JPH0818145A - 波長安定化装置 - Google Patents

波長安定化装置

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JPH0818145A
JPH0818145A JP10230795A JP10230795A JPH0818145A JP H0818145 A JPH0818145 A JP H0818145A JP 10230795 A JP10230795 A JP 10230795A JP 10230795 A JP10230795 A JP 10230795A JP H0818145 A JPH0818145 A JP H0818145A
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wavelength
semiconductor laser
output
temperature
control unit
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JP10230795A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Nishiyama
泰央 西山
Naoko Hisada
菜穂子 久田
Yukio Eda
幸夫 江田
Hiroshi Yugawa
浩 湯川
Hirohisa Fujimoto
洋久 藤本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成によって、LDの発振波長及び出射
パワーを高精度に安定化させることが可能な波長安定化
装置を提供する。 【構成】LD24と、LD24近傍に配置され、LD2
4近傍の温度を検出する温度検出器26と、LD24を
加熱又は冷却する加熱冷却手段32と、温度検出器26
の出力が設定温度になるように、加熱冷却手段32を制
御するLD温度制御部28と、LD24の出射光を透過
又は反射する波長弁別手段38と、波長弁別手段38を
透過又は反射した出射光の光量を検出する光検出器(P
D)40と、PD40の出力が所定状態に維持されるよ
うに、LD24の注入電流を制御する電流制御部42と
を有しており、注入電流が予め定められた電流範囲を外
れた場合、外れた電流方向に基づいて、設定温度を変更
する設定温度変更手段30を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザー測長機
等の光源に用いられる波長安定化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体レーザ(以下、LDと称
する)の発振波長を測長基準として、物体の移動変位を
計測するレーザー測長機が知られている。このようなL
Dにおいて、図7(a)に示すように、その発振波長
(λ)は、注入電流(i)とLDの温度(T)とに依存
している。従って、測長基準である発振波長(λ)を安
定化するためには、注入電流(i)と温度(T)とを制
御すればよいことになる。
【0003】図9には、従来の波長安定化装置の構成が
概略的に示されている。即ち、LD保持体2内には、L
D4と、このLD4近傍の温度を検出するLD温度セン
サ6とが設けられており、このLD温度センサ6の出力
は、LD温度制御部8に入力される。そして、LD温度
制御部8は、LD温度センサ6の出力を所定の設定温度
に維持させるように、ペルチェ素子10の駆動電流を制
御する。なお、ペルチェ素子10には、放熱用のフィン
12が取り付けられている。
【0004】LD4からの出射光は、ビームスプリッタ
14によって分岐され、その一方の出射光は、測長光と
して用いられ、その他方の出射光は、波長基準となるエ
タロン16を透過した後、その透過光がフォトダイオー
ド(以下、PDと称する)18によって検出され、その
出力が電流制御部20に入力される。この電流制御部2
0は、PD18の出力が所定の出力に維持されるよう
に、LD4の注入電流を制御する。
【0005】また、図8に示すように、エタロン16
は、周期的な波長を透過する特性を有しており、例えば
LD4の発振波長をλ1 に安定化させるためには、PD
18の出力が常にピーク値(同図c点の値)となるよう
に注入電流を制御すればよい。このとき、LD4の温度
安定化は、注入電流掃引範囲が同図符号λ1 近傍になる
ように行われる。この結果、LD4の発振波長を所定の
波長に安定化させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LD温
度センサ6は、LD4近傍の温度を検出しているに過ぎ
ないため、正常な温度制御が行われている場合でも、環
境温度が変化すれば、LD4の温度も変動してしまう。
このときも、エタロン16を波長基準として注入電流を
制御しているため、LD4の発振波長は安定化するが、
LD4の温度変化に伴い、注入電流が大きく変動し、L
D4の出射パワーが変動してしまう。
【0007】つまり、図7(a)に示すように、LD4
の発振波長(λ)をλ1 に安定化させるためには、LD
4の温度(T)がT1 からT2 に変化したとき、注入電
流(i)をi1 からi2 に制御しなければならない。と
ころが、LD4の出射パワー(P)は、図7(b)に示
すように、LD4の温度(T)と注入電流(i)によっ
て変動するため、注入電流(i)がi1 からi2 に変わ
ると、その出射パワー(P)もP1 からP2 に大きく変
動してしまう。
【0008】また、図7(a),(b)に示すLD4の
特性は、経時的に変化することが知られている。このた
め、環境温度が常に一定であったとしても、その出射パ
ワー(P)は、経時的に変動してしまう。
