JPH08174660A - スチレン系重合体延伸フイルム及びその製造方法 - Google Patents

スチレン系重合体延伸フイルム及びその製造方法

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JPH08174660A
JPH08174660A JP6321055A JP32105594A JPH08174660A JP H08174660 A JPH08174660 A JP H08174660A JP 6321055 A JP6321055 A JP 6321055A JP 32105594 A JP32105594 A JP 32105594A JP H08174660 A JPH08174660 A JP H08174660A
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weight
conjugated diene
stretched
film
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JP6321055A
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Nobuyuki Takahashi
信行 高橋
Iori Matsumoto
偉生利 松本
Yasunao Yamada
保直 山田
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TOYO SEIKI JUSHI KAKO KK
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
TOYO SEIKI JUSHI KAKO KK
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れたひねり固定性、耐引裂性、滑り性、透
明性等を有するスチレン系重合体延伸フイルム及びその
製造方法を提供する。 【構成】 スチレン系炭化水素単量体の重合ブロック7
0〜90重量%及び共役ジエン単量体の重合ブロック1
0〜30重量%からなるスチレン系炭化水素−共役ジエ
ンブロック共重合体(A)100重量部に対し、ゴム成
分を3〜12重量%含むゴム変性耐衝撃性スチレン系重
合体(B)0.5〜2重量部を含む重合体組成物をフイ
ルム成形し、次いで一軸方向に1.1〜5倍延伸してな
るスチレン系重合体延伸フイルム及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレン系重合体延伸
フイルム及びその製造方法に関する。詳しくは、優れた
耐引裂性、滑り性、透明性及びひねり固定性を有し、主
としてひねり包装等の包装用資材として適するスチレン
系重合体延伸フイルム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】菓子、キャンデー、おこし、チョコレー
ト等の食品に代表される小さな物品を個々に包装する方
法として、ひねり包装、オーバラップ包装、シュリンク
包装及びブリスター包装等が知られている。これらの包
装用資材として、天然高分子を原料とするセロハンまた
はポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂フイルム
が知られている。
【0003】ひねり包装は、包装機械の進歩とともに主
要な包装方法の一つになっている。従来、ひねり包装用
の資材として、セロハンが主流を占めていたが、合成高
分子材料の開発が進むにつれて、合成高分子を原料とす
るフイルムが多種使用されている。例えば、ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレンブロック共重合体等のポリオレフィン
系フイルム、ポリスチレン、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体等のポリスチレン系フイルムが提案されて
いる。
【0004】ポリスチレン系フイルムについては、例え
ば、特公昭58−34349号公報には、スチレン含有
率70重量%を超え90重量%以下、ブタジエン含有率
10重量%以上30重量%未満のスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体50〜98重量%と、熱変形温度が9
0℃以上のポリスチレン50〜2重量%を含有し、かつ
縦方向に5倍以下に延伸したひねり包装フイルムが開示
されている。しかし、該フイルムは、鋭利な角部を有す
る固形物をひねり包装する場合、ひねり固定性(残留
角)はセロハンと同等な性質を有しているが、該固形物
の鋭利な角部と摺接する箇所でフイルムが裂ける欠点が
あり、ひねり包装用フイルムとしては満足し得るもので
はない。
【0005】また、特開昭50−89197号公報に
は、ポリスチレンとスチレン−ブタジエンブロック共重
合体とを主成分とした包装材であって、包装材組成物中
におけるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の割合
が5〜40重量%であるひねり包装材が開示されてい
る。しかし、該ひねり包装材は、ひねり固定性について
