JPH08175475A - モータ及びエンジンを備えた自動二輪車用ハイブリット式動力ユニット - Google Patents

モータ及びエンジンを備えた自動二輪車用ハイブリット式動力ユニット

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JPH08175475A
JPH08175475A JP32618894A JP32618894A JPH08175475A JP H08175475 A JPH08175475 A JP H08175475A JP 32618894 A JP32618894 A JP 32618894A JP 32618894 A JP32618894 A JP 32618894A JP H08175475 A JPH08175475 A JP H08175475A
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JP
Japan
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motor
engine
rear wheel
power transmission
shaft
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JP32618894A
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Yoshiharu Isaka
義治 井坂
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両に搭載した場合でもエンジン及びモータの
冷却を充分に確保でき、かつスペース的にも邪魔になら
ないモータ及びエンジンを備えた自動二輪車用ハイブリ
ット式動力ユニットを提供すること。 【構成】本発明の自動二輪車用ハイブリット式動力ユニ
ットは、Vベルト式動力伝達装置(24)を備えた自動二輪
車の動力ユニットに、前記Vベルト式動力伝動装置(24)
の後輪(14)を挟んで反対側の位置に、モータ(40)と該モ
ータ(40)の動力を駆動軸に伝動する動力伝達系統(41)と
を収納するモータ駆動用ユニット(42)を、少なくとも前
記モータ(40)の一部がエンジン(21)より下方に位置する
ように設け、かつVベルト式動力伝達系統(24)とモータ
用の動力伝達系統(41)との両者の間で動力切換を行う切
換機構(44)を設けたて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータとエンジンとを
備え、両者の間で動力切換を行うことによりそれらのい
ずれか一方の動力で駆動するようにした自動二輪車用ハ
イブリット式動力ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動二輪車はガソリン、軽油
等の燃料を燃焼爆発させ該爆発により発生するピストン
の直線運動をコンロッドを介して回転力としてクランク
軸に伝動する内燃式のエンジンを動力として駆動される
ので最も一般的である。一方近年、前記ガソリン等の燃
料に変わるものとして、電力を動力源としてバッテリー
を用いてモータで駆動する型式の自動二輪車の開発研究
が実用化を目指して進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように自動二
輪車の動力の主流は内燃式エンジンであるが、この型式
のエンジンは燃料を燃焼してその動力を得るため、燃料
の燃焼時に排気ガスが発生するという環境上の問題があ
り、また燃料となるガソリン等の原料が有限の資源であ
るという問題もある。また、上記電気を動力とする型式
のものは、一回の充電で実用的な走行距離を確保するた
めにはバッテリの能力の問題で非常に大きなバッテリを
搭載しなければならないという問題や、急な坂道を走行
するには出力が足らないという問題等があり、実用化の
レベルにはまだ達していない。上記内燃式のエンジンと
電気を動力とするものを併用して、両者の問題点をカバ
ーし、両者の利点を生かすことも試みられているが、上
記駆動モータの冷却等に着目すると、両者を同時に搭載
する際のエンジン及びモータの配置等には研究の余地が
ある。本発明は、上記した問題を解決し、車両に搭載し
た場合でもエンジン及びモータの冷却を充分に確保で
き、かつスペース的にも邪魔にならないモータ及びエン
ジンを備えた自動二輪車用ハイブリット式動力ユニット
を提供することを目的としてる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のモータ及びエンジンを備えた自動二輪
車用ハイブリット式動力ユニットは、エンジンと、内部
にVベルト式動力伝達系統を収納したエンジンのクラン
クケースの一側から車体後方に向かって延びる伝動ケー
スとを一体的に構成し、かつ前記伝動ケースの後部で後
輪を支持するように構成した自動二輪車用動力ユニット
において、前記Vベルト式動力伝動装置の後輪を挟んで
反対側の位置に、モータと該モータの動力を駆動軸に伝
動する動力伝達系統とを収納するモータ駆動用ユニット
を、少なくとも前記モータの一部が前記エンジンより下
方に位置するように設け、かつVベルト式動力伝達系統
とモータ用の動力伝達系統との両者の間で動力切換を行
う切換機構を設けたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記したように構成された本発明のモータ及び
エンジンを備えた自動二輪車用ハイブリット式動力ユニ
ットによれば、車両に搭載した場合でもVベルト式動力
伝動装置とモータ駆動ユニットとが後輪を挟んで左右に
位置するので、スペース的、車両バランス的にも優れ、
また、駆動モータを、少なくともその一部がエンジンよ
り下方に位置するように設けているので、車両に搭載し
た時に走行風でモータの冷却も充分に確保できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明のモータ及びエンジンを備えた
自動二輪車用ハイブリット式動力ユニット(以下、単に
ハイブリット式動力ユニットと称する。)の一実施例に
ついて添付図面を参照して説明する。図1は本発明のハ
イブリット式動力ユニットを搭載した自動二輪車の概略
側面図である。図中1はスクータ型自動二輪車、2は車
体フレームを示している。この車体フレーム2はステア
リング軸3及びフロントフォーク4を回動自在に軸支す
るヘッドパイプ2a、該ヘッドパイプ2aに先端が固着
され車体後方に向かって斜め下方に延びる左右一対のダ
ウンチューブ2b及びこれらダウンチューブ2bの後端
から車体後方に延びる左右一対のバックチューブ2cと
から構成されている。前記左右一対のフロントフォーク
4は前輪5を回動自在に軸支している。また、前記左右
一対のダウンチューブ2bの間にはバッテリ6が収納さ
れており、バックチューブ2cの後端部には燃料タンク
7が取り付けられている。図中8はシートを示してお
り、このシート8の下方にはヘルメット9等を収納する
収納スペース10が形成されている。前記した車体フレ
ーム2、バッテリ6、燃料タンク7及び収納スペース1
0は車体カバー11で覆われている。
【0007】図中20は本発明に係るハイブリット式動
力ユニットを示している。このハイブリット式動力ユニ
ット20は前側上部が前記バックチューブ2cに固着さ
れたブラケット2dにリンク(符号なし)を介して揺動
自在に懸架され、後側が緩衝ユニット(図示せず)を介
してバックチューブ2cの後部に弾性的に支持された、
いわゆるスイングユニット式に構成されている。また、
図中12はマフラを示しており、図面に示すようにこの
マフラ12は後述するモータ用伝動ケース42の上方
に、該伝動ケース42と略平行になるように配置されて
おり、また、マフラ12と後述するエンジン21とを連
結する排気管13は後輪14と上記伝動ケース42との
間に位置するように配置されている。
【0008】以下、前記ハイブリット式動力ユニット2
0の構成について、図2を参照して詳細に説明する。図
2はハイブリット式動力ユニット20の概略断面図を示
している。図2に示すように、ハイブリット式動力ユニ
ット20は空冷式2サイクル単気筒エンジン21と、該
エンジン21におけるクランクケース22の左側面から
車両後方に向かって一体的に延びる伝動ケース23と、
この伝動ケース23内に収納されるVベルト無段変速式
伝動装置24(以下、単に伝動装置24と称する)とを
備え、前記伝動装置24の後部で後輪14の後輪駆動軸
15の一端を支持している。前記エンジン21はクラン
クケース22の右側面からシリンダ周囲にかけてシェラ
ウド25で覆われている。クランクケース22は、車両
の幅方向に延びるクランク軸26を軸支している。この
クランク軸26の右端には磁石式発電機27が取り付け
られており、この発電機27の磁石を支持するフライホ
イール27aには複数のフィン(符号なし)を有するフ
ァン27bが固定されている。ファン27bは前記シェ
ラウド25に設けられた外気取入口25aから外気をシ
ェラウド25内に吸入してエンジン21を強制冷却す
る。クランク軸26の左側には、ワンウェイクラッチ2
8及び前記伝動装置24の駆動側プーリ29が取り付け
られている。この駆動側プーリ29は、互いに対向する
ように配置された可動プーリ半体29aと固定プーリ半
体29bとから構成されており、前記可動プーリ半体2
9aはクランク軸26に軸方向に摺動可能に設けられ、
固定プーリ半体29bはクランク軸26に固定されてい
る。可動プーリ半体29aはエンジン21の回転速度に
応じて、それが早くなれば固定プーリ半体29b側に摺
動してVベルト30の巻き掛け半径を大きくし、また、
回転速度が遅くなれば固定プーリ半体29bと離間する
方向に摺動してVベルト30の巻き掛け半径を小さくす
る。この駆動側プーリ29の回転力はVベルト30を介
して従動側プーリ31に伝達される。
【0009】以下、従動プーリ31の周辺の構造を図3
を参照して説明する。図3はVベルト式無段変速式伝動
装置24における従動プーリ31周辺の部分拡大断面図
であり、中心線C1を中心として、左側は可動プーリ半
体31bが固定プーリ半体31a側に位置し、かつ、遠
心クラッチ35が切れている状態を示し、中心先C1の
右側は、ばね34の力に抗して可動プーリ半体31bが
遠心クラッチ35側に移動し、かつ、遠心クラッチ35
がつながっている状態を示している。従動側プーリ31
は従動軸32に遊嵌された支持筒32に固定された固定
プーリ半体31aと、支持筒32上に軸方向に摺動可能
に設けられた可動プーリ半体31bとからなる。従動側
プーリ31の可動プーリ半体31bは、常時ばね34で
固定プーリ半体31a側に付勢されているが、駆動側プ
ーリ29におけるVベルト30の巻掛け半径の変化に応
じて前記ばね34の力に抗して固定プーリ半体31aか
ら離れる方向、すなわち遠心クラッチ35側に摺動して
Vベルト30の巻掛け半径を変化できるように構成され
ている。従動プーリ31に伝達された回転力は、前記固
定プーリ半体31aと一体的に構成された支持筒33を
介して、遠心クラッチ35のウエイト支持体35aに伝
達されれる。前記ウエイト支持体35aは半径方向外方
に複数のウエイト35bを回動自在に支持している。ウ
エイト35bはウエイト支持体35aの回転速度、即ち
従動プーリ31の回転速度が一定の速度を超えると外側
に回動して、これらウエイト支持体35a及びウエイト
35bの周りを囲むカバー35cに摩擦接触し、カバー
35cを回転させる。前記カバー35cはナット35d
と受け筒35eとで従動軸32に固定されている。従っ
て、従動側プーリ31の回転速度、即ち、エンジン21
の回転速度が一定の速度を超えると、ウエイト35bと
カバー35cとが摩擦接触して従動軸32を回転させ
る。上記従動軸32に伝達された回転力は、従動軸32
の先端に形成されたギヤ32aを介して減速歯車体36
に伝達され、さらに、後輪駆動軸15に設けられた駆動
ギヤ15aを介して後輪駆動軸15に伝達される。
【0010】以上説明した伝動ケース23の、後輪14
を挟んだ反対側には、駆動モータ40及び該モータ40
の回転力を後輪14に伝達する動力伝達系統41を収納
するモータ駆動ユニット42が配設されている。このモ
ータ駆動ユニット42はその前部が前述のシェラウド2
5で支持され、後部で後輪駆動軸15の前記伝動装置2
4とは反対側の端部を支持している。以下、モータ駆動
ユニット42の構成について図4〜図6を参照して説明
する。図4はモータ駆動ユニット42の概略側面図であ
り、説明のため一部破断してある。図5は図4における
A−A線に沿った展開断面図、図6は図5における動力
伝達系統41の部分拡大図を示している。図1及び図4
に示すように駆動モータ40はモータ駆動ユニット42
の前部に収納され、走行時に走行風で冷却ができるよう
にエンジン21より下側に配置されている。また、モー
タ駆動ユニット42における前記駆動モータ40を収納
した部分には冷却フィン42aが複数形成されており、
駆動モータ40の冷却を補助する。また、駆動モータ4
0の出力軸40aにつながる動力伝達系統41は、後輪
駆動軸15の軸線上に重ならないように、後輪駆動軸1
5からオフセットして設けられている。前記駆動モータ
40は前述のバッテリ6によって駆動される。前記動力
伝達系統41は、減速歯車体43と切換機構44とから
構成され、駆動モータ40の回転力を後輪駆動軸15に
伝達する。モータ40の出力軸40aの先端には歯車4
0bがボルト(符号なし)で固定されており、この歯車
40bは減速歯車43aに噛合している。モータ40に
よって歯車43aが回転すると、該歯車43aを介して
軸43bが回転し、この軸43bが一体的に形成された
減速歯車43cを介して切換機構44の一部を構成する
減速歯車44aを回転させる。前記軸43bは、後輪駆
動軸15の下方に配置されている。
【0011】切換機構44は両端が伝動ケース42に軸
支された回転軸44bを備えており、この回転軸44b
には前記減速歯車44aがスプライン嵌合等の適当な固
定手段で固定されている。回転軸44bは、後輪駆動軸
15と前記軸43bとの間に、後輪駆動軸15からオフ
セットして配置されている。回転軸44bはそれを貫通
する孔(符号なし)を有する円柱状に形成されており、
下部に軸方向に沿って伸びるスリット44cが穿設され
ている。回転軸44bの貫通孔には切換軸44dが軸方
向に摺動自在に挿入されている。切換軸44dの下端に
は軸に対して垂直方向に伸びる係合ピン44eが固設さ
れており、この係合ピン44eは前記スリット44cを
通って回転軸44bの外方まで突出している。係合ピン
44eは、回転軸44bに軸方向に摺動自在に回転方向
には一体的に設けられた切換用歯車44fにサークリッ
プ(符号なし)等の適当な係合部材を用いて係合されて
いる。これによって、切換用歯車44fは切換軸44d
の上下動に伴って、前記スリット44cの範囲内で上下
に摺動する。また、前記係合ピン44eの下側にはスプ
リング44gが設けられており、このスプリング44g
によって切換軸44dは常時上方に付勢され、切換軸4
4dの上端に設けられた切換レバー44hによって止ま
っている。この切換レバー44hは、その一端がモータ
駆動ユニット42に回動自在に軸支されている。切換レ
バー44hは、スプリング(図示せず)等の弾性部材で
常時上方に付勢されており、回転止めボール44jで図
3における実線で示す位置か一点鎖線で示す位置のいず
れか一方の位置で止まるように構成されている。
【0012】図5及び図6においては、切換機構44は
中心線C2を中心に、左右別々の状態が示されている。
図5,6上中心線C2の左側の状態では、切換レバー4
4hが上に上がっており、これに伴って、切換軸44d
もスプリング44gの作用で上に上がり切換用歯車44
fはフリーの状態になっている。この状態は、駆動用モ
ータ40の回転力が後輪駆動軸15に伝わらない、いわ
ゆるモータ駆動OFF状態である。このモータ駆動OF
F状態から切換レバー44hを下方に回動させ、図5上
一点波線で示す位置で固定させると、切換軸44dもス
プリング44gの力に抗して下方に摺動する。切換軸4
4dの下方への摺動に伴って、切換歯車44fも下方に
摺動させられ、後輪駆動軸15にボルト等の適当な固定
