JPH0817598B2 - 電動機可変速運転用電力変換装置 - Google Patents

電動機可変速運転用電力変換装置

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JPH0817598B2
JPH0817598B2 JP63103683A JP10368388A JPH0817598B2 JP H0817598 B2 JPH0817598 B2 JP H0817598B2 JP 63103683 A JP63103683 A JP 63103683A JP 10368388 A JP10368388 A JP 10368388A JP H0817598 B2 JPH0817598 B2 JP H0817598B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は交流電源に接続される整流器と、該整流器か
ら平滑コンデンサを含む直流中間回路を介して供給され
る直流電圧を可変電圧可変周波数に変換して交流電動機
に供給する電圧形インバータとからなる電動機可変速運
転用電力変換装置に関する。
【従来の技術】
この種の電力変換装置では、電圧形インバータの制御
にて電動機を発電動作に引き入れて制動運転を行うこと
ができる。この際に電動機および負荷機の運動エネルギ
ーが電動機にて電気エネルギーに変換され、その電気エ
ネルギーはインバータを介して直流中間回路に返還され
てくる。したがって、直流中間回路における平滑コンデ
ンサの電圧上昇を許容範囲内にとどめるためのエネルギ
ー処理が必要となる。 無駄な電力消費を避けて効率の良いエネルギー処理を
行うために、電動機制動運転時に直流中間回路に返還さ
れてくる電気エネルギーを交流電源に回生することは公
知である。この場合に、電動機駆動運転時に直流中間回
路に給電する整流器としてサイリスタ変換器を設け、電
動機制動運転時における回生にもこのサイリスタ変換器
を利用することにより、回生専用のサイリスタ変換器を
省略することができる。この場合に、直流中間回路にお
ける平滑コンデンサの電圧極性は駆動運転時と回生運転
時とで変化しないために、平滑コンデンサとサイリスタ
変換器との接続極性を切り換える手段が設けられる。 第8図は、この種の切換手段を備えた従来の電動機可
変速運転用電力変換装置を示す。 これによれば、三相交流電源R,S,Tに接続されるサイ
リスタ変換器11の直流端子はそれぞれダイオード13,15
を介して平滑コンデンサ17に接続されている。平滑コン
デンサ17に接続された電圧形インバータ18は、それぞれ
ダイオードを並列接続されたトランジスタの3相ブリッ
ジ接続からなり、交流電動機19に可変電圧可変周波数の
交流電圧を供給する。更に、サイリスタ変換器11と平滑
コンデンサ7とは、上述のダイオード13,15による接続
に対して逆極性となるように、一方ではトランジスタ14
と抵抗器21の直列回路を介して、他方ではトランジスタ
16と抵抗器22との直列回路を介して接続されている。 このような構成において、駆動運転時には、サイリス
タ変換器11の順変換動作により交流電源からサイリスタ
変換器11およびダイオード13,15を介して平滑コンデン
サ17に給電され、さらに平滑コンデンサ17からインバー
タ18を介して交流電動機19へ給電される。 また、制動運転時には、交流電動機19からインバータ
18を介して平滑コンデンサ17に電気エネルギーが返還さ
れ、そして平滑コンデンサに蓄積される余剰のエネルギ
ーはサイリスタ変換器11の逆変換動作により抵抗器21,2
2とトランジスタ14,16とサイリスタ変換器11を介して交
流電源へ回生される。 この従来装置においては、制動運転時にトランジスタ
14,16が導通状態に保たれ、サイリスタ変換器の位相制
御によりトランジスタ14,16を介して流れる回生電流が
調整される。駆動運転時におけるサイリスタ変換器11の
順変換動作は、電圧利用率を良くするために、ダイオー
ド整流器の場合と同じ値の最大出力電圧が生じるように
ほぼ零の点弧遅れ角で行われる。これに対して、制動運
転時におけるサイリスタ変換器11の逆変換動作では、転
流失敗を起こさないために適切な転流余裕角を確保しな
ければならないために、サイリスタ変換器11の直流端子
間に生じる偉大可能な逆電圧の大きさは、上記の順変換
動作時の最大出力電圧の大きさよりも小さい。したがっ
て、制動運転時には平滑コンデンサ17の電圧よりも、こ
れに対抗するサイリスタ変換器11の最大可能な逆電圧が
小さいために、抵抗器21,22が存在しなければ、トラン
ジスタ14,16を介して流れる回生電流は制御不能で発散
してしまい、過電流によりトランジスタ14,16が破壊さ
れる。 各抵抗器の抵抗値R〔α〕は次のように選定する。即
ち、サイリスタ変換器11を所定の最小制御進み角にて運
転した際にサイリスタ変換器11が発生する直流逆電圧値
のうち電源電圧変動の考慮のもとに想定される最小値を
E1〔V〕とし、平滑コンデンサ17の電圧の想定される最
大値E2〔V〕とした場合に、(E2−E1)/2Rにて与えら
れる電流値〔A〕がトランジスタ14,16の許容範囲にと
どまるように抵抗値R〔Ω〕を選定する。
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来装置においては、抵抗器21,22を介して流
れる回生電流をi〔A〕とするとき、抵抗器21,22にそ
れぞれi2R〔W〕の電力損失が発生して発熱する。その
ために、実際に電動機可変速運転用電力変換装置を製作
しようとするとき、これらの抵抗器の発生熱量の処理に
多大の困難を伴うという問題点があった。つまり、その
ことが装置の小形・軽量化およびコストダウンの障害と
なっていた。 そこで、本発明は、部品点数が少なく低コストであり
ながらも従来装置と同等以上の制御性能を発揮すること
が期待でき、しかも駆動運転時においてサイリスタ変換
器の最大出力電圧で運転しながらも、従来装置における
抵抗器なしに回生電流を危険のない範囲に保ちながら、
効率良く電源へエネルギーを回生することを可能とする
電動機可変速駆動用電力変換装置を提供することを目的
とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明によれば、次により達成される。 交流電源に接続された整流器と、該整流器から平滑コ
ンデンサを含む直流中間回路を介して供給される直流電
圧を可変電圧可変周波数に変換して交流電動機に供給す
る電圧形インバータとからなる電動機可変速運転用電力
変換装置において、前記整流器として、電動機駆動運転
時には実質的に所定の最大順変換器出力で動作され、電
動機制動時には実質的に所定の最大逆変換器出力電圧で
動作させられるサイリスタ変換器を設け、そのサイリス
タ変換器の直流端子と平滑コンデンサの端子とを、電動
機駆動運転時における前記サイリスタ変換器の順変換動
作に対応させた極性関係にてそれぞれダイオードを介し
て接続するとともに、電動機制動運転時における前記サ
イリスタ変換器の逆変換動作に対応させた極性関係にて
それぞれ半導体スイッチを介して接続し、前記サイリス
タ変換器の交流側もしくは直流側にはインダクタンス要
素を直列に挿入し、電動機駆動運転時には、前記半導体
スイッチの両方を阻止状態するか、一方を阻止状態にし
て他方をスイッチング制御させることによりチョッパと
して動作させ、電動機制動運転時には、前記半導体スイ
ッチの一方を導通状態にして他方をスイッチング制御さ
せることによりチョッパとして動作させることをであ
る。
【作 用】
かゝる本発明による構成によれば、電動機制動運転時
には、例えばトランジスタである半導体スイッチの高周
波のスイッチング動作により、両半導体スイッチが同時
にオン動作にある間は平滑コンデンサ電圧とこれに対抗
するサイリスタ変換器の直流逆電圧との差電圧によりリ
アクトルを介して流れる回生電流が上昇し、一方の半導
体スイッチがオフ動作にある間はリアクトルを介して流
れる電流は低下する。かゝる動作の繰り返しにより回生
電流を所望の範囲内に保ちながら安全に効率よく直流中
間回路から交流電源への回生が行われる。 その場合に、サイリスタ変換器は、駆動運転時にはダ
イオード整流器と同じように動作させて最大順変換出力
電圧を発生させ、また制動運転時には所定の最小制御進
み角にて最大逆変換出力電圧を発生させることができ、
したがってサイリスタ変換器の高い利用率を保証するこ
とができる。
【実施例】
第1図は、本発明による電動機可変速運転用電力変換
