e(上記間隔
P1と等しい)で配置している。
【0027】上記固定子12の電極20a〜20cのう
ち、U相の電極20aをリレーR3に接続している。こ
のリレーR3は、制御手段13の指令に応じてc側とd
側とに切り替えられ、c側に切り替わるとU相の電極2
0aがリレーR6,R9側に接続され、d側に切り替わ
るとU相の電極20aは電位“0”に接続される。リレ
ーR6,R9はそれぞれ高電圧源15の“+”、“−”
と接続しており、上記制御手段13からの指令に応じて
U相の電極20aと高電圧源15の“+”側、“−”側
との間を連通、遮断する。
【0028】同様に、上記固定子12のV相の電極20
bをリレーR4に接続している。このリレーR4は、制
御手段13の指令に応じてc側とd側に切り替えられ、
c側に切り替わるとV相の電極20bはリレーR7,R
10側に接続され、d側に切り替わるとV相の電極20
bは電位“0”に接続される。リレーR7,R10はそ
れぞれ高電圧源15の“+”、“−”と接続しており、
上記制御手段13からの指令に応じてV相の電極20b
と高電圧源15の“+”側、“−”側との間を連通、遮
断する。
【0029】さらに、上記固定子12のW相の電極20
cをリレーR5に接続している。このリレーR5は、制
御手段13の指令に応じてc側とd側に接続され、c側
に接続されるとW相の電極20cはリレーR8,R11
側に接続され、d側に接続されるとW相の電極20cは
電位“0”に接続される。リレーR8,R11はそれぞ
れ高電圧源15の“+”、“−”と接続しており、上記
制御手段13からの指令に応じてW相の電極20cと高
電圧源15の“+”側、“−”側との間を連通、遮断す
る。
【0030】制御手段13は、上記リレーR1〜R11
を以下のように切り替えて、上記移動子11、固定子1
2の電極17a〜17c,20a〜20cに印加する電
圧の極性を変化させる。まず、移動子11の電極17
a,17b,17cの電位を“0”とするときには、制
御手段13は、リレーR1,R2をb側に切り替える。
また、移動子11のa相,b相の電極20a,20bに
“−”の電圧を印加するときには、制御手段13はリレ
ーR1をa側に切り替える。さらに、移動子11のc相
の電極17cに“+”の高電圧を印加するときには、リ
レーR2をa側に切り替える。
【0031】一方、固定子12の電極20a,20b,
20cに“+”の高電圧を印加するときには、制御手段
13はリレーR3〜R5をc側に切り替えると共に、リ
レーR6〜R8を連通し、リレーR9〜R11を遮断す
る。固定子12の電極20a,20b,20cに“−”
の高電圧を印加するときには、制御手段13はリレーR
6〜R8をc側に切り替えると共に、リレーR9〜R1
1を連通し、リレーR6〜R8を遮断する。固定子12
の電極20a,20b,20cの電位を“0”とする場
合には、制御手段13はリレーR3〜R5をd側に設定
する。
【0032】第1実施例では、制御手段13が上記リレ
ーR1〜R11を切り替えることにより、移動子11の
電極17a〜17cに固定的に電圧を印加する一方、固
定子12の電極20a〜20cに周期的に極性を切り替
えて高電圧を印加する。この第1実施例の静電アクチュ
エータでは、移動子11のc相の電極17cの位置をa
相、b相の電極17a,17bに対してずらせた位置に
配置して、電極17a〜17cの間隔を不均一としてい
るため、移動子11の各相の電極17a,17b,17
cが、同時に固定子12の電極20a,20b,20c
と位置が一致して電極17a〜17cと電極20a〜2
0cの距離が最小になることがない。よって第1実施例
の静電アクチュエータでは、移動子11に対する駆動力
の最小値を増大させることができる。
【0033】次に、図3に示す第2実施例について説明
する。上記移動子11の各相の電極17a〜17cは、
その幅dを等しく設定している。また、上記a相の電極
17a,17a,17a・・・相互間の間隔、b相の電
極17b,17b,17b,・・・の相互間の間隔及び
c相の電極17c,17c,17c・・・の相互間の間
隔はそれぞれ一定であり、かつ、これらの間隔は同一
(間隔S)である。
【0034】第2実施例では、各相の電極17a,17
b,17c相互間を等しい間隔で配置する場合よりも、
a相の電極17aを図中左側にシフト量D2だけずらし
た位置に配置している。また、c相の電極17cを図中
左側にシフト量D3だけずらした位置に配置している。
本実施例では、上記シフト量D2を対向電極間Lと等し
く設定し、シフト量D3を対向電極間距離Lの2倍に設
定している。ただし、シフト量D2及びシフト量D3の
値は、これに限定されるものではなく、上記のように絶
縁層、帯電層膜の構成に応じて適宜設定すればよい。