【0009】このようにLD4の出射パワー(P)が変
動すると、PD18の出力信号も変動する。特に、出射
パワー(P)が小さくなると、PD18の出力信号のS
N比が悪くなり、波長安定性に影響を与える。
【0010】更に、図8及び図9に示すように、上記ピ
ーク値(図8c点の値)への制御は、検出信号の変化が
ほとんどないため、元来検出精度が上がらない。そこ
で、ピーク値に対して1/2の検出信号(図8d点に対
応した検出信号)が得られる波長λ3 に安定化制御を行
う場合を考える。このとき、電流制御部20は、PD1
8の検出信号が常にVd になるように、注入電流(i)
を制御するが、LD4の出射パワー(P)が変動する
と、PD18の検出信号が常にVd で一定であったとし
ても、LD4の発振波長がゆらいでしまうといった問題
が発生する。
【0011】また、上述したような波長安定化装置を例
えばレーザー測長機の光源として用いる場合、光源のパ
ワー変動を充分に許容するためには、干渉光を検出する
検出回路(図示しない)が複雑化して回路規模が大きく
なってしまう。このため、カウンタ回路(図示しない)
ではパワー変動がカウントエラーに影響する。
【0012】本発明は、このような課題を解決するため
になされており、その目的は、簡単な構成によって、L
Dの発振波長及び出射パワーを高精度に安定化させるこ
とが可能な波長安定化装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に係る発明は、半導体レーザと、前
記半導体レーザ近傍に配置され、前記半導体レーザ近傍
の温度を検出する温度検出器と、前記半導体レーザを加
熱又は冷却する加熱冷却手段と、前記温度検出器の出力
が設定温度になるように、前記加熱冷却手段を制御する
温度制御部と、前記半導体レーザの出射光を透過又は反
射する波長弁別手段と、前記波長弁別手段を透過又は反
射した前記出射光の光量を検出する光検出器と、前記光
検出器の出力が所定状態に維持されるように、前記半導
体レーザの注入電流を制御する電流制御部とを有する波
長安定化装置において、前記注入電流が予め定められた
電流範囲を外れた場合、外れた電流方向に基づいて、前
記設定温度を変更する設定温度変更手段を具備する。
【0014】請求項2に係る発明は、半導体レーザと、
前記半導体レーザ近傍に配置され、前記半導体レーザ近
傍の温度を検出する温度検出器と、前記半導体レーザを
加熱又は冷却する加熱冷却手段と、前記温度検出器の出
力が設定温度になるように、前記加熱冷却手段を制御す
る温度制御部と、前記半導体レーザの出射光を透過又は
反射する波長弁別手段と、前記波長弁別手段を透過又は
反射した前記出射光の光量を検出する光検出器と、前記
光検出器の出力が所定状態に維持されるように、前記半
導体レーザの注入電流を制御する電流制御部とを有する
波長安定化装置において、前記光検出器の出力が所定状
態に制御された後、前記光検出器の出力が一定に維持さ
れるように、前記設定温度を変更する設定温度変更手段
を具備する。
【0015】請求項3に係る発明において、前記設定温
度変更手段は、前記光検出器の出力が所定状態に制御さ
れた後にのみ設定温度を変更する。請求項4に係る発明
は、半導体レーザと、前記半導体レーザ近傍に配置さ
れ、前記半導体レーザ近傍の温度を検出する温度検出器
と、前記半導体レーザを加熱又は冷却する加熱冷却手段
と、前記温度検出器の出力が設定温度になるように、前
記加熱冷却手段を制御する温度制御部と、前記半導体レ
ーザの出射光を透過又は反射する波長弁別手段とを有す
る波長安定化装置において、前記半導体レーザの出射光
の光量,前記波長弁別手段からの透過光の光量,前記波
長弁別手段からの反射光の光量のうち、少なくとも2つ
の光量を検出可能な複数の光検出器と、これら光検出器
からの信号に基づいて、前記半導体レーザの発振波長を
前記波長弁別手段の所定モードに安定化させる波長制御
ユニットと、前記光検出器からの信号に基づいて、前記
半導体レーザの出射パワーを所定レベルに安定化させる
パワー制御ユニットとを具備する。
【0016】請求項5に係る発明において、前記波長制
御ユニットは、前記波長弁別手段からの透過光の光量を
検出する前記光検出器の出力が所定状態に維持されるよ
うに、前記半導体レーザの注入電流を制御する電流制御
部を備えており、前記パワー制御ユニットは、前記半導
体レーザの出射光の光量を検出する前記光検出器を前記
半導体レーザに内蔵して構成されていると共に、前記半
導体レーザの出射光の光量を検出する光検出器の出力が
一定に維持されるように、前記設定温度を変更する設定
温度変更手段を備えている。
【0017】請求項6に係る発明において、前記波長制
御ユニットは、前記波長弁別手段からの透過光の光量を
検出する前記光検出器の出力が所定状態に維持されるよ
うに、前記半導体レーザの注入電流を制御する電流制御
部と、前記波長弁別手段からの透過光の光量を検出する
前記光検出器の出力に基づいて、前記電流制御部を駆動
制御する波長制御手段とを備えており、前記パワー制御
ユニットは、前記半導体レーザの出射光の光量を検出す
る前記光検出器の出力が一定に維持されるように、前記
設定温度を変更する設定温度変更手段と、前記半導体レ
ーザの出射光の光量を検出する前記光検出器の出力に基
づいて、前記設定温度変更手段を駆動制御するパワー制
御手段とを備えている。
【0018】請求項7に係る発明において、前記波長制
御ユニットは、前記波長弁別手段からの透過光の光量を
検出する前記光検出器の出力信号と前記波長弁別手段か
らの反射光の光量を検出する前記光検出器の出力信号に
対して所定の演算を施す演算器と、前記半導体レーザの
発振波長を前記波長弁別手段の所定モードに安定化させ