はセロハンと略同等の性能を有しているが、前記公報に
記載されたひねり包装フイルムと同様に、固形物の鋭利
な角部と摺接する箇所でフイルムが裂ける欠点があり、
また、透明性が低い。通常、ひねり包装用フイルムは、
透明性が良好であることが要求され、例えばヘイズ値で
表わすと2〜4%程度のものが要求される。該包装材
は、透明性の点でも満足し得るものではない。
【0006】特公昭60−17452号公報には、
(A)スチレン系炭化水素60〜95重量%と共役ジエ
ン系炭化水素5〜40重量%とからなる平均分子量4〜
30万の樹脂状ブロック共重合体100重量部、(B)
ポリスチレン10〜30重量部及び(C)スチレン系炭
化水素20〜50重量%と共役ジエン系炭化水素50〜
80重量%とからなるゴム状ブロック共重合体0.8〜
10重量部の重合体組成物を1軸、2軸または多軸に延
伸してなる透明熱収縮フイルムが開示されている。そし
て、該フイルムは、透明性、光沢、通気、通湿性の他に
熱収縮性、ヒートシール性に優れ、各種包装用途に使用
できることが記載されている。しかし、該フイルムをひ
ねり包装に使用する場合、ひねり固定性及び耐引裂性の
点では良好であるが、滑り性が劣るため包装作業性が低
下する欠点がある。
【0007】特公平3−44893号公報には、ポリス
チレン含量が10〜90重量%と、スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体含量が90〜10重量%とからなる
重合体組成物100重量部と、耐衝撃性ポリスチレンが
2〜7.0重量部との重合体物をインフレーション法で
ドラフト比17〜100、ブロー比1.5〜5、総変形
比25.5〜500で成膜するポリスチレン系フイルム
の製造方法が開示されている。そして、該方法により製
造されたフイルムは、透明性、光沢等に優れ、菓子類の
ひねり包装に使用できることが記載されている。しか
し、本発明者らの知見によれば、該方法により製造され
たフイルムは、ポリスチレンの含有量が多いため、前記
と同様に鋭角を有する固形物を包装する場合に角部と摺
接する箇所でフイルムが裂ける欠点があり、また、耐衝
撃性ポリスチレンの含有量が多いため、透明性が低く包
装用資材として満足し得るものではない。
【0008】また、特公平03−12097号公報に
は、ビニル置換芳香族単量体の量が10〜55重量%で
ある共役ジオレフィンとビニル置換芳香族単量体からな
るブロック共重合体(i)、ビニル置換芳香族単量体の
量が65〜95重量%である共役ジオレフィンとビニル
置換芳香族単量体からなるブロック共重合体(ii)、耐衝
撃性ゴム変性スチレン系重合体(iii) 、及び、非ゴム変
性スチレン系重合体(iv)からなり、上記(ii)のビニル置
換芳香族単量体の75重量%以下がブロック状ホモ重合
体セグメントとして存在し、且つ、共役オレフィンの
1,2−ビニル結合含有量が15%以下であるスチレン
系樹脂組成物が開示されている。そして、該樹脂組成物
の好ましい組成として、(i)3〜35重量%、(ii)5
〜75重量%、(iii) 2〜50重量%、(iv)20〜80
重量%である旨記載されている。
【0009】しかし、該樹脂組成物の好ましい組成であ
るとされる上記組成では、成分(iii) の量が多いため、
得られるフイルムの透明性が低く、被包装物が外部から
見えず商品価値が低い。また、成分(iv)の量が多いた
め、鋭角部を有する固形物をひねり包装する場合、鋭角
部と摺接する箇所でフイルムが裂けるのでひねり包装用
資材として充分に満足し得るものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題を解決し、優れた耐引裂性、滑り性、透明性及び
ひねり固定性等を有し、一般の包装用フイルムとしては
勿論のこと、主としてひねり包装用フイルムとして好適
なスチレン系重合体延伸フイルム及びその製造方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の組成を有する
スチレン系炭化水素−共役ジエンブロック共重合体及び
ゴム変性耐衝撃性スチレン系重合体のそれぞれを特定の
比率で含む重合体組成物から、優れた耐引裂性、滑り
性、透明性及びひねり固定性を有する延伸フイルムが得
られることを見出し、本発明に到った。
【0012】すなわち、本発明は、スチレン系炭化水素
単量体の重合ブロック70〜90重量%及び共役ジエン
単量体の重合ブロック10〜30重量%からなるスチレ
ン系炭化水素−共役ジエンブロック共重合体(以下、
(A)という)100重量部に対し、ゴム成分を3〜1
2重量%含むゴム変性耐衝撃性スチレン系重合体(以
下、(B)という)0.5〜2重量部を含む重合体組成
物をフイルム状に成形し、次いで一軸方向に1.1〜5
倍延伸してなるスチレン系重合体延伸フイルム及びその
製造方法である。
【0013】本発明の特徴は、特定の組成を有する
(B)の特定量を含む点にある。かかる構成を採用する
ことにより、優れた耐引裂性、滑り性及びひねり固定性
を有する延伸フイルムが得られるものであるが、特に、
上記(B)を特定量含むことにより、従来得られなかっ
た優れた透明性及び滑り性を付与することを可能とする
ものである。該延伸フイルムは、上記各特性をバランス
