JP3222319B2 - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JP3222319B2
JP3222319B2 JP14307794A JP14307794A JP3222319B2 JP 3222319 B2 JP3222319 B2 JP 3222319B2 JP 14307794 A JP14307794 A JP 14307794A JP 14307794 A JP14307794 A JP 14307794A JP 3222319 B2 JP3222319 B2 JP 3222319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサンバイザ、ムーンルー
フ、リアウィンド等の動力源として好適に使用される静
電アクチュエータに関し、詳しくは、固定子と固定子に
対向して配置した移動子の間に発生させた静電気による
吸引力、反発力により移動子を駆動する静電アクチュエ
ータにおいて、移動子を駆動する出力の向上に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の静電アクチュエータとし
ては、例えば特開平3−27783号に、図9に示すよ
うな静電アクチュエータが開示されている。
【0003】この静電アクチュエータは、金属体1aと
絶縁層1bを交互に等間隔で配置した移動子1と、この
移動子1の両側に配置した固定子2,2を備えている。
この固定子2は、絶縁層3の表面に等間隔で配置した電
極4を備え、これらの電極4を相互に接続して3相(R
相,S相,T相)としている。この3相に印加する電圧
の極性は、図10に示すように、正(以下、“+”と表
記する。)、電位が0(以下、“0”と表記する。)及
び負(以下、“−”と表記する。)の3種間で切り替え
られ、移動子1の金属体1aと電極4の間に生じる吸引
力、反発力により移動子1が固定子2に対して移動す
る。
【0004】また、本出願人に係る特願平5−4284
8号では、図11に示すような静電アクチュエータが開
示されている。この図11の静電アクチュエータでは、
固定子6は、絶縁層7の表面に等間隔で配置した多数の
電極8a,8b,8c・・・8a,8b,8c・・・8
a,8b,8cを備え、これらの電極8a〜8cのうち
二つおきに位置する各電極8a〜8cを相互に接続して
3相(A相,B相,C相)としている。上記固定子6の
電極8a〜8cに印加する電圧の極性は、図12で示す
ように、“+”と“−”の2種間で切り替える。また、
移動子9も、絶縁層10の表面に多数の電極11a,1
1b,11c・・・11a,11b,11c・・・11
a,11b,11cを備え、これらの電極11a〜11
cのうち二つおきに位置する各電極11a〜11cを相
互に接続して3相(a相,b相,c相)とし、さらにb
相とc相を接続してbc相としている。また、a相の電
極11aに“+”の高電圧を固定的に印加する一方、b
c相の電極11b,11cには“−”の高電圧を固定的
に印加しており、移動子9の電極11a〜11cと固定
子6の電極8a〜8cとの間に生じる吸引力、反発力に
より、移動子9は固定子6に対して浮上した状態で移動
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図9に示
す静電アクチュエータでは、固定子2の電極4に対して
印加する電極の極性が“0”となる場合があり、この時
は、電極4と移動子1の金属体1aの間に吸引力、反発
力が生じない。そのため、この静電アクチュエータで
は、移動子1に対する十分な駆動力を得ることができな
い。
【0006】また、図9の静電アクチュエータでは、上
記のように移動子1には電圧を印加しておらず、移動子
1の金属体1aが固定子2の電極4と反対の極性に帯電
するまでは電極4に印加する電圧の極性を切り替えるこ
とができない。そのため、この静電アクチュエータで
は、移動子1を高速で移動させるのは困難である。
【0007】さらに、この静電アクチュエータでは、3
相とした固定子2の電極4に対して“+”“0”“−”
の3種類の極性の電圧を印加するため、極性を切り替え
るためのリレーが多数個必要である。そのため、この静
電アクチュエータは構造が複雑であると共に、コストが
高いという問題がある。
【0008】一方、上記図11に示す特願平5−428
48号に係る静電アクチュエータでは、固定子6の電極
8a〜8cに印加する電圧の極性は“+”と“−”の2
種類であり、電極8a〜8c,11a〜11cの極性が
“0”となる場合がないため、上記図10のアクチュエ
ータと比較して移動子9に対して高い駆動力を付与する
ことができると共に、極性を切り替えるために必要なリ
レーの個数も少ない。また、この静電アクチュエータで
は、移動子9にも電極11a〜11cを設けて固定的に
電圧を印加しているため、上記図9の静電アクチュエー
タと比較して移動子9を高速で移動させることが可能で
ある。
【0009】しかし、この静電アクチュエータでは、上
記図12に示すように、固定子6に印加される電圧の極
性は、1回の周期Tの3分の2が“+”で残りの3分の
1が“−”であり、“+”である時間は“−”である時
間よりも長い。また、絶縁層7は、一般に誘電体により
形成されている。そのため、この静電アクチュエータで
