JPH08181137A - 酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置 - Google Patents

酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置

Info

Publication number
JPH08181137A
JPH08181137A JP6325771A JP32577194A JPH08181137A JP H08181137 A JPH08181137 A JP H08181137A JP 6325771 A JP6325771 A JP 6325771A JP 32577194 A JP32577194 A JP 32577194A JP H08181137 A JPH08181137 A JP H08181137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide film
substrate
ultrapure water
forming
ozone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6325771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3669728B2 (ja
Inventor
Tadahiro Omi
忠弘 大見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP32577194A priority Critical patent/JP3669728B2/ja
Priority to PCT/JP1995/002730 priority patent/WO1996020498A1/ja
Publication of JPH08181137A publication Critical patent/JPH08181137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3669728B2 publication Critical patent/JP3669728B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02041Cleaning
    • H01L21/02043Cleaning before device manufacture, i.e. Begin-Of-Line process
    • H01L21/02052Wet cleaning only
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02107Forming insulating materials on a substrate
    • H01L21/02225Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer
    • H01L21/02227Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer formation by a process other than a deposition process
    • H01L21/0223Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer formation by a process other than a deposition process formation by oxidation, e.g. oxidation of the substrate
    • H01L21/02233Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer formation by a process other than a deposition process formation by oxidation, e.g. oxidation of the substrate of the semiconductor substrate or a semiconductor layer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、有機物汚染のない清浄なシリコン
ウエハ表面に絶縁耐圧等の性能に優れた酸化膜及びその
形成方法を提供し、さらには、高集積、高性能の半導体
装置を提供することを目的とする。 【構成】 不活性ガス雰囲気中で、基体を回転しながら
オゾンを含む超純水を基体に供給することにより基体に
付着した有機物を除去する有機物除去工程と、該有機物
除去工程で生成する酸化膜をフッ化水素酸と接触させて
剥離する酸化膜剥離工程と、その後にオゾンを含む超純
水と接触させて酸化膜を形成する酸化膜形成工程とを、