良く有するので、主としてひねり包装用フイルム等の包
装用資材として適する。
【0014】本発明の上記効果は、本発明の変形態様に
よっても奏することができる。すなわち、第1の変形態
様は、(A)100重量部及び(B)0.5〜5重量部
の他に、さらに第3成分として、ゴム成分を含まないス
チレン系重合体(以下、(C)という)0.5〜30重
量部を含むスチレン系重合体延伸フイルム及びその製造
方法である。第2の変形態様は、第1の変形態様におけ
る第3成分(C)を、スチレン系炭化水素単量体の重合
ブロック10〜65重量%及び共役ジエン単量体の重合
ブロック35〜90重量%からなるスチレン系炭化水素
−共役ジエンブロック共重合体(以下、(D)という)
0.5〜20重量部に代替えするものである。また、第
3の変形態様は、上記(C)及び(D)を第3及び第4
成分として共に含むものである。
【0015】本発明のスチレン系重合体延伸フイルム
は、特定量の(A)及び(B)を含む樹脂組成物、また
は必要に応じてさらに特定量の(C)及び/または
(D)を含む3または4成分の樹脂組成物を押出機等を
用いて160〜250℃程度の温度範囲において混練、
溶融押出してフイルム状に成形し、次いで、得られた未
延伸フイルムを95〜150℃程度の温度範囲において
一軸方向に1.1〜5倍程度延伸する方法により製造さ
れる。
【0016】以下、本発明について詳細に説明する。
【0017】本発明に使用する(A)は、スチレン系炭
化水素単量体の重合ブロック及び共役ジエン単量体の重
合ブロックを含むスチレン系炭化水素−共役ジエンブロ
ック共重合体である。該ブロック共重合体は、一般式
(S−K)xY(但し、Sはスチレン系炭化水素単量体
の重合ブロック、Kは共役ジエン単量体の重合ブロッ
ク、xは3または4の整数で示される枝分かれブロック
共重合体である。
【0018】スチレン系炭化水素単量体からの重合ブロ
ックの割合いが多いと、得られる延伸フイルムが硬くな
り、耐引裂性が低下する傾向を示す。また、共役ジエン
単量体からの重合ブロックの割合いが多いと、得られる
延伸フイルムの柔軟性が増し、滑り性が低下する傾向を
示す。かかる点を考慮して、本発明における(A)は、
スチレン系炭化水素単量体の重合ブロック70〜90重
量%及び共役ジエン単量体の重合ブロック10〜30重
量%からなるブロック共重合体が用いられる。
【0019】また、フイルムの成形性を考慮すると、A
STM D1238に規定される方法(温度:190±
0.5℃、荷重:2160g)により測定したメルトフ
ローレート(以下、MFRという)が5〜10g/10
minであるものが好ましい。さらに好ましくは7〜9
g/10minである。
【0020】ブロックSの構成成分であるスチレン系炭
化水素単量体としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン等が挙げられ
る。これらの内スチレンが好ましい。ブロックKの構成
成分である共役ジエン単量体としては、1,3−ブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等が挙げられ
るが、特に一般的なものとしては1,3−ブタジエン及
びイソプレンが挙げられる。
【0021】本発明に使用する(A)の市販品として、
フィリップス石油(株)製、商品名:KR05、KR0
4、KR03等が例示される。
【0022】本発明に使用するゴム変性耐衝撃性スチレ
ン系重合体(B)は、スチレン及びスチレンと共重合可
能な単量体、エラストマー等との共重合体である。スチ
レンと共重合可能な単量体としては、α−メチルスチレ
ン、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、無水マレイン酸
等が挙げられる。また、エラストマーとしては、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム等が挙げられ
る。これらは2種以上を混合してスチレンと共重合して
もよい。
【0023】具体的には、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体、アクリル酸エステル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジ
エン−スチレン共重合体、ゴム変性スチレン−無水マレ
イン酸共重合体等のゴム変性耐衝撃性スチレン系重合体
が挙げられる。
【0024】(B)中のゴムの含有量は、得られるフイ
ルムの滑り性、透明性に影響を及ぼす。ゴムの含有量が
少ないと、フイルムの透明性が良くなるが、滑り性が低
下し、多いと、滑り性が過剰となり、透明性が低下す
る。かかる点を考慮して、ゴムの含有量が3〜12重量
%であるゴム変性耐衝撃性スチレン系重合体が用いられ
る。また、(A)成分及び後述する他の樹脂との相溶
性、得られるフイルムの透明性等を考慮すると、JIS
K−7210に規定される方法に従って、荷重216
0gで測定したメルトインデックス(以下、MIとい
う)が1〜8g/10minであるものが好ましい。さ
らに好ましくは2〜4g/10minである。
【0025】本発明に使用する(B)の市販品として、
三井東圧化学(株)製、商品名:トーポレックスHI、
