JPH08181997A - 画像符号化装置及び画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号化装置

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JPH08181997A
JPH08181997A JP32318694A JP32318694A JPH08181997A JP H08181997 A JPH08181997 A JP H08181997A JP 32318694 A JP32318694 A JP 32318694A JP 32318694 A JP32318694 A JP 32318694A JP H08181997 A JPH08181997 A JP H08181997A
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JP32318694A
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Hisayoshi Moriwaki
久芳 森脇
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高圧縮率で高品質に符号化する画像符号化装
置。 【構成】 ブロック化処理部401は、1フレーム分の
デジタル映像信号を複数の画像ブロックに分割する。参
考パターンメモリ403は、画像ブロックサイズ対応の
参照パターンを記憶する。パターン検出部402は、ブ
ロック化処理部401からの画像ブロックに対し参照パ
ターンから対応パターンを選択する。パターン変化検出
部406は、パターン検出部402からの選択パターン
と前の画素ブロックのパターンとの変化を検出する。代
表値検出部404は、ブロック処理部401からの画像
ブロックの検出し代表値を1画素としてフレームデータ
を生成する。圧縮部405,408は、パターン検出部
402からの選択パターン情報とパターン変化検出部4
06の情報と代表値検出部404からのフレームデータ
を各々圧縮符号化する。SW409は、パターン情報,
検出情報とフレームデータとを切り換え出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル化された映像
信号を圧縮符号化する画像符号化装置、及び、圧縮符号
化された映像信号を復号化する画像復号化装置に関する
ものであり、例えば、アナログ回線や狭帯域サービス総
合デジタル網(N−ISDN:Narrowband−
Integrated Services Digit
alNetwork)等の伝送路を用いた映像伝送、ミ
ニディスクやICメモリ等の媒体への映像信号の記録及
び再生を行う装置に用いて好適な画像符号化装置及び画
像復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、テレビ会議システムやテレビ電
話等のような比較的伝送容量の小さい伝送路を使用して
映像信号を遠隔地に伝送する装置では、フレーム間予測
と直交変換を組み合せたハイブリッド符号化方式やベク
トル量子化(VQ:Vector Quantizat
ion)方式等が適用されている。
【0003】また、狭帯域サービス総合デジタル網(N
−ISDN:Narrowband−Integrat
ed Services Digital Netwo
rk)用の符号化方式として、H.261という国際標
準規格がある。このH.261は、MPEG(Moti
on Picture Image CodingEx
perts Group)方式の基になった方式であ
り、ハイブリッド符号化方式を基本としている。即ち、
H.261では、フレーム間予測として動き補償予測
(MC:Motion Compensated)が使
用され、直交変換として2次元離散コサイン変換(DC
T:Discrete Cosine Transfo
rm)が使用される(以下、MC+DCT方式と言
う。)。また、パッケージメディア系でも、比較的圧縮
率が高い方式としてMC+DCT方式が中心であり、M
PEG1として規格化されている。
【0004】例えば、H.261方式を適用した画像符
号化/復号化装置は、図7に示すようなエンコーダ10
0と図8に示すようなデコーダ150とを備えており、
8画素×8ラインのブロック単位で符号化及び復号化す
る。
【0005】まず、エンコーダ100は、上記図7に示
すように、映像信号Xが供給される動きベクトル検出部
(ME:Motion Estimator MC:M
otion Compensator)114と、後述
する加算器110の出力が供給されるフレームメモリ
(FM:Frame Memory)111と、フレー
ムメモリ111の出力が供給されるループフィルタ(L
F:Loop Filter)112と、映像信号Xと
ループフィルタ112の出力が供給される加算器101
と、映像信号Xと加算器101の出力とが各々供給され
るスイッチ102と、スイッチ102の出力が供給され
るDCT変換器103と、DCT変換器103の出力が
供給される量子化器(Q:Quantizer)104
と、量子化器104の出力が供給される可変長符号化器
(VLC:Variable Length Code
r)106と、可変長符号化器106の出力が供給され
符号化データXdを出力する出力バッファ(OB:Ou
tput Buffer)107とを備えている。
【0006】また、量子化器104の出力が供給される
逆量子化器(IQ:InverseQuantize
r)108と、逆量子化器108の出力が供給されるI
DCT変換器(IDCT:Inverse DCT)1
09と、ループフィルタ112の出力が供給されるスイ
ッチ113と、IDCT変換器109の出力とスイッチ
113の出力が各々供給される加算器110とを備えて
いる。
【0007】さらに、出力バッファ107の出力に応じ
てスイッチ102、スイッチ113、及び、量子化器1
04を各々制御する符号化制御部(CC)105を備え
ている。 映像信号Xは、8画素×8ラインのブロック
として、例えば、ラスタスキャンのデータ順で動きベク
トル検出部114と加算器101に各々供給される。動
きベクトル検出部114は、フレームメモリ111に記
憶されている前画面データを使用して、供給された映像
信号Xの最適動きベクトルを求める。そして、フレーム
メモリ111に記憶されている前画面データに対して、
求めた最適動きベクトルに基いて動き補償し、動き補償
した前画面データをループフィルタ112を介して加算
器101に供給する。ここで、ループフィルタ112
は、ブロック毎にON/OFFできるものであり、例え
ば、符号化制御部105により、動きベクトルが検出さ
れた場合にON、それ以外ではOFFとなるように制御
されるものである。
【0008】加算器101は、入力された映像信号X、
即ち、現在の画面データと、ループフィルタ112を介
して供給された前画面データとの差分をとり、その差分
データを映像差分信号としてスイッチ102に供給す
る。
【0009】符号化制御部105は、対象ブロックをフ
レーム内符号化するかフレーム間符号化するかを判断
し、フレーム内符号化と判断した場合には、スイッチ1
02で映像信号Xが選択出力されるように制御し、フレ
ーム間符号化と判断した場合には、スイッチ102で映
像差分信号が選択出力されるように制御する。そして、
スイッチ102からの出力される映像信号X、或は、映
像差分信号は、DCT変換器103に供給される。
【0010】DCT変換器103は、スイッチ102か
ら出力される映像信号X、或は、映像差分信号にDCT
を施すことによりDCT係数を求め、量子化器104に
供給する。この時、符号化制御部105は、量子化器1
04に量子化ステップ情報を与える。量子化器104
は、DCT変換器103からのDCT係数を符号化制御
部105から与えられた量子化ステップで量子化し、低
域から広域へスキャンする順序、所謂ジグザグスキャン
の順序で量子化したDCT係数を可変長符号化器106
と逆量子化器109に各々供給する。