少なくとも含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化膜及びその形成方
法、並びに半導体装置に係わり、特に半導体基板などに
付着した有機不純物を除去し、極めて絶縁耐圧等の特性
の優れた酸化膜を形成する方法に関する。
【0002】
【背景技術】背景技術を、基体としてシリコンウエハを
例にとって説明する。
【0003】半導体製造プロセスにおけるシリコンウエ
ハの洗浄は、半導体の生産工程の中で最も重要な工程の
一つである。すなわち、シリコンウエハ上には多数の種
々の不純物が付着しており、これら不純物の除去は、安
定した特性の素子を歩留まり良く製造するためには必要
不可欠である。特に、半導体デバイスの高集積化、高性
能化にともない、デバイスの微細化、ウエハサイズの大
口径化が進む中で、その重要性は益々高くなっている。
【0004】これらの不純物を除去する方法として、種
々の薬液を用いた洗浄がある。
【0005】本発明者は、洗浄方法とその後に作製した
デバイスの関係について、一連の研究を行う過程で、従
来の洗浄方法では基板上の有機不純物を完全に取り去る
ことはできず、残留した有機不純物が酸化膜の絶縁耐圧
に大きく影響することを見い出した。例えば現在、有機
不純物の除去に一般的に用いられる、H2SO4+H22
+超純水洗浄、NH4OH+H22+超純水洗浄、HC
l+H22+超純水洗浄等では、洗浄後にも有機物が残
留し、より高耐圧の酸化膜を形成するには有機物を完全
に除去できる洗浄方法が必要であることが分かった。
【0006】一方、従来の洗浄方法には、薬液別に独立
した洗浄装置または洗浄槽を用い、シリコンウエハを、
それぞれの薬液・超純水が貯蔵された洗浄槽に順次浸漬
することによって行われるために、前工程におけるウエ
ハ上への残存薬液の持ち込みが避けられず、洗浄槽中の
薬液の相互汚染が生じるという問題がある。
【0007】また、洗浄槽間の移送時に大気中を搬送す
るために、大気からの有機物汚染や自然酸化膜の生成を
招いてしまう。さらに、汚染された薬液を複数回使用す
ることや複数のシリコンウェハを同時に洗浄するため、
一つのシリコンウエハから離脱した不純物が他のシリコ
ンウエハに付着してしまうという問題がある。
【0008】更にこれらの薬液は多量に用いるため廃液
処理等の問題があり、また高温処理であるため操作性が
悪く、クリーンルームへの負荷が大きくなるという問題
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決し、有機物汚染のない清浄なシリコンウエハ表面
に絶縁耐圧等の性能に優れた酸化膜及びその形成方法を
提供し、さらには、高集積、高性能の半導体装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の酸化膜形成方法
は、不活性ガス雰囲気中で、基体を回転しながらオゾン
を含む超純水を基体に供給することにより基体に付着し
た有機物を除去する有機物除去工程と、該有機物除去工
程で生成する酸化膜をフッ化水素酸と接触させて剥離す
る酸化膜剥離工程と、その後にオゾンを含む超純水と接
触させて酸化膜を形成する酸化膜形成工程とを、少なく
とも含むことを特徴とする。
【0011】前記酸化膜形成工程において、オゾンを含
む超純水を基体を回転させながら供給するのが好まし
い。
【0012】前記超純水中のオゾン濃度は2ppm〜1
0ppmとするのが好ましく、前記不活性ガス中の有機
不純物濃度は、1ppb以下であるのが好ましい。
【0013】また、前記基体の回転数を100〜300
0rpmとするのが好ましく、前記オゾンを含む超純水
の供給量を100〜500cc/minとするのが好ま
しい。
【0014】本発明の酸化膜は、液相中で基体表面に形
成した酸化膜であって、該基体と酸化膜との界面及び酸
化膜中の有機物は、アラキジン酸換算でCH2基の数が
2×1014cm-2以下であることを特徴とする。
【0015】本発明の半導体装置は、上記の酸化膜形成
方法により酸化膜を形成後、熱酸化法あるいはイオンア
シスト酸化法により成長させた酸化膜を有することを特
徴とする。
【0016】
【作用】以下に本発明の作用を実施態様例と共に説明す
る。
【0017】本発明の酸化膜形成方法は、不活性ガス雰
囲気中で行われ、少なくともオゾン添加超純水による有
機不純物洗浄除去工程、HF+超純水による酸化膜剥離
工程、オゾン添加超純水による酸化膜形成工程、を含
む。
【0018】即ち、有機不純物除去工程では、基体を回
転させながら基体表面にオゾン添加超純水を供給し、表
面の有機物をオゾン添加超純水で酸化させる。この時、
同時に基体表面に酸化膜が形成される。その後超純水
(あるいはオゾン添加超純水)でリンスし不純物を洗い
流す。
【0019】酸化膜剥離工程では、表面に生成した酸化
膜をフッ化水素酸の超純水希釈液(0.1〜1%程度)
