JPH08174131A - 段付長軸部品の閉塞鍛造方法 - Google Patents

段付長軸部品の閉塞鍛造方法

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JPH08174131A
JPH08174131A JP32569694A JP32569694A JPH08174131A JP H08174131 A JPH08174131 A JP H08174131A JP 32569694 A JP32569694 A JP 32569694A JP 32569694 A JP32569694 A JP 32569694A JP H08174131 A JPH08174131 A JP H08174131A
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JP
Japan
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small diameter
rough
finishing
forging
finished
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JP32569694A
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English (en)
Inventor
Yuji Yoshida
田 裕 次 吉
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 欠肉の発生を防止して製品精度を高めること
ができ、しかも金型寿命を向上させることのできる段付
長軸部品の閉塞鍛造方法を提供する。 【構成】 荒地工程において荒地成形品20に段差部2
3を成形すると共に、荒地成形品23の細径部22bの
長さを仕上寸法に対して、S×a2 /b2 (S:仕上工
程の成形ストローク,a:太径部の仕上径,b:細径部
の仕上径)だけ短く成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型内に閉塞した状態の
素材に鍛造を施す閉塞鍛造方法に係わり、さらに詳しく
は、当該閉塞鍛造方法によって段のついた長い軸部を有
する部品を成形するのに利用される段付長軸部品の閉塞
鍛造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】閉塞鍛造は、素材を金型内に閉じ込めた
状態で、当該素材にポンチを押し込むことにより、イン
プレッション内に素材を充填させる加工法であり、歩留
り向上、加工の省略、製品精度の向上を図ることができ
ることから、例えば自動車用部品などの製造に広く利用
されるようになってきている。
【0003】このような閉塞鍛造により、段の付いた長
い軸部を有する部品を成形するに際しては、次に示す方
法のうちのいずれかが採用されていた。 (1)荒地工程においては、図5に示すように、段を付
けずに軸部Uを成形し、軸先端部の欠肉を防ぐ観点から
軸長さLを製品の軸長さと同程度に成形する。そして仕
上工程において段部を成形する。 (2)荒地工程において、図6に示すように、段差部V
も軸長さLもほぼ製品形状どおりに成形し、仕上工程で
は製品寸法に仕上げるのみとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の成形方法においては、それぞれ以下のような問題点
があり、このような問題点の解消が閉塞鍛造製品の品質
を向上すると共に、金型コストを低減して製品単価を引
き下げるための課題となっていた。
【0005】(1)仕上工程において段部を成形する上
記第1の方法にあっては、仕上工程における軸方向の加
圧により軸部Uを太らせて段部を成形することになるた
め、図7に示すように段差部Wに欠肉が生じやすく、こ
の傾向は段差部Wにおける太径側と細径側との軸径差が
大きい場合ほど顕著になる。 (2)荒地工程においてほぼ製品形状どおりに成形する
上記第2の方法にあっては、荒地工程において、素材金
属は、まず図8に示す荒地型の太い軸部Xに充填され、
次にこの太い軸部Xから細い軸部Yへと素材金属が流入
することになるので、荒地型には段部のない軸部を成形
する場合にくらべて格別に高い圧力がかかり、しかも素
材金属の流動が激しいため、とくに荒地型の段差部Zが
摩耗しやすく、型寿命が短くなる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、段付長軸部品に対する従来の
閉塞鍛造方法における上記課題に着目してなされたもの
であって、欠肉の発生を防止して製品精度を高めること
ができ、しかも金型寿命を向上させることのできる段付