【0035】第2実施例では、a相及びc相の電極17
a,17cを上記のように配置することにより、移動子
11の各相の電極17a,17b,17c相互間の間隔
を不均一に設定している。すなわち、a相の電極17a
とb相の電極17bの間隔をP1、b相の電極17bと
c相の電極17cの間隔をP2、c相の電極17cとa
相の電極17aの間隔をP3とすると、(P3>P1>
P2)なる関係がある。第2実施例のその他の構成は上
記第1実施例と同一である。
【0036】第2実施例では、制御手段13が上記リレ
ーR1〜R11を切り替えることにより、図4に示すよ
うに移動子11及び固定子12の電極17a〜17c,
20a〜20cに高電圧を印加して移動子11を駆動す
る。図4中、時刻t0から時刻t1は、操作スイッチ14
は“停止”に設定されている。この移動子11の停止時
には、移動子11の電極17a〜17c及び固定子12
の電極20a〜20cの電位は“0”に設定されてい
る。
【0037】時刻t1から時刻t2は操作スイッチ14が
“移動”に設定されている。この間、移動子11のa
相、b相の電極17a,17bには“−”の高電圧を固
定的に印加し、c相の電極17cに“+”の高電圧を固
定的に印加する。一方、この時刻t1から時刻t2の間
は、固定子12のU相、V相及びW相の電極に対して周
期的に極性を切り替えて電圧を印加している。
【0038】上記固定子12のU相、V相及びW相の電
極20a〜20cに対する“+”と“−”の極性の切り
替えの1回のサイクルCは、等時間間隔(時間α)の連
続する3つのステップS1,S2,S3からなり、この
第1から第3ステップS1〜S3毎に、移動子11が固
定子12の電極20a〜20cの間隔e分だけ図中左側
に移動する。この第1から第3ステップS1〜S3は、
8つのさらに細かいステップからなり、1回のサイクル
の全体では、この細かいステップが24ある。また、U
相、V相及びW相の電極20a〜20cに対して、同一
パターンで極性を切り替えて電圧を印加しているが、V
相,W相に対してそれぞれ1ステップ分、2ステップ分
進めて極性を切り替えている。
【0039】U相の電極20aに対しては、上記第1ス
テップS1では、第1ステップS1の開始から4/8α
まで(移動子11が4/8e移動するまで)“−”の高
電圧を印加する。また、第1ステップS1の4/8αか
ら8/8αまで(移動子11が4/8eから8/8e移
動するまで)は、“+”の高電圧を印加する。次に、第
2ステップS2では、第2ステップS2の開始から6/
8αまで(移動子11が6/8e移動するまで)“−”
の高電圧を印加する。また、第2ステップS2の6/8
αから8/8αまで(移動子11が6/8eから8/8
eに移動するまで)は“+”の高電圧を印加する。さら
に、第3ステップS3では、第3ステップS3の開始か
ら7/8α(移動子11が7/8e移動するまで)
“+”の高電圧を印加し、7/8αから8/8αまで
“−”の高電圧を印加する。
【0040】V相の電極20bに対しては、上記のよう
にU相の電極20aよりも1ステップ分だけ位相を進め
て同一パターンで高電圧を印加するから、第1ステップ
S1では、6/8αまで“−”を印加し、6/8α以降
は“+”を印加する。第2ステップS2では、7/8α
まで“+”の高電圧を印加し、7/8α以降は“−”の
高電圧を印加する。第3ステップS3では4/8αまで
は“−”の高電圧を印加し、4/8α以降は“+”の高
電圧を印加する。
【0041】W相の電極20cに対しては、上記のよう
にU相の電極20aよりも2ステップ分だけ位相を進め
て同一パターンで電圧を印加するから、第1ステップS
1では、7/8αまで“+”の高電圧を印加し、7/8
α以降は“−”の高電圧を印加する。第2ステップS2
では、4/8αまで“−”の高電圧を印加し、4/8α
以降は“+”の高電圧を印加する。第3ステップS3で
は、6/8αまでは“−”の高電圧を印加し、6/8α
以降は“+”の高電圧を印加する。
【0042】図5(A)〜(I)は、上記のように電極
17a〜17c,20a〜20cに供給する電圧の極性
を切り替えた場合の第1ステップS1における移動子1
1の移動を1/8α毎に示している。まず、図5(A)
に示す0/8αでは、移動子11のb相の電極17bと
固定子12のV相の電極20bの位置が一致して、この
電極17bと電極20bの距離は最小(対向電極間最小
距離L)となっている。そのため、この電極17bと電
極20bの間に作用する電磁力は、移動子11を固定子
14に対して垂直方向に反発する方向に作用し水平分力
を持たない。しかし、移動子11のa相の電極17a
と、このa相の電極17aに最も近接して位置する固定
子12のU相の電極20bとの間には、移動子11を駆
動方向に反発する力が作用する。また、移動子11のc