装置の実施例を示す。 この実施例によれば、三相交流電源R,S,Tに接続され
る整流器として、三相ブリッジ結線されたサイリスタU
〜Zからなるサイリスタ変換器1が設けられている。例
えば三相かご形誘導電動器である交流電動機9に可変電
圧可変周波数の三相交流電圧を供給する電圧形インバー
タ8は、それぞれダイオードを並列接続されたトランジ
スタを三相ブリッジ結線してなり、例えば図示されてい
ない公知のベクトル制御装置によりPWM制御される。サ
イリスタ変換器1と電圧形インバータ8との間の直流中
間回路には平滑コンデンサ7が設けられている。この場
合に平滑コンデンサ7と電圧形インバータ8とは直接的
に接続されているのに対して、サイリスタ変換器1と平
滑コンデンサ7とは、一方では駆動運転時におけるサイ
リスタ変換器1の順変換動作に対応した極性関係でそれ
ぞれダイオード3,5を介して該当端子同士を接続され、
他方では制動運転時におけるサイリスタ変換器1の逆変
換動作に対応した極性関係で、それぞれ半導体スイッチ
4,6を介して該当端子同士を接続されている。これらの
半導体スイッチとしてはトランジスタを用いることがで
きる。更に、サイリスタ変換器1の交流側各相にはリア
クトル2R,2S,2Tがそれぞれ直列に挿入されている。 サイリスタ変換器1は、駆動運転時にはほぼ零の制御
遅れ角で点弧制御されてダイオード整流器と同様の最大
順変換出力電圧を発生し、制動運転時には所定の最小制
御進み角で点弧制御されて最大逆変換出力電圧を発生す
る。また、トランジスタ4,6は、駆動運転時には電圧形
インバータ8の電圧仕様に応じて次のいずれかが選択さ
れる。即ち、電圧形インバータ8の入力電圧をサイリス
タ変換器1の最大順変換出力電圧と同レベルにする場合
にはトランジスタ4,6はオフ状態に保ち、電圧形インバ
ータ8の入力電圧をサイリスタ変換器1の最大順変換出
力電圧よりも高くしたい場合にはトランジスタ4,6のい
ずれか一方が高周波でスイッチング動作させられる。ま
た、トランジスタ4,6は、制動運転時には導通制御され
るが、その場合に少なくともいずれか一方が高周波でス
イッチング動作させられる。 まず、電動機の駆動運転時の場合の動作について説明
する。 トランジスタ4,6をオフ状態に保つ場合の駆動運転時
の動作については先に説明した第3図の従来装置の場合
と同じであるので説明を省略し、いずれか一方のトラン
ジスタ,例えば4を高周波でスイッチング動作させ、他
方のトランジスタ,例えば6をオフ状態に保って駆動運
転を行う場合について説明する。 駆動運転時には、サイリスタ変換器1はほぼ零の制御
遅れ角で点弧制御されて最大順変換出力電圧を発生す
る。 今、サイリスタ変換器1内ではサイリスタU,Zが導通
しているものとする。トランジスタ4のオン時には、電
源R相→リアクトル2R→サイリスタU→ダイオード3→
トランジスタ4→サイリスタZ→リアクトル2T→電源T
相という経路にて、交流電源の線間電圧eR−eT(>0)
がリアクトル2R,2Tに印加され、上記経路の電流が上昇
する。この間、導通中のトランジスタ4を介する平滑コ
ンデンサ7の放電はダイオード5によって阻止されてい
るので、平滑コンデンサ7は電圧形インバータ8側への
み放電する。 電流が所定の上限値に達してトランジスタ4がオフさ
れると、上記線間電圧が平滑コンデンサ7の電圧U7より
低くても、リアクトル2R,2Tの蓄積エネルギーによって
平滑コンデンサ7へ電流が流し込まれる。即ち、電源R
相→リアクトル2R→サイリスタU→ダイオード3→平滑
コンデンサ7→ダイオード5→サイリスタZ→リアクト
ル2T→電源T相という経路にて流れる電流は平滑コンデ
ンサ7を充電しながら低下してゆく。 電流が所定の下限値に達すると、トランジスタ4が再
びオンされ、それにより再び電流が上昇させられる。 以下の動作を繰り返すことにより、電流を制限しなが
ら、平滑コンデンサ電圧をサイリスタ変換器1の最大順
変換電圧よりも高い所望レベルに保つことができる。し
たがって、駆動運転時にはトランジスタ4は昇圧チョッ
パとして動作する。電圧形インバータ8は、この平滑コ
ンデンサ電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換し