と接触させて剥離し、超純水でリンスして薬液及び不純
物を洗い流す。
【0020】酸化膜形成工程では、有機不純物を除去し
た清浄な基体表面をオゾン添加超純水と接触させて、酸
化膜を形成する。この酸化膜の厚さは、0.3〜1.0
nmが好ましい。
【0021】なお、酸化膜剥離工程及び酸化膜形成工程
では、それぞれの薬液に浸漬させても良いが、基体を回
転しながら薬液を供給して処理するのが好ましい。これ
により、基体は常にフレッシュな薬液と接触し、基体面
内で均一に処理が進むため、より絶縁体性の高い酸化膜
が形成できる。なお、基体回転数は、各工程に最適の回
転数に制御することが好ましい。
【0022】最後に、基体を回転乾燥させて工程を終了
する。ここまで、全ての工程は単一槽内で連続して行わ
れるのが好ましい。
【0023】以下に酸化膜の膜質に影響する要因を個別
に説明する。
【0024】(不活性ガス雰囲気)本発明では、密閉槽
内に不活性ガスをダウンフローで流し続けることが好ま
しい。不活性ガス雰囲気とすることにより、基体表面が
不純物成分に暴露されるのを防止し、有機物の付着、自
然酸化膜の形成を防止することができる。
【0025】酸化膜剥離工程後に、自然酸化膜が生成す
るとオゾン添加超純水およびその後の熱処理等により形
成される酸化膜は不均一となるため絶縁特性が低下す
る。また、自然酸化膜が生成すると表面の微小な荒れが
増加し、オゾン添加超純水およびその後の熱処理等によ
り形成される酸化膜の膜質が劣化する。従って、自然酸
化膜の生成を極力防ぐのが望ましい。
【0026】自然酸化膜の形成には、水分単独あるいは
酸素単独の存在によっては自然酸化膜の形成は生ぜず、
水分と酸素の両者が並存して生成する。従って、雰囲気
を不活性ガス雰囲気とすれば自然酸化膜の形成を防止す
ることができる。かかる観点から、不活性ガス中におけ
る酸素の含有量は、100ppb以下とすることが好ま
しく、10ppb以下とすることがより好ましく、1p
pb以下とすることが最も好ましい。また、ガス中の有
機不純物量は、1ppb以下とすることが好ましく、1
0ppt以下とすることがより好ましく、1ppt以下
とすることが最も好ましい。このような、不活性ガスと
しては、窒素ガスが好ましい。
【0027】また、密閉槽内の圧力を外部圧力より高め
になるように、気体を導入することが好ましい。密閉槽
内の圧力を外部より高くなるようにすると、大気の密閉
槽内への漏れを防止することができ、有機物付着、自然
酸化膜生成をより一層効果的に防止することができる。
【0028】不活性ガスの密閉槽内への導入は、ダウン
フローとすることが好ましい。ダウンフローとした場
合、表面から離脱した生成物はガスの流れに沿って下方
に落下するため基体への再付着を防止することができ、
より清浄度の高い洗浄を行うことができる。
【0029】なお、不活性ガスは、基体表面に形成され
る薬液層を乱してしまわない程度の流速とすることが好
ましい。
【0030】(オゾンを含む超純水)有機物除去工程に
用いる場合、オゾン添加超純水中のオゾンの濃度は2p
pm〜10ppmとすることが好ましい。2ppm未満
では有機物の酸化が不十分となる場合があり、10pp
mを超えると、基体表面に形成される酸化膜の厚みが厚
くなりすぎ、その除去に時間を要するとともに表面粗度
の増加を招いてしまう場合があるからである。
【0031】酸化膜形成工程に用いる場合、オゾン添加
超純水中のオゾンの濃度は2ppm〜10ppmとする
ことが好ましい。この範囲で、絶縁耐圧の高い酸化膜が
得られるとともに、定電流ストレス下における酸化膜の
TDDB特性においても最大注入電荷量QBDが増加す
る。
【0032】オゾン添加超純水は、例えば超純水を電気
分解して得ることができる。なお、オゾンの分解による
濃度低下を最小限に抑えるため、ユースポイント最近傍
で作製するのが好ましい。
【0033】(オゾンを含む超純水等薬液の供給及び基
体回転)本発明において、基体を回転しながら薬液等を
供給し、有機物除去、酸化膜剥離、酸化膜形成を効率的
且つ均一に行うにためは、薬液あるいは超純水の供給は
不連続ではなく、流体として連続して行うことが好まし
い。即ち、薬液あるいは超純水を、断続的にではなく、
水道の蛇口から出てくるような状態で連続的に供給する
ことが重要である。
【0034】この理由は明かではないが、例えば有機物
除去の場合は次のようなものではないかと考えられる。
即ち、連続的な薬液流の供給により薬液が基体の表面に
供給されると、薬液は、遠心力のため半径方向に広がり
表面を被覆し、表面のコンタミネーション源と反応して
反応生成物を生成する。この反応生成物は遠心力により
薬液とともに表面から即座に除去され、新たな表面が露
出する。一方、薬液は連続的に供給されるので、新たに
露出した基体の表面と新鮮な薬液とが反応する。このよ
うに、絶えず新たな表面と新鮮な薬液との接触が生じて
いるため優れた清浄度で洗浄を行うことができると考え
られる。一方、噴射供給の場合には、薬液は噴霧状で供