【0011】可変長符号化器106は、量子化器104
からの量子化されたDCT係数をランレングスの可変長
符号に変換して、その可変長符号を符号化データXd
して出力バッファ107に蓄える。そして、符号化制御
部105は、出力バッファ107から一定レイトで符号
化データXdが次段の処理に出力されるように制御す
る。
【0012】一方、逆量子化器108は、量子化器10
4からの量子化されたDCT係数を量子化器104で使
用された量子化ステップで逆量子化し、ジグザグスキャ
ンされたデータの順序をラスタスキャンに戻す。そし
て、ラスタスキャンに戻したデータをIDCT変換器1
09に供給する。IDCT変換器109は、逆量子化器
108からのラスタスキャンに戻されたデータに対して
逆DCTを施し、逆DCTにより得られたDCT係数か
ら映像信号X、或は、映像差分信号に戻す。そして、そ
の映像信号X、或は、映像差分信号を加算器110に供
給する。
【0013】この時、符号化制御部105は、対象ブロ
ックがフレーム内符号化であるかフレーム間符号化であ
るかを判断し、フレーム間符号化であった場合にはルー
プフィルタ112から出力される前画面データが選択出
力されるようにスイッチ113を制御する。従って、フ
レーム間符号化であった場合のみ、スイッチ113から
加算器110に前画面データが供給される。
【0014】従って、加算器110からは、フレーム内
符号化の場合には、IDCT変換器109から供給され
た映像信号Xが出力され、フレーム間符号化の場合に
は、スイッチ113から出力される前画面データとID
CT変換器109から供給された映像差分信号とを加算
したデータが出力され、フレーム内符号化、或は、フレ
ーム間符号化に応じた画面データがフレームメモリ11
1に書き込まれる。
【0015】尚、動きベクトル検出のために、前フレー
ムの情報が必要であるため、例えば、フレームメモリ1
11は、2画面分の容量を有するものとする。
【0016】次に、デコーダ150は、上記図8に示す
ように、符号化データXdが供給される入力バッファ1
51と、入力バッファ151の出力が供給される可変長
復号化器152と、可変長復号化器152の出力が供給
される逆量子化器153と、逆量子化器153の出力が
供給されるIDCT変換器154と、IDCT変換器1
54の出力と後述するループフィルタ157の出力が各
々供給される加算器156と、IDCT変換器154の
出力と加算器156の出力が各々供給され映像信号Xを
出力するスイッチ155とを備えている。また、スイッ
チ155からの映像信号Xが供給されるフレームメモリ
158と、フレームメモリ158の出力が供給されるル
ープフィルタ157とを備えている。
【0017】デコーダ150には、例えば、上述したよ
うなエンコーダ100により映像信号Xが圧縮符号化さ
れた符号化データXdが入力され、入力された符号化デ
ータXdは、入力バッファ151に蓄えられる。入力バ
ッファ151に蓄えられた符号化データXdは、任意の
タイミングで可変長復号化器152に供給される。
【0018】可変長復号化器152は、入力バッファ1
51からの符号化データXdを量子化されたDCT係数
に戻して逆量子化器153に供給する。逆量子化器15
3は、可変長復号化器152からの量子化されたDCT
係数をエンコーダ100で使用された量子化ステップで
逆量子化し、ジグザグスキャンされたデータの順序をラ
スタスキャンに戻す。そして、ラスタスキャンに戻した
データをIDCT変換器154に供給する。IDCT変
換器154は、逆量子化器153からのラスタスキャン
に戻されたデータに対して逆DCTを施し、逆DCTに
より得られたDCT係数からブロックデータに戻す。そ
して、そのブロックデータをスイッチ155と加算器1
56に各々供給する。
【0019】この時、図示していない制御部は、対象ブ
ロックがフレーム内符号化であるかフレーム間符号化で
あるかを判断し、フレーム内符号化であった場合にはI
DCT変換器154からのブロックデータが映像信号X
として選択出力されるようにスイッチ155を制御し、
フレーム間符号化であった場合には加算器156からの
加算出力が映像信号Xとして選択出力されるようにスイ
ッチ155を制御する。
【0020】即ち、加算器156には、フレームメモリ
111に記憶されている前画面データに対して動き補償
した前画面データがループフィルタ112を介して供給
されている。従って、加算器156は、IDCT変換器
154からのブロックデータとループフィルタ112か
らの前画面データとを加算して、その加算データをスイ
ッチ155に供給する。
【0021】上述のように、H.261方式では、直交
変換としてDCTが使用され、フレーム間予測では、動
き補償フレーム間予測が取り入れられるようになってい
る。また、フレーム内符号化とフレーム間予測符号化の
2種類を選択するようにしているが、通常は、動き補償
予測フレーム間予測符号化が選択され、シーンチェンジ
の場合等には、フレーム内符号化が選択されるように制
御されるのが一般的である。
【0022】一方、入力された映像信号を、エッジ成分
とそれ以外の成分とに分けて符号化する方式も提案され
ており、例えば、静止画圧縮方式としてVPIC(Vi
sual Pattern Image Codin
g:D.Chen et al.,“Visual P
attern Image Coding”vol.C
OM−38,IEEETrans.Commun.,p
p.2137−2145)が提案されている。
【0023】VPIC方式とは、フレーム内符号化方式
であるが、従来行われている二乗誤差を最小にするとい
う基準で圧縮する方式ではなく、人間の視覚の特性を利
用して一番最もらしく再現することを目的とした方式で
ある。例えば、VPIC方式では、シーンチェンジ直後
等は、解像度をかなり落としても目につかない、また、
エッジ部分の輝度レベルの差厳密でなくても違和感はな
いというような視覚特性を利用する。
【0024】このようなVPIC方式を適用した画像符
号化/復号化装置のエンコーダは、図9に示すように、
映像信号Xが各々供給される平均値演算器201と輝度
情報演算器202,203と、参照パターンメモリ20
4と、輝度情報演算器202,203の出力と後述する
判別回路206の出力と参照パターンメモリ204の出
力が各々供給される比較器205と、輝度情報演算器2
02の出力が供給される判別回路206と、平均値演算
器201の出力と判別回路206の出力が各々供給され
る量子化器207と、量子化器207の出力と判別回路
206の出力と参照パターンメモリ204の出力が各々
供給され符号化データXdを出力するスイッチ208と
を備えている。
【0025】このエンコーダに入力される映像信号X
は、1フレーム分の映像信号を人間の目の感度に対し
て、ある程度小さいブロック、例えば、4画素×4ライ
ンのブロックに分割されたものである。このような映像
信号Xは、平均値用演算器201と輝度情報演算器20
2,203に各々供給される。
【0026】平均値用演算器201は、入力された映像
信号Xから各ブロックの平均値を求め、求めた平均値を
量子化器207に供給する。輝度情報演算器202は、
入力された映像信号Xから各ブロックの輝度の傾きの大
きさを求め、求めた輝度の傾きの大きさの情報を比較器
205と判別回路206に各々供給する。輝度情報演算
器203は、ブロック化された映像信号Xから各ブロッ
クの輝度の傾きの方向求め、求めた輝度の傾きの方向の
情報を比較器205に供給する。
【0027】判別回路206は、輝度情報演算器202
で得られた輝度の傾きの大きさの情報からエッジを含む
ブロックであるか否かを判別し、その判別結果をエッジ
有無を示す識別フラグとして量子化器207と比較器2
05とスイッチ208に各々供給する。
【0028】量子化器207は、平均値用演算器201
からの各ブロックの平均値を量子化し、量子化した平均
値と判別回路206からの識別フラグをスイッチ208
に供給する。
【0029】参照パターンメモリ204には、例えば、
図10に示すように、映像信号Xの各ブロックのサイズ