て電動機9に供給する。 電動機の制動運転は、電圧形インバータ8の出力周波
数を電動機回転周波数よりも下げて、すべり周波数を負
にすることにより行われる。 これによって、電動機が発電動作をして回転エネルギ
ーを電気エネルギーに変換し、その電気エネルギーが電
圧形インバータ8を介して平滑コンデンサ7に返還され
てくる。この結果、平滑コンデンサ7の電圧が上昇し、
これが所定の設定値を上回ると図示されていない電圧監
視装置によってサイリスタ変換器1を制動運転時の制御
に切換える指令が発せられる。この指令は電動機の制動
運転開始指令に基づいて予め発生させることもできる。 かゝる指令によってサイリスタ変換器1は例えば所定
の最小制御進み角βminにての運転に切換えられ、直流
側に駆動運転時とは逆極性の最大逆変換出力電圧を発生
する。この最大逆変換出力電圧は平滑コンデンサ電圧よ
りも小さい。 トランジスタ4,6のうちの一方,例えば6が連続オン
状態に保たれ、他方,例えば4が高周波でスイッチング
動作させられる。今、サイリスタ変換器1ではサイリス
タZ,Uが導通させられているものとする。 平滑コンデンサ電圧がこれに対抗する向きのサイリス
タ変換器1の直流電圧よりも大きいので、トランジスタ
4のオン期間中には、平滑コンデンサ7→トランジスタ
4→サイリスタZ→リアクトル2T→電源T相→電源R相
→リアクトル2R→サイリスタU→トランジシスタ6→平
滑コンデンサ7なる経路にて電源へ回生電流が流れ込
み、平滑コンデンサ7はこの電流にて放電してゆく。 このまゝでは、回生電流は上昇し続けるので、回生電
流が所定の上限値まで上昇したときにトランジスタ4が
オフされる。この結果、リアクトル2T,2Rの蓄積エネル
ギーによって回生電流は、リアクトル2T→電源T相→電
源R相→リアクトル2R→サイリスタU→トランジスタ6
→ダイオード5→サイリスタZ→リアクトル2Tなる経路
を還流して低下してゆく。 回生電流が所定の下限値まで下がると再びトランジス
タ4がオンされる。このようなオンオフ動作の繰り返し
によって回生電流を所望の範囲内に保ちながら電源への
回生が行われながら、平滑コンデンサ電圧が所望レベル
に保たれる。この場合におけるトランジスタ4のオンオ
フ動作はいわゆる降圧チョッッパ動作である。 トランジスタ4の高周波のスイッチングによる駆動運
転時の昇圧チョッパ動作および制動運転時の降圧チョッ
パ動作は、例えば電流瞬時値制御による電流制限ループ
をマイナーループとして備えた平滑コンデンサ電圧制御
ループを構成することによって行わせることができる。 上記の昇圧チョッパ動作および降圧チョッパ動作は、
原理的にトランジスタ4,6を同時にオン・オフさせるこ
とによっても可能である。また、両トランジスタ4,6の
発生損失を均等にするために所定の周期的にて役割を交
替させてもよい。 リアクトル2R,2S,2Tはトランジスタのチョッパ動作の
際の電流変化速度を制限する機能を持つが、これらは、
もともとサイリスタ変換器1の転流動作を可能にするた
めに必要な公知の交流リアクトルであってよく、したが
って必ずしも特別に追加する必要はないものである。ま
たかゝる電流変化速度制限機能を持たせるリアクトルは
サイリスタ変換器1の直流側にも直列に挿入してもよ
い。 第2図は電流変化速度制限機能を持たせるリアクトル
2′をサイリスタ変換器1の直流側にも直列に挿入した
場合の本発明の別の実施例を示す。駆動運転時における
昇圧チョッパ動作を行わない場合には、図示のようにリ
アクトル2′およびダイオード5(またはリアクトル
2′のみ)を橋絡する別のダイオード10を追加すれば、
電動機駆動運転時にリアクトル2′にはほとんど電流が
流れないため、効率が若干よくなる。 第3図は、制御装置を含む本発明による電力変換装置
の実施例を示す。主回路構成部分1〜9は第1図に示さ
れているものと全く同じである。 31は電動機9の回転軸に結合されたパルスエンコーダ
の如き回転速度検出器であり、32は回転速度目標値N
を設定する設定器であり、回転速度検出器31が出力する
回転速度検出信号は回転速度設定器32が出力する回転速
度目標値信号と共に制御回路33に入力される。この制御
回路33は電動機9の回転速度が目標値Nに一致するよ
うにインバータ8の出力電圧の大きさおよび周波数を制