給されるため基体の表面を均一には覆わず、そのため清
浄化度の高い洗浄が達成できないものと推測される。
【0035】以上の連続流をつくり出すノズルとして
は、内径が出液口まで均一な直管型を用いることが好ま
しい。そして、出液口の面を基体に対し水平になるよう
に配置することが好ましい。かかるノズルを用いた場
合、出液口から流出する薬液あるいは超純水は、出液口
直下にそのまま連続流体として落下し、落下点が基体の
回転中心となるようにすれば、落下した薬液は遠心力に
より面内均一に広がるため面内均一な洗浄を行うことが
可能となる。つまり、出液口が絞られているような場合
は、出液面から出た薬液は霧状となり連続流体の供給が
できなくなる。また、出液面が水平でない場合には、出
液口から薬液の量が異なったり、出液口直下に薬液が落
下せず、面内均一な薬液の供給ができなくなる。
【0036】なお、薬液の供給位置は基体の回転中心と
することがより面内均一性を高める点で好ましい。
【0037】また、本発明では、上記工程の他に複数の
薬液洗浄工程を適宜行っても良い。この場合、同一の槽
内で行うことができるため、基体の移送時における大気
との接触により、有機物の付着、自然酸化膜の生成、粒
子の付着等を防止できる。
【0038】本発明において、基体の回転数は清浄化
度、酸化膜の均一性にとって重要なファクターであり、
100〜3000rpmとすることが好ましく、250
0〜3000rpmとすることがより好ましい。
【0039】100rpm未満では、薬液の量が少ない
と表面全体を薬液で覆うことができず、乾燥部の発生を
招いてしまい、洗浄、剥離及び酸化膜形成効率の低下を
招くことがある。また、薬液量が多いと薬液は遠心力に
よる広がりを起こす前にあふれる感じで表面から流れて
しまうことがある。従って、100rpm未満では最適
の薬液供給量に制御することが困難となる。
【0040】3000rpmを超えると、薬液の一部は
ミスト状となり、このミスト状の薬液は槽の内壁にぶつ
かり基体の表面に再付着してせっかくきれいに洗浄され
た表面を汚染してしまうことがある。
【0041】薬液の供給量は、100ml/min〜5
00ml/minが好ましく、300ml/min〜5
00ml/minがより好ましい。処理自体は短時間に
終了するため、大流量でも使用薬液量は従来の方法と比
べても大幅に減少する。
【0042】(打ち水工程)本発明では、薬液処理を行
う前に、基体の回転数を100〜400rpmとして打
ち水を行うことが好ましい。また、超純水の供給量は、
基体の表面積によっても変化はするが、3インチ〜8イ
ンチ径のウエハの場合は、2.5〜10ccの超純水を
基体表面に供給することが好ましい。
【0043】すなわち、2.5cc未満では表面を完全
には純水が被覆することができず、また、10ccを超
えると、ある一部の超純水のみが流れその流れた跡に一
つの流路が形成されてしまい、その後薬液供給を行う
と、その流路に優先的に薬液が流れ均一な洗浄ができな
くなってしまう。
【0044】一方、回転数が100rpm未満では、表
面全体を打ち水で覆うことができない場合が生じる。す
なわち、乾燥部が一部に生じることがある。一方、40
0rpmを超えると、表面に形成された打ち水層の一部
が破壊されてしまう場合があり、その破壊された部分に
優先的に薬液が流入し面内不均一な洗浄が行われてしま
う場合がある。
【0045】(裏面洗浄)基体の表面に薬液を供給する
とともに、裏面に薬液を噴射して供給することが好まし
い。基体表面から薬液が回り込む場合もあり、裏面の洗
浄が不均一となる場合があるためである。
【0046】(内壁面洗浄)回転洗浄の場合、遠心力に
より表面から薬液が飛散するが、この飛散した薬液は洗
浄槽内壁に付着し、内壁に付着した薬液が内壁から離脱
して基体表面に再付着することがある。そこで、薬液洗
浄工程中及び超純水洗浄工程中に、槽の内壁面を超純水
により常時洗浄し、付着薬液を内壁面から洗い出すこと
がより高清浄な洗浄を行う上で好ましい。これにより、
汚染された薬液による基体ヘの二次汚染を防止し清浄な
基体表面が得られる。
【0047】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0048】(実施例1)本実施例で用いた酸化膜形成
装置を図1に示す。図1において、1は密閉槽本体、2
は蓋、3は複数の薬液供給ノズルを束ねたノズルラッ
ク、4は裏面洗浄用ノズル、5は回転ウエハ保持台、6
は回転モーター、7は不活性ガス導入口、8は廃液口、
9はシリコンウエハである。
【0049】図1の不活性ガス導入口7から窒素ガス
(純度99.9999%)を導入しておき、6インチシ
リコンウェハ15をウエハ保持台4にセットして、蓋2
を閉める。ノズルラック3の第1ノズルからウェハ表面
に2.5〜10cc超純水を供給し、300rpmで回
転させウェハ表面を均一に濡らした。これにより濡れ性