相の電極17cと、このc相の電極17cに最も近接し
て位置する固定子12のW相の電極20cとの間にも移
動子11を駆動方向に反発する力が作用する。従って、
第1ステップS1の0/8α、すなわち起動時にも十分
な駆動力が得られる。
【0043】図5(B)で示す1/8αでは、上記a相
とU相、c相とW相間に作用する力に加えて、移動子1
1のb相の電極17bと固定子12のV相の電極20b
の間にも移動子11を駆動方向に反発する力が作用し、
移動子11に対する駆動力が一層大きくなる。図5
(C),(D)に示すように、2/8αも上記1/8α
と同様に移動子11の各相の電極17a,17b,17
cに、移動子11を駆動方向に反発する力が作用する。
【0044】図5(E),(F)に示すように、第1ス
テップS1の開始後4/8α〜5/8αとなると、b相
の電極17bとU相の電極20aとの距離が接近する。
第2実施例では、4/8αでU相の電極20aに印加す
る電圧を“−”から“+”に切り替えるため、このb相
の電極17bとU相の電極20aとの間には、移動子1
1を駆動方向に吸引する方向に力が作用する。一方、U
相の電極20aを“−”に切り替えることにより、a相
の電極17aとU相の電極20aの間には、移動子11
を駆動方向と反対方向に吸引する力が作用するが、この
力は上記b相の電極17bとU相の電極20aの間に作
用する力よりも小さいため、移動子11に対する駆動力
は増大する。
【0045】図5(G)に示すように、6/8αではc
相の電極17cとV相の電極20bの位置が一致して距
離が最小となる。第2実施例では、この6/8αにV相
の電極17bに印加する電圧の極性を“−”から“+”
に切り替える。このように電極20bに印加する電圧の
極性を切り替えることにより、c相の電極17cには移
動子11を垂直方向に反発する力が作用する。図5
(H)に示すように、7/8αでは、a相の電極17a
とW相の電極20cの距離が最小となる。第2実施例で
は、この7/8αにW相の電極20cに印加する電圧の
極性を“+”から“−”に切り替える。このようにa相
の電極20aに印加する電圧の極性を切り替えることに
より、移動子11を垂直方向に反発する力が作用する。
【0046】上記したように移動子11の電極17a〜
17cと、固定子12の電極20a〜20cの間に作用
する力の合力が正であれば、移動子11と固定子14の
間の摩擦の影響を無視し得るため、上記6/8α、7/
8αで移動子11の電極17a〜17cと固定子12の
電極20a〜20cの位置が一致した場合に、これらの
電極17a〜17c、20a〜20cが互いに反発する
ように電圧の極性を切り替えることにより、移動子11
に対する駆動力を増大させることができる。
【0047】図5(I)に示すように、8/8αでは、
b相の電極17bとU相の電極20aの距離が最小とな
る。第2実施例では、この8/8αにU相に印加する電
極20aの極性を“+”から“−”に切り替えるため、
b相の電極17bには移動子11を垂直方向に駆動する
力が作用する。なお、第2ステップS2及び第3ステッ
プS3における1/8α毎の移動子11の電極17a〜
17cと固定子12の電極20a〜20cの関係は、そ
れぞれ図6(A)〜(I)、図7(A)〜(I)に示す
通りである。
【0048】第2実施例では、移動子11のc相の電極
17cの及びc相の電極17aの位置を電極17a〜1
7cを等間隔で配置した場合の位置からずらせた位置に
配置して、電極17a〜17cの間隔を不均一としてい
るため、移動子11の各相の電極17a,17b,17
cが、同時に固定子12の電極20a,20b,20c
と位置が一致して電極17a〜17cと電極20a〜2
0cの距離が最小になることがない。また、第2実施例
では、上記図5から図7に示すように、移動子11の同
じ“−”の極性を固定的に印加する移動子11のa相の
電極17aとb相の電極17bの間に、固定子12のU
相からV相のいずれかの電極が位置した場合に(ステッ
プS1開始後4/8α経過時のU相の電極20a、ステ
ップS2開始後4/8α経過後のW相の電極20c、ス
テップS1開始後4/8α経過時のV相の電極20
b)、a相、b相の電極17a,17bと固定子の電極
20a〜20cの間に作用する力の水平分力が大きくな
るように固定子12の電極20a〜20cに印加する電
圧の極性を切り替えている。
【0049】さらに、第2実施例では、上記のように移
動子11のa相からc相の電極17a〜17cのいずれ
かが、固定子12のU相からV相の電極20a〜20c
のいずれかと位置が一致した場合に、その電極17a〜
17c,20a〜20cの間に反発力が作用するように
電圧の極性を切り替えている。よって、第2実施例の静