は、固定子6の絶縁層7が“−”に帯電する傾向があ
り、移動子9に対する駆動力が低下する原因となる。
【0010】本発明、上記のような従来の静電アクチュ
エータにおける問題を解決するためになされたものであ
って、簡易な構成で固定子の絶縁層の帯電を防止し、移
動子に対する駆動力の向上を図ることを目的としてなさ
れたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1は、絶
縁層の表面に複数の電極を配設した固定子と、絶縁層の
表面に複数の電極を配設し、上記固定子に対して対向し
て配置した移動子とを備え、上記移動子の電極に対して
正または負の電圧を固定的に印加すると共に、固定子の
電極に対して正または負の電圧を極性を切り替えて印加
し、移動子を所望の方向に移動させる吸引力と反発力を
発生させる構成とした静電アクチュエータにおいて、上
記移動子の停止時に固定子の電極の電位を0とする手段
を備えることを特徴とする静電アクチュエータを提供す
るものである。
【0012】請求項2は、上記請求項1において、上記
移動子の停止後、移動子および固定子の電極に正または
負のいずれかの電圧を所定時間固定的に印加した後、固
定子および移動子の電極の電位を0とする手段を備える
ことを特徴としている。
【0013】請求項3は、上記請求項1において、上記
移動子の停止後、移動子および固定子の電極に正または
負のいずれかの電圧を所定時間固定的に印加した後、固
定子および移動子の電極の電位を0とすると共に、移動
子の移動開始時に、上記停止時に固定子の電極に所定時
固定的に印加する電圧と逆の極性の電圧を、固定子の電
極に所定時間印加する手段を備えることを特徴としてい
る。
【0014】請求項4は、絶縁層の表面に複数の電極を
配設した固定子と、絶縁層の表面に複数の電極を配設
し、上記固定子に対して対向して配置した移動子とを備
え、上記移動子の電極に対して正または負の電圧を固定
的に印加する一方、固定子の電極に対して正または負の
電圧を極性を切り替えて印加し、移動子を所望の方向に
移動させる吸引力と反発力を発生させる構成とした静電
アクチュエータにおいて、上記移動子の駆動中に、所定
時間間隔で所定時間の間、固定子の電極の電位を0とす
る手段を備えることを特徴とする静電アクチュエータを
提供するものである。
【0015】請求項5は、絶縁層の表面に複数の電極を
配設した固定子と、絶縁層の表面に複数の電極を配設
し、上記固定子に対して対向して配置した移動子とを備
え、上記移動子の電極に対して正または負の電圧を固定
的に印加する一方、固定子の電極に対して正または負の
電圧を極性を切り替えて印加し、移動子を所望の方向に
移動させる吸引力と反発力を発生させる構成とした静電
アクチュエータにおいて、上記移動子の駆動中に固定子
の電極に対して印加する電圧の極性のうち、印加する回
数の多い極性と逆の極性の電圧を所定時間間隔で所定時
間印加する手段を備えることを特徴とする静電アクチュ
エータを提供するものである。
【0016】
【作用】請求項1の静電アクチュエータでは、移動子の
停止時に固定子の電極の電位を0とするため、固定子の
絶縁層が正または負に帯電するのを防止することができ
る。
【0017】請求項2の静電アクチュエータでは、移動
子の停止時に固定子の電極の電位を0とするため、固定
子の絶縁層が正または負に帯電するのを防止でき、しか
も移動子の停止時に、固定子及び移動子の電極に所定時
間固定的に電圧を印加するため、移動子を確実に所定の
位置に停止させることができる。
【0018】請求項3の静電アクチュエータでは、移動
子を確実に所定の位置に停止させることができると共
に、移動子の移動、停止を頻繁に繰り替え場合にも、移
動子の絶縁層の帯電を確実に防止することができる。
【0019】請求項4の静電アクチュエータでは、移動
子の駆動中に、所定時間間隔で所定時間の間、固定子の
電極の電位を0とするため、固定子の絶縁層が正または
負に帯電するのを防止することができる。
【0020】請求項5の静電アクチュエータでは、移動
子の駆動中に固定子の電極に対して印加する電圧の極性
のうち、印加する回数の多い極性と逆の極性の電圧を所
定時間間隔で所定時間印加する構成としているため、固
定子の絶縁層が帯電するのを防止することができる。
【0021】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて、本発明
について詳細に説明する。図1は、第1実施例に係る静
電アクチュエータを示している。この静電アクチュエー
タは、移動子21、固定子22、制御手段23および操
作スイッチ24を備えている。
【0022】上記移動子21は、誘電体からなる絶縁層
26の表面に電極27a,27b,27c・・・27
a,27b,27c・・・27a,27b,27cを等
間隔で配置してなり、二つおきに位置する各電極27
a,27b,27cを相互に接続して3相としている。
また、この3相のうち、2相(電極27b,27c)を
相互に接続して1相としている。すなわち、本実施例で
は、移動子21の電極27a〜27cを、S相(電極2
7a)とT相(電極27b,27c)の2相としてい
る。
【0023】上記移動子21の電極27a〜27cのう
ち、上記S相の電極27aをリレーR1に接続してい
る。このリレーR1は、制御手段23からの指令に応じ
てa側とb側に切り替えられ、a側に切り替えると電極
27aは“+”に接続され、b側に切り替えると、電極
27aは“0”に接続される。同様に、T相の電極27
b,27cは、リレーR2に接続している。このリレー
R2は、制御手段23からの指令に応じてa側とb側に
切り替えられ、a側に切り替えると電極27b,27c
は“−”に接続され、b側に切り替えると、電極27
b,27cは“0”に接続される。
【0024】上記固定子22は、誘電体からなる絶縁層
29の表面に等間隔で配置した多数の電極30a,30
b,30c・・・30a,30b,30c・・・30
a,30b,30cを備え、これらの電極30a〜30
cのうち二つおきに位置する各電極30a〜30cを相
互に接続して3相(U相,V相,W相)としている。
【0025】上記固定子22の電極30a〜30cのう
ち、上記U相の電極30aをリレーR3に接続してい
る。このリレーR3は、制御手段23の指令に応じて、
c側とd側に切り替えられ、c側に切り替えると電極3
0aはリレーR6,R9側に接続され、d側に切り替え
ると電極30aは“0”に接続される。これらリレーR
6,R9はそれぞれ高電圧源25の“+”、“−”に接
続しており上記制御手段23からの指令に応じてU相の
電極30a側と高電圧源25の“+”側、“−”側との
間を連通、遮断する。
【0026】同様に、V相の電極30bをリレーR4に
接続している。このリレーR4は、制御手段23の指令
に応じて、c側とd側に切り替えられ、c側に切り替え
ると電極30bはリレーR7,R10側に接続され、d
側に切り替えると電極30bは“0”に接続される。こ
れらリレーR7,R10はそれぞれ高電圧源25の
“+”側、“−”側に接続しており上記制御手段23か
らの指令に応じてV相の電極30b側と高電圧源25の
“+”側、“−”側との間を連通、遮断する。
【0027】さらに、固定子22のW相の電極30cを
リレーR5に接続している。このリレーR5も、制御手
段23の指令に応じて、c側とd側に切り替えられ、c
側に切り替えると電極30cはリレーR8,R11側に
接続され、d側に切り替えると電極30cは“0”に接
続される。これらのリレーR8,R11はそれぞれ高電
圧源25の“+”側、“−”側に接続しておりW相の電
極30c側と高電圧源25の“+”側、“−”側との間
を連通、遮断する。
【0028】なお、上記リレーR1〜R11は、耐電圧
数100Vであって、応答時間が数10ms程度、切替
え電流容量が数100mA程度の安価な仕様のリレーが
用いられる。
【0029】制御手段23は、上記リレーR1〜R11
を以下のように切り替えて、上記移動子21、固定子2
2の電極27a〜27c,30a〜30cに印加する電
圧の極性を切り替える構成としている。
【0030】まず、移動子21の電極27a,27b,
27cの電位を“0”とする場合には、制御手段23
は、上記リレーR1,R2をb側に切り替える。また、
移動子21のS相の電極27aに“+”の高電圧を印加
するときには、制御手段23はリレーR1をa側に切り
替える。さらに、移動子21のT相の電極27b,27
cに“−”の高電圧を印加するときには、リレーR2を
a側に切り替える。
【0031】固定子22の電極30a,30b,30c
に“+”の高電圧を印加する場合には、制御手段23
は、リレーR3〜R5をc側に切り替えると共に、リレ
ーR6〜R8を連通、リレーR9〜R11を遮断する。
さらに、固定子22の電極30a,30b,30cに
“−”の高電圧を印加する場合には、制御手段23は、
リレーR3〜R5をc側に切り替えると共に、リレーR
6〜R8を遮断、リレーR9〜R11を連通する。さら
に、固定子22の電極30a,30b,30cの電位を
“0”とする場合には、制御手段23はリレーR3〜R
5をd側に切り替える。
【0032】操作スイッチ24は、手動で“停止”、
“右側へ移動”および“左側へ移動”の3位置に設定す
ることができ、この操作スイッチ24の設定に応じて上
記制御手段23がリレーR1〜R11の切り替えを行
う。ただし、操作スイッチ24は、手動スイッチに限定
されるものではく、例えば、他の機器からの指令により
自動的に上記3位置のいずれかに設定されるものであっ
てもよい。
【0033】次に、第1実施例の作動について説明す
る。図2中、時刻t0〜時刻t1は、操作スイッチ24は
“停止”に設定されている。この移動子21が停止して
いる時には、リレーR1,R2はb側、リレーR3〜R
5はd側に切り替えられ、移動子21の電極27a〜2
7cおよび固定子22の電極30a〜30cに対して印
加される電圧の極性は“0”となる。
【0034】時刻t1〜時刻t2の間は、操作スイッチ2
4が“右側へ移動”に設定されている。このとき、移動
子21のS相の電極27aには“+”の高電圧が固定的
に印加され、移動子21のT相の電極27b,27cに
は“−”の高電圧が固定的に印加される。
【0035】また、この時刻t1〜時刻t2の間には、固
定子22のU相、V相およびW相の電極30a〜30c
は、以下のように“+”と“−”の間で周期的に極性が
切り替えられる。
【0036】まず、第1実施例では、上記固定子22に
対する“+”と“−”の極性の切り替えの1つの周期T
は、3つのステップS1,S2,S3からなる。すなわ
ち、1つの周期Tを0゜〜360゜とすると、周期Tは
0゜〜120゜の第1ステップS1、120゜〜240
゜の第2ステップS2および240゜〜360゜の第3
ステップS3からなる。また、U相、V相、W相に対し
ては、同一のパターンで“+”、“−”の極性を切り替
えているが、V相、W相は、U相に対してそれぞれ12
0゜、240゜遅れで極性を切り替えている。
【0037】第1ステップS1(0゜〜120゜)で
は、U相:“+”、V相:“+”、W相:“−”とす
る。このとき、図3(A)に示すように、移動子21に
対して固定子22から浮上するように反発力が作用する
と共に、右方向に移動させる反発力、吸引力が作用す
る。
【0038】第2ステップ(120゜〜240゜)で
は、U相:“+”、V相“−”、W相:“+”とする。
このとき、図3(B)に示すように、移動子21に対し
て固定子22から浮上するように反発力が作用すると共
に、右方向に移動させる反発力、吸引力が作用する。
【0039】第3ステップ(240゜〜360゜)で
は、U相:“−”、V相:“+”、W相:“+”とす
る。このとき、図3(C)に示すように、移動子21は
安定状態となる。
【0040】上記第1ステップS1から第3ステップS
3の作動を繰り返すことにより、移動子21は固定子2
2に対して浮上した状態で図中右側へ移動する。
【0041】このように第1実施例では、固定子22の
電極30a〜30cに対して“+”“−”の間で極性を
切り替えて電圧を印加することにより、移動子21を浮
上、移動させている。また、固定子22の電極30a〜
30cのうち一つの電極30a〜30cに着目すると、
1つの周期Tのうち2つのステップでは“+”の電極が
され、残りの1つのステップで“−”が印加されてい
る。すなわち、本実施例の静電アクチュエータでは、
“+”の電圧が印加されている時間が“−”の電圧が印
加されている時間よりも長い。
【0042】次に、時刻t2に操作スイッチ24が“停
止”に設定されると、リレーR1,R2がb側、リレー
R3〜R5はd側に設定され、移動子21の電極27a
〜27cおよび固定子22の電極30a〜30cは
“0”となり、移動子21に対する反発力、吸引力がな
くなり移動子21の移動は停止する。
【0043】一方、この第1実施例において、操作スイ
ッチ24を“停止”から“左側へ移動”に設定した場合
には、この静電アクチュエータは図4に示すように作動
する。
【0044】時刻t0〜時刻t1は、操作スイッチ24は
“停止”に設定されており、移動子21の電極27a〜
27cおよび固定子22の電極30a〜30cに対して
印加される電圧の極性は“0”である。
【0045】時刻t1に操作スイッチ24を“左側へ移
動”に設定すると、移動子21のS相の電極27aには
“+”の高電圧が固定的に印加される一方、T相の電極
27b,27cには“−”の高電圧が固定的に印加され
る。
【0046】一方、固定子22の電極30a〜30cに
対して印加される高電圧の極性は、第1ステップS1
(0゜〜120゜)ではU相:“+”、V相:“−”、
W相“+”(図5(A)参照)、第2ステップS2(1
20゜〜240゜)では、U相:“+”、V相:
“+”、W相:“−”(図5(B)参照)、第3ステッ
プS3(240゜〜360゜)では、U相:“−”、V
相:“+”、W相:“+”(図5(C)参照)に切り替
えられ、移動子21の電極27a〜27cと固定子22
の電極30a〜30cの間に生じる吸引力、加圧力によ
り移動子21は図中左側に移動する。
【0047】この状態から、図4中、時刻t2に操作ス
イッチ24を“停止”に設定すると、移動子21および
固定子22の電極27a〜27c,30a〜30cに印
加される電圧は“0”に設定され、移動子21の移動は
停止する。
【0048】このように、第1実施例の静電アクチュエ
ータでは、操作スイッチ24が“停止”に設定されてい
るとき、すなわち移動子21の停止時には、移動子21
の電極27a〜27cに印加する電圧を“0”とするた
め、移動子21の絶縁層26を構成する誘電体が“+”
または“−”に帯電するのを防止することができる。ま
た、この静電アクチュエータでは、操作スイッチ24が
“停止”に設定されているときには、固定子22の30
a〜30cに印加する電圧を“0”とするため、上記の
ように移動子21の移動中に固定子22の電極30a〜
30cに対して印加される電圧は“+”のほうが“−”
よりも長時間であることにより、移動子21、固定子2
2の絶縁層29を構成する誘電体が“−”の電圧を帯電
するのを防止することができる。そのため、第1実施例
の静電アクチュエータでは、絶縁層26,29の帯電に
よる移動子21に対する駆動力の低下を防止することが
でき、かつ、上記のように移動の駆動中に固定子22の
電極30a〜30cに印加する電圧は、“+”“−”の
2種間で切替えるため、十分な駆動力を得ることができ
る。また、この静電アクチュエータでは、移動子21に
も電極27a〜27cを設けて電圧を印加する構成とし
ているため、移動子21を高速で駆動することができ
る。
【0049】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例において、移動子21、固定子2
2、リレーR1〜R11、高電圧源25等の構造は、上
記した第1実施例と同一であり、制御手段23がリレー
R1〜R11を開閉する方法が第1実施例と異なる。
【0050】すなわち、第2実施例では、“左側へ移
動”または“右側へ移動”のいずれかに設定されていた
操作スイッチ24を“停止”に設定した場合には、操作
スイッチ24を切り替えてから所定時間αの間は、リレ
ーR1〜R11をその状態のままで維持して移動子2
1、固定子22の電極27a〜27c、30a〜30c
に対して操作スイッチ24を“停止”に設定した時点の
極性のままで電圧を印加する。次に、上記所定時間αが
経過した後に上記リレーR1,R2をb側、リレーR3
〜R5をd側に設定して移動子21および固定子22の
電極27a〜27c,30a〜30cを“0”に設定す
る。
【0051】例えば、図6に示すように、時刻t1から
“右側へ移動”に設定されていた操作スイッチ24を時
刻t2に“停止”に設定し、このとき固定子22のU相
の電極30aは“−”、V相の電極30bは“+”、W
相の電極30cは“+”、移動子21のS相の電極27
aは“+”、T相の電極27b,27cは“−”である
とすると、上記時刻t2から所定時間αの間は、移動子
21はS相:“+”T相:“−”に維持され、かつ、固
定子22はU相:“−”,V相:“+”,W相:“+”
のまま維持される。そして、時刻t2から所定時間αを
経過した時刻t3から移動子21、固定子22の電極2
7a〜27c、30a〜30cに印加される電圧の極性
は全て“0”に設定される。
【0052】このように、操作スイッチ24を“停止”
に設定してから所定時間αの経過後に、移動子21およ
び固定子22の電極27a〜27c,30a〜30cの
電位を“0”にする構成とした場合には、移動子21が
それまで移動した慣性の影響がなくなり、移動子21が
完全に停止した状態で固定子22および移動子21の電
極27a〜27c,30a〜30c間の吸引、反発力が
消失する。そのため、この第2実施例では、操作スイッ
チ24を“停止”に設定した後に、慣性により移動子2
1が移動するのを防止することができ、移動子21を確
実に所定の位置に停止させることができる。
【0053】また、上記所定時間αの経過後は、第1実
施例と同様に移動子21および固定子22の電極27a
〜27c,30a〜30cに印加する電圧をいずれも
“0”に設定するため、上記のように移動子21、固定
子22の絶縁層26,29を構成する誘電体が帯電する
のを防止することができ、移動子21に対して十分な駆
動力を付与することができる。
【0054】第2実施例のその他の構成および作用は、
上記した第1実施例と同一である。
【0055】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。この第3実施例も、移動子21、固定子22、リレ
ーR1〜R11、高電圧源25等の構造は、上記した第
1実施例と同一であり、制御手段23がリレーR1〜R
11を開閉する方法が第1実施例と異なる。
【0056】この第3実施例に係る静電アクチュエータ
では、移動子21の電極27a〜27cおよび固定子2
2の電極30a〜30cを、上記第1から第3ステップ
S1,S2,S3毎に、電位を“0”とする構成として
いる。
【0057】すなわち、図7に示すように、時刻t1
操作スイッチ24を“右側に移動”に設定すると、第1
ステップS1の所定時間βの間、移動子21の電極27
aは、“+”、電極27b,27cは“−”に設定さ
れ、第1ステップS1の残りの所定時間γの間、電極2
7a,27bは“0”に設定される。同様に、第2ステ
ップS2、第3ステップS3においても、最初の所定時
間βの間、移動子21の電極27a〜27cは“+”ま
たは“−”に設定され、残りの時間γは“0”となる。
【0058】また、固定子22の電極30a,30b,
30cでは、第1ステップS1の最初の所定時間βの間
はU相:“+”、V相:“+”、W相:“−”とし、残
りの所定時間γの間、U相、V相、W相のすべてを
“0”に設定する。また、第2ステップS2の最初の所
定時間βの間はU相:“+”、V相:“−”、W相:
“+”とし、残りの所定時間βの間、U相、V相、W相
のすべてを“0”に設定する。さらに、第3ステップS
3の最初の所定時間βの間はU相:“−”、V相:
“+”、W相:“+”、残りの所定時間γの間U相、V
相、W相のすべてを“0”に設定する。
【0059】移動子21の電極27a〜27bおよび固
定子22の電極30a〜30cに印加する電圧を上記の
ように切り替えることにより、第1から第3ステップS
1〜S3の最初の所定時間βの間、移動子21の電極2
7a〜27cと固定子22の電極30a〜30cの間に
吸引力、反発力が生じ、これにより移動子21は図中右
側に移動する。
【0060】また、上記のように第1から第3ステップ
S1〜S3のうち上記所定時間βを除いた残りの時間γ
において、移動子21の電極27a〜27bおよび固定
子22の電極30a〜30bを“0”としているため、
移動子21、固定子22の絶縁層26,29の帯電を防
止することができる。また、この第3実施例では、操作
スイッチ24が“停止”に設定されている間、すなわち
時刻t0〜t1及び時刻t2以降は、移動子21および固
定子22の電極27a〜27c,30a〜30cの電位
を“0”に設定しているため、これによっても絶縁層2
6,29の帯電を防止することができる。
【0061】このように第3実施例では、移動子21、
固定子22の絶縁層26,29の帯電を防止することが
できると共に、移動子21の駆動中に固定子22に印加
される電極は“+”と“−”の2種であるため、移動子
21に対して十分な駆動力を得る付与することができ
る。
【0062】第3実施例のその他の構成および作用は上
記した第1実施例と同様である。
【0063】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。この第4実施例では、制御手段23は、移動子21
及び固定子22の電極27a〜27c、30a〜30c
の電極が“0”に設定されている時間を計測するタイマ
を備えている。移動子21、固定子22、リレーR1〜
R11、高電圧源25等第4実施例のその他の構造は、
上記した第1実施例と同一である。
【0064】この第4実施例では、制御手段23は下記
のようにして移動子21の電極27a〜27cおよび固
定子22の電極30a〜30cの極性を切り替える。
【0065】まず、第4実施例では、操作スイッチ24
が“右側へ移動”または“左側へ移動”から“停止”に
設定されると、所定時間αの間、固定子22の電極30
a〜30cに対して“−”の電圧を印加し、この所定時
間αが経過した後に、固定子22の電極30a〜30c
を“0”に設定する。
【0066】また、第4実施例では、操作スイッチ24
が“停止”から“右側へ移動”または“左側へ移動”に
設定されると、上記タイマが測定した、前回操作スイッ
チ24を“停止”に設定した後、固定子22の電極30
a〜30cが“0”であった時間が所定値未満であれ
ば、所定時間εの間、固定子22の電極30a〜30c
に対して“+”の電圧を印加する。このように所定時間
εの間“+”を印加することにより、上記操作スイッチ
24を“停止”に設定した後に、固定子22の電極30
a〜30cを所定時間αの間“−”の電圧を印加するこ
とにより、固定子22の絶縁層29が“+”の電圧を帯
電する傾向にある場合にも、この“+”の電荷を中和す
ることができる。
【0067】一方、上記タイマの測定した時間が、所定
値以上の場合には、操作スイッチ24を、停止”から
“右側へ移動”または“左側へ移動”した時に、上記固
定子22の電極30a〜30cに対して“+”の電極を
印加しない。これは、上記操作スイッチ24を“停止”
に設定した後、固定子22の電極30a〜30cが
“0”であった時間が十分長い場合には、上記所定時間
αの間、固定子22の電極30a〜30cの電圧に対し
て“−”を電圧を印加したことにより、固定子21の絶
縁層29が“+”に帯電した場合にも、この“+”の電
荷は既に中和されているからである。
【0068】第4実施例では、操作スイッチ24が“右
側へ移動”または“左側へ移動”に設定された場合に
は、固定子22の電極30a〜30bに対して、設定当
初の上記所定時間εを除き、1回の周期Tの第1から第
3ステップS1〜S3毎に、所定時間δを移動子21を
移動させるために極性を切り替えて電圧を印加し、残り
の時間σでは“−”としている。
【0069】図8を用いて、第4実施例の作動を具体的
に説明すると、操作スイッチ24が“停止”に設定され
ている時刻t0〜時刻t1では、移動子21の電極27a
〜27cは“0”に設定されている。一方、この時刻t
0〜時刻t1では、固定子22の電極30a,30b,3
0cにはいずれも“−”の高電圧が印加されている。
【0070】次に、時刻t1に操作スイッチ24が“右
側へ移動”に設定されると、上記タイマの計測した時間
が所定以上であれば、所定時間εの間、固定子22の電
極30a,30b,30cは“+”の電圧が印加され
る。このように、固定子22の電極30a〜30cに対
して、移動子21の停止時には“−”を印加する一方、
移動子21の駆動開始時には“+”を印加することによ
り、固定子22の絶縁層29の電位は中和される。
【0071】また、固定子22の電極30a〜30cで
は、第1ステップS1の最初の所定時間δの間はU相:
“+”、V相:“+”、W相:“−”とし、残りの所定
時間σの間、U相、V相およびW相の電極30a,30
b,30cを“−”に設定する。また、第2ステップS
2の最初の所定時間δの間はU相:“+”、V相:
“−”、W相:“+”とし、残りの所定時間σの間、U
相、V相およびW相の電極30a,30b,30cを
“−”に設定する。さらに、第3ステップS3の最初の
所定時間δの間はU相:“−”、V相:“+”、W相:
“+”、残りの所定時間σの間、U相、V相およびW相
の電極30a,30b,30cを“−”に設定する。上
記所定時間δは、上記所定時間σの3倍の時間に設定し
ている。
【0072】移動子21の電極27a〜27cおよび固
定子22の電極30a〜30cに印加する電圧を上記の
ように切り替えることにより、第1から第3ステップS
1〜S3の最初の所定時間δの間、移動子21の電極2
7a〜27cと固定子22の電極30a〜30cの間に
は吸引力、反発力が生じ、これにより移動子21が移動
する。
【0073】時刻t3に操作スイッチ24を“停止”に
設定すると、この時刻t3以降所定時間αの間、移動子
21の電極27a〜27cに印加される電圧は、そのま
まの極性で維持される。一方、この所定時間αの間、固
定子22の電極30a〜30cには“−”の電圧が印加
される。
【0074】この第4実施例では、上記のように第1か
ら第3ステップS1〜S3のうち上記所定時間δを除い
た残りの時間σにおいて、固定子22の電極30a〜3
0bを“−”としているため、固定子22の絶縁層29
が“−”の電圧を帯電するのを防止することができる。
すなわち、この第4実施例では、1周期を構成する第1
から第3ステップS1〜S3のうち2つのステップで
“+”、1つのステップで“−”に設定されるが、上記
のように第1から第3の各ステップS1〜S2毎に
“+”を印加する時間(所定時間δ)の1/3の時間
(所定時間σ)だけ、“−”を印加する構成としている
ため、1つの周期T全体でみた電極30a〜30cに対
する“+”の印加時間と“−”の印加時間は等しくな
る。そのため、この第4実施例では、アクチュエータ作
動時における固定子22の絶縁層29の帯電を防止する
ことができる。
【0075】また、第4実施例の静電アクチュエータで
は、上記のように移動子21の電極27a〜27cに対
しては、停止時には電位を“0”とするため、移動子2
1の絶縁層26の帯電を防止することができる。
【0076】さらに、第4実施例の静電アクチュエータ
では、操作スイッチ21を“停止”に設定した後所定時
間αの間、固定子22の電極30a〜30cの電圧を
“−”に設定した後“0”とする一方、その後移動子2
1を移動させる場合には、上記移動子21の停止中に電
極30a〜30cを“0”に設定した時間が所定値未満
の場合には、所定時間εの間、固定子22の電極30a
〜30cの電圧を“+”に設定するため、頻繁に操作ス
イッチ24を切り替える場合にも、固定子22の絶縁層
29の帯電を防止することができる。
【0077】さらにまた、第4実施例の静電アクチュエ
ータでは、移動子21の停止中は移動子21の電極27
a〜27cの電圧を“0”とするため、移動子21の絶
縁層26の帯電を防止することができる。
【0078】第4実施例では、上記のように移動子2
1、固定子22の絶縁層26,29の帯電を防止するこ
とができると共に、移動子21の駆動中は、移動子2
1、固定子22の電極27a〜27c、電極30a〜3
0cに対して“+”と“−”の2種類の電圧を印加する
構成としているため、移動子21に対して十分な駆動力
を付与することができる。
【0079】なお、上記ステップS1〜S3毎に“−”
を印加する所定時間δは、絶縁層の抵抗、誘電率に応じ
て“+”の電荷を中和できるように設定すればよく、上
記所定時間σを所定時間δの1/3とする必要はない。
【0080】本発明は、上記実施例に限定されず、種々
の変形が可能である。例えば、上記実施例では、移動子
21の電極27a〜27cに固定的に電圧を印加する一
方、固定子22の電極30a〜30cに対しては極性を
切替えて電圧を印加する構成としているが、これとは逆
に、固定子22の電極30a〜30cに対して固定的に
電圧を印加する一方、移動子21の電圧27a〜27c
に対しては極性を切り替えて電圧を印加する構成として
もよい。
【0081】また、上記実施例において、電極27a〜
27c、30a〜30cに対して印加する極性を逆にし
てもよい、例えば、上記第4実施例において操作スイッ
チ21を“停止”に設定した後、所定時間εの間固定子
22の電極30a〜30cを“+”に設定し、その後移
動子21を移動させる際には、固定子22の電極30a
〜30cを“−”に設定してもよい。
【0082】
【発明の効果】請求項1の静電アクチュエータでは、移
動子の停止時に固定子の電極の電位を0とするため、固
定子の絶縁層が正または負に帯電するのを防止すること
ができ、かつ、移動子の駆動中に固定子の電極に印加す
る電圧は正と負の2種間で切替えるため移動子に対して
十分な駆動力を付与することができる。
【0083】請求項2の静電アクチュエータでは、移動
子の停止時に固定子の電極の電位を0とするため、固定
子の絶縁層が正または負に帯電するのを防止でき、か
つ、移動子の駆動中に固定子の電極に印加する電圧は正
と負の2種間で切替えるため移動子に対して十分な駆動
力を付与することができる。また、移動子の停止時に、
固定子及び移動子の電極に所定時間固定的に電圧を印加
するため、移動子を確実に所定の位置に停止させること
ができる。
【0084】請求項3の静電アクチュエータでは、移動
子を確実に所定の位置に停止させることができると共
に、移動子の移動、停止を頻繁に繰り替え場合にも、移
動子の絶縁層の帯電を確実に防止し、移動子に対して十
分な駆動力を付与することができる。
【0085】請求項4の静電アクチュエータでは、移動
子の駆動中に、所定時間間隔で所定時間の間、固定子の
電極の電位を0とするため、固定子の絶縁層が正または
負に帯電するのを防止することができ、かつ、移動子の
駆動中に固定子の電極に印加する電圧は正と負の2種間
で切替えるため移動子に対して十分な駆動力を付与する
ことができる。
【0086】請求項5の静電アクチュエータでは、移動
子の駆動中に固定子の電極に対して印加する電圧の極性
のうち、印加する回数の多い極性と逆の極性の電圧を所
定時間間隔で所定時間印加する構成としているため、固
定子の絶縁層が帯電するのを防止することができ、か
つ、移動子の駆動中に固定子の電極に印加する電圧は正
と負の2種間で切替えるため移動子に対して十分な駆動
力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す概略図である。
【図2】 第1実施例における極性の切り替えの一例を
示す線図である。
【図3】 (A),(B),(C)は第1実施例におい
て移動子が右側に移動する場合の作動を示す概略図であ
る。
【図4】 第1実施例における極性の切り替えの他の一
例を示す線図である。
【図5】 (A),(B),(C)は第2実施例におい
て移動子が左側に移動する場合の作動を示す概略図であ
る。
【図6】 本発明の第2実施例における極性の切り替え
の一例を示す線図である。
【図7】 本発明の第3実施例における極性の切り替え
の一例を示す線図である。
【図8】 第4実施例における極性の切り替えの一例を
示す線図である。
【図9】 従来の静電アクチュエータの一例を示す概略
図である。
【図10】 図10の静電アクチュエータにおける極性
の切り替えの一例を示す線図である。
【図11】 従来の静電アクチュエータの他の一例を示
す概略図である。
【図12】 図12の静電アクチュエータにおける極性
の切り替えの一例を示す線図である。
【符号の説明】
21 移動子 22 固定子 23 制御手段 24 操作スイッチ 25 高電圧源 26,29 絶縁層 27a,27b,27c,30a,30b,30c 電
極 R1〜R11 リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 大祐 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平6−121549(JP,A) 特開 平4−202992(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層の表面に複数の電極を配設した固
    定子と、 絶縁層の表面に複数の電極を配設し、上記固定子に対し
    て対向して配置した移動子とを備え、 上記移動子の電極に対して正または負の電圧を固定的に
    印加すると共に、固定子の電極に対して正または負の電
    圧を極性を切り替えて印加し、移動子を所望の方向に移
    動させる吸引力と反発力を発生させる構成とした静電ア
    クチュエータにおいて、 上記移動子の停止中は、固定子の電極の電位を0とする
    手段を備えることを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 上記移動子の停止後、移動子および固定
    子の電極に正または負のいずれかの電圧を所定時間固定
    的に印加した後、固定子および移動子の電極の電位を0
    とする手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    静電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 上記移動子の停止後、移動子および固定
    子の電極に正または負のいずれかの電圧を所定時間固定
    的に印加した後、固定子および移動子の電極の電位を0
    とすると共に、移動子の移動開始時に、上記停止時に固
    定子の電極に所定時固定的に印加する電圧と逆の極性の
    電圧を、固定子の電極に所定時間印加する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電アクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】 絶縁層の表面に複数の電極を配設した固
    定子と、絶縁層の表面に複数の電極を配設し、上記固定
    子に対して対向して配置した移動子とを備え、 上記移動子の電極に対して正または負の電圧を固定的に
    印加する一方、固定子の電極に対して正または負の電圧
    を極性を切り替えて印加し、移動子を所望の方向に移動
    させる吸引力と反発力を発生させる構成とした静電アク
    チュエータにおいて、 上記移動子の駆動中に、所定時間間隔で所定時間の間、
    固定子の電極の電位を0とする手段を備えることを特徴
    とする静電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 絶縁層の表面に複数の電極を配設した固
    定子と、絶縁層の表面に複数の電極を配設し、上記固定
    子に対して対向して配置した移動子とを備え、 上記移動子の電極に対して正または負の電圧を固定的に
    印加する一方、固定子の電極に対して正または負の電圧
    を極性を切り替えて印加し、移動子を所望の方向に移動
    させる吸引力と反発力を発生させる構成とした静電アク
    チュエータにおいて、 上記移動子の駆動中に固定子の電極に対して印加する電
    圧の極性のうち、印加する回数の多い極性と逆の極性の
    電圧を所定時間間隔で所定時間印加する手段を備えるこ
    とを特徴とする静電アクチュエータ。
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