が向上し、他工程がスムーズになる。
【0050】続いて、基板回転数3000rpmで、第
2ノズルよりオゾン添加超純水(2ppm)を300c
c/minで3分間供給し表面の有機物を酸化させ、同
時にウェハ表面に酸化膜を形成した後、第2ノズルのオ
ゾンを止めて超純水でリンスし、オゾン添加超純水及び
不純物を洗い流した。
【0051】次に、基板回転数3000rpmで、第3
ノズルから0.5%フッ化水素酸水溶液を300cc/
minで2分間供給し、表面の酸化膜を剥離した後、第
1ノズルから超純水を供給し、薬液及び不純物を洗い流
した。
【0052】次に、基板回転数3000rpmで、第2
ノズルよりオゾン添加超純水を500cc/minで3
分間供給し、ウエハ表面に酸化膜を0.6nm形成し
た。
【0053】最後に、3000rpmで回転させ、ウエ
ハを乾燥した。
【0054】これらの工程中は、表面洗浄と同じ薬液を
裏面に向かって裏面洗浄ノズル3より常時供給し裏面を
も同時に洗浄した。
【0055】まず、本発明の洗浄方法及び従来の洗浄方
法の有機物除去効果を比較するために、種々の方法で有
機物除去洗浄を行った後、0.5%フッ化水素酸水溶液
で酸化膜を剥離した段階で、シリコン表面に付着してい
る有機物量を測定した。
【0056】なお、洗浄方法として、(1)80〜90
℃のアンモニア/過酸化水素/超純水(0.05:1:
5)を用いて浸漬によるバッチ洗浄、(2)80〜90
℃の塩酸/過酸化水素/超純水(1:1:6)を用いて
浸漬によるバッチ洗浄、(3)80〜90℃の過酸化水
素(30%)を用いて浸漬によるバッチ洗浄、(4)8
0〜90℃の硫酸/過酸化水素(4:1)を用いて浸漬
によるバッチ洗浄、(5)オゾン添加超純水(2pp
m)を用いて浸漬によるバッチ洗浄、(6)本実施例の
スピンによる洗浄、について行った。
【0057】シリコンウエハを上記洗浄方法で洗浄した
後の基板表面のATRスペクトルを図2に示す。なお、
図2の縦軸のスケールは、アラキジン酸カドミウムまた
はステアリルアミンの膜をラングミュア・ブロジェット
法により、シリコンウエハ上に単分子膜を種々の面積形
成したものについて、CH2伸縮振動のバンド強度と付
着量の検量線を作成し、これから有機不純物の付着量を
求めたものである。
【0058】図2から明らかなように、オゾン添加超純
水の有機物除去効果は、他の薬液に比べ優れた洗浄効果
を有し、さらにスピン洗浄することによりその効果は一
層向上し、有機物を完全に除去できることが分かる。こ
れは、オゾンが有機物分解除去に優れていることを示す
と共に、スピン洗浄では、清浄な窒素雰囲気中で洗浄が
行われること、常にフレッシュな液が供給されること、
ウエハの高速回転に伴う遠心力や高速液流等により、除
去効果が向上するものと考えられる。
【0059】次に、3種類の界面活性剤をウエハに付着
させ故意に汚染したウエハについて、同様な試験を行っ
た。結果を図3に示す。図3において、それぞれのスペ
クトルは、(a)カチオン性、(b)アニオン性、
(c)非イオン性界面活性剤の水溶液に浸漬した後、そ
れぞれの方法で洗浄した後のATRスペクトルである。
なお、図中の番号(4)〜(6)は図2の洗浄方法の番
号と対応する。
【0060】図3が示すように、本実施例の洗浄は、界
面活性剤のような有機不純物に対しても、優れた効果が
あることが分かる。
【0061】続いて、上記オゾン添加超純水及び従来の
薬液(図2の(1)〜(5)に対応する薬液)で酸化膜
を0.5〜0.7nm形成した後、1000℃の酸化炉
でドライ酸化して4.8〜5.3nmまで酸化膜を成長
させた。その後、1×10-4cm2のAl電極を設けて
MOSダイオードを作製し、それぞれの絶縁耐圧を測定
した。結果を表1に示す。なお、表1の平均絶縁耐圧と
は、電流が1×10-4A流れる電圧値について、100
個のMOSダイオードの平均値を示すものである。
【0062】
【表1】 表1が示すように、本実施例のゲート酸化膜(6)は極
めて高い絶縁耐圧を示すことが分かる。また、図2との
関係から、ウエハ上の残留有機不純物の汚染が、後に形
成されるゲート酸化膜の絶縁耐圧の劣化に大きく影響し
ていることが分かる。
【0063】また、一定ストレス電流下におけるTDD
B特性の測定から、最大注入電荷量QBDは、本実施例の
ゲート酸化膜(6)が最も大きな値となることが分かっ
た。
【0064】(実施例2)本実施例においては、実施例
1と同様にして液中で酸化膜を形成した後、Arと酸素
ガス(300:8)の混合ガスのプラズマ中で、基板温
度450℃の低温で酸化膜を成長させるアルゴンイオン
アシスト酸化法により、ゲート酸化膜(7nm)を成長
させ、実施例1と同様にしてMOSダイオードを作製し
た。アルゴンイオンのエネルギーは9eVとなるように
バイアスを印加した。また、従来のMOSダイオードに
ついても、同様にして作製した。
【0065】作製したMOSダイオードのゲート酸化膜
の絶縁耐圧を表2に示す。薬液の番号は表1と対応して