と同じサイズ、即ち、4画素×4ラインのサイズの14
種類のエッジパターンP1〜P14が予め記憶されてい
る。
【0030】比較器205は、判別回路206からの識
別フラグがエッジを含むブロックであることを示してい
る場合には、輝度情報演算器202,203からの輝度
の傾きの大きさ及び方向の情報が示しているエッジと参
照パターンメモリ204に記憶されているエッジパター
ンP1〜P14とを比較することにより、エッジパター
ンP1〜P14から対象ブロックのエッジパターンを検
出する。そして、検出したエッジパターンのインデック
ス番号と、エッジパターンの極性、傾きの大きさを示す
インデックス番号を比較結果としてスイッチ208に供
給する。
【0031】従って、スイッチ208には、判別回路2
06からの識別フラグと、量子化器207からの量子化
された平均値と、比較器205からの比較結果が供給さ
れることとなる。このスイッチ208における出力デー
タの選択制御は、例えば、図示していない制御部により
行われる。即ち、上記制御部は、エッジを含まないブロ
ックの場合には、量子化された平均値と識別フラグが符
号化データXdとしてスイッチ208から選択出力され
るように、また、エッジを含むブロックの場合には、量
子化された平均値、識別フラグ、エッジパターンのイン
デックス番号と、エッジパターンの極性、傾きの大きさ
を示すインデックス番号である比較結果が符号化データ
dとしてスイッチ208から選択出力されるように制
御する。例えば、1画素を8ビット、エッジを含まない
ブロックでの平均値を5ビットとした場合、識別フラグ
と合わせて4画素×4ラインのデータ、即ち、128ビ
ットのデータが6ビットに圧縮できる。また、エッジを
含むブロックにおいては、平均値を3ビットで表現すれ
ば、エッジパターンのインデックス4ビット、極性1ビ
ット、及び、識別フラグ1ビットの合計9ビットに圧縮
できる。
【0032】上述のように、VPIC方式では、原画像
が物理的に完全に再現されなくても、人間の目で見たと
きに原画像と同じように見えればよいことから、人間が
知覚できない成分は、符号化処理においては知覚的冗長
度であるということを利用して、高圧縮率を達成しよう
というものである。
【0033】尚、この方式の場合、エッジ部分の輝度変
化への感度を考慮して平均値を粗く量子化する。また、
輝度変化の大きさは伝送していないため、輝度変化の大
きさは固定値として再生されることとなる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかし、MC+DCT
方式等を適用した従来の画像符号化/復号化装置では、
N−ISDNの基本サービスである伝送速度128Kb
psの2B+Dや、V.34:28.8Kbpsのアナ
ログ回線等に対応させるために、入力された映像の解像
度を落としたり、動きに応じて空間的、或は、時間的な
低域遮断フィルタ(LPF)を通過させることにより、
符号化効率を上げていた。このため、再現した画像が非
常にぼけた画像となってしまっていた。
【0035】また、動きが大きい場合やシーンチェンジ
等の場合には、フレーム内符号化が行われるため多くの
データが発生し、フレームレイトが落ちてしまってい
た。このような問題点に対応する方法として、例えば、
データ発生量を抑えるために量子化ステップを粗くした
場合、ブロックの歪みが目立ってしまっていた。
【0036】一方、VPIC方式に見られるようなブロ
ック単位でエッジ部分を取り出す方式を適用した従来の
画像符号化/復号化装置における圧縮率は、約20:1
であり、上述したような伝送容量の小さい伝送路を使用
した画像伝送等に対応するために必要な3桁以上の圧縮
率を得ることができなかった。
【0037】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0038】即ち、本発明の目的は、高圧縮率で高品質
に符号化する画像符号化装置を提供することにある。
【0039】また、本発明の目的は、上記画像符号化装
置で圧縮符号化されたデータを復号化して高品質の画像
を再現する画像復号化装置を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る画像符号化装置は、1フレーム分の
デジタル化された映像信号を複数の画像ブロックに分割
する分割手段と、上記画像ブロックのサイズに対応した
サイズの複数個の参照パターンを記憶する記憶手段と、
上記分割手段からの画像ブロックに対して上記記憶手段
に記憶された複数個の参照パターンから対応するパター
ンを選択する選択手段と、上記選択手段により選択され
たパターンと少なくとも1フレーム前の同位置の画素ブ
ロックから得られたパターンとの変化を検出する変化検
出手段と、上記分割手段からの画像ブロックの代表値を
検出する代表値検出手段と、上記代表値検出手段により
検出された各画像ブロックの代表値を各々1画素として
フレームデータを生成する生成手段と、上記選択手段に
より選択されたパターンの情報と上記変化検出手段にお
ける検出結果の情報と上記生成手段により生成されたフ
レームデータを各々圧縮符号化する圧縮符号化手段と、
上記圧縮符号化手段により圧縮符号化されたパターン情
報と検出情報とフレームデータとを切り換えて出力する
出力手段とを備えることを特徴とする。
【0041】また、本発明に係る画像符号化装置は、上
記変化検出手段は、上記選択手段により選択されたパタ
ーンに対して少なくとも1フレーム前の同位置の画素ブ
ロックから得られたパターンと上記画素ブロックの周辺
のブロックから得られたパターンから変化を検出し、パ
ターン変化がなかった場合には画像ブロックの動き情報
を検出情報とすることを特徴とする。
【0042】本発明に係る画像復号化装置は、1フレー
ム分のデジタル化された映像信号を複数の画像ブロック
に分割し、上記画像ブロックのサイズに対応したサイズ
の複数個の参照パターンから選択した各画像ブロックの
パターンの情報と、画像ブロック毎に選択したパターン
と1フレーム前の同位置の画素ブロックから得られたパ
ターンの変化の検出情報と、各画像ブロックの代表値を
各々1画素として生成したフレームデータとが各々圧縮
符号化された符号化データを復号化する画像復号化装置
であって、上記複数個の参照パターンを記憶する記憶手
段と、上記符号化データのパターン情報と検出情報とフ
レームデータとを各々復号化する復号化手段と、上記復
号化手段により復号化されたパターン情報を上記復号化
手段により復号化された検出情報に応じて更新する更新
手段と、上記更新手段により得られたパターン情報に対
応するパターンを上記記憶手段に記憶された複数個の参
照パターンから選択する選択手段と、上記選択手段によ
り選択されたパターンに応じて上記復号化手段により復
号化されたフレームデータで各画像ブロックのパターン
を合成する合成手段とを備えることを特徴とする。
【0043】また、本発明に係る画像復号化装置は、上
記検出情報は、画像ブロック毎に選択したパターンに対
して少なくとも1フレーム前の同位置の画素ブロックか
ら得られたパターンと上記画素ブロックの周辺のブロッ
クから得られたパターンから得られたパターン変化の検
出結果又はパターン変化無し時の画像ブロックの動き情
報であることを特徴とする。
【0044】
【作用】本発明に係る画像符号化装置では、分割手段
は、1フレーム分のデジタル化された映像信号を複数の
画像ブロックに分割する。記憶手段は、上記画像ブロッ
クのサイズに対応したサイズの複数個の参照パターンを
記憶する。選択手段は、上記分割手段からの画像ブロッ
クに対して上記記憶手段に記憶された複数個の参照パタ
ーンから対応するパターンを選択する。変化検出手段
は、上記選択手段により選択されたパターンと少なくと
も1フレーム前の同位置の画素ブロックから得られたパ
ターンとの変化を検出する。代表値検出手段は、上記分
割手段からの画像ブロックの代表値を検出する。生成手
段は、上記代表値検出手段により検出された各画像ブロ
ックの代表値を各々1画素としてフレームデータを生成
する。圧縮符号化手段は、上記選択手段により選択され
