JPH08182887A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

脱水兼用洗濯機

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Publication number
JPH08182887A
JPH08182887A JP6328263A JP32826394A JPH08182887A JP H08182887 A JPH08182887 A JP H08182887A JP 6328263 A JP6328263 A JP 6328263A JP 32826394 A JP32826394 A JP 32826394A JP H08182887 A JPH08182887 A JP H08182887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
washing machine
rotated
tub
washing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6328263A
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English (en)
Inventor
Shuji Hashiba
修司 羽柴
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH08182887A publication Critical patent/JPH08182887A/ja
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、洗濯物の絡まりを防止できると共
に、洗浄力を充分に得ることができるようにしている。 【構成】 撹拌体8を、円形の基盤15と、この基盤1
5上に中央側で放射直線状に突設され外周側で正逆いず
れか一方の回転方向に傾斜するように突設された羽根1
6とを具備する形態に形成し、また、撹拌体8を羽根1
6の傾斜方向側へ回転させるときには、撹拌体8を羽根
16の反傾斜方向側へ回転させるときに比して洗濯機モ
ータの回転数を少なくするようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、槽の内底部に配設した
撹拌体の正逆回転によって洗濯を行ない、槽の回転によ
って脱水を行なう脱水兼用洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種脱水兼用洗濯機におい
ては、槽が洗濯と脱水とに兼用で具えられ、その槽の内
底部に配設した撹拌体の正逆回転によって洗濯が、そし
て槽の回転によって脱水がそれぞれ行なわれるようにな
っている。しかして、このものの撹拌体は、一般に、平
面円形の基盤の上面部に羽根が放射状に複数条突設され
ているもので、特にその羽根は撹拌体の正逆両方向の回
転について対称的に等しく存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような撹拌体を使用した従来の脱水兼用洗濯機において
は、特に洗濯物の容量が増した近年のものの場合、洗濯
物が洗濯物同志で絡まりやすく、洗浄力も低くなり、ま
た、一つの大きな固まりとなるため、取出しにくい。更
に、その固まった洗濯物は脱水時に槽回転のアンバラン
ス荷重となり、槽に異常に大きな振動を発生させやす
い。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、洗濯物の絡まりを防止でき
ると共に、洗浄力を充分に得ることができ、更に脱水時
の異常振動の発生も少なくすることのできる脱水兼用洗
濯機を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、槽の内底
部に配設した撹拌体を洗濯機モータにより正逆回転さ
せ、この正逆回転によって洗濯を行ない、槽の回転によ
って脱水を行なうものにおいて、前記撹拌体を、円形の
基盤と、この基盤上に中央側で放射直線状に突設され外
周側で正逆いずれか一方の回転方向に傾斜するように突
設された羽根とを具備する形態に形成し、前記撹拌体を
羽根の傾斜方向側へ回転させるときには、撹拌体を羽根
の反傾斜方向側へ回転させるときに比して前記洗濯機モ
ータの回転数を少なくするように制御するモータ制御手
段を設けたところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0006】第2の手段は、第1の手段において、洗濯
機モータが誘導モータから構成され、モータ制御手段
が、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させるときには洗
濯機モータの主コイルおよび補助コイルの双方に通電し
た後そのいずれか一方に通電する通電モードとし、撹拌
体を羽根の反傾斜方向側へ回転させるときには主コイル
および補助コイルの双方に通電する通電モードとするよ
うになっているところに特徴を有するものである(請求
項2の発明)。
【0007】第3の手段は、第1の手段において、モー
タ制御手段が、交流電源をサイクルカットするスイッチ
ング手段を有し、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させ
るときには洗濯機モータへの印加電源を前記スイッチン
グ手段によりサイクルカットするようになっているとこ
ろに特徴を有する(請求項3の発明)。
【0008】第4の手段は、第1の手段において、モー
タ制御手段が、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させる
ときには、撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させると
きに比して前記洗濯機モータの通電時間を短くするよう
になっているところに特徴を有する(請求項4の発
明)。
【0009】第5の手段は、槽の内底部に配設した撹拌
体を洗濯機モータにより正逆回転させ、この正逆回転に