おり、また参考のため液中で酸化膜を形成しないで直接
イオンアシスト酸化法で酸化膜を形成したものを(参考
例)として示した。
【0066】
【表2】 表2から明らかなように、本実施例のゲート酸化膜は低
温での酸化膜成長であるにもかかわらず、高い絶縁耐圧
が得られ、極薄酸化膜の信頼性が大きく向上する。即
ち、本発明により半導体デバイスの低温プロセスを実現
することが可能となる。
【0067】また、参考例との比較により、イオンアシ
スト酸化前に液中で酸化膜を形成しておくことにより、
ゲート酸化膜の耐圧は2倍以上向上することが分かる。
【0068】以上の実施例においては、液中で酸化膜を
形成後、イオンアシスト酸化装置へのウエハの設置はN
2ガスシール中を搬送して行った。これは、図4に示す
ようにウエハをクリーンルーム中に放置するだけで表面
に有機物が付着するため、大気中を搬送することによ
り、再び表面に有機不純物等が付着するのを防ぐためで
ある。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、例えばシリコンウエハ
の酸化膜を特性を大幅に改善することが可能となり、ま
た低温プロセスにおいても高特性の酸化膜を形成するこ
とが可能となるため、より高性能、高集積半導体デバイ
スを実現することができる。
【0070】また、硫酸、塩酸等を使用しなくて良いた
め廃液処理等が容易になるとともに、完全な密閉系での
工程であるため、現場作業員の危険性も減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化膜形成に好適な装置の射視図であ
る。
【図2】洗浄後の有機不純物の残留量を示すグラフであ
る。
【図3】界面活性剤の除去効果を示すグラフである。
【図4】クリーンルーム中に放置した場合の有機不純物
の付着量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 密閉槽本体、 2 蓋、 3 複数の薬液供給ノズルを束ねたノズルラック、 4 裏面洗浄用ノズル、 5 回転ウエハ保持台、 6 回転モーター、 7 不活性ガス導入口、 8 廃液口、 9 シリコンウエハ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガス雰囲気中で、基体を回転しな
    がらオゾンを含む超純水を基体に供給することにより基
    体に付着した有機物を除去する有機物除去工程と、該有
    機物除去工程で生成する酸化膜をフッ化水素酸と接触さ
    せて剥離する酸化膜剥離工程と、その後にオゾンを含む
    超純水と接触させて酸化膜を形成する酸化膜形成工程と
    を、少なくとも含むことを特徴とする酸化膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化膜形成工程において、オゾンを
    含む超純水を基体を回転させながら供給することを特徴
    とする請求項1に記載の酸化膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記超純水中のオゾン濃度は2ppm〜
    10ppmとすることを特徴とする請求項1または2に
    記載の酸化膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記基体の回転数を100〜3000r
    pmとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の酸化膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記オゾンを含む超純水の供給量を10
    0〜500cc/minとすることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の酸化膜形成方法。
  6. 【請求項6】 前記不活性ガス中の有機不純物濃度は、
    1ppb以下であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の酸化膜形成方法。
  7. 【請求項7】 前記不活性ガスは、前記基体の上方から
    ダウンフローで流すことを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の酸化膜形成方法。
  8. 【請求項8】 前記酸化膜形成工程で形成される酸化膜
    の厚さは、0.3〜1.0nmであることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の酸化膜形成方法。
  9. 【請求項9】 液相中で基体表面に形成した酸化膜であ
    って、該基体と酸化膜との界面及び酸化膜中の有機物量
    は、アラキジン酸カドミウム換算でCH2基の数が2×
