JPH08178024A - アイドラプーリ - Google Patents
アイドラプーリInfo
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- JPH08178024A JPH08178024A JP32901094A JP32901094A JPH08178024A JP H08178024 A JPH08178024 A JP H08178024A JP 32901094 A JP32901094 A JP 32901094A JP 32901094 A JP32901094 A JP 32901094A JP H08178024 A JPH08178024 A JP H08178024A
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
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- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0863—Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
- F16H2007/0865—Pulleys
Landscapes
- Pulleys (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
触位置Zと、玉軸受2の軸受中心線Yとは、軸方向にδ
だけオフセットされている。玉軸受2にモーメント荷重
が作用し、外輪2aが所定量だけ傾くことにより、内・
外輪2a、2bの軌道面間に所定の傾きが生じる。
Description
特に自動車のエンジンのタイミングベルト、及び補機駆
動用ベルトに係止されるアイドラプーリに関するもので
ある。
タイミングベルトや補機駆動用ベルト等において、ベル
トの巻掛け角を増大させ、また、ベルトに適当な張力を
与えるために配置される。アイドラプーリとしては、ベ
ルトが接触するプーリ周面を玉軸受の外輪の外径に直接
設けたもの(笠型外輪)もあるが、図18に示すよう
に、プーリ周面11a1を有するプーリ本体11と玉軸
受12とを嵌合一体化した構成のものが多く使用されて
いる。
ベルトを掛けるための外径円筒部11a、玉軸受12の
外輪12bを嵌合する内径円筒部11bを有する。プー
リ周面11a1は、外径円筒部11aの外径に設けられ
る。玉軸受12は深溝玉軸受で、プーリ本体11の内径
円筒部11bに嵌合された外輪12b、固定軸(図示省
略)に嵌合される内輪12a、内・外輪12a、12b
の軌道面間に組込まれた複数のボール12c、ボール1
2cを保持する保持器12d、グリースを密封するシー
ル12eを有する。
11がベルトから回転駆動力を受けて回転すると、これ
に嵌合された玉軸受12の外輪12bがプーリ本体11
と一体となって回転する。
ルト荷重の荷重中心は玉軸受12の軸受中心線Yと一致
し、また、プーリ回転軸心Zは固定軸心Xと一致するよ
うに設計するのが通例である。これは、ベルト荷重が玉
軸受2に偏荷重として作用し、玉軸受2に好ましくない
影響が生じるのを回避するためにそうするもので、従来
より踏襲されてきたいわば設計上の基本的事項ともいう
べきものである。
なアイドラプーリを寒冷時に運転すると特異音(笛吹き
音)が発生する場合がある。この寒冷時の特異音、いわ
ゆる冷時異音は市場において必ずしも100%発生する
わけではなく、気温等に左右され、国内では北海道など
限られた地域でのみ発生する。また、自動車のエンジン
始動時からごく短時間(長いものでも1分間程度)に発
生し、その後は皆無である。冷時異音はこのような複雑
な性質を有し、再現するのが困難であったため、その発
生原因については、未だ明確には解明されていない。し
かも、自動車等に使用されるアイドラプーリは高温、高
速で運転されるものであり、その耐久性も重要な特性の
一つであるから、耐久性低下につながるような対策手段
は採れない。このような理由から、現在、アイドラプー
リの冷時異音対策としてこれといって決め手となる有効
な手段が提供されていないのが実状である。
に優れたグリース(寒冷時においても、転動体と内・外