るように、前記半導体レーザの注入電流を制御する電流
制御部と、前記演算器の演算結果に基づいて、前記電流
制御部を駆動制御する波長制御手段とを備えており、前
記パワー制御ユニットは、前記波長弁別手段からの反射
光の光量を検出する前記光検出器の出力が一定に維持さ
れるように、前記設定温度を変更する設定温度変更手段
と、前記波長弁別手段からの反射光の光量を検出する前
記光検出器の出力に基づいて、前記設定温度変更手段を
駆動制御するパワー制御手段とを備えている。
【0019】
【作用】請求項1に係る波長安定化装置において、温度
制御部は、温度検出器で検出された半導体レーザ近傍の
温度が設定温度になるように加熱冷却手段を制御する。
半導体レーザの出射光は、波長弁別手段を透過又は反射
し、その透過光又は反射光の光量が、光検出器によって
検出される。電流制御部は、光検出器の出力が所定状態
に維持されるように、半導体レーザの注入電流を制御す
る。ここで、注入電流が予め定められた電流範囲から外
れた場合、設定温度変更手段は、外れた電流方向に基づ
いて、設定温度の変更方向を決定し、徐々に設定温度を
変更する。
【0020】請求項2に係る波長安定化装置において、
温度制御部は、温度検出器で検出された半導体レーザ近
傍の温度が設定温度になるように加熱冷却手段を制御す
る。半導体レーザの出射光は、波長弁別手段を透過又は
反射し、その透過光又は反射光の光量が、光検出器によ
って検出される。電流制御部は、光検出器の出力が所定
状態に維持されるように、半導体レーザの注入電流を制
御する。そして、光検出器の出力が所定状態に維持され
た後、光検出器の出力が一定に維持されるように、設定
温度変更手段が設定温度を変更する。
【0021】請求項3に係る波長安定化装置において、
温度制御部は、温度検出器で検出された半導体レーザ近
傍の温度が設定温度になるように加熱冷却手段を制御す
る。半導体レーザの出射光は、波長弁別手段を透過又は
反射し、その透過光又は反射光の光量が、光検出器によ
って検出される。電流制御部は、光検出器の出力が所定
状態に維持されるように、半導体レーザの注入電流を制
御する。そして、光検出器の出力が所定状態に制御され
た後にのみ、設定温度変更手段が設定温度を変更する。
【0022】請求項4に係る波長安定化装置において、
温度制御部は、温度検出器で検出された半導体レーザ近
傍の温度が設定温度になるように加熱冷却手段を制御す
る。このとき、半導体レーザの出射光の光量,波長弁別
手段からの透過光の光量,波長弁別手段からの反射光の
光量のうち、少なくとも2つの光量が複数の光検出器に
よって検出される。そして、これら光検出器からの信号
に基づいて、波長制御ユニットは、半導体レーザの発振
波長を波長弁別手段の所定モードに安定化させると共
に、パワー制御ユニットは、半導体レーザの出射パワー
を所定レベルに安定化させる。
【0023】請求項5に係る波長安定化装置において、
波長制御ユニットは、電流制御部を備えており、この電
流制御部が半導体レーザの注入電流を制御することによ
って、波長弁別手段からの透過光の光量を検出する光検
出器の出力が所定状態に維持される。また、パワー制御
ユニットは、半導体レーザの出射光の光量を検出する光
検出器を半導体レーザに内蔵して構成されていると共
に、設定温度変更手段を備えており、この設定温度変更
手段が設定温度を変更することによって、半導体レーザ
の出射光の光量を検出する光検出器の出力が一定に維持
される。
【0024】請求項6に係る波長安定化装置において、
波長制御ユニットは、電流制御部と波長制御手段とを備
えており、波長弁別手段からの透過光の光量を検出する
光検出器の出力に基づいて、波長制御手段が電流制御部
を駆動制御する。このとき、電流制御部が半導体レーザ
の注入電流を制御することによって、波長弁別手段から
の透過光の光量を検出する光検出器の出力が所定状態に
維持される。また、パワー制御ユニットは、設定温度変
更手段とパワー制御手段とを備えており、半導体レーザ
の出射光の光量を検出する前記光検出器の出力に基づい
て、パワー制御手段が設定温度変更手段を駆動制御す
る。このとき、設定温度変更手段が設定温度を変更する
ことによって、半導体レーザの出射光の光量を検出する
光検出器の出力が一定に維持される。
【0025】請求項7に係る波長安定化装置において、
波長制御ユニットは、演算器と電流制御部と波長制御部
とを備えており、演算器は、波長弁別手段からの透過光
の光量を検出する光検出器の出力信号と波長弁別手段か
らの反射光の光量を検出する光検出器の出力信号に対し
て所定の演算を施す。この演算器の演算結果に基づい
て、波長制御手段が電流制御部を駆動制御する。このと
き、電流制御部が半導体レーザの注入電流を制御するこ
とによって、半導体レーザの発振波長が波長弁別手段の
所定モードに安定化する。また、パワー制御ユニット
は、設定温度変更手段とパワー制御手段とを備えてお
り、半導体レーザの出射光の光量を検出する光検出器の
出力に基づいて、パワー制御手段が設定温度変更手段を
駆動制御する。このとき、設定温度変更手段が設定温度
を変更することによって、半導体レーザの出射光の光量
を検出する光検出器の出力が一定に維持される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係る波長安定
化装置について、図1を参照して説明する。なお、下記
の各実施例において、半導体レーザは、LDと称する。
図1(a)に示すように、本実施例の波長安定化装置に
は、LD保持体22内に設けられたLD24の温度を安
定化させるために、LD24近傍には、このLD24近
傍の温度を検出する温度検出器26が設けられている。
この温度検出器26は、LD温度制御部28に電気的に
接続されており、温度検出器26から出力された温度検
出信号はLD温度制御部28に入力される。
【0027】LD温度制御部28には、設定温度を変更
する設定温度変更手段30が電気的に接続されており、
LD温度制御部28は、上記温度検出信号及び設定温度
に基づいて、LD24の温度が設定温度に等しくなるよ
うに、加熱冷却手段32の駆動電流を制御して、LD2
4の温度安定化を行う。なお、加熱冷却手段32には、
放熱用のフィン34が取り付けられている。
【0028】LD24の出射光は、分岐用光学素子36
によって2つに分岐され、その一方の出射光は、測長光
として用いられ、その他方の出射光は、波長弁別手段3
8に入射される。
【0029】波長弁別手段38は、入射光を透過又は反
射する機能を有するが、本実施例に適用された波長弁別
手段38は、入射光を透過するように構成されている。
この結果、分岐用光学素子36によって分岐された他方
の出射光は、波長弁別手段38を透過し、その透過光量
が光検出器(以下、PDと称する)40によって検出さ
れる。
【0030】PD40から出力された光量検出信号は、
電流制御部42に入力され、電流制御部42は、上記光
量検出信号が所定状態(例えば、ピーク値)に維持され
るように、LD24の注入電流を制御する。
【0031】このとき、注入電流が予め設定された電流
範囲を越えた場合、設定温度変更手段30が設定温度を
変更する。LD温度制御部28は、変更された設定温度
に基づいて、加熱冷却手段32の駆動電流を制御して、
温度安定化制御を行う。
【0032】なお、温度検出器26には例えば小型化に
最適なサーミスタが、加熱冷却手段32には例えばペル
チェ素子が、また、分岐用光学素子36には例えばビー
ムスプリッタや分岐プリズムが、そして、波長弁別手段
38には例えばソリッドエタロン等が夫々適用され、以
下の説明では、これら具体的な構成を用いた場合の実施
例について説明を加える。
【0033】一般に、LD24の特性として、同じ波長
変動分に対して、LD温度が出射パワーに寄与する分量
は、注入電流が出射パワーに寄与する分量よりも小さい
ことが知られている。出願人が例えば三菱電機株式会社
製ML774A2Fを用いて実験した結果を以下に示
す。
【0034】
【数1】
【0035】(1)式は、LD温度が発振波長に寄与す
る分量を示し、(2)式は、注入電流が発振波長に寄与
する分量を示し、(3)式は、LD温度が出射パワーに
寄与する分量を示し、(4)式は、注入電流が出射パワ
ーに寄与する分量を示す。なお、(1),(2)式は、
環境温度が20℃付近での実験値であり、(3),
(4)式は、三菱電機データブックからの計算値(20
〜25℃付近)である。
【0036】このように、同じ波長変化をもたらすLD
温度と注入電流とは、10倍程度のパワー変化を生じ
る。従って、短期的な波長安定化には、制御性の良い注
入電流を用い、パワー安定化には、波長への影響の少な
いLD温度を用いることが好ましい。
【0037】図1(b)には、本実施例の波長安定化装
置の動作フローが示されている。なお、この動作フロー
は、LD24の発振波長をソリッドエタロン38の所定
モード(図7及び図8の波長λ1 )に安定化する場合に
ついて記述する。また、下記の動作フローでは、図7及
び図8を参照している。
【0038】電源投入後、まず、LD温度制御部28が
ペルチェ素子32を制御して、LD24の温度を予め設
定されている初期設定温度に安定化させる(S1)。L
D24の温度が初期設定温度付近で安定したとき、又
は、安定化するのに充分な時間経過した後、電流制御部
42により注入電流(i)の掃引が行われる。この後、
LD温度制御部28は、設定温度に対する温度制御を続
ける。上記S1の温度制御工程によって定められた電流
掃引範囲内には、波長λ1 のモードが含まれるため、注
入電流(i)の掃引が行われると、PD40の出力は、
ある電流i1 でピークとなる(S2)。
【0039】次に、電流制御部42は、ピーク時の電流
i1 をLD24に供給し(S3)、以後、微小電流だけ
変化させて常に山の頂点(波長λ1 )にロックするよう
に、山登り制御を続ける(S4)。
【0040】環境温度が常に一定であれば、注入電流
(i)は、ほぼi1 で、また、設定温度も初期値のまま
で良い。しかしながら、サーミスタ26では、正確にL
D24の温度を検出することができないため、環境温度
変化によってLD24の温度が変化した場合、図7
(a)に示すように、波長λ1 で発振しようとすると、
注入電流(i)が変化し、この結果、図7(b)に示す
ように、出射パワー(P)が変動してしまう。
【0041】そこで、設定温度変更手段30は、注入電
流(i)がi1 近傍であるか否か(即ち、注入電流
(i)が所定の電流幅から外れているか否か)を判断す
る(S5)。
【0042】このとき、注入電流(i)がi1 から大き
く外れた場合、出射パワー(P)の変動を抑制する温度
方向を設定して、その設定温度をLD温度制御部28に
出力する。LD温度制御部28は、ペルチェ素子32を
制御して、LD24を上記設定温度に安定化させる。即
ち、注入電流(i)がi1 に比べて小さければ、設定温
度を上げ、大きければ設定温度を下げるように制御され
る(S6)。
【0043】このように、本実施例によれば、環境温度
変化等に起因する出射パワー(P)の変動を抑制するこ
とができるため、PD40の出力信号のSN比が安定す
ると共に、LD24の発振波長(λ)及び出射パワー
(P)を高精度に安定化させることが可能となる。更
に、ある程度限られた環境温度であれば、電流掃引の
前、つまり、モードロックの前から出射パワー(P)の
安定化制御を行うことも可能である。
【0044】次に、本発明の第2の実施例に係る波長安
定化装置について、図2を参照して説明する。図2に示
すように、本実施例の波長安定化装置は、PD40から
出力された光量検出信号が、設定温度変更手段30aに
直接入力されるように構成されている点に特徴を有して
おり、他の構成は、第1の実施例(図1(a)参照)と
同一であるため、同一符号を付して、その説明を省略す
る。なお、本実施例の説明では、図4及び図5が参照さ
れる。
【0045】第1の実施例と同様に、LD温度制御部2
8は、設定温度に対する温度制御を続け、電流制御部4
2は、PD40の出力が波長弁別手段例えばソリッドエ
タロン38の所定モードにロックするように、注入電流
(i)を制御する。ここで、LD24の発振波長(λ)
をソリッドエタロン38の所定モード(波長λ1 )に安
定化させる場合、電流制御部42は、注入電流(i)の
i1 付近で山登り制御を行う。
【0046】このとき、PD40の出力は、電流制御部
42に入力されると共に、設定温度変更手段30aに入
力される。設定温度変更手段30aは、PD40の出力
が所定値(例えば、LD24の温度(T)がT=T1 の
ときのPD40の出力)に比べて小さければ設定温度を
下げ、その信号をLD温度制御部28に出力する。LD
温度制御部28は、入力した信号に基づいて、加熱冷却
手段即ちペルチェ素子32の駆動電流を制御する。一
方、PD40の出力が上記所定値に比べて大きければ設
定温度を上げ、その信号をLD温度制御部28に出力す
る。LD温度制御部28は、入力した信号に基づいて、
ペルチェ素子32の駆動電流を制御する。この結果、L
D24の発振波長(λ)及び出射パワー(P)を安定化
させることができる。
【0047】このように本実施例によれば、PD40の
出力を設定温度変換手段30aに直接入力するように構
成されているため、更にPD40の出力信号のSN比が
安定すると共に、LD24特性が経時的に変化した場合
でも、LD24の発振波長(λ)及び出射パワー(P)
を高精度に安定化させることが可能となる。
【0048】次に、本発明の第3の実施例に係る波長安
定化装置について、図3を参照して説明する。図3に示
すように、本実施例の波長安定化装置には、出射光をモ
ニタするモニタ用光検出器(図示しない)が内蔵された
LD24aと、モニタ用光検出器の出力が一定に維持さ
れるように設定温度を変更する設定温度変更手段30b
とが設けられている点に特徴を有しており、他の構成
は、第1及び第2の実施例(図1(a)及び図2参照)
と同一であるため、同一符号を付して、その説明を省略
する。また、本実施例の説明では、図7及び図8を参照
する。なお、モニタ用光検出器は、以下、モニタ用PD
と称する。
【0049】第1及び第2の実施例と同様に、LD温度
制御部28は、設定温度に対する温度制御を続け、電流
制御部42は、PD40の出力が波長弁別手段例えばソ
リッドエタロン38の所定モード(波長λ1 )にロック
するように、注入電流(i)を制御する。ここで、LD
24aの発振波長(λ)が、ソリッドエタロン38の所
定モードにロックしているとき、つまり、電流制御部4
2が、注入電流(i)のi1 付近で山登り制御している
とき、LD24aに内蔵されたモニタ用光検出器の出力
が設定温度変更手段30bに入力される。
【0050】このとき、LD24aの発振波長(λ)
は、ソリッドエタロン38の所定モードにロックされて
いるため、LD24aの注入電流(i)は、環境温度の
変化が無い限り、ほぼ一定に維持される。ところが、環
境温度が変化した場合であっても、ソリッドエタロン3
8を波長基準として注入電流(i)を制御しているた
め、LD24aの発振波長(λ)は安定化するが、LD
24aの温度変化に伴って注入電流(i)が大きく変動
するため、LD24aの出射パワー(P)が変動してし
まう。
【0051】そこで、モニタ用PDの出力が所定値(例
えば、LD24aの温度(T)がT=T1 のときのモニ
タ用PDの出力)に比べて小さければ設定温度を下げ、
その信号をLD温度制御部28に出力する。LD温度制
御部28は、入力した信号に基づいて、加熱冷却手段即
ちペルチェ素子32の駆動電流を制御する。一方、PD
40の出力が上記所定値に比べて大きければ設定温度を
上げ、その信号をLD温度制御部28に出力する。LD
温度制御部28は、入力した信号に基づいて、ペルチェ
素子32の駆動電流を制御する。この結果、LD24a
の発振波長(λ)及び出射パワー(P)を安定化させる
ことができる。
【0052】このように本実施例によれば、環境温度変
化等に起因するLD24aの出射パワー(P)の変動を
抑制することができるため、PD40の出力信号のSN
比が安定すると共に、LD24a特性が経時的に変化し
た場合でも、LD24aの発振波長(λ)及び出射パワ
ー(P)を高精度に安定化させることが可能となる。更
に、本実施例では、LD24aの出射パワー(P)に対
応するモニタ光出力を利用しているため、ピーク値(図
8のc点の値)以外の任意の値(例えば、図8のd点の
値)へのモードロックに対して特に有効である。
【0053】次に、本発明の第4の実施例に係る波長安
定化装置について、図4を参照して説明する。図4に示
すように、本実施例の波長安定化装置は、上記第3の実
施例(図3参照)の改良に係り、LD24の出射光を2
方向に分岐する分岐用光学素子44(例えば、ビームス
プリッタ又は分岐プリズム)と、この分岐用光学素子4
4によって分岐された一方の出射光を受光して、その受
光量に対応した信号を出力するパワー制御用PD46
と、このパワー制御用PD46からの出力信号に基づい
て、設定温度変更手段30bを駆動制御するパワー制御
手段48と、PD40の出力信号に基づいて、電流制御