    1014cm-2以下であることを特徴とする酸化膜。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    酸化膜形成方法により酸化膜を形成後、熱酸化法あるい
    はイオンアシスト酸化法により成長させた酸化膜を有す
    ることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記イオンアシスト酸化法の基体温度
    は400〜450℃であることを特徴とする請求項10
    に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記成長させた酸化膜の厚さは3〜1
    0nmであることを特徴とする請求項10または11に
    記載の半導体装置。
JP32577194A 1994-12-27 1994-12-27 酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置 Expired - Fee Related JP3669728B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32577194A JP3669728B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置
PCT/JP1995/002730 WO1996020498A1 (fr) 1994-12-27 1995-12-27 Couche d'oxyde, son procede de formation et dispositif a semi-conducteurs

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32577194A JP3669728B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005061839A Division JP2005252270A (ja) 2005-03-07 2005-03-07 酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08181137A true JPH08181137A (ja) 1996-07-12
JP3669728B2 JP3669728B2 (ja) 2005-07-13

Family

ID=18180443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32577194A Expired - Fee Related JP3669728B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3669728B2 (ja)
WO (1) WO1996020498A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6513537B1 (en) * 1999-11-01 2003-02-04 Tokyo Electron Limited Substrate processing method and substrate processing apparatus
JP2004111737A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Fasl Japan Ltd 半導体装置の製造方法
JP2004193534A (ja) * 2002-09-05 2004-07-08 Toshiba Ceramics Co Ltd シリコンウエハの洗浄方法および洗浄されたシリコンウエハ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4181171A1 (de) * 2021-11-12 2023-05-17 Siltronic AG Verfahren zur reinigung einer halbleiterscheibe

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3261683B2 (ja) * 1991-05-31 2002-03-04 忠弘 大見 半導体の洗浄方法及び洗浄装置
JPH0529307A (ja) * 1991-07-23 1993-02-05 Seiko Epson Corp オゾン酸化法
JP2956347B2 (ja) * 1992-03-31 1999-10-04 日本電気株式会社 半導体基板洗浄方法
JPH069300A (ja) * 1992-06-08 1994-01-18 Nec Corp 結晶成長用基板の前処理方法
JP3341033B2 (ja) * 1993-06-22 2002-11-05 忠弘 大見 回転薬液洗浄方法及び洗浄装置