長軸部品の閉塞鍛造方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る段付長軸部品の閉塞鍛造方法は、閉塞鍛造によって、
太径部と細径部との間に段差部を有する軸部を備えた部
品を成形するに際し、荒地工程において荒地成形品に段
差部を成形すると共に、荒地成形品の細径部長さを仕上
寸法よりも短く成形する構成とし、本発明に係わる段付
長軸部品の閉塞鍛造方法の実施態様として請求項2に係
わる閉塞鍛造方法は、荒地成形品の細径部長さを仕上寸
法に対して、S×a2 /b2 (但し、S:仕上工程の成
形ストローク,a:太径部の仕上径,b:細径部の仕上
径)だけ短く成形する構成としたことを特徴としてお
り、このような段付長軸部品の閉塞鍛造方法の構成を前
述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる段付長軸部品
の閉塞鍛造方法においては、荒地工程において段差部を
成形するようにしているので、段差部に欠肉を生じるこ
とがない。 また、荒地工程において成形する軸部の細
径部を短く成形するようにしているので、成形圧力を高
くする必要がなく、荒地型の摩耗が少なくなって型寿命
が向上することになる。
【0009】また、本発明に係わる段付長軸部品の閉塞
鍛造方法の実施態様として請求項2に係わる閉塞鍛造方
法においては、仕上工程における成形ストロークSと、
段差部の仕上寸法aおよびbに基づいて荒地成形品の細
径部長さを決めるようにしているので、仕上型の細径部
への素材金属の流入量が充分に確保され、欠肉、とくに
軸先端部における欠肉の発生が防止されることになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0011】図1ないし図4は、本発明に係わる段付長
軸部品の閉塞鍛造方法の一実施例を説明するためのもの
であって、図1(a)は当該実施例において成形する段
付長軸部品の仕上形状および寸法を示す断面図、図1
(b)は上記形状および寸法に仕上げるための荒地成形
品の形状および寸法を示す断面図である。
【0012】すなわち、図1(a)に示す段付長軸部品
1は、カップ状をなす頭部2と、該頭部2から下方に長
く伸びる軸部3から構成されており、軸部3は、太径部
3aと細径部3bを備え、これら太径部3aおよび細径
部3bの間に段差部4を有している。
【0013】そして、この実施例における段付長軸部品
1の各部の寸法については、a(太径部の径)=40m
m,b(細径部の径)=30mm,h(細径部長さ)=
90mm,c(カップ深さ)=40mm,d(頭部寸
法)=40mm,e(頭部外縁部から段差部4までの距
離)=90mmである。
【0014】以下に、図2ないし図3に基づいて、上記
寸法・形状の段付長軸部品1の閉塞鍛造手順について説
明する。
【0015】まず、図2に示す据え込み工程において、
約1200℃に加熱した円柱形素材10を据え込みプレ
スの下型11上に載置し(図2(a)参照)、上型12
を下降させることによって当該素材10を樽形に据え込
み加工してディスケールを行う(図2(b)参照)。
【0016】次に、図3に示す荒地工程において、据え
込みによって樽形になった前記素材10が荒地型の下型
13内に装入される。 そして、図3(a)に示すよう
に、荒地型の上型14を降下させた状態で、下型13の
側に配設された成形ポンチ15を押上げることによっ
て、荒地型の上型14,下型13および成形ポンチ15
によって形成される閉塞空間内に素材10が充満し、図
3(b)に示すように、荒地成形品20が成形される。
【0017】この荒地成形品20は、図1(b)に示す
ように、図1(a)に示した段付長軸部品1と同様に、
頭部21と、太径部22aおよび細径部22bからなる
軸部22を備え、前記太径部22aと細径部22bの間
には段差部23が成形されている。 ここで、当該荒地
成形品20の寸法については、太径部22aおよび細径
部22bの径a´およびb´は、荒地型から仕上型への
ロケート性を確保するために、図1(a)に示した段付
長軸部品1の仕上径a(40mm)およびb(30m
m)より若干小さく成形され、それぞれ39.5mmお
よび29.5mmとなっている。 また、頭部21のカ
ップ深さc´については20mm、頭部外縁部から段差
部23までの距離e´については、仕上寸法と同じく9
0mmとなっている。
【0018】さらに、細径部22bの長さh´について
は、次の仕上工程において説明する成形ストロークS
が、仕上加工前後のカップ深さの差、すなわち20mm
(e−e´)となるので、仕上長さh(90mm)に対
して、S×a2 /b2 、すなわち35.6mmだけ短く
成形されており、h´=54.4mmとなっている。
【0019】したがって、荒地成形に際して、成形圧力
