JPH0817487A - 超電導線の接続方法 - Google Patents

超電導線の接続方法

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JPH0817487A
JPH0817487A JP15010894A JP15010894A JPH0817487A JP H0817487 A JPH0817487 A JP H0817487A JP 15010894 A JP15010894 A JP 15010894A JP 15010894 A JP15010894 A JP 15010894A JP H0817487 A JPH0817487 A JP H0817487A
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JP
Japan
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superconducting
wires
heat treatment
wire
connection
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Application number
JP15010894A
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English (en)
Inventor
Susumu Mitsune
進 三根
Yukihiro Sumiyoshi
幸博 住吉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業性が良く、性能に関する信頼性が高く、し
かも接続部の形状がコンパクトにしてNb3 Snからな
る超電導撚線同士を簡単に接続することにある。 【構成】熱処理前のNb3 Snからなる多数本の超電導
素線1を撚り合わせた少なくとも2本の撚線2の端部同
士を接続するに際して、撚線の端部にNb3 Snからな
る接続用ブロックを取付けて撚線間の空隙を排除すべく
撚線と接続用ブロック6,7を圧着してから熱処理し、
その後接続用ブロック6,7同士をハンダ付けにより接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核融合装置に用いられ
る超電導磁石やエネルギー貯蔵装置としての超電導磁石
等の大型且つ大電流を通電する超電導磁石に使用される
Nb3 Snからなる超電導線の接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超電導磁石に使用されるNb3
nからなる超電導線の接続方法としては、熱処理済みの
Nb3 Snからなる超電導素線を数十乃至数百本撚り合
わせた2本の撚線の端部同士を突合わせて押圧し、且つ
この部分を通電加熱して融着する接続方法が採用されて
いる。
【0003】図6はかかる従来の超電導線の接続構造を
示すもので、1はNb3 Snからなる超電導素線、2は
この超電導素線1を数十乃至数百本撚り合わせた撚線、
3はこの撚線2を収納するコンジットと呼ばれる管であ
る。また、4は2本の撚線2の接続端部を押圧した後、
通電加熱して形成された接続部で、この接続部4の突合
せ面の周囲部にはバリ5が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような超
電導線の接続方法では、次のような問題があった。即
ち、接続作業時に取扱う撚線は、熱処理後のNb3 Sn
であり、非常に脆く、折れやすい。このため、撚線の端
部同士を押圧する際、取扱い作業が非常に厄介である。
また、押圧、通電加熱を限られた空間内で行うために、
特殊な装置が必要である。さらに、押圧時に形成された
バリの除去作業が必要である。
【0005】このような作業を全体として捕らえると、
同じ接続条件で接続しても接続部の微細構造が必ずしも
同一にならないことが予想される。つまり、接続部の電
気抵抗や接続強度といった性能の信頼性が必ずしも十分
ではなかった。
【0006】本発明は、作業性が良く、性能に関する信
頼性が高く、しかも接続部の形状がコンパクトにしてN
3 Snからなる超電導撚線同士を簡単に接続すること
ができる超電導線の接続方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような接続方法により超電導線同士を
接続するものである。請求項1に対応する発明は、熱処
理前のNb3 Snからなる多数本の超電導素線を撚り合
わせた少なくとも2本のバンドル形超電導線の端部にN
3 Snからなる嵌め合い構造の接続用ブロックを取付
けて撚線間の空隙を排除すべく撚線と接続用ブロックを
圧着してから熱処理し、その後接続用ブロック同士をハ
ンダ付けして超電導線の端部同士を接続する。
【0008】請求項2に対応する発明は、熱処理前のN
3 Snからなる多数本の超電導素線を撚り合わせた少
なくとも2本のバンドル形超電導線の端部同士を接続す
るに際して、前記超電導線の端部を圧着して嵌め合せ部
を形成してから熱処理し、その後嵌め合せ部をハンダ付
けにより超電導線の端部同士を接続する。
【0009】請求項3に対応する発明は、熱処理前のN
3 Snからなる多数本の超電導素線を撚り合わせた少
なくとも2本のバンドル形超電導線の端部を偏平状に圧
縮成形してから熱処理し、その後偏平部を重合せてその
接合面をハンダ付けして超電導線の端部同士を接続す
る。
【0010】
【作用】請求項1に対応する発明による超電導線の接続
方法にあっては、熱処理前にNb3 Snからなる嵌め合
い構造の接続用ブロックを2本のバンドル形超電導線の
端部に取付け、熱処理後は超電導線相互の位置合せをし
て接合面をハンダ付けにより接続するようにしたので、
熱処理後の作業が単純になると共に、作業性が良くな
り、しかも接続部の電気抵抗や接続部強度のバラツキが
少なくなり、性能に関する信頼性が向上する。また、熱
処理前の作業は合金性の取扱いとなるため、押圧や接続
用ブロックの取付け作業が容易であり、作業性が向上す
る。
【0011】請求項2に対応する発明による超電導線の
接続方法にあっては、超電導線の端部を圧着して嵌め合
せ部を形成してから熱処理し、その後嵌め合せ部をハン
ダ付けにより接続するようにしたので、上記と同様の作
用効果が得られると共に、接続用ブロックを用いてない
ので、接続部の電気抵抗の低減化が可能である。
【0012】請求項3に対応する発明による超電導線の
接続方法にあっては、超電導線の端部を偏平状に圧縮成
形し、偏平部を重合せてその接合面をハンダ付けにより
接続しているので、上記作用効果に加えて接触面積を大
きくなり、接続部の電気抵抗の低減化を図れると同時
に、偏平なスペースに収納するような場合には有効であ
る。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施例を示す超電導線の接続
構造を示すもので、図6と同一部分には同一符号を付し
て示す。
【0014】図1において、2は熱処理前のNb3 Sn
からなる超電導素線1を数十乃至数百本撚り合わせてコ
ンジット3内に収納された2本の撚線で、この2本の撚
線2のコンジット3より外部に導出した端部2a,2b
に未熱処理のNb3 Sn材で形成された接続用ブロック
6,7をそれぞれ取付ける。
【0015】この場合、一方の接続用ブロック6は円筒
状に形成され、他方の接続用ブロック7は接続用ブロッ
ク6の中空部内に挿入される突出部7aを有する有底の
円筒状に形成されている。
【0016】また、撚線2の端部に接続用ブロック6,
7を挿入するに際しては、撚線2の端部2a,2bを絞
込んでその径方向寸法をコンジット3内の撚線2のそれ
よりも小さくして接続用ブロック6,7の中空部内に挿
入し、撚線間に空隙が残らないようにカシメ等の方法で
それぞれ取付ける。
【0017】この段階では、撚線2および接続用ブロッ
ク6,7は熱処理以前なので、金属の延性を有してお
り、上記カシメ作業が性能に悪影響を及ぼすことはな
い。このように2本の撚線2の端部に接続用ブロック
6,7を取付けた後、熱処理を実施し、しかる後接続用
ブロック6の中空部内に接続用ブロック7の突出部7a
を挿入してブロック同士の位置合せを行い、その接合面
にハンダを流して接続する。
【0018】このような超電導線の接続方法とすれば、
Nb3 Snの熱処理前に撚線2の接続端部にNb3 Sn
材からなる接続用ブロック6,7を撚線間に空隙が残ら
ないようにカシメ等の方法で取付け、熱処理後は接続用
ブロック6の中空部内に、接続用ブロック7の突出部7
aを挿入して2本の撚線2の位置合せをした後、その接
合面をハンダ付けして接続するようにしたので、熱処理
後のNb3 Snの脆さによる接続作業の制約があっても
簡単に超電導線を接続することができる。従って、接続
が向上すると同時に、性能に関する信頼性が向上する。
【0019】図2は本発明の第2の実施例を示す超電導
線の接続構造を示すもので、図1と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点につい
て述べる。
【0020】第2の実施例では、図2に示すように一方
の撚線2の端部2aを円錐状に形成すると共に、他方の
撚線2の端部2bに円錐状の凹部を形成し、また撚線2
の端部2a,2bに取付けられるNb3 Sn材からなる
一対の接続用ブロック8として、一方の撚線2の端部2
aに形成された円錐状の凸部が挿入される凹部と他方の
撚線2の端部2bの凹部に挿入される凸部を有する形状
にそれぞれ形成し、撚線2の端部2aを一方の接続用ブ
ロック8の凹部に、撚線2の端部2bの凹部にもう一方
の接続用ブロック8の凸部をそれぞれ挿入してカシメ等
により取付けるようにしたもので、熱処理後の接続作業
は第1の実施例と同様である。
【0021】このような超電導線の接続方法において
は、第1の実施例と同様の作用効果が得られる他、撚線
2と接続用ブロック8との接触面積を大きくすることが
できるので、接続部4の電気抵抗を小さくすることがで
きると共に、外径寸法を小さくすることができる。
【0022】図3は本発明の第3の実施例を示す超電導
線の接続構造を示すもので、図1と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点につい
て述べる。
【0023】第3の実施例では、図3に示すように2本
の撚線2の接続端部2a,2bを押圧し、その一方の接
続端部2aに円形穴を形成すると共に、他方の接続端部
2bに円形穴に挿入される円柱状の突出部を形成して接
続用ブロックとしての機能を持たせたもので、熱処理後
の接続作業は第1の実施例と同様である。
【0024】このような超電導線の接続方法において
は、第1の実施例と同様の作用効果が得られる他、接続
用ブロックを使用していないので、接続部4における電
気抵抗を低減させることができる。
【0025】図4は本発明の第4の実施例を示す超電導
線の接続構造を示すもので、図1と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点につい
て述べる。
【0026】第4の実施例では、図4に示すように2本
の撚線2の接続端部2a,2bを押圧し、その一方の接
続端部2aに円錐形状の凸部を形成すると共に、他方の
接続端部2bにこの凸部が挿入される円錐形状の凹部を
形成して接続用ブロックとしての機能を持たせたもの
で、熱処理後の接続作業は第1の実施例と同様である。
【0027】このような超電導線の接続方法において
も、第1の実施例と同様の作用効果が得られる他、接続
用ブロックを使用していないので、接続部4における電
気抵抗0低減することができる。
【0028】図5は本発明の第5の実施例を示す超電導
線の接続構造を示すもので、図1と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点につい
て述べる。
【0029】第5の実施例では、図5に示すように2本
の撚線2の接続端部2a,2bを押圧して偏平形状に成
形したもので、加熱処理後にこれら接続端部2a,2b
の偏平部分を重合せてハンダ付けにより接続するように
したものである。
【0030】このような超電導線の接続方法において
も、第1の実施例と同様の作用効果が得られる他、接続
部4の接触面積を大きくとれるので、電気抵抗の低減化
を図ることができると同時に、一方向の寸法を小さくで
きるので、形状が多少大形になっても偏平な空間に接続
部4を収めなければならないような場合に有効である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、作業
性が良く、性能に関する信頼性が高く、しかも接続部の
形状がコンパクトにしてNb3 Snからなる超電導撚線
同士を簡単に接続することができる超電導線の接続方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超電導線の接続方法を説明するた
めの第1の実施例を示す接続部の構造図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す超電導線の接続部
の構造図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す超電導線の接続部
の構造図。
【図4】本発明の第4の実施例を示す超電導線の接続部
の構造図。
【図5】本発明の第5の実施例を示す超電導線の接続部
の構造図。
【図6】従来の超電導線の接続方法を説明するための接
続部の構造図。
【符号の説明】
1…Nb3 Snからなる超電導素線、2…撚線、3…コ
ンジット、4…接続部、6,7,8…接続用ブロック。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理前のNb3 Snからなる多数本の
    超電導素線を撚り合わせた少なくとも2本のバンドル形
    超電導線の端部にNb3 Snからなる嵌め合い構造の接
    続用ブロックを取付けて撚線間の空隙を排除すべく撚線
    と接続用ブロックを圧着してから熱処理し、その後接続
    用ブロック同士をハンダ付けして超電導線の端部同士を
    接続することを特徴とする超電導線の接続方法。
  2. 【請求項2】 熱処理前のNb3 Snからなる多数本の
    超電導素線を撚り合わせたバンドル形超電導線の端部を
    圧着して嵌め合せ部を形成してから熱処理し、その後嵌
    め合せ部をハンダ付けして超電導線の端部同士を接続す
    ることを特徴とする超電導線の接続方法。
  3. 【請求項3】 熱処理前のNb3 Snからなる多数本の
    超電導素線を撚り合わせたバンドル形超電導線の端部を
    偏平状に圧縮成形してから熱処理し、その後偏平部を重
    合せてその接合面をハンダ付けして超電導線の端部同士
    を接続することを特徴とする超電導線の接続方法。
JP15010894A 1994-06-30 1994-06-30 超電導線の接続方法 Pending JPH0817487A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010198978A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Hitachi Cable Ltd 導体接続構造
WO2016167107A1 (ja) * 2015-04-17 2016-10-20 住友電装株式会社 単芯線およびワイヤハーネス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010198978A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Hitachi Cable Ltd 導体接続構造
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