部材で一体的に固定された後輪駆動歯車45に噛合す
る。切換歯車44fが後輪駆動歯車45に噛合すると、
駆動モータ40の回転力は、この後輪駆動歯車45まで
伝わり、後輪駆動軸15を回転させる。この状態が図
5,6における中心線Cの右側の状態で、いわゆるモー
タ駆動ON状態である。
【0013】以上説明したように構成されたモータ駆動
ユニット42は、駆動モータ40から、後輪駆動歯車4
5までを含む一体的なユニットとして構成され、後輪駆
動軸15に対向する位置には、取外し可能なキャップ4
6が設けられている。従ってこのモータ駆動ユニット4
2から後輪駆動軸15を取り外す時には、前記キャップ
46を外して、後輪駆動軸15の端部を露出させ、ボル
ト47を取り外すだけで、モータ駆動ユニット42と後
輪駆動軸15を分離することができ、後輪14のメンテ
ナンス等を簡単に行うことができる。以上のように構成
された、ハイブリット式動力ユニット20は、エンジン
21で車両を駆動をする時には、前記切換機構44で、
モータ駆動OFF状態にして伝動ケース23内の伝動装
置24を介して後輪14を駆動させ、また、駆動用モー
タ40で車両を駆動させる時には、エンジン21を止め
て、遠心クラッチ32を切ることによりプーリ29,3
1等のエンジン21側の動力伝達系統から後輪駆動軸1
5を切り放し、さらに切換機構44をモータ駆動ON状
態にすることにより駆動モータ40の回転力を減速歯車
群43等を介して後輪駆動軸15に伝動させ、後輪14
を駆動させる。
【0014】本実施例ではモータ駆動ユニット42の冷
却フィン42aを上下方向に伸びるように形成されてい
るが、この冷却フィン42aは本実施例に限定されるこ
となく、駆動モータ40の冷却を補助できれば任意の形
状、方向に設けてもよく、例えば、車両の走行方向に伸
びるように設けると、さらに冷却性能が向上するという
効果を奏する。本実施例では駆動モータ40及びその動
力伝達系統41を伝動ケース23の後輪14を挟んだ反
対側に設けているので、車両に搭載した時の左右のバラ
ンスがよくなるという効果を奏する。また、本実施例で
は駆動モータ40がエンジン21より下側に位置するよ
うにモータ用駆動ユニット42を構成しているので、走
行時に走行風で駆動モータ40を冷却することができる
という効果を奏し、かつ車両に搭載した時に車両の重心
を下方に下げることができるので、車両の安定性を向上
させるという効果も合わせて奏する。さらに、本実施例
では、モータ駆動ユニット42の動力伝達系統41を、
車両に搭載した時に後輪駆動軸15の軸線方向からオフ
セットするように配置し、さらにユニット42の後輪駆
動軸15の軸線方向に対応する部分にキャップ46を設
けて、当該キャップ46を取り外すだけで後輪駆動軸1
5の端面が露出できるように構成し、後輪駆動軸15
を、当該端部の位置でボルト47を用いてモータ駆動ユ
ニット42に取り付けるようにしているので、後輪駆動
軸15とモータ駆動ユニット42との取付け及び取外し
が容易にでき、後輪14のメンテナンス等も簡単にでき
るという効果を奏する。また、本実施例のハイブリット
式動力ユニット20は、従来からあるVベルト無段変速
式伝動装置24を備えたエンジン21における後輪駆動
軸15を上記伝動装置24の反対側まで延長し、後輪駆
動軸15の該延長した部分にモータ駆動ユニット42を
取り付けることによって構成されているので、従来の車
両に使用している動力ユニットからも比較的簡単に製造
することができるという効果を奏する。
【0015】
【発明の効果】本発明のモータ及びエンジンを備えた自
動二輪車用ハイブリット式動力ユニットは、エンジン
と、内部にVベルト式動力伝達系統を収納したエンジン
のクランクケースの一側から車体後方に向かって延びる
伝動ケースとを一体的に構成し、かつ前記伝動ケースの
後部で後輪を支持するように構成した自動二輪車用動力
ユニットにおいて、前記Vベルト式動力伝動装置の後輪
を挟んで反対側の位置に、モータと該モータの動力を駆
動軸に伝動する動力伝達系統とを収納するモータ駆動用
ユニットを、少なくとも前記モータの一部が前記エンジ
ンより下方に位置するように設け、Vベルト式動力伝達
系統とモータ用の動力伝達系統との両者の間で動力切換
を行うことによりモータ及びエンジンのいずれか一方の
動力で駆動するように構成しているので、エンジン及び
駆動モータの両者を走行風によって充分いに冷却するこ
とができるという効果を奏する。また、本発明のモータ
及びエンジンを備えた自動二輪車用ハイブリット式動力
ユニットは、モータ駆動ユニットの駆動モータを、該モ
ータの一部が前記エンジンより少なくとも下方位置する
ように配置しているので、車両に搭載した際に車両の重
心を下げることができ、車両の安定性をさらに向上させ
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリット式動力ユニットを搭載し
た自動二輪車の概略側面図である。
【図2】ハイブリット式動力ユニット20の概略断面図
である。
【図3】Vベルト式無段変速式伝動装置24における従
動プーリ31周辺の部分拡大断面図である。
【図4】モータ駆動ユニットの概略側面図である。
【図5】図4におけるA−A線に沿った展開断面図であ
る。
【図6】図5における動力伝達系統41の部分拡大図を
示している。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車 2 車体フレーム 2a ヘッドパイプ 2b ダウンチューブ 2c バックチューブ 3 ステアリング軸 4 フロントフォーク 5 前輪 6 バッテリ 7 燃料タンク 8 シート 9 ヘルメット 10 収納スペース 11 車体カバー 12 マフラ 13 排気管 14 後輪 15 後輪駆動軸 15a 駆動歯車 20 ハイブリット式動力ユニット 21 エンジン 22 クランクケース 23 伝動ケース 24 Vベルト無段変速式伝動装置 25 シェラウド 25a 外気取入口 26 クランク軸 27 磁石式発電機 27a フライホイール 27b ファン 28 ワンウェイクラッチ 29 駆動側プーリ 29a 可動プーリ半体 29b 固定プーリ半体 30 Vベルト 31 従動側プーリ 31a 固定プーリ半体 31b 可動プーリ半体 32 従動軸 33 支持筒 34 ばね 35 遠心クラッチ 35a ウエイト支持体 35b ウエイト 35c カバー 35d ナット 35e 受け筒 36 減速歯車体 40 駆動モータ 40a 出力軸 40b 歯車 41 動力伝達系統 42 モータ駆動ユニット 43 減速歯車群 43a 減速歯車 43b 軸 43c 減速歯車 44 切換機構 44a 減速歯車 44b 回転軸 44c スリット 44d 切換軸 44e 係合ピン 44f 切換用歯車 44g スプリング 44h 切換レバー 44j 回転止めボール 45 後輪駆動歯車 46 キャップ 47 ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、内部にVベルト式動力伝達
    系統を収納したエンジンのクランクケースの一側から車
    体後方に向かって延びる伝動ケースとを一体的に構成
    し、かつ前記伝動ケースの後部で後輪を支持するように
    構成した自動二輪車用動力ユニットにおいて、前記Vベ
    ルト式動力伝動装置の後輪を挟んで反対側の位置に、モ
    ータと該モータの動力を駆動軸に伝動する動力伝達系統
    とを収納するモータ駆動用ユニットを、少なくとも前記
    モータの一部が前記エンジンより下方に位置するように
    設け、かつVベルト式動力伝達系統とモータ用の動力伝
    達系統との両者の間で動力切換を行う切換機構を設けた
    ことを特徴とするモータ及びエンジンを備えた自動二輪
    車用ハイブリット式動力ユニット。
JP32618894A 1994-12-27 1994-12-27 モータ及びエンジンを備えた自動二輪車用ハイブリット式動力ユニット Pending JPH08175475A (ja)

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