部42を駆動制御する波長制御手段50とを備えてい
る。なお、他の構成は、第3の実施例と同一であるた
め、同一符号を付して、その説明を省略する。また、本
実施例の説明では、図7及び図8を参照する。
【0054】本実施例において、波長制御手段50は、
PD40の出力が波長弁別手段例えばソリッドエタロン
38の所定モード(波長λ1 )にロックするように、電
流制御部42を駆動制御する。ここで、LD24の発振
波長(λ)が、ソリッドエタロン38の所定モードにロ
ックしているとき、つまり、電流制御部42が、注入電
流(i)のi1 付近で山登り制御しているとき、パワー
制御用PD46の出力が設定温度変更手段30bに入力
される。
【0055】LD24の発振波長(λ)は、ソリッドエ
タロン38の所定モードにロックされているため、LD
24の注入電流(i)は、環境温度の変化が無い限り、
ほぼ一定に維持される。ところが、環境温度が変化した
場合であっても、ソリッドエタロン38を波長基準とし
て注入電流(i)を制御しているため、LD24の発振
波長(λ)は安定化するが、LD24の温度変化に伴
い、注入電流(i)が大きく変動し、LD24の出射パ
ワー(P)が変動してしまう。
【0056】そこで、パワー制御用PD46の出力(例
えば、LD24の温度(T)がT=T1 のときの出力)
が所定値に比べて小さければ設定温度を下げ、その信号
をLD温度制御部28に出力する。LD温度制御部28
は、入力した信号に基づいて、加熱冷却手段即ちペルチ
ェ素子32の駆動電流を制御する。一方、パワー制御用
PD46の出力が上記所定値に比べて大きければ設定温
度を上げ、その信号をLD温度制御部28に出力する。
LD温度制御部28は、入力した信号に基づいて、ペル
チェ素子32の駆動電流を制御する。この結果、LD2
4の発振波長(λ)及び出射パワー(P)を安定化させ
ることができる。
【0057】このように本実施例によれば、環境温度変
化等に起因するLD24の出射パワー(P)の変動を抑
制することができるため、PD40の出力信号のSN比
が安定すると共に、LD24特性が経時的に変化した場
合でも、LD24の発振波長(λ)及び出射パワー
(P)を高精度に安定化させることが可能となる。
【0058】なお、本実施例では、山登り制御によって
波長の安定化を図っているが、これ以外において、波長
の安定化を実現する方法としては、例えば、モードロッ
クさせる光量レベルを、ピーク値(図8のc点の値)以
外の山の中点(例えば、図8のd点の値)に設定するこ
とも有効である。この場合、山登り制御に比べて高い精
度での波長安定化を実現することが可能となる。
【0059】次に、本発明の第5の実施例に係る波長安
定化装置について、図5及び図6を参照して説明する。
図5に示すように、本実施例の波長安定化装置は、上記
第4の実施例の改良に係り、この波長安定化装置に適用
された波長弁別手段例えばソリッドエタロン38は、入
射光を透過及び反射するように構成されている。
【0060】この場合、分岐用光学素子36によって分
岐された出射光は、その一方は測長光として用いられ、
その他方は、ソリッドエタロン38を透過した後、PD
40によって透過光量が検出される。
【0061】一方、ソリッドエタロン38から反射した
反射光は、再び、分岐用光学素子36に照射された後、
この分岐用光学素子36から反射してパワー制御用PD
46に照射される。
【0062】このとき、パワー制御用PD46から出力
された信号は、上記第4の実施例と同様に、パワー制御
手段48に入力される。また、本実施例の波長安定化装
置には、PD40の出力信号とパワー制御用PD46の
出力信号に対して減算処理を施す減算器52が設けられ
ており、波長制御手段50は、この減算器52の出力に
基づいて、電流制御部42を駆動制御するように構成さ
れている。
【0063】なお、他の構成は、上記第4の実施例と同
一であるため、同一符号を付して、その説明を省略す
る。また、本実施例の説明では、図7及び図8を参照す
る。本実施例において、LD温度制御部28は、設定温
度に対する温度制御を続ける。このとき、波長制御手段
50は、減算器50の出力がゼロとなるように、電流制
御部42を駆動制御して、LD24への注入電流(i)
を制御する。
【0064】具体的には、図6(a)に示すように、ソ
リッドエタロン38を透過した透過光を受光したPD4
0の出力信号は、図中実線で示すような特性を有してお
り、一方、ソリッドエタロン38から反射した反射光を
受光したパワー制御用PD46の出力信号は、図中点線
で示すような特性を有する。
【0065】これらPD40及びパワー制御用PD46
の出力信号は、減算器50に入力された後、減算処理が
施されることによって、図6(b)に示すような出力信
号に変換されることになる。
【0066】このとき、波長制御手段50は、減算器5
0の出力がゼロとなるように、電流制御部42を駆動制
御して、LD24への注入電流(i)を制御する。この
場合、図6(b)に示すように、波長λ1 のとき、減算
器50の出力はゼロとなる。
【0067】従って、波長制御手段50は、減算器50
の出力がソリッドエタロン38の所定モード(即ち、波
長λ1 )にロックするように、電流制御部42を駆動制
御して、LD24への注入電流(i)を制御することに
なる。
【0068】ここで、LD24の発振波長(λ)が、ソ
リッドエタロン38の所定モード(即ち、波長λ1 )に
ロックしているとき、つまり、電流制御部42が、注入
電流(i)のi1 付近に制御されているとき、パワー制
御用PD46の出力信号(図6(a)の点線で示す出力
信号)がパワー制御手段48に入力される。
【0069】このとき、LD24の発振波長(λ)は、
ソリッドエタロン38の所定モードにロックされている
ため、LD24への注入電流(i)は、環境温度の変化
が無い限り、ほぼ一定に維持される。しかし、環境温度
が変化した場合であっても、ソリッドエタロン38を波
長基準として注入電流(i)を制御しているため、LD
24の発振波長(λ)は安定化するが、LD24の温度
変化に伴って注入電流(i)が大きく変動するため、L
D24の出射パワー(P)が変動してしまう。
【0070】そこで、パワー制御用PD46の出力が所
定値(図6(a)の出力Vf (<ピーク値Ve ))に比
べて小さいとき、パワー制御手段48は、パワー制御用
PD46の出力が大きくなるように設定温度を変更する
指令を設定温度変更手段30bに出力する。設定温度変
更手段30bは、上記指令に従ってLD温度制御部28
に新たな設定温度信号を出力する。このとき、LD温度
制御部28は、LD24が新たな設定温度になるよう
に、新たな設定温度信号に基づいて、加熱冷却手段即ち
ペルチェ素子32の駆動電流を制御する。
【0071】一方、パワー制御用PD46の出力が上記
所定値に比べて大きいとき、パワー制御手段48は、パ
ワー制御用PD46の出力が小さくなるように設定温度
を変更する指令を設定温度変更手段30bに出力する。
設定温度変更手段30bは、上記指令に従ってLD温度
制御部28に新たな設定温度信号を出力する。このと
き、LD温度制御部28は、LD24が新たな設定温度
になるように、新たな設定温度信号に基づいて、ペルチ
ェ素子32の駆動電流を制御する。
【0072】このような制御が実行されることによっ
て、LD24の発振波長(λ)及び出射パワー(P)を
安定化させることが可能となる。このように本実施例に
よれば、環境温度変化等に起因するLD24の出射パワ
ー(P)の変動を抑制することができるため、PD40
の出力信号のSN比が安定すると共に、LD24特性が
経時的に変化した場合でも、LD24の発振波長(λ)
及び出射パワー(P)を高精度に安定化させることが可
能となる。また、本実施例では、ソリッドエタロン38
の透過光量及び反射光量の双方を検出しているため、所
定モードへの迅速なロック処理が可能となる。更に、減
算器52と波長制御手段50とによって、減算器50の
出力がゼロ(即ち、(透過光量)−(反射光量)=0)
となるように演算処理制御が行われているため、PD4
0,46のいずれか一方の出力信号に基づいて、波長を
安定化制御する方法(例えば、山登り制御方法)に比べ
て、制御精度を向上させることができる。この結果、高
精度な波長安定化処理を実現することが可能となる。な
お、本実施例は、ソリッドエタロン38からの反射光を
用いてLD24の出射パワーの安定化を図っているが、
例えば、ソリッドエタロン38を透過する透過光を用い
てLD24の出射パワーを安定化させるように構成する
ことも可能である。
【0073】また、上述した各実施例では、夫々、波長
弁別手段としてソリッドエタロンを用いた場合について
説明したが、例えば吸収セル等を適用しても同様の作用
効果を奏する。また、上記各実施例において、設定温度
が初期値から変化等することによりLD特性が経時変化
することが想定されるため、例えば警報により作業者に
LDの交換時期を告知するように構成することも好まし
い。更に、LDの出射パワーが常に安定しているため、
予めLDの寿命を推察することも可能である。
【0074】また、上記各実施例の波長安定化装置を例
えばレーザー測長機の光源として用いれば、検出側の回
路が簡略化され、リサージュ長の変動を減少させること
ができるため、測長エラー等を抑制することも可能とな
る。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、光検出器の出力が一定
になるように、設定温度を変更する設定温度変更手段を
備えているため、半導体レーザの発振波長及び出射パワ
ーを高精度に安定化させることが可能な波長安定化装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施例に係る波長安
定化装置の構成を概略的に示す図、(b)は、波長安定
化装置の動作を示すフローチャート。
【図2】本発明の第2の実施例に係る波長安定化装置の
構成を概略的に示す図。
【図3】本発明の第3の実施例に係る波長安定化装置の
構成を概略的に示す図。
【図4】本発明の第4の実施例に係る波長安定化装置の
構成を概略的に示す図。
【図5】本発明の第5の実施例に係る波長安定化装置の
構成を概略的に示す図。
【図6】(a)は、ソリッドエタロンを透過した透過光
を受光したPDの出力信号特性と、ソリッドエタロンか
ら反射した反射光を受光したパワー制御用PDの出力信
号特性との関係を示す図、(b)は、減算器の出力信号
特性を示す図。
【図7】(a)は、LD温度に対する注入電流と発振波
長との関係を示す図、(b)は、LD温度に対する注入
電流と出射パワーとの関係を示す図。
【図8】周期的な波長を透過するエタロンの特性を示す
図。
【図9】従来の波長安定化装置の構成を概略的に示す
図。
【符号の説明】
24…LD、26…温度検出器、28…LD温度制御
部、30…設定温度変更手段、32…加熱冷却手段、3
8…波長弁別手段、40…PD、42…電流制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯川 浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 藤本 洋久 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザと、 前記半導体レーザ近傍に配置され、前記半導体レーザ近
    傍の温度を検出する温度検出器と、 前記半導体レーザを加熱又は冷却する加熱冷却手段と、 前記温度検出器の出力が設定温度になるように、前記加
    熱冷却手段を制御する温度制御部と、 前記半導体レーザの出射光を透過又は反射する波長弁別
    手段と、 前記波長弁別手段を透過又は反射した前記出射光の光量
    を検出する光検出器と、 前記光検出器の出力が所定状態に維持されるように、前
    記半導体レーザの注入電流を制御する電流制御部とを有
    する波長安定化装置において、 前記注入電流が予め定められた電流範囲を外れた場合、
    外れた電流方向に基づいて、前記設定温度を変更する設
    定温度変更手段を具備することを特徴とする波長安定化
    装置。
  2. 【請求項2】 半導体レーザと、 前記半導体レーザ近傍に配置され、前記半導体レーザ近
    傍の温度を検出する温度検出器と、 前記半導体レーザを加熱又は冷却する加熱冷却手段と、 前記温度検出器の出力が設定温度になるように、前記加
    熱冷却手段を制御する温度制御部と、 前記半導体レーザの出射光を透過又は反射する波長弁別
    手段と、 前記波長弁別手段を透過又は反射した前記出射光の光量
    を検出する光検出器と、 前記光検出器の出力が所定状態に維持されるように、前
    記半導体レーザの注入電流を制御する電流制御部とを有
    する波長安定化装置において、 前記光検出器の出力が所定状態に制御された後、前記光
    検出器の出力が一定に維持されるように、前記設定温度
    を変更する設定温度変更手段を具備することを特徴とす
    る波長安定化装置。
  3. 【請求項3】 前記設定温度変更手段は、前記光検出器
    の出力が所定状態に制御された後にのみ設定温度を変更
    する請求項1又は2に記載の波長安定化装置。
  4. 【請求項4】 半導体レーザと、 前記半導体レーザ近傍に配置され、前記半導体レーザ近
    傍の温度を検出する温度検出器と、 前記半導体レーザを加熱又は冷却する加熱冷却手段と、 前記温度検出器の出力が設定温度になるように、前記加
    熱冷却手段を制御する温度制御部と、 前記半導体レーザの出射光を透過又は反射する波長弁別
    手段とを有する波長安定化装置において、 前記半導体レーザの出射光の光量,前記波長弁別手段か
    らの透過光の光量,前記波長弁別手段からの反射光の光
    量のうち、少なくとも2つの光量を検出可能な複数の光
    検出器と、 これら光検出器からの信号に基づいて、前記半導体レー
    ザの発振波長を前記波長弁別手段の所定モードに安定化
    させる波長制御ユニットと、 前記光検出器からの信号に基づいて、前記半導体レーザ
    の出射パワーを所定レベルに安定化させるパワー制御ユ
    ニットとを具備することを特徴とする波長安定化装置。
  5. 【請求項5】 前記波長制御ユニットは、前記波長弁別
    手段からの透過光の光量を検出する前記光検出器の出力
    が所定状態に維持されるように、前記半導体レーザの注
    入電流を制御する電流制御部を備えており、 前記パワー制御ユニットは、前記半導体レーザの出射光
    の光量を検出する前記光検出器を前記半導体レーザに内
    蔵して構成されていると共に、前記半導体レーザの出射
    光の光量を検出する光検出器の出力が一定に維持される
    ように、前記設定温度を変更する設定温度変更手段を備
    えていることを特徴とする請求項4に記載の波長安定化
    装置。
  6. 【請求項6】 前記波長制御ユニットは、前記波長弁別
    手段からの透過光の光量を検出する前記光検出器の出力
    が所定状態に維持されるように、前記半導体レーザの注
    入電流を制御する電流制御部と、前記波長弁別手段から
    の透過光の光量を検出する前記光検出器の出力に基づい
    て、前記電流制御部を駆動制御する波長制御手段とを備
    えており、 前記パワー制御ユニットは、前記半導体レーザの出射光
    の光量を検出する前記光検出器の出力が一定に維持され
    るように、前記設定温度を変更する設定温度変更手段
    と、前記半導体レーザの出射光の光量を検出する前記光
    検出器の出力に基づいて、前記設定温度変更手段を駆動
    制御するパワー制御手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の波長安定化装置。
  7. 【請求項7】 前記波長制御ユニットは、前記波長弁別
    手段からの透過光の光量を検出する前記光検出器の出力
    信号と前記波長弁別手段からの反射光の光量を検出する
    前記光検出器の出力信号に対して所定の演算を施す演算
    器と、前記半導体レーザの発振波長を前記波長弁別手段
    の所定モードに安定化させるように、前記半導体レーザ
    の注入電流を制御する電流制御部と、前記演算器の演算
    結果に基づいて、前記電流制御部を駆動制御する波長制
    御手段とを備えており、 前記パワー制御ユニットは、前記波長弁別手段からの反
    射光の光量を検出する前記光検出器の出力が一定に維持
    されるように、前記設定温度を変更する設定温度変更手
    段と、前記波長弁別手段からの反射光の光量を検出する
    前記光検出器の出力に基づいて、前記設定温度変更手段
    を駆動制御するパワー制御手段とを備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の波長安定化装置。
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