電アクチュエータでは、移動子の最小の駆動力を大幅に
増大させることができ、移動子11の作動が安定し、さ
らに、電極17a〜17c,20a〜20cに対して供
給する電圧を低減することができる。なお、図4から図
7では、移動子11が図中左側に移動する場合について
のみ説明しているが、移動子11が図中右側に移動する
場合にも、移動子11の各相の電極17a,17b,1
7cが、同時に固定子12の電極20a,20b,20
cと位置が一致して電極17a〜17cと電極20a〜
20cの距離が最小になることがないため、最小の駆動
力を大幅に増大して、移動子11の作動の安定化と供給
電圧の低減を図ることができる。
【0050】次に、図8に示す第3実施例について説明
する。この第3実施例は、移動子11の電極17a〜1
7cの間隔を不均一に設定し、かつ固定子12の電極2
0a〜20cの間隔も不均一に設定した実施例である。
上記移動子11の各相の電極17a,17b,17c
は、その幅dを等しく設定している。また、上記a相の
電極17a,17a,17a・・・相互間の間隔、b相
の電極17b,17b,17b,・・・の相互間の間隔
及びc相の電極17c,17c,17c・・・の相互間
の間隔はそれぞれ一定であり、かつ、これらの間隔は同
一である(間隔S)。しかし、各相の電極17a,17
b,17c相互間を等しい間隔で配置する場合よりも、
c相の電極17cを図中左側にシフト量D4だけ移動さ
せた位置に配置することにより、移動子11の各相の電
極17a,17b,17c相互間の間隔を不均一に設定
している。すなわち、a相の電極17aとb相の電極1
7bの間隔をP1、b相の電極17bとc相の電極17
cの間隔をP2、c相の電極17cとa相の電極17a
の間隔をP3とすると、(P3>P1>P2)なる関係
がある。
【0051】上記固定子12の各相の電極20a,20
b,20cは、その幅dを等しく設定し、U相の電極2
0a,20a,20a・・・相互間の間隔、V相の電極
20b,20b,20b,・・・の相互間の間隔及びc
相の電極20c,20c,20c・・・の相互間の間隔
はそれぞれ一定であり、かつ、これらの間隔は同一であ
る(間隔S)。しかし、固定子12の各相の電極20
a,20b,20c相互間を等しい間隔eで配置する場
合よりも、U相の電極20aを図中右側にD5だけずら
した位置に配置することにより、固定子12の各相の電
極20a,20b,20c相互間の間隔を不均一に設定
している。すなわち、U相の電極20aとV相の電極2
0bの間隔をQ1、V相の電極20bとW相の電極20
cの間隔をQ2(=e)、W相の電極20cとU相の電
極20aの間隔をQ3とすると(Q3>Q2>Q1)な
る関係がある。第3実施例のその他の構成は上記第1実
施例と同一である。
【0052】第3実施例では、制御手段13が上記リレ
ーR1〜R11を切り替えることにより、図9に示すよ
うに移動子11及び固定子12の電極17a〜17c,
20a〜20cに高電圧を印加して移動子11を駆動し
ている。図9中、時刻t0から時刻t1は、操作スイッチ
14は“停止”に設定されている。この移動子11の停
止時には、移動子11の電極17a〜17c及び固定子
12の電極20a〜20cの電位は“0”に設定されて
いる。
【0053】時刻t1から時刻t2は操作スイッチ14が
“移動”に設定されている。この間、移動子11のa
相、b相の電極17a,17bには“−”の高電圧を固
定的に印加し、c相の電極17cに“+”の高電圧を固
定的に印加する。一方、この時刻t1から時刻t2の間
は、固定子12のU相、V相及びW相の電極20a〜2
0cに対して周期的に極性を切り替えて電圧を印加して
いる。
【0054】U相の電極20aに対しては、上記第1ス
テップS1では、第1ステップS1の開始から3/8α
まで(移動子11が3/8e移動するまで)“−”の高
電圧を印加する。また、第1ステップS1の3/8αか
ら7/8αまで(移動子11が3/8eから7/8e移
動するまでの間)“+”の高電圧を印加する。第1ステ
ップS1の7/8αから8/8αまで(移動子11が7
/8eから8/8e移動するまでの間)は“−”の高電
圧を印加する。次に、第2ステップS2では、第2ステ
ップS2の開始から6/8αまで(移動子11が6/8
e移動するまで)“−”の高電圧を印加する。また、第
2ステップS2の6/8αから8/8αまで(移動子1
1が6/8eから8/8eに移動するまで)は“+”の
高電圧を印加する。
【0055】さらに、第3ステップS3では、第3ステ
ップS3の開始から7/8α(移動子11が7/8e移
動するまで)“+”の高電圧を印加し、7/8αから8
/8αまで“−”の高電圧を印加する。
【0056】V相の電極20bに対しては、上記のよう