輪の軌道面との接触部に油膜がむらなく形成されるも
の)を軸受に使用することが検討されている。この対策
手段は、寒冷時におけるグリースの潤滑性能を高めるこ
とによって、冷時異音の発生を抑制しようとするもので
あり、かなりの効果が期待できる。しかし、グリースの
粘度が低くなるため、高温時の潤滑性能に懸念があり、
耐久性低下につながる可能性がある。
くしたり、軸受すきまを大きくすることで、冷時異音の
発生が抑制されたとの報告もあるが、冷時異音の発生を
完全には防止できておらず、また、軌道面の曲率半径や
軸受すきまの増大は、プーリ本体の角振れを増幅する結
果となり、アイドラプーリとしての機能を害するおそれ
がある。
輪を嵌合する部分)の外径に吸音効果を有する部材(ゴ
ム状弾性体)を装着した事例(実開平3−41247
号)、あるいは、プーリ本体の内径と玉軸受を嵌合する
ベアリングケースの外径との間に弾性体を介在させた事
例もある(実開昭62−91056号)。これらの事例
は、弾性体の内部減衰性を利用して、冷時異音の発生要
因であると考えられる軸受の自励振動を吸収しようとし
たものであるが、冷時においては弾性体の内部減衰性が
低下すると考えられるため、冷時異音対策として充分な
効果が期待できるかは定かではない。
性、プーリとしての機能を確保しつつ、コスト面をも考
慮に入れ、冷時異音の発生を効果的に抑制又は防止し得
る手段を提供しようとするものである。
は、玉軸受の転動体が、相互間で所定の傾きを有する内
輪の軌道面および外輪の軌道面と接触するものである。
度低下による軌道面の油膜むら・不均一化が生じやす
い。油膜むら・不均一化があると、転動体と軌道面との
間の摩擦係数が微小な周期的変化を起こし、これにより
転動体に自励振動が生じる。特に、油膜切れ部分が存在
すると、その部分で転動体がスティク滑りを起こし、転
がり・滑りの状態変化を周期的に繰り返すために、ある
一定の振動数で転動体の自励振動の振幅はより大きくな
る。しかも、深溝玉軸受においては、ラジアル荷重によ
って転動体が負荷域から非負荷域に、あるいは、非負荷
域から負荷域に移行する瞬間は、その挙動が特に不安定
になり(転動体の遅れ進み等)、これが自励振動を一層
助長させる。そして、このような自励振動をする転動体
と内・外輪の軌道面との接触部分において異音が発生す
ると思われる。さらに、転動体の自励振動が外輪を介し
てプーリ本体に伝わり、プーリ本体の固有振動と共振し
て増幅され、共鳴音となって拡大する場合もある。
解明されていないが、上記のように、転動体の自励振動
が大きな要因になっていると考えられる。このような推
論に基づき、いくつかの検証を試みたところ、以下の事
象が判明した(表1、表2参照)。
イドラプーリに比べ、軸受A(複列アンギュラ玉軸受)
を組込んだアイドラプーリは冷時異音の発生頻度が低い
(表1参照)。
したアイドラプーリは、粘度の低いグリースを封入した
アイドラプーリに比べ、冷時異音の発生頻度が高い(表
2参照)。
動の自由度、冷時における軌道面の油膜形成状態が、冷
時異音の発生に大きな影響を及ぼしていることが裏付け
られる。
に基づき、アイドラプーリにおける玉軸受の転動体が、
相互間で所定の傾きを有する内輪の軌道面および外輪の
軌道面と接触する構成を採用することにより、冷時異音
の発生を効果的に抑制又は防止したものである。
る内輪の軌道面および外輪の軌道面と接触する構成とす
ることにより、転動体が内・外輪の軌道面と所定面圧
以上で接触角をもって(溝底をはずれた位置で)接触す
ることにより、転動体は転動体はその挙動、特に、軸方
向への挙動が抑制されるため、仮に何らの起振要因が作
用した場合でも、自励振動を生じにくい。しかも、内輪
の軌道面と外輪の軌道面とが所定の傾きを持っているの
で、転動体と内・外輪の軌道面との接触角は、転動体の
周方向位相角によって異なる。このことは、転動体の自
転軸が、その公転移動に伴って刻々変化することを意味
する。転動体の自転軸が刻々変化することにより、転動
体に付着した新しい潤滑剤が軌道面との接触部分に常に
供給され、油膜が形成され易くなるので、起振要因とな
る摩擦係数の周期的変化、転動体のスティック滑りが生
じにくい。
に抑制又は防止されるメカニズムは、このような転動体
の挙動抑制機能、油膜形成促進機能の相互作用によるも
のと考えられる。そして、内・外輪の軌道面の傾き角を
管理することにより、周囲環境、運転条件等に応じた最
適設定、変更等を極めて容易に行なうことができる。
する。
中心線Yとをオフセットさせた実施例に関するものであ
る。ベルト中心と玉軸受2の軸受中心線Yとをオフセッ
トさせることにより、ベルトにより負荷されるラジアル
荷重の荷重中心が軸受中心線Yからずれる。この荷重中
心のずれにより、玉軸受2にモーメント荷重が作用し、
外輪2aが傾く。そして、外輪2aが軸受中心線Yに対
して所定量だけ傾くことにより、外輪2aの軌道面と内
輪2bの軌道面との間に所定の傾きが生じ、転動体(ボ
ール2c)が内・外輪2a、2bの軌道面と所定面圧以
上で接触角をもって(溝底をはずれた位置で)接触しな
がら転動する。
機駆動ベルト等に使用されるものである。このアイドラ
プーリは、例えば鋼板プレス製のプーリ本体1と、プー
リ本体1の内径に嵌合された玉軸受2とで構成される。
プーリ本体1は、円筒部1a、円筒部1aの一端から外
径側に延びたフランジ部1b、円筒部1aの他端から内
径側に延びた鍔部1cからなる環体である。円筒部1a
の内径には、玉軸受2の外輪2aが嵌合され、円筒部1
aの外径には、図示されていないベルトが接触するプー
リ周面1a1が設けられている。フランジ部1bは、プ
ーリ周面1a1に接触するベルトを案内するために設け
られている。プーリ周面1a1にベルトが接触すること
により、アイドラとしての役割を果たす。
円筒部1aの内径に嵌合された外輪2a、図示されてい
ない固定軸に嵌合される内輪2b、内・外輪2a、2b
の軌道面間に組込まれた複数のボール2c、および、ボ
ール2cを円周等間隔に保持する保持器(図示省略)、
グリースを密封する一対のシール(図示省略)で構成さ
れる。
接触位置Zと、玉軸受2の軸受中心線Yとは、軸方向に
寸法δだけオフセットされている。
と軸受中心線とのずれ量(荷重負荷時)}と接触角分布
との関係、図13および図14は、オフセット量
(δ’)と外輪2a、内輪2bの接触面圧との関係を示
す(解析結果)。尚、これらの解析結果は玉軸受2とし
て深溝玉軸受を用いた場合のものであり、オフセット量
=0の構成が従来のアイドラプーリに該当する。また、
これら図における周方向角度(位相角)は、ベルトの接
触中央位置(プーリ周面との接触部分における円周方向
中央位置)を基準(0°)とし、そこから固定軸回りに
とった角度である。
量=0の構成では、転動体(ボール2c)の接触角が全
ての周方向角度においてゼロであるのに対し、オフセッ
ト量を設けた構成では、転動体が殆ど全ての周方向角度
において接触角をもって内・外輪の軌道面と接触する。
しかも、転動体の接触角は周方向角度(位相角)によっ
て異なっており、このことは、転動体の自転軸が公転に
伴って刻々変化することを示している。
ら、オフセット量=0の構成では、ベルト荷重の非負荷
領域(周方向角度100°〜250°付近)において接
触面圧がゼロになるのに対し、オフセットを設けた構成
では、転動体が非負荷領域を含む全領域において所定値
以上の接触面圧をもって内・外輪の軌道面と接触する。
特に、ベルトの接触中央位置からもっとも離れた周方向
角度180°の位置において、接触面圧の小ピーク状態
が表れるのが特徴的である。この状態は、図12の接触
角分布に対応している。
施例のアイドラプーリにおいては、全ての転動体が内
・外輪の軌道面と所定面圧以上で接触角をもって接触
し、各転動体の自転軸(接触角)がその公転移動に伴
って刻々変化する。
の最も好ましい状態を示すもので、必ずしも全ての転動
体が上記の状態に該当する必然性はなく、少なくと
もベルト荷重の負荷域(周方向角度0°〜100°付
近、250°〜360°付近)にある転動体が上記
の状態に該当すれば、かなりの抑制効果が期待できる。
上記構成のアイドラプーリについて試験を行なった。そ
の結果を表3、表4、および、図15、図16、図17
に示す。
(mm)と冷時異音の発生率(%)との関係を示してい
る。表3は玉軸受2にグリースAを封入した場合、表4
は玉軸受2にグリースBを封入した場合の試験結果であ
る。運転条件は両者とも同じである。
2.0mmで、冷時異音の発生率は激減し、δ’=3.