たパターンの情報と上記変化検出手段における検出結果
の情報と上記生成手段により生成されたフレームデータ
を各々圧縮符号化する。出力手段は、上記圧縮符号化手
段により圧縮符号化されたパターン情報と検出情報とフ
レームデータとを切り換えて出力する。
【0045】また、本発明に係る画像符号化装置では、
上記変化検出手段は、上記選択手段により選択されたパ
ターンに対して少なくとも1フレーム前の同位置の画素
ブロックから得られたパターンと上記画素ブロックの周
辺のブロックから得られたパターンから変化を検出し、
パターン変化がなかった場合には画像ブロックの動き情
報を検出情報とする。
【0046】本発明に係る画像復号化装置では、記憶手
段は、1フレーム分のデジタル化された映像信号が複数
の画像ブロックに分割され、上記画像ブロックのサイズ
に対応したサイズの複数個の参照パターンを記憶する。
復号化手段は、上記複数個の参照パターンから選択され
た各画像ブロックのパターンの情報と、画像ブロック毎
に選択されたパターンと1フレーム前の同位置の画素ブ
ロックから得られたパターンの変化の検出情報と、各画
像ブロックの代表値を各々1画素として生成されたフレ
ームデータとが各々圧縮符号化された符号化データのパ
ターン情報と検出情報とフレームデータとを各々復号化
する。更新手段は、上記復号化手段により復号化された
パターン情報を上記復号化手段により復号化された検出
情報に応じて更新する。選択手段は、上記更新手段によ
り得られたパターン情報に対応するパターンを上記記憶
手段に記憶された複数個の参照パターンから選択する。
合成手段は、上記選択手段により選択されたパターンに
応じて上記復号化手段により復号化されたフレームデー
タで各画像ブロックのパターンを合成する。
【0047】また、本発明に係る画像復号化装置では、
上記検出情報は、画像ブロック毎に選択したパターンに
対して少なくとも1フレーム前の同位置の画素ブロック
から得られたパターンと上記画素ブロックの周辺のブロ
ックから得られたパターンから得られたパターン変化の
検出結果又はパターン変化無し時の画像ブロックの動き
情報である。
【0048】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0049】まず、本発明に係る画像符号化装置につい
て説明する。
【0050】上記画像符号化装置は、例えば、図1に示
すように、入力映像信号Yが供給されるブロック化処理
部401と、参照パターンメモリ403と、ブロック化
処理部401からの映像信号YBと参照パターンメモリ
403の出力が各々供給されるパターン検出部402
と、パターン検出部402の出力を記憶するパターンメ
モリ407と、パターン検出部402の出力とパターン
メモリ407の出力が各々供給されるパターン変化検出
部406と、パターン変化検出部406の出力が供給さ
れる位置情報圧縮処理部408と、ブロック化処理部4
01から映像信号YBが供給される代表値検出部404
と、代表値検出部404の出力が供給される代表値圧縮
処理部405と、位置情報圧縮処理部408の出力とパ
ターンメモリ407の出力と代表値圧縮処理部405の
出力が各々供給され符号化データYdを出力する出力部
409とを備えている。
【0051】ここで、本実施例では、入力された映像信
号Yの解像度を256画素×256ラインとし、パター
ンを判断するブロックのサイズを4画素×4ラインとす
る。また、参照パターンメモリ403には、上記ブロッ
クのサイズに対応したサイズの複数個のパターンが予め
記憶されている。
【0052】ブロック化処理部401は、入力された映
像信号Yを4画素×4ラインのブロックに分割し、ブロ
ック化した映像信号Yを映像信号YBとする。そして、
映像信号YBをパターン検出部402と代表値検出部4
04に供給する。
【0053】パターン検出部402は、ブロック化処理
部401からの映像信号YBの各ブロックに対して参照
パターンメモリ403に記憶されている複数個のパター
ンから対応するパターンを選択する。また、パターン検
出部402は、選択したパターンをパターンメモリ40
7に記憶する。
【0054】ここで、パターンメモリ407には、前フ
レームのパターンも記憶されている。パターン変化検出
部406は、パターン検出部402により選択されたパ
ターンとパターンメモリ407に記憶された前フレーム
の同位置のブロックから得られたパターンとの変化を検
出する。
【0055】位置情報圧縮処理部408は、パターン変
化検出部406でのパターン変化の検出結果を圧縮符号
化する。
【0056】一方、代表値検出部404は、ブロック化
処理部401からの映像信号YBの各ブロックの代表値
を検出する。代表値圧縮処理部405は、代表値検出部
404で検出された各ブロックの代表値を圧縮符号化す
る。
【0057】スイッチ409は、位置情報圧縮処理部4
08で得られたパターン変化の検出結果の符号化データ
と、パターンメモリ407に記憶されたパターンと、代
表値圧縮処理部405で得られた代表値の符号化データ
とを切り換えて符号化データYdとして順次出力する。
【0058】以下、上記図1に示したブロック化処理部
401以降の処理部500を図2を用いて具体的に説明
する。
【0059】まず、処理部500は、上述したような各
構成要素を各々制御する符号化制御部524を備えてい
る。
【0060】また、参照パターンメモリ403には、例
えば、図3に示すように、予め、5種類のパターンPI
=0〜PI=4が記憶されており、各パターンは、ブロ
ック化処理部401で得られた映像信号YBのブロック
サイズと同じサイズ、即ち、4画素×4ラインのサイズ
のものである。尚、“PI”が示す番号(0〜4)を、
パターンのインデックスとする。
【0061】パターン検出部402は、ブロック化処理
部401からの映像信号YBと参照パターンメモリ40
3の出力が各々供給される相関演算器501と、相関演
算器501の出力が供給される比較器503とを備えて
いる。また、比較器503は、参照パターンメモリ40
3をデータアクセスする。
【0062】相関演算器501は、ブロック化処理部4
01で得られた映像信号YBに対して、各ブロック毎に
輝度勾配の向き、及び、傾きの大きさを求める。まず、
映像信号YBの各ブロックに各々分散演算を行う。即
ち、映像信号YBのj(=0〜15)番目のデータX
jと、映像信号YBの平均値Xを持って、パターン分散値
ρXを、数1に示す演算式により求める。
【0063】
【数1】
【0064】また、各ブロック毎に上記数1で得られた
パターン分散値ρXと、参照パターンメモリ403に記
憶されている参照パターンから相関関数を求める。即
ち、k(=1〜4)番目の参照パターンのj番目のデー
タPj kと、k番目の参照パターンの分散値ρPを持っ
て、相関関数Rkを、数2に示す演算式により求める。
【0065】
【数2】
【0066】相関演算器501で得られたパターン分散
値ρXと相関関数Rkは、比較器503に供給される。
【0067】比較器503は、参照パターンメモリ40
3に記憶されている複数個の参照パターンから映像信号
Bの対象ブロックと最も近いパターンを検出する。ま
ず、相関演算器501で得られたパターン分散値ρX
予め設定されているしきい値ρT Hとを比較する。パター
ン分散値ρXがしきい値ρTHよりも小さい場合(ρX<ρ
T H)には、0番目の参照パターン(PI=0)を選択
し、選択した参照パターンを最適パターンとする。或
は、パターン分散値ρXがしきい値ρTHよりも小さくな
い場合(ρX≧ρTH)には、数3で示されるように、相
関関数Rkの絶対値(=|Rk|)の一番大きいパターン
を選択する。
【0068】
【数3】
【0069】そして、相関関数Rkが正であれば(Rk
0)傾きの方向が選択した参照パターン通りであるた
め、選択した参照パターンを最適パターンとする。或
は、相関関数Rkが負であれば(Rk<0)傾きの方向が
選択した参照パターンとは逆であるため、選択した参照
パターンとは逆の参照パターンを最適パターンとする。
そして、選択した最適パターンのインデックスをパター
ンメモリ407に記憶する。