同825、同830、同855等が例示される。
【0026】(B)の含有量は、得られるフイルムの滑
り性、透明性等に影響を及ぼす。(B)の含有量が少な
いと、得られるフイルムの透明性が良くなるが、滑り性
が低下する。逆に、多いと滑り性は良くなるが透明性が
低下する。具体的には、(A)100重量部に対し、
(B)が0.5重量部未満であると、滑り性が悪い。ま
た、2重量部を超えると透明性が悪い。かかる観点よ
り、本発明においては、(A)100重量部に対し、
(B)0.5〜2重量部を使用する。(B)成分の含有
量をこの範囲にすることにより、滑り性と透明性が適度
にバランスした包装用資材として適するフイルムが得ら
れる。
【0027】(B)は、滑剤としての効果を有するの
で、例えばエルカ酸アマイド、エチレンビスアマイド等
の脂肪酸アミド系滑剤、ステアリン酸ブチル、ステアリ
ン酸メチル等の高級脂肪酸アルキルエステルの如き滑剤
を用いなくともよい。これらの滑剤は、時間の経過と共
に成形物の表面に析出して滑り効果を発揮するものであ
るが、上記範囲で添加された(B)は、成形物の初期滑
り性及び経時滑り性を共に向上させる効果を発揮する。
例えば、上記重量範囲の(A)及び(B)を含む樹脂組
成物をフイルム成形する場合、フイルム表面近傍に存在
する(B)はフイルム表面を粗面化する。そのため、フ
イルム等の成形過程において、押出機内のバレル、スク
リュー、ダイの表面等、混練ロール表面等に対するブロ
ッキングが防止される。また、フイルムを使用するに際
しては、例えば、包装機のフイルム供給部における滑り
性が良好であり、包装作業性が向上する効果を奏する。
かかる観点からも本発明の延伸フイルム中には上記重量
範囲の(B)を含むことが好ましい。
【0028】本発明の第1の変形態様において第3成分
として使用する、ゴム成分を含まないスチレン系重合体
(C)として、ポリスチレン、スチレン−α−メチルス
チレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられ
る。これらは2種以上を混合して用いてもよい。樹脂の
生産性、価格等を考慮するとポリスチレンが好ましい。
また、他の樹脂との相溶性、押出成形時の押出量の変動
防止等の成形性、得られるフイルムの表面状態等を考慮
すると、上記方法で測定したMIが1〜30g/10m
inであることが好ましい。さらに好ましくは3〜11
g/10minである。
【0029】本発明に使用する(C)の市販品として、
三井東圧化学(株)製、商品名:トーポレックスGP5
00、同GP525、同GP535、同GP550等が
例示される。
【0030】(C)の含有量は、得られるフイルムの柔
軟性、剛性(腰の強弱)、シャリ感、耐引裂性に影響を
及ぼす。(C)の含有量が少ないと、フイルムが柔らか
くなり、剛性、透明性、シャリ感等が低下する。(C)
の含有量が多いと、耐引裂性が低下する。かかる観点か
ら、(C)は、(A)100重量部に対し、5〜30重
量部の範囲であれば用いてもよい。好ましくは0.5〜
20重量部である。
【0031】本発明の第2の変形態様において第3成分
として使用する(D)は、上記(A)と同様に、スチレ
ン系炭化水素単量体からの重合ブロック及び共役ジエン
単量体からの重合ブロックを含むスチレン系炭化水素−
共役ジエンブロック共重合体である。該ブロック共重合
体は、一般式(S−K)n、または、(S−K)n−S
(但し、Sはスチレン系炭化水素単量体からの重合ブロ
ック、Kは共役ジエン単量体からの重合ブロック、nは
正の整数である)で表される線状ブロック共重合体であ
る。スチレン系炭化水素単量体からの重合ブロック及び
共役ジエン単量体からの重合ブロックの構造及び該ブロ
ックを形成する単量体は、前記(A)と同様である。
【0032】(D)の含有比は、他の樹脂との相溶性、
得られるフイルムの耐引裂性、透明性、柔軟性、表面状
態等に影響を及ぼす。本発明の延伸フイルムは上記
(A)及び(B)を必須主成分とするものであるが、得
られるフイルムの耐引裂性等の上記特性を高位に安定し
て維持するためには、特定量の(D)を含ませることが
好ましい。かかる目的で使用される(D)は、スチレン
系炭化水素単量体からの重合ブロック10〜65重量%
及び共役ジエン単量体からの重合ブロック35〜90重
量%を含むことが好ましい。同様の理由で、ASTM
D297に規定される方法で測定した比重は0.94〜
0.98の範囲のものが好ましい。さらに好ましくは
0.95〜0.97の範囲のものである。また、上記方
法で測定した(D)のMFRは、成形性を考慮すると、
1〜6g/10minの範囲が好ましい。さらに好まし
くは2〜4g/10minの範囲のものである。
【0033】本発明に使用する(D)の市販品として、
日本合成ゴム(株)製、商品名:JSR−TR200
0、同TR2003、同TR2004等が例示される。
【0034】(D)の含有量は、他の樹脂との相溶性、
延伸性等の成形加工性、得られるフイルムの耐引裂性、
透明性、表面状態、シャリ感、剛性(腰の強弱)に影響
を及ぼす。(D)の含有量が少ないと、得られるフイル
ムの耐引裂性が低下する。多いと他の樹脂との相溶性が
悪くなる他、得られるフイルムの透明性、表面状態、シ
ャリ感、剛性等が低下する。また、フイルムの延伸処理
に際して、例えば、延伸ロール等の表面に対する粘着性
が増し、延伸条件が不安定になる原因となる。かかる点
を総合的に勘案すると、(A)100重量部に対し、
(D)0.5〜20重量部を含ませてもよい。好ましく
は0.5〜15重量部である。
【0035】また、本発明の第3の変形態様は、上記第
1及び第2の変形態様において第3成分として使用した
(C)及び(D)を、それぞれ第3及び第4成分として
上記と同重量部含むものである。
【0036】本発明のスチレン系重合体延伸フイルム
は、上記(A)及び(B)を必須成分として含む樹脂組
成物、または、必要に応じて、さらにそれらと共に上記
(C)及び/または(D)を含む樹脂組成物をフイルム
成形し、得られたフイルムを延伸することにより製造さ
れる。
【0037】上記2乃至4種類の重合体を混合する方法
には特に制限はなく、公知の混合方法が用いられる。例
えば、ヘンシエルミキサー、リボンブレンダー、バンバ
リミキサー、タンブラーミキサー等公知の混合機を用い
て、室温またはそれの近傍の温度において混合する方法
が挙げられる。混合した後、ミキシングロール、一軸ま
たは二軸スクリュー押出機等を用いて混練、溶融して得
られたシート状物、または、ストランドを粉砕、切断す
るなどしてペレット状に成形してもよい。各樹脂が既に
ペレット状に成形されている場合は、各樹脂を混合して
そのまま用いてもよい。
【0038】尚、上記重合体組成物には、必要に応じて
熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔
料、染料等の公知の添加剤を加えてもよい。これらの添
加剤の混合方法は、重合体を混合する際に同時に混合す
ればよい。
【0039】上記重合体組成物からフイルム状に成形す
る方法には特に制限はなく、T−ダイ式押出成形法、円
形ダイによるインフレーション成形法、カレンダー成形
法等が挙げられる。好ましくは、T−ダイが装着された
一軸、または、二軸スクリュー式押出機による成形方法
である。押出成形温度は160〜250℃の範囲から選
択される。
【0040】押出機ダイより吐出されたフイルム状物
は、空冷、冷却ロール等を用いて冷却され、未延伸フイ
ルムとされる。好ましい冷却方法は、表面温度が20〜
90℃の範囲に制御された冷却ロールにより冷却する方
法である。冷却温度が20℃未満であると冷却ロール表
面の結露等によりフイルムの表面状態を悪くすることが
あるので好ましくない。また、90℃を超えるとフイル
ムの透明性が悪くなるので好ましくない。未延伸フイル
ムの厚みは15〜300μm程度であることが好まし
い。
【0041】未延伸フイルムを延伸する方法としては、
ロール延伸による縦一軸延伸法、または、テンター延伸
による横一軸延伸法が挙げられる。好ましくは、ロール
延伸による縦一軸延伸法である。ロール延伸による場
合、未延伸フイルムを予熱ロールにより加熱した後、周
速の異なる一対または二対以上のロール間で縦方向に一
段延伸、または二段以上の多段延伸をする。延伸温度が
低いと延伸の際にフイルムが切れることがあり、また、
高いとフイルムがベタツキ、予熱ロール、延伸ロール等
に巻き付き易くなり、作業性が低下する。かかる点を考
慮し、延伸温度は前記重合体組成物の融点以下の温度、
具体的には95〜150℃の範囲から選択されることが
好ましい。更に好ましくは100〜120℃の範囲であ
る。
【0042】延伸倍率が低いと良好な引張強度及びひね
り固定性が発現せず、また、得られる延伸フイルムの厚
み精度が悪くなる傾向を示す。延伸倍率が高いと延伸の
際にフイルムが切れることがあり、作業性が悪くなるば
かりでなく、ひねり包装時の耐引裂性が低下することが
あり、延伸フイルムの特性が実用的範囲を外れることが
ある。かかる観点から、本発明においては、一軸方向に
1.1〜5倍、好ましくは1.1〜3倍の範囲で延伸さ
れる。
【0043】延伸フイルムは、後収縮するので延伸温度
以上、例えば100〜150℃の温度で1〜10秒間熱
処理を行い1.5〜10%、好ましくは2〜4%程度熱
収縮させておくことが好ましい。
【0044】一軸延伸フイルムの厚さは、特に制限はな
いが、該フイルムが主として包装用資材として用いられ
る場合には、包装対象物や、複合化する対象フイルムに
よって異なるが、通常15〜60μm程度であることが
好ましい。
【0045】上記のようにして得られた本発明のスチレ
ン系重合体一軸延伸フイルムは、優れたひねり固定性、
耐引裂性、滑り性及び透明性を有するので、これらの特
性が要求されるひねり包装用フイルムとして好適であ
る。特に、飴、角チョコレート等の鋭角部を有する角錐
台状の固形物の包装用のフイルムとして最適である。具
体的には、本発明のスチレン系重合体一軸延伸フイルム
を使用したひねり包装体は、包装、検査、及び袋詰工程
間での振動及び袋詰め時の落下にも耐え、ひねり戻りに
よる被包装物の脱落、半脱落及び包装材の引裂き破れ、
輸送時の振動による被包装物の脱落、フイルムの裂け、
破れ等の輸送中のトラブルもなく、特に、鋭角部を有す
る固形物のひねり包装用フイルムとして最適である。
【0046】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について更に詳
細に説明する。但し、本発明はもとより下記の実施例に
よって制約を受けるものではない。なお、実施例に示し
た評価方法は下記の通りである。 (1)ひねり包装体の作成 一軸延伸フイルムを幅95mm、長さ約5000mmに
切り取り、ひねり包装材とする。被包装物としてプラス
チック製、底面の一辺19mmの正方形、上面の一辺1
4mmの正方形、高さ15mm、重量4gの台形体を作
製する。ひねり包装機〔(株)愛知工作所製、形式:S
CN型〕を使用してひねり包装材を1.7回転(ひねり
角度:612度)させて該台形体40個をひねり包装し
て、ひねり包装体40個を作成する。 (2)ひねり残留角(°) 前項で作成したひねり包装体20個を試料とする。ひね
り包装が完了してから10分間放置した時点のフイルム
のひねり残留角(以下、残留角という)を測定する。ま
た、72時間放置した時点のフイルムのひねり残留角
(以下、経時残留角という)を測定する。ひねり残留角
の判定は次のようにする。残留角が330度以上のもの
を良好とし、330度未満のものを不良と評価する。経
時残留角が300度以上のものを良好とし、300度未
満のものを不良と評価する。 (3)裂け率(%) (1)項で作成したひねり包装体20個を試料とする。
ひねり包装体からフイルムを開放し被包装物を取り出
し、そのフイルムについて、被包装物の角部と摺接した
箇所を主体として、フイルム全面について裂け発生の有
無を肉眼で観察する。一ケ所でも裂けが認められたもの
を裂け有りと判定し、その枚数を100分率で示す。裂
け率の判定は次のようにする。裂け率が0%のものを良
好とし、裂け率が0%を超えるものを不良と評価する。 (4)透明性(%) 積分球式ヘイズメータ(日本電色工業(株)社製、形
式:積分球式)を用いて、JIS K−6714に規定
される方法に準拠して測定し、全光線透過量に対する乱
光線透過量の割合によって評価する。ヘイズ値が4%以
下のものを良好とし、ヘイズ値が4%を超えるものを不
良と評価する。 (5)摩擦係数(tanθ) ASTM D1894に規定される方法に準拠して、フ
イルムの表/表間、裏/裏間、及び表/裏間の摩擦係数
を測定する。摩擦係数が0.4以下のものを良好とし、
摩擦係数が0.4を超えるものを不良と評価する。 (6)包装体滑り角度(°) 第(1)項に記載した方法により作成したひねり包装体
について評価する。ひねり包装体を、水平に保たれたS
US製板(幅15cm、長さ50cm)の一端末上に置
き、SUS製板の端末部を徐々に上方に上げて傾斜させ
る際に、ひねり包装体が滑り始める角度(水平面とSU
S製板との角度)を測定する。試料10個について測定
しその平均値を示す。滑り角度が40度以下のものを良
好とし、40度を超えるものを不良と評価する。 (7)フイルム供給性能 ひねり包装機〔(株)愛知工作所製、形式:SCN型〕
を使用してひねり包装する際のひねり包装機内における
フイルム供給状態を観察する。〇印:ひねり包装機内を
搬送する際に、フイルムにシワ等が発生せず、搬送用ロ
ーラー等の部品にフイルムがひっかかる等の現象が発生
しないことを示す。×印:前記現象が発生したことを示
す。 実施例1〜2及び比較例1〜2 (A)成分としてスチレン−ブタジエンブロック共重合
体であるK−レジン(フイリップス石油(株)製、商品
名:KR05、スチレン対ブタジエン重量比75:2
5、MFR:8g/10min)、(B)成分としてゴ
ム変性耐衝撃性ポリスチレン(三井東圧化学(株)製、
商品名:トーポレックスHI、銘柄:835−55、ゴ
ム含量:8.7重量%、MI:2.1g/10min)
をそれぞれ〔表1〕または〔表3〕に示した重量部、及
び帯電防止剤(大日精化(株)製、商品名:エレコンP
S−115)1重量部をブレンダーを用いて混合してポ
リスチレン系樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物を
T−ダイが装着された押出機(バレル径:40mm)を
用いて200℃において混練、溶融してT−ダイより吐
出し、表面温度が80℃に制御された冷却ロールで冷却
し、厚み38〜40μmの未延伸フイルムを得た。得ら
れた未延伸フイルムを115℃の加熱ロールで予熱し、
周速の異なる一対のロール間で1.5倍に延伸して、更
に、110℃で1秒間熱処理を行った後、端部をスリッ
トして、厚み25μm、幅95mmの縦方向に一軸延伸
されたスチレン系重合体延伸フイルムを得た。
【0047】得られたスチレン系重合体延伸フイルムに
ついて、ひねり残留角、経時残留角、裂け率、透明性
(ヘイズ)、摩擦係数、包装体滑り角度及びフイルム供
給性能を上記方法により評価した。実施例1及び2で得
られた一軸延伸フイルムの上記特性はいずれも良好であ
った。しかし、比較例1で得られたものは透明性が不良
であり、比較例2で得られたものは摩擦係数、包装体滑
り角度及びフイルム供給性能が不良であった。各フイル
ムの樹脂組成(重量部)及び上記特性の評価結果を〔表
1〕または〔表3〕に示す。 実施例3〜4及び比較例3 (A)成分、(B)成分及び帯電防止剤として実施例1
と同様のものを〔表1〕または〔表3〕に示した重量部
用い、更に、(C)成分としてゴム成分を含まないポリ
スチレン(三井東圧化学(株)製、商品名:トーポレッ
クスGP、銘柄:550−51、MI:4g/10mi
n)を〔表1〕または〔表3〕に示した重量部用いた以
外、実施例1と同様にして縦方向に一軸延伸されたポリ
スチレン系延伸フイルムを得た。得られたスチレン系重
合体延伸フイルムについて、実施例1と同様にして各特
性を評価した。その結果、実施例3及び4で得られた延
伸フイルムの上記特性はいずれも良好であった。しか
し、比較例3で得られたものはフイルムが固く裂け率が
不良であった。また、摩擦係数、包装体滑り角度及びフ
イルム供給性能が不良であった。得られた結果を〔表
1〕または〔表3〕に示す。 実施例5〜6及び比較例4 (A)成分、(B)成分及び帯電防止剤として実施例1
と同様のものを〔表1〕、〔表2〕または〔表3〕に示
した重量部用い、更に、(D)成分としてスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体(日本合成ゴム(株)製、商
品名:JSRTR、銘柄:TR−2000、スチレン対
ブタジエン重量比40:60、MFR:3g/10mi
n)を〔表1〕、〔表2〕または〔表3〕に示した重量
部用いた以外、実施例1と同様にして縦方向に一軸延伸
されたスチレン系重合体延伸フイルムを得た。得られた
スチレン系重合体延伸フイルムについて、実施例1と同
様にして各特性を評価した。その結果、実施例5及び6
で得られた延伸フイルムの上記特性はいずれも良好であ
った。しかし、比較例4で得られたものは、フイルム表
面に相溶性不良に起因するメラメラが発生して透明性及
び包装体滑り角度が不良であった。また、摩擦係数及び
フイルム供給性能が不良であった。得られた結果を〔表
1〕、〔表2〕または〔表3〕に示す。 実施例7〜9及び比較例5〜8 (A)成分、(B)成分及び帯電防止剤として実施例1
と同様のもの、(C)成分として実施例3と同様のも
の、更に、(D)成分として実施例5と同様のものをそ
れぞれ〔表2〕、〔表3〕または〔表4〕に示した重量
部用いた以外、実施例1と同様にして縦方向に一軸延伸
されたスチレン系重合体延伸フイルムを得た。得られた
スチレン系重合体延伸フイルムについて、実施例1と同
様にして各特性を評価した。その結果、実施例7〜9で
得られた延伸フイルムの上記特性はいずれも良好であっ
た。しかし、比較例5〜8で得られたものは、いずれも
透明性が不良であった。比較例6及び7で得られたもの
は裂け率が不良であった。また、比較例5〜7で得られ
たものは摩擦係数、包装体滑り角度及びフイルム供給性
能が不良であった。得られた結果を〔表2〕、〔表3〕
または〔表4〕に示す。 比較例9〜10 市販のセロハン(二村化学(株)製、商品名:太閣セロ
ハンMST、品名:MT−H、厚み:22μm)及び市
販の一軸延伸ポリオレフィン系フイルム(東洋整機樹脂
加工(株)製、商品名:ハイブロン、厚み:25μm)
について、実施例1と同様にして各特性を評価した。そ
の結果、市販のセロハンはひねり残留角(10分後)が
不良であり、市販の一軸延伸ポリオレフィン系フイルム
はひねり残留角(10分後)及び裂け率が不良であっ
た。得られた結果を〔表4〕に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【発明の効果】本発明のスチレン系重合体延伸フイルム
は、優れたひねり固定性、耐引裂性、滑り性及び透明性
を有する。そのため、包装用フイルムとして適する。特
に、鋭利な角部を有する固形物をひねり包装する場合の
資材として好適に使用できる。具体的には、耐引裂性に
優れるため被包装物の鋭利な角部と摺接する箇所におけ
るフイルムの裂けがない。ひねり固定性に優れるため振
動等の衝撃があっても被包装物が脱落することがない。
透明性に優れるため外部から容易に被包装物が観察でき
る。また、滑り性に優れるため包装作業性が良い等、従
来得られなかった効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 9:00 55:00 B29L 7:00 (72)発明者 山田 保直 愛知県西春日井郡西春町大字西之保字宮前 44番地

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系炭化水素単量体の重合ブロッ
    ク70〜90重量%及び共役ジエン単量体の重合ブロッ
    ク10〜30重量%からなるスチレン系炭化水素−共役
    ジエンブロック共重合体(A)100重量部に対し、ゴ
    ム成分を3〜12重量%含むゴム変性耐衝撃性スチレン
    系重合体(B)0.5〜2重量部を含む重合体組成物を
    フイルム状に成形し、次いで一軸方向に1.1〜5倍延
    伸してなるスチレン系重合体延伸フイルム。
  2. 【請求項2】 ゴム変性耐衝撃性スチレン系重合体
    (B)が、ゴム変性耐衝撃性ポリスチレンである請求項
    1記載のスチレン系重合体延伸フイルム。
  3. 【請求項3】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロッ
    ク共重合体(A)100重量部に対し、ゴム成分を含ま
    ないスチレン系重合体(C)0.5〜30重量部を含む
    請求項1記載のスチレン系重合体延伸フイルム。
  4. 【請求項4】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロッ
    ク共重合体(A)100重量部に対し、スチレン系炭化
    水素単量体の重合ブロック10〜65重量%及び共役ジ
    エン単量体の重合ブロック35〜90重量%からなるス
    チレン系単量体−共役ジエンブロック共重合体(D)
    0.5〜20重量部を含む請求項1記載のスチレン系重
    合体延伸フイルム。
  5. 【請求項5】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロッ
    ク共重合体(A)100重量部に対し、ゴム成分を含ま
    ないスチレン系重合体(C)0.5〜30重量部、及
    び、スチレン系炭化水素単量体の重合ブロック10〜6
    5重量%及び共役ジエン単量体の重合ブロック35〜9
    0重量%からなるスチレン系炭化水素−共役ジエンブロ
    ック共重合体(D)0.5〜20重量部を含む請求項1
    記載のスチレン系重合体延伸フイルム。
  6. 【請求項6】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロッ
    ク共重合体(A)が、スチレン−ブタジエンブロック共
    重合体である請求項1、3乃至5のいずれかに記載のス
    チレン系重合体延伸フイルム。
  7. 【請求項7】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロッ
    ク共重合体(D)が、スチレン−ブタジエンブロック共
    重合体である請求項4または5のいずれかに記載のスチ
    レン系重合体延伸フイルム。
  8. 【請求項8】 スチレン系重合体延伸フイルムが、ひね
    り包装用フイルムである請求項1乃至7のいずれかに記
    載のスチレン系重合体延伸フイルム。
  9. 【請求項9】 スチレン系炭化水素単量体の重合ブロッ
    ク70〜90重量%及び共役ジエン単量体の重合ブロッ
    ク10〜30重量%からなるスチレン系炭化水素−共役
    ジエンブロック共重合体(A)100重量部に対し、ゴ
    ム成分を3〜12重量%含むゴム変性耐衝撃性スチレン
    系重合体(B)0.5〜2重量部を含む重合体組成物
    を、押出機を用いて160〜250℃において混練、溶
    融押出して未延伸フイルムとし、次いで95〜150℃
    において一軸方向に1.1〜5倍延伸することを特徴と
    するスチレン系重合体延伸フイルムの製造方法。
  10. 【請求項10】 ゴム変性耐衝撃性スチレン系重合体
    (B)が、ゴム変性耐衝撃性ポリスチレンである請求項
    9記載のスチレン系重合体延伸フイルムの製造方法。
  11. 【請求項11】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロ
    ック共重合体(A)100重量部に対し、ゴム成分を含
    まないスチレン系重合体(C)0.5〜30重量部を含
    む請求項9記載のスチレン系重合体延伸フイルムの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロ
    ック共重合体(A)100重量部に対し、スチレン系炭
    化水素単量体の重合ブロック10〜65重量%及び共役
    ジエン単量体の重合ブロック35〜90重量%からなる
    スチレン系炭化水素−共役ジエンブロック共重合体
    (D)0.5〜20重量部を含む請求項9記載のスチレ
    ン系重合体延伸フイルムの製造方法。
  13. 【請求項13】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロ
    ック共重合体(A)100重量部に対し、ゴム成分を含
    まないスチレン系重合体(C)0.5〜30重量部、及
    び、スチレン系炭化水素単量体の重合ブロック10〜6
    5重量%及び共役ジエン単量体の重合ブロック35〜9
    0重量%からなるスチレン系炭化水素−共役ジエンブロ
    ック共重合体(D)0.5〜20重量部を含む請求項9
    記載のスチレン系重合体延伸フイルムの製造方法。
  14. 【請求項14】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロ
    ック共重合体(A)が、スチレン−ブタジエンブロック
    共重合体である請求項9、11乃至13のいずれかに記
    載のスチレン系重合体延伸フイルムの製造方法。
  15. 【請求項15】 スチレン系炭化水素−共役ジエンブロ
    ック共重合体(D)が、スチレン−ブタジエンブロック
    共重合体である請求項12または13のいずれかに記載
    のスチレン系重合体延伸フイルムの製造方法。
  16. 【請求項16】 スチレン系重合体延伸フイルムが、ひ
    ねり包装用フイルムである請求項9乃至15のいずれか
    に記載のスチレン系重合体延伸フイルムの製造方法。
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