0mm以上ではゼロになっている。
δ’(mm)と音響の音圧レベル(dB)との関係を示
している。音圧がNdB以上の音響が冷時異音である。
図15は玉軸受2にグリースCを封入した場合、図16
は玉軸受2にグリースDを封入した場合、図17は玉軸
受2にグリースEを封入した場合の試験結果である。運
転条件はすべて同じである。
δ’=2.0mm以下では冷時異音の発生が認められた
が、2mm〈δ’の領域では、冷時異音の発生が完全に
防止されている。
(δ’)を所定以上の値に設定することにより、封入グ
リースの種類に関係なく、冷時異音の発生を完全に防止
できることが明らかになった。
ベルト中心が接触するプーリ周面1r1の接触位置W
と、玉軸受2の軸受中心線Yとが、軸方向に寸法δだけ
オフセットされるように、エンジンブロック4に装着さ
れている。
用するベルト荷重の荷重中心Wと、玉軸受2の軸受中心
線Yとをオフセットさせたものである。荷重中心Wと軸
受中心線Yとをオフセットさせることにより、玉軸受2
にモーメント荷重が作用し、外輪2aが傾く。そして、
外輪2aが軸受中心線Yに対して傾くことにより、外輪
2aの軌道面と内輪2bの軌道面との間に傾きが生じ、
転動体(ボール2c)が内・外輪2a、2bの軌道面と
所定面圧以上で接触角をもって(溝底をはずれた位置
で)接触しながら転動する。そのため、図1〜図2に示
す実施例と同様の作用効果を奏する。
リ本体1は、円筒部1a、円筒部1aの右端から外径側
に延びたフランジ部1bからなる環体である。円筒部1
aの内径には、玉軸受2の外輪2aが嵌合され、円筒部
1aの外径には、図示されていないベルトが接触するプ
ーリ周面1a1が設けられている。プーリ周面1a1は
円錐テーパ面であり、左端側が大径、右端側が小径にな
っている。
に接触すると、ベルト荷重の分布は、プーリ周面1a1
の大径側(左端側)において大となり、その荷重中心W
が、玉軸受2の軸受中心線Yに対して、大径側(左端
側)に寸法δだけずれる。このようにして、荷重中心W
と軸受中心線Yとが軸方向にδだけオフセットされる。
図4に示すアイドラプーリは、ベルト3の張力を左右異
ならせることにより、ベルト荷重の荷重中心Wと玉軸受
2の軸受中心線Yとを、軸方向に寸法δだけオフセット
させたものである。ベルト3の張力を左右異ならせる手
段としては、例えば、図4(b)示すように、ベルト3
の補強用ワイヤの線径を左右で異ならせる構成、図4
(c)示すように、ベルト3の断面高さHを左右で異な
らせる構成などが考えられる。
は、それぞれ、プーリ本体1と玉軸受2の外輪2aとの
締代を左右異ならせることにより、ベルト荷重の荷重中
心Wと玉軸受2の軸受中心線とを、軸方向に寸法δだけ
オフセットさせたものである。これら実施例のプーリ本
体1は、玉軸受2を嵌合する内径円筒部1g、ベルトを
掛けるための外径円筒部1h、内径円筒部1gと外径円
筒部1hとを径方向に連結する連結部1j、内径円筒部
1cの右端から内径側に延びた鍔部1kからなる環体で
ある。内径円筒部1gの内径は円筒面である。プーリ周
面1h1は、外径円筒部1hの外径に設けられる。
外径は、左端から所定領域が円筒面2a1、右端から所
定領域が円錐テーパ面2a2であり、かつ、円筒面2a
1と円錐テーパ面2a2とが滑らかに連続している。ま
た、図5(b)における玉軸受2の外輪2aの外径は、
左右両端から所定領域がそれぞれ円錐テーパ面2a3、
2a4であり、かつ、円錐テーパ面2a3と円錐テーパ
面2a4とが円筒面2a5を介して滑らかに連続してい
る。円筒面2a5の中心は、玉軸受2の軸受中心線Yか
ら左端側にずれている。
リ本体1の内径円筒部1gの内径に嵌合すると、プーリ
本体1と外輪2aとの締代は、左端部側において大とな
る。そのため、玉軸受2に作用するベルト荷重の分布
は、左端部側において大となり、その荷重中心Wが、玉
軸受2の軸受中心線Yに対して、左端側に寸法δだけず
れる。このようにして、荷重中心Wと軸受中心線Yとが
軸方向にδだけオフセットされる。
軸心Zと固定軸心Xとの間に傾斜角を設けたものであ
る。プーリ回転軸心Zと固定軸心Xとの間に傾斜角を設
けることにより、外輪2aの軌道面と内輪2bの軌道面
との間に傾きが生じ、転動体(ボール2c)が内・外輪
2a、2bの軌道面と所定面圧以上で接触角をもって
(溝底をはずれた位置で)接触しながら転動する。
a1には複数のベルト係止用溝1a2が軸方向等間隔に
設けられ、かつ、これらベルト係止用溝1a2が、プー
リ周面1a1の軸心Z(プーリ回転軸心になる)と直交
する平面に対して所定の傾斜角αをもっている。ベルト
荷重が作用していない状態では、プーリ周面1a1の軸
心Zは固定軸心Xと一致する。玉軸受2の内輪2bの軌
道面の溝底円を含む平面は、固定軸心Xと直交する。そ
のため、ベルト係止用溝1a2の走行方向と、内輪2b