よって洗濯を行ない、槽の回転によって脱水を行なうも
のにおいて、前記撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上
に中央側で放射直線状に突設され外周側で正逆いずれか
一方の回転方向に傾斜するように突設された断面ほぼ山
形状の羽根とを具備する形態に形成し、且つ、この羽根
における前記傾斜方向側とは反対側の斜面角度をほぼ3
0°に設定し、これに対して傾斜方向側の斜面角度をほ
ぼ5〜10°緩く設定したところに特徴を有する(請求
項5の発明)。
【0010】第6の手段は、槽の内底部に配設した撹拌
体を洗濯機モータにより正逆回転させ、この正逆回転に
よって洗濯を行ない、槽の回転によって脱水を行なうも
のにおいて、前記撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上
に中央側で放射直線状に突設され外周側で正逆いずれか
一方の回転方向に傾斜するように突設された羽根とを具
備する形態に形成し、該撹拌体の周囲外方の部材に断面
ほぼ山形状の凸部を形成し、且つ、この凸部における前
記羽根の傾斜方向側の斜面角度を、羽根の反傾斜方向側
の斜面角度より緩く設定したところに特徴を有する(請
求項6の発明)。
【0011】第7の手段は、槽の内底部に配設した撹拌
体を洗濯機モータにより正逆回転させ、この正逆回転に
よって洗濯を行ない、槽の回転によって脱水を行なうも
のにおいて、前記撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上
に中央側で放射直線状に突設され外周側で正逆いずれか
一方の回転方向に傾斜するように突設された羽根とを具
備する形態に形成し、前記槽の内面に断面ほぼ山形状の
膨出部を形成し、且つ、この膨出部における前記羽根の
傾斜方向側の斜面角度を、羽根の反傾斜方向側の斜面角
度より緩く設定したところに特徴を有するものである
(請求項7の発明)。
【0012】第8の手段は、槽の内底部に配設した撹拌
体を洗濯機モータにより正逆回転させ、この正逆回転に
よって洗濯を行ない、槽の回転によって脱水を行なうも
のであって、且つ、前記洗濯時に前記槽の一方向への反
転を防止する反転防止機構を備えたものにおいて、前記
撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上に中央側で放射直
線状に突設され外周側で前記反転防止機構の緩み方向に
傾斜するように突設された羽根とを具備する形態に形成
したところに特徴を有する(請求項8の発明)。
【0013】第9の手段は、第8の手段において、反転
防止機構が、一方向ボールクラッチから構成されている
ところに特徴を有する(請求項9の発明)。
【0014】
【作用】従来の脱水兼用洗濯機による布の絡まりおよび
これに伴う洗浄力の低下の原因を探ったところ、下記の
ことが判明した。すなわち、脱水兼用洗濯機において
は、周知のように、槽は回転による脱水を行なうために
円筒状で、撹拌体は脱水時それと共に回転するため該槽
の内底部に同心状に配置されている。
【0015】この状況で、羽根が洗濯時の正逆両方向の
回転について対称的に等しく存在している従来の撹拌体
によると、それが洗濯水及び洗濯物に与える動きは正逆
両回転についてほゞ同じであり、従って、洗濯物は撹拌
体の正逆両回転について、相対位置の変化はほとんどな
い。このため、洗濯物の槽内での入れ替わり等が少な
く、洗濯物同志の絡まりも大きくなるもので、それらは
特に洗濯物の量が多いときほどその傾向が著しい。
【0016】これに対し、第1の手段によれば、撹拌体
における羽根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し
外周側で正逆いずれか一方の回転方向に傾斜するように
突設しているから、この撹拌体が洗濯水及び洗濯物に与
える動きは正逆両回転について異なるものであり、具体
的には、撹拌体が羽根の傾斜方向に回転するときには、
洗濯水を掻き込んで内方へ引き込み、従って洗濯物も内
方へ引き込む。一方、撹拌体が羽根の傾斜方向とは反対
の方向に回転するときには、洗濯水を外方へ押し出し、
従って洗濯物も外方へ押し出す。この結果、洗濯物の動
きに大きな変化があらわれ、総じて、洗濯物を良好にほ
ぐすことができるようになる。これにより、洗浄力も充
分に得られ、また、脱水時においてはアンバランス回転
を防止できるようになる。
【0017】また、この第1の手段においては、撹拌体
を羽根の傾斜方向側へ回転させるときには、撹拌体を羽
根の反傾斜方向側へ回転させるときに比して洗濯機モー
タの回転数を少なくするように制御するモータ制御手段
を設けているから、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転さ
せるときと、撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させる
ときとで、ほぼ同じ水流の強さが得られる。すなわち、
上記構成の撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させたとき
には、従来に比してきわめて強い水流が得られ、また、
撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させたときには従前
とほぼ同じ程度の水流が得られる。しかし、良く知られ
ているように、水流強度と布傷みとは表裏一体の関係に
あり、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させたときに
は、洗浄力が増大した分布傷みを発生し易くなる。この
点、第1の手段においては、上述から分かるように、い
ずれの回転方向においても、水流強度が過剰となること
がなくて洗濯に必要充分な水流強度が得られる。総じ
て、洗濯物を良好にほぐし、しかも必要充分な洗浄力を
確保しつつ布傷みをも少なくできるようになる。
【0018】この場合、第2の手段においては、洗濯機
モータを誘導モータから構成し、モータ制御手段を、撹
拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させるときには洗濯機モ
ータの主コイルおよび補助コイルの双方に通電した後そ
のいずれか一方に通電する通電モードとし、撹拌体を羽
根の反傾斜方向側へ回転させるときには主コイルおよび
補助コイルの双方に通電する通電モードとするようにし
ているから、洗濯機モータとして比較的安価なモータが
使用できると共に、洗濯機モータの回転制御が比較的容
易となる。
【0019】第3の手段においては、モータ制御手段
が、交流電源をサイクルカットするスイッチング手段を
有し、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させるときには
洗濯機モータへの印加電源を前記スイッチング手段によ
りサイクルカットするようになっているから、洗濯機モ
ータの回転制御を精度良く行えるようになる。
【0020】第4の手段においては、モータ制御手段
が、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させるときには、
撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させるときに比して
前記洗濯機モータの通電時間を短くするようになってい
るから、洗濯機モータの回転制御が比較的容易となる。
【0021】第5の手段においては、撹拌体における羽
根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し外周側で正
逆いずれか一方の回転方向に傾斜するように突設してい
るから、この撹拌体が洗濯水及び洗濯物に与える動きは
正逆両回転について異なるよりなる。この結果、洗濯物
の動きに大きな変化があらわれ、総じて、洗濯物を良好
にほぐすことができるようになる。
【0022】また、羽根における傾斜方向側とは反対側
の斜面角度をほぼ30°に設定し、これに対して傾斜方
向側の斜面角度をほぼ5〜10°緩く設定しているか
ら、撹拌体が羽根の傾斜方向へ回転するときに水流強度
が適度に低くなり、もって、いずれの回転方向において
も、水流強度が過剰となることがなくて洗濯に必要充分
な水流強度が得られると共に布傷みをも少なくできるよ
うになる。
【0023】第6の手段においては、撹拌体における羽
根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し外周側で正
逆いずれか一方の回転方向に傾斜するように突設してい
るから、この撹拌体が洗濯水及び洗濯物に与える動きは
正逆両回転について異なるよりなる。この結果、洗濯物
の動きに大きな変化があらわれ、総じて、洗濯物を良好
にほぐすことができるようになる。
【0024】また、撹拌体の周囲外方の部材に断面ほぼ
山形状の凸部を形成し、且つ、この凸部における前記羽
根の傾斜方向側の斜面角度を、羽根の反傾斜方向側の斜
面角度より緩く設定しているから、撹拌体が羽根の傾斜
方向へ回転するときに水流強度が適度に低くなり、もっ
て、いずれの回転方向においても、水流強度が過剰とな
ることがなくて洗濯に必要充分な水流強度が得られると
共に布傷みをも少なくできるようになる。
【0025】第7の手段においては、撹拌体における羽
根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し外周側で正
逆いずれか一方の回転方向に傾斜するように突設してい
るから、この撹拌体が洗濯水及び洗濯物に与える動きは
正逆両回転について異なるよりなる。この結果、洗濯物
の動きに大きな変化があらわれ、総じて、洗濯物を良好
にほぐすことができるようになる。
【0026】また、槽の内面に断面ほぼ山形状の膨出部
を形成し、且つ、この膨出部における前記羽根の傾斜方
向側の斜面角度を、羽根の反傾斜方向側の斜面角度より
緩く設定しているから、撹拌体が羽根の傾斜方向へ回転
するときに水流強度が適度に低くなり、もって、いずれ
の回転方向においても、水流強度が過剰となることがな
くて洗濯に必要充分な水流強度が得られると共に布傷み
をも少なくできるようになる。
【0027】第8の手段においては、撹拌体における羽
根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し外周側で所
定の回転方向に傾斜するように突設しているから、この
撹拌体が洗濯水及び洗濯物に与える動きは正逆両回転に
ついて異なるよりなる。この結果、洗濯物の動きに大き
な変化があらわれ、総じて、洗濯物を良好にほぐすこと
ができるようになる。
【0028】また、撹拌体の羽根の傾斜方向を、反転防
止機構の緩み方向としたので、撹拌体が所定の方向へ回
転するときに水流強度が適度に低くすることが可能とな
り、もって、いずれの回転方向においても、水流強度が
過剰となることがなくて洗濯に必要充分な水流強度が得
られると共に布傷みをも少なくできるようになる。すな
わち、撹拌体が正逆回転されるときには、水流によって
槽が追随して回動しないように反転防止機構が設けられ
ているが、反転防止機構の緩み方向には、僅かながら槽
が動いてしまうものである。従って、撹拌体がこの緩み
方向へ回転するときには、水流強度が若干弱くなるもの
である。しかして、撹拌体の羽根の傾斜方向を、反転防
止機構の緩み方向とすることで、過度な水流強度を適度
に低くすることができる。この場合、第9の手段におい
ては、反転防止機構が、一方向ボールクラッチから構成
されているから、構成が簡単となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例(請求項1およ
び2に関わる実施例)につき図1ないし図8を参照しな
がら説明する。まず図2には脱水兼用洗濯機全体の外箱
1を示しており、これの内部に外槽2を弾性支持機構3
(一部のみ図示)により支持して配設し、外槽2内に内
槽4を配設している。又、内槽4内には、その内周面の
ほとんど全部を覆うステンレスなど金属製の内カバー5
と、底部を覆う底カバー6とを配設しており、更に、内
槽4の上縁部にはバランスリング7を取付け、内底部に
撹拌体8を同心状に配設している。