御すべく、インバータ8内の個々のトランジスタをオン
・オフ制御する。この制御回路として交流電動機の可変
速技術分野で知られている種々のものが使用できる。 コンデンサ7の両端に接続された直流電圧検出回路34
はコンデンサ電圧ECが所定値ECMよりも大きいか小さい
かを判別する比較機能を有する。その比較結果として直
流電圧検出回路34が出力する論理信号はサイリスタ変換
器1のための制御回路35とトランジスタ4,6のための制
御回路36とに与えられる。 制御回路35は、3相交流電源R,S,Tから検出される電
圧を点弧位相角の基準点を与える同期信号として受け取
り、直流電圧検出回路34からの論理信号に応じて、最小
制御遅れ角αmin(≒0)か最大制御遅れ角αmax(最小
制御進み角βmin)かのいずれかでサイリスタ変換器1
を制御する。すなわち、サイリスタ変換器1は、コンデ
ンサ電圧ECが所定値ECMよりも小さいときには最小制御
遅れ角αminで運転されて最大順変換出力動作をし(ダ
イオード整流器と同等な動作をし)、コンデンサ電圧EC
が所定値ECMよりも大きいときには最小制御進み角βmin
で運転されて最大逆変換出力動作をする。 制御回路36は、直流電圧検出回路34からの論理信号の
他に、設定器37からの電流制限設定値Iに相当する入
力信号と、変換器1の直流側に挿入された変流器38から
の電流検出信号とを受け取る。制御回路36は、コンデン
サ電圧ECが所定値ECMよりも小さいときに直流電圧検出
回路34が出力する論理信号によってトランジスタ4およ
び6をいずれも阻止状態に保つ。コンデンサ電圧ECが所
定値ECMよりも大きくなると、一方のトランジスタ(例
えば4)が連続オン状態に保たれ、他方のトランジスタ
(例えば6)がオン・オフ制御され、このオン・オフ制
御は変流器38によって検出される電流Iが制限設定値I
に制限されるように行われる。 したがって、電動機駆動運転時にはサイリスタ変換器
1はダイオード整流器と同等の最大順変換出力電圧を発
生し、コンデンサ7はこの電圧にほぼ等しい値を持つ。
電動機制動運転時には電動機9からインバータ8を介し
てコンデンサ7へ返還される電力によりコンデンサ電圧
ECが上昇してコンデンサ電圧ECが所定値ECMを上回る
と、サイリスタ変換器1は最大逆変換動作に切換えら
れ、トランジスタ4,6の上述の制御が行われて、電流制
限下で交流電源側への電力回生が行われ、コンデンサ電
圧ECが所定値ECMの近傍に抑えられる。 第4図および第5図は、第3図における制御回路36に
ついての互いに異なる実施例を示す。 第4図の実施例では、第3図における設定器37にて設
定された電流制限設定値Iと変流器38にて検出された
電流実際値Iとが電流調節器41に導かれ、電流調節器41
は電流制御偏差(I−I)に比例積分演算を施してパ
ルス幅変調回路42のための制御信号を形成する。ベース
駆動回路43はパルス幅変調回路42から与えられるパルス
幅変調信号にしたがってトランジスタ6をオン・オフ制
御する。更に、第3図における直流電圧検出回路34から
の論理信号が電流調節器41,ベース駆動回路43,トランジ
スタ4のためのベース駆動回路44に導かれている。コン
デンサ電圧ECが所定値ECMよりも小さいときには、直流
電圧検出回路34が出力する論理信号は、電流調節器41に
零ホールド信号として与えられると共に、ベース駆動回
路43,44に出力阻止信号として与えられる。コンデンサ
電圧ECが所定直流ECMよりも大きくなると、直流電圧検
出回路34が出力する論理信号は、電流調節器41の零ホー
ルドを解除すると共に、ベース駆動回路43,44の出力阻
止を解除する。 なお、ベース駆動回路43の出力信号は制御回路35にも
導くことができる。これは、制御回路35が変換器1内の
個々のサイリスタに与える点弧パルスが所謂“ダブルパ
ルス”であるとき、トランジスタ4がオンしたとき変換
器1内のそのとき導通しているべきサイリスタに付加的
なパルスを与えて、電流の確立を保証しようとするもの
である。第3図における制御回路36から制御回路35への
制御線40はこれに対応するものである。しかし、変換器
1内の個々のサイリスタの点弧パルスが実質的に120゜
幅にわたって連続したパルスである場合には、かかる制