を高くしなくても荒地成形品20の成形が可能になるの
で、細径部を仕上寸法どおりに成形する場合に較べて荒
地型の耐用寿命を延長させることができる。
【0020】そして、図4に示す荒地工程において、上
記寸法に成形された荒地成形品20は、図4に示す仕上
型の下型16に移され、そして、図4(a)に示すよう
に、仕上型の上型17を降下させた状態で、当該上型1
7の側に配設された成形ポンチ18を成形ストロークS
=20mmで押下げることによって、図4(b)に示す
ように、仕上寸法に一致する段付長軸部品1が成形され
る。
【0021】このとき、荒地工程において段差部23が
すでに成形されているので欠肉することがなく、荒地成
形品20の細径部22bの長さh´が仕上工程の成形ス
トロークSと仕上寸法aおよびbを考慮したものとなっ
ているので、仕上がり状態の段付長軸部品1の軸部先端
部に欠肉が生じることもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる段付長軸部品の閉塞鍛造方法においては、荒地
工程において段差部が成形されると共に、軸部の細径部
が短く成形されるので、段差部の欠肉を防止することが
でき、成形圧力を低減することができるので、型寿命を
延ばすことができるという極めて優れた効果がもたらさ
れる。 また、本発明に係わる段付長軸部品の閉塞鍛造
方法の実施態様として請求項2に係わる閉塞鍛造方法に
おいては、仕上工程において施される加工度と、鍛造部
品の仕上寸法とに基づいて荒地成形品の細径部長さを決
めているので、仕上型の細径部底部にも過不足なく素材
金属を流入させることができ、とくに軸先端部における
欠肉の発生をも有効に防止することができるという極め
て優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明に係わる段付長軸部品の閉塞鍛
造方法の一実施例において成形する鍛造部品の仕上形状
を示す断面図である。 (b) 図1(a)に示した形状の鍛造部品に仕上げる
ための荒地形状を示す断面図である。
【図2】(a)および(b)は本発明に係わる段付長軸
部品の閉塞鍛造方法の一実施例における据え込み工程を
示す説明図である。
【図3】(a)および(b)は本発明に係わる段付長軸
部品の閉塞鍛造方法の一実施例における荒地工程を示す
説明図である。
【図4】(a)および(b)は本発明に係わる段付長軸
部品の閉塞鍛造方法の一実施例における仕上工程を示す
説明図である。
【図5】従来の段付長軸部品の閉塞鍛造において使用さ
れる荒地成形品の形状例を示す断面図である。
【図6】従来の段付長軸部品の閉塞鍛造において使用さ
れる荒地成形品の他の形状例を示す断面図である。
【図7】従来の段付長軸部品の閉塞鍛造において発生す
る欠陥を示す概略説明図である。
【図8】従来の段付長軸部品の閉塞鍛造において使用す
る荒地型の形状をを示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 段付長軸部品 3 軸部 3a 太径部 3b 細径部 4 段差部 20 荒地成形品 22b (荒地成形品の)細径部 23 (荒地成形品の)段差部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉塞鍛造によって、太径部と細径部との
    間に段差部を有する軸部を備えた部品を成形するに際
    し、 荒地工程において荒地成形品に段差部を成形すると共
    に、荒地成形品の細径部長さを仕上寸法よりも短く成形
    することを特徴とする段付長軸部品の閉塞鍛造方法。
  2. 【請求項2】 荒地成形品の細径部長さを仕上寸法に対
    して、 S×a2 /b2 だけ短く成形することを特徴とする請求項1記載の段付
    長軸部品の閉塞鍛造方法(但し、S:仕上工程の成形ス
    トローク,a:太径部の仕上径,b:細径部の仕上
    径)。
JP32569694A 1994-12-27 1994-12-27 段付長軸部品の閉塞鍛造方法 Pending JPH08174131A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100971219B1 (ko) * 2008-01-15 2010-07-20 주식회사 포메탈 요크 제조공정
KR101015493B1 (ko) * 2007-03-06 2011-02-22 한국델파이주식회사 자동차용 스터브 샤프트 제작 방법
CN106854693A (zh) * 2016-12-15 2017-06-16 陕西宏远航空锻造有限责任公司 一种提高厚底杯形模锻件热处理合格率的方法以及一种厚底杯形模锻件

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