JPH06244174A (ja) * 1993-08-04 1994-09-02 Tadahiro Omi 絶縁酸化膜の形成方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6513537B1 (en) * 1999-11-01 2003-02-04 Tokyo Electron Limited Substrate processing method and substrate processing apparatus
JP2004193534A (ja) * 2002-09-05 2004-07-08 Toshiba Ceramics Co Ltd シリコンウエハの洗浄方法および洗浄されたシリコンウエハ
KR100762192B1 (ko) * 2002-09-05 2007-10-02 코바렌트 마테리얼 가부시키가이샤 실리콘 웨이퍼의 세정 방법
DE10340882B4 (de) * 2002-09-05 2012-04-19 Covalent Materials Corp. Siliciumwafer-Reinigungsverfahren
JP2004111737A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Fasl Japan Ltd 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3669728B2 (ja) 2005-07-13
WO1996020498A1 (fr) 1996-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100353488C (zh) 半导体器件的制造方法
US6983756B2 (en) Substrate treatment process and apparatus
JP4076365B2 (ja) 半導体洗浄装置
US9263249B2 (en) Method and apparatus for manufacturing semiconductor device
KR20080074792A (ko) 세정 방법 및 전자 소자의 제조 방법
EP0782177A2 (en) Improvements in or relating to semiconductors
EP1729624A1 (en) Substrate brush scrubbing and proximity cleaning-drying sequence using compatible chemistries, and proximity substrate preparation sequence, and methods, apparatus, and systems for implementing the same
CN101325152B (zh) 用于将半导体晶片清洗、干燥和亲水化的方法
JP2005268308A (ja) レジスト剥離方法およびレジスト剥離装置
JP3526284B2 (ja) 基板表面の処理方法
JP2002118085A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JPH08181137A (ja) 酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置
JPH088222A (ja) スピンプロセッサ
US20020179112A1 (en) Method of cleaning electronic device
JP2001316878A (ja) 液処理装置および液処理システムならびに液処理方法
JPH09171989A (ja) 半導体基板のウエットエッチング方法
JP2005252270A (ja) 酸化膜及びその形成方法、並びに半導体装置
JP4357456B2 (ja) 半導体基板の洗浄方法
US6647998B2 (en) Electrostatic charge-free solvent-type dryer for semiconductor wafers
JP2002261068A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JPH0590239A (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
JP7065622B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
US7189657B2 (en) Semiconductor substrate surface protection method
JP2004140126A (ja) 洗浄後の半導体基板の乾燥方法
KR20010056698A (ko) 반도체 제조 장치의 플라즈마 처리 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees