JPH08174994A - インクジェット記録用ｏｈｐシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性、印字特性、耐水性、保存安定性、耐
ブロッキング等に優れたインクジェット記録用ＯＨＰシ
ートを提供する。 【構成】 光透過性基体上にポリビニルアセタール樹脂
及び水溶性アクリル樹脂およびフィラーを含有するイン
ク受容層を設けたインクジェット記録用ＯＨＰシート。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録用Ｏ
ＨＰシートに係り、特に、透明性、印字特性、耐水性、
保存安定性、耐ブロッキング性等に優れたインクジェッ
ト記録用ＯＨＰシートに関する。

【０００２】

【従来の技術】インクジェット記録方式は騒音が少ない
上、高速記録、多色化及びプリンター装置のコンパクト
化が可能であり、更に専用記録紙及び普通紙のいずれに
対しても記録印刷が可能なことから、ファクシミリ、プ
リンター、コンピューター端末等の各種記録印刷装置に
幅広く採用され、近年、急速に普及しつつある重要な情
報機器の一分野を占めるものである。

【０００３】一方、近年、いわゆるオーバーヘッドプロ
ジェクター（ＯＨＰ）用のシートに直接コンピューター
からの情報を記録印刷する方法が実用化されており、こ
の記録方式としてもインクジェット記録方式が採用され
ている。この方式に用いられるＯＨＰシートは、光透過
性基体上に、インク受容層を形成した構成とされてい
る。

【０００４】このインクジェット記録用ＯＨＰシート
（以下、単に「ＯＨＰシート」と称する場合がある。）
に要求される特性としては、例えば以下の六つの項目が
挙げられる。

【０００５】 透明性が高いこと。 インク受容層内部へのインクの吸収が速やかで、イ
エロー、マゼンダ、シアン及びブラック等の色しみが無
く、彩度が高くて鮮明な色調を再現できること（印字特
性、特に定着性）。 インクを組み合わせて多色記録を行う際に、記録シ
ートの同一面上にインクドットが重なっても各インク成
分を速やかに吸収し、高速での記録においても記録面が
汚れず、しかも、充分なインク吸収速度及びインク吸収
容量を有すること（印字特性）。

【０００６】 耐水性であり、水分が付着しても画像
の流れ出しやにじみが起こらないこと。 ＯＨＰシートはインクジェットプリンター等の給紙
ケース内で積み重ねられており、重ね合わされたシート
はしばしばブロッキングを起こすが、このようにＯＨＰ
シートを重ね合わせた時、ブロッキングを起こさないこ
と（耐ブロッキング性）。 印刷物を保存しても色あせ等が生じないこと（経時
安定性）。

【０００７】これらの条件を満たすものとするために、
例えば、特開昭５９−１７４３８１号公報では、ＯＨＰ
シートのインク受容層にポリビニルアルコールやカルボ
キシメチルセルロース等の水溶性樹脂を使用することが
提案されている。また、特開昭５８−８９３９１号公報
には、耐水性を上げるためにＯＨＰシートのインク受容
層の水溶性樹脂を架橋させることが提案されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリビ
ニルアルコールやカルボキシメチルセルロース等の水溶
性樹脂をインク受容層に使用すると、ＯＨＰシート全体
の透明性やインクの印字特性は良好であるが、耐水性が
不充分となるという問題がある。また、インク受容層の
水溶性樹脂を架橋させると、耐水性は良好となるが、イ
ンクの吸収性や印刷後の経時安定性が低下するという問
題がある。

【０００９】更に、ＯＨＰシートの透明性が低下した
り、プリンターにシートをフィードする際に、シートが
擦れあい、インク受容層や基体を傷つけることがあるな
ど、取り扱い性の面で問題となっていた。

【００１０】このようなことから、従来において、上記
〜の特性をすべて満足し得るインクジェット記録用
ＯＨＰシートは提供されていない。

【００１１】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであり、透明性、印字特性、耐水性、保存安定性、
耐ブロッキング性等に優れたインクジェット記録用ＯＨ
Ｐシートを提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ット記録用ＯＨＰシートは、光透過性基体上にポリビニ
ルアセタール樹脂及び水溶性アクリル樹脂およびフィラ
ーを含有するインク受容層を設けたことを特徴とする。

【００１３】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
ＯＨＰシートは、光透過性基体上にポリビニルアセター
ル樹脂及び水溶性アクリル樹脂およびフィラーを含有す
るインク受容層を設けたことを特徴とする。

【００１４】ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニル
アルコールにアルデヒドを反応させてアセタール化する
ことにより合成される。また、ポリ酢酸ビニルを用いて
鹸化とアセタール化を併行的に行って合成することもで
きる。アセタール化の方法としては、溶解法，沈澱法，
均一系法等、従来公知の方法を採用することができる。

【００１５】ポリビニルアセタール樹脂の原料となるポ
リビニルアルコールとしては、一般に重合度が３００〜
４５００、好ましくは５００〜４５００のものが用いら
れる。ポリビニルアルコールの重合度は高い方が、得ら
れるＯＨＰシートのインク定着性及び耐水性が良好にな
る。また、ポリビニルアルコールの鹸化度は、通常、８
０．０〜９９．５モル％である。

【００１６】一方、ポリビニルアセタールの合成に用い
るアルデヒドとしては脂肪族アルデヒド、芳香族アルデ
ヒド等が挙げられる。このうち、脂肪族アルデヒドとし
ては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルア
ルデヒド、ヘキシルアルデヒド、オクチルアルデヒド、
デシルアルデヒド等が挙げられる。また、芳香族アルデ
ヒドとしては、ベンズアルデヒド、２−メチルベンズア
ルデヒド、３−メチルベンズアルデヒド、４−メチルベ
ンズアルデヒド、クロルベンズアルデヒド等の置換基を
有するベンズアルデヒド類、フェニルアセトアルデヒ
ド、β−フェニルプロピオンアルデヒド等のフェニル置
換アルキルアルデヒド類、ナフトアルデヒド、アントラ
アルデヒド等の縮合芳香族環を有するものや芳香族環に
ヒドロキシル基、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基等
の置換基を有するもの等が挙げられる。これらのうち、
得られるＯＨＰシートのインクの定着性、耐水性及び透
明性がいずれも良好となる点で、芳香族系アルデヒドが
好ましく用いられる。

【００１７】本発明で使用されるポリビニルアセタール
樹脂のアセタール化度は、好ましくは２〜４０モル％の
範囲であり、より好ましくは３〜３０モル％、特に好ま
しくは５〜２０モル％の範囲である。このアセタール化
度が低すぎる場合は、得られるＯＨＰシートのインクの
定着性は良いが耐水性が不良であり、逆にアセタール化
度が高すぎる場合は、耐水性は良好であるがインクの定
着性が悪くなる。

【００１８】なお、ここでアセタール化度とは、ポリビ
ニルアセタール樹脂中に含まれるアセタール基のモル数
をＡ、アセチル基のモル数をＢ、水酸基のモル数をＣと
した場合、下記式で表される値である。 ｛Ａ／（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）｝×１００ ［モル％］

【００１９】ポリビニルアセタール樹脂を用いることに
より、他の特性を犠牲にすることなく特に印字特性の向
上が実現できる。

【００２０】一方、本発明のＯＨＰシートは、インク受
容層にポリビニルアセタール樹脂と共に、水溶性アクリ
ル樹脂を含有する。本発明においては、水溶性アクリル
樹脂として、水溶性のアクリル酸エステルの重合体から
なる樹脂または樹脂組成物であれば任意のものを用いる
ことができる。具体的には、アクリル酸やアクリル塩化
物とアルコール類とのエステル化反応、アクリル酸メチ
ルのエステル交換反応等によって得られるアクリル酸エ
ステルの重合体（ポリアクリル酸エステル）からなるも
のである。水溶性アクリル樹脂は水溶液または水性エマ
ルジョンとして入手可能であり、乾燥後は耐水性を有す
る皮膜を形成するとともに、透光性基体とインク受容層
の接着性を向上させ、結果として耐ブロッキング性を良
好にする。

【００２１】インク受容層において、ポリビニルアセタ
ール樹脂と水溶性アクリル樹脂との重量比は、９：１〜
３：７の範囲が好ましく、６：４〜４：６の範囲がさら
に好ましい。水溶性アクリル樹脂の割合が多すぎると、
インク受容層のインク吸収性が低下し、インクの乾きが
遅くなる。逆にポリビニルアセタールが多すぎるとイン
クの膜強度が低下する。このように、二つの特定の樹脂
を特定の割合で混合してインク受容層を形成することに
より、印字特性、耐水性、接着性に優れたインクジェッ
ト記録用ＯＨＰシートが得られる。

【００２２】本発明のＯＨＰシートにおいて、そのイン
ク受容層はさらにフィラーを含有する。フィラーとして
は、有機高分子微粒子、無機酸化物微粒子等を用いるこ
とができる。有機高分子微粒子として具体的には、アク
リル樹脂、スチレン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等
の微粒子を、無機酸化物微粒子としてはシリカ、タル
ク、アルミナ等を挙げることができる。これらのうち、
得られるＯＨＰシートの透明性、ブロッキングの抑制及
び耐傷つき性が良好となることから、有機高分子微粒
子、特にアクリル樹脂微粒子が好ましい。

【００２３】このようなフィラーの粒径は０．１〜３０
μｍの範囲が好ましく、特に３〜３０μｍの範囲である
ことが好ましい。この粒径が大き過ぎると印字ドットの
真円性が低下し、逆に小さ過ぎるとＯＨＰシートのブロ
ッキングが起こり易くなる。有機高分子微粒子の粒子形
状は、真球状に近いほど良い。即ち、粒子形状が真球状
に近いほど、受容層の透明度が高く、傷も発生し難くな
る。

【００２４】本発明のインクジェット記録用ＯＨＰシー
トのインク受容層に含まれるフィラーの量が多過ぎると
ブロッキングは起こりにくくなる反面、ＯＨＰシートの
透明性が低下し、逆に、少な過ぎると透明性は良好であ
るものの、ブロッキングが起こり易くなる。このため、
フィラーの添加量は、インク受容層を形成する樹脂１０
０重量部に対して１〜２０重量部、特に１〜１０重量部
とするのが好ましい。

【００２５】また、本発明の効果を妨げない範囲内でイ
ンク受容層に各種の添加剤を加えてもよい。添加剤とし
ては、グリセリン、ポリエチレングリコール、界面活性
剤等の水性インク吸着能改善剤や紫外線吸収剤、ｐＨ調
整剤等のインク耐候性向上剤を挙げることができる。

【００２６】インク受容層膜厚は乾燥膜厚で３〜２０μ
ｍの範囲であることが望ましく、特に５〜１５μｍの範
囲が好ましい。膜厚が３μｍ未満では後述する有機高分
子微粒子の脱落やインク受容量の低下を招き、逆に２０
μｍを超えるとＯＨＰシートの製造工程において乾燥時
間の増加やシートがカールする原因となる。

【００２７】なお、本発明のインクジェット記録用ＯＨ
Ｐシートを構成する光透過性基体としては、光透過性の
良好なものであれば良く、任意のものを使用できる。例
えば、ポリエステル、セルロイド、ポリ塩化ビニル等の
樹脂フィルム等を用いることができる。

【００２８】本発明のインクジェット記録用ＯＨＰシー
トは、このような光透過性基体表面に、ポリビニルアセ
タール樹脂、水溶性アクリル樹脂、フィラーおよび必要
に応じて添加されたその他の添加剤等を含む塗液をバー
コーター法、ロールコーター法、ブレードコーター法等
の方法により塗布した後、乾燥させてインク受容層を形
成することにより、容易に製造できる。

【００２９】このような本発明のＯＨＰシートに使用さ
れるインクジェットインクとしては、通常の、水溶性染
料、湿潤剤、染料可溶化剤、水及び水混和性有機溶剤等
よりなるインクが挙げられる。

【００３０】

【作用】インクジェット記録用ＯＨＰシートのインク受
容層をポリビニルアセタール樹脂、水溶性アクリル樹脂
およびフィラーから構成することにより、透明性、耐水
性及びインクの吸収性に優れ、保存安定性も良好なＯＨ
Ｐシートが得られる。また、耐傷つき性、透明性、経時
安定性を損なうことなく、ブロッキング性を改善するこ
とができる。

【００３１】

【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。

【００３２】実施例１ 重合度１６００、鹸化度９０モル％のポリビニルアルコ
ール２４０ｇに水２ｋｇを加えて加熱し、ポリビニルア
ルコールが溶解したら液を冷却して、３５重量％塩酸１
２０ｇ、及び、フェニルアセトアルデヒド５０ｇを加
え、１０℃で５時間反応させた。こうして合成されたポ
リビニルフェニルアセトアセタール樹脂のアセタール化
度は１５モル％であった。

【００３３】この樹脂を、水：イソプロピルアルコール
＝１：１の混合溶媒に溶解した液５８．８重量部（ポリ
ビニルフェニルアセトアセタール樹脂の固形分換算値）
と、ポリアクリル酸エステル樹脂の溶液（商品名：ジュ
リマーＡＴ−６１３、日本純薬（株）製、固形分２５
％、水溶液）３９．２重量部とを混合した（ポリビニル
フェニルアセタール樹脂とポリアクリル酸エステル樹脂
の重量比は６：４）。この混合液に、フィラーとしてア
クリル樹脂微粒子（商品名「ＢＲ８９」三菱レイヨン
（株）社製、中心粒径２０μｍ）２．０重量部を加えて
溶解操作を行い、次いでバルブホモジナイザー（ＡＰＶ
Ｇａｕｌｉｎ ＩＮＣ．製）で圧力２００ｋｇ／ｃｍ
² にて分散操作を行って塗料を調製した。この塗料をポ
リエチレンテレフタレートフィルム（「Ｔ６００」ダイ
ヤホイル（株）社製の表面をコロナ処理したもの）上に
バーコーターにより塗布し、乾燥膜厚１２μｍのインク
受容層を有するインクジェット記録用ＯＨＰシートを作
成した。

【００３４】作成したＯＨＰシートを以下の評価方法に
従って評価し、結果を表１に示した。なお、ＯＨＰシー
トへの記録は、Ｈｅｗｌｅｔｔ Ｐａｃｋａｒｄ社製カ
ラーインクジェットプリンタ「５６０Ｃ」を用いた。

【００３５】(i) 透明性 印刷前のＯＨＰシートの透明度を透過光の吸収量測定装
置（マクベスＴＲ９２７）を用いて測定した。

【００３６】(ii) 印字特性 ＯＨＰシートにインクジェットプリンターにて印刷を行
い、印字ドットを実態顕微鏡で観察した。印字ドットが
円形で、４色のインクを重ねて記録した場合でもインク
の流れ出しがなく、画像が鮮明なものを○、にじみがあ
るものを△、それ以外を×と判定した。

【００３７】(iii) 耐水性 ＯＨＰシートにインクジェットプリンターにて印刷を行
い、印刷後１時間経過したシートを水道水に１分間浸し
た後引き上げた直後のインク画像の状態を観察し、水を
乾燥させると元の状態に戻るものを○、インクが一部溶
出し、インク受容層が膨潤するものを△、インク受容層
が流れ去るものを×と判定した。

【００３８】(iv) 耐ブロッキング性 ＯＨＰシート２枚をインク受容層を下向きにして重ね、
その上に１００ｇの分銅（ＯＨＰシートへの接地面積は
５ｃｍ² ）を乗せて、６０℃、９０％ＲＨの温湿度条件
下で２０日間静置した。その後、シート同士の貼り付き
を観察した。シート面が貼り付いたものを×、貼り付き
が確認できないものを○と判定した。

【００３９】(v) 接着性 ＯＨＰシートのインク受容層についてＪＩＳ Ｋ５４０
０に準拠した方法で碁盤目剥離試験を行い、１００ブロ
ック中で受容層が剥離したブロック数を測定した。剥離
したブロックが少ないほど耐ブロッキング性が高い。

【００４０】(vi) 保存安定性 ＯＨＰシートにインクジェットプリンターにて４色印刷
を行い、印刷後のドット濃度をマクベスＴＲ９２７測定
器を用いて、印刷直後と３０日経過後のドット濃度の経
時変化を測定した。３０日経過後のドット濃度の低下率
が４色の中で一番大きかった色について、印刷直後の４
色各々のドット濃度を１００とし、これに対する変化量
を％で表示した。ただし、印字特性の評価項目において
×となったものについては、測定不可能のため評価して
いない。

【００４１】実施例２ ポリビニルアセタール樹脂の合成において、アルデヒド
としてブチルアルデヒドを用いたこと以外は実施例１と
同様にシートを作成し、同様に評価を行って結果を表１
に示した。

【００４２】実施例３ ポリビニルアセタール樹脂とポリアクリル酸エステル樹
脂の重量比を４：６とした以外は実施例１と同様にシー
トを作成し、同様に評価を行って結果を表１に示した。

【００４３】実施例４ ポリビニルアセタール樹脂とポリアクリル酸エステル樹
脂の重量比を９：１とした以外は実施例１と同様にシー
トを作成し、同様に評価を行って結果を表１に示した。

【００４４】実施例５ ポリビニルアセタール樹脂とポリアクリル酸エステル樹
脂の重量比を２：８とした以外は実施例１と同様にシー
トを作成し、同様に評価を行って結果を表１に示した。

【００４５】実施例６ フィラーをシリカ粒子とした以外は実施例１と同様にシ
ートを作成し、同様に評価を行って結果を表１に示し
た。

【００４６】比較例１ ポリビニルフェニルアセトアセタール樹脂の代りに、ポ
リビニルアルコール（商品名：ゴーセノールＧＨ１７、
日本合成化学工業（株）社製）を用いたこと以外は実施
例１と同様にシートを作成し、同様に評価を行って結果
を表１に示した。

【００４７】比較例２ ポリビニルフェニルアセトアセタール樹脂の代りに、ポ
リエチレンオキサイド（商品名：ＰＥ０３、住友精化
（株）社製）を用いたこと以外は実施例１と同様にシー
トを作成し、同様に評価を行って結果を表１に示した。

【００４８】比較例３ ポリアクリル酸エステルを加えず、ポリビニルアセター
ル樹脂の水：イソプロピルアルコール＝１：１の混合溶
液に溶解し固形分１０％に調整した溶液、固形分量１０
０重量部相当量に対し、フィラーとしてアクリル樹脂微
粒子（商品名「ＢＲ８９」三菱レイヨン（株）社製、中
心粒径２０μｍ）２．０重量部を加えたこと以外は実施
例１と同様にシートを作成し、同様に評価を行って結果
を表１に示した。

【００４９】比較例４ ポリビニルフェニルアセトアセタール樹脂を用いず、ポ
リアクリル酸エステル樹脂水溶液１００重量部にフィラ
ーとしてアクリル樹脂微粒子（商品名「ＢＲ８９」三菱
レイヨン（株）社製、中心粒径２０μｍ）２．０重量部
を加えたこと以外は実施例１と同様にシートを作成し、
同様に評価を行って結果を表１に示した。

【００５０】

【表１】

【００５１】

【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のインクジェ
ット記録用ＯＨＰシートは、 インクジェット記録用Ｏ
ＨＰシートのインク受容層をポリビニルアセタール樹
脂、水溶性アクリル樹脂およびフィラーから構成するこ
とにより、透明性、耐水性及びインクの吸収性に優れ、
保存安定性も良好なＯＨＰシートが得られる。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光透過性基体上にポリビニルアセタール
   樹脂及び水溶性アクリル樹脂およびフィラーを含有する
   インク受容層を設けたことを特徴とするインクジェット
   記録用ＯＨＰシート。
2. 【請求項２】 ポリビニルアセタール樹脂と水溶性アク
   リル樹脂との重量比が、９：１〜３：７であることを特
   徴とする請求項１記載のインクジェット記録用ＯＨＰシ
   ート。
3. 【請求項３】 フィラーが平均粒径０．１〜３０μｍの
   アクリル樹脂微粒子であることを特徴とする請求項１ま
   たは２記載のインクジェット記録用ＯＨＰシート。