の軌道面の走行方向とは傾斜角αだけ傾斜する。
a2に接触し、固定軸心Xと直交する平面内を走行する
と、プーリ本体1およびこれに嵌合された玉軸受2の外
輪2aは、ベルトに対するベルト係止溝1a2の傾斜角
αを修正する方向に傾く。その結果、プーリ周面1a1
の軸心Z(プーリ回転軸心Z)が固定軸心Xに対して傾
斜角αだけ傾斜し、外輪2aが軸受中心線Yに対して傾
き、外輪2aの軌道面と内輪2bの軌道面との間に斜行
状態が生じる。そのため、ボール2cは、内・外輪2
a、2bの軌道面と所定面圧以上で接触角をもって(溝
底をはずれた位置で)接触しながら転動する。これによ
り、前述したメカニズムに基づき、冷時異音の発生が防
止される。
内輪2bの内径に嵌合される固定軸3の剛性を部分的に
弱くし、ベルト荷重によって若干のベンディングを起こ
させることにより、プーリ回転軸心Z(プーリ周面1t
1の軸心)と固定軸心Xとの間に傾斜が生じるようにし
たものである。
が軸受中心線Yに対して傾き、外輪2aの軌道面と内輪
2bの軌道面との間に斜行状態が生じる。そのため、ボ
ール2cは、内・外輪2a、2bの軌道面と所定面圧以
上で接触角をもって(溝底をはずれた位置で)接触しな
がら転動する。これにより、前述したメカニズムに基づ
き、冷時異音の発生が防止される。
1のプーリ周面1g1の軸心Z(プーリ回転軸心)と固
定軸心Xとの間に傾斜角αを設けたものである。すなわ
ち、玉軸受2の外輪2aの外径の軸心(Z)を固定軸心
Xに対して傾斜角αだけ傾斜させ、これを、同じく固定
軸心Xに対して傾斜角αだけ傾斜した軸心Z(プーリ回
転軸心)を有するプーリ本体1の円筒部1gの内径に嵌
合してある。
もった軸心Z(プーリ回転軸心)を有するプーリ周面1
g1に接触し、固定軸心Xと直交する平面内を走行する
と、プーリ本体1およびこれに嵌合された玉軸受2の外
輪2aは、傾斜角αを修正する方向に傾く。その結果、
外輪2aが軸受中心線Yに対して傾き、外輪2aの軌道
面と内輪2bの軌道面との間に斜行状態が生じる。その
ため、ボール2cは、内・外輪2a、2bの軌道面と所
定面圧以上で接触角をもって(溝底をはずれた位置で)
接触しながら転動する。これにより、前述したメカニズ
ムに基づき、冷時異音の発生が防止される。
構成と同様に、プーリ本体1のプーリ周面1k1の軸心
Z(プーリ回転軸心)と固定軸心Xとの間に傾斜角αを
設けたものであるが、傾斜角αをもたせるための具体的
構成が異なる。すなわち、この実施例では、固定軸心X
となる玉軸受2の内輪2bの内径の軸心を、プーリ周面
1k1の軸心Zに対して傾斜角αだけ傾斜させてある。
体1およびこれに嵌合された玉軸受2の外輪2aが固定
軸心Xに対して傾斜角αだけ傾斜する。そして、ベルト
が固定軸心Xと直交する平面内を走行すると、プーリ本
体1および外輪2aが傾斜角αを修正する方向に傾く。
その結果、外輪2aが軸受中心線Yに対して傾き、外輪
2aの軌道面と内輪2bの軌道面との間に斜行状態が生
じる。そのため、図8に示す構成と同様の作用効果を奏
する。
の外輪2aの軌道面2a1(回転側軌道面)の溝底円を
含む平面を、固定軸心Xに直交する平面に対して傾斜角
αだけ傾斜させたものである。内輪2bの軌道面2b1
(固定側軌道面)の溝底円を含む平面は固定軸心Xと直
交する。そのため、軌道面2a1(回転側軌道面)の軸
心と、軌道面2b1(固定側軌道面)の軸心とは傾斜角
αだけ傾斜する。
だけ傾斜するため、ボール2cは、軌道面2a1、2b
1と所定面圧以上で接触角をもって(溝底をはずれた位
置で)接触しながら転動する。これにより、前述したメ
カニズムに基づき、冷時異音の発生が防止される。
ベルトとの位置関係(レイアウト)により、プーリ回転
軸心Zと固定軸心Xとの間に傾斜が生じるようにしたも
のである。この点、アイドラプーリ自体(固定軸も含め
て)が、軸心間の傾斜を生じさせるような構造を有して
いる図6〜図10の実施例とは異なる。
心Xと直交する平面に対して、傾斜角αだけ傾斜した平
面内を走行する。そのため、プーリ本体およびこれに嵌
合された玉軸受の外輪が軸受中心線に対して傾斜し、そ
の結果、プーリ回転軸心Zと固定軸心Xとの間に傾斜が
生じる。上記のようなベルト4の斜行は、例えば、アイ
ドラプーリ5の両側に位置するプーリ6、7相互間にお
いて、プーリ周面のベルト係止用溝(V溝)の溝と山と
を1つずらせることに行なうと良い。
限値以下の値に設定することにより、耐久性、プーリ機
能確保等の要求との均衡を図ることができると考えられ
る。また、以上の実施例において、種々の形状のプーリ
本体1を例示してあるが、本発明は、プーリ本体の形状
は特に問わない。さらに、本発明は、ベルトが接触する
プーリ周面を玉軸受の外輪の外径に直接設けたアイドラ
プーリ、固定軸の外径に固定側軌道面を直接設けたアイ
ドラプーリにも同様に適用可能である。