【0070】パターンメモリ407は、比較器503で
選択された最適パターンのインデックスを記憶する第1
のパターンメモリ504と第2のパターンメモリ505
とを備えている。
【0071】第1のパターンメモリ504は、比較器5
03で得られた最適パターンのインデックス(以下、単
にパターンと言う。)を記憶する。第2のパターンメモ
リ504は、前フレームのパターンが記憶されている。
即ち、第1のパターンメモリ504に現在記憶されてい
るパターンを前フレームのパターンのとして第2のパタ
ーンメモリ505に記憶させ、第1のパターンメモリ5
04に比較器503で得られた最適パターンのインデッ
クス番号を記憶する。
【0072】パターン変化検出器406は、第1のパタ
ーンメモリ504に記憶された最適パターンと第2のパ
ターンメモリ504に記憶されている前フレームのパタ
ーンとから、前フレームからのパターン変化が起こった
ブロックを検出する。そして、パターン変化の位置情報
とパターンが変化したブロックのパターン情報をパター
ン変化検出情報とする。ここで、例えば、変化有りのブ
ロックを「1」で示し、変化無しのブロックを「0」で
示した場合、このパターン変化検出器406からは、ブ
ロック数分の0/1データが位置情報圧縮処理部408
に供給されることとなる。
【0073】位置情報圧縮処理部408は、パターン変
化検出部406からのパターン変化検出情報が供給され
る可変長符号化器508と、可変長符号化器508の出
力が蓄積されるバッファ509とを備えている。
【0074】可変長符号化器508は、ランレングスタ
イプのものであり、パターン変化検出器406で得られ
たパターン変化検出情報を可変長符号に変換する。そし
て、その符号化データをバッファ509に蓄積する。
【0075】一方、代表値検出部404は、ブロック化
処理部401からの映像信号YBが供給される平均値演
算器511と、平均値演算器511の出力が供給される
DCTブロック化処理部512と、DCTブロック化処
理部512の出力が供給される減算器513と、DCT
ブロック化処理部512の出力と減算器513の出力が
各々供給されるスイッチ514とを備えている。また、
代表値圧縮処理部405の後述する量子化器516の出
力が供給される逆量子化器519と、逆量子化器519
の出力が供給される逆変換器520と、逆変換器520
の出力が供給される加算器521と、加算器521の出
力が記憶されるフレームメモリ522と、フレームメモ
リ522の出力が供給されるスイッチ523とを備えて
いる。ここで、フレームメモリ522の出力は、減算器
513にも供給され、スイッチ523の出力は、加算器
521にも供給される。
【0076】平均値演算器511は、ブロック化処理部
401で得られた映像信号YBに対して、各ブロック毎
に代表点を1つ求める。例えば、各ブロック毎に各々平
均値を求めることにより代表点を求める。このようにし
て求めた各ブロックの代表点を各々1つの画素として、
例えば、64画素×64ラインのフレームを生成する。
ここで、映像信号YBは、4画素×4ラインのブロック
に分割されたものであるため、この平均値演算器511
で生成されたフレームのサイズは、元のフレームサイズ
に対して1/4のサイズとなる。そして、平均値演算器
511で生成されたフレームデータは、DCTブロック
化処理部512に供給される。
【0077】DCTブロック化処理部512は、平均値
演算器511からのフレームデータを8画素×8ライン
のDCTブロックに分割し、ブロック化したブロックデ
ータをスイッチ514と減算器513に各々供給する。
【0078】減算器513は、DCTブロック化処理部
512からのブロックデータ、即ち、現フレームのデー
タと、フレームメモリ522からの後述する前フレーム
のデータとの差分をとり、その差分データをスイッチ5
14に供給する。
【0079】スイッチ514は、DCTブロック化処理
部512からの現フレームデータと減算器513からの
差分データとを選択して出力するものであり、この選択
制御は、符号化制御部524により行われる。例えば、
符号化制御部524は、対象ブロックをフレーム内符号
化するかフレーム間符号化するかを判断し、フレーム内
符号化と判断した場合(以下、イントラモードと言
う。)には、スイッチ514でDCTブロック化処理部
512からの現フレームデータ選択され代表値圧縮処理
部405に対して出力されるように制御し、フレーム間
符号化と判断した場合(以下、インターモードと言
う。)には、スイッチ514で減算器513からの差分
データが選択され代表値圧縮処理部405に対して出力
されるように制御する。
【0080】尚、逆量子化器519以降の各構成要素の
詳細は後述する。
【0081】代表値圧縮処理部405は、スイッチ51
4の出力が供給される直交変換器515と、直交変換器
515の出力が供給される量子化器516と、量子化器
516の出力が供給される可変長符号化器517と、可
変長符号化器517の出力が蓄積されるバッファ518
とを備えている。
【0082】直交変換器515は、2次元DCTを行う
ものであり、イントラモードの場合には、スイッチ51
4から出力される現フレームデータにDCTを施す。或
は、インターモードの場合には、スイッチ514から出
力される差分データDCTを施す。そして、DCTによ
り得られたDCT係数を量子化器516に供給する。量
子化器516は、直交変換器515からのDCT係数を
量子化する。この量子化する際の量子化ステップは、符
号化制御部524から与えられる。また、量子化したD
CT係数を低域から広域へスキャンする順序、所謂ジグ
ザグスキャンの順序で可変長符号化器517と逆量子化
器519に対して各々出力する。
【0083】可変長符号化器517は、可変長符号化器
508と同様にランレングスタイプのものであり、量子
化器516からの量子化されたDCT係数を可変長符号
に変換する。そして、その符号化データをバッファ51
8に蓄積する。
【0084】上述した逆量子化器519は、量子化器5
16からのDCT係数を量子化器516で使用された量
子化ステップで逆量子化し、ジグザグスキャンされたデ
ータの順序をラスタスキャンに戻す。そして、ラスタス
キャンに戻したデータを逆変換器520に供給する。
【0085】逆変換器520は、逆量子化器108でラ
スタスキャンに戻されたデータに対して逆DCTを施
し、逆DCTにより得られたDCT係数からDCTブロ
ックに分割されたブロックデータに戻す。そして、その
ブロックデータを加算器521に供給する。
【0086】スイッチ523は、例えば、予め設定され
た「0」データとフレームメモリ522に記憶された後
述する前フレームのデータを選択して出力するものであ
り、この選択制御は、符号化制御部524により行われ
る。例えば、符号化制御部524は、イントラモードで
あるか、或は、インターモードであるか判断し、イント
ラモードの場合には「0」データが選択され加算器52
1に対して出力されるようにスイッチ514を制御し、
インターモードの場合には前フレームのデータが選択さ
れ加算器521に対して出力されるようにスイッチ51
4を制御する。加算器521は、逆変換器520からの
ブロックデータと、スイッチ523からの前フレームの
データ、或は、「0」データとを加算する。即ち、加算
器521では、イントラモードの場合には、逆変換器5
20で得られたブロックデータと「0」データとが加算
され、インターモードの場合には、逆変換器520で得
られたブロックデータとスイッチ523からの前フレー
ムのデータとが加算される。
【0087】従って、加算器521で得られた加算デー
タ、即ち、イントラモード、或は、インターモードに応
じて生成されたデータがフレームメモリ522に前フレ
ームのデータとして記憶される。
【0088】上述のようにして得られたパターン変化検
出情報の符号化データ、及び、代表点のデータが各々蓄
積されたバッファ518、及び、バッファ509は、符
号化制御部105により、蓄積されたデータが一定レイ
トで出力部409に対して出力されるように各々制御さ
れる。