御線39は不要である。 第5図の変形例では、第4図における電流調節器41お
よびパルス幅変調回路42がヒステリシスコンパレータ45
に置き換えられている。この場合に電流Iは第6図に示
すように制限設定値Iを中心として上限値と下限値と
の間で往復させられる。 第1図における直流電圧検出回路34の入出力特性は第
7図に示すようにヒステリシス特性であることが好まし
い。第7図には、コンデンサ7の電圧ECに対する出力の
論理レベル“H",“L"の推移が示されている。
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、2つのダイオード3,
5と2つの半導体スイッチ4,6との組合わせは、サイリス
タ変換器1と平滑コンデンサとの接続極性を無接点で切
り換える機能のみならず、半導体スイッチ4もしくは6
の高周波スイッチングによる昇圧チョッパもしくは降圧
チョッパ動作にて電流制限付きで平滑コンデンサ電圧を
調整する機能を備えている。 サイリスタ変換器1は、所定の最大順変換出力電圧と
所定の最大逆変換出力電圧との間での切り換え動作で使
用されるため利用率が高い。従来のように、抵抗器を用
いることなく、半導体スイッチの高周波のスイッチング
動作により電動機制動運転時に回生電流を所望の範囲内
に保ちながら安全に効率よく電源への回生を行うことが
できる。 また、抵抗器を使用しないことから、抵抗器の発生熱
量の処理を考慮する必要がなく、したがってコンパクト
な装置構造設計が可能となり、装置の小形・軽量化と共
に低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明による電力変換装
置の互いに異なる実施例を示す回路図、第3図は制御装
置部分を含んだ本発明による電力変換装置の実施例を示
すブロック図、第4図および第5図は第3図における制
御回路36の互いに異なる具体的実施例を示すブロック
図、第6図は第5図の実施例の動作説明のためのタイム
チャート、第7図は第3図における直流電圧検出回路34
の入出力特性図、第8図は従来装置の実施例を示す回路
図である。 1……サイリスタ変換器、2R,2S,2T,2……リアクトル、
3,5……ダイオード、4,6……半導体スイッチ(トランジ
スタ)、7……平滑コンデンサ、8……電圧形インバー
タ、9……交流電動機、10……ダイオード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源に接続された整流器と、該整流器
    から平滑コンデンサを含む直流中間回路を介して供給さ
    れる直流電圧を可変電圧可変周波数に変換して交流電動
    機に供給する電圧形インバータとからなる電動機可変速
    運転用電力変換装置において、 前記整流器として、電動機駆動運転時には実質的に所定
    の最大順変換器出力で動作され、電動機制動時には実質
    的に所定の最大逆変換器出力電圧で動作させられるサイ
    リスタ変換器を設け、 そのサイリスタ変換器の直流端子と平滑コンデンサの端
    子とを、電動機駆動運転時における前記サイリスタ変換
    器の順変換動作に対応させた極性関係にてそれぞれダイ
    オードを介して接続するとともに、電動機制動運転時に
    おける前記サイリスタ変換器の逆変換動作に対応させた
    極性関係にてそれぞれ半導体スイッチを介して接続し、 前記サイリスタ変換器の交流側もしくは直流側にはイン
    ダクタンス要素を直列に挿入し、 電動機駆動運転時には、前記半導体スイッチの両方を阻
    止状態するか、一方を阻止状態にして他方をスイッチン
    グ制御させることによりチョッパとして動作させ、 電動機制動運転時には、前記半導体スイッチの一方を導
    通状態にして他方をスイッチング制御させることにより
    チョッパとして動作させることを特徴とする電動機可変
    速運転用電力変換装置。
JP63103683A 1987-05-11 1988-04-26 電動機可変速運転用電力変換装置 Expired - Lifetime JPH0817598B2 (ja)

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