の転動体が、相互間で所定の傾きを有する内輪の軌道面
および外輪の軌道面と接触する構成を有するので、アイ
ドラプーリとして以下に挙げる特有の効果を奏する。
輪の軌道面と接触角をもって接触することにより、転動
体はその挙動を抑制される。しかも、転動体の自転軸が
公転移動に伴って変化するので、軌道面に新たな潤滑剤
が常時供給され、油膜形成が促進される。このような、
転動体の挙動抑制機能、油膜形成促進機能の相互作用に
よって、冷時異音の発生が効果的に抑制又は防止され
る。
の値に設定することにより、冷時異音の発生を完全に防
止できると考えられ(オフセットを設けた構成では、オ
フセット量を所定以上の値に設定することにより、冷時
異音の発生を完全に防止できることが実験により確認さ
れている。)、従来、困難とされていた冷時異音発生の
完全防止を実現できることは、きわめて大きな技術意義
をもつ。
境、運転条件等に応じた最適設定、変更等を極めて容易
に行なうことができる。
わず実現できるので、低温グリース等を使用した従来構
成のように、高温耐久性の低下につながる心配がない。
で、コスト的にも有利である。
である。
す図である。
す図である。
である。
である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベルトが接触するプーリ周面を有するプ
ーリ本体を玉軸受の外輪の外径に嵌合し、又は、ベルト
が接触するプーリ周面を玉軸受の外輪の外径に一体に有
するアイドラプーリにおいて、 上記玉軸受の転動体が、相互間で所定の傾きを有する内
輪の軌道面および外輪の軌道面と接触するアイドラプー
リ。 - 【請求項2】 請求項1のアイドラプーリに用いられる
玉軸受。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32901094A JP3557265B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | アイドラプーリ |
US08/696,905 US5725448A (en) | 1994-12-28 | 1995-12-27 | Idler pulley |
CA002184179A CA2184179A1 (en) | 1994-12-28 | 1995-12-27 | Idler pulley |
DE19581535T DE19581535T1 (de) | 1994-12-28 | 1995-12-27 | Riemenspannrolle |
PCT/JP1995/002717 WO1996020362A1 (fr) | 1994-12-28 | 1995-12-27 | Poulie folle |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH08178024A true JPH08178024A (ja) | 1996-07-12 |
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Family
ID=18216599
Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287635A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Ntn Corp | プーリの固定構造 |
JP2010159778A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Nsk Ltd | 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 |
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-
1994
- 1994-12-28 JP JP32901094A patent/JP3557265B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010159778A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Nsk Ltd | 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 |
JP2017166704A (ja) * | 2017-07-04 | 2017-09-21 | Ntn株式会社 | プレスプーリ |
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JP3557265B2 (ja) | 2004-08-25 |
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