【0089】出力部409は、第1のパターンメモリ5
04の出力と第2のパターンメモリ505の出力が各々
供給されるスイッチ506と、スイッチ506の出力と
バッファ509の出力とバッファ518の出力が各々供
給されるスイッチ510とを備えている。
【0090】スイッチ506は、第1のパターンメモリ
504に記憶された最適パターンと第2のパターンメモ
リ505に記憶された前フレームのパターンとを選択し
て出力するものである。スイッチ510は、スイッチ5
06からの最適パターン、或は、前フレームのパターン
と、バッファ509からの圧縮符号化されたパターン変
化検出情報と、バッファ518からの圧縮符号化された
代表点のデータとを選択し出力するものであり、この選
択制御は、符号化制御部524により行われる。
【0091】例えば、符号化制御部524は、まず、ス
イッチ510において、バッファ509に蓄積されてい
るパターン変化検出情報が選択出力されるように制御す
る。続いて、スイッチ506において、第1のパターン
メモリ504或は第2のパターンメモリ505に記憶さ
れたパターンのうち、パターンが変化したブロックのパ
ターン情報のみが選択出力されるように制御する。そし
て、スイッチ510において、バッファ518に蓄積さ
れている代表点のデータが選択出力されるように制御す
る。
【0092】従って、スイッチ510からは、ブロック
のパターン情報、パターン変化検出情報の符号化デー
タ、及び、代表値の符号化データが符号化データYd
して出力される。
【0093】上述のように、本実施例では、エッジ等の
高周波成分はVPIC方式を用いて検出し、これにフレ
ーム間符号化としてブロックのパラメータ、即ち、参照
パターンのインデックス単位で判別し、各ブロックのパ
ラメータが変化したか否かの情報を可変長符号化で圧縮
するため、高圧縮率の符号化データを得ることができ
る。
【0094】即ち、ボケやブロックの歪等の特異なノイ
ズに対しては画質の劣化を感じ、逆に、エッジ成分が保
存されているがエッジの位置、或は、エッジの強さが少
々違うといったことに対しては感度は余り高くない等の
人間の目の特性を利用し、高域成分に対してはエッジの
正確な情報ではなくパターンで代表させ、低域成分に対
しては直交変換を行い、各々にフレーム間符号化を用い
ることにより、高圧縮率で、エッジの保存された人間の
目に最もらしく見える画像の符号化データを得ることが
できる。特に、テレビ電話やテレビ会議のように比較的
動きの激しくない画像の伝送に対しては、フレーム間符
号化の効果は大きい。
【0095】また、高圧縮率で人間の目に最もらしく見
える画像の符号化データを得ることができるため、アナ
ログ電話網、N−ISDNの基本インターフェースのよ
うな伝送容量の小さい伝送路を使用した画像伝送や、ミ
ニディスク、或は、ICカードのような記録容量が大き
くないメディアへの記録を行う際に要する処理時間を短
縮することができる。
【0096】さらに、上記図3に示したような参照パタ
ーンは、予め設定されたものであるため、ベクトル量子
化のようにトレーニングが必要ない。また、フレーム間
符号化についても、以前のフレームのパターンのインデ
ックスとの比較のみであり、代表点のデータの圧縮につ
いても、見かけ上解像度の小さなフレームに対して行わ
れるため、演算量を少なくすることができる。従って、
ハードウエアの規模を小さくすることができる。
【0097】さらにまた、通常の画面では、動きのある
部分、即ち、パターンが変化する部分は少ないか否かは
ある程度決まっている、可変長符号化等が効率的であ
る。また、代表点に関しては、従来の直交変換を用いて
フレーム内/フレーム間符号化を行うが、この対象フレ
ームのサイズは、元のフレームのサイズよりも大幅に小
さくなっているめ、直交変換のみの場合に比べて低い圧
縮率で簡単に圧縮処理することができる。即ち、ブロッ
クの歪が目立つ程圧縮しなくても、目的の圧縮率で圧縮
したデータを得ることができる。
【0098】尚、上述の実施例では、動き補償する際
に、1つ前のフレームから動きベクトルを求めることし
たが、例えば、パターンメモリ407に1つ以上の以前
のフレームのパターンを記憶し、任意の範囲内の周辺ブ
ロックと比較することによりパターンの変化を検出し、
変化パターンが検出されない場合、即ち、一致パターン
が存在する場合には、ブロックの動き情報を出力するこ
ととしてもよい。
【0099】例えば、通常、動きは複数フレームに渡っ
て連続であると考えられるため、4画素×4ラインのブ
ロックの場合、4つ前のフレームを用いれば、1画素単
位のベクトルを求めることができる。このように、複数
の前フレームから動きベクトルを求めることにより、動
きベクトルの解像度を上げることができる。
【0100】次に、本発明に係る画像復号化装置につい
て説明する。
【0101】上記画像復号化装置は、例えば、上記図1
及び図2に示した画像符号化装置で圧縮符号化されたデ
ータYdを復号化する装置であり、図4に示すように、
符号化データYdが各々供給される位置情報復号処理部
451と代表値復号処理部454と、符号化データYd
と位置情報復号処理部451の出力と後述するパターン
メモリ部453の出力が各々供給されるスイッチ452
と、スイッチ452の出力が記憶されるパターンメモリ
453と、参照パターンメモリ456と、パターンメモ
リ部453の出力と代表値復号処理部454の出力と参
照パターンメモリ456の出力が各々供給されるパター
ン合成部455と、パターン合成部455の出力が供給
され映像信号Yを出力する後処理部457とを備えてい
る。
【0102】位置情報復号処理部451は、入力された
符号化データYdのパターン変化位置情報を復号化し、
その復号化データをスイッチ452に供給する。スイッ
チ452は、入力された符号化データYdと、位置情報
復号処理部451からの復号化されたパターン変化位置
情報と、パターンメモリ453に記憶されているパター
ン情報とを切換え出力してパターンメモリ453の記憶
内容を更新する。
【0103】一方、代表値復号処理部454は、入力さ
れた符号化データYdの代表点の情報を復号化し、その
復号化データをパターン合成部455に供給する。
【0104】参照パターンメモリ456には、上述した
画像符号化装置で使用された参照パターン、例えば、上
記図3に示した参照パターンPI=0〜PI=4が記憶
されている。
【0105】パターン合成部455は、パターンメモリ
453に記憶されているパターン情報に対応するパター
ンを参照パターンメモリ456に記憶されているパター
ンから選択し、選択したパターンに応じて代表値復号処
理部454からの代表点の情報でブロックデータを生成
する。そして、そのブロックデータを後処理部457に
供給する。
【0106】後処理部457は、パターン合成部455
からのブロックデータに平滑化処理等を施し、映像信号
Yとしてを出力する。
【0107】以下、上記図4に示した画像復号化装置を
図5を用いて具体的に説明する。
【0108】まず、上記画像復号化装置は、位置情報復
号処理部451の前段にバッファ601が設けられてお
り、位置情報復号処理部451と代表値復号処理部45
4には、バッファ601を介して符号化データYdが供
給される。このバッファ601には、入力された符号化
データYdが蓄積され、バッファ601からは、例え
ば、図示していない復号化制御部の制御により、任意の
処理タイミングで符号化データYdが出力される。
【0109】位置情報復号処理部451は、例えば、図
示していないバッファを有しており、このバッファに、
バッファ601から任意の処理タイミングで出力される
符号化データYdを一旦格納する。そして、バッファに
一旦格納した符号化データYdのパターン変化位置情報
を復号化し、復号化したパターン変化位置情報をスイッ
チ452に供給する。
【0110】スイッチ452は、可変長復号器451か
らのパターン変化位置情報に応じて制御されるものであ
る。この制御により、パターンメモリ部453に記憶さ
れている情報を更新する。
【0111】即ち、パターンメモリ部453は、スイッ
チ452の出力が各々供給される第1のパターンメモリ
504と第2のパターンメモリ505と、第1のパター
ンメモリ504の出力と第2のパターンメモリ505の
出力が各々供給されるスイッチ606とを備えている。
【0112】例えば、第1のパターンメモリ604に記
憶されている情報が1フレーム前のパターン変化位置情
報であった場合、まず、図示していない復号化制御部
は、スイッチ606から第1のパターンメモリ604に
記憶されている情報が選択出力されるようにスイッチ6
06を制御する。そして、パターン変化が生じたブロッ
クであった場合には、バッファ601から出力される符
号化データYdのパターン変化位置情報が第2のパター
ンメモリ605に記憶されるようにスイッチ452の選
択出力を制御し、パターン変化が生じたブロックでなか
った場合には、スイッチ606から出力される情報が第
2のパターンメモリ605に記憶されるようにスイッチ
452の選択出力を制御する。
【0113】このようにして、第1のパターンメモリ5
04と第2のパターンメモリ505の記憶内容を更新す
る。また、スイッチ606の出力は、参照パターンメモ
リ456に供給される。
【0114】参照パターンメモリ456は、スイッチ6
06からのパターン変化位置情報に対応するパターンを
エッジパターン合成部614に供給する。
【0115】一方、代表値復号処理部454は、バッフ
ァ601を介して符号化データYdが供給される可変長
復号化器608と、可変長復号化器608の出力が供給
される逆量子化器609と、逆量子化器609の出力が
供給される逆変換器610と、逆変換器610の出力と
後述するスイッチ613の出力が供給される加算器61
1と、加算器611の出力が記憶されるフレームメモリ
612と、フレームメモリ612の出力が供給されるス
イッチ613とを備えている。
【0116】可変長復号器608は、バッファ601か
ら任意の処理タイミングで出力される符号化データYd
の代表値の符号化データを復号化して、量子化されたD
CT係数に戻す。そして、その量子化されたDCT係数
を逆量子化器609に供給する。
【0117】逆量子化器609は、可変長復号化器15
2からの量子化されたDCT係数を上述した画像符号化
装置で使用された量子化ステップで逆量子化し、ジグザ
グスキャンされたデータの順序をラスタスキャンに戻
す。そして、ラスタスキャンに戻したデータを逆変換器
610に供給する。
【0118】逆変換器610は、逆量子化器108でラ
スタスキャンに戻されたデータに対して逆DCTを施
す。そして、逆DCTにより得られたDCT係数からD
CTブロックに分割されたブロックデータ、即ち、各ブ
ロックの代表点のデータに戻し、その代表点のデータを
加算器611に供給する。
【0119】スイッチ613は、例えば、予め設定され
た「0」データとフレームメモリ612からの後述する
前フレームのデータとを選択して出力するものであり、
この選択制御は、図示していない復号化制御部により行
われる。例えば、復号化制御部は、イントラモードであ
るか、或は、インターモードであるか判断し、イントラ
モードの場合には「0」データが選択出力されるように
スイッチ613を制御し、インターモードの場合にはフ
レームメモリ612からの前フレームのデータが選択出
力されるようにスイッチ613を制御する。
【0120】加算器611は、逆変換器610からの代
表点データと、スイッチ613からの前フレームのデー
タ、或は、「0」データとを加算する。即ち、加算器6
11では、イントラモードの場合には、代表点データと
「0」データとが加算され、インターモードの場合に
は、代表点データと前フレームのデータとが加算され
る。そして、この加算データをフレームメモリ612に
記憶する。即ち、フレームメモリ612には、イントラ
モード、或は、インターモードに応じて生成された代表
点データが記憶される。
【0121】上述のようにして得られたパターン情報と
代表点のデータとを用いて、パターン合成部455で各
ブロック毎に画素情報が戻される。
【0122】即ち、パターン合成部455は、エッジパ
ターン合成部614と、ノンエッジパターン合成部61
5と、エッジパターン合成部614の出力とノンエッジ
パターン合成部615の出力が各々供給されるスイッチ
616とを備えている。
【0123】エッジパターン合成部614は、参照パタ
ーンメモリ456からのパターンがエッジパターンの場
合、即ち、パターンのインデックスがPI=1〜PI4
であった場合、まず、人間の目の感度はエッジ部分の輝
度変化量に対して低いという特性を利用して、輝度変化
量を固定値とする。そして、フレームメモリ612に記
憶されている代表点データを用いて、パターン、及び、
その極性に応じて各画素の値を、4画素×4ラインのブ
ロック内の画素の垂直方向i(=0〜3)、水平方向j
(=0〜3)、再生映像信号Xij、再生された平均値
X、k(=PI=1〜4)番目の参照パターンPij k
輝度変化量Δを持って、数4に示す演算式により求め
る。
【0124】
【数4】
【0125】ここで、上記数4において、極性が逆の場
合には、+−を入れ換える。このようにして得られた各
画素の値は、画素情報としてスイッチ616に供給され
る。
【0126】また、ノンエッジパターン合成部615
は、ブロックのパターンがノンエッジパターンの場合、
即ち、パターンのインデックスがPI=0であった場
合、フレームメモリ612に記憶されている代表点デー
タを用いて、ブロック内の全ての画素に代表点データ、
即ち、平均値を割り当てる(Xij=X)。このようにし
て得られた各画素の値は、画素情報としてスイッチ61
6に供給される。
【0127】スイッチ616は、エッジパターン合成部
614で得られた画素情報とノンエッジパターン合成部
615で得られた画素情報とを選択して、後処理部45
7に対して出力する。この選択制御は、図示していない
復号化制御部により行われる。
【0128】後処理部457は、エッジパターン合成部
614、或は、ノンエッジパターン合成部615により
ブロック毎に戻された画素情報に対して、ブロックの歪
の抑圧のための平滑化処理等を施し、映像信号Yとして
出力する。この平滑化処理として、例えば、ノンエッジ
のブロックに含まれる画素に対してのみ2次元のLPF
をかける。
【0129】上述のように、エッジ等の高周波成分はV
PIC方式を用いて検出され、これにフレーム間符号化
としてブロックのパラメータ、即ち、参照パターンのイ
ンデックス単位で判別され、各ブロックのパラメータが
変化したか否かの情報を可変長符号化で圧縮された高圧
縮率の符号化データを復号化することができるため、人
間の目に最もらしく見える高品質の再生画像を得ること
ができる。
【0130】尚、輝度変化量を画像符号化装置で量子化
して画像復号装置に供給してもよい。或は、画像復号装
置で周囲のブロックから輝度変化量を推定してもよい。
この場合、例えば、数5に示す演算式により近似値を求
め、求めた近似値を用いて輝度変化量を求める。
【0131】
【数5】
【0132】また、パターンを検出する際に使用した相
関演算の代わりに、ブロック内のマクロな輝度勾配の大
きさと方向を直接計算してもよい。この場合、輝度勾配
の大きさと方向は、数6に示す演算式により求めること
ができる。これにより、演算量を減らすことができる。
【0133】
【数6】
【0134】また、上記図3に示した参照パターンの代
わりに、図7に示すように、グラデーションを加味した
8個の参照パターンPI=0〜PI=8)を用いてもよ
い。或は、エッジ位置の異なるパターン、エッジ方向の
異なるパターン等より多くのパターンを用いてもよい。
【0135】
【発明の効果】本発明に係る画像符号化装置では、分割
手段は、1フレーム分のデジタル化された映像信号を複
数の画像ブロックに分割する。記憶手段は、上記画像ブ
ロックのサイズに対応したサイズの複数個の参照パター
ンを記憶する。選択手段は、上記分割手段からの画像ブ
ロックに対して上記記憶手段に記憶された複数個の参照
パターンから対応するパターンを選択する。変化検出手
段は、上記選択手段により選択されたパターンと少なく
とも1フレーム前の同位置の画素ブロックから得られた
パターンとの変化を検出する。代表値検出手段は、上記
分割手段からの画像ブロックの代表値を検出する。生成
手段は、上記代表値検出手段により検出された各画像ブ
ロックの代表値を各々1画素としてフレームデータを生
成する。圧縮符号化手段は、上記選択手段により選択さ
れたパターンの情報と上記変化検出手段における検出結
果の情報と上記生成手段により生成されたフレームデー
タを各々圧縮符号化する。出力手段は、上記圧縮符号化
手段により圧縮符号化されたパターン情報と検出情報と
フレームデータとを切り換えて出力する。これにより、
高圧縮率で高品質に符号化することができる。
【0136】また、本発明に係る画像符号化装置では、
上記変化検出手段は、上記選択手段により選択されたパ
ターンに対して少なくとも1フレーム前の同位置の画素
ブロックから得られたパターンと上記画素ブロックの周
辺のブロックから得られたパターンから変化を検出し、
パターン変化がなかった場合には画像ブロックの動き情
報を検出情報とする。これにより、高圧縮率でさらに高
品質に符号化することができる。
【0137】本発明に係る画像復号化装置では、記憶手
段は、1フレーム分のデジタル化された映像信号が複数
の画像ブロックに分割され、上記画像ブロックのサイズ
に対応したサイズの複数個の参照パターンを記憶する。
復号化手段は、上記複数個の参照パターンから選択され
た各画像ブロックのパターンの情報と、画像ブロック毎
に選択されたパターンと1フレーム前の同位置の画素ブ
ロックから得られたパターンの変化の検出情報と、各画
像ブロックの代表値を各々1画素として生成されたフレ
ームデータとが各々圧縮符号化された符号化データのパ
ターン情報と検出情報とフレームデータとを各々復号化
する。更新手段は、上記復号化手段により復号化された
パターン情報を上記復号化手段により復号化された検出
情報に応じて更新する。選択手段は、上記更新手段によ
り得られたパターン情報に対応するパターンを上記記憶
手段に記憶された複数個の参照パターンから選択する。
合成手段は、上記選択手段により選択されたパターンに
応じて上記復号化手段により復号化されたフレームデー
タで各画像ブロックのパターンを合成する。これによ
り、高品質の画像を再現することができる。
【0138】また、本発明に係る画像復号化装置では、
上記検出情報は、画像ブロック毎に選択したパターンに
対して少なくとも1フレーム前の同位置の画素ブロック
から得られたパターンと上記画素ブロックの周辺のブロ
ックから得られたパターンから得られたパターン変化の
検出結果又はパターン変化無し時の画像ブロックの動き
情報である。これにより、さらに高品質の画像を再現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像符号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】上記画像符号化装置の構成を具体的に示したブ
ロック図である。
【図3】上記画像符号化装置の参照パターンメモリに記
憶されている参照パターンを示す図である。
【図4】本発明に係る画像復号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】上記画像復号化装置の構成を具体的に示したブ
ロック図である。
【図6】グラデーションを加味した参照パターンを示す
図である。
【図7】H.261方式のエンコーダの構成を示すブロ
ック図である。
【図8】H.261方式のデコーダの構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】VPIC方式のエンコーダの構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】上記エンコーダの参照パターンメモリに記憶
されている参照パターンを示す図である。
【符号の説明】
401 ブロック化処理部 402 パターン検出部 403 参照パターンメモリ 404 代表値検出部 405 代表値圧縮部 406 パターン変化検出部 407 パターンメモリ 408 位置情報圧縮部 409 スイッチ 451 位置情報復号部 452 スイッチ 453 パターンメモリ 454 代表値復号部 455 パターン合成部 456 参照パターン 457 後処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フレーム分のデジタル化された映像信
    号を複数の画像ブロックに分割する分割手段と、 上記画像ブロックのサイズに対応したサイズの複数個の
    参照パターンを記憶する記憶手段と、 上記分割手段からの画像ブロックに対して上記記憶手段
    に記憶された複数個の参照パターンから対応するパター
    ンを選択する選択手段と、 上記選択手段により選択されたパターンと少なくとも1
    フレーム前の同位置の画素ブロックから得られたパター
    ンとの変化を検出する変化検出手段と、 上記分割手段からの画像ブロックの代表値を検出する代
    表値検出手段と、 上記代表値検出手段により検出された各画像ブロックの
    代表値を各々1画素としてフレームデータを生成する生
    成手段と、 上記選択手段により選択されたパターンの情報と上記変
    化検出手段における検出結果の情報と上記生成手段によ
    り生成されたフレームデータを各々圧縮符号化する圧縮
    符号化手段と、 上記圧縮符号化手段により圧縮符号化されたパターン情
    報と検出情報とフレームデータとを切り換えて出力する
    出力手段とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記変化検出手段は、上記選択手段によ
    り選択されたパターンに対して少なくとも1フレーム前
    の同位置の画素ブロックから得られたパターンと上記画
    素ブロックの周辺のブロックから得られたパターンから
    変化を検出し、パターン変化がなかった場合には画像ブ
    ロックの動き情報を検出情報とすることを特徴とする請
    求項1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 1フレーム分のデジタル化された映像信
    号を複数の画像ブロックに分割し、上記画像ブロックの
    サイズに対応したサイズの複数個の参照パターンから選
    択した各画像ブロックのパターンの情報と、画像ブロッ
    ク毎に選択したパターンと1フレーム前の同位置の画素
    ブロックから得られたパターンの変化の検出情報と、各
    画像ブロックの代表値を各々1画素として生成したフレ
    ームデータとが各々圧縮符号化された符号化データを復
    号化する画像復号化装置であって、 上記複数個の参照パターンを記憶する記憶手段と、 上記符号化データのパターン情報と検出情報とフレーム
    データとを各々復号化する復号化手段と、 上記復号化手段により復号化されたパターン情報を上記
    復号化手段により復号化された検出情報に応じて更新す
    る更新手段と、 上記更新手段により得られたパターン情報に対応するパ
    ターンを上記記憶手段に記憶された複数個の参照パター
    ンから選択する選択手段と、 上記選択手段により選択されたパターンに応じて上記復
    号化手段により復号化されたフレームデータで各画像ブ
    ロックのパターンを合成する合成手段とを備えることを
    特徴とする画像復号化装置。
  4. 【請求項4】 上記検出情報は、画像ブロック毎に選択
    したパターンに対して少なくとも1フレーム前の同位置
    の画素ブロックから得られたパターンと上記画素ブロッ
    クの周辺のブロックから得られたパターンから得られた
    パターン変化の検出結果又はパターン変化無し時の画像
    ブロックの動き情報であることを特徴とする請求項3記
    載の画像復号化装置。
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