【0030】外槽2外の下方部には、排水弁9を配設す
ると共に、例えば誘導モータからなる洗濯機モータ10
を主体とする駆動機構11を配設しており、この駆動機
構11によって、洗濯時に内槽4を制止して撹拌体8を
時計回り(図1の矢印A方向)及び反時計回り(図1の
矢印B方向)の両方向に正逆回転させ、脱水時に内槽4
を撹拌体8と共に一方向に高速回転させるようにしてい
る。従って、内槽4は洗濯及び脱水に兼用であり、こと
に脱水は、上述の高速回転による遠心力で、洗濯物(図
示せず)の水を内カバー5の通水孔12から振り切り、
内カバー5と内槽4内周面との間の隙間を通し揚水し
て、内槽4上端部の脱水孔13から放水することにより
行なうようになっている。
【0031】これらに対し、撹拌体8は、詳細には例え
ばプラスチックにより全部を型成形したもので、図1に
示すように、前記駆動機構11の洗濯用出力軸14(図
2参照)に中心部を取付けた円形の基盤15と、この基
盤15上に突設した例えば6条の羽根16とを具備する
ものであり、更に詳細には、その羽根16を基盤15の
中央側で放射直線状に突設し、外周側で撹拌体8の正逆
いずれか一方の回転方向(この場合、矢印A方向)に傾
斜するように突設している。
【0032】なお、撹拌体8の周囲外方の部材である前
記底カバー6には例えば擦り洗い向上のために凸部17
を形成し、また、内カバー5には該内カバー5の補強と
擦り洗い向上のために内方へ突出する膨出部18を形成
している。この実施例においては、上記凸部17はその
断面形状はその中心線に対して左右対称形であり、また
膨出部18の断面形状も左右対称形であり、さらにま
た、上記撹拌体8の羽根16の断面形状も左右対称形で
ある。
【0033】次に、図3には、電気的構成を示してお
り、同図において、制御装置19は、マイクロコンピュ
ータおよび各種A/D変換器を含んで構成されており、
これには、スタートスイッチおよびその他のスイッチを
含む各種スイッチ20および水位センサ21からの信号
が与えられるようになっている。
【0034】そして、この制御装置19は、マイクロコ
ンピュータが内部に保有するプログラムに従い、前記各
入力信号に基づいて洗濯機モータ10をモータ駆動回路
22を介して駆動制御すると共に、給水弁23および排
水弁9を駆動回路24を介して駆動制御し、さらには、
表示器19aを駆動制御するようになっている。
【0035】上記モータ駆動回路22は図4に示すよう
に構成されている。洗濯機モータ10には進相用コンデ
ンサ25が接続されていると共に、モータ駆動回路22
を構成するトライアック26、27および28が図示の
ように接続されている。しかして、このトライアック2
6、27および28は、モータ制御手段としても機能す
る前記制御装置19によりオンオフ制御されるものであ
り、表1に示すように、トライアック26、27および
28の全部がオンされると、主コイル10aおよび補助
コイル10bの双方が通電され、トライアック26がオ
ンで、且つ、トライアック27および28がオフされる
と、補助コイル10bのみが通電されるようになってい
る。
【0036】
【表1】
【0037】さて、上記構成の作用を、制御装置19に
おけるモータ制御手段の制御内容と共に説明する。洗濯
時、駆動機構11によって内槽4を制止し、制御装置1
9により洗濯機モータ10を正逆回転させる(このとき
の通電モードについては後述する)ことによって、撹拌
体8を時計回り及び反時計回りの両方向に正逆回転させ
る。しかして、撹拌体8が羽根16の傾斜方向すなわち
図5および図6の矢印A方向に回転されたとき、撹拌体
8はその回転方向に羽根16の外周部を傾斜させている
ため、矢印A′で示すように、内槽4内の洗濯水をその
外周部により掻き込んで内方へ引き込み、従って洗濯物
も内方へ引き込む。
【0038】これに対して、羽根16の傾斜方向と反対
方向すなわち図5および図7の矢印B方向に回転された
とき、撹拌体8は羽根16の外周部の傾斜がその回転方
向とは逆であるため、矢印B′で示すように、洗濯水を
外方へ押し出し、従って洗濯物も外方へ押し出す。
【0039】ここで、制御装置19は、前掲表1に示し
たように、撹拌体8を矢印A方向へ回転させるときに
は、トライアック26、27および28を例えば0.4
秒オンした後トライアック27および28を1.0秒オ
フし、もって、洗濯機モータ10の主コイル10aおよ
び補助コイル10bの双方に通電した後補助コイル10
bのみに通電する通電モードとする。そして、1秒間の
断電の後、撹拌体8を矢印B方向へ回転させるときに
は、トライアック26、27および28の全部を例えば
1.4秒オンし、もって主コイル10aおよび補助コイ
ル10bの双方に通電する通電モードとする。
【0040】この結果、図8に示すように、撹拌体8の
回転数は矢印A方向回転時に、矢印B方向回転時よりも
少なくなる。これにより、撹拌体8の矢印A方向回転時
での水流強度が適度に抑えられ、矢印A方向および矢印
B方向とでほぼ同じ水流の強さが得られる。
【0041】このような本実施例によれば、撹拌体8に
おける羽根16を、基盤15上に中央側で放射直線状に
突設し外周側で矢印A方向の回転方向に傾斜するように
突設しているから、撹拌体8が羽根16の傾斜方向であ
る矢印A方向に回転するときには、洗濯水ひいては洗濯
物を内方へ引き込み、一方、撹拌体8が羽根16の傾斜
方向とは反対の方向である矢印B方向に回転するときに
は、洗濯水ひいては洗濯物を外方へ押し出すようにな
り、この結果、洗濯物の動きに大きな変化があらわれ、
総じて、洗濯物を良好にほぐすことができる。これによ
り、充分な洗浄力が得られると共に、脱水時においては
アンバランス回転を防止できる。
【0042】また、本実施例によれば、撹拌体8を羽根
16の傾斜方向側へ回転させるときには、撹拌体8を羽
根16の反傾斜方向側へ回転させるときに比して洗濯機
モータ10の回転数を少なくするようにしているから、
撹拌体8を羽根16の傾斜方向側へ回転させるとき、お
よび撹拌体8を羽根16の反傾斜方向側へ回転させると
きのいずれの回転方向においても、水流強度が過剰とな
ることがなくて洗濯に必要充分な水流強度を得ることが
でき、必要充分な洗浄力を確保しつつ布傷みをも少なく
できる。
【0043】特に、洗濯機モータ10を誘導モータから
構成し、この洗濯機モータ10に対する通電モードを、
撹拌体8を羽根16の傾斜方向側へ回転させるときには
洗濯機モータ10の主コイル10aおよび補助コイル1
0bの双方に通電した後補助コイル10bに通電する通
電モードとし、撹拌体8を羽根16の反傾斜方向側へ回
転させるときには主コイル10aおよび補助コイル10
bの双方に通電する通電モードとするようにしているか
ら、洗濯機モータ10として比較的安価なモータが使用
できると共に、該洗濯機モータ10の回転制御が比較的
容易である。
【0044】なお、洗濯機モータ10を矢印A方向に回
転させるときに全コイル通電から補助コイル通電に切り
替えるようにしたが、これは、全コイル通電から主コイ
ル通電に切り替えるようにしても良い。また、羽根16
は矢印B方向へ傾斜させる構成としても良い。
【0045】次に図9ないし図12は本発明の第2の実
施例(請求項3に係わる実施例)を示しており、この実
施例においては、モータ制御手段として第1の実施例と
異なるモータ制御装置31を設けている。すなわち、図
9においてはモータ制御装置31の概略構成を示してい
る。このモータ制御装置31は、整流子32、矩形波成
形回路33、トリガパルス発生回路34、トリガ制御回
路35、スイッチング手段たるトライアック36および
n個のフリップフロップ回路FF1〜FFnからなる分
周回路37を有して構成されている。
【0046】しかして、このモータ制御装置31は次の
ように動作する。交流電源38からの例えば60Hzの
交流電圧V(図10(a)参照)は、整流子32により
図10(b)に示すように半波整流され、この電圧V´
は波形成形回路33により図10(c)で示す矩形波P
1に成形される。この矩形波P1はトリガパルス発生回
路34および分周回路37に与えられる。トリガパルス
発生回路34は図11(b)に示すパルスP2を出力し
てトリガ制御回路35に与える。
【0047】一方、分周回路37はパルスP1を受けて
n個のフリップフロップ回路FF1〜FFnの1/2周
波数となる分割信号f1〜fnをトリガ制御回路35に
与える。トリガ制御回路35は、この分割信号f1〜f
nに基づいて、パルスP2を図11(c)に示す期間T
aにてトライアック36への供給を許し、期間Tbにて
その供給を停止することを繰り返す。
【0048】従って、洗濯機モータ10には、図11
(d)に示すようにサイクルカットされた交流電圧が印
加されることになる。上記期間Ta,Tbは調節可能と
なっており、この実施例においては、図12(a)に示
すように設定されている。すなわち、撹拌体8を羽根1
6の傾斜方向へ回転させるときには、その回転期間TA
時に、30サイクルのうち2サイクルをカットする。ま
た、撹拌体8を羽根16の傾斜方向と反対方向へ回転さ
せるときには、その回転期間TB時に、サイクルカット
せずにフル通電する。これにて、撹拌体8を羽根16の
傾斜方向へ回転させるときには、反対方向へ回転させる
ときよりも、洗濯機モータ10の回転数従って撹拌体8
の回転数が低くなることはもとより、洗濯機モータ10
の回転制御を精度良く行うことができる。
【0049】図13は本発明の第3の実施例(請求項4
に係わる実施例)を示しており、この実施例において
は、撹拌体8を羽根16の傾斜方向へ回転させるときに
は、その回転期間TA(2.4秒)時における洗濯機モ
ータ10への通電時間を1.2秒とし、撹拌体8を羽根
16の傾斜方向と反対方向へ回転させるときには、その
回転期間TB(同2.4秒)時における洗濯機モータ1
0への通電時間を1.4秒とする。これにて、撹拌体8
を羽根16の傾斜方向へ回転させるときには、反対方向
へ回転させるときよりも、洗濯機モータ10の回転数従
って撹拌体8の回転数が低くなることはもとより、洗濯
機モータ10の回転制御が比較的容易となる。
【0050】図14および図15は本発明の第4の実施
例(請求項1に係わる実施例)を示しており、この実施
例においては、洗濯機モータ41をブラシレスモータか
ら構成し、モータ駆動回路をインバータ装置42から構
成している。しかして、制御装置43は、図15に示す
ように、撹拌体8を羽根16の傾斜方向へ回転させると
き(回転期間TA)には、撹拌体8を羽根16の反対向
へ回転させるとき(回転期間TB)に比して、モータ駆
動回路42を介して洗濯機モータ10の回転数ひいては
撹拌体8の回転数を少なくしている。この実施例おいて
は、洗濯機モータ10の回転制御を精度良く行うことが
できる。
【0051】図16ないし図18は、本発明の第5の実
施例(請求項5に係わる実施例)を示しており、この実
施例においては、羽根51の断面形状がほぼ山形状に形
成され、且つ、羽根51における傾斜方向側(矢印A方
向側)とは反対側(矢印B方向側)の斜面51aの角度
をほぼ30°に設定し、これに対して傾斜方向側の斜面
51bの角度をほぼ5〜10°緩く設定している(35
〜40°に設定している)。
【0052】この実施例によれば、撹拌体8が羽根51
の傾斜方向(矢印A方向)へ回転するときに水流強度が
適度に低くなり、もって、いずれの回転方向において
も、水流強度が過剰となることがなくて洗濯に必要充分
な水流強度が得られると共に布傷みをも少なくできる。
すなわち、図18の特性線I51aは上記斜面51aに
おける角度と布傷みの発生状況との関係を示し、特性線
I51bは上記斜面51bにおける角度と布傷みの発生
状況との関係を示す。また同図の特性線S51aは上記
斜面51aにおける角度と洗浄率との関係を示し、特性
線S51bは上記斜面51bにおける角度と洗浄率との
関係を示す。
【0053】この図18から分かるように、斜面51a
の角度を30°とし、斜面51bの角度を35〜40°
とすることにより、必要充分な洗浄率「0.8」を得る
と共に、布傷みも「20%」に抑えられている。
【0054】図19ないし図21は本発明の第6の実施
例(請求項6に係わる実施例)を示しており、この実施
例においては、撹拌体8の周囲外方の部材である前記底
カバー6に形成した凸部61を、断面形状がほぼ山形状
となるようにし、且つ、この凸部61における前記羽根
16の傾斜方向側(矢印A方向側)の斜面61aの角度
を、羽根16の反傾斜方向側の斜面61bの角度より緩
く設定している。具体的には、斜面61bの角度が30
〜40°であるのに対し、斜面61aの角度を45°に
している。
【0055】この場合、撹拌体8が羽根16の傾斜方向
(矢印A方向)へ回転するときに水流強度が適度に低く
なり、また、撹拌体8が羽根16の反傾斜方向(矢印B
方向)へ回転するときに水流強度が適度に高くなり、も
って、いずれの回転方向においても、水流強度が過剰と
なることがなくて洗濯に必要充分な水流強度が得られる
と共に布傷みをも少なくできる。すなわち、図21の特
性線I61aは上記斜面61aにおける角度と布傷みの
発生状況との関係を示し、特性線I61bは上記斜面6
1bにおける角度と布傷みの発生状況との関係を示す。
また同図の特性線S61aは上記斜面61aにおける角
度と洗浄率との関係を示し、特性線S61bは上記斜面
61bにおける角度と洗浄率との関係を示す。
【0056】この図21から分かるように、斜面61a
の角度を45°とし、斜面61bの角度を35〜40°
とすることにより、必要充分な洗浄率「0.8」を得る
と共に、布傷みも「20%」に抑えられている。
【0057】図22および図23は本発明の第7の実施
例(請求項7に係わる実施例)を示しており、この実施
例においては、内槽4の内面に相当する内カバー5に形
成した膨出部71を、断面形状がほぼ山形状となるよう
にし、且つ、この膨出部71における前記羽根16の傾
斜方向側(矢印A)の斜面71aの角度(内周面に対す
る角度)を、羽根16の反傾斜方向側の斜面71bの角
度より緩く設定している。具体的には、斜面71bの角
度が20〜25°であるのに対し、斜面71aの角度を
15°にしている。
【0058】この場合、撹拌体8が羽根16の傾斜方向
(矢印A方向)へ回転するときに水流強度が適度に低く
なり、また、撹拌体8が羽根16の反傾斜方向(矢印B
方向)へ回転するときに水流強度が適度に高くなり、も
って、いずれの回転方向においても、水流強度が過剰と
なることがなくて洗濯に必要充分な水流強度が得られる
と共に布傷みをも少なくできる。すなわち、図23の特
性線I71aは上記斜面71aにおける角度と布傷みの
発生状況との関係を示し、特性線I71bは上記斜面7
1bにおける角度と布傷みの発生状況との関係を示す。
また同図の特性線S71aは上記斜面71aにおける角
度と洗浄率との関係を示し、特性線S71bは上記斜面
71bにおける角度と洗浄率との関係を示す。
【0059】この図23から分かるように、斜面71a
の角度を15°とし、斜面71bの角度を20〜25°
とすることにより、必要充分な洗浄率「0.8」を得る
と共に、布傷みも「20%」に抑えられている。
【0060】図24ないし図26は本発明の第8の実施
例(請求項8に係わる実施例)を示しており、この実施
例においては、反転防止機構81を備え、撹拌体8の羽
根82の傾斜方向を、この反転防止機構81と関連して
特定したところに特徴がある。すなわち、駆動機構11
には、内槽4と直結された脱水用出力軸83と、洗濯用
出力軸14従って撹拌体8とを一体回転させるべく連結
し、洗濯時にはその連結を解除するためのクラッチスプ
リング84を備えると共に、洗濯時に洗濯機モータ10
の回転を減速して洗濯用出力軸14に伝達するためのギ
ヤ機構85を備え、さらに、洗濯時に内槽4の自由回転
を防止するためのブレーキ機構86を備えている。この
ブレーキ機構86はブレーキバンド形であり、一方向に
はブレーキ力がさほど大きくない。これに対処するため
に、前記反転防止機構81を設けて、上記一方向この場
合図25の矢印D方向への内槽4の反転を防止するよう
にしている。この反転防止機構81は、一方向ボールク
ラッチから構成されており、上記矢印D方向と反対の矢
印E方向についは緩み方向となっている。
【0061】一方、撹拌体8の羽根82は、図26に示
すように、傾斜方向を、反転防止機構81の緩み方向で
ある矢印E方向としている。
【0062】この実施例によれば、撹拌体8の羽根82
の傾斜方向を、反転防止機構81の緩み方向(矢印E方
向)としたので、撹拌体8がこの矢印E方向へ回転する
ときに水流強度が適度に低くすることが可能となり、も
って、いずれの回転方向においても、水流強度が過剰と
なることがなくて洗濯に必要充分な水流強度が得られる
と共に布傷みをも少なくできるようになる。すなわち、
撹拌体8が正逆回転されるときには、水流によって内槽
4が追随して回動しないようにこの反転防止機構81が
設けられているが、反転防止機構81の緩み方向には、
僅かながら内槽4が動いてしまうものである。従って、
撹拌体8がこの緩み方向へ回転するときには、水流強度
が若干弱くなるものである。しかし、本実施例では、上
述したように、撹拌体8の羽根82の傾斜方向を、反転
防止機構81の緩み方向とすることで、過度な水流強度
を適度に低くすることができる。この場合、反転防止機
構81を、一方向ボールクラッチから構成したから、構
成が簡単となる。
【0063】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、撹拌体における羽根を、基盤上に中央側で放射直
線状に突設し外周側で正逆いずれか一方の回転方向に傾
斜するように突設したから、洗濯物を良好にほぐすこと
ができ、これにより、洗浄力も充分に得られ、また、脱
水時においてはアンバランス回転を防止できる。
【0064】また、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転さ
せるときには、撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させ
るときに比して洗濯機モータの回転数を少なくするよう
にしたから、いずれの回転方向においても、水流強度が
過剰となることがなくて洗濯に必要充分な水流強度が得
ることができ、総じて、洗濯物を良好にほぐし得ると共
に、必要充分な洗浄力を確保しつつ布傷みをも少なくで
きる。
【0065】請求項2の発明においては、洗濯機モータ
を誘導モータから構成し、洗濯機モータに対する通電モ
ードを、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させるときに
は洗濯機モータの主コイルおよび補助コイルの双方に通
電した後そのいずれか一方に通電する通電モードとし、
撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させるときには主コ
イルおよび補助コイルの双方に通電する通電モードとす
るようにしたから、洗濯機モータとして比較的安価なモ
ータが使用できると共に、洗濯機モータの回転制御が比
較的容易となる。
【0066】請求項3の発明によれば、モータ制御手段
が、交流電源をサイクルカットするスイッチング手段を
有し、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させるときには
洗濯機モータへの印加電源をスイッチング手段によりサ
イクルカットするようになっているから、洗濯機モータ
の回転制御を精度良く行えるようになる。
【0067】請求項4の発明によれば、モータ制御手段
が、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させるときには、
撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させるときに比して
洗濯機モータの通電時間を短くするようになっているか
ら、洗濯機モータの回転制御が比較的容易となる。
【0068】請求項5の発明によれば、撹拌体における
羽根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し外周側で
正逆いずれか一方の回転方向に傾斜するように突設して
いるから、洗濯物を良好にほぐすことができ、これによ
り、洗浄力も充分に得られ、また、脱水時においてはア
ンバランス回転を防止できる。
【0069】また、羽根における傾斜方向側とは反対側
の斜面角度をほぼ30°に設定し、これに対して傾斜方
向側の斜面角度をほぼ5〜10°緩く設定しているか
ら、撹拌体が羽根の傾斜方向へ回転するときに水流強度
が適度に低くなり、もって、いずれの回転方向において
も、水流強度が過剰となることがなくて洗濯に必要充分
な水流強度が得られると共に布傷みをも少なくできるよ
うになる。
【0070】請求項6の発明によれば、撹拌体における
羽根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し外周側で
正逆いずれか一方の回転方向に傾斜するように突設した
から、洗濯物を良好にほぐすことができ、これにより、
洗浄力も充分に得られ、また、脱水時においてはアンバ
ランス回転を防止できる。
【0071】また、撹拌体の周囲外方の部材に断面ほぼ
山形状の凸部を形成し、且つ、この凸部における前記羽
根の傾斜方向側の斜面角度を、羽根の反傾斜方向側の斜
面角度より緩く設定しているから、撹拌体が羽根の傾斜
方向へ回転するときに水流強度が適度に低くなり、もっ
て、いずれの回転方向においても、水流強度が過剰とな
ることがなくて洗濯に必要充分な水流強度を得ることが
できると共に布傷みをも少なくできる。
【0072】請求項7の発明によれば、撹拌体における
羽根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し外周側で
正逆いずれか一方の回転方向に傾斜するように突設した
から、洗濯物を良好にほぐすことができ、これにより、
洗浄力も充分に得られ、また、脱水時においてはアンバ
ランス回転を防止できる。
【0073】また、槽の内面に断面ほぼ山形状の膨出部
を形成し、且つ、この膨出部における前記羽根の傾斜方
向側の斜面角度を、羽根の反傾斜方向側の斜面角度より
緩く設定しているから、撹拌体が羽根の傾斜方向へ回転
するときに水流強度が適度に低くなり、もって、いずれ
の回転方向においても、水流強度が過剰となることがな
くて洗濯に必要充分な水流強度を得ることができると共
に布傷みをも少なくできる。
【0074】請求項8の発明によれば、撹拌体における
羽根を、基盤上に中央側で放射直線状に突設し外周側で
所定の回転方向に傾斜するように突設しているから、洗
濯物を良好にほぐすことができ、これにより、洗浄力も
充分に得られ、また、脱水時においてはアンバランス回
転を防止できる。
【0075】また、撹拌体の羽根の傾斜方向を、反転防
止機構の緩み方向としたので、撹拌体が所定の方向へ回
転するときに水流強度が適度に低くすることができ、も
って、いずれの回転方向においても、水流強度が過剰と
なることがなくて洗濯に必要充分な水流強度を得ること
ができると共に布傷みをも少なくできる。請求項9の発
明によれば、反転防止機構が、一方向ボールクラッチか
ら構成されているから、構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す撹拌体部分の平面
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】電気的構成のブロック図
【図4】モータ駆動回路の回路図
【図5】羽根の傾斜部分の平面図
【図6】作用説明用の内槽部分の斜視図
【図7】別の作用説明用の内槽部分の斜視図
【図8】回転数の変化状況を示す図
【図9】本発明の第2の実施例を示すモータ制御装置の
ブロック図
【図10】各部の波形図
【図11】モータ制御装置の動作説明用の図
【図12】作用説明用の波形図
【図13】本発明の第3の実施例を示す通電パターン図
【図14】本発明の第4の実施例を示す電気的構成のブ
ロック図
【図15】回転数の変化状況を示す図
【図16】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図17】図16のC−C線に沿う断面図
【図18】試験データ図
【図19】本発明の第6の実施例を示す図1相当図
【図20】図19のP−P線に沿う断面図
【図21】試験データ図
【図22】本発明の第7の実施例を示す図1相当図
【図23】試験データ図
【図24】本発明の第8の実施例を示す駆動機構部分の
縦断側面図
【図25】反転防止機構の一部破断平面図
【図26】図1相当図
【符号の説明】 4は内槽、5は内カバー、6は底カバー、8は撹拌体、
10は洗濯機モータ、15は基盤、16は羽根、19は
制御装置(モータ制御手段)、22はモータ駆動回路、
31はモータ制御装置(モータ制御手段)、36はトラ
イアック(スイッチング手段)、41は洗濯機モータ、
51は羽根、51aは反傾斜方向側の斜面、51bは傾
斜方向側の斜面、61は凸部、61aは傾斜方向側の斜
面、61bは反傾斜方向側の斜面、71は膨出部、71
aは傾斜方向側の斜面、71bは反傾斜方向側の斜面、
81は反転防止機構、82は羽根を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽の内底部に配設した撹拌体を洗濯機モ
    ータにより正逆回転させ、この正逆回転によって洗濯を
    行ない、槽の回転によって脱水を行なうものにおいて、 前記撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上に中央側で放
    射直線状に突設され外周側で正逆いずれか一方の回転方
    向に傾斜するように突設された羽根とを具備する形態に
    形成し、 前記撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転させるときには、
    撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させるときに比して
    前記洗濯機モータの回転数を少なくするように制御する
    モータ制御手段を設けたことを特徴とする脱水兼用洗濯
    機。
  2. 【請求項2】 洗濯機モータは誘導モータから構成さ
    れ、 モータ制御手段は、撹拌体を羽根の傾斜方向側へ回転さ
    せるときには洗濯機モータの主コイルおよび補助コイル
    の双方に通電した後そのいずれか一方に通電する通電モ
    ードとし、撹拌体を羽根の反傾斜方向側へ回転させると
    きには主コイルおよび補助コイルの双方に通電する通電
    モードとすることを特徴とする請求項1記載の脱水兼用
    洗濯機。
  3. 【請求項3】 モータ制御手段は、交流電源をサイクル
    カットするスイッチング手段を有し、撹拌体を羽根の傾
    斜方向側へ回転させるときには洗濯機モータへの印加電
    源を前記スイッチング手段によりサイクルカットするよ
    うになっていることを特徴とする請求項1記載の脱水兼
    用洗濯機。
  4. 【請求項4】 モータ制御手段は、撹拌体を羽根の傾斜
    方向側へ回転させるときには、撹拌体を羽根の反傾斜方
    向側へ回転させるときに比して前記洗濯機モータの通電
    時間を短くするようになっていることを特徴とする請求
    項1記載の脱水兼用洗濯機。
  5. 【請求項5】 槽の内底部に配設した撹拌体を洗濯機モ
    ータにより正逆回転させ、この正逆回転によって洗濯を
    行ない、槽の回転によって脱水を行なうものにおいて、 前記撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上に中央側で放
    射直線状に突設され外周側で正逆いずれか一方の回転方
    向に傾斜するように突設された断面ほぼ山形状の羽根と
    を具備する形態に形成し、且つ、この羽根における前記
    傾斜方向側とは反対側の斜面角度をほぼ30°に設定
    し、これに対して傾斜方向側の斜面角度をほぼ5〜10
    °緩く設定したことを特徴とする脱水兼用洗濯機。
  6. 【請求項6】 槽の内底部に配設した撹拌体を洗濯機モ
    ータにより正逆回転させ、この正逆回転によって洗濯を
    行ない、槽の回転によって脱水を行なうものにおいて、 前記撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上に中央側で放
    射直線状に突設され外周側で正逆いずれか一方の回転方
    向に傾斜するように突設された羽根とを具備する形態に
    形成し、 該撹拌体の周囲外方の部材に断面ほぼ山形状の凸部を形
    成し、 且つ、この凸部における前記羽根の傾斜方向側の斜面角
    度を、羽根の反傾斜方向側の斜面角度より緩く設定した
    ことを特徴とする脱水兼用洗濯機。
  7. 【請求項7】 槽の内底部に配設した撹拌体を洗濯機モ
    ータにより正逆回転させ、この正逆回転によって洗濯を
    行ない、槽の回転によって脱水を行なうものにおいて、 前記撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上に中央側で放
    射直線状に突設され外周側で正逆いずれか一方の回転方
    向に傾斜するように突設された羽根とを具備する形態に
    形成し、 前記槽の内面に断面ほぼ山形状の膨出部を形成し、 且つ、この膨出部における前記羽根の傾斜方向側の斜面
    角度を、羽根の反傾斜方向側の斜面角度より緩く設定し
    たことを特徴とする脱水兼用洗濯機。
  8. 【請求項8】 槽の内底部に配設した撹拌体を洗濯機モ
    ータにより正逆回転させ、この正逆回転によって洗濯を
    行ない、槽の回転によって脱水を行なうものであって、
    且つ、前記洗濯時に前記槽の一方向への反転を防止する
    反転防止機構を備えたものにおいて、 前記撹拌体を、円形の基盤と、この基盤上に中央側で放
    射直線状に突設され外周側で前記反転防止機構の緩み方
    向に傾斜するように突設された羽根とを具備する形態に
    形成したことを特徴とする脱水兼用洗濯機。
  9. 【請求項9】 反転防止機構は、一方向ボールクラッチ
    から構成されていることを特徴とする請求項8記載の脱
    水兼用洗濯機。
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