にU相の電極20aよりも1ステップ分だけ位相を進め
て同一パターンで高電圧を印加している。また、W相の
電極20cに対しては、上記のようにW相の電極20a
よりも2ステップ分だけ位相を進めて同一パターンで高
電圧を印加している。図10(A)〜(I)は、上記の
ように電極17a〜17c,20a〜20cに供給する
電圧の極性を切り替えた場合の第1ステップS1におけ
る移動子11の移動を1/8α毎に示している。まず、
図10(A)に示す0/8αでは、移動子11のb相の
電極17bと固定子12のV相の電極20bが一致して
おり、この電極17bと電極20bの間に作用する電磁
力は、移動子11を垂直方向に反発する方向に作用し水
平分力がない。しかし、移動子11のa相の電極17a
と、このa相の電極17aに対して最短距離に位置する
固定子12のU相の電極20aとの間には移動子11を
駆動方向に反発する力が作用する。また、移動子11の
c相の電極17cと、このc相の電極17cに対して最
短距離に位置する固定子12のW相の電極20cとの間
にも移動子11を駆動方向に反発する力が作用する。従
って、この第1ステップS1の0/8α、すなわち起動
時にも十分な駆動力がある。
【0057】図10(B)で示す1/8αでは、上記a
相とV相、c相とW相間に作用する力に加えて、移動子
11のb相の電極17bと固定子12のV相の電極20
bの間にも移動子11を駆動方向に反発する力が作用
し、移動子11に対する駆動力が一層大きくなる。
【0058】図10(C)に示すように、2/8αにお
いても、上記1/8αと同様に、移動子11の各相の電
極17a,17b,17cに、移動子11を駆動方向に
反発する力が作用する。図10(D)に示すように、3
/8αでは、b相の電極17bは、U相の電極20aに
接近し、b相の電極17bとU相の電極20aの距離
は、b相の電極17bとU相の電極20cの距離よりも
小さくなる。そのため、第3実施例では、上記U相の電
極20aに印加する電圧の極性を“−”から“+”に切
り替えてb相の電極17aに対して移動子11を駆動方
向に吸引する力を作用させている。なお、U相の電極2
0aに対して印加する電圧を“+”としたことにより、
a相の電極17aとU相の電極20aの間には、移動子
11を駆動方向と反対の方向に吸引する力が作用する
が、この力は上記b相の電極17bとU相の電極20a
の間に作用する力よりも小さいため、上記U相の極性の
切替により移動子11の駆動力は向上する。
【0059】図10(E),(F),(G)で示すよう
に、移動子11の位置が4/8α〜6/8αでは、移動
子11の電極17a〜17cとこれらと最短距離に位置
する固定子12の電極20a〜20cの間に移動子11
を駆動方向に吸引する力が作用する。
【0060】図10(G)に示すように、6/8αでは
c相の電極17cとV相の電極20bの距離が最小とな
る。第2実施例では、この6/8αにV相の電極17b
に印加する電圧の極性を“−”から“+”に切り替える
ため、c相の電極17cには移動子11を垂直方向に反
発する力が作用する。図10(H)に示すように、7/
8αでは、a相の電極17aとW相の電極20cの距離
が最小となる。第3実施例では、この7/8αにW相の
電極20cに印加する電圧の極性を“+”から“−”に
切り替えるため、a相の電極17aには移動子11を垂
直方向に反発する力が作用する。
【0061】図10(I)に示すように、8/8αで
は、a相の電極17aとW相の電極20cの距離が最小
となる。第3実施例では、この8/8αにU相の電極2
0aの極性を“+”から“−”に切り替えるため、a相
の電極17aには移動子11を垂直方向に駆動する力が
作用する。なお、第2ステップS2及び第3ステップS
3における1/8α毎の移動子11の電極17a〜17
cと固定子12の電極20a〜20cの関係は、それぞ
れ図11(A)〜(I)、図12(A)〜(I)に示す
通りである。
【0062】この第3実施例では、移動子11のc相の
電極17cの位置をa相、b相の電極17a,17bに
対してずらせた位置に配置して、電極17a〜17cの
間隔を不均一とし、かつ、固定子12のU相の電極20
aの位置をずらせた位置に位置して、電極20a〜20
cの間隔を不均一としている。そのため、移動子11の
各相の電極17a,17b,17cが、同時に固定子1
2の電極20a,20b,20cと位置が一致して電極
17a〜17cと電極20a〜20cの距離が最小にな
ることがない。また、第3実施例では、上記図10から
図11に示すように、移動子11の同じ“−”の極性を
固定的に印加する移動子11のa相の電極17aとb相
の電極17bの間に、固定子12のU相からV相のいず
れかの電極が位置した場合に(ステップS1開始後3/
8α経過時のU相の電極20a、ステップS2開始後3
/8α経過後のW相の電極20c、ステップS1開始後
3/8α経過時のV相の電極20b)、a相、b相の電
極17a,17bと固定子の電極20a〜20cの間に
作用する力の水平分力が大きくなるように固定子12の
電極20a〜20cに印加する電圧の極性を切り替え
る。
【0063】さらに、第2実施例では、上記のように移
動子11のa相からc相の電極17a〜17cのいずれ
かが、固定子12のU相からV相の電極20a〜20c
のいずれかと位置が一致した場合に、その電極17a〜
17c,20a〜20cの間に反発力が作用するように
電圧の極性を切り替える。よって、第3実施例の静電ア
クチュエータでは、移動子の最小の駆動力を大幅に増大
させることができ、移動子11の作動が安定し、さら
に、電極17a〜17c,20a〜20cに対して供給
する電圧を低減することができる。
【0064】次に、図13に示す本発明の第4実施例に
ついて説明する。この第4実施例では、移動子11の電
極17a〜17c及び固定子12の電極20a〜20c
の間隔を不均一とすると共に、移動子11及び固定子1
2の電極17a〜17c,20a〜20cの幅を不均一
としている。
【0065】移動子11では、電極17a〜17cの幅
及び電極17a〜17c相互間の間隔を上記第1から第
3実施例における電極17a〜17cの幅dと等しく設
定した場合を基準として、以下のように電極17a〜1
7c,20a〜20cの幅及び間隔を設定している。ま
ず、各電極17a〜17cの幅は、a相の電極17aの
幅d1を1.2d、b相の電極17bの幅d2を1.0
d、c相の電極17cの幅d3を1.1dに設定してお
り、a相の電極17a、c相の電極17c、b相の電極
17bの順で電極の幅を大きく設定している。また、各
電極17a〜17c相互間の間隔は、a相の電極17a
とb相の電極17bの間隔P1を0.8d、b相の電極
17bとc相の電極17cの間隔P2を0.9d、c相
の電極17cとa相の電極17aの間隔P3を1.0d
に設定しており、(P1<P2<P3)なる関係があ
る。
【0066】固定子12の電極20a〜20cの幅及び
間隔は、上記移動子11の電極17a〜17cの幅及び
間隔を、図13中左右方向に180°反転させたときの
状態に設定している。すなわち、各電極20a〜20c
の幅は、U相の電極20aの幅d1’を1.2d、V相
の電極20bの幅d2’を1.1d、W相の電極20c
の幅d3’を1.0dに設定しており、U相の電極20
a、V相の電極20b、W相の電極20cの順で幅を大
きく設定している。また、各電極20a〜20c相互間
の間隔は、U相の電極20aとV相の電極20bの間隔
Q1’を1.0d、V相の電極20bとW相の電極20
cの間隔Q2’を0.9d、W相の電極20cとV相の
電極20aの間隔Q3’を0.8dに設定しており、
(Q3’<Q2’<Q1’)なる関係がある。
【0067】この第4実施例では、図14(A)〜
(D)、図15(A)〜(D)、図16(A)〜(D)
は、第4実施例において、移動子11が図中左方向に移
動する場合の移動子11の電極17a〜17cと固定子
12の電極20a〜20cの関係を示している。この図
14(A)〜(D)及び図15(A)〜(D)に示すよ
うに、第4実施例では、移動子11及び固定子12の電
極17a〜17c,20a〜20cの幅及び間隔を不均
一に設定しているため、移動子11の電極17a〜17
cのいずれか一つが固定子12の電極20a〜20cい
ずれか一つと位置が一致した時には、移動子11の他の
電極17a〜17cが固定子12の電極20a〜20c
と位置が一致することがない。例えば、移動子11が図
14(D)に示す位置にあるとき、移動子11のc相の
電極17cと固定子12のV相の電極20bの位置が一
致して電極17cと電極20a間の距離が最小になって
いるが、この場合移動子11のa相の電極17a、b相
の電極17bと固定子12のU相の電極20a、V相の
電極20cとは位置が一致していない。よって、この第
4実施例の静電アクチュエータでは、移動子11に対す
る駆動力の最小値を増大させることができる。
【0068】また、第4実施例では、図17(A),
(B)に示すように、移動子11の電極17a,17
b,17cのうちの一つ(図17(A),(B)の例で
は、b相の電極17b)が固定子12の電極20a〜2
0cのうちの一つ(図17(A),(B)の例では、V
相の電極20b)との位置が一致したときに、これらの
電極(電極17bと電極20b)が互いに反発するよう
に電圧の極性を切り替えている。また、第4実施例で
は、図17(C),(D)に示すように、固定子12の
電極20a〜20cのうちの一つ(図17(C),
(D)の例では、W相の電極20c)が、移動子11の
電極17a〜17cうちの二つ(図17(C),(D)
の例では、a相の電極17aとb相の電極17b)の中
央位置となったときに、固定子12の電極(電極20
c)と移動子11の電極(電極17a,17b)の間に
作用する吸引力、反発力が作用するように電圧の極性を
切り替える。第4実施例では、このように電圧の極性を
切り替えることによっても、移動子11に対する駆動力
の最小値を増大させている。
【0069】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実
施例では、移動子11の電極17a〜17cのみ、ある
いは移動子11の電極17a〜17cと固定子12の電
極20a〜20cの両方の配列を不均一とする構成とし
ているが、固定子12の電極20a〜20cの配列のみ
を不均一としてもよい。この場合も、移動子11の電極
17a〜17cが同時に固定子12の電極20a〜20
cと最短距離とはならないため、移動子11の駆動力を
大幅に増大させることができ、移動子11の作動が安定
し、供給電圧を低減することができる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る静電アクチュエータでは、固定子と移動子の少な
くとも一方において、少なくとも1相の電極を他の相の
電極に対して位置をずらせて配置しているため、移動子
の各相の電極が、同時に固定子の電極と位置が一致し
て、移動子の各相の電極と固定子の電極の距離が同時に
最小になることがない。よって、本発明の静電アクチュ
エータでは、移動子の最小の駆動力を大幅に増大させる
ことができ、移動子の作動が安定し、さらに、電極に対
して供給する電圧を低減することができる。
【0071】また、本発明に係る静電アクチュエータの
制御方法では、固定子と移動子の少なくとも一方におい
て、少なくとも1相の電極を他の相の電極に対して位置
をずらせて配置し、移動子の電極のいずれかの相の電極
が固定子のいずれかの電極と一致したときに、この電極
の極性を切り替えるため、移動子の各相の電極と固定子
の電極の位置が同時に一致することがなく、かつ、移動
子のいずれかの相の電極の位置が固定子の電極の位置と
一致しても、この電極間には反発力が作用する。また、
同じ極性の電圧を印加した移動子の電極の間に固定子の
電極が位置したときに、この電極の極性を切り替えて、
移動子の移動方向と反対方向に駆動力が作用するのを防
止している。よって、本発明の静電アクチュエータの制
御方法では、移動子の最小の駆動力を大幅に増大させる
ことができ、移動子の作動が安定し、さらに、電極に対
して供給する電圧を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る静電アクチュエー
タを示す概略図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 第2実施例に係る静電アクチュエータを示す
要部拡大図である。
【図4】 第2実施例に係る静電アクチュエータに対す
る電圧の印加を示す波形図である。
【図5】(A)〜(I)は、第2実施例の作動を説明す
るための概略図である。
【図6】(A)〜(I)は、第2実施例の作動を説明す
るための概略図である。
【図7】(A)〜(I)は、第2実施例の作動を説明す
るための概略図である。
【図8】 本発明の第3実施例を示す概略図である。
【図9】 第3実施例に係る静電アクチュエータに対す
る電圧の印加を示す波形図である。
【図10】 (A)〜(I)は、第3実施例の作動を説
明するための概略図である。
【図11】 (A)〜(I)は、第3実施例の作動を説
明するための概略図である。
【図12】 (A)〜(I)は、第3実施例の作動を説
明するための概略図である。
【図13】 本発明の第4実施例に係る静電アクチュエ
ータを示す要部拡大図である。
【図14】 (A)〜(D)は、第4実施例の作動を説
明するための概略図である。
【図15】 (A)〜(D)は、第4実施例の作動を説
明するための概略図である。
【図16】 (A)〜(D)は、第4実施例の作動を説
明するための概略図である。
【図17】 (A)〜(D)は、第4実施例における電
圧の極性の切替を説明するための概略図である。
【図18】 従来の静電アクチュエータの一例を示す概
略図である。
【図19】 図18の静電アクチュエータへの電圧の印
加を示す波形図である。
【符号の説明】
11 移動子 12 固定子 13 制御手段 14 操作スイッチ 15 高電圧源 17a〜17c,20a〜20c 電極 R1〜R11 リレー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層に複数の電極を配置してなる固定
    子と、 絶縁層に複数の電極を配置してなり、上記固定子に対向
    して配置された移動子とを備え、移動子の電極に固定的
    に電圧を印加する一方、固定子の電極に極性を切り替え
    て電圧を印加して移動子を駆動する静電アクチュエータ
    であって、 上記固定子及び/又は移動子の電極の間隔を不均一とし
    たことを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 上記固定子及び/又は移動子の電極の幅
    を不均一としたことを特徴とする請求項1に記載の静電
    アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 絶縁層に3相1組の電極を多数配設した
    固定子と、絶縁層に3相1組の電極を多数配設した移動
    子とを備え、上記移動子の各相の電極に固定的に電圧を
    印加する一方、固定子の各相の電極に極性を切り替えて
    電圧を印加して移動子を駆動する静電アクチュエータで
    あって、 上記移動子の電極のうち少なくとも1相の電極を、他の
    相の電極に対して位置をずらせたことを特徴とする静電
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 絶縁層に3相1組の電極を多数配設した
    固定子と、絶縁層に3相1組の電極を多数配設した移動
    子とを備え、上記移動子の各相の電極に固定的に電圧を
    印加する一方、固定子の各相の電極に極性を切り替えて
    電圧を印加して移動子を駆動する静電アクチュエータで
    あって、 上記移動子の電極のうち少なくとも1相の電極を他の相
    の電極に対して位置をずらせて配置すると共に、 上記固定子の電極のうち少なくとも1相の電極を他の相
    の電極に対して位置をずらせて配置したことを特徴とす
    る静電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 絶縁層に3相1組の電極を多数配設した
    固定子と、絶縁層に3相1組の電極を多数配設した移動
    子とを備え、上記移動子の各相の電極に固定的に電圧を
    印加する一方、固定子の各相の電極に極性を切り替えて
    電圧を印加して移動子を駆動する静電アクチュエータで
    あって、 上記固定子の電極のうち少なくとも1相の電極を他の相
    の電極に対して位置をずらせて配置したことを特徴とす
    る静電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 上記固定子及び/又は移動子のうち少な
    くとも1層の電極の幅を不均一としたことを特徴とする
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の静電アク
    チュエータ。
  7. 【請求項7】 絶縁層に3相1組の電極を多数配設した
    固定子と、絶縁層に3相1組の電極を多数配設した移動
    子とを備え、 上記移動子の電極のうち少なくとも1相の電極を他の相
    の電極に対して位置をずらせて配置し、及び/又は上記
    固定子の電極のうち少なくとも1相の電極を他の相の電
    極に対して位置をずらせて配置した静電アクチュエータ
    に対して、 上記移動子の各相の電極に対して固定的に電圧を印加す
    る一方、 上記固定子の各相の電極に対して極性を切り替えて電圧
    を印加して移動子を駆動し、 同じ極性の電圧を印加した移動子の電極の間に固定子の
    電極が位置したときに、この電極の極性を切り替えると
    共に、移動子の電極のいずれかの相の電極が固定子のい
    ずれかの相の電極に一致したときに、この電極の極性を
    切り替えることを特徴とする静電アクチュエータの制御
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08186987A (ja) * 1994-12-29 1996-07-16 Asmo Co Ltd 静電アクチュエータ
US7504758B2 (en) 2005-10-27 2009-03-17 Alps Electric Co., Ltd. Electrostatic actuator and method for driving electrostatic actuator
JP2012110178A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Seiko Epson Corp 発電装置及び電子機器

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